2018年7月15日日曜日

別冊カドカワ「総力特集 欅坂46」を読む

別冊カドカワ「総力特集 欅坂46」20180703 が発売中。入手したので読む。これがほんとに全て欅坂に関する内容の211ページ。

CD買わず握手も行かず、ライブもたまにしか行けない無課金ファンの自分にとって、これが唯一の応援方法。今年は「欅共和国」が当たらず行けない。

表紙巻頭グラビア&1万4000字インタビューが渡邊理沙。これが沖縄のビーチまでロケに行ってるというのに露出がいっさいないのが清楚な坂道ならでは。
裏表紙巻頭グラビア&インタビューが菅井友香。こちらは渋谷原宿でのスナップ。

休養中の志田、原田、そして平手を除くメンバー18名全員のインタビューもしくは対談がある。ほとんどのメンバーが改めて平手友梨奈のスゴさについて語っている。そして平手不在だった2nd Anniversary Live 大反省会。

その中でも自分が「お?!」と思った箇所をPICK UPすると
  • 理佐「夏のツアーは思い出したくない」「2ndアニバーサリーライブは(平手不在という事態に)泣きそうだった。実際泣いてた。」
  • 理佐は意外にこどもだなと感じたw 大人たちが使ってる難しい言葉は家へ帰ってから調べてみて「今度使ってみよう」って。そこ、感心。
  • ねるが「例によって」という言葉を使っているのを聴いた理佐「その言葉をぜんぜん知らなかった」。それ、ぜんぜん難しい言葉じゃないぞ。
  • 菅井は平日の渋谷原宿で撮影してるのだが、誰からも気づいてもらえないことに凹む。
  • 菅井「欅坂は21人でというのを大事にしていた。それが崩れるのは悲しい面もあるけど甘えだったのかも…」「欅坂がずっと続いていくためには(新メンバーは)必要かな」「先に進むためには失わなくちゃいけないものもあるのかな」と今後の不安も吐露。長濱も変化していく欅坂への不安を口にする。
  • 体力のない上村は漢字欅だけでのライブが休憩できず本当にキツかった様子。
  • 156座談会でアニバーサリーLiveの「不協和音」で黒い小麦粉(?)をまき散らすという演出があったことを初めて知った。
  • 青空とMARRY対談、やっぱり梨加さんはほとんど喋ってないw 相槌うってるだけ。自分、梨加さんがほとんど喋らないのは日本語の語彙力がないからではないか?と思い始めてる。
  • 「ガラスを割れ!」でゆいぽんとWセンターを務めた今泉「絶対に間違えられないというプレッシャーがはんぱない」「これに耐えてきた平手はほんとにすごい」「今まですいませんでしたっていう気持ちになった」と注目の発言。今泉も平手のスゴさを認めていた。
  • 振付師TAKAHIROインタビューでは「すでに出来上がってるダンスをライブパフォーマンスでやるときの"不気味の谷"」について語っているのが目新しい。
  • 「危なっかしい計画」で志田の煽りの代役を務めた織田は「愛佳の煽りが好きだった」と話す。
  • 佐藤はROCK IN JAPAN FES.の人の多さに驚いていた。あと、「ロックフェスはつまらないと客が1,2曲で別のステージに移動し始めるけど精神的に負けるな」とスタッフから事前に言われていた。
  • 多くのメンバーが楽しい思い出として記憶しているのが「欅共和国」
  • 織田は欅共和国で初披露した「危なっかしい計画」が「初めてライブをしていてめっちゃ楽しいって思った」と発言。佐藤が「そこで?!」とツッコむ。
  • 作家・誉田哲也は欅オタで「サイレントマジョリティー」PVは何百回と見て、シングルは毎回全種類を購入w 「平手友梨奈は身体能力も表情の表現力もすごいけど、一番の魅力は声質」
  • 豊島監督によれば、女優志望の織田は「徳山大五郎」で素晴らしい演技をしていたのに、ショートフィルム「未来のあたし」では演技がぜんぜんできなくなっていた!w
  • モデルとしての欅坂を、文化服装学院教授、non-no、Ray、ar、JJ、ananの各編集長、TGC、GirlsAward担当者たちが語る。あたりまえなことかもしれないが、欅メンバーたちの起用にはちゃんとその理由があった。
  • なかでもアイドルをモデルとして起用することに最後まで抵抗(?)していた「JJ」の牙城を落とした土生は立派。異例の「テストシュート」まで受けていた。
  • 音楽一家に育った長沢は山形時代、母親と葉加瀬太郎コンサートに何度も出かけていた。あと、ジェイク・シマブクロのライブへも行っていた!
  • 守屋パパはパフュオタ?!小学生だった守屋にPerfumeを聴かせていたらしい。守屋が特に好きな曲が「love the world」。アルバム「JPN」はかなり聴き込んでるとのこと。だが、やはりAKB48の影響が大きいとも語る。
内容が多すぎてとてもでないが簡潔にはまとめられない。多くのメンバーが「やっぱり平手はすごい」「今後メンバーが増えて欅坂が変わっていくのが不安」「欅共和国は楽しかった」と感じていたことを知った。

今年の「欅共和国」へ行けないのが残念だ。

2018年7月14日土曜日

コリン・デクスター「オックスフォード運河の殺人」(1989)

コリン・デクスター「オックスフォード運河の殺人」の1996年ハヤカワ・ミステリ文庫版(大庭忠男訳)を手に入れた。
このミステリー作家の作品は代表作だけでいいかなとも思ったのだが、デクスターの文庫本は今では手に入りにくいので、見つけた時が買い時だと思いなおして購入。100円。
THE WENCH IS DEAD by Colin Dexter 1989
英語原題が邦題とまったく違う。自分、wenchという英単語を知らなかった。多少に軽蔑的意味合いもあるっぽい。この原題だと作品のイメージがしやすい。邦題は販売の現場の要請?
タイトルのとおり、オックスフォード運河で旅行中の女が殺され、その後にふたりの船員が死刑となった事件なのだが、これが19世紀ヴィクトリア朝の事件。

この本の序盤5分の1は酒とタバコの大量摂取によって救急搬送されたモース警部による、英国50歳男胃潰瘍入院体験記。英国人のユーモアは病室でもデフォ。ここまではかなり面白い。

入院中にこっそりポルノ小説を読もうとしたりする、相変わらずの好色中年男モース。だが、「オックスフォード運河の殺人」という古い研究所をたまたま手にして真相の推理に挑む。つまりこれはいわゆるベッドディテクティブもの。

自分、高1ぐらいのときジョセフィン・テイ 「時の娘」という本に挑戦してみたことがあったけど、英国の歴史にまったくなじみがなく太刀打ちできなかった。
なのでこの本もどうかな…と思っていた。実際あんまりイメージできないものもあったけど、これが意外と悪くなかった。

モース警部が暇つぶしで挑んだ130年前の殺人事件。テキストを読み込んで謎を解いていくのかと思いきや、早い段階でモースは事件のあらましを直観で断定。あとは証拠探し…。

日本で言ったら天保から安政にかけての時代。家に実際に行ってみたモースが証拠を発見する場面はちょっと驚いた。
だが、東京では考えられないけど京都とか田舎の豪農の家とかならありえるかもって思った。

この1冊は異色作かもしれないけど、ボリュームがちょうどいい感じ。自分はわりと好きだった。ちょっと飯塚事件のことも頭をよぎった。

2018年7月13日金曜日

宮崎駿「死の翼アルバトロス」「さらば愛しきルパンよ」

ほんとにいい時代になった。家のパソコンで子供の頃に見たものがだいたい見れてしまうのだから。世界的アニメの巨匠宮崎駿が監督したルパン三世(第2シリーズ)から2作を、子どものころ以来ぶりで見た。

自分、宮崎駿の長編アニメ映画をぜんぜん見ていない。「ナウシカ」「ラピュタ」は何度も見たけど「魔女の宅急便」はそれほど見ていない。「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」はまだ見てすらいない。宮崎駿どちらかというと偏屈な変わり者老人というイメージ。
だが、「ルパン三世カリオストロの城」「未来少年コナン」だけは本当に大好き。

そして宮崎駿が監督した「ルパン三世」第2シリーズからの2作は大傑作。たぶん今見ても大興奮。テレビアニメのルパン三世はどちらかというとばかばかしい子供だまし作品でだらだら見るものだと思っているのだが、この2作だけはすばらしい。やはり宮崎駿は偉大。

まず第145話「死の翼アルバトロス」はいきなりルパン次元五右衛門がすき焼き食ってるシーンから始まるのだが、これがもう「ルパン三世」の世界観からかなり逸脱しててすっごく違和感w ルパンとその一味は世界的大泥棒なのに、まるで貧乏大学生の寮みたいな画になってる。肉なんて高級な店でステーキをいくらでも食えるだろ。

突然この部屋に峰不二子が乱入して不二子を追いかける謎の一団とマシンガンを打ち合う。鍋の中から不二子が残した謎の発火プラグ。
このシーンはまるで「カリオストロの城」でのルパンとクラリスのファーストコンタクト。宮崎監督はこうやって主人公とヒロインを突然出会わせるのが好きなんだな。
これは何?真剣に考えるルパンが手にしているものは計算尺?自分、計算尺というやつを一度もさわったこともない。「アポロ13」でもNASAの管制室にいるエリートたちも計算尺を胸ポケットに入れていたりしてた。計算尺にちょっと憧れている。欲しい。使い方をマスターしたい。
小型原爆を製造し世界中で販売する夢を持つマッドサイエンティスト博士に拉致され人質になった峰不二子。「発火プラグをどこへ隠した?言え!」すっぽんぽんにされる。これ、子どもの頃に見て、なんてことを…と思った。(ひょっとするとこの時代に大ヒットしていたエマニュエル夫人という映画の影響か?)
この峰不二子は長澤まさみに演じてほしいw

ちなみに、このシーンでの峰不二子が下半身をまったく隠そうとしない件について、宮崎駿は女性スタッフから抗議を受けたので赤いテーブルクロスをスカートにした…という話を昔なにかの本で読んだ記憶がある。一流の映画監督はたいてい一流のエロじじい。
アルバトロスが飛び立つシーンは「未来少年コナン」でギガントが飛び立つシーンを連想。このシーンを見て巨大飛行艇というものに憧れた。
このシーンで流れる荘厳な音楽はサンサーンス作曲の交響曲第3番のオルガンが流される終楽章パート。自分、この曲が大好き。
墜落直前に重いものをばらばらと棄てていくシーンは後に「ナウシカ」でも活かされている。

音楽を担当したのは大野雄二という人だ。この人は市川崑監督による金田一映画シリーズでも音楽を担当。「カリオストロ」でも音楽を担当している。
「死の翼アルバトロス」はこれ1本だけ単品で見ても面白いし大傑作。まるで脚本の教科書のよう。今では画に古さも感じるけど、当時としては破格の製作費がかかっている大冒険活劇。
そして第2シーズンの最終第155話「さらば愛しきルパンよ」も観る。
この回のヒロインは小山田マキ。ナウシカ?
こちらも宮崎駿がこの時代に創出したオリジナルな面白い要素がギュッと詰まった大傑作。
東京の見慣れた風景がそのまま出てくるのが当時のアニメとして画期的。街頭モブシーンは手書きセル画アニメの表現として画期的な転換点。
永田重工製ロボット兵器ラムダは後にそのまんま「ラピュタ」でも活かされている。
この回は銭形警部が主人公だったのだが、ラストの新宿高層ビルをバックに飛ぶラムダと、飛び乗った銭形のとっつぁんがルパンだとわかったときの大興奮といったらなかった。
「さらば愛しのルパンよ」というタイトルの通り、自分はこれと「カリオストロの城」以後のルパンとはお別れしたまま。その後のルパンはどれもそれほど見たいと思わない。
この2本をセットにしたDVDとか欲しい。これは手元に置いておきたい作品だ。

「未来少年コナン」は学生のとき全話見て以来一度も見ていない。また見たい。どこかで配信してくれないか。

2018年7月12日木曜日

長澤まさみ「明智光秀」(2007)

ネタに困ったときは長澤まさみについて何か書くしかない。現在放送中のカルピスのCMでの長澤まさみが美しすぎてつらい。こういったCMでは完璧に理想的な爽やか家庭を演じていて、自分の感覚からすると「手の届かない幸福」を見せつけられているようでひたすら辛い。
冒頭のこのカットがまるで映画のように決まっていて画として美しすぎる。つらい。清涼飲料のCMなのに心に少なくないダメージを食らうって、それどうなの。
まさみは住友林業のCMでもほぼ同じような家族を演じている。こちらはなんと是枝裕和監督によるもの。こちらも母親長澤まさみを見せつけられてショッキングな映像w
まさみは実の兄が早々に結婚している。実家に帰れば甥っ子と一緒に遊ぶので小さい子どもに慣れている。
カルピスCMが子どものいるまさみ初CMか?うっかり史上最高に可愛くて困る。
まさみはそんなイメージつけなくていいのに。でもこのほうが仕事の幅が広がると本人も思っている様子。
「50回目のファーストキス」みたいにいつまでもピュアな恋愛映画ドラマをやっていればいいのに。「コンフィデンスマンJP」みたいな恋愛要素皆無な役が最高。
ちなみに、長澤まさみが女優としてのキャリアで初めて母親役を演じた作品は何か?こいつに即答できたらまさみオタに認定してもよいw 答えは2007年新春スペシャルドラマ「明智光秀」での妻役。当時のまさみ19歳。
時代劇でなら母親役をやっても何リアルを感じないので問題ないw
このドラマはDVDになっているようだが、自分は一度も実物を見かけたことがない。アナログ地上波時代に録画したものしかない。
光秀の弟が大泉洋(真田丸では真田信之)で信長が上川隆也(功名が辻では山内一豊)。まさみはこれまで18年のキャリアでじつに多くの俳優たちと共演を重ねてきた。
今回ちょっと見てみて、この時代のドラマはとてもコントラストが低くて見づらいと感じた。
まさみはこの時からすでに時代劇でも主要キャスト。平成はあと1年で終わるえわけだが、このままいくとまさみは平成後期を代表する人気女優として後世の歴史家に名前を記されることになる。
ちなみに、まさみは5月20日に「行列のできる法律相談所」に出演したさいに、司会の東野からいきなり「いまおいくつ?」「30?結婚してこどもほしいとか思わないの?」と、ちょっと信じられないほどの無神経で遠慮のない(それがこの芸人司会者の持ち味だが)質問をぶつけられた。
まさみは一瞬考えるような表情の後、平静を装って「ないですね」と即答した。
自分はちょっとうれしくなったのだがw、これはまさみの本心だと信じるわけにもいかない。きっと心の中ではそんな無遠慮な質問をする東野に対してはらわたが煮えくり返っているはずw

あと最近のまさみはネタとして「バカにしてます?」というコメントを返す機会が多い。実際まさみは10代から世間からそう見られていたことに心の内では傷ついていたんだろうと思う。(その一方で人を楽しませるサービス精神は高い)

たまに浮名を流す程度なら耐えられる。まさみはなんとかこのまま35ぐらいまでは結婚しないくれれば自分は平穏に過ごせる。

2018年7月11日水曜日

宮崎駿「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)

自分はルパン三世にもアニメ全般にも特別な愛情は抱いていないのだが、この長編アニメ映画だけは特別。ルパン三世「カリオストロの城」を学生のころ以来ひさしぶりに再視聴。

この映画は冒頭から開始数分間、ほんとうに映画脚本のお手本のように素晴らしい。
国営カジノから現金を盗んだルパンと次元が逃げるシーンから、車がパンクしていきなりジャンケンを始めるシーン、そこに突然クラリスがカーチェイスするシーン、ルパンの車が崖を駆け上がってブッシュの中を疾走するシーン、崖から落ちるシーン、すべてが計算されたタイミングと演出で完璧!

クラリスを追うサングラスに山高帽の男たちがもうまるでアガサ・クリスティーのスパイ物のような雰囲気。だが、蜘蛛みたいな忍者工作員たちは徹底リアル路線からするとちょっと異質。

ルパンの車に向かって転がってくる爆弾が一発目はスカして二発目でフロントガラスが割れるとか、映画の教科書のよう。
007とインディジョーンズを合わせたような大作でもアニメなら実現可能。映画の可能性を一気に拡大した大傑作。ストーリー展開と脚本が奇跡的な精度で練り込んである。宮崎駿は天才!
オートジャイロで帰城した伯爵を老執事が歩きながらジャンパースーツを脱がせるシーンを自分も子供の頃おなじように真似しようとしたw 

ローマ水道から場内に潜入するアクションから、クラリスが幽閉されている塔へロケットでロープを渡そうとするも百円ライターが点かず尖塔屋根を駆け降りる羽目になるそんなバカなシーン(未来少年コナンでも多用)も含め、マンガアニメでしかできない表現として素晴らしい。

カリオストロ城という舞台装置がとても魅力的。死体だらけの地下空間は子供の頃ほんとうに怖かった。この遺体ひとつひとつが詳しく調査すれば歴史的学術的資料としての価値が高いというのに、最後に濁流にのみ込まれて失われたとしたらもったいない。

峰不二子が伯爵の秘書から迷彩服になるシーンも「おお!」と震えた。ルガーP08を使っとる!
この峰不二子は長澤まさみにやってほしい。

ルパンと銭形のセル画の活き活きとした動きは天才宮崎駿ならでは。ここからルパンの体を銃弾が貫通するまでのアクションの流れが完璧。
「出番のないまま退却かよ!」と言いながら落ちるカップ麺を手でキャッチする次元とか、そういった細かい箇所まで演出が行き届いていて感心。

そしてカリオストロ伯爵がヒールとして完璧で魅力的。声を演じた石田太郎が2013年に急死したのは哀しかった。そういえばルパン声優たちは次々と鬼籍に入っている。
時計の歯車の上でルパンと伯爵が闘うシーンとか天才の所業。
「未来少年コナン」でもヒュ~という風の音が高い場所の雰囲気を出していて、そういう演出も最高に良い。時計塔のクライマックスシーンが子供のころすごく怖かった。

カリオストロ公国へ行ってみたいという夢は今も実現していない。あの風景はたぶんフォロ・ロマーノ。
「ルパン、きっとまた会えるわ」ルパンとクラリスの再会はその後も実現していない。

2018年7月10日火曜日

吉村昭「陸奥爆沈」(昭和45年)

吉村昭「陸奥爆沈」(昭和45年)の昭和54年新潮文庫初版を手に入れた。これは「羆嵐」と一緒に購入。100円。

この本を読むまで、大正10年のワシントン軍縮会議で締結された条約に間に合うように建造艤装された「長門」と「陸奥」の2艦が、後に「大和」「武蔵」ができるまで帝国海軍の最新鋭2大戦艦だったことを知らなった。

そんな巨大戦艦が昭和18年6月8日正午すぎに、瀬戸内海柱島泊地で謎の爆発を起こして沈没。艦長を含む乗員1121名が死亡という大惨事。生存者わずか353名。遺体収容はわずか180体…。

だが戦時中のために一切が極秘。遺体の収容焼骨も浜辺で秘密のうちに行われ、国民はまったく知らないし海軍でも上層部のみしか知らない。島の住民も漁師も大音響を聞いたことも一切喋れない。手紙も封書は送れなくなる。戦争とは目と耳をふさぐしかなくなること。

海軍の遺族はただ殉職とだけしか知らされない。それが戦争中の日常。吉村昭「戦艦武蔵」も読んで虚しかったが、陸奥の沈没は戦闘中のものでなく事故だったために、さらに虚しい。なんというムダな悲劇。

敵潜水艦の攻撃の可能性は考えられない。査問委員会による原因調査は火薬と砲弾の自然発火や漏電による火災事故を疑うのだが、検証実験等によってひとつずつ因果関係を消していく。すると残る可能性は人為的なものか?

自分、この本を読んで日本海海戦で旗艦だった三笠も凱旋したその日に火薬庫の爆発で爆沈していたことを初めて知った。帝国海軍の栄光の歴史で明治38年の三笠から大正7年の河内まで、7件の爆沈事故を起こしていたのだが、どうやらそのすべてが人為的な放火だったらしい…ということに吉村氏は気づく。この本の中盤はほとんどそれの列挙。

規則だけ厳しく人を人として扱わない酷薄な組織である軍隊では、孤立し精神異常を起こす兵員の存在が明治からあった。上官への怨恨から社会と組織への自暴自棄な反撃。そして火薬庫に火をつける。
今も社会面でよく目にする「むしゃくしゃしてやった」「誰でもいいから殺そうと思った」という事件とまったく同じだな。

陸奥にも容疑者の存在が浮かび上がった。金遣いが荒く艦内で数々の窃盗事件の容疑をかけられていたQ二等兵曹の存在だ。

状況証拠しかないが、身辺へ捜査が迫って自暴自棄になったQ二等兵曹には犯行が可能だったっぽい。アクセスが厳重に制限されていた火薬庫にも入れた。

吉村氏は当時の憲兵隊で捜査を担当した人が生存していないか探したのだが、すでに亡くなっているか、捜査に関係していないという人ばかりで行き詰まった。
Q二等兵曹の死体が発見されていない。犯人という証拠もないがそうでないという確証もない。だが、生存した乗組員でも「やつしかいない」という人もいる。かぎりなく黒い印象を受けた。

陸奥の件は機密扱いだったために生存した兵員たちもさらに最前線へと送られ、終戦時まで生き残った陸奥乗組員は100名にも満たなかった…。武蔵のときも同じだった。機密の船に乗るということは人生を狂わされるということ。海軍中枢のやることは酷い。ぜったいに軍と関わってはダメだ。

吉村昭がこのドキュメンタリーを書き残してくれなければ自分はずっとこの大惨事を知らないままでいただろうと思う。全体像が不明なまま歴史の闇に葬られるところだった。戦争にはきっとそんなことがたくさんある。

2018年7月9日月曜日

齋藤飛鳥「きのこの山」

ブログを毎日書くことに困難を感じている。ネタに困ったときは乃木坂。そういうわけで21枚目シングルのセンターに齋藤飛鳥が選出されたことを話題に何か書く。
齋藤飛鳥が初めてセンターに選出された「裸足でSummer」からもう2年経っていることが信じられない。この2年、飛鳥のセンターが1.5回だったことも信じられない。
自分は「裸足でSummer」のとき、これからは飛鳥時代になる!と感じた。だがその後、西野白石の二大政党制への回帰、三期生推し時代などもあり、そういうことにもならなかった。想像とちょっと違っていた。
でも今回の21枚目は齋藤飛鳥ではないか?となんとなく感じていた。外部から観察していて、「そうなるはずだ」「そうなるべきだ」と感じていた。
齋藤飛鳥こそ日本代表背番号10番がふさわしい。西野白石の両サイドバックから飛鳥を経由して山下与田のツートップへボールを供給するべき。そうなるべき。

先日たまたまBUBKA2017年5月号手を手に入れた。飛鳥&みり愛&岩本の3人による「一期二期三期生最年少座談会」という記事があった。
本田翼が13歳でいきなりSEVENTEENに放り込まれたときも「お姉さんたちと一体どんな話題をすれば?」という切実な問題がそこにあった。13歳の飛鳥もまったく同じ問題が発生していた。
橋本奈々未のような洗練された大人の色気を持った大学生メンバーたちに、中学生が一体どのようなコミュニケーションをとっていたのか?注目の発言があった。以下一部のみ引用
飛鳥「私は橋本奈々未が好きなんですけど、中学生のころはどうやって愛を表現すればいいのかわからなくて。たぶん、ちょっと歪んでいたんでしょうね。 
飛鳥「あの、きのこのお菓子があるじゃないですか? あれの上のチョコの部分だけ自分で食べて、棒のクッキーの部分を橋本に渡すっていう。よくわからない愛情表現を14歳のころにしていたんですよ。もう意味がよくわからないじゃないですか。」
飛鳥「でも橋本は、中学生なのにこんなに考えて私に愛を伝えてくれたって、理解を示してくれたうえにブログにまで書いてくれて。そんなことされるの絶対イヤなはずなのに、きっとこれも若さや無邪気ということで受けれてもらえたんですよね。」
ここを読んで橋本に関心した。泣いた。橋本は実生活においても弟のいるお姉さんだったわけだが、飛鳥も妹のように感じて優しく接していたのだと。乃木坂にはもうひとり聖母がいたのだと。

橋本奈々未のことを今更ながらいろいろと関心を持って調べてみようとすると、この人はいつもへらへらと笑っているw 
映像や写真しか出てこない。たぶん性根から優しく愛情にあふれたよくできた人物だったのだろうと思う。
そんな愛情を受けて育った飛鳥は今年の夏で20歳。乃木坂結成時の橋本や白石の年齢を越える。今その愛を三期生たちに伝えている。飛鳥は細くてたくましい。
コンビニでキャンペーンがあると聞けばそのコンビニを使う。アイスはエッセルスーパーカップしか買わない。そんな方法と距離感で応援している。
たぶんたまに見るテレビでしか乃木坂に接することもない。自分は今年の乃木坂の明治神宮球場公演を欠席した。

2018年7月8日日曜日

吉村昭「羆嵐」(昭和52年)

吉村昭「羆嵐」(昭和52年)を昭和57年新潮文庫版(平成28年第49刷)で読む。この本は吉村昭の中でも特に読まれている1冊のようだ。

日本獣害史上最悪の惨事。大正4年12月、北海道天塩山地六線沢に入植した人々を巨大人食い羆が襲った事件。わずか2日で女子どもを中心に6人が惨殺された獣害事件のノンフィクション。

この時代はまだ新参の入植者のほとんどは草がこいの壁で冬を過ごしていた。金を貯めた真面目な男だけが板かこいの家を持ってた。
板壁であってもなんなくぶち破った巨大羆が襲う。子どもは首の肉を持っていかれ、妻は引きずり持ち去られる。

さらに次の夜はお通夜で集まってる家が襲われ、ドア向こうでバリバリと骨を砕きながら人肉を食らう巨大羆!恐ろしすぎるモンスターパニックホラー。まるでジョーズだしシン・ゴジラ。
多くの読者にトラウマを残した吉村昭の怖すぎる筆致に感心しかしない。

新規入植者は銃を買えるほど豊かになっていない。周辺の村々に応援を要請。この時代の銃は不発が頻発する銃。火を焚いていてもダメ、銃があっても信頼できない。分署長も200名を統率してやってきても、誰も熊に関する知識はない。散乱する遺体を見て吐いて戻したり、薪が崩れる音を聴いただけでパニックになるなど情けない。誰も頼れない…。

遺体は家に放置してくるしかない。羆の囮(エサ)となってもらうしかない。じゃないとさらに犠牲者を求めて避難先にもやってくるかも…というギリギリな判断になるほど状況は切迫。

そこで区長は、粗暴なために人々からつまはじきにされ嫌われてる熊撃ち名人・銀四郎に協力を要請。この名人ほど頼もしいと思った人はいない。区長と銀四郎のふたりは小説としても映画としてもほぼ完璧なキャラクター。

女の遺体ばかり食い散らされている。羆は男児の遺体には手をつけていない。
「最初に女を食った羆は、その味になじんで女ばかり食う。男は殺しても食ったりするようなことはないのだ。」
銀四郎の羆に関する正確な知識が恐ろしい。その証拠に羆は貪欲に女が身に着けていたものをあさる。女の体を求めて、三毛別に来るかもしれない。

そしてラストは劇的に羆を射止める。銀四郎は頼もしかったが、用心棒は多額の報酬を要求し受け取って帰っていく…。映画のように映像が浮かぶ。

これほどの恐怖体験に打ち勝った六線沢の人々だったのだが、一家族一家族村を棄てていってしまい大正年間に廃村。戦後満洲引揚者が移り住んだものの、この作品が書かれた当時はもう1世帯になっていた。

この本は一晩で一気に読み切ってしまう面白さも持っている。広くオススメしたい。北海道開拓民の苦労をしのぶ。

なおこの「羆嵐」は、旭川営林局技官だった木村盛武氏による「獣害史最大の惨劇 苫前羆事件」(昭和39年)をベースにしている。こちらの本もよく読まれているようだ。

なお、昭和57年文庫版に倉本聰が巻末解説を書いている。TBSラジオから「羆嵐」ラジオドラマ化を依頼されていた。昭和54年12月に三毛別(現苫前町三渓)を訪れ、事件当時7歳だったという熊撃ち名人の古老にも話を聞いている。

今ではグーグル航空写真で現場を見ることができる。人家がまったくないが、道道1049号線に三毛別ヒグマ事件復元地というものがそこに建っている。大正時代になってもこんな粗末な小屋で人々が生活していたことに驚く。

ストビューで古丹別の街を見て回る。大正4年の真冬に着の身着のままで避難した人々のことを想う。

2018年7月7日土曜日

黒島結菜「告白?絶対にしません。絶対に」

TVガイドPERSON vol.31(2015年4月発行)に黒島結菜の記事を見つけた。100円だったので購入。黒島結菜の情報は日々なかなかないので。

2015年春、黒島がまだ17歳だったころ、「ストロボ・エッジ」「あしたになれば」の公開がせまっていた時期のインタビュー&グラビア8ページという、この時期としては貴重な1冊。これの存在を今日まで自分は気づいていなかった。

このインタビューが初めて知る情報が多かった。黒島は小学生のときはバスケと陸上、中学のときはバドミントンをやっていたというスポーツ少女。だが、性格は内気だったという。
「周りにダンススクールに通ったりして芸能人になりたいといっている子もいましたけど、そういう人を『すごいなぁ』と見ていました。芸能人なんて別世界の人で、絶対になれるものじゃないと思っていましたし、なりたいと思っても恥ずかしくて人前では言えませんでした」
黒島が街を歩いていて声をかけられるようになったのは「ごめんね青春」のころだという。そして、黒島は2015年春から大学へ通うのだが、自分が「黒島は写真学科」だと知ったのはずっと後のことだった。この時点で「4月から大学へ行くんですけど、大学でも写真を専攻することにしました」と語っていた。なんだ、事前にわかってたのか。

そして黒島がインスタをやっているにもかかわらず、自分の写真を一切アップしていない理由として、
「自撮り、できないんです。たまにやってはみるものの、自撮りをしてる自分が嫌になって、消してしまいます(笑)」
そして、黒島のグラビア仕事が極端にすくない理由もわかった。
「カッコつけたり、自分をきれいに見せたりするのは今でも恥ずかしくて、ポージングも苦手なんです。だから、写真を撮ってもらう時にどうしていいのか分からなくて。役を演じるお芝居は楽しいです。人に見られても、それは役であって自分ではないですから。それで、写真を撮られるモデルさんより、お芝居をやる女優さんになりたいと思いました」
これでは今後も写真集とかグラビア仕事はあまり期待できないだろうと思う。(ちなみに黒島、カレンダーは発売している。)
そして注目の「好きな男性のタイプは?」という質問への回答
「真面目な人かな。チャラチャラしていなくて、何かに一生懸命に頑張っている人が好きです。見た目は、カッコイイほうがいいですけど、特に気にしません」
(好きな人ができたら?)「キャピキャピしたりしませんし、好きなそぶりも見せないです。自分から告白?絶対に言いません。絶対にないです。絶対に(笑)」
これは頼もしいw 黒島は文春砲とはこれからも無関係だと信じたい。

黒島は糸満高校を高3の年(2014年)の6月に転校して去っていたのだが、
「今度、地元に帰るタイミングで通っていた高校の卒業式があって。先生に頼んで、卒業式後のパーティーに出席させてもらえることになりました。自分が通った高校で、一度くらい青春らしいことをしたいと思っていた夢がかないそうです」
と話している。この夢はかなったのかな?今年3月に放送された「アナザースカイ」で旧友たちと談笑するシーンがあったけど、この件には触れていなかった。

今後の抱負として
「体力には自信があるので、アクションとかスポーツをして体を動かす役か、逆にまったく体を動かさない引きこもりの役とかやってみたいです」
と語っている。これは後に「アシガール」で夢がかなったのではないか?黒島にとって速川唯之助は願ったりかなったりな役だったと思われる。
だが、恋愛ものヒロインについては
「結構、苦手意識がありますね。今はちょっと想像できないですけど、いつか楽しんでやれる日が…来ますかね(笑)」
とのこと。以前、黒島には彼氏がいる(いた)のでは?と見る人もいたのだが、これを読む限りそれはなさそうだ。
美人なのに飾らずつい面白いことをやってしまう性格とか、俺のまさみにそっくり。愛おしい。

2018年7月6日金曜日

矢田喜美雄「謀殺 下山事件」(1973)

2年前に買った矢田喜美雄「謀殺 下山事件」をやっと取り出して読んだ。1973年に朝日新聞記者だった矢田喜美雄が書いた下山事件の基本書。事件当時の雰囲気を知るのにもっとも適した一冊。下山事件関連書籍の古典的名著。

自分は「下山事件最後の証言」を読んだことで、もう下山事件を卒業したつもりだったのだが、2009年の祥伝社文庫による第1刷がそこに100円で置いてあったので、いつか読むだろうと思い購入しておいたもの。

昭和24年7月6日未明に国鉄総裁・下山貞則氏(49)が常磐線の線路上で轢死体となって発見された事件。
自分がこの事件に初めて触れたのが松本清張の「日本の黒い霧」。読んだ当時、すぐに五反野の現場をなんとなくふらふらと歩いてしまった。もう10年以上昔の話。

この本は7月6日未明の死体発見の状況から詳しく、当時の雰囲気をよく伝えてくれる。そして総裁が行方不明になる前日以前の足取りと行動、当時の時代背景も詳しく教えてくれる。もうすでに他の本で何度もなぞった箇所だけど。

東大と慶応大の法医学部の鑑定が違うとか、もう最初からこの事件はミステリーとして面白い。生活反応の有無は?生体轢断か死後轢断か?自殺か他殺か?

死体発見現場での多くの目撃証言から捜査一課は早々に自殺説へ。毎日新聞も自殺説。死後轢断の判定をした東大が批判される。

この本を書いた矢田喜美雄氏こそが日本で初めて事件現場の捜査にルミノール試薬を持ち込んだ人物。この人のおかげで枕木の血痕が延々と荒川鉄橋方面に伸びているのを発見。さらにロープ工場にも血痕を発見。どう見ても死体は現場まで運ばれたよね?

そして総裁の衣服に大量に付着していたヌカ油、色素の謎。自殺という結論ありきの捜査一課の報告書が、証言者の発言まで適当にねつ造改竄。日本は昔から現場がその場しのぎで取り繕うの変わってないな。

自殺と即断した監察医八十島氏、遺体を見てもいない慶大中館教授、そして名大の小宮氏らによる謎の東大法医鑑定批判が理不尽。
治安をあずかる警察当局が偏見をたいせつにしたとき、その偏見を支持する御用学者というものはいつの時代にも現れるものなのだ。
役人とか、識者による第三者委員会だとか、首をかしげるような判断をしてしまうのはこういうことだったんだな。どうしても空気を読んで政権側に都合のいいほうを選んでしまう。

この本を読んで「赤旗」は昭和34年まで自殺説を支持してたってことも初めて知った。

行方不明当日に自宅に電話を掛けたアリマ、オノデラの謎。総裁を誘拐した車の調査を脅迫で妨害するCICのフジイなる人物の存在…。
事件から10年経ってつぎつぎと現れる鑓水情報、石塚証言、S証言など「わたし見ました」「死体運びました」証言。総裁に情報を渡していた情報屋の線。ありとあらゆる要素ひとつひとつが闇すぎて面白い。また数年ぶりに「最後の証言」を読みたくなった。

総裁の殺害方法がとにかく残虐すぎる。これだけの重大犯罪が解明されずに、実行犯も背後の組織も判明せず、誰も逮捕もされていないのは警察の恥。国家の恥。
この本に載ってるすべての要素を日本国民は知っておかないといけないと思う。とにかくまずは松本清張「日本の黒い霧」を強くオススメ。

巻末解説を読んで著者の矢田記者がベルリン・オリンピックのハイジャンプで1m85を跳び5位入賞していたということを初めて知った。その姿はリーフェンシュタール監督の「民族の祭典」にも映ってるそうだ。

また、矢田記者は佐藤栄作にも取材を申し込み面会したことがあったそうだ。ずっと黙ったままだったらしい。
何度も脅迫を受けた矢田記者は有楽町プラットフォームで突き落とされそうになったこともあったという。

この本は熊井啓監督が映画化してるそうだが自分はまだ未視聴。NHKは未解決事件Fileで下山事件を取り上げて欲しい。占領時代の新事実は今後アメリカ側から文書開示で何か出てくる可能性はある。なんなら大河ドラマ化希望。

2018年7月5日木曜日

北川景子「モップガール」(2007)

北川景子の初主演ドラマが「モップガール」(2007 テレビ朝日)。北川景子はこの後に人気女優へと成長したのでこの作品はとても有名。

主題歌は沢尻エリカ「Destination Nowhere」(Sony Music Records)。ちなみに、沢尻と北川は前年の映画「間宮兄弟」で姉妹を演じている。
だが、米ドラマからのパクリなどの指摘があったために今日まで一度も再放送されていないしDVD化もされてない。中華圏ではテレビ録画をDVD化したものが売られていて日本でも流通していたらしい。今では動画サイトなんかで見ることが可能。

本放送のときに録画したDVD-Rを11年の時を超え、やっと見てみることにした。実は5年ほど前に一度トライしたのだが、2話で挫折w ぶっちゃけそれほどクオリティ高くない。
全話録画してたつもりだったのだが、第3話と第5話が欠落してた…。なので今回すべては見ていない。
ちなみに自分、北川景子主演ドラマを「セーラームーン」と「モップガール」しか見ていない。「ブザービート」も現在放送中の「西郷どん」も見ていない。自分としてはこの「モップガール」で景子への恋は終わっていたw

ヒロインはウェディングプランナーの会社に勤めていたのだが、大事な場面で失敗して「特殊清掃」の会社へと移動させられる。特殊清掃とは犯罪事件現場の血痕なんかを掃除する仕事。
このヒロインが素人でありながら刑事事件に意見するw 独自に介入して捜査w ぜんぜん仕事をしていない。本業のモップ清掃シーンがほとんどないw
この頃の北川景子はまだ初々しくてポンコツ。拙い演技力を120%発揮してコメディエンヌぶりを発揮した。

全力一生懸命キャラだが常に結果がトホホなドジっ娘。ずっと困り顔、もしくは変顔。(ひらがなけやきの井口そっくり)
しかも意図せずタイムリープまでしてしまうという超能力者。いろいろ盛りすぎ。時間を戻って犯行を未然に防ぐ。
共演は谷原章介。ドSな上司。金髪外人女でさえあれば誰でもいいという特殊な嗜好趣味を持った男でいろいろとセコくてケチ。堀北真希と共演した「出るとこ出ましょ」とほぼ似たようなキャラ。ヒロインにまったく協力しないが時にきまぐれで窮地を助ける。「TRICK」の上田と山田のようなコンビ。
「都市伝説の女」などへも繋がる軽~くてバカでライトな刑事事件要素が入った典型的なテレ朝コメディードラマ。
職場に佐藤二朗がいてびっくり。佐藤はこの10年まったく変わっていない演技をしている。高岡奏輔もいる。JKバイト役で夏菜がいてびっくり。

第1話はヒロインの恩師(小倉久寛)の銀行強盗をふせぐために奮闘する話。とにかく北川の頑張りぶりが全力すぎて異常。このドラマは新人女優の魅力に強く引き付けられるタイプのドラマ。
北川景子を美人と認めない人も多いのだが、今見るととても初々しくて可愛らしい。それにやっぱり美人。
銀行強盗が子どもを人質に取ったと誤解された小倉が駆け付けた警察官に拳銃一発で胸を撃ち抜かれて死亡する。んなアホな…感がしまくる。あとは人情ドラマ。脚本がしょぼいな…。
この時代はまだスマホが存在しない。なのでヒロインは道に迷いまくり遅刻しまくる。インターネットで地図を調べることすらしていない。
ちなみに北川演じるヒロイン桃子は大病院の令嬢。さらに男性の筋肉に執着するキャラ。

言葉の間違えネタは寒い。そもそも日本語を正しく使えない人に鋭い理解はできない。思いつき捜査でラッキーパンチが出るのを待つバカでもカンのいいヒロイン。
あとはひたすらテレ朝のつくる刑事ドラマクオリティの各話が全10本。どれも景子を見る目的以上に面白いということもない。なので続けてすべてを見るまでもないかと。第2話はホモオチ、SMオチまで盛ってくる。
「都市伝説の女」もそうだったけど、ドラマ終盤はコスプレシーンがやたらと増える。
いつか配信で見れるようになるのを待つしかない。それまでは人気女優でいればいいけど。