2019年1月17日木曜日

「耳をすませば」(1995)を初めて見た

1995年のジブリアニメ映画「耳をすませば」を初めて見てみた。これ、脚本・絵コンテは宮崎駿だが監督は違うので宮崎アニメとは呼ばれないらしい。
これまで何度も日テレで放送されてきたのだが、今回初めてタイミングが合って見れた。

主題歌が「カントリー・ロード」。これ、昨年「クレイユーキーズ with yui」が「耳をすませば」日本語ver.で歌っていたのを聴いた。自分、このver.を知らなかった。この映画はスタンダードとして常識らしい。

そしてもうひとつ。堀未央奈が2015年の「乃木坂工事中」でやっていた再現コピーの元ネタを知りたくて。今回の放送で初めてこのシーンを見れた。
「コンクリ-トロードはやめとけ(笑)」「嫌なヤツ!嫌なヤツ!嫌なヤツ!」
堀未央奈の本を持つ手が逆だ。そういう点は堀にはどうでもいいことだったらしい。

このアニメ映画、とにかく東京多摩地方の風景を何度も登場させる。丘陵の斜面に張り付くように建てられた住宅地と団地。そこに住む家族と子どもたち。

聖蹟桜ヶ丘がこの映画のモデルになっている。何度も何度も京王線と駅前の風景が登場する。
どうやら昭和が舞台?駅の改札が自動化されていない。調べてみたら京王電鉄が自動改札化したのは1990年からっぽい。中学校の風景も図書館の様子もかなり昔っぽい。
この少年の声がなんと少年時代の高橋一生だと初めて知った。それ、今回の放送日までまったく知らない情報だ。
ヴァイオリン職人を目指しクレモナへ留学する。え、中学生なのに?!それはすごい。

ヒロイン雫といきなりセッションが始まったのには驚いた。ケースから取り出して準備も一切なく弾き始めたような音じゃない。ヴァイオリン演奏もかなりの技量だ。
あと、ヒロインの父の声が立花隆だったことも初めて知った。母が室井滋なことも。

自分、このアニメをそのビジュアルから「街ゆく猫だって空を飛んじゃう街で キミの存在さえ リアリティーがないんだよ」(©Perfume)だとイメージしてた。ヒロインが「不思議の国のアリス」のように猫と空を飛ぶシーンはヒロインの妄想小説?!
ヒロインが電車で猫と出会って聖蹟桜ヶ丘の街をさ迷うように追いかけるシーンはアニメじゃないとできなかったかもしれない。ここは見ていてわくわくできた。

だが実際は中学生日記だった。中学校でよく見る風景。進路に悩み、恋の相談に呼び出されるとか面倒w
これをアニメで見る価値を見出せない。正直、期待してたほどには面白く思わなかったし楽しくもなかった。

自分、聖蹟桜ヶ丘で降りたことは人生で2回ぐらいしかない。あまり関わりのない街だ。この映画を見たことで、いつか聖地を巡ってみたいとは思った。

2019年1月16日水曜日

高田崇史「試験に出るパズル 千葉千波の事件日記」(2001)

高田崇史「試験に出るパズル 千葉千波の事件日記」(2001)という本があるので読む。2004年講談社文庫版で読む。
「あと1冊何か買ってもいいかな」と思ってると、そこに100円であったのでついでに購入。高田崇史という作家の本を読むのは初めて。

登場人物は10代の3人。代々木の予備校に通う浪人生である「僕」と、警視庁の刑事を父に持つ予備校仲間、そして「私」の従弟である高校2年生のイケメン天才少年(埼玉の大地主の息子)が謎を解く。3人はビリヤードという共通の趣味を持っている。

ま、期待通りのライトな読物。文体がラノベ感覚。ひと月ごとに事件を解く5本の短編。

覚せい剤売買の連絡方法、下町連続爆破事件などの犯罪も扱うのだが、真珠がランチバイキング中に紛失した事件とか、カレーが焦げた原因とか、やっぱり超薄味でどうでもよかったw
米澤穂信の「いちごタルト」のようなテイスト。

最後の1本はクレタ人のパラドックスのややこしい応用。こんな人たちが現実にいるとは思われないと思っていたら、やっぱりちょっと芝居がかった状況。自分はあまりしっかり考えずに読み飛ばした。

正直それほど面白くもなかった。面白かったらこのシリーズを読もうかと考えていたのだが、もうこのシリーズは読まないと思う。
でも毎回重たい本ばかり読んでるわけにもいかない。

2019年1月15日火曜日

「あさひなぐ」ロケ地巡礼「英福食堂」

今更だがやっとあさひなぐに登場するラーメン屋英福食堂さんへ、友人とふたりで巡礼を果たしてきた。粉雪舞う薄ら寒い冬の11時。
店の名前はそのまま「ラーメン食堂 英福」JR南武線矢川駅のすぐそば。東京都国立市にある。
この場所に白石麻衣、西野七瀬といった乃木坂ちゃんたち面々が集まった。
この店の先代は新潟県松代から上京し立川の中華料理店で修業した後、昭和54年にこの地で開業したらしい。
11時の開店と同時に入店したのだが、すでに先客のお婆さんがお喋りに来ていた。さらに、爺さんが独りで来店。近くには団地もあるので、まさに地元民たちの食堂。お座敷もある。
自分はこのシーンで松村と西野が座ってる同じ席についた。有人は「あさひなぐ」に登場する特製タンメンを、自分はオタバレしたくなかったので担々麺を、そして餃子を選んだ。
この店が意外にメニューが豊富。定食メニュー、居酒屋メニューも充実。また来たい。
この店もすでに乃木オタ巡礼地化してしまっていた。
オタが持ち寄った乃木坂メンの写真やグッズなどが所狭しと壁一面に貼られている。ここでオフ会なんかをやった面々の痛車なんかの写真も誇らしげに貼られていた。

だが、、乃木坂「まる彦」、原市「正直もん」ほどには人が来ていない気がする。ツイとか見ても行ったという報告をしている人が意外に少ない。なぜなのか。

30分ほどの滞在で店を出る。車を駐車したコインパーキングの向かいにパン屋があったので、お土産に菓子パンと食パン1斤を買い求めた。
「あさひなぐ」はその他のシーンも東京多摩地方、静岡なんかで撮影されているのだがまだ行っていない。そのうち気が向いたら行く。

2019年1月14日月曜日

太宰治「二十世紀旗手」(昭和12年)

太宰治「二十世紀旗手」(昭和47年版新潮文庫の第45刷)を100円で購入。もう2年半ぐらい前。やっとページをめくる。順番に読んでいく。

「狂言の神」(昭和12年)
東京帝大仏文科の学生だった津島修治こと太宰はカフェ女給と鎌倉で心中事件を起こしたのだが、畏友の絶筆を読み衝撃を受け、またまた彷徨の末に死に場所を探して鎌倉へやってくる。
暗い。とにかく暗くて気が滅入る。深田久弥の家を訪ねて将棋を指してるのが興味深かった。

「虚構の春」(昭和12年)
え?なにこれ?!太宰の元に届いた手紙が右から左へペーストしてあるだけw 仕事の依頼の手紙、作品を褒める手紙、批判する手紙。すべて実在の人物からの実在の手紙?こんなんで原稿料もらえるの?って戸惑いながら読んでいた。太宰がフリースタイルすぎる。

でもやっぱり一部創作なんだろうなと読んでいた。やっぱりそうみたいだ。困惑しかない。イッちゃったファンからの手紙に笑った。

「雌に就いて」「創世記」「喝采」「二十世紀旗手」「HUMAN LOST」というすべて昭和11年から12年に書かれたもの。

すべてひとつずつ感想を書こうと思ったのだが、それは無理だと悟った。
自分、この本を小説だと思って手に取ったのだが、え?!これ、ちょっとイカレた人の雑文メモみたいなもんじゃん!
これは研究者が読めばいい。読んだ瞬間から忘れていく。同じページをなぞって読んでも頭に入らない。何も感想はない。

間違ってもこの本を太宰ファーストチョイスにして友だちに薦めてはいけない。

太宰は芥川賞候補だったと初めて知った。

2019年1月13日日曜日

二階堂ふみ「オオカミ少女と黒王子」(2016)

「オオカミ少女と黒王子」(2016 ワーナー)を見る。これもたぶん少女コミックスウィーツ映画。こんな映画が多すぎる。何の予備知識もない。

主演は二階堂ふみ山﨑賢人。自分が二階堂ふみを見るのは「神聖かまってちゃん」映画以来2作目。ほぼこの人気女優の主演作を見るのは初めてと言っていい。山﨑賢人は「管制塔」以来もう何本見たかわからなくなってるぐらい。

冴えないアタシが学園の王子様に選ばれるというよくあるマンガ。しかも王子様がドSという、近年よくあるタイプのマンガ。

実はこれを手に取った理由はクラスのリーダー格グループ(ガヤ)のひとりとして武田玲奈が出てるから。
開始1分、楽しい学園生活ダイジェスト映像の後、「あ~ダリィ~」って感じで玉城ティナが「彼氏がエッチのとき手を縛らせろとか言ってきて最悪~」とか言うw
それに池田エライザが「男ってバカ。AVの見すぎぃ~」とか応える。

玉城と池田の間にいるのはおそらく「暗黒女子」でも玉城と共演していた小島梨里杏という女優だ。この子もかなりかわいい。
女子高生でありながら自由に楽しくやっている。そんな極悪カルテット。こいつらは最後まで何もいいところがない薄っぺらさ。たいして悪いことでもないのにサイテーとか言うなよ。

え?このグループで二階堂が一番背が低くてぶっちゃけ公開処刑されてないか?かなりこの4人に見劣りすると言わざるをえない。
二階堂演じるヒロインの真の友人役は門脇麦。このふたりがあんまりカワイクないw
ヒロインに彼氏がいるように協力偽装。全員彼氏持ちグループで話題が彼氏のことばっかり。なので自分も彼氏が存在するていで会話せざるをえないという…。

「彼氏がいるとか絶対嘘だよね~」とリア充友だちからはお見通し。今の私立女子高のトイレはこんなホテルみたいなのか?女子たちが化粧を直しに来るような場所になっていて驚いた。

街でたまたま見かけたイケメン男子・山﨑に接近。無言で正面から写真を撮るヒロイン。これが彼氏と嘘をつくオオカミ少女。
たぶん渋谷パルコ前シーンはゲリラ撮影。かなり長回しで移動距離も長いのだが通行人が誰も傷にならない。走る二階堂らをチラっと見て撮影であることを察して邪魔にならないように通り過ぎていく。さすが東京渋谷だ。
学園内を走るシーンも後ろからカメラが追いかける映像が良い。

この王子様がドS。二階堂「え?」と放心。適度にブスでリアリティーがあって良い。「イケメンだと思ったらとんだ詐欺師だよ」「おまえが言うな」二階堂と門脇の会話はカメラが振り子のように動く。

彼氏のふりしてやってもいいけどと無理難題を押し付ける山﨑、困り顔でそれにつきあう二階堂。本当のカップルのようにしていても、人の目がなくなれば「ウザいから失せろっつてんの」「躾が必要だな」これはこれで楽しそうだ。

そこに第3の男も出てきたりする。そのシーンを引き画で撮ったりする。動くカメラによるカット割りとか感心しっぱなし。
黒王子に「行くな」と命令されても「普通の恋がしたい」と気になる男子とデートに行くとか予想外なヒロイン。

だが、金銭を要求されないのがイジメと違うところ。そのへんは現実的でない少女コミックファンタジー。

インスタ映えとかいう世相を反映。リア充を装わないといけないとか大変だ。
黒王子「あいつらが本当に好きなのは恋愛してる自分だろ」「周りからリア充に見られる自分が好きなだけで相手のことなんか大して好きじゃない」とかいう事が何だか深い。
風邪で寝込んだ黒王子を看病して帰る二階堂が「今夜はブギーバック」を口ずさむシーンとかサブカル映画感もする。なのに挿入歌のほとんどが洋楽ポップス。そこはちょっと嫌。

黒王子から初めて「ありがとな」って言われたヒロイン、初めて「お母さん」って言ってもらえた継母みたいだった。

黒王子の姉として菜々緒も登場。「まさかアナタ、男を顔で選ぶようなおバカさんじゃないわよね?」「あなたプライドないの?」こちらもドS。
優しいのに暗い日下部くんを演じたのが吉沢亮。初めて認識。山﨑と「キングダム」に出演する。
グラビアアイドル久松郁実がワンシーンのみ出演してる。あまりにチョイ役で逆にびっくり。

この映画、古典落語のような味わいがあって面白い。監督が廣木隆一でなにも期待していなかったのだがわりと楽しく見れた。十分に大人の鑑賞にも耐える。
クライマックスの再会シーンが遠い場所から引き画で撮って近づいてる映像でちょっと驚いた。なんでそんな撮り方するん?ってちょっとザワザワする。

今まで見たあらゆるスウィーツ映画で一番面白かった。オススメ。二階堂ふみを見直した。
主題歌はback number「僕の名前を」

2019年1月12日土曜日

アガサ・クリスティー「復讐の女神」(1971)

アガサ・クリスティー「復讐の女神」乾信一郎訳1980年版ハヤカワ・ミステリ文庫を読む。
NEMESIS by Agatha Christie 1971
これは「カリブ海の秘密」の続編。実は「カリブ海の秘密」を買った店で同時に手に入れた。おそらく前の所有者は同じだな。1984年第14刷。100円でゲット。

これ、表紙イラストとタイトルから予想していた内容とまるで違っていた。マープル婆さんの大英帝国貴族の館&庭園巡りミステリーバスツアーw

「カリブ海の秘密」でマープル婆さんと一緒に事件解決に一役買った富豪老人ラフィール氏は帰国後病死したのだが、遺言によってある条件のもとに多額の遺産がミス・マープルに譲られると顧問弁護士から知らされる。
だが、それ以外は何も知らされない。後日、旅行会社主催の団体バス旅行に参加してという指示の手紙が来る。

アン女王時代の館や庭園を見て歩いて疲れるマープル。訪問先で待ち構えていた夫人から招待を受けてツアーを一時離脱。その館で我が子同然に育てられていた美少女がラフィール氏の息子に殺害されるという事件が起きていた?!
そしてマープルが不在のツアーで、少女殺害事件の事情を知る女学校の元校長が落石事故で重体?!

この本はずっとミス・マープル主観で心の声と会話がひたすら続く。過去にあったかもしれない事件を掘り起こすコールド・ケースもの。
読者はミス・マープルと一緒に「何がどうなってる?」と考えることになる。

これが自分とテンポが合って読みやすい。ミス・マープルの人間観察力と洞察力、コミュニケーション技術にひたすら感心。
サスペンス映画を見終わったような味わい。意外っちゃ意外な真相ではあった。恐るべき婆さんだった。

クリスティ女史81歳のときの作品。これがミス・マープルの最終作。ラストはこれが最後という感じの味わい深さがある。

できることなら「カリブ海の秘密」を読んだ直後に読むほうがいい。自分はインターバルがあったためにラフィール氏とのやりとりを忘れていた。

自分はこれまで「鏡は横にひび割れて」「ポケットにライ麦を」「バートラムホテルにて」「カリブ海の秘密」とマープルシリーズを読んできた。この「復讐の女神」で、どちらかというとラストに近いほうの5作から先に読んでしまった。今後も出会い次第読んでいく。

2019年1月11日金曜日

まるごと一冊「乃木坂46」増刊号2018を読む

weeklyプレイボーイ誌とのコラボ「まるごと一冊乃木坂46」増刊号がまたまた発売された。もう何冊目なのかもわからない。
もう乃木坂を追いかけるのも終わりにしようかと思うのだが、ついなりゆきで今号につきあった。じっくり読んだ。

店によってはクリアファイルなどの特典がもらえるらしいのだが、普通にふらっとTSUTAYAで定価購入したもの。では順にページをめくっていく。

「乃木坂46」4期生誌上お見立て会 自分はさすがにもう4期生まで名前を覚える気力がない。11人も入れるのは多すぎ。
2004年生まれの子もいるのにはさすがに「もうダメだ…」と。でも、清宮、筒井、遠藤、掛橋さんあたりは注目かなと。

プレイボーイ選抜7人のグラビア 西野は乃木坂としてラストグラビア。白石とラストツーショット。さすがグラビア誌なのでクオリティが高い。西野と各メンバーの対談はそれほど新鮮な情報もない。

「西野七瀬にまつわる7つの謎を追えっ!!」桜井と西野はともに通信制高校へ転校し同級生になっていたって知らなかった。

西野七瀬ラストインタビュー 西野「メンタル弱すぎの昔の自分を見返すとイライラする」w

「喫茶まいちゅんのお悩み相談」「第2回乃木坂画伯王決定戦」そして中綴じグラビアへとつづく。佐藤と樋口の体格差がすごい。華奢に細い佐藤に対して、栄養の行き届いた樋口のグラマラスボディが爆発!してるw

「高山・飛鳥 トラペジウム出版記念対談」高山は三島由紀夫、飛鳥は村上龍を最近読んだそうだ。飛鳥は楽屋で他人と会話する入口がわからず手持無沙汰で本を読むようになったらしいw

「ヒット祈願企画の裏側」 塚田ディレクター「星野さんは過酷なチャレンジを本気でいやがってくれる」w

「若様軍団の今後を考えようの会」山下「まだ未練たらたら」「4期生は勧誘しない。『失恋お掃除人』は3人で歌い続けていきたい」

プレイボーイ増刊からは毎回多くの新鮮な知らない情報を得ていたのだが、さすがにもうそんなこともない。
最近はもう「乃木坂工事中」も真剣に見ていない。YOUTUBEで動画を漁ったりもしていない。なので毎年恒例の伊藤かりん「乃木坂流行語大賞2018」もよくわからなかった。

2019年1月10日木曜日

偽書「東日流外三郡誌」事件(2006)

偽書「東日流外三郡誌」事件(東奥日報編集委員 斉藤光政著 2006)という本がそこにあったので買って帰った。2009年新人物文庫版の2011年第5刷。100円でゲット。

青森県津軽地方の農家の天井裏から「発見」されたという失われた古代・中世史の写本とその後の大論争と大騒動の顛末記。
とある民事訴訟からこの疑惑を追いかけることとなった新聞記者によるスクープと関係者を訪ね歩いて偽書と判明するまでの詳しい経緯が描かれる。この人がこの事件に一番詳しい記者。

自分は10年ほど前に図書館で古代史に関する本ばかり読んでいた時期があって、この「東日流外三郡誌」に関する本も自然と目に入っていた。図書館ではちょっと時代遅れの古い本が自然と目につく。

もちろんそれは嵐のような騒動の数年後のこと。リアルタイムでこの事件を追っていなかった。そんなことが起こっていたとはぜんぜん知らなかった。
古田武彦と原田実による本も読んでいた。それでもうこの偽書に関する本は2度と見聞きすることもないだろうと思い、実際忘れていた。おそらくこの偽書と関わってしまった誰しもが忘れたい出来事。

古田武彦と支持者のイッちゃった感じが怖い。なにゆえ奉納額に秋田孝季の署名があると和田文書が偽書でない証拠となるのか?その思考回路が不思議。自説に不利な証拠はまったく見えていない。寛政原本なるものはついに登場しなかった。
古田武彦の著作はすべて読む価値を失った。和田とその与党を糾弾するのに安本美典と原田実の両氏が大活躍。

ここまで荒唐無稽な妄想に偉い先生までもが引っ掛かってしまった点は忘れるべきでないと思う。超古代史とかムー大陸とかキリストの墓とか竹内巨麿とかオウム事件とかフェイクニュースも根は同じ気がする。

和田喜八郎という人物はその才能を「ハリーポッター」「ナルニア国」「指輪物語」「南総里見八犬伝」のような空想ファンタジー小説に注ぎ込むべきだった。古文書の偽造に没頭するというとんでもない迷惑な趣味仕事に人生を費やしてしまった。

ある程度豊かな市民社会が成立してる国なら、たまにこういう恥ずかしい人が出現するのもやむを得ない。
旧石器時代遺跡捏造も日本人自らの手で糾弾し抹殺できた。この偽史書も青森県人の手で糾弾し追及し汚名を晴らそうと奮闘した人がいたことは希望。
(その一方で自国に半万年の歴史があるとか吹聴しつつ、他国に間違った歴史を捏造するなと騒ぐ某国の存在が怖い)

この本は今読んでもとても面白い。そんなことが?!という嘆息と驚愕の展開を見せる。
功名心?愉快犯?東北人の中央への屈折した心情?嘘に嘘を重ねた哀しい偏屈古文書詐欺師老人の人生と末路。

これ、ドラマ「TRICK」そのまんまだと感じた。横溝正史よりも面白い。コンプレックスを持った人々の心にぬるっと入り込む。

多少のお金を失ってしまって怒り心頭という人がいる一方で、「エエ夢みさせてもろたわ~」っていう人も多い。和田は詐欺師であったが名優でもあった。著者はその点にまるで触れていないが、和田は多くの教訓を投げかけた。
まるで「コンフィデンスマンJP」。古沢良太脚本でドラマ化希望。NHK未解決事件ファイルでもやってくれ。

2019年1月9日水曜日

本田翼「世界遺産巡りがしたい」

本田翼が表紙の「女子カメラ」2014年9月号を手に入れた。これなかなか見かけないままもう4年も経っていた。やっと100円で出会った。

本田は今もモデルとしてオトナの女性向けハイファッション誌で活躍中。もうあんまり本田の雑誌をチェックしていない。

本田翼がこの雑誌に登場するのは2回目だが表紙は初。6ページの街角スナップフォトとインタビュー。そういえば本田翼はNikonのCMをやってたんだった。

相変わらずカメラでガブちゃんを撮ったりして楽しく暮らしてる。
インタビューではそんな深い話はしていない。4年前の本田の決意のようなものを一部のみ引用
「私ずっとインドア派だったんですけど、少しずつ外に出るようになりましたね。このままじゃダメだ!って思って(笑)お仕事の合間に少しゆっくりできる時間があったんです。そのときに『私、お仕事がないと誰とも会わない!』とふと思って、これじゃダメだ!って。外に出て、いろんな人に会った方がいい大人になれそうだなって(笑)」
といういつもの本田。だが、ゲーム実況などというモデル女優として前代未聞な仕事(ではない?)も開始。たった2本の動画でたちまちチャンネル登録者が110万人を突破するという謎の存在感を見せる。

前回「世界遺産めぐりがしたい」と語っていた本田
「ロサンゼルスには行きました。世界遺産には行けてないですけど(笑)世界遺産巡りは今も変わらず行きたいって思ってます。最近は、気球とかに乗って、写真撮りたいなって思うようにもなりました。パラグライダーにも乗ってみたいし。観光名所っていうよりは自然に触れるような機会を作りたいなって思うようになりましたね」 
「日本のマチュピチュ(兵庫県・竹田城跡)に行ってみたい!それと、空を飛んでみたいっていうゆめがあるので、カナダに行って気球に乗りたいですね。それから、ボリビアのウユニ塩湖にも行ってみたいです!行くまで大変みたいですけど、一度は行ってみたいです」
本田翼はこの4年の間にすっかりセレブモデル。LOEWEの仕事なんかでパリ行ったり、ロンドンやバルセロナ行ったり、映画撮影でイタリアに行ったりしてる。それに芸能人はプライベートでも海外へ行きたがる。だいぶ写真も溜まったに違いない。
PS. 本田は昨年に引き続き、くりぃむ上田&有田と正月バラエティに出演。
この3人のやりとりを見ていると本田はタメのともだちとくつろいでるように見える。
それにしても完全にオトナの美女。
本田はロンドンに一人旅してきたという話をさらっとしていた。あえて「一人旅」と言うからには仕事で行ったのではない気もする。あんまり詳しいことはわからない。
さらに、本田は最近サバイバルゲームを始めたそうだ。弾が当たると痛いんだそうだ。

あと、年末には本田翼のそっくりさんに会いに上海にも行っている。世界中行っている。

2019年1月8日火曜日

横溝正史「呪いの塔」(昭和7年)

横溝正史「呪いの塔」の昭和51年角川文庫版(昭和56年第13刷)を手に入れた。100円。

茶色い地に夏の草花という旧角川文庫でなく、オレンジ色に雲の銅版画のような新角川文庫なのだが紙はだいぶ酸化してて汚い。
これを手に入れて約1年、以後全く黒背表紙緑文字の横溝正史角川文庫でまだ持っていないものに出会えていない。

自分、杉本イラスト版がそれほど気に入ってないので、どうしても読みたいものがある場合は新刊で買おうかと思ってる。(もう読みたいものもそれほどないけど)
この作品は「呪いの塔」というタイトルに惹かれて買った。

巻末の解説によれば昭和7年8月に刊行された「新作探偵小説全集」第10巻が初出?
横溝が博文館を退社した30歳のころの作品。軽井沢が舞台。
表紙イラストのように当時の人々はプライベートではほぼ着物(夏が舞台なので浴衣)姿に下駄。

雑誌編集者の由比耕作は付き合いのある探偵作家・大江黒潮の招きで軽井沢の別荘を訪れる。汽車で泥酔した奇妙な男と出会い、人力車夫からは大江の別荘での「恋愛合戦」の件で軽井沢の町では悪い噂でもちきりという話を聴く。

登場人物は探偵作家とその妻、雑誌編集者、作家のブレーン、裏の家に独りで住む若い婦人、映画監督、活動役者(映画俳優の昔の呼び方)、女優、大学生、塔の門番、男爵、4本指の男…。

別荘の近くにある謎の塔。木造で迷路階段がめぐらされ、おまけに観覧車までついている。こいつが自分の想像力ではまったくイメージできない。ここで殺人事件が起こるし捕り物とドタバタが起こるのだが、やっぱりまったくイメージできない。

事件を捜査する警部が八の字髭で高圧的で怒鳴るので、まるで市川崑版の加藤武のイメージそのもの!

調べてみたらこの作品は江戸川乱歩「陰獣」オマージュらしい。探偵作家が大江なのも同じ。途中から記者が加わって調査。

犯人は3人の男を殺し塔から転落死。一件落着…というのが第1部「霧の高原」編。

そして第2部「魔の都」編で舞台は東京(この時代、東京といったら浅草六区)へ。ここから大江黒潮のブレーンだった白井三郎が主人公になる。

これ、読んでいて確かに面白かったのだが、構成を美しく感じない。傑作とは言えないと思う。実際有名にもなっていない。あまりオススメもできない。
真犯人があいつじゃなくアイツだったらもっと面白くなってたかもしれない。

2019年1月7日月曜日

橋本愛「私はテレビより映画が合う」

FREECELL特別号14を手に入れた。なんともう6年以上前の雑誌だ。100円でゲット。
「映画 鈴木先生」を特集したイシューなのだが、自分がこれを手に取った理由は橋本愛「さよならドビュッシー」公開時期のグラビアインタビュー18ページ。

橋本愛は2012年8月に「Another アナザー」「桐島、部活辞めるってよ」、10月に「ツナグ」が公開されていた。話題の中心にいた10代女優。ちなみに「さよならドビュッシー」は「桐島」公開時期まで撮影が続いていた。
「桐島」のおかげでやっと居場所ができたというか、やっと立てる地面ができたと思います。」
と語っている。それぐらい「桐島」は橋本にとって重要な作品。

そしてこの1冊が出た時期に「あまちゃん」も撮影中。
「映画が多かったせいか、ドラマの台本の見方がわからなくて、今またそのやり方ですごく悩んでいます。現場の雰囲気も違うし、画面も違うし、どちらにも慣れていきたいんですけど、私、地デジの緻密な画面に合う顔ではないと思うんです」
「地デジよりスクリーンの方が合うのはわかっているから、中心はやっぱり映画ですかね?」
橋本愛は2015年の「寄生獣」以後、あまり主演映画に恵まれていない気がする。どれもあまり話題になってない気がする。

テレビドラマは2013年に「あまちゃん」「ハードナッツ!」2014年「若者たち」とドラマに出演した後、あまりテレビドラマには出演していない。

2018年「西郷どん」に2回のみ出演。そして、2019年大河ドラマ「いだてん」に出演する。これは話題作になってくれそうな予感はする。

2019年1月6日日曜日

宮崎駿「風の谷のナウシカ」(1984)

「風の谷のナウシカ」をこどもの時以来久しぶりに見た。

日本テレビは夏休みにジブリ作品を放送することが多いが、夏の夜はあんまりじっくり映画を見る気になれない。正月だからこそ見た。ジブリ作品は日テレ地上波でしかやらない。
これ、ずっと食わず嫌いしていた。「ラピュタ」ほどは面白くないと。

後にいろいろとSFとか読むようになって今見てみると、これが大人でも鑑賞に耐える映画だと感じた。
やはり宮崎駿ならではの天才的セル画アニメ。日本のアニメに新たな地平を切り開いた。他に代わるものはまったくない。
産業文明が滅んで1000年というのは早いかもしれない。A.C.クラーク読んだりした感じだと1億年後でもいい気がする。

たぶん文明レベル的にモンゴル軍と戦っていた時代のヨーロッパのような生活レベル。中世のフランスみたいな衣装。中世都市どうしで戦争。負けた側がどうなるかとかシビア。

飛行艇や戦闘機の動力源はなんだ?石油精製が出来ているように見えない。

狂ったカミカゼパイロットみたいなアスベルが、人を殺しまくったあとで爽やか少年のように握手してくるシーンとか違和感。
アスベルがワラジムシやザザムシみたいな大群に襲われるシーンはこどものとき以来のトラウマ映像。虫はあんなふうにハネてこちらに飛んでくる。恐怖。

太平洋戦争で帝国陸軍もビルマでワニに襲われたし、撃墜された戦闘機乗組員もホオジロザメに襲われて多くの犠牲者を出したことも頭をよぎった。

「腐海」の菌糸に森がやられ全滅するシーンがある。我々は実際に東京青梅の吉野梅郷が全て伐採されるという事態で同じような経験した。
王蟲が群れとなって街を襲うシーンも東日本大震災のときの津波を連想。
巨神兵の口からでる炎は新疆ウイグルでの北京政府による核実験も連想。
いろいろと日本人が嫌だなと感じるシーンの連続。
トルメキアのクシャナとクロトワの会話みたいなの、昔からアニメオタは大好きだな。
クロトワは「コナン」でレプカ局長を演じた家弓家正。自分はこの人の声が好き。

BGMの音は80年代を感じた。シンセの音とか。
あとやっぱりラストはあんまり好きでない。やはり「カリオストロの城」が一番好き。
ちなみにナウシカ姫とクラリス姫は同じ声優。