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2026年8月1日土曜日

第13回アメリカ横断ウルトラクイズ

第13回アメリカ横断ウルトラクイズ(1989)のCSファミリー劇場による再放送版(2015)を今になってやっと見る。ウルトラクイズマニアの間ではこの回が一番評判がイイ。なんと37年前の映像。

あの東京ドームでの国内1次予選を勝ち上がった100余名の人々。自分、以前は東京ドームから即成田へ移動するのかと思ってた。予選通過者は後日、旅費を支給されこの会場のホテルに宿泊してると知ったのはつい最近。
優勝した立命館クイズ研究部の長戸さんは相当なクイズ名人かと思ってたのだが、各チェックポイントをギリギリで通過していた。グアムでは泥に沈んでた。今回見てみて今さらだが驚いた。

この人はウルトラクイズ全史において最大のスター。見た目と雰囲気だけでアメリカ一般市民たちからも人気者。
実質この番組のプロデューサーでもある福留さんもこの若者を発掘フィーチャーできたことは大きな功績。
この回はそれまで恒例地ハワイを跳ばして初のオーストラリア上陸。ゴールドコーストでは過酷な波打ち際でのレスキュー団体競技。
これ、自分ならいちばん嫌。団体責任のプレッシャーとかいちばん嫌。女性挑戦者からしたら他力本願。

しかし、番組はそんな敗者たちに誰よりも早くウルトラハットをかぶるチャンスを与える。運営も鬼ではなかった。
だが、次のチェックポイントではなんと8人も落とされる。調べてみたら、オーストラリア民間航空パイロットのストライキに当たってしまい、エアーズロックへ行けなくなるなど予定が狂ってのことだったらしい。
あんなに走り回って「ハズレ」問題ばかり引いてしまうとか悲しい。
てか、ラスト4人は誰が優勝してもおかしくなかった。クイズ力に差はほとんどない。
ニューヨーク決勝も点差は圧倒されたが永田さんももうすこし誤答を抑えて流れに乗れたら優勝だったかもしれない。永田さんもシドニーで落ちるところだったって、今回13回大会をじっくり見るまで知らなかった。

この第13回は2時間番組で5週放送。なかなか北米大陸に上陸しない。見てるだけで疲労。ロスアンゼルスに到達した段階でヘトヘト。
ここで落ちた立命館の学生がすごく藤子不二雄マンガに出てきそうな顔をしてて驚いた。
初登場のトマト戦争。予想外の内容のゲームに参加者がすごく困惑してたように見えた。
たぶん、相当にトマトが固くて重い。そこで急きょ目を保護するグラスが配布。それでもやはりテンションだだ下がり。
ここで敗者となってしまった挑戦者はあきらかに途中から戦意喪失してた。あの土嚢の隙間から手を突っ込んで解答ボタンを押す方法は骨折しそうで危ない。
第12チェックポイント・チムニーロックでの道路を封鎖してコンボイ6台とヘリを使ったクイズは見た目が派手なだけの無駄クイズ。こんなの、問題と順番のめぐりあわせが全て。
だが、ウルトラクイズとはたった1回のチャンスに答えられないと敗者となる。そこが酷いw
北米大陸上陸ファイナリストは全員が相当に実力者。なんでなのか、多くが有名大学現役学生かOB、有名企業に勤務する人々。
自分、いままで動画サイトなどでウルトラクイズを見てきたのだが、今回が一番クイズ研究部出身の挑戦者が多かった気がする。

立命館が多いのはなんとなく予想できる。だがこの13回は東大がやたら多かった印象。
この時代の若者は今とそれほど変わっていないように思えた。みんな大きなメガネをしていることを除いて。
今回は早々に女性挑戦者が全滅。誰も北米大陸に上陸できなかった。それはテレビ的に惜しかった。
準決勝ボルティモアの名勝負がウルトラクイズ史上いちばんの激戦。なかなか終わらない。なにせ全員がクイズの実力者ばかりで勝負がつかない。問題を使い切ってしまう。決勝よりも問題と時間を浪費。

いつかウルトラクイズに参加して、こういうクイズ名人たちと互角の名勝負がしたいと考えてたいたけど、記憶力やひらめき瞬発力の劣化した今も自分には到底無理な気がする。
自分は国内2次予選の成田ジャンケンがいちばん恐ろしい。ジャンケン勝負という運100%要素のゲームで半分の50名にされる。
こちらの50人でクイズチェックポイントを周っても数多くのドラマが生まれたはず。あり得たのに存在しなかった世界線しか我々は目撃できない。ジャンケンで負けた側にあったかもしれなかったドラマに思いを馳せる。

今年になってなんとまさかのウルトラクイズがパワーアップ拡大して復活。これはいったいどれほどの申し込みと参加があるのか?まるで見当がつかない。
もう東大とか受験問題のプロみたいな人の参加はやめてほしい。視聴者は普通の若者が「へー、そんなこと知ってるんだ」という感心と驚きがしたいだけなのに。
自分は申込フォームに記入必須のなぞなぞ?暗号?答えが複数あるという問題を見て気分が萎えた。意味がわからなすぎてストレス。やる気が失せた。

この番組にこれからのテレビの可能性がかかってる。テレビコンテンツにおいてサッカーや野球の世界大会の中継は変わらない人気。結末が予想できないゲームに視聴者は魅せられる。

2025年11月10日月曜日

「未解決事件」File.02 北朝鮮 拉致事件

NHK未解決事件新シリーズFile.02は「北朝鮮による拉致事件」。10月18日に放送。

これを聞いてちょっと意外だった。未解決事件って犯人も目的もわかってない事件の真相を追うシリーズだと思ったから。でも、拉致被害者が家族のいる実家に半世紀経とうとしてるのに帰れないという状況は未解決と言っていいに違いない。

まずドラマパート。日本国内で工作活動に暗躍する北朝鮮のスパイたちを追う外事警察の刑事と幹部たち。高良健吾、沢村一樹、榎木孝明といったキャストで重厚に。
まだ誰も北朝鮮が日本国内で国家の主権を侵害するスパイ工作活動をしてるなんて信じてない時代。外事警察はかなり早くから事件に深く接近していた。北朝鮮協力者の尾行やマークなど、地味に神経をすり減らす長い長い苦闘の日々。

相次ぐアベック失踪事件は北朝鮮による拉致…という可能性を報じたのは産経新聞だけ。信じられるのは産経だけ。他の大手マスコミは完全スルー。
その責任は重大だが、当時の日本の雰囲気と戦後の平和な社会で育った人々に、まさか外国勢力が日本で人権を蹂躙するような事件を起こしていたとはとても信じられなかったのも仕方ないかもしれない。
一方、柏崎の海岸で恋人といっしょに拉致された蓮池薫さん役は田中俊介。北朝鮮での日々が描かれる。蓮池さんの奥さんを演じた人がすごくリアルにそっくりで驚く。

蓮池さんや曽我さんが生還できたおかげで、こういったドラマの細部が描けてる。北朝鮮工作員チェ・スンチョルを演じたのは大倉孝二。いい意味で見ていて腹の立つ軽薄さとバカ演技で感心。
沢村さんと榎木さんが…というシーンはどうしたって新旧の浅見光彦!って思ってしまったw

いやもう見ていてイライラする。関係個所の家宅捜索が政治側からストップがかかるとか、現場の刑事たちはやりきれない。

東京高等検察庁の偉い人の冷たさと関心のなさが酷い。軍事政権下だった韓国当局と捜査と証拠集めで協力するなんて無理。すぐ「難しい」とか言い訳してやるべきことをやらない。なのに偉そう。こいつらは実名を出して描くべきだった。
辛光洙事件、大韓航空機爆破事件から事件はつぎつぎと明らかになっていく。だが、それでも事件の気の遠くなるような解決に向けた進展の遅さに呆れる。もっとどうにかならなかったのか。

ドキュメンタリーパートも見た。
北朝鮮に交渉の現場で拉致事件の話を出すと怒りだして席を立つとか何なの。後に金正日が事実を認めて5人帰国させたのはなんなの。国と国との真剣な話し合いのテーブルで嘘つきって恥ずかしくないの。
金丸と田辺が訪朝するタイミングでの警察への介入があったに決まってる。
家族会の親たちで最後の生き残りになってしまった横田早紀江さんの「こんな人生もう二度と嫌」って聞いた瞬間に固まるほど衝撃的につらい。

拉致被害者の中で、今で言う闇バイト感覚で北朝鮮に渡った人はたぶんほんのわずか。900人近くに上る人々のほとんどがなんの落ち度もなく暴力的に連れ去られた。拉致被害者全員の奪還のためにはイスラエルがガザにやったようにしないかぎりムリかもしれない。
もう北朝鮮に35年間の植民地支配の賠償なんて考えなくていい。これでチャラ。

2023年8月15日火曜日

西野七瀬「シャイロックの子供たち」(2022)

池井戸潤「シャイロックの子供たち」(2006)を原作とし、2022年10月から全5回で放送されたWOWOWドラマ「シャイロックの子供たち」を見る。
脚本は前川洋一、監督は鈴木浩介。音楽は木村秀彬。

ぜんぜん見たいドラマじゃなかった。西野七瀬が出てるので録画しておいた。ようやく重い腰をあげて見る。

とある銀行の支店で発生した現金紛失事件と不正を描く群像劇。ぜんぜん見たいという気が起こらない。そもそも池井戸潤の描く企業小説世界が好きじゃない。カネカネカネの日本企業社会を映画やドラマでまで見ようとか、世の中みんな病んでいる。
なにがいけないかって、イノセントでかわいいなあちゃんがお金を盗んだとして責められている予告編。こんな地獄みたいなドラマを誰が見たいのか?

第1話の前に第0話。え、銀行の中堅社員の水死?シーンから始まるの?それは暗すぎる。

東京第一銀行の冷徹人事部調査役メガネ坂井(玉山鉄二)が失踪した課長代理と現金100万円紛失事件を追い始める。上司に調査を報告。行員全員の人柄や家族も把握。この坂井の独白回想が始まる。

そこから先は明るく真面目で誠実な中堅行員の圧倒的に雰囲気の悪い職場での転落場面回想シーン。寒色トーン。

長原支店ののんびり気さく課長代理西木(井ノ原快彦)は出世街道にいないのだが部下から信頼されている。怒鳴る支店長や幹部たちに利用され、消せないバツ印が記録に残り出世コースから追いやられる。
銀行内部ってこんなにギスギスしてんの?!やっぱり見たくない。
井ノ原はアド街でしか見ないけど平田満に似てきてるな。
坂井は長原支店へ出向いて一人ずつ個人面談。鼻持ちならない検査部出身のエリート九条支店長(前川泰之)、上司にはヘコヘコし下の者には声のデカいパワハラ気質の副支店長古川(萩原聖人)、部下の使い込みを見抜けなくて出世コースを外れた長原支店・融資課・課長代理竹本(三浦貴大)も出世コース外行員。そして成績トップのエース行員滝野(加藤シゲアキ)。
こいつら、何かを知ってるっぽい。坂井は1人1人を蛇のような目で観察。顔が怖い。こいつは何かを見抜くお奉行か。

真面目な女性行員北川愛理(西野七瀬)は坂井との面談で、個人的な考えと限定しつつ「西木さんは事件に巻き込まれたのでは?」と伝える。かつて長原支店内で現金100万円の紛失事件の犯人と疑われてしまった。涙ながらに無実を主張。

カネカネカネ!で鼻持ちならないやつらの魑魅魍魎の棲む銀行。人の心を蝕む。こんな地獄みたいな職場なら、親御さんは子どもたちを働かせてはいけない。関わってはいけない。もう銀行に金を預けるな。
てかもう高額現金紙幣にはマイクロチップ埋め込めよ。
投信の販売目標が達成できていないことで古川副支店長から胸倉つかまれ叱責されても反抗的な小山(森永悠希)。たぶん第1話エピソードの主役。

小山は古川に突き飛ばされ頸椎捻挫。刑事告訴されるかも…と怯えて父(会計事務所経営の金持ち)の自宅に謝りに行く古川は、西木も連れて行く。古川の振舞が見苦しすぎる。西木と北川を巻き込むな。
てか、高卒で銀行に入行して苦労して…というエピソードを周囲に語るな。たぶんこの古川副支店長が諸悪の根源。

止めるのも聞かない支店長に押し切られ決定した融資が焦げついたのに責任を取らされるエピソードの天丼。これが銀行の日々か。
なんか、銀行勤めの人々がぜんぜん幸せそうじゃない。カネ、ノルマ、成績、出世で競わされる犬。何を好き好んでこんな仕事を…。ってまあ豊かな暮らしのためか。
北川が100万円が行内で紛失する事件に巻き込まれるとか、思わずスキップしそうになったわ。行員たちの慌てふためくさまが見苦しい。ロッカーの私物までチェックされるとか佐渡金山かよ。帯封が見つかっただけで犯人扱いとか昭和の冤罪刑事かよ。6万円のゴルフクラブを彼氏の誕生日プレゼントに購入したレシート見て「金遣い荒いな!」って、上司たちも悪意の塊。

西野七瀬を泣かすなよ。こういう役を演じるとメンタル病まないか?
北川を信用する西木は犯人を捜査開始。どうやらこの100万円の件で西木は消されたっぽい。 

同じ職場の恋人(矢野聖人)の行動が謎だし、半田(早見あかり)、伊島社長(橋本じゅん)はどう絡む?
女性ロッカー室に侵入して帯封を北川ロッカー内のバッグに入れるという行為は、見つかったときのリスクから考えて男には難しかろう。となると犯人は女。もしくは男の犯人がいて共犯者が女…。(と思ってたらもっと単純な男女の痴情のもつれw)
水田信二(和牛)社長の銀行同士を争わさせて手玉に取る手腕は呆れるというよりも感心。
「もうちょっと金利を安く…」と言い始めたところで三浦貴大はもう銀行員を諦めるべきだった。
しかしその直後に胸のすくラッキーパンチ。見ていて気持ちいいかもしれないけど、外部の変化のおかげじゃん。
あと、加藤シゲアキ、どんどん人相が悪くなってるな。

支店長と支店のトップたちの隠ぺい体質も見ていて胸がむかむかする。西木だけが正常。犯人を見つけ出さないと支店の全員がずっと疑心暗鬼のままだろ。(あのキリッとした女課長代理は安藤聖さんだったのか)

水橋研二検査部次長は金の流れに鋭くて頼りがいあるな…と思ったのだが、触れられたくない過去とその証拠で返り討ち。銀行ってこんな悪魔の組織なのか。

人事部坂井の玉山鉄二が重厚な演技ですばらしくて驚いたし感心した。人事という仕事の責任の重さを伝える役として適任だった。この役者にはこれぐらい重みのある役がふさわしい。
ヒロイン西野七瀬行員が思ってた以上に出番があった。西野は首が長くてすらっとスタイルが良く見える。いつも見るたびに胸がときめく。
西木失踪では名探偵ぶりを発揮して坂井と一緒に有能捜査。西野七瀬もすばらしい女優ぶりを発揮。ヒロインはこうでなくっちゃ。

西野七瀬が見たいんであって、こんな不正融資事件を見るのイヤだった。とにかくドラマ序盤は見ていて不快でキツかったのだが、そこを通過すると楽しめるようになる。
これは十分見ごたえあった。西野七瀬が見たい!という人が見ても十分楽しめる。オススメする。

すべては達成不可能な成績目標ノルマのせい。ビッグモーターも同じ。査定にマイナスとなる事件は現場が何事もなかったかのようにしてくれる。この課長たちはどんな社員教育を受けてきたんだ?なんで銀行に入ったんだ?出世と金と名誉か。

その総決算が2020東京五輪だった。東証株価と一般市民の暮らし向きは何も関係ない。福祉のために増税しても福祉は良くなってない。増税しないともっと酷いことに?
ではもう政権運営を担う能力がないのでは?

カネカネカネ日本の敗北。さあ、来年の大阪維新万博が見もの。どんなに大損こいても税金による補填はいっさいするな。なんなら東京は五輪での損を取り返すために大阪に高利で金を貸してやれ。
あと、金を貸す側に都合の良い連帯保証人制度は早く廃止するべき。

2023年6月1日木曜日

吉岡里帆「神の手」(2023)

5月15日にテレ東で放送された単発のスペシャルドラマ「神の手」を見る。吉岡里帆が主演なので。吉岡は「見えない目撃者」で真実を追うヒロインをやると輝く。
望月諒子による同名小説(2004)のドラマ化。脚本は山本むつみ。演出は塚本連平。テレビ東京とBSテレ東の制作。

主人公木部美智子(吉岡里帆)は元新聞記者でフリージャーナリスト。
文学賞受賞パーティーで人気作家本郷素子(山本未來)のゴーストライター疑惑を追いかけてみないかと尾美としのり編集長から声を掛けられる。純文学に興味ないけど、「新文芸」編集長三村(安田顕)も紹介される。

三村編集長のデスクに静岡の心療内科医広瀬(大谷亮平)から電話。高岡真紀(市川由衣)という作家を知らないか?どうやら「緑色の猿」という小説を三村に持ち込んだことのある自称小説家?
この高岡が足を引きずってる。その姿を見て三村は何かを思い出す。
市川由衣って戸次重幸と結婚した後も女優業を続けてるのか。

木部は静岡で起こった連続児童誘拐事件を追いかけている。犯人は逮捕され、3人は無事戻ってきたが1人は今も行方不明。その一人が失踪する直前にキレイな女の人が話しかけてたという目撃証言女性を訪ねるのだがケンモホロロの対応。
そこに高岡から電話。こいつは木部の元同僚フリーライターだったのか。本郷素子のゴーストライター疑惑の件で協力しない?純文学ゴシップに感心のない木部は断ろうとするのだが、「私はすごいネタをつかんでる」「ゴーストライター来生恭子(入山法子)が既に死んでるとしたら?」一方的に会う約束を取り付けて電話を切る。
待ち合わせの場所に来ない。代わりに静岡県警の刑事が二人。「高岡さんは昨夜亡くなりました」

広瀬医師は三村と面会。「あなたは来生を知ってるはずだ。」
高岡は来生恭子の口寄せのように書いている?みんな何かを抱えてるように見える。

木部は本郷素子「花の人」の作者は来生恭子なのでは?と疑惑を深める。
来生恭子妹役で佐藤めぐみ。この人は市川由衣と同じごろに若手アイドル女優としてたくさんドラマに出てた。まだ女優を続けてるのか。

「愛していた…」そして断崖。普通によくある悲劇の2時間サスペンスドラマ。いやもうこの手のドラマは画的にどれも変わりがない。
わりと驚ける真相だったかもしれない。でもやっぱり脚本演出は2時間サスペンスの文法。暗い話。登場人物全員が暗い。

しかし吉岡里帆の声質が語り部として説得力があって適切。なんか老けたな…と思って見てたけど、もう30歳なのか。ならば道理。
今後はこういった社会派ミステリーにも活路を見出さないといけない。

2023年5月4日木曜日

宮崎あおい「眩(くらら)~北斎の娘~」(2017)

宮崎あおい葛飾北斎の娘・お栄を演じた「眩(くらら)~北斎の娘~」(2017年9月18日にNHK総合で放送)が4月7日にBSで再放送されたので録画しておいて見た。
原作は朝井まかて、脚本は大森美香。演出は加藤拓。

これは宮崎あおいの出産後初のドラマ出演作らしい。大英博物館で開催された北斎展を宮崎が訪れる場面からスタート。

北斎が長塚京三さんだ。「ひさしぶりに見たな」と思ってたら、これはもう6年前のもの。調べてみたら現在77歳。

江戸の天才絵師・葛飾北斎の娘・お栄(宮崎あおい)は出戻り娘。母(余貴美子)からガンガン小言を言われながら、父で師でもある北斎(長塚京三)の元で絵の手伝い、内弟子修行を始める。

この娘が半鐘が鳴るといち早く見物に出かける江戸っ子娘。火事は江戸の華。燃える街を見て火の色を観察。どうすればあんな色が?
お栄は北斎の元弟子善次郎・渓斎英泉(松田龍平)と心置きなく話す仲。(宮崎あおいと松田龍平はゼロ年代から日本映画界を支えたふたり)
北斎が蘭画に挑むのを機に、遊女の絵を描く。「色」と「影」の表現に悩み執着。
だが、その仕事にぜんぜん納得いかない。そして父北斎は脳卒中で倒れる。

お見舞いに来た滝沢馬琴(野田秀樹)がわりと嫌な奴。寝たきり北斎を叱咤罵倒。お栄「野郎…」だが、お見舞い品に柚子をくれる。卒中にはゆずが効く?
北斎は筆を握れるほど回復するのだが、唐突に母が亡くなる。看病疲れか。
意気消沈のお栄に善次郎はベロ(ベルリン藍)を使って初めて描いた絵を見せる。その色の深さに驚く。だが、善次郎の住んでるあたりで大火。英泉は行方不明。
版木を失った版元西村屋(西村まさ彦)との新たな仕事で生まれたのが富嶽三十六景神奈川沖浪裏。70過ぎて卒中で倒れて復帰してからの作品だったのか。

生死不明だった善次郎がふらっと数年ぶりにやってくる。根津で女郎屋始めてもう絵は描かない?!
そして善次郎の訃報。
親子二人共作で富士の絵を描く。北斎親子のアトリエ工房はこんなものだったのかもしれない。
北斎もこの世を去る。江戸時代にしては異常に長生き。もうちょっと生きれば肖像写真とかも残せたのに。

60歳を過ぎたお栄も「もっと絵が上手くなりたい」と泣く。
高精細画像でリアルに老いた宮崎あおいの表情のアップを映されると怖い。

世界を意識して作られたドラマなのだが、海外の人にはたぶんよく意味のわからない表現が多かった気がする。倒れた北斎の布団をまくって脛を見せるシーンとか。

2023年2月23日木曜日

山田杏奈「早朝始発の殺風景」(2022)

2022年11月から12月にかけてWOWOWで放送された「早朝始発の殺風景」全6話を見る。青崎有吾による同名短編集(集英社)を原作とするドラマ。主演は山田杏奈奥平大兼

始発の電車、放課後に立ち寄ったファミレス、観覧車の中などで繰り広げられる高校生たちの気まずい会話青春密室群像劇。
演出は瀧悠輔、坂上卓哉。脚本は濱田真和。脚本監修として岡田惠和

第1話「早朝始発の殺風景」
けだるい朝、加藤木(かとうぎ)くん(奥平大兼)は高校へ通学。ナレーションによれば「濁った青春から僕たちが脱出するまでの物語」
昼休みに校長先生から校内放送。啄木町での通り魔事件への注意を促す。なぜか殺風景(さっぷうけい)さん(山田杏奈)がブチギレ顔。

加藤木と殺風景はなぜか5時半の始発電車でふたりきり。殺風景さんによれば「GW開けから毎日始発に乗っている。今日で10日目。」「でも加藤木くんと会うのは今日が初めて。今日はどうして始発に?」このふたりはなぜ始発に乗っているのか?

加藤木の言うことがいちいち殺風景には疑わしい。加藤木の話の違和感と矛盾点をいちいち突いてくる。まるで刑事のような眼差しで次々と質問してくる。
「ケータイ見せて」と迫ってくる。「キミは僕の彼女か?」「何も後ろめたいことがなければ見せれると思うけど?」
そして殺風景さんの恐るべき論理的推理力!まるで舞台芝居のような迫真の会話劇。
山田杏奈の目つきと口調がSっぽくてとてもいい。めちゃくちゃ鋭い。自分も学生時代にこういう子に精神的に拘束支配されたかった。

だが、加藤木も反撃。殺風景が始発で公園に向かう目的を推理し仮説として提示。
しかし、殺風景は衝撃の真相を告白。親友叶井(瀧七海)が公園で通り魔から理不尽な仕打ちを受けていた。殺風景は犯人を見つけ出しギタギタに切り刻むつもりだ…。

第2話「メロンソーダ・ファクトリー」
加藤木と殺風景は高校屋上で今後の捜査方針を相談。 
一方で同級生たち真田(吉川愛)、詩子(中田青渚)、ノギちゃん(尾碕真花)の仲良し3人組はファミレスで文化祭クラスTシャツ選定会議。

詩子は驚くべき秘密を抱えていた。これも驚きの脚本だった。
今回のメインキャスト3人はみんな演技が上手かった。それでも吉川愛の演技の自然さと上手さに圧倒された。山田杏奈も吉川愛もレベチの選ばれた存在だと思い知らされた。
第3話「夢の国には観覧車がない」
フォークソング部の遊園地での3年生送別会。寺脇(伊藤あさひ)が葛城(莉子)に告白しようと思ってたら、幹事の伊鳥(望月歩)とふたりきりで観覧車に乗る羽目に。伊鳥の狙いとは?という話。
1話、2話は衝撃的だったのだが、第3話はそれほどでもなかった。高校生ってここまで策士チェスプレーヤーみたいなの?

葛城さんがガチでフォークとニューミュージックが好きという設定がすごい。そんな女子高生いる?

第4話「捨て猫と兄妹喧嘩」
殺風景は叶井との想い出の観覧車から犯人を目撃。おとり捜査を提案するが加藤木から反対される。

麻(髙橋ひかる)は友人たちからカラオケに誘われたのだが、母の誕生日のために断る。友人から美味しいケーキ屋を紹介され母へお土産を買ったのだが、母は仕事で会食。
カラオケにも行けず、ひとりベンチでケーキになってしまう。「ケーキ美味っ」「でも、寒っ」
麻は捨て猫を拾う。久しぶりに会う兄直文(萩原利久)に相談。たぶん両親離婚で別々になってる。「直兄ぃの家で飼ってくんない?」「ムリムリ!」兄妹で口論。
なんか、このドラマの登場人物たちは誰も高校生に見えない。なんだかみんな大人っぽい。じつに色々なことに気づく。
この回もほぼ二人芝居会話劇。髙橋ひかるも個性的な顔してて演技が自然で上手。

第5話「三月四日、午後二時半の密室」
あっという間に卒業式シーズン。クラス委員の草間(藤野涼子)は先生から卒業証書を病気欠席した生徒に届けるようにたのまれる。仕方なく親しくもない煤木戸(茅島みずき)の家に届ける。

煤木戸はとても大人っぽいし意見をはっきり言うし取りつく島のない生徒。一方で草間は人がいい挙動不審おっちょこちょい。気まずいふたりの会話劇。
草間はやっぱり目ざとく色んな事に気づいてしまう鋭い名探偵。部屋を辞去しようというそのときに、風邪で数日寝ていた部屋らしくない違和感に気づく。
このドラマを見てると名女優は脚本がつくるものだなと思う。

最終話「啄木町の七不思議」
殺風景と加藤木はついに犯人と遭遇。叶井に写真を送って確認。間違いない。しかし犯人を罠にかけようとするそのとき、加藤木のおっちょこちょいのせいで犯人を取り逃がした?

あれ?なんだこの編集。すべて端折ったように話がイッキに飛んだ。ここで視聴者はふわっと放り投げられたような感覚。いったい何がどうなった?
犯人の自宅を突き止めた段階で推測できるけど。加藤木が何かを隠してる?殺風景を避けてる?

加藤木と殺風景の取った行動の答え合わせ。これはスッキリしない爽快感のない現実的解決。
それと犯人のキャラ造形が弱いと感じた。だがそこは深く描かなくていいという判断だったのかもしれない。
友人を暴行した犯人を追うというメインのストーリーに4本の日常系ミステリを絡めたドラマ全6話。
このドラマを作った人々は志が高い。すばらしいクオリティ。たぶん原作が良かったのかもしれない。脚本も演出もよかったかもしれない。多くの人に見られるべき作品。

第1話からめちゃくちゃ引き込まれた。山田杏奈の演技力に圧倒された。山田が素晴らしすぎて奥平大兼がかなり見劣りした。

主題歌はyutori「モラトリアム」

2023年2月17日金曜日

探偵ロマンス(2023)

1月から2月にかけてNHK総合で放送された「探偵ロマンス」全4話を見た。探偵作家江戸川乱歩誕生前夜を描くもの。江戸川乱歩こと平井太郎の若き日を描いてる。「なにそれ面白そう」ということで見る。

主人公平井太郎は濱田岳。そして探偵白井三郎役を草刈正雄
NHK大阪放送局制作。坪田文の作で脚本。朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を手掛けたチームが集結して製作。同作に所縁のあるキャストが多数出演という触れ込み。
乱歩作品を読んでる人にはおなじみ「赤い部屋」もぶっこむ。そういう筋の金持ち偉い人たちの社交たまり場。この場を取り仕切ってるミステリアスな女主人?が松本若菜。ここ数年はすっかり人気女優と言っていいようだ。このドラマでもかなり活躍。

夜の帝都を騒がすピストル拳銃強盗を追う警察、新聞記者、そして平井。あえなく射殺されてしまう成金の令嬢が「瀬戸内海賊物語」(2014)に出ていた柴田杏花だ。自分、ずっと長い間この人を忘れていた。今は杏花という芸名で活動しているようだ。
初回から拳銃を撃ちあうアクション展開。草刈さんががんばってる。乱歩時代の帝都東京を雰囲気で描いてる。
しかし、期待に反して自分にはあまり面白く感じられなかった。初期乱歩の幻想と才気の感じられる短編が好きなのだが、このドラマはどう見ていいのかわからなかった。
D坂の古本屋「二人書房」の女主人で、平井の下宿の大家が本上まなみ
自分、この人が90年代末から2000年代前半にかけて、まずグラビアから活躍し始めCMで人気を経てドラマ、バラエティで活躍という時期を見ていた。

だが、人気の絶頂でかなり年の離れた編集者と結婚して以来、だんだん見なくなってた。自分が追いかけて見ることをやめたからかもしれない。女優が「結婚してショック」という傷つく体験をした初めてがたぶんこの人。なので今でもちょっと恨んでる。
当たり前だが、もう中年女性感がする。子どもももう相当に大きいはず。調べてないけど。
今回のドラマの驚きは、ロケ地。今まで乱歩作品を作ろうとすると、怪奇と幻想にのみ焦点を当てたレトロに逃げたり、現代に置き換えたりしかできなかった。しかし今回は帝都東京や浅草を、まるで中南米の歴史的町並みのような、石の都市のように描いてた。新機軸。

このロケ場所は最近だと「コンフィデンスマンJP英雄編」などでも使われている。もう震災以前の帝都東京を覚えている人もいないわけだし、こういう描き方も可なのか。平井の幻想に登場する地下水道のシーンもよかった。
個人的に今回のドラマで驚いたのが浅草オペラ館のお百こと世古口凌。「誰、このキレイな女優?」と思ってすぐ調べたら、戦隊ヒーローものなんかに出ていた26歳男性俳優だったw 

その情報を知った今でも、黒島結菜みたいでカワイイって思ってしまう。でも、他の作品だとやっぱりちゃんと男性モデル。もっさり長い髪型は似合ってて良いなと感じた。
カワイイ男の娘に好かれて「その女、誰?」みたいな、コメディでよく見る嫉妬と修羅場とか楽しいに決まってる。
こういう感じ、その手のマンガが好きなおねえさんがたにはたまらないんだろうと思った。
たぶん、これからの時代の「黒蜥蜴」はもう美輪明宏さんみたいな感じでなく、こういったイマドキ美少年感のする、韓国アイドルっぽさもある、こういう俳優が選ばれるかもしれない。
調べてみたらこの俳優は所属事務所に属してないフリーで活動中?だとしたら、こんな俳優をひっぱってきたNHKのキャスト担当者はすごい。
今現在の社会を反映したような内容になっていた。
事前に上白石萌音が出演するって聞いてたけど、このお百という踊子の歌唱をアテている声のみの出演だった。
オペラ館のチンドン屋役で出てる少女役の女優もまったく知らなくて「どこから引っ張ってきた?」と気になって調べた。
山下桐里という子役芸能プロ所属の若手女優らしい。バレエダンサーらしい。すでに22歳なのか。
衣装がリアル大正時代のようでいてリアルでもない。

石橋静河、泉澤祐希、森本慎太郎(SixTONES)、浅香航大、近藤芳正、大友康平、岸部一徳、尾上菊之助といった、NHKならではの豪華キャスト。
そして音楽は大橋トリオ。もう長いこと大橋トリオを聴いてなかった。忘れてた。
市川実日子が重要な存在のはずなのに、最後のみ登場のチョイ役すぎてびっくりした。イルベガンって結局なんなんだよ。

2023年2月11日土曜日

加藤あい「世界SL紀行 イタリア サルデニア島」(2001)

加藤あいがイタリア・サルデニア島を旅した2001年放送の紀行番組「煙はるかに 世界SL紀行 イタリア サルデニア島 ゴイトといた三日間」が昨年10月に再放送されたので録画して見た。これ、10年ほど前にも再放送されたらしい。

実は自分、2001年の本放送時にVHSビデオテープに録画したものを当時5回か6回見ている。だがそれ以後まったく見てなかった。なので本当になつかしい。
たぶん実家の押し入れにまだある。当時は加藤あいはCMでとてもよく見かけたアイドル女優タレントだった。ドコモiモード、C1000タケダ、などなど、大手企業のCMばかりだった。

加藤あいは1982年12月12日生まれ。たしか、深田恭子と堀越で同級生の仲良し。深田がまず売れて、その後しばらくして加藤が売れた。自分が覚えているのは「池袋ウェストゲートパーク」。そのころ自分も加藤あいが好きだった。たぶん写真集が実家の押し入れにあるはず。

だがその後はまったく覚えていない。加藤あいの代表作というと「海猿」らしいのだが、自分はそのころにはもうまったく加藤あいを見ていない。実はあんまりタイプでもなかった。
もう15年以上はまったく見てないし気にもしてないし追いかけてもいなかった。昔ちょっと好きだった人の近況とか追うのはちょっと怖い。なので、本当に久しぶりに加藤あいを見ている。これを久しぶりに見た理由。それはこの番組のクオリティがとても高かったと記憶してるから。
イタリア・ミラノへ卒業旅行でやってきたという加藤あい。たぶん当時18歳ぐらい。
ホテルのベッドで寝ていると、GOITOという1893年ナポリで製作された蒸気機関車が語りかけてくる夢を見る…というてい。紀行番組でありながら台本のあるドラマでもある。ナレーションも加藤が担当。

チヴィタヴェッキアからフェリーでティレニア海を渡りサルデニア島カリアリへ。当時に加藤あいは、カリアリを見たとき「街が死んでると思った」と何かで感想を語ってたと記憶している。
とりあえずカリアリで鉄道博物館を訪ねてみる。古い蒸気機関車車両を見ていると、かつてGOITOに乗っていた伝説の機関士コンスタンティーノから話しかけられる。ここで元機関士のインタビュー映像。

ゴイトは108歳(放送当時)なのにまだ現役。マンダスからアルバタックスの観光用路線(冬場の特別運行)を今も元気に走ってるとのこと。これが標高1000mを越える山岳ルート。160kmほどの路線。ディーゼルに置き換わる1960年代まで蒸気機関車が主力だった。
マンダスまで線路を走る車(70年前の骨とう品)で69kmを北へ移動。鉄道を走る自動車に加藤あいは「わあ!」と声をあげる。 
マンダス駅のバールでカフェ・マッキャートを飲みながら駅員に聞いてみる。だがGOITOは今日は運行していない。車庫にあるGOITOと対面。二人の機関士がまるでジブリアニメに出てくるような感じ。なにせ100年以上変わらない同じ技術。

マンダスの隣町サンスペラーテを散策。たぶん日本人はほとんど訪れない街。ここでもやっぱりおじさんに話しかけられる。この人は地元の芸術家。この人からサルデニアの歴史と風土を学ぶ。
翌日、マンダス駅から2日間の鉄道旅行へ出発。夏と違って冬は地元の愛好家たちが数名乗る程度。乗客たちとチャオと笑顔で挨拶。
そして美しいサルデニアの風景の中をSLは走る。加藤あいを乗せて。

最初の停車駅オッローリ駅に到着。機関士は蒸気圧を確認し機械部に油を刺す。ここから先は勾配がきつくなる。
蒸気機関車に乗るのが初めてだという加藤。あいにくの雨で寒い車内。しっかりコートにマフラー。途中で汽車に驚く羊の群れ。
そしてヴィラノヴァトゥーロ駅で給水。眺めの良い絶壁で途中停車。
峡谷を抜け谷合にひっそりたたずむベッティーリ駅に到着。ここで乗客は降りて農家が経営する食堂へ。ここで暮す女性駅長のインタビュー。

山岳路線の最高地点の街セウイに到着。ここで宿に泊まる。バールの2階にある一泊2000円ほどの木賃宿。共同トイレに共同シャワー。
翌日は快晴。ゴイトはアルバタックスへ下っていく。機関車の調子が悪いらしいので補給小屋で緊急停車。鉛管のススを落とす。質の悪い古い石炭を使用したことが原因だった。機関士の経験とカンが蒸気機関車を走らせている。
さらに点検のために機関士が常駐するガイロ駅で一時停車。
何もない辺鄙なヴィラグランデ駅で休憩。最初はぜんぜん話さなかった地元イタリア人たちと会話帳を開いてコミュニケーション。
最後の難所、サルデニアの最高峰の山すそ(スパイラル式登坂ルート)を最大限パワーで登る。そしてようやく東海岸の海が見えて来た。そしてアルバタックスに到着。歓迎の出迎えを受ける。
これ、ほぼ20年ぶりぐらいで見たけど、やはりとても良かった。クオリティが高くて、時間をたっぷり使って雰囲気が良くて、なおかつ日本人がほとんどなじみのないサルデニア鉄道で、しかも100年もの蒸気機関車という貴重なものが標高1000mの風光明媚な山岳ルートを通るという、鉄オタでなくても興味を引く要素だらけ。

かつての自分も欧州の辺境田舎駅とか、大まかな計画だけでホテルに飛び込んで空き部屋があるかと聞いて泊まり歩く旅行をしたことがある。けど、もうそういうのはいいw もっと安心安全な楽な旅がいい。てか、もう旅もそこそこでいい。人生自体が旅なわけだし。
加藤あいは今何をしてるんだろうか?たぶん結婚して子育てしてる?
この番組から22年も経ってる。幻滅したくないのであまり調べる気も起こらない。ただ元気で幸せでいてくれることを願う。