2018年6月20日水曜日

ひらがなけやき「Re:Mind」全12話を見た

2017年10月にテレ東で放送されていた「Re:Mind」をようやく見た。がんばって見た。
女子高生密室監禁サスペンス。ひらがなメンバーたちが理不尽な目にあって泣き叫ぶ。過去2回見ようと思ったけど、開始10分が耐えられず挫折。

第1話が一番見るのがキツイ。だが、ここさえ乗り切れば密室監禁サスペンスを楽しめるようになっていく。
足枷で強制的に晩餐会テーブルに着席させられているというのは新しい。部屋の中を自由に移動できないので相互に対話するぐらいしか知恵を絞れない。スマホとSNSがあるのは現代的。
倒れた西洋鎧からネズミがあふれだす映像は怖い。でかいネズミは怖い。10年ぐらい前は渋谷でよくそのへんをちょろちょろしてるデカいネズミをよく見かけた。

第1話でいきなり井口がいなくなったのは笑った。井口が何かに気づいたとたんに暗転。照明が付くといなくなってる。いくらなんでも1話でいなくなるって酷い。

どうやら密室内部に不在のひらがな2期生渡邉美穂がカギ。3か月前に一体何が?!
クリスティ「そして誰もいなくなった」的な展開?!
セットも英国風?晩餐会テーブルが舞台なのは裏切り者のユダを探せ!ということか。
齊藤京子が常に口汚く乱暴キャラ。尋常じゃなくブチギレてて声がデカい。声の張りかたがまるで舞台女優。ホラー映画だと一番最初に殺されるキャラだけどそうなってないw
佐々木美玲 頭の良くリーダー格か?ひとり冷静に状況を分析。カギは渡邉美穂について思い出すこと?

目覚まし時計のベルが鳴ると暗転してひとり消えるという法則が第2話で気づく。2番目に消されたのは東村。
議論の終わりを告げるベルが鳴るとひとり消えるとかまるで人狼だが、ひとりずつ殺されるわけでなく、パッと消される。(楳図かずおなら斧で顔面叩き割られて殺されてる)
これがどういうことなのか?どう見たらいいのか?物理的にどうなってる?

3話以降で美穂をイジメて車椅子生活にした事故の原因をつくった犯人捜しへ。
加藤史帆は以前から声質と喋り方がおかしいと思っていた。なんと初ドラマでは喋れないという役柄w この子はゆる~いコントが向いている。
第3話では潮が消される。これは手の込んだ逆恨み復讐ホラーか?

第4話では初めて回想シーンで密室の外へ。ひらがな2期生・渡邉美穂が登場する。こいつは学園内で何か秘密結社のようなものを率いる影のリーダーか?この汚れた世界を変えるために、私的制裁という間違った手段で正義を主張しSNSに投稿する。

やがて部屋の中にある時計のどれかが12時を指すとひとり消されるという事実に気づく。
そしてベルが鳴る。だがしかし、今回は誰も消されない。
その代わり足を引きずり頭巾をかぶった執事のような男が登場。影山優佳が消される。影山さんはわりと演技ができる子のようだ。
そして私的制裁SNS投稿の犯人捜しへ。

第5話は男が金属バットをコツコツ鳴らして脅しながら議論させる。この回では7名誰も消されないが、頭巾の男の正体が判明する。
第6話は頭巾男の独白が始まる。「俺は佐々木久美に聴いている!お前は佐々木美玲だろ!」には笑った。

この監禁事件の全貌がほぼ明らかに。意外に社会性があって深いテーマだった。だが、これはやっぱり悪霊ホラーなの?

第7話はふたたび渡邉美穂。こいつは高校生なのに研修医とつきあってる。現時点で残された7人(美玲、久美、柿崎、齊藤、加藤、高本、高瀬)はみんなこの研修医の別荘に行ったメンバー?!容疑者候補としてこの研修医と、さらにもう一人幼なじみの存在が?どんどんミステリー要素が強くなる。
そして高瀬のとんでもない告白。急展開!あれ、このドラマ面白いぞ?!高瀬が消される。
第8話で加藤に注目が集まってしまう事態に。この加藤がブサイク。キレる柿崎がカワイイw 
幼なじみは医療事故で死んだ?美穂は自殺したのか?疑心暗鬼の緊迫の討論の末、暗転の最中に加藤が消される。

第9話、もうこれは美穂の呪いなのか?こんどは美穂の父親が浮上。そして高本の告白。
美鈴がすごく綾瀬はるかっぽい。狂気のような洞察力で高本と齊藤が美穂の父親をハニートラップでハメたのでは?と追い詰める。そして高本が消される。
第10話、ののしり合いの末にいきなり齊藤が消される。ついに残りは美玲と久美と柿崎の3人のみ。柿崎は終始議論をリードする美玲を疑う。最大のクライマックスは美玲 VS.柿崎。
自分、今まで柿崎芽実の人気があまり理解できなかったけど、このドラマを見ると素晴らしい演技をしていたことに気づく。柿崎ずっと汗びっしょりで火照った顔で大熱演。このドラマで柿崎人気が上昇したはずだと感じた。

第11話、柿崎も消えた。もうなにも思い出せないと絶望の美玲も消えた。最後に残された久美の前に車椅子の少女が!
そしてこれまでに消えて行った少女たちの呼びかけモノローグ。まるで芥川龍之介の「藪の中」。
あれっ?このドラマはやっぱりイジメ問題啓発ドラマだったの?!

第12話最終回、ええぇっ?!車椅子の少女の正体は!
やっぱり「そして誰もいなくなった」みたいな展開。たしかに驚いたのだが、ラストはすべてが納得いったというわけでもない。で、どういうことだったの?あの女はやっぱりキャリーやサダコみたいな?

でもこれは見てみてよかった。W佐々木、柿崎、影山の熱演がひらがなへの認識を新たにしてくれた。この枠の前クール「残酷な観客達」の10倍は面白かった。

だが、メンタルを傷つけられひとりずつ退場していくメンバーを見せられるのは、まさに坂道グループそのものを見せられているようで気分が落ち込む。

2018年6月19日火曜日

横溝正史「真珠郎」(昭和12年)

横溝正史「真珠郎」を手に入れた。昭和49年角川文庫版の昭和53年第17刷を100円で見つけた。
新青年に昭和11年から翌年にかけて連載されたもの。これ、今まで眼中になく読む気もなかったのだが、横溝正史好きはみんな読んでる作品らしいので読むことにした。

この表紙、杉本一文イラストの中でも人気が高いらしい。だが、一部では「ネタバレしてる」という指摘も。

さあ読もう!とカバーを外すと裏側に前所有者の名前と住所がでかでかと署名してあったw 住所まで書くとか、おそらく誰かの遺品だなw

大学で英文学の講師をしてる椎名耕助が主人公。同じ大学の東洋哲学講師・乙骨三四郎に誘われて、信州でひと夏を過ごすべく一緒に出掛ける。
やがてなりゆきでN湖畔で家を借りるという話になりN湖へ移動。その途中、路上で汚らしい不気味な老婆から「血の雨が降る」という警告を受ける。「八つ墓村」みたいだ。

かつて娼家だったらしい家に、50代半ばの寝たきり主人と若く美しい姪の由美の二人暮らし。だが、奥にある蔵に鎖につながれた誰かもう一人いるようだ…。
やがてふたりは謎の美少年を目撃。そして浅間山の噴火、そして展望台で主人が斬り殺される現場を目撃。洞窟水道探検すると主人の首なし死体、頭を殴られ気絶している乙骨…。

取り調べ後、東京に戻った椎名は真珠郎を目撃。やがて由美が吉祥寺の自宅で惨殺。乙骨もアパートで惨殺…。
ぜんぜん思ってたのと違ってた。なんだか展開がまったく予想できない。自分も現場で困惑してる気分。

これ、由利探偵ものなのだがほとんど目立ってない。とつぜんぬるっと闖入者のように登場。意外な真実が判明していって興奮した。面白かった。横溝正史の語り口がさすが。

最後はラブロマンス。だが、犯人の独白手紙が言葉が足りず説明不足。伏線がすべて回収されていない。そこ、由利探偵が解説してよ~ってちょっと不満。ここがもっと精度が高かったら大傑作になっていたのに惜しい…。

そしてもう1作の「孔雀屏風」(昭和15年)は伝奇ラブロマンス短編。
日支戦線に出征している従弟から送られて来た手紙によれば、百数十年前の文化文政年間から先祖代々伝わる三曲の屏風に描かれた絵とそっくりなポーズの女の写真を慰問袋の中の雑誌に見つけたので調査してほしい…という。

どうやら屏風は半分に分けられて広島尾道と東京に伝わってる?先祖に画工がいて長崎にいたころ豪商の娘と悲恋があったらしい…と、手紙のやりとりが続くのだが、これが現代人には読みづらいかもしれない。かなり古めかしい文体。戦時中まで日本人はこんな手紙を書いていた!ということがちょっと驚き。

莫大な財宝の隠し場所が記されている?盗みに入った泥棒の死体が発見!そして、遠い先祖の悲恋が現代に奇跡を起こす…というストーリー。

いやあ、横溝正史のストーリーテラーっぷりに感心。とても味わい深い短編だった。
「真珠郎」「孔雀屏風」ともに面白い。この2作が入手困難になっているとすれば惜しい…と思いきや、Kindle版で手に入るのか。
なんと今年の5月に丸善ジュンク堂限定販売で角川文庫版が限定復刻されていた!なので新刊でも手に入るという。

2018年6月18日月曜日

長澤まさみ「銀魂」(2017)

銀魂(2017 ワーナー)を見る。長澤まさみが出てるので見る。それ以外の知識はまったくなかった。

開始数分は世界観を説明してくれる。黒船じゃなくて宇宙人が来てしまったという幕末パラレルワールド。パラレルワールドって便利な言葉すぎ。なんでもあり。

まったく自分と相いれない映画。少年ギャグ漫画を実写化するとこうなる。小学生男子に向けた短く下品な瞬発的な笑いの連続。とてもいい大人が見るようなものではない。ピクリとも笑えない。CG使うなら最初からアニメでいいだろ。
「勇者ヨシヒコ」の福田雄一脚本監督なのでウザさ5割増し。さらにくどい。
肝心のまさみがまったくの脇役。友情出演レベル。まさみ目当てなら見なくてもよい。
だが、志村妙というキャラを演じてるまさみは今までに聴いたことのない声で演じていて新鮮ではあった。唯一の見せ場は「ドラゴンボール」朗読。

自分、女優としての橋本環奈を見るのも、喋る橋本環奈を見るのも是枝監督の「奇跡」以来。この子は声が特徴的。ちょっと訛ってるように感じたけど、これは役柄によるもの?

あと、中村勘九郎ってゲイなの?って思った。テカテカする全裸とかいらない。
シャアとナウシカが出てきたところだけ笑えた。

何と何が戦ってるのかわからないのだが、小栗と化け物が戦ってるのはわかった。「るろうに剣心」みたいだった。長く感じた。小栗旬の歌が反町感とギターウルフ感がする。

2018年6月17日日曜日

畠中恵「若様組まいる」(2010)

畠中恵「若様組まいる」(2010)の講談社文庫版(2013年第1刷)がそこにあったので買っておいた。100円。
自分、時代小説というやつをほとんど読まないので畠中恵という人気作家の本も今まで1冊も読んだことがなかった。たまには流行作家の本でも読むとするか。

明治20年ともなると世の中すっかり安定し、時代が時代なら若様と呼ばれていた旗本の子息たちは自分たちの将来に不安を抱いている。
それほど職業に選択肢がない中から巡査への道を選び、試験を受けて愛宕での教習所生活へ。自由もプライバシーもない教習所で日々落第のプレッシャーと闘い、詰め込み教育と鍛錬の日々。そして騒動。

この時代は士族と平民、官軍側と賊軍側、江戸に残り明治政府に仕官した旗本と静岡に移った旗本、それぞれが心にしこりのようなものを持ったままいがみ合い。

この本がとても読みやすい。明治20年というとほぼ江戸時代なのだが登場する若者たちが現代的。読んでる最中は明治にいるということを忘れてしまうかもしれない。たぶんキャラに萌えるタイプの時代小説。

女性作家なので内容が爽やか。かつての時代小説の巨匠たちのような時代がかったギスギスした脂っこいエロなんかは一切ない。恋文のやりとりなんかがあるぐらい。女子中高生向け。

若者たちが選択肢が他になくだいたい想像できてしまう未来にため息をつく場面とか、明治も今もたいしてかわってないと思った。ブルーになるので自分はこの本にそれほどハマれなかった。

2018年6月16日土曜日

山ガール黒島結菜

BS3「にっぽん百名山スペシャル」という番組に黒島結菜が出演したのでチェック。黒島結菜が磐梯山に登るという番組。

磐梯山に結菜が登っていたと知ってちょっとびっくり。今年の5月下旬の収録だったらしい。ちなみに結菜は昨年夏に富士山にも登っている。
あいかわらず結菜はNikon F3を使っている。このカメラが完全にガチの普段使いカメラっぽい。
自分の感覚だと機械式一眼レフを首から提げて山に登りたくない。NHKなのでNikonとF3のネームロゴに目隠しがしてある。
今回最大の注目ポイントだったのが、フィルムを交換する場面があったこと。なんと、使用フィルムはKodak PORTRA 400の36枚撮りだったこと。

1本1200円ぐらいするw 高くて自分はとても使えない。さすが写真科学生だ。ひょっとすると大学で共同購入して安く買えるのかもしれない。
屋外で立ったままフィルムを交換していた。貧乏な自分なら1枚でも多く撮影するために暗室で交換する。
山菜取り名人と根曲がり竹なんかをとって来て食べる結菜。沖縄の人って山菜をとるイメージがあまりない。登山するイメージもない。

結菜が山へ登るようになった理由は「自分と向き合う」「無になれる」というものだった。
だが、カメラを趣味にすると何かを撮らなきゃというので山へ行ってしまう人が一定の割合でいる。よい風景を撮りたくなる。自分もそうだった。おそらく結菜もそうじゃなかったか。

2018年6月15日金曜日

吉村昭「ポーツマスの旗」(1979)

吉村昭「ポーツマスの旗」(1979)の新潮文庫(昭和58年)の平成17年第19刷を手に入れた。100円。
この本の存在を自分は小学生のときから知っていた。ようやくついに読む日がやってきた。

日本全権である外相・小村寿太郎のことを知ろうとすれば、もっとも手に入りやすくよく読まれている1冊。日露戦争の講和会議であるポーツマスでの日ロ両国の交渉がどのようなものだったのか?この本を読めば日露戦争前後の国際情勢もわかる。

「戦艦武蔵」では漁業の現場から棕櫚が消えた…という視点の書き出しで始めた吉村昭、「ポーツマスの旗」では東京の街で国旗が飛ぶように売れていく情景から書き始める。この人の筆致はとにかく淡々と事実だけを書き連ねている。

薩長出身者で重要ポストが占められていた時代に、日向国飫肥藩という小藩出身でありながら苦学の末外交官となり、陸奥宗光に認められ出世していく。
この人は父親の事業の失敗で多額の借金を背負い、夫人との結婚生活も破綻し芸者遊びで家庭を顧みず生活が荒んでいた。結果身なりに気を使わない私欲のない人物。

なんと小村は身長が140㎝台と、当時としても極端に背が低かったと初めて知った。そんな小村が理路整然と冷静に、闘志を持ってロシア全権ウィッテと、決裂すれば再び戦争というギリギリの交渉に挑んだ。

この本を読むと外交交渉がどういうものか教えてくれる。自分は今までポーツマスでの会議が決裂寸前まで追い込まれていたことをしらなかった。

あと、仲裁者セオドア・ルーズベルト大統領が日本に対して好意的だったことも初めて知った。特使としてアメリカに渡った金子堅太郎がこれほどまでに大統領と太いパイプを持ち、対日感情を好転させる工作で大活躍していたとは知らなかった。両国は国際世論もかなり気にしていた。
ルーズベルトはなんとか交渉がまとまるように、強硬なロシア皇帝の説得にあらゆるツテを使っていた。

本国政府と暗号電信が行き交い、世界中の諜報員から刻々と最新の情勢が伝えられる。正確な情報を集め、正しく評価し、足りない箇所を推理し、丁々発止の駆け引きと大胆さで議論を闘わせ、両国の国益がぶつかりあう。小村もそうだが高平大使も随行員もみんなスーパーエリート。

当時の日本の軍部は奉天会戦と日本海海戦という大金星2連勝を挙げて、あとは外交交渉にまかせるしかないということがよくわかっていた。もう弾薬も人員もお金もない。絶対に講和したい。
ロシアは連敗の汚名挽回の決意で大戦力を結集中だが、海軍は軍艦がほとんど壊滅。皇帝ニコライ2世と重臣たちは主戦派だが、国内には厭戦気分と革命の気運もあって、やはりここは講和したい。ウィッテも講和がまとまらないで帰国すれば自身の政治生命も危うい…。

だが、樺太割譲賠償金が最後まで両国がまったく妥協せず折り合わない。
12か条のうち8か条で合意した。あとは第10条抑留艦艇の引き渡し、第11条極東でのロシア海軍力制限の要求を撤回することをエサに釣ろうにも乗ってこない。

樺太も賠償金要求も撤回することに明治天皇も英断。これには現場で苦労してきた随行員たちも泣いた。

だが、ロシア皇帝と懇談中の駐露アメリカ大使が「南樺太は日本に譲ってもいい」という意思があることを聞く。これが英国大使に伝わり、英国外務省から日本政府へ伝わる。
「樺太の南半分は助かる!」と息巻く日本政府。だが、桂首相は「当然知らされているルーズベルトはなぜ金子に知らせない?」と疑問に思うのだが、そこから先は名推理で意図を見抜く。

知恵の限りを尽くした頭脳戦。交渉現場の小村も「政府は何かをつかんだ」と感じとる。ギリギリの状態ですべてのプレーヤーが正しく動いた。日本は賠償金要求を撤回し樺太の南半分を得た。

会議の延長につぐ延長の土壇場で講和が成立。これはルーズベルトはノーベル平和賞ものだな…と思っていたら、実際にこの功績でノーベル賞を受賞していた。

小村は日本を出発する前から、どうがんばっても結果はすべての人を満足させられない損な役回りになることを十分に知っていた。
無知な素人が声を大に暴れまわって東京の街を騒擾。もしも彼らが今この本を読めば、日本がとてもこれ以上戦争を続けられなかったことと、決裂寸前で樺太の南半分を得るという最善の結果を知ったはず。

皇帝ニコライ2世は大津事件で切り付けられ、ロシア革命で家族ともども銃殺処刑された人なので気の毒な人だと思っていた。だが、この本を読んで、こんなにも強硬な人だったとは知らなかった。不幸な最期も仕方ないかなと思った。

この本は素晴らしく良い本だと感じた。交渉とはなによりも正確な情報を得ることが一番大切だと感じた。これほどまでにシビアで重い結果をもたらす。高校生以上のすべての人に広くオススメしたい1冊だ。

外交官たちが神経をすり減らし議論を重ね文言を選び、外相同士がサインし握手して成立した約束はこれほどまでに重い。国と国との約束を反故にする国があるようだが、国民の性格や情緒というよりも、単にこういった本を読んだりしてないからではないか?とも感じた。

あと、北方領土交渉と平和条約の締結は、自分が生きているうちにはないだろうなあと思う。ロシアは今もまともに相手にするべきでないヤバい国だと思ってる。日英同盟で対ロ圧力を強めていきたい。

2018年6月14日木曜日

齋藤飛鳥「惑星タントラ」

MONDO GROSSO「惑星タントラ」という楽曲のMVが好き。
この曲は2017年6月7日に発売された「何度でも新しく生まれる」というアルバムに収録されている。

なんと、乃木坂46の齋藤飛鳥がゲストボーカルに選ばれている。あの驚きと感動からもう1年経つのか!ということで日記に書く。
この楽曲は作詞がやくしまるえつこだという点も驚き。そしてMVが秀逸で驚き。
齋藤飛鳥という人の見た目のラブリー天使ぶりとダークな中身の著しいギャップにも驚き。この子が乃木坂でセンター1.5回なのは少ないと思う。
この曲のMVはshort ver.しかない?そのへん、自分は不明でわからない。スペシャのMONDO GROSSO特集で録画したものしか映像を持っていない。
映像が収録された場所は公開直後からわかっている。茨城県にあるのだが、一般に公開されている場所じゃないので行ってない。
乃木坂でダントツにこどもに見えた飛鳥ちゃんが今年で20歳だとは信じられない。女の子は急にオトナになっていて見ている側が戸惑う。
このアルバムを欲しいと思っているのだが、未だに1度も現物を見かけなくて買っていない。もうぜんぜんCDショップに行かなくなった。すまん。

世間的には満島ひかりの歌った「ラビリンス」のほうが注目されたかもしれない。こちらも楽曲もMVも秀逸。フジロックでも満島がサプライズ登場して世間を驚かせた。
ただ、自分は満島がぜんぜん好きじゃないw すまん。

2018年6月13日水曜日

ジェイムズ・P・ホーガン「巨人たちの星」(1981)

「ガニメデの優しい巨人」を読んだことでついにこの本が読める。ジェイムズ・P・ホーガン「巨人たちの星」(池央耿訳 1983年版創元SF文庫)を。
わりとキレイな2008年の第36刷を昨年の夏に100円で見つけて買っておいた。
15歳のころ「星を継ぐもの」を読んで以来、3部作の3作目についに到達。感慨深い。
GIANTS' STAR by James Patrick Hogan 1981
月面アンテナが、ガニメデの巨人たちが恒星間航行で移住した星テューリアン方向からの信号をキャッチ。だがそれは、地球を知っているガニメアンとはまだ接触してないはずなのに、地球のデータ伝送コードを知った英語による通信だった!

進歩しすぎたガニメアンは20数光年離れた星と地球をリアルタイムで交信できるようになっていた!w いったいどんな技術なんだ? ブラックホールを創出できるだと?

しかもずっとはるか昔から地球を監視していただと?!そして誰か地球を故意に悪意に満ちた情報に書き換えてる第3勢力が存在する?!なんだかスパイ小説っぽい展開も。今作では政治や社会学的な分野も扱ってる。
なんか、この本は過去2作がガチガチにハードSFだったのと毛色が違うように感じた。
米国人ホーガンはこの本を書いた10年後にまさかソビエトがなくなるとは想像できなかったらしいw

そして博愛主義地球&テューリアン、ファシスト惑星ジュヴレンの星間戦争へ。優しい巨人ガニメアンが関わるので銃火器は一度も登場しない。

まるでコンフィデンスマンJPのような壮大な騙し合いだが、だます相手が人工知能コンピューター。なので通信を遮断したり接続したりという争い。
偽情報には偽情報で対抗する地球人代表の口八丁手八丁の駆け引きがファシスト独裁者を翻弄。

この独裁者の敗走を延々と見せられる。なんか、あまりにボッコボコにされるので同情と憐憫の情すら抱く。

この本をもって「星を継ぐもの」三部作完結。こんな壮大な物語を無から創出したホーガンの知性と想像力がすごすぎた。だが、この「巨人たちの星」はちょっと長すぎた。

2018年6月12日火曜日

YMO 1983 JAPAN TOUR パンフ「Chaos」を手に入れた

YMOのツアーパンフを見つけた。おお、これは1983年の「散開」ツアーのときのものだ。いくらだろう…と値札を見たところ、300円だった!即レジへ。
自分、YMO書籍を手に入れたの初めて。
これ、いろいろと調べてみたら、ツアー会場でも通販でも映画「プロパガンダ」の劇場でも買えたらしい。
赤版と黒版の2種類あるらしいのだが、両者に違いはないらしい。どちらがレアということもないらしい。ただ、当時の熱心なファンは当然に両方買っているので、オークションに出る時は2冊一緒に出てたりするっぽい。
これがツアーパンフとしてとてつもなく素晴らしい!まるでアート作品。当時の人もしびれただろうけど、今見てもかっこよくて震える。
今見ると国民的人気バンドの解散ツアーだったにしては会場が少ないし規模が小さい。当時の東京にはコンサートのできるアリーナ会場がなかった?日本武道館が最大の会場?

5年間の全活動記録としてディスコグラフィ、ライブコンサート、テレビ出演、雑誌取材のリストも貴重。解散ツアー記念品としてこれ以上望めない出来。

2018年6月11日月曜日

新垣結衣 30歳のバースデー

本日、6月11日は新垣結衣30歳のバースデーなのでお祝いしたい。まさかガッキーまでもが30歳になる日が来るとは思わなかった。

自分が初めて意識しだしたのはたぶんガッキーが16歳ぐらいのとき。当時はまず青年コミック誌のグラビアから。やがてアイドル女優への道を駆け上がり始めた。
以後ずっと不動の人気女優。10年以上主演を張れる人気女優でいられるって、本当にすごい。
30歳の今もガッキーは美しい。まだまだ20歳ぐらいのような若々しい清楚さ。

実は自分はもう新垣結衣をそんなに追いかけていない。雑誌も買わなくなったし、「逃げ恥」「コードブルー」「掟上」も1回も見ていない。
映画はわりと見てるけど「ミックス。」もまだ。ぜんぜん良いファンと言えない。
自分はもうまさみで手がいっぱいw かつて新垣結衣はまさみの次に好きな人だったのだが、それって両者に失礼なので、そういうのやめたw
まさみと比較するのもなんだが、ネット人気ではガッキーのほうが若い世代で勝ってるかもしれない。映画でのキャリアはまさみが勝ってる。
ガッキーもまさみも20歳をほぼNOスキャンダルで清純派女優としての地位と名声を保った。まさみは外でも飲むけど、ガッキーはほぼ家飲み。とにかく真面目でインドアで慎重。これからもたぶん文春やフライデーとは無縁。
まさか本人は30歳まで独身だとは思ってなかっただろうけど、この世代の本当の人気女優はみんな独身。まだまだ結婚はしないでいてくれ。
テレビドラマでは名刺代わりにはるヒット作が生まれた。そろそろ主演映画で女優として代表作がほしい。これからも応援したい。

2018年6月10日日曜日

ジェイムズ・P・ホーガン「ガニメデの優しい巨人」(1978)

ついにこの本を読む。ジェイムズ・P・ホーガン「ガニメデの優しい巨人」を池央耿訳、表紙イラスト加藤直之による1981年版創元SF文庫で。今回自分が手に入れたものは2010年の第46刷。この本はわりとよく見かける。100円でゲット。
THE GENTLE GIANTS OF GANYMEDE by James Patrick Hogan 1978
ホーガン氏の古典的名作「星を継ぐもの」の続編。早いとこ忘れないうちに読まないといけないと思ってた。
「星を継ぐもの」は地球、月、そして木星の衛星ガニメデの氷の底から発見された2500万年前の巨大宇宙船についての話だったのだが、今作は宇宙船を作ったガニメデ人たちに焦点をあてた作品。
自分が初めて「星を継ぐもの」に触れたのは15歳のときだった。時空を超えてやっと次作を読む。わくわく。

ガニメデの氷の中から発見された巨大宇宙船を調査研究するハント博士やダンチェッカー博士たち。人類が見たことのないミネルヴァ動植物の標本に、地球上の動物には見られない謎の「酵素」を発見する。
化学組成の中に放射性同位元素の組み合わせ比率が一定の箇所が繰り返し存在する!
ここの議論がよくわからないけど、この箇所は最後の最後で活きてくる。ひょっとして人為的に組み込まれたトレーサー?

そうこうしてるうちに、2500万年の時空を超え恒星間旅行から帰ってきたガニメアンの巨大宇宙船と、人類が初めてのコンタクト!
ここから先は藤子不二雄でも読んでいるような、異文明異星人との交流と友好親善の様子がつづられる。古典SFっぽい。
人工知能スーパーコンピューター・ゾラックがインターフェースを通じてたちどころに両者を通訳w 藤子せんせいの「ほんやくこんにゃく」とどっちが先だ?

草食動物のみという環境で進化し育った文明のガニメアンには闘争とか競争という概念がまったくなかった!
両者は異文化コミュニケーションと理解を深めていくのだが、ある過去については口をつぐみ、やがて旅立っていく…。

最後は生物学者ダンチェッカー博士の独壇場!生物の進化、循環系、二酸化炭素耐性と自己免疫プロセスと脳の発達の限界、そして狂暴性と攻撃性…。2500万年前、ミネルヴァの二酸化炭素濃度の上昇という危機に対し、彼らが取った3つの選択肢とは?!第23章がこの本のクライマックス!

ミステリー要素の強い生物進化ハードSFで、その科学も証拠もファンタジーではあるのだが、その世界観が壮大。
「星を継ぐもの」が傑作すぎて「ガニメデの優しい巨人」はかすんで見えるかもしれない。完全には理解できないものの、それでも自分には十分に面白かった。ラストもおしゃれ。

2018年6月9日土曜日

黒島結菜「サクラダリセット」(2017)前後篇を見た

黒島結菜が出演してる「サクラダリセット」(2017)を見た。なんの予備知識もないまま見た。なんと前後編に分かれている。

とくに見たいという映画でもなかったのだが、今のところ9月の「アシガール」続編と8月のWOWOW連ドラ待ち状態で黒島結菜ロスなのでこいつを仕方なく見る。「SICK'S」と「プリンシパル」はDVDになったら見る。

黒島結菜は時間旅行する女子高生役のスペシャリスト。これほどまでタイムスリップする女子高生ヒロインをつぎつぎに生み出してる国はおそらく日本をおいて他にないと思われるので、黒島は世界一のタイムスリップガール。
宣伝ポスターとか見る限り中高生向けファンタジー。超能力者だらけの架空の街・咲良田市が舞台というSF作品。
しかも監督脚本が深川栄洋。ぜんぜん見たいというモチベーションが湧かない。
もう超能力でバトルする映画とか要らない。実はまだ「ストレイヤーズ・クロニクル」にも手を出していない。
黒島の風貌があまりにリアル朴訥女子高生。ヘアスタイルもリアルに田舎中学生っぽい。そしてこの制服(夏服)もデザイン的に好きじゃない。あんまりときめかない。

まず前篇。この物語のもうひとりのヒロイン平祐奈の訃報を知らされる。
そして通学風景。いきなり交通事故が起こってそしてリセット。すべてなかったことにできる。そのへんの事情、すべて野村が説明してくれる。設定と世界観が細かくて聴いててすでに序盤で頭痛いw

野村周平はまたしてもやっぱりスカした高校生。どんだけ同じような役ばっかりなんだ。黒島は野村の指示に従順に従うだけ。バカで明るい役が多い黒島にしては無口なヒロイン役。
この映画、野村の友人役で健太郎も出てる。アシガールの若君様だ。
なんか、好ましくない超能力者を監視する組織も存在する。クロサワ映画で世界を震撼させた恒松祐里も出てる。やっぱりヒールなんだな。この子みたいに顔の筋肉を動かせると世界で評価される。この子が一番演技が光ってた。
玉城ティナは「私にXXしなさい」の玉城と区別できないw この子はメガネが似合う。こちらもクールなヒール。
岡本玲が自分の知ってる岡本玲とだいぶ変わっていて驚いた。加賀まりこさんもだいぶ歳をとったみたいだ。
なんか、スパイ映画のように見える。みんなひたすらテンション低く相談してるだけw
超能力者たちが持てる力を合わせて目的を達成するミステリー。1回見ただけで中高生たちが理解できたのか?はなはだ疑問。意味わからなすぎ。わかりずらすぎ。上映終了後のポカンとした観客の顔と、その後のざわざわぐあいが眼に浮かぶ。

こんな映画、ヒットすると思ったのか? 劇場で観た人たちもつきあいきれないと思ったらしい。前篇と後篇の興行収入の差がそれを如実に物語っている。これはかなりの事故映画なのでは? アニメ版でも視聴者の間でまったく同じ事態が起こっている。なんだこれ?

フィリップ・K・ディックの一番わかりにくい作品をいくつか合わせたような事態になってるな…と思っていたら、ディックの本が出てきた!w 原作者はたぶんディックの影響を受けている。
見るべき層へ向けて正しく見た目を整え、正しくプロモーションしていればここまでの事故にはならなかった。

野村周平が嫌われてるから大爆死したと言う人もいるけど、これは普通の人が見る映画じゃなかったと思う。たぶん演じてる役者たちもよく意味がわかっていない。出演している俳優女優目当てで見ると大事故。深夜アニメで済ませておけば損害も少なくて済んだ。

ストーリーをもっと簡略化して登場人物をスリムにしてもっと一般視聴者に向けた映画にすればよかったと思う。
どうせ長くて退屈なら、説明を一切省いてひたすら長回しで美しく、タルコフスキーのように見る側に優しくない芸術作品に撮れ!と思ったw