2018年9月23日日曜日

羽村市のマミー商店街

先日、友人と一緒に車ででかけたついでに、東京都羽村市にあるとある商店街を見て来た。
この商店街がドラマロケに使われたこともある味わい深い商店街。
我々が行ったのは土曜の午後で、何かごはんでも食べる場所はないか?という事だったのだが、あいにく開いているお店がなかった。お肉屋さんとお弁当屋?さんしか開いてなかった。
見ようによっては中世イタリア都市。とてもいい感じに古い商店街だったのだが、シャッターの閉まった店が多かった。
何か食べたい。しかたなくグーグルのサジェストに従って、近くのラーメン屋へと向かった。博多とんこつラーメンの「上を向いていこう」さんだ。
店名がユニークなので行ってみようと思ったw

この店がわりと人気店っぽい。15時というランチタイムギリギリの時間帯だったのだが、お客さんが他に5組ぐらいいた。外人さんもいた。
とんこつラーメンを注文。これがドロドロのスープ。麺は赤と白の2種類から選ぶ。麺の固さは「バリカタ」で。最近ようやく博多ラーメンに慣れてきた。

濃厚でくせになる美味しさだったかと思います。ランチタイムは替え玉1つORごはんが選べるようだ。自分はご飯をスープに投入し小エビをトッピングしていただきました。

2018年9月22日土曜日

結局やっぱり西野七瀬

乃木坂関連書籍はあまりに膨大でそのすべてに目を通すわけにはいかない。たいていスルーしていたのだが、きまぐれでこのTVガイドPERSON誌vol.33(2015年6月発行)に西野七瀬グラビアインタビュー8ページを見つけてしまい購入。グラビアの質が高い感じがしたし、100円だったし。

3度目のセンター、ドキュメンタリー映画公開、そしてnon-noでモデル開始という時期の1冊。

西野七瀬の魅力を乃木オタ以外に説明するのは難しいと感じていたのだが、non-noで立派に表紙を飾っている西野を見ると、すでに多くの人に魅力は伝わっているように感じる。ライトオタの自分がいまさら語るまでもない。

実は、自分も乃木坂では西野が一番カワイイという結論に達してしまったw 自分は、西野が目の肥えたドルオタたちからも一番支持された理由がよくわからなかったのだが、今では魅力がよくわかる。西野専用フォルダがどんどん巨大になって困ってるw

そんな西野の発言を一部のみ引用したい
「あまりアイドルらしくいないようにしよう、とは思っています。『アイドルが好きで乃木坂に興味を持った』と言っていただけるのもうれしいんですけど、逆に『応援したいと思ったらそれが乃木坂でアイドルだった』という順番ならもっとうれしくて。」 
「撮られるのは好きですけど、自分の顔が好きじゃないんです。鏡を見ていつも『はぁ…』という感じになります。『今日はマシかも』と思えることもたまにしかなくて、基本的には不安です。気を抜くとヘンな顔ばかりになるので、今でも表情の練習を鏡でしているんです(笑)」
確かに西野は油断してちょっとコンディションが悪いと可愛く見えないことがある。だが、そこがカワイイw こういうところがドルオタから支持される理由だろうと思う。

西野はなんだってアイドルグループのオーディションを受けたのか?
「好きな芸能人もいなかったですし、アイドルの存在は知っていても、自分がなれるものだとは思っていませんでした」 
「現実味がなかったからこそ、軽い気持ちで行けたんだと思います。受かるかも、思っていたら、しゃべる内容もいろいろと考えたでしょうし、意気込んで緊張したと思いますけど、そうではなかったですね」
この夏、坂道グループのオーディションが進行中。きっとまた西野のようなおとなしくてつつましやかで、乃木坂の衣装が似合う子が選ばれるんだろうと思う。

あと、西野の性格を表してる箇所。乃木坂に入ったころに想ったこと。
「私も最初は思っていたんです。『これは絶対にヤバイ。いじめがあるに違いない』って(笑)。 でも、違っていました。乃木坂は、「ザ・女子。 みたいな子が少なくて、みんなおとなしいから、争いごともほとんどなくて。
私自身、人とケンカをしたことがないので、そういうグループでよかったと思っています」  
(ケンカ、したことがないんですか?) 「ないんです。何か言われても、言われたままで(笑)。言い返したら、相手はまた言い返してきますよね。そうすると終わりがないから、それなら『黙っていよう』って。 
親に怒られた時も黙って聞いているだけで...。溜まったストレスは足音を大きくして歩くとか、ドアをバタンと閉めるとかで発散していました(笑)」
乃木坂は結成してまもなくに辞めていく子が多かった。残った子たちはあまり女子グループ間バトルをしなかった。西野はよく耐えて残った思う。
何か言われても言い返さず困り顔。男はこういう女子が好きw 結果、乃木坂で一番の人気。
西野は身長159㎝だけど、小顔で細くスタイルがよく見える。ガーリーでもメンズでもたいていの服が似合う稀有なアイドル。女優としての成功も祈ってる。
たいていの西野七瀬はカワイイのだが、この角度からの心ここにあらずの西野は美しい。
自信なさげに回答しておいて正解だったときの西野の表情が「かわうそ」っぽくてとても良い。

PS. そうこうしてるうちに突然(9月20日夕刻)に西野の乃木坂46からの卒業が発表された。その決断はまだ早い気がする。
乃木坂の衣装を着てふわふわ踊る西野はとても絵になっていた。もったいない。

24歳25歳だとドラマや映画の世界ではまだまだJK役だってできる。今後は乃木坂にいてはできなかったことにどんどんチャレンジしてくれ。

2018年9月21日金曜日

エラリー・クイーン「ギリシャ棺の秘密」(1932)

エラリー・クイーン「ギリシャ棺の秘密」(1932)の2013年(越前・北田新訳)角川文庫版をようやく手に入れた。わりとキレイな1冊なのに100円で手に入れて申し訳ない。
THE GREEK COFFIN MYSTERY by Ellery Queen 1932
こいつは世間の評判が割と良いようなので期待して読む。
ニューヨークの美術商の葬儀の場面からスタート。直前になって書き換えた遺言状が入った手提げ金庫が金庫の中から消えている!と弁護士が騒ぎ出す。なんでも経営権の欄が直前に書き換えられたらしい。

警察が邸内を捜索するもどこにもない。大学を出たばかりで自信満々青二才のエラリーくんが「じゃあ、棺の中にあるにきまってる」と指摘。棺を掘り起こすと、今度はなんと、死んだ美術商の遺体と一緒に、見ず知らずの男の死体も折り重なって入っていた!こいつは誰だ?!

殺人事件としてつかみは強烈な印象で良い。あとはニューヨーク市警のクイーン警視と検察の面々が暗い顔を突き合わせて悩む。関係者に話を訊く場面は一時的に毎回退屈になる。

やがてエラリーくんは自信満々に「ティーカップ問題」から、美術商が死んだ前夜の訪問客は2人と見せかけて実は1人で、美術商を脅迫していた男が美術商に殺されたと自信を持って推理を披露。だがしかし!

この推理が2つの証言によってあっさり否定される。壮大なうぬぼれ屋のエラリーが鼻っ柱を折られる。ここまでが半分。

じつは、レオナルド・ダ・ヴィンチの盗難絵画をめぐる闇取引での殺人事件か?!

容疑者が2回3回と変わっていく。局面ごとに真犯人の行動が変わっていく。エラリーくんの数式を展開するかのようなガチガチロジックに付き合いきれなくなるw 

タイプライターのキー問題とか、この時代の英米人しか馴染んでない。よくわからない。
それに、16世紀のキャンバス画って丸めたりできるの?そんなことして損傷しない?このへんも読んでいて疑問。

真犯人は名探偵以上に高度で難解な偽の証拠を残す。自分は今まで知らなかったのだが、これ、「後期クイーン的問題」と呼ぶらしい。

真犯人はあの大物セレブでないとすれば、自分がこれまで読んできたクリスティー&エラリーのパターンから言って、アイツだろうなと思ってたw 
だが、ほとんどの人はエラリーくんの論理による消去法ではたどりつけないだろうと思うけど。

戦前のアメリカの警察は(今もそうかもしれないが)とても尊大で当たりが強い。関係者への聴きとりと、部下の警部たちへの有無を言わせない命令ぶりを見ると、この時代のアメリカも全体主義っぽいなと感じた。
クイーン警視のやりかたが強引。エラリーくんの3番目の推理に対しては怒り心頭のダメ出し。

それにやっぱり長すぎる。細かすぎる。展開が退屈。もっとシンプルにして半分に圧縮してくれ。

ちなみに自分がこれまで読んだエラリー・クイーン国名シリーズを面白かった順に並べると
1.オランダ靴 2.フランス白粉 3.エジプト十字架 4.ギリシャ棺 5.シャム双子 6.ローマ帽子 かなあ…。
「スペイン岬」「アメリカ銃」「チャイナ橙」はまだ一度も出会えていない。

2018年9月20日木曜日

本日Perfumeのっち30歳のバースデー

本日9月20日はPerfumeのっちの30歳のバースデー。お祝いのために何か書く。まさかPerfumeまでもが30歳に達する日が来るとは思ってもいなかった。20歳になった頃がつい最近の気がする。
1か月ぐらい前にこれを手に入れた。「TOKYO GIRL」リリース期にPerfumeが表紙巻頭で12ページ特集されたanan 2017年2月15日号「Perfume それぞれの選択、軌跡、奇跡。」
これ、なかなか売ってなかった。やっと手に入った。いつものように古本屋で、あんまりキレイじゃない個体だったけど150円でゲット。

Perfumeについてはこれまでに何度も大回顧する機会があって、毎年のように重要な特集があったりするのだが、3人が28歳というタイミングでの「これから」を語ってる点で重要な1冊。

黒基調衣装によるオトナPerfumeの後に、華やかPerfumeの3人個別インタビューも掲載。グラビアも素晴らしい。
オタならすでに持ってるかと思うので詳しくは紹介しない。
のっちの言葉だけ引用したい。
「未来の自分のために間違った選択はしないであげたい。そしてこれまで自分でしてきた選択を間違ったものにはしたくないから、これが正解だったって常に思いながら活動して、生活しています」
そして、Perfumeは9月1日放送NHK「SONGS」に初出演。この番組、いつのまにか大泉洋が司会に代わっていたんだな。
先陣を切ってスタジオ入りするのっちがなんだかかっこよかったw

スタジオライブでは「TOKYO GIRL」と「Dream Fighter」を披露。「Future Pop」はスタジオ収録映像だった。

ここに映っているオーディエンスが2018年のパフュオタ精鋭。自分、Dream Fighterが久しぶりすぎて「さーきまで!」の聴衆の声があまりに大きくてびっくりした。これ、まだやってるんだな。
何事にも変わるものと変わらないものがあるけど、Perfumeはいろんな大事なことは変わってない。
MC大泉は29歳の3人に「結婚」について慎重に聴きだした。おそらくこんな質問は気分がいいときでないとなかなかできないと思う。大泉の話術をもってして可能なこと。
以前のPerfumeの3人は「誰か一人が結婚するとなったら、すぐに残りの2人も相手見つけて結婚する」「3日連続で結婚式したい!」と話していた。

今回のインタビューでも、あ~ちゃん「もういい相手ができたらすぐ結婚したい!」かしゆか「ひとり(いい人がいるなら)急ぎます」と、やっぱり3人でなるべくタイミングを合わせたい様子。ずーっといつまでも仲良し3人組。

でもやっぱり3人が一緒に結婚ってイメージしずらい。3人につりあう男が3人そこにいるって難しい。
やはり東京オリンピック以降の話になりそうだ。それまでは全力で突っ走っていってほしい。

PS. いまだにツアーのチケットを入手できていない。これは行けないかもしれない。

2018年9月19日水曜日

今年も高麗郷巾着田の彼岸花

友人Tくんとの毎年恒例行事である埼玉県日高市高麗郷にある巾着田へ彼岸花を見て来た。
まだ2分3分咲きといった感じ。まだ満開見ごろというわけでもなく、例年にくらべて空いていた。
咲き始めの元気な株が見たいということで今年は例年より早く出かけた。いつものようにうどん食べたりジェラート食べたり。それでもうすることがなくなって帰ってきた。
ぶっちゃけ来年はもう別の場所にしていいかもしれない。

2018年9月18日火曜日

平手友梨奈「響 -HIBIKI-」(2018)

この映画は封切り公開前から劇場に観に行こうと決めていた。欅坂46でリアルにカリスマ問題児エース平手友梨奈が主演を務める「響 -HIBIKI-」(2018 東宝)を見てきた。

公開日から「ぜんぜん客が入ってない!」というツイートを目にしてちょっと心配になった。本来なら公開第2週3週あたりの空いた日に行くのだが、今回は義務感もあって公開4日目に劇場へ。3連休最終日の最終で見て来た。客は我々を含めて15人だった。

小学館ビッグコミックスペリオールで2014年から連載開始、2017年のマンガ大賞受賞作。これまでに第10巻まで単行本が発売。自分はマンガを読まないので何の予備知識もなく見る。

テレビに番宣ゲストで出演してるのを見たところ、「君の膵臓をたべたい」が期待通りのものを期待通りに出す何のクセもない作風だったように、月川監督は平手さんという難しい少女と一緒に仕事をしていける物腰の柔らかい紳士だったように感じた。
監督によれば平手さんの「つまらない」という挑戦的なひと言で脚本も書き換えたという。それ、驚愕の事実。
平手友梨奈が常識外れの天才文学少女を演じてる。ヒロイン鮎喰響を平手が演じることは原作者もお墨付き。

この平手の目つきが完全にヤバい。終始一貫してこれ。確たる自己と自信を持った超絶変わり者女子高生。ロジックで相手を徹底的に追い込み反論の余地を与えない。ときにバイオレンスを爆発させる。文芸部にいる不良も、誰とでも仲良くやる部長も、自分を曲げずに手なずける。

この作品の登場する大人たちはほとんどが、ヒロインにとっては許容できない軽さとだらしなさを持ったぬるい大人。
自分、文芸作品にも文芸誌にも関心がなく、新人作家にもあまり注意したこともないのだが、文学の世界ってこんななの? 鮎喰響も北川景子がいなければ危うく廃棄処分。

元芥川賞作家で評論家の北村有起哉が平手にハイキック一発で倒されるシーンは爽快。自分も嫌味な奴は同じように倒したい。
柳楽優弥は響と同期の新人作家だが傲慢上から目線の嫌な奴。授賞式でロリータコスプレ響がパイプ椅子フルスイングで後頭部を強打。尊敬できないヤツには敬意は払わない。容赦しない。
地下鉄のホームで柳楽の背後にピタッと響が立つシーンが恐怖!w 異常に面白かった。

小栗旬は10年の間まったく他人の心に響くような作品を残せず焦る作家。両親の位牌を横に焦燥と悲壮感ただよわせて、根を詰めてパソコン画面を見つめながらカタカタとキーボードを打つ。

とにかく平手さん演じる響には最初から惹き込まれた。いう事が全て正論。相手に逃げ場を与えない。まるで革命家のリーダー。

だが、萌えシーンも多数。文芸部員をペンでつむつむするシーン、海水浴場で砂に埋まってるシーン、部屋でぐでぐでした姿で電話してるシーン、動物園で無邪気にはしゃぐシーン、なにもかもが良い。部屋にはなぜかカワウソのぬいぐるみw
最大の見せ場はアヤカ・ウィルソンとのビンタの応酬シーン。こいつがエンドレスで続くのか?と思う瞬間に相手が「あ”~」となって止める。
ムラカミハルキのような作家を父に持つものの、凡庸なJK作家レイカを演じたアヤカ・ウィルソンは助演女優賞を与えていい活躍。この役どころが切ない。
響とレイカは容姿と雰囲気が違いすぎていて友だち同士に見えない。

ぐだぐだ引きずってたレイカが文芸部に戻ってくるシーンで、平手響はただ一言「おかえり」と言う。このシーンを見て、今泉が欅坂に帰って来た時に、こんなふうに「おかえり」って言ってやってくれたらなあ…と思った。志田にも言ってやってくれ。
この校舎落下シーンも、踏切での列車緊急停車シーンも、普通に死んでたかもしれないバカ事故。このヒロインは何も恐れるものはない孤高の存在。欅坂の平手さんそのもの。
見たこともないようなキャラで新鮮だった。鮮烈だった。平手友梨奈以外にまったく考えられない。

芥川賞直木賞記者会見の記者たちがこれ見よがしに聴こえるように不平を言う。ラストの警察官もオトナとして15歳の女の子に他に言う事ないのか?!マスコミと警官が一番不快な存在。たいていみんな失礼。とにかく大人たちはみんなクソという映画。

常識的な編集者を演じた北川景子は特に印象に残った演技をしたというわけでもなかったけど、これはこれで自身の役割に徹した確かなサポート。ポニーテールスーツ姿に清潔感があって美しい。顔がつるっつるすぎるのが気になったw

北村有起哉に謝罪するために、北川が平手響に頭を下げさせようとするも平手が頭を下げないシーンは平手のアドリブだという。これを知っててこのシーンを見るとさらに面白い。
エンドロールで平手友梨奈のソロ曲が流れた。これがどこのSSWだよ?って曲。秋元康&ナスカによるクオリティの高いうっかり名曲。

平手友梨奈はこの映画の主演を務めあげたことを誇りに思っていい。100点。ますます平手がカリスマに見える。

「君の膵臓をたべたい」があまりに普通な映画で、自分は月川監督をナメていた。原作が面白かったのかもしれないけど、映画として飽きずに面白く最後まで見れた。
教室に光と木立の影が差し込んでる映像は美しくてハッとした。心のこもった画づくりと演出をしていたように思えた。
脚本家も他の役者もすべて適切にしっかり仕事をした。期待していた以上の出来だった。

2018年9月17日月曜日

白石一郎「孤島物語」(1995)

白石一郎(1931-2004)を初めて読む。「孤島物語」(1995)を新潮文庫で読む。こいつも友人の本棚から借りた。
自分、あまり時代小説を読まないけど、そこにあるから読む。読みたい本を読むのでなく、そこにある本を義務感で読む。

「孤島」をテーマにした短編時代小説集。順番に読んでいく。

江戸山狼(佐渡島)
佐渡の金山に労働者として送り込まれた江戸無宿人たちと、大柄で顔が怖いという理由で無宿人を使役させる現場の親方にさせられた男の話。
自分、昨年佐渡相川の間歩を実際に見て来たので感慨深い。

無宿人とは言っても何も悪いことはしていない。「死んでもかまわない」という究極のブラック職場に送り込まれる。島の農民「あんなものは人間のする仕事ではない」

出水騒動の最中に島抜けするラスト。主人公は「やりやがったな」と思いつつ、なんとか逃げ延びろと心の中で思う。爽やかな味わい。

鳥もかよわぬ(八丈島)
関ヶ原の合戦後に行方不明になっていた備中美作57万石大名・宇喜田秀家は生きていた!という書状が泉州堺の母・円融院の元へ届く。
秀家は薩摩の島津の元へ、そして八丈島。秀家と一緒に絶海の孤島へ送られる二人の息子、家臣、そして下女たちの気持ちは?この短編もちょっと切ないけど爽やか。

三年奉公(五島列島)
五島藩にあった三年奉公の制度が嫌でたまらず命がけで平戸へ渡海する女。そして、女の手助けをする島の男ふたりの物語。これも爽やかな味わい。

金印(志賀島)
謎の金印を掘り当てた志賀島の甚兵衛、そして学者・亀井南冥の大興奮w このへんのやりとりを小説で読むのは初めて。ぜひ子供たちのためにもドラマ化希望。

悪童(能島)
自分、能島がどこかわからなくてgoogleで調べた。愛媛県今治市にある。しまなみ海道にある。
この作品がまるで「クレヨンしんちゃん」の戦国時代タイムスリップもののような話。小学校高学年から中学生に読ませたい。

倭館(対馬)
釜山の倭館でのふたりの対馬藩士の話。対馬藩と朝鮮との貿易がどのようなものだったのか初めて知った。
人口3万人の対馬は島民を養える米が不足し朝鮮から輸入せざるをえなかった。しかも朝鮮側は嫌々しょうがなく貿易していたというようにこの短編では書かれている。

韓国ではときおり地方議会で対馬の領有を主張するそうだが、帝国主義や秀吉と関係ない江戸時代に、朝鮮は江戸幕府に対馬藩の朝鮮への帰属を提案もしていないように思える。

入墨(隠岐島)
これも流人の話。佐渡から漂流してきた男女が加わって運命が動き出す。
隠岐のこともこの話を読んで地図を見たりしてみた。まだまだ行ったことのない島がたくさんある。

どの短編もシンプルで薄味かもしれないがどこか爽やか。松本清張や新田次郎みたいな鬱要素がないので、中高生にもオススメ。

2018年9月16日日曜日

新垣結衣 Cut 2009年9月号「BALLAD 名もなき恋のうた」

新垣結衣の特集ページのある Cut 2009年9月号も買っておいたものがあるので読んで感想を書いてみる。これもだいぶ以前に100円でゲットしたもの。

グラビア6ページ6カット、インタビュー2ページという構成。
フォトグラファーは磯部昭子氏。この人も多くのアーティスト写真を手掛ける。広告、ファッションフォトで活躍中。
インタビュアーはロッキングオンの小柳大輔氏。

「BALLAD 名もなき恋のうた」宣伝期のインタビューがある。この映画は映画ファンをもうならせた名作「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」(2002)
を山﨑貴監督が実写化したもの。新垣結衣は戦国のお姫様役。

この映画が映画ファンからはそれほど高評価は得られていない。それは致し方ない。アニメですでに高評価なものを実写化してさらに上手くことはほとんどない。見ていて心地よくない映画で残念。

さて、小柳氏によれば「新垣結衣は普段から『今回の芝居は自分でも褒めてあげたい』みたいな発言はしない」らしい。
「ないですね(笑)。褒めるまではいかないんですよね。いつもちょっとほっとする。『あ、できてよかった』ってほっとするぐらいなんですね。シーンとか芝居に納得ができても、自画自賛っていう感じじゃなくて、ほっとするんですよ、ほんとに」
新垣結衣の控え目な性格を知れる発言だ。新垣結衣はよく同世代の長澤まさみと比較される。この二人は同じように10代中ごろで突然人気女優になってしまったという経歴が似ている。

新垣も長澤も20代のころは自分の演技にはあまり自信を持てていなかった様子。とくに演技の勉強をしてきたわけでもないので仕方がない。
共に30代に達した今、テレビドラマではガッキー、映画女優としては長澤のほうがそれぞれ少しだけ上回ってる…という世間の評価かもしれない。

新垣結衣は「OKテイクは自分が決めるものではない」という信念を持っている。
「今もできあがったものを見て、もっとこうすればよかったって思うこともありますけど、それがいいか悪いかっていうのは映画が公開される日がきて、お客さんが決めてくれることなんだろうなと思うんですよね(笑)」
そう変れたきっかけは、「演じていてほんとうにわからなかった役」があったから。しかも監督が現場で何も言ってくれない。ガッキーは監督に「あの、妥協してるんじゃないですよね?みたいな(笑)」「新垣結衣にできるのはここまでだって思われたんじゃないかって」

どうやら、新垣結衣がそんな現場を体験したのは「コード・ブルー」だったらしい。監督からすれば他にも若手の役者が多くて新垣ひとりにかまってられなかったのかもしれないけど。
「不安を残しながらやってたら、楽しくないなって途中で気付いたんですよね。自分で自分を見るのと周りの人が自分を見るのとは違うんだって。」
とわりきってから楽しくなって不安もなくなったそうだ。

で、「役を演じることが面白いと思えるようになった」「笑ってることも増えました」というのがこの「BALLAD」期。

2018年9月15日土曜日

赤川次郎「マドモアゼル、月光に消ゆ」(2001)

赤川次郎が1冊だけ友人の本棚にあったので手に取った。それがこの本「マドモアゼル、月光に消ゆ」(2004年 集英社文庫)だ。あまりにピカピカで読まれた形跡のない本なのでめくってみた。

赤川次郎という作家の本は18歳を最後に1冊たりとも読んでいなかった。赤川次郎、西村京太郎、内田康夫の3作家の本は、人生においてもう2度と開くことはないだろうと思っていた。

南条姉妹シリーズの第5作という位置づけらしい。いきなり5作からよんで大丈夫か?とも思ったけど、何も問題ない。キャラの説明は十分してくれる。

お正月にテレビで見るような、2時間娯楽映画の脚本のような、面白ドタバタ喜劇スリラーだった。

資産家一家の双子の姉妹の姉・麗子の小学生の娘の修学旅行がなぜかドイツに決定。保護者として一家がドイツを観光し、ネオナチギャングに誘拐され銃撃戦…という、いろいろとリアリティ無視のラノベ小説。ま、自分の赤川次郎イメージそのものの1冊だったわ。

おや?と思うのがこの本の構造。双子の妹ヒロイン美知は探偵裏稼業のようなものをやってる? 所々で中学2年生のとき体験した冒険譚を、姉の夫であるケンに話す。

優しかった先生が自殺未遂を起こして学校を辞めたと思いきや、実はヤクザの女組長になっていた。
14歳だった美知が先生に代わって腹違いの兄を探すのを手伝う…という、これも赤川次郎イメージそのものなストーリー。劇中劇がメインのようになってる。

これ、おそらく10代がメインターゲットになってる?文体がとても平易で1ページあたりの活字数がすっごく粗w 
中学生に読書習慣をつけさせる目的にはいいかもしれないが、内容は人がたくさん死んだり意外にハードボイルド。

会話は軽妙で軽いという、やっぱり赤川次郎そのもの。1日でささっと読み飛ばせる。

たぶん人によっては面白い。きっと人によってはクリスティも横溝正史も、司馬遼太郎も、おそらく南総里見八犬伝もラノベ。赤川次郎はさらにライトなラノベ。

自分、今まで赤川次郎を避けてた。たぶん今まで読んだのが通算4冊ぐらい。おそらく、もう赤川次郎を開くことはないかもしれない。
赤川次郎の本はあまりに膨大。だが50年後、この作家の本は日本人に読まれているだろうか?

2018年9月14日金曜日

新垣結衣 Cut 2008年8月号「コード・ブルー」

新垣結衣の人気が絶好調。秋の主演ドラマも決まってる。
最近はあんまり新垣結衣を話題にしてなかったけど、つい収集してしまった膨大な古雑誌があるので整理ついでにまとめてみる。

ここにCut 2008年8月号がある。もうだいぶ以前に買って積んで置いたもの。100円でゲット。
グラビア6ページ5カット、インタビュー2ページという新垣結衣特集記事。当時ファンだったひとはだいたい買ったものと思われる。

この特集記事で「2007年は新垣結衣の年だった」と断言されている。そんな新垣結衣に2007年を振り返ってもらいつつ、撮影中だった新ドラマ「コードブルー」と新曲「Make my day」について語ってもらうインタビュー。

新垣結衣の2007年は「恋空」「恋するマドリ」と2本の主演映画が公開。テレビドラマでは「パパと娘の7日間」、CMではNTT東日本、パンテーン、三ツ矢サイダー、ユニクロ、損保ジャパン、そしてポッキーという、誰もが知らない人はいないという大躍進。そして年末の歌手デビュー&武道館イベント。
「何かが上昇していく流れは確実に感じてました。ニュアンスが伝わると嬉しいですけど、上昇していくと同時に、コロコロ転がっていった感じでした。ちゃんと足を着いて歩いてきたっていうよりは、もっと大きな流れに乗ってコロコロ転がっていったような」
自分、初期からの新垣結衣ウォッチャーでもあったのだが、2006年から2007年の人気急上昇ぶりはちょっと異常だった。おそらく、90年代の宮沢りえ、広末涼子クラスの大ブレイクだったと考えている。

そのことは新垣結衣も自覚していた。最近では本田翼も2012年2013年ごろは忙しすぎて記憶にないと語っている。おそらく、この2007年の新垣結衣も自分が何をやっていたのか記憶がないはずだ。

そして「コード・ブルー」の撮影が始まる。
「最初にお医者さんの役と聞いたときは、お医者さんをやっている自分のイメージがなかなかできなくて、『なんでわたしなの?』っていう感じでしたね。今まで学生以外の役をやったことがなかったので。 
でも、他のキャストの方のお名前とお話の内容を聞いたときに、お医者さんでそれなりに経験もあるけれど、まだ若い、経験値としてはまだ浅いっていう設定だったので、そこで『ああ、これなら』って思えたんです。メンバーの中では控え目なキャラクターというか、消極的で自分に自信が持てなくて、でもちゃんと知識はあってっていう、はっきりできない女の子で。 
最初にスタッフの方とお話したときに、『今の若い世代に、一般的に多くいるタイプの一番普通の人を演じて欲しい』と言われて、その女の子がどういう女の子なのかっていうのを聞いたんですね。それで、いろんなところが共感できたので、『大丈夫、できる』と思いました」
で、このドラマシリーズは今年で10年。20歳新人若手女優だったガッキーはいつのまにか30歳になっていた。感慨深い。
歌手活動はもう長い間中断していて本人ももう触れられたくないwかもしれないので語らない。

それにしても、「一番普通の人を演じて欲しい」って指示は酷いw そんなん、どうすればいいのか?具体的に何もプランを示されないとしたら、かなりハードル高い。女優として評価を上げていくのはとてつもなく難しいことだと感じる。
このグラビアを担当したのがデンマーク出身で東京を拠点にファッション、セレブポートレート、雑誌表紙などで活躍していたJAN BUUS氏。これがもう素晴らしすぎる出来。
新垣結衣ポートレートとして画期的に新鮮で新機軸だった。今見ても美しさに感動。
調べてみたらBUUS氏は今も変らず活躍中のようだ。

この号はべつに入手は難しくないようなので、まだ持ってないガッキーオタがいるとすれば、探して買え!と言いたい。部屋に飾っていいクオリティ。

2018年9月13日木曜日

ジェイムズ・P・ホーガン「造物主(ライフメーカー)の掟」(1983)

ジェイムズ・P・ホーガン「造物主(ライフメーカー)の掟」(1983)という本を見つけた。小隅黎訳1985年創元推理文庫版の第3冊。100円でゲット。550ページにおよぶ大長編。分厚い。
CODE OF THE LIFEMAKER by James Patrick Hogan 1983
紀元前110万年前の太古の昔、太陽系から1000光年の彼方の恒星系にあった文明(超新星爆発で消滅)が派遣した自動航行自動探査宇宙船はなぜか太陽系の片隅にある惑星の衛星タイタンにたどり着いた。

自己増殖し工場を建設し母星に資源と工業製品を送り出すはずだったのだが、データ転送でミス、コピーの過程でエラー、男女一組で別個体が誕生するようにデータの欠損部分を補い合って1個体が誕生するようになり、資源確保のため工場を食うなどして100万年繰り返し、自意識と知能を持ったロボットたちは厚いメタンの大気の底でやっと中世王国社会のような文明を築いていた。
中世イタリアのように狭い場所で小さな国同士が争っていた。しかも自分たち機械人間を創造したライフメーカーを神と崇める宗教までも。

最初のほうに書かれてる前段の段階でいろいろハードすぎてあまり上手く説明できないw
やはりジェイムズ・P・ホーガンだ。

地球の宇宙機構は宇宙船オリオン号に、多くの科学者たちのなかに、なぜかインチキ霊能力者(地球では大スター)を乗り込ませる。なんでこいつをリストに入れた?ですったもんだする。
「お前らのやってることはまるっとお見通しだ!」という心理学と奇術に長けた人物も載せる。まるで「TRICK」で見た面々。

異文明ファーストコンタクト型SFと言えるのだが、この場合、進んだ文明の残したロボットが相手で、地球の側が圧倒的に科学技術で進んでいる。
厚いメタンのガスの雲に覆われたタイタンで文明を築いたタロイド人は、天体が丸いことも雲の上に星があることも知らなかった。機械の馬に乗って、かろうじて火薬のようなものを使った武器で戦う。
地球人の側が神のようになる。それ、新鮮。こういうの「ドラえもん」で見たかもしれない。

機械タロイド人と、有機化合物地球人がファーストコンタクト。ホーガンの想像力は機械の側からも未知との遭遇を描く。
タロイド人は地球人の顔を見て激しい嫌悪感!w 「え、ゼリーでできてんの?」

この船がまるで大航海時代の植民船。このロボットたちを奴隷として働かせれば地球は豊かになる!
まるで幕末日本の欧米列強のごとく、敵対する勢力双方に武器を売り込んだりする。
カンの鋭い主人公の霊能力者はそんな政治家たちを憎む。機械でできてるけど、タロイド人は知性を持った人間と同じだ!
この本もホーガンの空想社会科学SFだと言える。

「星を継ぐもの」3部作を読んでて感じたように、ホーガンの著作には文明と科学の進歩を停滞させ進歩発展のペースを調整し暗躍、富を自己に集中させる資本家への嫌悪感がにじみ出てる。

この本、読んでいて面白かったのだが、やはりキリスト教世界の人が書いたSFだ。そうなるか?とツッコみたくなった。

この本には「造物主(ライフメーカー)の選択」(創元SF文庫)という続編がある。いずれ読みたいと思う。

2018年9月12日水曜日

SUPERCAR / HIGHVISION(2002)

SUPERCAR / HIGHVISION(2002 Ki/oon Records)を買いなおした。
そこに安価で置いてあったのを見て、久しぶりに聴いてみるかと。長年聴き続けてる音源だけど、CDをまだ持っていなかった。

これ、もう16年前のアルバム。ひらがなけやきの小坂さんとか金村さんとかまだ生まれてない!w

人間というものは年をとっていくと保守的になる。もう音楽に関しては新人バンドとか聴かずに過去の音源だけでよくなっていく。
スーパーカーを超えるかっこいいバンドとは出会えていない。iLLもLAMAももこのアルバムを超えていない。

「YUMEGIWA LAST BOY」とか懐かしくて泣きそうになる。

今の高校生大学生にぜひスーパーカーをおすすめしたい。「HIGHVISION」「フューチュラマ」はぜひ持っていたいゼロ年代の名盤。