2023年6月30日金曜日

テネシー・ウィリアムズ「欲望という名の電車」(1947)

テネシー・ウィリアムズ「欲望という名の電車 A Streetcar Named Desire」(1947)を読む。小田島雄志訳の1988年新潮文庫(平成24年30刷)で読む。
(小田島せんせいは一昔前はニュースバラエティのコメンテーターなどでテレビでよく見た人だった。もう亡くなってるのかな?と思ったが、調べてみたら92歳の現在も存命中らしい。次男の小田島恒志も英米文学者で「欲望という名の電車」の邦訳本を出してる。)

テネシー・ウィリアムズ(Tennessee Williams 1911-1983)を読むのは初めて。オビには「アメリカ文学史、演劇史に燦然と輝く、ピューリッツァー賞受賞作。」とある。調べてみたら、ピューリッツァー賞には文学賞もあるらしい。

この作品はブロードウェー初演から話題作。エリア・カザンの映画(ヴィヴィアン・リー、キム・ハンター、マーロン・ブランド、カール・マルデンほかというキャスト)で有名。日本でも上演の機会の多い人気作。
だが自分がこの作品を知った最初はアンドレ・プレヴィン作曲によるオペラだった。
今回、BOで110円で文庫本が売られていたので読んでみようかと連れ帰った。

ブランチ・デュボアという女がニューオーリンズ・フレンチ・クォーターの妹夫妻の狭くてボロい安アパートへ転がり込んでくる。

元は裕福な名家の屋敷ベルリーヴに住んでいたのだが、妹が結婚し出て行った後、家族も親戚も次々と亡くなり、葬儀のたびにお金を出費し、抵当に入っていた屋敷を失い、安月給の教師の仕事にも疲れ果て、流浪の末に路面電車で妹ステラの元へたどりついた。

ステラは育ちがいいので上品だが、夫のスタンリー・コワルスキーは教養も品もない粗暴な男。友人たちとボーリングやポーカー。妻ステラには暴力を振るい、姉ブランチはヒステリックに怯える。「あの男はきちがいにちがいない」

お金のない女の悲哀。だんだんと明かされるブランチのこれまでの過去。教師をしていた街にいられなくなった理由をスタンリーとミッチに知られてしまう。
虚栄心と虚言のブランチを追い詰めていくスタンリー。なんとか正常を保っていたブランチの精神の崩壊。読んでるだけでいたたまれない。
これはそのまま現代日本の女性そのもの。没落し漂流する悲しみ。女性に限ったことじゃない。ブランチには同情。

今回、わりと1ページごとに、動作とセリフのタイミングを考えながらしっかり慎重に読み進めた。演じる役者をイメージしながら読んだ。英米文学らしく会話がおしゃれだしユーモアも感じる。
作者は音楽を詳しく指定してる。音量とタイミングも指定してる。しかし、それがどんな曲なのかよくわからない。

2023年6月29日木曜日

広末涼子「20世紀ノスタルジア」(1997)

広末涼子主演映画「20世紀ノスタルジア」(1997)を見る。監督・脚本・音楽は原将人。配給は大映。

自分、この映画を過去何回か見ている。たぶんもう忘れ去られた映画だが、今回、四半世紀ぶりぐらいで見た。

というのも、今年になってハードオフでジャンクCD漁りをしていてこの映画のサントラ盤を110円で拾ってこの映画を想い出した。サントラ盤を聴いてみて、この映画がヘンテコミュージカル映画だったことを思い出した。(この映画の写真集は今もたまにブックオフで見かける。)

広末涼子は15歳ごろに「クレアラシル」と「DoCoMoのポケベル」CMとヤングジャンプ誌のグラビアで大ブレイク。当時の人気はすさまじく、たぶん、今の20歳前後の人気女優をすべて集めたよりもすごかった。1人で今の坂道グループ全員に匹敵する人気。とてつもなく社会に影響力があった。

そんな広末涼子が大ブレイク前から出演が決まっていた映画がこれ。たぶん、広末涼子が出演しなければまったく注目もされなかったであろうC級映画。
ヒロイン遠山杏(広末涼子)は放送部に所属する高校2年生。ビデオカメラを持って街を歩き校内放送ニュースを作ってお昼どきに放送する生徒。
同じ高校の変人転校生・片岡徹(圓島努)と出会い、「一緒に映画を撮ろう」と誘われる。片岡は自らを宇宙人チュンセと名乗り、遠山をポウセと名付ける。片岡はべつにかっこよくもなんともない。
(この映画を見たときは自分はまだ宮沢賢治のこの童話を知らなかった。)

杏は片岡とふたりで夏休みに映画を撮り始めた。これがほぼデート。台本なしの即興なりきり演技。ラストシーンまでは撮影したのに、片岡は突然オーストラリアに転校してしまった。
そして2学期。片岡が残した未編集テープを見みつけた杏は編集作業を再開し追加撮影。ラストシーンを変更。映画を完成させる……。

いや、この映画も相当にC級日本映画。最後まで見たところで、「……」という無の表情になってる。たぶん人気絶頂の広末涼子主演作としてしか記憶されていない映画。しかもかなり退屈。
この映画で初めて知ったことが他にもある。オーストラリア先住民の楽器デジュリドゥを知ったのもこの映画。(アボリジニが言語を使わず交信できるって、後にやりすぎ都市伝説でも知って驚いた。)
隅田川にかかる清洲橋を知ったのもこの映画。

杏の別居父役で出演していた人が根岸吉太郎監督だということも後に知った。
ヒロインのジャーナリスト母は余貴美子さんだ。今見ると余さんが美人だ。
家で「勝手にしやがれ」を見るというシーン。VHSビデオテープの時代だ。
片岡の母役の女優はTRICKシリーズで山田のボロアパートの大家の人。大島蓉子さんだ。

ヒロイン杏の友人役の多田亜沙美さんはこの時代のドラマでたまに見た人だったのだが、90年代で女優業を引退したっぽい。
16、17歳のころの広末涼子がカワイイというよりも、とにかくとてつもなく個性的な顔をしてる。誰でも若いころというのは魅力的だが、当時はこの顔と雰囲気が新鮮で衝撃的だったに違いない。

しかしいつまでも人気は続かなかった。早大入学と不登校あたりから躓き始め人気にかげり。
15歳で自分が何をしてるのかすらわからないぐらい多忙で注目されていたら誰でも自分を見失う。

奇行スキャンダル、男性スキャンダルの果てに23歳で突然の妊娠発覚。結婚と離婚。そしてこの夏には不倫(とにかく男の趣味が悪い)。
(人気絶頂のころ観相学のせんせいが広末涼子の顔を見て「貞操観念が薄い顔」と評していたのを覚えている。ほんとにその通りで驚いた。)

この映画に出てる高校生たちがもう全員40代になっているとか不思議な気がする。広末涼子に20歳近い息子がいるとかもっと不思議。
映画のサントラ盤がほぼ映画からそのまま起こしたような名場面トラック。
これは110円でも要らなかったかもしれないw

2023年6月28日水曜日

三島由紀夫「潮騒」(昭和29年)

三島由紀夫「潮騒」(昭和29年)を読む。新潮文庫平成19年129刷!で読む。
なんと13歳のとき読んで以来2回目。今日までまったくこの作品を再び開こうと思わなかった。

三島由紀夫の代表作というわけでないけど超有名作。吉永小百合で映画にもなってる。(未視聴)
ミシマは大正14年の生まれなので昭和がそのまま年齢。ということは潮騒が発表された昭和29年に29歳。二十代でここまでの名作を残すとは、さすが天才は違う。若くしてベストセラーが出ると、後はもう自分の好きなものを書ける。

今回読んでみてまるで内容を覚えていなかったことが判明w 
登場人物たちがどのような服装なのか、どのような風景の中にいるのか、何をしているのか、それらは大人になって、時代背景とかわかってからでないとイメージできない。十代中ごろの子に現代文国語で文豪の名作を出題するのはやめてほしい。

今まで潮騒の舞台がどこなのかまったく知らなかった。今回は舞台となった伊勢湾にある神島(小説では歌島)の風景をググってイメージをつかんでから読書開始。実は自分は15歳のとき伊良湖岬-鳥羽フェリーに乗ってるらしいのだが、まったく記憶がないw 当然にそこに見えていた神島も何も覚えていない。

おどろいた。神島ロケハンしたほぼそのままの仮想空間。旧陸軍の「観的哨」って今も神島にあるんだ。今は何でもすぐググって調べられるけど、これを13歳の自分がイメージできてたはずがない。今回読んでみてよかった。

夜しくしく泣いてる初江。道に迷ってそこにいたはずなのに、新治と話した後でどうして自分から先に「私、もう行きます」なんだ? 新治はそこでつっこめ。
セーターの胸の汚れを手ではたいて落としたとき、胸がぷるんと揺れるのをしっかり見てるとか、そこは今の十代も「わかる」と言うはず。

数回会話しただけで初江がもう新治を自分のものだと思ってる?!新治の恩人である灯台長の娘千代子(東京の大学に行ってる)から手紙が来てるというだけでもうヤキモチ?
この千代子という器量の良くない娘が登場する意味がわからない。(と思ってたら、最後で重要な役割があった)

水汲み場で初江を手籠めにしようとした安夫を蜂がまとわりついて未然に防ぐというシーンは、なんだかファンタジーっぽい展開に感じて、初めて読んだ当時も「なんだかなあ」と思った。美男美女の正しい恋物語に都合がいいハプニングは普通起こらない。

今回この小説を読むのに、同じ時代に書かれた横溝正史「獄門島」の市川崑版の映画で見た風景もイメージした。初江の頑固父照吉は完全に鬼頭嘉右衛門(東野英治郎)だった。

海女たちのシーンではもちろん「あまちゃん」を思い出す。新治の母は初江の乳房を見て処女だと確信する件、中学生の時の自分はいったいどう思ったのか?そんなことが可能なのか?

船員見習いとして沖縄へ行って台風に遭遇。18歳の少年に航海士が危険すぎる任務をやらせるの、今なら大問題じゃないのか。昭和20年代はまだ男たちは兵士みたいなメンタリティか。

自分は「ダフニスとクロエ」を読んで今回「潮騒」を読んだ。いろいろ共通点を感じた。青春映画みたいだった。
潮騒は三島を何冊か読んできた読者には戸惑いを与えるほど素直に読める短めな長編。美しい日本の自然で生きる理想的な若いカップル。こんな青春と生き方ができたら、日本はこれほど不幸な国にならなかった。

2023年6月27日火曜日

広瀬すず「流浪の月」(2022)

「流浪の月」を見る。凪良ゆうの同名小説が原作。監督・脚本は李相日。UNO-FILMSの制作で配給はGAGA。公開は2022年5月。
当時は広瀬すずが情熱大陸に2週連続で出演するなど宣伝に力を入れていた。内容が重たそうでそう好んで見る気も起きないが、すずめあてで見ておく。

人けのない公園で小学生女子(白鳥玉季)が一人本を読んでいる。そしてにわか雨をきっかけに青年が傘を差し伸べる。不穏。
そして2006年のロリコン男逮捕ニュース動画を見てるバカ男子高校生のいるファミレス風景。配膳担当店員広瀬すず登場。なんだかやさぐれてる。同僚(趣里)から煙草をすすめられて喫煙し咳き込む。

更紗(広瀬すず)は亮(横浜流星)と暮らしてる。え、夫婦なの?どうやらまだ同棲期間中らしい。チュッチュしながらベッドへなだれ込む。胸を揉みしだかれ股を広げられる。こういうのドラマ映画であっても軽くショック。すずは今も中学生のイメージだから。

そして佐伯という青年。こいつが自分の知ってる松坂桃李に見えない。不気味。人の印象はヘアスタイル(毛量)に左右される。公園から連れ去った女子児童を部屋に。わりと整理されたキレイな部屋。少女更紗はアイス食べながら身の上話。

と想ったらファミレス同僚おばさんたちと飲み会のシーンへ。成長した更紗は明るくふるまっていても犯罪被害者として周囲から気を遣われつつ好奇と詮索の目。更紗が犯罪被害者の過去は公然の事実。
気の合う同僚女と飲み直そうと深夜営業カフェへ入ってみたら、店員があの佐伯。異常に暗い。更紗は明らかに固くなってる。
夜寝ていてもうなされる。いったいどんな辛い悪夢を?

かと思いきや、更紗は佐伯のいるカフェへ通ってる?しかも亮くんには急なバイトのシフトが入ったと嘘。亮は店長(三浦貴大)にバイトシフトを確認する電話。何やってんだ。亮はちゃんとしたサラリーマンだけど嫉妬深いし疑り深い。更紗をモノのように支配しようとする。自己の感情を抑制できないDV男。(早く別れろ)

暗い青年と小学生女子との楽しい二人暮らし。更紗が公園から行方不明になっていることは大きなニュースになっている。佐伯は逮捕されるかもしれない。「帰ってもいいよ」「帰りたくない」
少女は家では従兄の中学生に体を触られる性的いたずらをされていた。(その悪夢を思い出して今も泣いている)

一方で佐伯は少女になにもしない。やさしくそばにいるだけ。見てるだけ。手をつなぐ以上のことは一切していない。

カフェ店主佐伯には彼女(多部未華子)がいるのだが、店の前でずぶぬれの女更紗が待っていて付いてくるという異常事態なのに、何もなかったように平然と一緒に歩いて家に帰るとかおかしい。ここ、何か幻想シーンかと思った。

ああ、こういう現在過去を何度も行ったり来たりするドラマ。楽しい映画にはならないとわかってはいたが暗いドラマ過ぎた。他人の辛い過去映画。厭なことが起こりすぎた。

あと、チュッチュしてるときやたらぺちゃぺちゃする音がなんか嫌。たぶん接触することに嫌悪感を感じる人にはこう聴こえてるという表現か。
松坂桃李という俳優は映画で全裸になることが多いな。

人はそう見えることを見たいようにしか解釈しない。当事者の気持ちと関係なく暴走するSNSと煽情報道メディアは害悪でしかない。
ただそばに居たい。惹かれ合うふたり以外は全部敵。バイトも辞めさせられ流転流浪。この世界は責め苦のような地獄。
血だらけになって街を彷徨してる女がいるのに通行人は避けて通り過ぎるだけなのも異常。
ふたりの関係性を見抜けない警察無能、司法無力。やらなくていい仕事にしゃかりきになる警察官はメキシコの麻薬マフィア戦争最前線に派遣してやればいい。そのほうがやりがいを感じるはず。自身に絶対の正義を感じられるはず。自分より下にいると信じる他人を蔑み暴力をふるう能力を海外でいかんなく発揮してほしい。

音楽がいいなと感じた。原摩利彦という人が担当したらしい。

2023年6月26日月曜日

松本清張「陸行水行」(昭和39年)

松本清張「陸行水行」別冊黒い画集2(昭和39年)を文春文庫2007年新装版で読む。4本の短編を収録。すべて週刊文春(昭和38年10月21日から39年3月23日までの間)に連載されたもの。
ちなみに「黒い画集」は1958-1960が週刊朝日連載分だったので、週刊文春連載分が「別冊」という扱い。

(週刊文春1963年10月21日号~11月18日号 全5回)
山梨県塩山市から群馬県伊勢崎市まで有料高速道路を建設する計画のための用地買収。買収交渉は順調に進んだのだが、川口平六という養豚業者だけが頑として買収交渉に応じない。単価を周辺の3倍にしても応じない。
周辺の地主たちからも村人たちからも世間からも嫌われる。新聞、警察にも投書。もしかして、地面を掘り返されたくない理由があるのでは?

その真相はなんとなく予想ついた。ずる賢く戦後の混乱を生き抜いた男は予想以上に悪人だった…という話。

陸行水行(週刊文春1963年11月25日号~1964年1月6日号 全7回)
東京の大学で講師をしている「私」川田修一は古代史が専門で宇佐八幡について調べるために立ち寄った大分県安心院町の妻垣神社で、愛媛松山の役場吏員で邪馬台国研究をしている浜中浩三という人物から独自の邪馬台国の所在地の自説を教えられる。

この時に名刺交換をしたのだが、東京の偉い先生と知り合いと自分を売り込んで、西日本各地で郷土史研究家宅を訪れ、数万円の寄付金をつのっていた。その件で各地から問い合わせの手紙が来るようになった。
そして臼杵市の醤油醸造業者の妻から問い合わせの手紙。浜田と一緒に出掛けた主人が行方不明に…。

これは清張作品でたまにあるケース。たまたま偶然そこで出会ったふたりが歴史論争をする話。その後の犯罪はオマケでミステリー要素はあまりない。
しかし、それでも邪馬台国の所在に関する自説を展開してて興味深いし、ぐんぐんページをめくれる面白さがある。

寝敷き(週刊文春1964年3月30日号~4月20日号 全4回)
ペンキ職人の源次は父から看板を引き継ぐ2代目。近頃の住宅建築ブームで請負仕事を掛け持ちするほど仕事も順調。しかし、屋根から他人の家の色事を覗き見するようになり、やがて仕事先の夫人や娘と色事をするようになる。

父親から結婚を催促され結婚相手も決められあとは日取りを決めるだけなのだが、浮気相手の女が妊娠したという。男は女と湯河原温泉へ行き、睡眠薬で心中事件を起こす。自分は助かるギリギリの量を飲む。
不審に思った刑事が意外な点から男の殺意に迫ろうとしたのだが…。これは最後に多少の意外性があったけど、ほぼ好色な男の顛末を描いた読み物と言った感じ。

断線(週刊文春1964年1月13日号~3月23日号 全11回)135pの中編。
田島光夫は証券会社に勤めるサラリーマン。銀行窓口勤めの英子と結婚したのだが、間もなく藤沢の英子の実家から金を借り会社も辞め遁走。
別の女のヒモ暮らし。女にも生活にもだらしないのかと思えば、大阪の製薬会社で真面目に営業。しかし、冷酷に邪魔になった女を殺して逃げ回る。そんな破滅的ななりゆき行動男の倒叙形式犯罪小説。

これは自分としてはあんまり気に入ってない。社長の句碑建立から破滅へのラストはすごく清張らしい。語るに過ぎずスパッと終える。

やはりベストは表題作の「陸行水行」。

2023年6月25日日曜日

櫻坂46「桜月」(2023)

5月上旬に出かけた先にHOがあったのでCD青箱を物色しててこいつを見つけた。櫻坂46「桜月」

これって2月に出たばかりじゃないのか?なのにジャンク同然でブルーレイつき初回盤が55円で売られているとは…。すかさず救出。といっても自分は欅坂が櫻坂になってまだ1枚もCD持ってなかったけど。

家に帰って調べてみたら、「桜月」は櫻坂46に名称を変更して以来5枚目シングル。自分はもうぜんぜん楽曲を把握していない。何が何だかわからない。
自分が手に入れたものは小池と小林ジャケットのTYPE-B盤。それにしてもこの舞踏芸術団体みたいな衣装はなんだ?坂道は清楚なワンピース衣装でいいだろって思う。

表題シングル曲「桜月」を初めてフルで聴いた。サビしか知らなかった。こんな曲だったのか。あんまり好きな曲じゃないな…と思ってたけど、フルで聴いたらいい感じ。

「桜月」の他に、02.「Cool」3.「もしかしたら真実」という楽曲が手に入った。調べてみたら「Cool」ってMVもあったのか。そこそこ櫻坂に関心持ってる自分にすら届いてないなら、世間一般にはもっと届いてないかもしれない。
だが、自分がこのCDを連れ帰った理由は特典ディスクの「W-KEYAKI FES.2022 Director’s Cut Collections <DAY2>」が見たかったから。こいつを見ながら友人の家で酒を飲むため。
付録程度に思っていたけど、ブルーレイが原田葵 & 尾関梨香の卒業イベントで1時間ぐらい収録してた気がする。悪天候だったのに使用機材が良かったせいか映像がとても美しい。
なんといっても強い印象を受けたのは冒頭1曲目の山﨑天センター曲「五月雨よ」
欅坂時代のメンバーがどんどん卒業脱退してしまって、もう個人的に誰かを推したりしてない自分が、一番スターのオーラを感じる子が山﨑天(17)
櫻坂って日曜テレ東深夜の冠番組を録画しておいて翌日に見ることが多い。澤部と武元、松田、井上らとのやりとりが面白くて見てる。
大園玲も面白いのでずっと話してたい感じ。夏鈴ちゃんも気になる存在。プラチナブロンドの小池はとんでもない個性。
しかし、自分が「かわいくて愛おしい」という感情で見てるのは田村と山﨑。

このふたりはもっと世間の認知度が上がってドラマとかに出てほしい逸材。油断して見ててアップが抜かれるとハッと驚く特別な存在。「JKナメんな!」という名言はもっと世間に広まるべき。
歌唱の声質がちょっとクセ強いけど、十分に魅力的。それに長身で舞台で映える。どんな衣装も似合う。
富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催されていたW-KEYAKI FES.は発展解消という形で終了が発表された。結果、昨年が最後となってしまった。
というのも、櫻坂と日向坂がいっしょにイベントをする意義を見出せないし。今後は「欅坂」「ひらがなけやき」を知らないメンバーも入ってくるわけだし。
PS. 昨年の菅井友香に続いて、この夏は関有美子が卒業した。自分としたら、関は結局なにも始まらないまま終わった感じ。何ひとつ面白い個性もつかめないままだった。あまりアイドルに向いていなかったように思えた。
あと、3期生はまだ誰も顔と名前を憶えていない。

2023年6月24日土曜日

連城三紀彦「青き犠牲」(1989)

連城三紀彦「青き犠牲(いけにえ)」を読む。1989年に文春文庫から出たものだが2015年に光文社文庫から復刊。「犠牲」と書いて「いけにえ」と読ませるらしい。
自分にとって連城三紀彦2冊目。短編集を読んで次に長編を選んでみた。

高名な彫刻家を父に持つ17歳の鉄男はなんだか最近おかしい。人と話すことを避けてるし、授業態度もなげやりだし、受験勉強ノイローゼなのか鬱なのか。同級生の順子は何か悩みがあるのか?と尋ねても答えてくれない。

鉄男が父の完三とも母の沙衣子(今でいうところの美魔女)とも異常な関係。母と息子の愛情の異様さは担任教師からも目撃されていた。

短編集は自分としてはそれほど響かなかった。長編ではどうか?と思って最初に手をつけたのがこれだったのだが、さらに失望した。息子も母も行動が異常すぎて、そんなわけないだろう!ありえないだろう!と悪態をつきながら読んでた。中盤までは。

息子による父殺害が発覚して、母が息子の弁護士にすこしずつ背後にあるものを告白していくうちに、なんだかだんだんすごいことになっていった。
どうせソフォクレスの「オイディプス王」をなぞったような、母と交わり父を殺した息子の悲劇を描くだけだろう…と推測しながら読んでいたのだが、あまりに予想外な展開になっていった。

前半は悪い意味で「そんな展開ありえない」「そんなふうに行動するわけない」と思っていたのだが、後半はいい意味で「ありえない!」と驚嘆せざるを得ない説得力のある真相だった。驚天動地だった。

だが、文体と構成にわかりずらさを感じた。娯楽エンタメ作品に徹してなくて格調高い文芸作品を目指してるよう。効果的にババババと電光火花が散るようなわかりやすさで読者のツボを押してくれてない。
登場人物たちの性格と心理面の解説を、くどいぐらいの分量で、わかりやすく説明してくれたらもっとよかった。ページが足りない気がした。いや、それでもこの内容はすごいんだけど。

今後も引き続き連城三紀彦を読んでいこうと思った。

2023年6月23日金曜日

連城三紀彦「運命の八分休符」(1983)

連城三紀彦「運命の八分休符」(1983)という短編集が創元推理文庫から2020年に新装判として復刊したものがあるので読む。1980年から83年の間に「オール読物」他に掲載された5本からなる短編集。
連城三紀彦(1948-2013)の本を読むのは初めて。何かで短編1本ぐらいはよんだことがあるけどタイトルは覚えていない。

運命の八分休符(オール読物 1980年1月号)
人気モデルが自室で料理中に絞殺された事件。第一の容疑者はカリスマ人気デザイナーなのだが事件当日は大阪でショー。鉄壁のアリバイ。そこで第二の容疑者。人気モデル装子は被害者とライバル関係で喧嘩を目撃。アリバイがない。
装子のボディガードをした経験から探偵を頼まれたお人よし(大卒後無職)青年・軍平が、アリバイ崩しに挑む。

これはかなり時代を感じる。大阪・日生球場(90年代まではプロ野球公式戦も行われた)、後楽園球場、国電、といった言葉が出てくる。そしてトリックはプッシュホン式電話…。
しかし、犯人が完璧すぎるアリバイを用意するとかえって怪しまれるので、注意を向けさせつつ、どうしたって解決できない2分間を用意するというのが新しかったかもしれない。

邪悪な羊(オール読物 1981年3月号)
軍平の高校時代の同級生でお互いに恋心を抱いていた歯科医・祥子からの相談。自分の不注意で間違えて誘拐された女の子を犯人から取り返したい。金持ちと貧乏人、双子?出生の秘密、留学してるはずの息子、…。最後でいろんなピースがぴたっとハマって解決。

観客はただ一人(オール読物 1982年4月号)
大女優、舞台上での死。方法は?動機は?これはあんまり自分とは合わなかった。

紙の鳥は青ざめて(小説推理 1982年12月号)
軍平が散歩中にたまたま出会った自殺しようとしていた女。夫が駆け落ちしたらしい。そして白根山山中で男女の情死死体。そして意外な真相。

濡れた衣装(オール読物 1983年2月号)
銀座のクラブでの傷害事件。これも自分としてはわりとどうでもいい。

結果、この一冊の短編はどれも期待したほど驚きも感心もすることがなかった。表紙装丁のイメージでは爽やかなのだが、爽快感がない。ミステリーというより人間ドラマのほうが重点。清張のようでいて、清張のようにわかりやすくもない。だが、「紙の鳥は青ざめて」は挑戦的で驚きがあったかも。

2023年6月22日木曜日

能年玲奈「さかなのこ」(2022)

「のん」こと能年玲奈主演の映画「さかなのこ」(2022)を見る。制作配給は東京テアトルとジャンゴフィルム。
「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」を原作とする映画。これ、監督は沖田修一だったのか。沖田監督は何を見てもハズレがない。脚本は沖田監督と前田司郎

夜明け前、暗いうちから起き出して大きな水槽で飼われているフグにエサを与えるエキセントリック女。どうやら自宅から海までウエットスーツで出かけるらしい。こののんがさかなクンらしい。
漁船に同乗し船上でどんな魚がいるのかレポート。おっちょこちょいにも海中に転落。そして回想シーン。

幼女(ミー坊)が水族館でタコ水槽を閉館時刻まで飽きずに眺めてる。おっかさんが井川遥さんだ。自分の知ってる井川さんからだいぶ年取ったな。この人がビールキャンギャル時代のポスターは今もたまに田舎の居酒屋で見かけることがある。

ミー坊(のん)は教室でタコさんの絵を描いたりしてる。
この子ども(女の子なのだが)が性を超越している。おかっぱ頭女子なのだが服装が男子だ。子どもたちの会話がセンスよくて見てて面白い。
海の生き物図鑑を見ながら下校してると不審者。こいつがさかなクン(本物)。「ぎょぎょ」なんだこの映画。

海辺で巨大タコにまとわりつかれる子どもシーンが衝撃w 大人たちがそれを普通なことのように受け入れてる。
母から飼う許可を得たのに、父(三宅弘城)がその場で雑に絞めて焼いて食べる。なんだこの衝撃シーン。この映画、ヤバいな。

ミー坊が好きで書いてるさかな新聞が先生の間で大評判。この子の特殊な才能が周囲に広まっていく。近所のへんな魚おじさん(さかなクン)の家(水槽がたくさん)にも出入り。「決めた。ミー坊、おさかな博士になる!」

序盤はずっと子役シーンなのだが、この子役の無な表情がすごくリアルこどもで良い。
無職のおじさんが子どもと遊んでるというだけで周囲の目が怖い。このさかなおじさんが警察に連れていかれるとか哀しい。
で、映画中盤から高校生になった学ラン姿の能年。長髪に学生服って新鮮。能年はアラサーになっても美少女。
高校がツッパリ不良だらけ。リアル80年代田舎?
ツッパリ総長(磯村勇斗)のバイクを新聞に書く。「ジャーナリズムは暴力に屈しない」この不良たちとの噛み合わない会話をする能年のシーンも面白い。
川で釣った魚がその日の晩御飯のおかず。

ツッパリの総長が高校にカブトガニをつれてきた。え、カブトガニって瀬戸内にしかいないんじゃ?って思ってた。千葉にもいるのか。
総長といっしょに釣った魚をその場で絞めて三枚おろし。不良からバタフライナイフを借りるシーンとかまるでコント。

狂犬と呼ばれてる不良ヒヨ(柳楽優弥)が登場。こいつがかつての小学校の同級生。もうずっとクローズだしホットロード。ライバル校不良カミソリ籾(岡山天音)が相変わらずキモい。
ミー坊はさかな知識と不思議な魅力で不良たちを束ねていくw

ヒヨはツッパリを卒業して受験勉強開始。その一方でミー坊はまったく勉強ができない。三者面談で母親が「この子はお魚の絵を描いていればいいんです」
この母子は気づいたらいつのまにか二人暮らし家庭。どうしてそうなったのか説明セリフがない。あの父とは考え方が合わなかったんだろうな。

ミー坊はカブトガニの人工ふ化に成功して地元テレビ局も取材にくる。
釣りをしてるミー坊。理髪店の前でなんとなく煙草吸ってる店主(?)に釣った魚を見せたりする。なんだこのコミュ力。
気づいたら水族館の研修生として働いてる。指導する先輩とのやりとり間合いも面白い。アシカショーのシーンとかサイレントコント。なんだこの展開とテンポと演出。

今度は寿司店で働くミー坊。大将と出かけたキャバクラで幼馴染みモモコ(夏帆)と再会。あまり知られていないが、夏帆って意外とスタイルが良い。夏帆って能年玲奈と2歳しか年が離れてなかったのか。夏帆の喋り方と声質が知ってる夏帆と別人キャラで感心。夏帆は日本映画の名優。毎回感心する。

夏帆の紹介で歯科医(豊原功補)の待合室に水槽を置くアドバイザー的な仕事を受ける。この子は水族館コンサルみたないものか。
だがこの件は方向性の違い。しかし、宇野祥平の熱帯魚ショップで働くようになる。

元千葉のツッパリ柳楽は東京で彼女(島崎遥香)とフレンチ。この女が「さかな博士になりたい」というミー坊に失笑。鼻で嗤う。次のシーンではもうこの女が店を出ていく。この辺の間合いと演出が沖田修一ならでは。説明しない。

さらに子連れの夏帆が部屋に転がり込んでくる。夏帆が家事をやり三人で川の字になって寝る。
自分、映画を見始めて未だにこの主人公が男なのか女なのか判断つかなかった。やっぱり青年みたいだ。それにしても能年玲奈の胸が真っ平だ。
ミー坊はモモコ母子のために仕事がんばらなきゃ…と思った矢先に母子は部屋を出ていく。悲哀だ。
夏帆の娘のために買ったクレヨンでミー坊は独り包装紙裏にイラストを描く。
飲んだくれて居酒屋の「からふとししゃも」にクレーム。路上で目を覚ますと商店のシャッターにししゃものペンキ絵を描く。そして総長と再会。カミソリ籾・岡山天音の店に連れて行ってイカの寿司。

ミー坊はイラストを描き、ヒヨのテレビ番組に出演し魚の話をして有名になっていく。ああ、これはやっぱりさかなクン自伝だったのか。
番組の司会者がシソンヌ長谷川忍朝倉あき。朝倉あきが自分の知ってる朝倉あきよりすごく痩せている。

この映画、のん(能年玲奈)という女優の魅力が爆発してる。表情のアップのカットももれなく決まってる。すばらしい日本映画だし青春映画の傑作。社会の現実とか酷いものや見たくないものは華麗にスキップ。嫌なものは描かない理想的に描くファンタジー日本。みんなほっこり笑顔。なんか泣いた。ありがとう沖田監督。

これ、早いとこ地上波ゴールデンで放送してほしい。全国の人々と同時に感動を味わいたい。それぐらい名作。お盆とか家族で見てほしい。(横道世之介もゴールデンで放送してほしい)
かつて「あまちゃん」が好きだった人はたぶんみんな大好き。あの天野アキを思い出さずにいられない。
音楽はパスカルズ。主題歌はCHAI「夢のはなし」。

2023年6月21日水曜日

吉本ばなな「TUGUMI つぐみ」(1989)

吉本ばなな「TUGUMI つぐみ」(1989)を読む。山本容子カバー装丁の中公文庫版(2020年39刷)の状態の良いものがそこに110円で売られていたので連れ帰った。

市川準の映画版は何度も見てるけど、原作は読んでなかった。自分はたぶん一冊も吉本ばななを読んでない。学生の頃、現代文で断片的に文章に触れたりはしたかもしれない。

活字だと数ページかかる説明が映画だと1カット、1セリフで示したり暗示できる。あたりまえだが原作本のほうが情報量が多い。

自分、映画ではヒロインまりあと、ようやく元妻と離婚することができた父との間に、実際の親子関係があるのかどうか判断がつかなかった。
まりあとまりあの母は、先妻側から見れば愛人と愛人の子。昭和の初めの金持ちならともかく、2つの家庭の間を行き来し、子どもが大学生になる年齢まで一緒に生活ができないってありえる?特殊すぎないか?と感じてた。年齢的に連子かと思ってた。違ってた。

最大の驚きは恭一がまりあやつぐみと同年代の大学生で、町に新たに建設中の地上げホテルの息子だったこと。つぐみたちとの出会いのきっかけが、恭一の飼ってるポメラニアンを介して。終盤の犬殺し事件の被害に遭うのも恭一の犬のほう。
映画は真田広之を使うための改変だったのか。映画は映画でよく練り込まれていた。画面で多くの情報を示してた。

まりあとつぐみが仲良くなった「お化けのポスト」というエピソードは、映画から完全にオミットされている。やってることが子どものようでいて、子どもを超えた準備と執念。

あと、原作ではつぐみの姉陽子は、映画の白島靖代のような美人ではなかったようだ。つぐみは本ばかり読んでたので勉強はできたという設定。愚鈍な姉をバカにしてた?

山本旅館は廃業が決定していて、まりあが大学の夏休みに最後の帰省するということだったのか。
映画だと恭一に度が過ぎる嫌がらせをするのは街の不良グループだった。原作では高校生たちだった。

映画とは大いに違っていた。小説は小説として面白かった。

あとがきによれば、吉本家は毎年夏を西伊豆で過ごしていたらしい。原作の舞台がほぼ映画と同じように松崎町だったのではないかと感じた。フェリーで行けてバスでも行ける漁港の街って他にある?しかしその場所は実際は土肥だったらしい。自分はまだ土肥は通りかかったことしかない。

2023年6月20日火曜日

松村沙友理「農家のミカタ」(2021)

テレ東で2021年10月23日(土)夕方4時枠に単発50分ドラマとして放送された「農家のミカタ」に乃木坂46松村沙友里が出演してたと聞いてやっと見てみた。プロデュースと脚本は畑中翔太、監督は下田彦太。舞台は群馬県高崎市

主人公進藤(犬飼貴丈)は高崎市役所農林課職員。東京の広告代理店で町おこしPRに携わっていた経験からUターン転職。え、高崎市ってそこそこ都会だし、地方は役所が人気就職先だし、転職は難しかったのでは?どうやら農林課は経験を活かせない望まない職場への配属らしい。
いきなりスベリ事故PR動画で自己紹介して空気を寒くする。
この若手俳優は「ぐらんぶる」で全裸になっていた青年。仮面ライダー俳優らしい。

Uターン就職ということは地元がどんな地域か知らなかったはずはない。なんで俺が…と森の中で迷子。イノシシに遭遇。それを遭難と言う。
こんな仕事だとは聞いてない。上司のマギー、中島歩がゆるい感じ。「我々の仕事は農家の味方」

地域の農家のドン田中(杉本哲太)に挨拶に行く。これがもう見るからに怖い。(じつは優しい人)

だが農家のおばさん仁田(松村沙友理)がもっと怖い。虫だいきらい進藤が虫よけスプレーを畑でばらまくことに怒り。だがこの仁田はこの農家で新規就農者(東京の農大卒)として働いてる若者。
正直、松村が怒ってるわ暗いわでぜんぜん可愛くない。このキャスティングはどうなんだ。進藤と仁田は最初からわだかまり。
進藤はシンガポールでのフードエキスポPRのような派手な仕事しか眼中にない。畑で靴が汚れることすら嫌う。主演のふたりは最初から見てる方向が違う。
高崎を訪問してるエキスポ幹部シンガポール人たちに予定にない強引プレゼン。もう見ていてあちゃーという熱意。勝手に農体験エンターテインメント「VR農業」というプランBをプレゼンして不評。
結果、こいつのせいで高崎市は契約が取れず。みんなに大迷惑。仁田がさらに怒りモードで不機嫌。まるで軍人のように苦み走ってる。

だがこれで終わりじゃなかった。フードエキスポ接待ラストチャンスに情熱をぶつける進藤。バカか…という雰囲気かと思いきや、田中も仁田も乗り気。チャンスがあるなら掛けるべき。仁田がさすが大卒という感じでリーダーのように場を仕切る。
最後の勝負がレストランで食通シンガポール人たちに地元食材を出す。素人が給仕のようなマネができるのか?そんなに何もかも上手く運ぶものなのか。

単発50分のドラマでそれほど新鮮なものは期待してなかった。しかし50分でよくまとめた。
松村はふざけたテンション高いコメディのほうが向いている。

2023年6月19日月曜日

宮澤賢治「風の又三郎」

宮澤賢治「風の又三郎」を昭和14年羽田書店(日本橋區)版の昭和49年ほるぷ復刻版で読む。これは7年ぐらい前にBOで250円で購入。以後今日まで積読してた。

宮沢賢治(1896-1933)の死後に発表された作品群の中から、子ども向けとしてまとめて出版されたものはこれが最初らしい。坪田譲二が解説を、小穴隆一が挿絵を描いている。

この一冊に「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」「オツペルと象」といった有名作品を含んでる。自分はどれもまだ読んだことがなかった。なので連れ帰った。

宮澤賢治の序文として、あの有名な「雨ニモ負ケズ」の後半部分「野原ノ松ノ林ノ䕃ノ~」以降が書かれてる。では掲載作品を順に読んでいく。

「貝の火」
兎の子ホモイが川で溺れて流されてるヒバリの子を助けたら風邪を引いて寝込み、後日ヒバリの母子から助けてもらったお礼に「貝の火」という珠を渡される。これを持っていると獣の王のように振舞うことができる。ほぼライオンキング。

この話がまるでピンとこない。兎は増長してるように思える。兎父がたしなめる。そのたびに「貝の火」が美しく輝いているかどうか確かめるのだが、やっぱり不思議に美しく珠の中で火が燃えている。期待に反して何かの教訓のようなものは得られない。
自然の風景描写が素朴で独特。都会の集合住宅で育つ子どもたちにはイメージできないことかもしれない。自分は「すずらんの実」がイメージできなかった。

「風の又三郎」
宮澤賢治の代表作のような扱いなのに、自分は今日まで一度も読んだことがなく、まったく内容を知らなかった。きっと、謎の転校生が村の小学校にやってくる話だと思っていた。

夏が終わって新学期の初日、風の強い日にやってきた赤い髪をした真っ黒な目の高田三郎が実はまったく普通の子。
村人小学生たちの側が勝手に「又三郎」だと思ってる。一緒に遊ぶ日本の村の子どもたちのスクールデイズ。そしてまた、急に他所へ転校していく。

あの有名な書き出し
どつどど どどうど どどうど どどう
ああまいりんごも吹きとばせ
すつぱいりんごも吹きとばせ
どつどど どどうど どどうど どどう
一体どんな節とリズムで読むのが正解なのかわからない。勝手な節をつけると怒られそうだが、どう読んでも自由ではないか。ダメ出しされるいわれはない。

「蟻ときのこ」
この時代のこどもたちはもれなく兵隊ごっこ。急にそこに出現した真っ白な家のようなもの(じつはきのこ)を中佐に報告しなければ…という、短い短編。

「セロひきのゴーシユ」
楽団で一番下手で起こられてばかりのゴーシユは疲れて家に帰って一心不乱にセロの練習。すると、次々と動物が訪ねてくる。ゴーシユは怒ったて追い返したり、優しかったり。
そうするうちに上手くなってる?!これも期待するように話がすすまない。

「やまなし」
川底のカニの兄弟目線の風景スケッチ短編。山梨県とはまったく関係がない。

「オツペルと象」(現在ではオツベルが正しいとされている)
まるでやりがい搾取の経営者と労働者。白い象さんを調子に乗ってこき使ってる。象さんかわいそう。
やがて象たちが団結し革命蜂起。時代的にアカとみなされなかったか心配になりながら読んだ。

いやあ、どれもピンとこないw しかし、その風景をしみじみ想像すると楽しさはわかる。

2023年6月18日日曜日

西野七瀬「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」2023

西野七瀬がBSプレミアム「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」2023「どことなくなんとなく」(6月4日放送)に出演するというのでチェック。
制作はNHKエンタープライズ。脚本と演出は江口カン。

不思議な夢から目が覚めた天地(岡山天音)。あの「白い夜」の夢を見るようになってから、この世界のすべてに実在感が感じられなくなってしまった。「すべてが変わらなさすぎる」「すべてに意外性が感じられない」
そんな夫が最近おかしいと感じた妻(西野七瀬)が夫の幼なじみ友人(竜星涼)によって気晴らしに山歩きにつれ出されるのだが…という15分短編。

とても内容が薄い。15分しかないので、何がどうなってるのか説明が足りないのは致し方ない。とくに映像作品としての感想はない。何か気分の高揚とか興奮とかは感じない。

人間が知ってはいけないこの世界の真理に近づいた男と、この世界の終焉。
西野七瀬の出演シーンが少なかった。宇宙の意思的ナレーションを西野七瀬と竜星涼が担当。

2023年6月17日土曜日

開高健「輝ける闇」(1968)

開高健「輝ける闇」(1968)を新潮文庫(1996年18刷)で読む。

開高健のベトナム戦争従軍ルポ的な書き下ろし長編かな…と想像してたのだが、あまりそんな感じは受けなかった。かなり自由に、当時の南ベトナムの人々の雰囲気を伝えている長編小説。ときに散文詩ぽく。短編小説ぽく。
読み進めるにつれ、これは創作された小説だなと気づいた。アオザイ娘との官能小説のごとく卑猥な性交シーンとか、インテリ老人との長い会話とか。

南ベトナムは腐敗が進んだ三流ダメ国家の典型。上流階級の子弟は徴兵を逃れるため海外へ。革命は農民を救わない。アカを防ぐために戦うことでベトナム人たちをさらに苦境に追い込む。小屋には老婆と少女。若い男がいない。
徴兵の紙が来た青年は自ら指を切り落とす。日本は徴兵がなくて戦争がなくてよかった。今後どうなるかわからないけど。

基地から外に出て買い物してくるだけでカービン銃が必要。ベトコンはどこにでもいる。てか国軍兵士も金に困るとアメリカ軍の武器弾薬をベトコンに売る。ダメだこりゃ。

この時代の日本人の10人中7人はアメリカのやり方に批判的?もう今の日本人はベトナム戦争当時のことを思い出せない。遠い過去になってる。
主人公はベトナム語はわからない。アメリカの軍人、ベトナムの兵士、僧侶らとは英語、仏語、筆談でなんとか意思疎通。
そんな戦乱のインドシナの銃後を描く一方、サイゴンの性風俗店体験レポみたいな内容があったりして戸惑う。なんだよ「舐め屋」って。でもそれも戦争か。

暑熱のひどいベトナムで主人公はマーク・トウェインを読んでいるのだが、アメリカ人がアーサー王の世界に転生してアメリカの民主主義と科学と文明を教える…みたいな話を南ベトナムと対比してる箇所がある。そんな小説が本当に存在するのか?と思って調べたら本当にあるらしい。

毛沢東やスターリン、ガンジー、ネルーよりもホー・チ・ミンが日本で語られることは少ないような気がする。この本を読むまでディエンビエンフー以後のハノイの共産主義者チュアン・チンによる土地改革と、ゲアンの農民蜂起、その後の人民軍が農民を粉砕といったトピックを自分は何も知らなかった。北も南も資格も知識も徳もない輩による暴政。
街中で少年2人(ベトコン?)の公開銃殺処刑のシーンの様子が克明に描かれていた。なんと恐ろしい。

戦争経験世代の性的猥談の下品さが酷い。
ジャングルでの壮絶な銃撃。そして潰走。表現が誌的。生まれる時代と場所を間違えた南ベトナムの兵士たちが憐れ。

2023年6月16日金曜日

キングダム2 遥かなる大地へ(2022)

「キングダム2 遥かなる大地へ」を見る。そして配給はソニーピクチャーズ、東宝。
主演は山﨑賢人。監督は前作から引き続き佐藤信介。脚本は黒岩勉と原泰久。音楽はやまだ豊。

主要キャストも前作から変わらず引続き登場。ちなみに自分が第1作キングダムを見たのは長澤まさみ楊端和が目当てだったのだが、この第2作には楊端和は登場しない。
この映画もコロナ厳戒下で製作され、2022年7月15日に公開へとこぎつけた映画。

咸陽を奪還した秦王・嬴政(吉沢亮)がこちらを振り返る場面からイケメン。何者かが王宮に侵入襲撃。王が王宮内で襲われるとかどんな警備体制だ。昌文君(髙嶋政宏)は謝って済む問題か。こいつはよく喋る。
そこになぜか肆氏(加藤雅也)もいる。なんで?そこは本人の口から説明。

信(山﨑賢人)が現れる。「待たせたな」こいつは古代中国なのに口調がべらんめえ。王と一兵卒がため口。
で、ばばっと剣術アクションと河了貂(橋本環奈)の活躍の末に刺客は撃退。哀しい暗殺工作員の運命。
そして前作をナレーションで振り返り解説。音楽がすごく雄大。

一兵卒の尾平(岡山天音)尾到(三浦貴大)が登場する。いつも見慣れた人たち。ぜんぜん古代中国の人らしくない。
強そうなやつら同士で5人で仲間を組む。そこに羌瘣(清野菜名)。明らかに他の兵と見た目も雰囲気も違う。
さらに澤圭(濱津隆之)も加わる。こいつがまるで日本の中年サラリーマン。
千人将の壁(満島真之介)ら騎馬隊が合流。信はなれなれしく話しかける。あ、バカ。だが信はこいつと知り合い。
隊長たちが不和。縛虎申(渋川清彦)みたいな帝国陸軍イカレ将校みたいなやつもいる。

大将軍麃公(豊川悦司)率いる秦軍が出陣。顔が不気味すぎる。気持ち悪すぎる。こいつは「待ち」が唯一の戦略。何も動かない。
魏の呉慶(小澤征悦)の大軍と会戦。こいつも顔が不気味すぎる。

一兵卒の軍備が軽装すぎる。刀か槍一本で盾すらない。まるで農民兵。
なのに信は一人で敵陣に大ジャンプ。槍を持った一団に囲まれるのに桁違いの大活躍。

しかし秦軍は劣勢。魏の宮元(高橋努)は「なんじゃこりゃ」という装甲戦車隊を戦場に送り込んでくる。そのへんをイチイチ濱津さんが解説。やっぱりサラリーマンにしか見えない。
最前線の兵士が個別に判断して戦法を生み出して戦うの?

秦軍は歩兵が信たち以外壊滅。そして夜には魏軍により残党狩り。尾平が斬られるというとき羌瘣がすごく強いことが判明。1人で一小隊と戦える「そんなばかな?」という化け物戦士。仲間を護るために残って敵と斬り合う。そして「こいつ女だぞ」とバレる。

そしてふたりは谷底へ。なのになぜ生きている?
口数少ない羌瘣から信へ打ち明け話。まるで「あずみ」のような酷い話。姉の仇をうつため。「そんなこととは何だ。ぶち殺すぞ」に萌えた。

翌朝、信と羌瘣は生き残った数少ない仲間と合流。あんな衣服でよく崖を登れる。
そして宮元隊のいる丘へ奇襲突撃。バカかと。しかしこれを知った麃公は何かを感じとる。しかし何という希望的観測。
信ら第4軍の残存兵力の元へ騎馬隊・縛虎申、信達らを送り込む。さらに絶望的戦い。一兵卒がそんなにシャカリキに戦ってどうする?

結果、信と騎馬隊は丘を登りきり、縛虎申は宮元と捨て身の相討ち。これが中ボスと中ボスの勝負の決着。
敵が迫る中、山の裏から逃げよう…と思ったら、呉慶の大軍。
しかし、そこになぜか王騎(大沢たかお)登場w 将たる者について問答。知略か本能か?なんなんだこの人。

そして麃公将軍自ら呉慶本陣に突撃。ここから王騎の解説で会戦の見物。
まるでマッドマックス怒りのデスロード。
麃公は呉慶と騎馬将軍同士の一騎打ち。結果、呉慶を討ち魏軍を退ける。この映画、お馬さんもがんばった。

王騎は微笑みながらどこへとなく去る。そして、羌瘣は信と再会の約束を交わし魏へ旅立つ。
さらに身内の敵呂不韋(佐藤浩市)、昌平君(玉木宏)、蒙武(平山祐介)が現れたところで余韻を持たせて次回へ。
いや、今回も見ごたえ十分だった。
今回の吉沢亮と橋本環奈はお留守番役でこれといった活躍はなし。

主題歌はMr.Children「生きろ」(トイズファクトリー)

2023年6月15日木曜日

筒井康隆「モナドの領域」(2015)

筒井康隆「モナドの領域」(2015 新潮社)を読む。
オビに「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」GODが人類と世界の秘密を語り始めた。とある。どんな内容なのかまるで想像つかない。

河川敷での若い女性の片腕が発見される。さらに公園で片足が見つかる。バラバラ殺人事件のようだ。

街のベーカリー。バイト2人が休みたい。代わりに連れて来た美大彫刻科学生栗本が勝手に片腕パンを作る。こんな趣味の悪いものは売れない。だが、たまたまそのパンを見かけた美大教授が褒め購入しデッサンの授業で使い、新聞コラムで褒め、問い合わせと行列。さらにテレビの取材。
旅行からもどった学生はまたバイトに戻りたいので栗本に辞めて代わってもらいたい。栗本は今度は片足パンを残して去っていく。
刑事はこの奇怪なパンがバラバラ遺体と酷似していることに気づき、栗本を探す。

ベーカリーの常連客だった結野教授の様子がおかしい。目の焦点が定まらずふらふらしてて徘徊老人のようだ。公園ベンチに座り、やってくる人の情報をすべて言い当てる。神様がこの老教授に乗り移ったらしい。美大の女子学生にも講釈。この世のすべてを知り尽くしてる。

神に会いたい人々が公園に押し寄せる。警察が介入しちょっとした事件が起こり教授は取り調べを受け起訴される。そして大法廷。
ここから神を刑事事件の被告人として裁くという展開。この小説のジャンルは何だ?敢えて言うなら「カラマーゾフの兄弟」では?と考えていたらまさしくドストエフスキーと「大審問官」が登場。

あとは…、一体何を読ませられているんだ?という巨匠筒井康隆の神、宗教、人類、宇宙、独演会。
まあ、読んでる最中は面白かった。あんまり他人に説明できない本。

2023年6月14日水曜日

黒島結菜「人生最高レストラン」に登場

黒島結菜(26)「人生最高レストラン」(5月27日放送回)に登場したのでチェックした。
ゲスト黒島を番組MC加藤浩次は「朝ドラ女優」と紹介して呼び込み。

またまた黒島はヘンテコ衣装。加藤「袖がピッタリだね」と褒めツッコミで笑いをとる。黒島「トーク番組はあんまりでたことない…かも」島崎和歌子「ピュアな感じ」黒島「そんなことないw」
そして沖縄トーク。加藤「沖縄いいっすよね~」に対し、「いつか2拠点したいなと、たまに沖縄で物件とか検索してるw」
黒島はもうかれこれ上京から9年、10年とかになるらしい。

加藤「大声上げたりすることないんでしょ?プライベートで使った一番ヒドイ言葉は?」という質問に、「クソとかはいいますw」
そして結菜のオススメのお店を紹介。
その1「そば処とぅんち小(ぐわぁ)」(糸満市)小さいころから家族で行ってました。

糸満の人は海は見るものだと思っているらしく、泳いだり潜ったりしないらしい。結菜も「海は見ておしゃべりして終り」「水着着てると観光客だな」とのこと。
地元ダイバーが「ザトウクジラが来る」と話してて、結菜びっくり。
結菜はシュノーケルやフィンもつけたことがないとのこと。

次に沖縄人の時間のルーズさについて。友だち5人ぐらいで那覇に遊びに行くとなって11時に待ち合わせしても、全員そろうのは14時ぐらい。結局行きたかったお店も閉まってるっていう…。集合時間にいちばん早く着くのが結菜(それでも15分遅れ)らしい。
お店その2「麺や金時」(江古田)なんと結菜が通っていた日藝の校舎のすぐ横。
塩ラーメンが美味しい。東京に来てからすごいラーメン屋さん行くようになった。

マネージャーのススメで大学に行った。写真を撮るのが好きだったので日藝にした。
そしてキューバトーク。初日に財布を取られた話を披露。このドロボーキューバ人が結菜が撮ったフィルムも抜き取る悪い奴。しね。

なんと結菜はこのドロボーオヤジと「海でサルサ踊っちゃったんですよw」どんだけパリピ娘なんだ。高橋茂雄「(財布盗まれたの)それやん!」と強めのつっこみ。
今回、結菜のキューバでの財布盗難事件に関して新たな情報。
その話を別の番組でしたら、同じ体験をした視聴者から「この人じゃないですか?」とインスタDMで写真が送られてきた。まさに同じ犯人だった!
ということは、キューバに行った日本人の若い女はみんなこいつに狙われている。その写真を拡散するべき。復讐し報復するべき。

キューバで財布をすられた話はかれこれ3年以上同じ話をしてる。そろそろ新しい海外旅行ネタがほしい。海外紀行番組とかを企画してほしい。
そんな黒島を心配した加藤。「東京で頼れるセンパイとかいる?」
上京してすぐの17歳ぐらいから「杏さんとずっと仲良くさせてもらっていて」「月1ぐらいで杏さん家にご飯食べに行ったり」とのこと。たぶんそのころは東出昌大もいたはず。

「大学と仕事の両立が大変で相談した。何も言わずにご飯と味噌汁をだしてくれる」「はじめてご飯食べながら泣いた」杏さんも学業に関しては家庭の事情で苦労した。

番組はなんと杏さんに当時の話を聴いて来た。

杏「上京したばかりだと聞いて、ご飯どうしてるの?うちに食べにおいでと、その日の夜、我が家に招いてご飯を食べたことが仲良くなったきっかけだったときおくしています。当時も悩んでいることは聞いていたと思いますが、私は特に意見をするわけでもなく、お腹を満たしてあげる担当として、いつも黒ちゃんを近くで見守っていました。」

そして普段の黒島について
杏「20代とは思えない落ち着きで、私と同年代の友人たちから黒島先輩と呼ばれています。あと、たまに天然なところもあって、黒ちゃんがフランスでくるみボタン作りにハマったので、作っていたボタンをジップロックに入れて渡してあげたのですが、そのまま忘れて日本に帰っていきました。」
そしてお店3「やんばる大宜味村 笑味の店」ちむどんどんの暢子の店のヒントとなったお店とのこと。

そして「ちむどんどん」について。
「沖縄での撮影は2か月間あった。沖縄の青い空と緑の畑と遠くの海が見える場所に立ってるだけで涙が出そうになった」「自分、生きてるって感じた」「地元沖縄での撮影はすごくいい時間だった」「私も沖縄に帰ったら自分で畑とかやりたいってずっと思ってて」「ドラマやって笑味の店に出会って、自分がこれからやっていきたいことがちょっとはっきりしてきた」
加藤「東京で遊びたいとは思わない?」黒島「クラブは行ってみたいww」
番組最後に加藤とふたりで酒飲みながら最後の質問。ドラマの撮影中「消えものを全部食べていたとか?」黒島「芝居でも食べて、カットかかっても食べて、そこで食事を済ませるつもりだったww」

いつか結菜が沖縄で料理店をやるとき、結菜の傍らに自分がいたい。いっしょにお店を手伝いたい。
まだ結菜がCMしてるサントリービアボールを飲んでない。売ってたら買おうと思ってるのだが。

2023年6月13日火曜日

沢木耕太郎「深夜特急6 南ヨーロッパ・ロンドン」(1992)

ずっと読んできてついに最終巻。沢木耕太郎「深夜特急6 南ヨーロッパ・ロンドン」(1992)を読む。1995年新潮文庫版で読む。

第16章「ローマの休日 南ヨーロッパⅠ」
ブリンディジからローマを目指そうとするのだが、ローマ行きの長距離バスなど存在しない。イタリアは鉄道王国。誰に聞いても「鉄道で行け!」
街から街へ乗り継いでやっとローマ。そしてフィレンツェ。遺跡や芸術作品を見て歩く。ミケランジェロの天才ぶりに驚嘆。
そして、そこにいる人々と簡単な英語でコミュニケーション。

マカオであれだけ大負けして懲りたはずなのに、またしてもギャンブル熱がぶり返す。一路、モンテカルロを目指す。

貧乏旅行者がスルーするべきモナコにせっかく1泊したのに、身なりが汚くてカジノに入る前に制止させられる。ジャケット着用のドレスコードに引っかかる。「着てるけど?」「それは私たちの国ではジャケットと呼ばない」怒りのあまりそのままモナコを起つ。モナコはイタリアほどには食事も美味しくない。
日本人も欧州では金がないと蔑まれ失笑される。もう日本も外国人にたいしてはお金持ち旅行者だけを相手にして、そうでない外国人は適切に区別すべきだと感じる。

第17章「果ての岬 南ヨーロッパⅡ」
ニースもマルセイユもバルセロナも大して興味を惹かれる見るものもなくスルー。もったいない。
マドリードでも宿代、タクシー代で喧嘩口論。もうそういうの日本の恥だからやめれ!もう代金で揉める話は聴きたくないw

スペインはまだフランコ総統が存命中。蚤の市や古本屋でガルシア・ロルカの本を探す。若い古書店員は1冊あると返答。しかし価格が高くて手が出ない。老人店主の店では「その名前を出してはいけない」とたしなめられる。

バスで国境を越えリスボンへ。さらにサグレスという岬の町までバスでたどり着く。田舎すぎて泊る所も食事をする場所もない。野犬にも怯える。
だが、シーズンオフなのに親切に泊めてくれたペンションがあった。快適だったので食事もワインを開けたり奮発。
リスボンから横浜まで行く貨物船に290ドルで乗れると知り心が揺れる。ユーラシアの西端の岬の風景を見ながら「もうここで旅はゴールかな?」

第18章「飛光よ、飛光よ 終結」
パリでは親切な日本人青年に格安でアパートを譲ってもらい、そしてロンドン。
ロンドンの入国審査がとにかく執拗で別室で何もかもひっくり返して、どこかへ電話して調べられた。
トラファルガー広場の中央郵便局から電報を東京に打とうとしたら「電報は電話局だ」と言われ赤恥。

そして電話にダイヤル回して電文。えっ?!1年2か月に及んだ旅の終りにしては、本に書き上げるのに15年を要したのにしてはあっけない急な幕引き。ロンドンから帰ったんじゃなく、アイスランドへ?

巻末には井上陽水氏との対談。

2023年6月12日月曜日

沢木耕太郎「深夜特急5 トルコ・ギリシャ・地中海」(1992)

沢木耕太郎「深夜特急5 トルコ・ギリシャ・地中海」(1992)を読む。前作の「第二便」から6年も経ってようやく発表された「第三便」前半部分にあたるのがこの1995年新潮文庫版の第5巻。

第13章「使者として トルコ」
イスファハンからテヘランへ戻る。トルコ・エルズルム行きのバスについて調べようかとバス会社へ行ってみると「急げ!」と言われる。いやいや、今日乗るわけじゃないと説明。だが、次のバスが出るのは1週間後と知り、慌ててバスに飛び乗る。ここでもバス代を値切って価格交渉。もうそういうのいいだろ。5巻に達してもずっとバス代、ホテル代、飯代で値段交渉。読んでてしんどい。

トルコに入ると地元の人々が日本人に好奇心。さらに、テヘランで磯崎新夫人の宮脇愛子(彫刻家)から預かった手紙をアンカラ在住の女性に届けるというミッション。
イスタンブールは怪しげな日本語で話しかけてくる物売りが昔から多かったことを知った。

第14章「客人志願 ギリシャ」
国境の橋を徒歩で渡ってギリシャ側の国境事務所に着いたものの夜中でバスがない。そこに白人グループ7人で満員の車。係官からの無理なお願いで8人乗りで、ギリシャ第2の都市テサロニキまで進む。テサロニキで朝の通勤に向かう人の群れを、旅に出て以来初めて見る。

すぐにアテネへ。だんだんと物価が高くなっていく。もう値切りゲームはやらない。
アクロポリスの丘に登る。この街に死臭のようなものを感じる。何かが足りない。
旅の変化を感じる。旅の終え方を考え始める。
ペロポネソス半島をめぐり、ミケーネの遺跡を見て、パトラスからイタリア半島ブリンディジを目指す。このルートは今もユーレイルパスと同じルートだ。

第15章「絹と酒 地中海からの手紙」
アドリア海を渡るフェリー甲板で、免税店で買ったバランタインを瓶のまま飲んで酒盛り。

2023年6月11日日曜日

沢木耕太郎「深夜特急4 シルクロード」(1986)

引続き沢木耕太郎「深夜特急4 シルクロード」(1986)を読む。1995年新潮文庫版で読む。

第10章「峠を越える シルクロードⅠ」
体調も回復。パキスタン国境の街アムリトサルへ。ポーランド人学生と同じバス。共産圏にもヒッピーがいるのかよ。この学生がずっとインドの悪口。不潔さと物乞いと貧困を罵倒。

ラホールがインドの重苦しい湿った暑さと違ってカラッとして街に露店が並び人通りも多く活気がある。バスに同乗した現地人英語教師から「お荷物東パキスタン(バングラデシュ)が独立してくれてすっきり」「飢餓や洪水で苦しんでるのは自業自得」と聴かされる。

パキスタンのバスの運転がすさまじく荒い。まるでチキンレースを楽しんでるかのよう。
ペシャワールの映画館で見た映画がつまらない。途中で帰ろうとしたら警察官につかまれる。どうやら爆弾を置いて立ち去ろうとしたテロリストと間違われた?パキスタンでは映画を最後まで観ずに帰るやつはいないらしい。

ペシャワールからアフガニスタン・カブール行きのバスに乗り込む。ジャララバードで昼食休憩。チャイの飲み方が特殊。コップの3分の1砂糖が入ってる。そしてポット。粗い砂糖は少しずつ溶けるので思ったほど甘くない。

第11章「柘榴と葡萄 シルクロードⅡ」
アフガニスタンは国家による法治でなく部族の掟が支配する国。ソ連侵攻以前のカブールにもこれほど西側諸国(日本人を含む)から多くのヒッピーが来てたことに驚き。
カブールが標高が高くて寒い。長旅をしてると曜日の感覚がなくなるけど、もうすでに初冬になってる?!

部屋代を安くするためになぜか宿泊所の客引きをやらされる。長旅をしてるヒッピーたちの目はみんな疲れと頽廃。沢木も心も体も弱って他人が鬱陶しくなってる危険な兆候。宿で寝るしかなくなる。それがヒッピーというものか。3,4日のつもりが退屈なカブールに1週間、2週間とズルズル滞在。

第12章「ペルシャの嵐 シルクロードⅢ」
東京を出る時壮行会をしてくれた磯崎新夫妻がテヘランに滞在してると知って(カブール日本大使館メールボックス)急いで出発。これもギリギリなオンボロバスの旅。客から金を集めてガソリンを買ったり修理したり、国境で警察官が乗り込んできたり、道に迷ったり…。それでも愉快な旅かもしれない。

テヘランが旅始まって以来の大都市。丘の向こうに夜のテヘランの広大な街の明かりが見えてきたときは感動。
どのホテルに磯崎氏がいるのか?早く探さないと御馳走にありつけない!w 沢木は推理力をフルに発揮w

革命前のイランは洗練された都会。プラタナスの並木道、近代的なビル。路上にガラス張りの電話ボックス。どれもがここまでの旅では目にしなかった要素。街は余裕のある人々。
(なのに革命とイイ戦争で国はどん底。80年代多くのイラン人が日本へ。そうしてダルビッシュは生まれた。サエコはダルの子を孕んだ。社会の変化と経済情勢は国民を変える。岸田が今やってることは30年後の日本人に大きな影響を与えるに違いない。)

イスファハンで安宿を探してると電気屋のショーウィンドーのテレビでアリVSフォアマン(ザイール・キンシャサ)での世紀の一戦の中継?!
生活がかかってる古物商老人相手に、欲しい懐中時計をゲームしてるかのようにそこまで値切るな。

2023年6月10日土曜日

黒島結菜「徹子の部屋」に登場

黒島結菜(26)が突然5月23日放送の「徹子の部屋」に登場。これ、事前に情報をつかんでなくて慌てた。
またまた今回も衣装がユニークな感じ。トークに入る前に結菜はなぜかパンダのミニチュアを徹子さんにプレゼント。
自己紹介では名前の由来を説明。結が「ゆいまーる(助け合い)」で、菜が「母が中森明菜さんのファンだった」と説明。やっぱり「~菜」という名前はたいてい中森。80年代以前はなかった名前。

徹子さんとは初対面なのだが、昨年の紅白で「ちむどんどん」チームがゲストとして結菜はステージにいたので、審査員席にいた徹子さんは結菜を見ていた。
「ちむどんどん」について回想トーク。当初は「わたしにできるかな」と思っていたが、3回目だったし、良いチームだったし。

人前に出るのが苦手だったけど、母のススメでオーディションへ。中学生のときの素朴結菜写真がかわいい。沖縄といえばブルーシールアイス。
当初2年ほど飛行機で東京に通う芸能生活だった。「飛行機が好きだった」「東京にあこがれてたので楽しかった」「人の多さに驚いた」「ビルが高くて驚いた」「車のナンバープレートの種類の多さに感動してずっとクルマばかり見ていたw」
さらに幼少時についてトーク。「子どもの頃はやんちゃだった」「まっくろに日焼けしてた」「木登りが大好きだった」
沖縄で好きな言葉は「まくとぅそーけーなんくるないさー」(正しいことをしていれば大丈夫)
糸満の家族について。三姉妹の長女が結菜。妹は3歳下と5歳下。この姉妹写真は父が北海道に出張に行ったときに雪だるまの入れ物(発泡スチロール)に雪を入れて持ち帰ったもの。沖縄の子はそんなものでも喜べる。そのエピソードにほっこり感動。「東京で降ってる雪を見たときは感動しました」

家族とは仲良しで、「一緒に公園にピクニックに行く。」結菜「お父さんは51歳」徹子「お若いのね」
父はすごく応援してくれている。出てる作品をすごく見てくれてる。母はあまり見ていない。「つらいことがあったら帰っておいでと言ってくれる」
東京でつらかったことは?という質問。「十代のとき、休みがなく仕事が続いたとき大学が両立できずつらかった」

石垣島の祖父母が「朝ドラ」スタジオ見学に来た時、エキストラで共演した。パイナップル農家で体が丈夫。「収穫をいっしょに手伝ったりした」

結菜がトーク中すごく目玉を上に向けて考える。これは映像を思い浮かべながら話しているときの人間のしぐさ。こういうところも結菜は誠実。祖父母は結菜によればたぶん74歳。
徹子さんが「パイナップル大好き」というので「贈ります」と返答。
黒島結菜の憧れの女優は「高峰秀子さん」とのこと。どうして結菜の年代で高峰秀子を知っているのか?映画とエッセイで知っていたっぽい。
高峰秀子が登場した1983年放送回をOA. 興味深くVTRを見つめる結菜。この女優を自分は「二十四の瞳」の一場面とエッセイ本の表紙とかでしか知らなかった。すごく喋りがちゃきちゃきして早口。「自分をしっかり持った人間になりたい」

嫌いな食べ物がない。「家ではパスタばかり作ってる。アラビアータとかカルボナーラとか、冷蔵庫にあるもので作れる」

料理を作るようになった理由は、「20歳の時に保護犬を飼い始めて。家にいる時間が長くなったから。」犬の名前はコハダとシャディ。「コハダは自分で名前をつけた。シャディも保護権でもともと名前がついていた。」「コハダは赤ちゃんのときに家に来た。シャディは大人になってから来たのでトラウマを持っていた。」「今は一緒に寝るぐらい慣れてる」
どうして保護犬を?という質問に、「犬を飼いたいなとは思っていたが、犬種にこだわりがなかった」「勢いで見に行った」「コハダは家に着いたときからお腹だして寝てたw」「犬を褒めるときは全力で褒める」「シャディは6歳ぐらいだと聞いてた。病院に連れて行ったら13歳ぐらいかもしれないと言われ驚いた。」

一匹だけだとお留守番が可哀想だと思った結菜。「もう一匹いれば楽しいかな」と2匹飼うようになった。「2匹にしたら落ち着くようになった」

そして6年ぶりの舞台出演の告知。徹子「あーたみたいに若くても6年ぶりなんてあるの?」「前回は二十歳だったので」「岩松了さんのオリジナル作」

結菜から徹子へ質問。旅に行くならどこ?徹子「イタリアが良かった」結菜「イタリアに行ってみたい」
なんでパンダが好きなんですか?徹子「ぬいぐるみを持っていたきっかけで調べた」
番組の最後に今日の感想を沖縄の言葉でとムチャブリ徹子。「でーじたのしかったさー」 
もう死ぬほど可愛い。自分の命に残された時間は結菜を護るために使いたい。