2021年11月30日火曜日

小松菜奈「ディストラクション・ベイビーズ」(2016)

「ディストラクション・ベイビーズ」(2016 東京テアトル)を見る。監督は真利子哲也。脚本は真利子と喜安浩平。主演は柳楽優弥。これも小松菜奈が出てるので最後のつもりで見ておく。菅田将暉も出演している。そして音楽担当が向井秀徳

愛媛県松山市。入江にギュッと漁船が密集した風景。主人公芦原泰良(柳楽優弥)は造船所の作業員?だが喧嘩に明け暮れる。親代わりのでんでんさんはあきれ顔。泰良はどこかへいなくなる。弟将太(村上虹郎)は心配する。「兄ちゃん、どこ行ったんやろ」

繁華街を汚い作業服でうろつき回り、通行人に喧嘩を仕掛けるヤバいやつになる。ほぼヤケクソになった通り魔。
ベースを背負って歩いてるミュージシャン風の若い男に殴りかかるも逆にボコボコにされる。素手で顔面殴り合うことに喜びを感じるサイコパス。
ベース男は甘い。自分なら目鼻がつぶれるまでコンクリブロックで殴りたい。必ず再起不能にしないといけない。ライブハウスまで追いかけてこられて仲間もボコボコにされる。

泰良は不良高校生に絡まれるもボコボコにする。自転車を奪い繁華街へ。さらに半グレチンピラ風男ふたりに絡む。こいつら短刀や拳銃持ってなくてよかった。もうひとりが背後からチョークスリーパーで仕留めらえるはず。やっぱり相手が甘い。
コンクリート路上では柔道が最強と聞いたことがある。地面にたたきつけられたら終わる。

とにかくゾンビのように立ち上がり喰らいついていく。目と鼻、指の腱、骨、内臓はずっと大丈夫なままってありえない。衣服ももっとずたぼろになるはず。そこ、リアリティー的にどうなの。

さらに街の路上で連戦ストリートファイト。狂ってる。通行人はみんな怪訝な顔で見るだけ。まじかよ…とか言ってるだけ。街を暴力怪物が自由に動いてるのに警察はなにをやってる?なんて治安の悪い街なんだ。
見た目がヤクザの男(三浦誠己)をも顔面パンチの殴り合い。みんな甘い。ヤクザなら脚の腱を斬っておくぐらいやる。ロープで縛って海に沈める。

スケボー少年弟は街で兄を探す。そんなことをしてると他の友人(北村匠海)たちから見放される。
高校生が夏休みにキャバクラ遊び?なぜ店に入れた?しかもケンカ?そんなことしたらどうなるか知らないとか若さと無知は偉大。キャバクラ経営者?池松壮亮はあまり目立たない脇役。

小松菜奈がケバい。万引き常習者。だがそこに堂々と未会計商品をむさぼり食ってる泰良。
この小松が顔がずっと獅子舞のようであんまり可愛くない。菅田はこの映画で小松に恋をしたらしい。愛って偉大だなと思った。

三浦誠己も夜の路上でクロスカウンターKO。こいつは間合いの取り方はそれらしくて強そうに見えたのだが。
狂ったケンカぶりの傍観者だった高校生(菅田将暉)は泰良に魅せられ「あんたすごいわ」と追従。「もっと派手にやろうや!」と街を歩き回る。菅田は自分も強いと勘違いし通り魔化。
まるで巨熊を連れたサーカス興行主のよう。ケンカして相手を倒して金を奪う。通りかかっただけの女も殴る狼藉のし放題。少年を退屈させて放置してはいけないという教訓。

動画を撮られてSNS拡散。逃げようと運転手を殴りつけ車を盗む。その車の後部座席にキャバクラ嬢小松菜奈。成り行きで一緒に連れて行く。菅田が小松に乱暴のかぎりをつくす。おっ〇いも揉む。

泰良は狂ってる怪物だが、菅田は人間性が酷い。ずっと錯乱し喚きっぱなし。なりゆきで農家も殺す。みんなナメきってる。警察無能すぎ。
小松は怒鳴られ脅され車を運転するよう命令される。だが、こいつはたいしたタマだった。アクセル踏んで事故を起こす。小松無傷w だが、泰良は事故に遭った相手の運転手も殺す。

そろそろ終わりか…と思って見ててもぜんぜん終わらない。暴力につぐ暴力。警官殺害。そして港町は神輿がぶつかるケンカ祭。この映画は何を風刺してる?

DQNが路上で喧嘩してるのを野次馬として見るのが好きな人向けの暴力地獄映画。ほぼモンスターパニックホラー。
小松菜奈出演映画を立て続けに6本見た。これでとりあえず小松菜奈さよなら映画祭をひとまず終了。
小松菜奈の「渇き。」以降の日本映画における活躍ぶりはすごかった。まだ未視聴の映画がある。しばらく時間をおいてから見たい。

2021年11月29日月曜日

小松菜奈「ジョジョの奇妙な冒険」(2017)

小松菜奈は「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(2017 ワーナー)にも出演しているので、最初で最後のつもりで見る。監督は三池崇史。脚本は江良至。制作はTBSで配給は東宝。

原作はもちろん荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない」による。
自分、ジョジョ世界にまったく疎い。ほぼ予備知識皆無。だからこそこの実写映画を見るのに好都合かもしれない。という期待感で見る。それにしてもこんな無茶な役を受けた山﨑賢人に感心しかない。

まさかのスペイン・シッチェスでロケ撮影。だが、出てくるのは日本の警察。全員日本人。
弓矢で山田孝之が殺される。だが蘇る。山田が魔力か超能力のようなものをつかう。たぶんこいつは邪悪な存在。
学生服高校生神木隆之介が自転車通学。リーゼントにうすらヒゲチンピラがカツアゲ。これが杜王町か。

で、80年代ツッパリ不良山﨑賢人が不良をぶちのめす。血まみれ。だが、何もなかったかのように元に戻る。このヘンテコリーゼントが東方仗助
神木と山﨑、なんらジョジョを見てる感じがしない。

小松菜奈が初登場から黒髪ロング美少女。転校生神木くんの指導係。「私が守ってアゲル」
神木くんはいつも神木くん。まるでauのCM。

あとはもうひたすらスタンドとかいうものを使う何かと何かが戦う少年漫画の展開。少年が好みそうなセリフ。
それをどうこう言うつもりはない。これがジョジョという人気シリーズの一場面。歌舞伎みたいなもの。セリフで説明してくれて初心者にとってガイダンス的存在。

岡田将生新田真剣佑はヒール側なのかよ。最初しばらく真剣佑わからなかった。
スタンド能力って最初は本人にもわからないのか。神木のスタンドが何だったのかわからないままでモヤモヤ。岡田を殺したスタンドも何?この戦いが長くて飽きた。子どもは楽しいだろうけど。
小松菜奈の活躍がほとんど何もなくて失望。
スペインでロケしたおかげで、見慣れたいつもの日本映画の風景になってない。なのにキャストが見慣れた人々という、違和感のある異種風味。この手は今後もいろいろ試したい。あれだけの日本人キャストとスタッフを欧州まで送るにはそれだけで莫大な費用だが。

2021年11月28日日曜日

小松菜奈「ヒーローマニア」(2016)

「ヒーローマニア」(2016 ジャンゴフィルム)を見る。原作は福満しげゆき「生活」。監督は豊島圭介、主演は東出昌大。配給は東映と日活。

東京から新幹線で2時間ぐらいの場所にある人口30万の架空の地方都市の30歳フリーター(元サラリーマン)東出のナレーション状況説明で始まる。(東出はナレーションが上手くない)
いきなりアクションシーン。この街はかなり民度が低く荒れている。コンビニ客チンピラに金を巻き上げられる。主人公でなくとも金属バットで殴って回りたくなるクズだらけ。

悪人たちに正義の鉄槌という私的制裁を加える話。それは爽快にきまってる。
コンビニで立ち読みしてた赤ニット帽の下着泥棒(窪田正孝)が有能。ヒュッとワイヤーを飛ばして中を跳ぶ。(窪田は挙動不審野郎を演じたら一流)

初老の殴り魔(片岡鶴太郎)が強い。片岡さんのコメディアン俳優的役回りは久しぶりに見た。そういえば片岡さんはプロボクサーだった。そりゃ強い。金槌で殴ったら相手は死ぬがな。

片岡はこの街の生態系が乱れていることを説明する。強くて怖い大人がいないから若者が乱れている。
東出は窪田、片岡と組んで悪人をボコボコにして「吊るす」ようになる。(これはやりたいw)

三つ編みメガネ女子高生が小松菜奈。これはさすがにブス。(自分は好きだが)
3人が吊るすところを動画撮影。「わたしも仲間にいれろ」と押しかけてくる。次のターゲット選定に口を出す。手帳を見ながら。
ぐだぐだしたやりとりをしつつ、4人は珍走団を襲撃し吊るす必殺仕事人。
小松は制服か緑ジャージ姿だが、たまにショートパンツでふとももサービス。
マスコミによって「吊るし魔」と命名。話題騒然になるのだが、4人はそれほど身バレに用心してない。そもそも荒れた若者を取り締まってない警察なんだから吊るし魔を追わないだろ。

そして黄色のレインコート姿の本物のガチ通り魔が出現。東出「本当の人殺しを罰するのは俺たちの役目じゃない」

元人材派遣業経営のホームレス船越英一郎が「吊るし魔」の法人化を提案してくる。
そしてピンクのウィンドブレーカー姿で街を見回る「ともしび綜合警備」。こいつらほぼチンピラだが、「吊るし魔」の下部組織?
小松は船越の秘書になってる。印象がまるで変わってきた。ミニスカ姿カワイイ。

この綜合警備が容疑者を脅迫してお金を得ている?新たな街の支配者?ともしび綜合警備の裏の顔を暴こうとするジャーナリストにも制裁。
なんか展開が読めなくなってきた。東出「会社にしてよかったんでしょうか?」

そして新たなる戦い。片岡は黄色いレインコート通り魔に殺害(?)。超能力使いまで登場。
通り魔が目撃情報の姿のままナイフ持って白昼堂々歩いていて誰も通報しない。まるで警察が機能してない街。ナイフ持ってるやつに素手で立ち向かうな。この通り魔が展開が読めな過ぎてイライラした。
世界観がマンガでむしろ清々しい。細かいことは説明しないところも良い。考えなくていい。トンカチで思いっきり頭を殴ったらどうなるか?そこもまったく考えていない。メチャクチャ。
東出がヘタレすぎて最後までイライラした。小松菜奈がなかなか登場しないのもイライラした。
ぶつぶつ独り言をいうおばさんは危ないみたいな決めつけはどうなの。いじめてたチンピラたちが結局正しかったってことになってしまう。

2021年11月27日土曜日

小松菜奈「来る」(2018)

小松菜奈が出てるので「来る」(東宝)を見る。原作は澤村伊智「ぼぎわんが、来る」。企画制作に川村元気らが名を連ねる。山内章弘が制作総指揮。監督脚本は中島哲也。主演は岡田准一

ビジュアルを見てもどんな映画なのかまったく想像がつかない。開始数秒でジャンル的にジャパニーズホラーだとわかる。そして中島監督らしいやたらテンポのいいPOPさがどぎつい映像と音楽。

妻夫木聡(軽薄バカ)は田舎に法事で黒木華を連れ帰る。黒い服の年よりたちは気味の悪い話をする。走り回るこどもたち。みんなぺらぺらお喋りバカ笑いウザい。黒木は居心地悪い。こんな口うるさい親戚の多いやつと結婚するのが悪い。
そもそも結婚式に出席してる家族も友人たちもみんな品がない。みんな醜怪。てか、バカみたいな結婚式シーンとその後(軽薄な現代日本の縮図)が長すぎる。こんなやたらカラ元気ポジティブCMみたいなシーンはカットすればもっと短く予算も圧縮できるだろ。テンポがよくても飽きる。

妻夫木には何か悪いものが憑いてるようなのだが、同僚太賀(バカ)に怪異現象。会社で血みどろ。何かの噛み傷が?何の呪いだ?!
娘の知紗は可愛く成長するのだが、妻の黒木華も何も家事ができずにノイローゼ。大学の先生青木崇高(民俗学)に相談してみる。さらに自宅に怪奇現象。何かが来た?知紗をさらっていこうとする?

オカルトライター野崎(岡田准一)に事態の解明と除霊を依頼。野崎は霊媒師キャバ嬢比嘉真琴(小松菜奈)登場。
この小松菜奈が一見小松菜奈だとわからないw ピンク頭にタトゥー。ぼそぼそ喋る。聞き取れない。こういうキャバ嬢も需要あるのか。
やっぱり下着姿で寝ている。小松はお尻から太ももに自信を持ってるようだ。白くてすべすべ。
妻夫木の家に小松菜奈はやってくる。そこで正体不明の凶悪な何かと対峙。
そして小松の姉松たか子からアドバイス。松さんが低い声で冷徹。
さらに霊媒師柴田理恵が登場。ケータイに混線したようないろんな声。柴田理恵さんまでも中華料理店で腕を引きちぎられ血まみれ。柴田さんの雰囲気が他では見たことない感じですごい。

妻夫木の落ち着きのなさと騒々しさが酷いw まるでコント。子どものころにとんでもない呪いを受けたようだ。
え、映画の中間で妻夫木聡死亡!?黒木華は夫を亡くしてパートタイム。すぐ熱を出す娘に振り回される黒木。最初やさしかったスーパー店長(伊集院)もだんだん邪険。ここが見ていてすごく嫌。

夫妻夫木は育児ブログを書き込むのに夢中なわりに育児を手伝ってなかったw しかも性格悪い。そのへんの黒木さんの回想とやさぐれ。見てて地獄。しかも母が毒親。なにこれ。人間の闇。つぎつぎと嫌な人が出てきて不快。社会と人間のほうが怖いんですけど。

松さんは警察トップを動かすほどの霊能力者だったの?!頼りがいあるー。
マンション前で国家規模で壮大な除霊儀式をするとかすごいなと思った。ロケを目撃した人はすごく驚いたに違いない。

終盤つぎつぎと人が死ぬ。そういう悪魔祓いホラー。祭壇が破壊され霊能力者全滅?!どんだけ質の悪い悪霊なんだよ。もうなにがなんだか。

サスペリアよりは面白かったかもしれない。でも中島監督にはつきあいきれん。あんまり子役をびーびー泣かすな。
あと、音楽にBONNIE PINK「evil and flowers」が唐突に使われていて強烈に懐かしかった。

2021年11月26日金曜日

小松菜奈「さくら」(2020)

西加奈子の小説を映画化した「さくら」(2020 松竹)を見る。監督は矢崎仁司。脚本は朝西真砂。自分はまだ一冊も西加奈子を読んだことがない。小松菜奈も出てるし、櫻坂の小林由依も出てることだし映画で見てしまおう。

家族を描くので子役たちの演技から始まる。犬をもらい受けてきて「さくら」と命名。
そして大人になった北村匠海が坂の上にある住宅街の長谷川家に帰ってくる。家出してた父(永瀬正敏)も帰ってくる。さくらに会うために。母(寺島しのぶ)「お父さんには何も言わんでええよ」
妹美貴(小松菜奈)はショートパンツ(ミニすぎ)にTシャツにどてら姿。この映画の小松は家ではずっと薄着ショートパンツ。細くて色白ムチムチというエロス。

この映画は現在と過去を行き来する。時系列がバラバラ。ほぼ回想シーン。
少女美貴に関西弁で性教育という箇所が不快で見てられない。父と母の出会いから長谷川家を北村が説明する。そんな家族の歴史ドラマ。
兄一(吉沢亮)は野球部のエースでヒーロー。モテ男。彼女を家に連れてくる。今のテーブルにはフルーツが盛られる。セーラー服小松不機嫌。
彼女役が水谷果穂。ケバイが愛想も何もないヤンキー女。この子もなぜかミニすぎショートパンツ。
北村と吉沢の家風呂でふたり思春期の性について話ながらの入浴シーンは女子たち熱視線かもしれない。
渋沢栄一の吉沢亮を見た後だと、吉沢がすごく子どもに見える。

父同級生がオカマバー勤務。父との関係を疑った母と息子娘(制服姿)がオカマ加藤雅也の店に会いにいくシーンとか狙ってる。

北村には山谷花純が接近してくる。北村を家に連れ込む。北村を前に服を脱ぎだしてベッドに。なんだこいつ。
以後、この女とのシーンはすべてベッドの上。みんな行動がストレート。
55分ほど経過してやっと、小松のバスケ部ともだちとして櫻坂の小林由依が登場。小林(埼玉出身)が関西弁を話してる。セーラー服で寝転がって見つめ合ってるふたりに百合を感じる。スケバンに絡まれるも返り討ちの埼玉の狂犬。マジスカ学園みたい。

兄吉沢は引っ越していった矢嶋さんから何も返事が来なくなっていて落ち込む。時計の電池を買いにいくと言って出かけて車に轢かれて大怪我。ハンサム顔が焼けただれて麻痺(この特殊メークが怖すぎる)。もうちょっとマシな形成外科技術はないのか。
脚の自由も失う。さめざめと泣く。なのに妹はにやにや笑う。

小林由依が卒業式でマイクパフォーマンス演説で未成年の主張。「長谷川美貴が好き!♥」式典が騒然w 
「女子高生の無駄遣い」と同じようなキャラ。女の子しか愛せないという美少女アイドルって実際にどこかにいないものか。男が嫌いと宣言をするアイドルはいないものか。
美貴は卒業後も家にいて兄につきそう。車椅子の兄を公園へ散歩に連れて行く。
美貴は矢嶋さんからの手紙をすべて隠していた。この妹は兄の恋路の邪魔をしてた。最悪。北村激怒。妹をぶちのめす。
そして兄は夜中の公園で自死を選ぶという最悪バッドエンド。妹痴呆。葬式で失禁。家庭崩壊。なにもここまで残酷に描かなくても。
妹は「お兄ちゃん…」と心の叫び声をあげながら、火照ったカラダを持て余す。

そして愛犬さくらが病気。家族は犬を抱いてどうぶつ病院を探して深夜さ迷う。父の運転する車は赤信号も無視してる。
悲壮感から絶望感。大阪府警パトカーが現れたときはさらなる不快感。こいつら一般市民に対する口の利き方がなってない。ヤクザや不良と話すような口をきくな。監督も警官を明らかに不快な存在として描いてる。懐中電灯で顔を不躾に照らしてくるときの嫌そうな顔。

ラストが犬のう〇こエピソード。楽しいようで哀しい家族。北村君の淡々としたナレーションで死んだような目で見る映画。正直、面白いことはない。むしろ責め苦。

障がい者がわが身の不幸を嘆いて自ら命を絶つような小説は書くなと言いたい。そんな映画を作るなといいたい。それを見た身体にハンデがある人やその家族はどう感じる?

主題歌は東京事変「青のID」

2021年11月25日木曜日

小松菜奈「サムライマラソン」(2019)

「サムライマラソン」(2019)を見る。小松菜奈が結婚してしまったので急きょ見る。
原作は土橋章宏「幕末まらそん侍」。この作者の本は1冊積んであるのだがまだ未読。

幕末、安中藩であったマラソン大会「安政遠足」という史実を元に、黒船来航と公儀の陰謀を絡めた、よくあるエンタテインメント娯楽時代劇。たぶん「超高速参勤交代」のようなノリの映画だと想像。

ジェレミー・トーマスの企画制作で、監督脚本はバーナード・ローズ。
なんと音楽がフィリップ・グラス。日本の時代劇にグラスの音楽が合うのか?
そして衣装がワダエミというワールドクラスな日本時代劇映画。
制作はセディックでほとんどの出演者スタッフは日本人。日本での配給はギャガ。

黒船来航とペリー上陸のシーンがあまり映像で見たことのないパターンだった。浦賀の浜辺で幕府大老とバーボンウィスキー?ペリーが軽い。面白おかしく創作したものだろうと推測。アメリカ側からのイメージなの?

キャストが豪華。日本人が見て違和感を感じないどころか、日本人が見ることを想定したキャスト。日本人スタッフが作ってるのだから普通に日本の時代劇。

ビジュアルから小松菜奈はてっきり花魁か何かだと思ってたら安中藩主板倉の姫か。絵師を目指してるが父に認めてもらえないという設定。
小松はあんまり日本髪が似合わない。顔がお武家の娘らしくない。憤怒の表情がほぼ獅子舞。

主人公唐沢甚内は佐藤健。この俳優が時代劇をやるとそのまま「るろうに剣心」。公儀のために密かに安中藩を監視する隠密の家柄。目立たないように武士として日々過ごしてる。妻子もいるがその役目を知らない。

藩主の板倉が長谷川博己。城下は緊急の登城。なんだなんだ?と集まってみたら、攘夷のための士気向上「遠足」開催の下知。
一着の者には望みをかなえる。森山未來は殺気立ってる。染谷将太はだらしなそうだが本命候補?一着にならないように賄賂?
唐沢は考える。単なる「遠足」ではないな…。こいつの報告のせいで重大な事態が起こるのか。
一方そのころ雪姫(小松)は城内を抜け出す。川原にいるところを卑賤な者に襲われる。だがこの姫は武士道の心得が?脇差で制圧するのだが、なぜ息の根を止めない?

姫の着物を持参した男を平九郎(森山)はスパッと一刀両断首をはねる。
姫はいったいどうなった?男装して下級武士の身なり?いや、バレるだろ。江戸を目指すにしても手形もないし関所を通過できない。この姫も遠足に参加。

このマラソン大会参加者がみんな刀を提げたお侍。ほとんどの参加者がべつに一着を目指してない。わりと平和な雰囲気で始まるのだが、武士たるもの最下位になったら大変な事態になるのでは?コースもアバウトだしレフリーもいない。

唐沢が江戸に送った書状を見て五百鬼(豊川悦司)はさらに隠密を派遣。拳銃を持ってる。不穏な雰囲気。

登場人物たちがあまり声を張って喋らない。お侍らしくない。みんなバテバテ。やたらゲロ吐くやつもいて汚い。
それぞれに思惑があるらしいのだが、レースの状況がよくわからない。コメディなのかシリアスなのか。

誰が一着になるのか?少年から初老の者までチキチキレース?という楽しい展開を予想してたらまったく違った。市を挙げてのマラソン大会開催中にテロ戦争?

サムライらしくない男がリボルバー拳銃を訓練もしないですぐ使いこなせるのか?拳銃の弾を何発無駄に撃つんだ。
熊が出たり、裏切りとか、谷底に転落とか、演出がよくわからなくてストレスがたまる。
あんな少人数で藩を襲撃する側も命知らずすぎだし憐れだろ。
あの殿様は一体何なんだ?こいつのきまぐれが大迷惑。なにが新しい時代だ。

キャストは豪華。良いカットが撮れていた。だが、正直面白くない。結果、見てよかったことはない。タイトルが合ってない。期待したものが出てこない。珍味すぎた。
格キャラの膨らませ方はいかにもハリウッド。脚本がダメだと感じたが、それはつまるところ原作もつまらないのか?雰囲気黒澤映画みたいなものを作りたかっただけなのか?

2021年11月24日水曜日

遠藤周作「白い人・黄色い人」(昭和30年)

遠藤周作「白い人・黄色い人」(新潮文庫)を読む。フランス留学生だった遠藤周作の初期作品。芥川賞受賞作の「白い人」と、「黄色い人」の2作品。昔からこの2作はセットで一冊。

「白い人」
醜悪な容姿に生れたリヨンの法科大学生が主人公。砲声とどろく一室で手記を書いている。

幼少時に女中が弾力のある腿を露出させながら老犬を打つ姿を目撃。商用で父とアデン旅行。目もくらむような暑い街の迷路で、半裸の少女が痩せた少年の湾曲し反り返ったカラダに乗る曲芸が残酷なものに見えて興奮。幼少時からサディズム的性向のめざめ。
登場人物たちがフランス人とナチ将校なので外国文学を読んでる気分。

この本の書き出しは
1942年、1月28日、この記録をしたためておく。連合軍はすでにヴァランスに迫っているから、早くて明日か明後日にはリヨン市に到着するだろう。敗北がもう決定的であることは、ナチ自身が一番よく知っている。
となっている。ドイツ軍はローヌ河橋梁を爆破して敗走?リヨン市民は逃げ遅れたドイツ人とその協力者に牙をむく。
ここを読んで混乱した。おそらく日付が正しいならば当時のリヨンはヴィシー政権下。連合国のノルマンディー上陸作戦が1944年6月。パリ解放が8月。遠藤周作は一体何を書いている?レジスタンスの戦闘?たぶんクラウス・バルビーがリヨンを取り仕切ってた時代だが、登場する人物名などは架空。

母がドイツ人だった主人公はゲシュタポで働く。対独レジスタンス分子を拷問。やがてリヨン大学で知り合った神学生ジャックを拷問することに…。
ナチスが出てくる映画や文学は人間の極限。カトリックの正義とナチという悪。遠藤周作は最初からこんなにも重い小説を書いていた。

「黄色い人」
空襲と食糧難の川西市に残ったフランス人神父と、不倫の罪を犯し教会を追放されたデュランは信徒から蔑みの目。そして特高警察や憲兵につけ狙われている。さらに肺病病みの医学部生が登場して戦争の切迫感。キリスト教の神、そして問答。こちらも短編ながら力作。
戦争中の在日外国人も豊臣時代みたいに酷い目に遭ってた。襲来してきたグラマン機は一般市民を動物を狩るかのように楽しそうに撃ってた点で罪深い。

2021年11月23日火曜日

黒島結菜のオールナイトニッポン(2021)

11月5日に「黒島結菜のオールナイトニッポン」が36局ネットで全国放送された。
いつもは霜降り明星のオールナイトニッポン枠の時間帯だが、日芸100周年コラボ企画での放送。ジングルは日芸生の制作。

昔はラジオ番組を聞き逃すと絶望的気分になったものだが、今ではradikoタイムフリーで聴けるし、なんなら誰かのUPした動画なんかで聴くこともできる。良い時代になった。

ツイッターで黒島の話題をいつも追いかけてる熱心なファンはほんの数人。自分は長年黒島に注目してるのだが、あまり内面が見えてこない女優。

今回しっかり聴き込んでおく。数年後に「あれはいつの発言だっけ?」とならないために、しっかり要点をメモしておく。ブログやってると後で検索で調べられるので便利。
  • 日芸アンバサダーに就任した黒島結菜のラジオ初MC。「こんばんは。俳優の黒島結菜です。」で番組スタート。ちなみに事前収録したものを放送。
  • 霜降り明星とはお会いしたことがない。テレビをほとんど見ないので。粗品さんがお金がないイメージしかない。
  • ラジオはほぼ初めて。楽しんでやっていきたい。ラジオは今は聴いてないが、ときどきハマることがある。ニュースをラジオで聴いたりした時期がある。
  • 深夜1時、普段は寝てる。基本早寝。
  • 黒島結菜の経歴を振り返る。1997年生まれの24歳。1997年はポケモンが大ヒットした年だが、ポケモンとかピカチュウとかよく知らないw
  • 芸能界に入ったきっかけは中3のころ沖縄でオーディションがあって。自己アピールできるものが何もなくて焦ったw なぜか事務所の方から声をかけられた。
  • 初めての演技レッスンは恥ずかしかったが嫌ではなかった。
  • 別にみんな誰も自分を見てないとわかってから、演技が好きになった。この世界に入ってよかった。
  • 初めての連ドラは「アオイホノオ」。「マッサン」「花燃ゆ」のすべてが1年間の出来事。
  • 柳楽優弥の演技がすごかった。
  • 朝ドラを見たことがなかったのでどうすればいいかわからなかった。
  • 「花燃ゆ」は出演者がみんな豪華すぎて怖かったw 震えたw 帰りたかったw お芝居を一から教えてもらった現場だった。
  • 呪怨シリーズにもちょこちょこ出てる。現場は明るく楽しかった。お祓いを受けて撮影した。現場を知ってるとホラーを楽しんで見れる。録音で怪奇現象が起こったこともある。
  • デビュー当時は沖縄の高校に通いながら。日帰りで東京に行ったり。東京のビジネスホテルがベッドしか置いてない狭い部屋。お父さんに朝電話で起こしてもらってた。東京にひとりで行くことを怖いとは感じなかった。
  • 高校を卒業したら絶対に東京に行くと思ってた。大雑把な夢だけあった。それが早まった。毎日のように竹下通りや渋谷に行ってた。
  • BTS「DNA」をON AIR.
  • 私は日本大学芸術学部の写真学科に通っていたことがあります。学生時代のお話をしたいと思います。
  • 高校生から仕事をしていて、仕事をするもんだと思っていて大学に行くことは考えていなかった。マネージャーから大学へ行った方がいいよと言われても、受験勉強してなかったし。
  • 当時フィルムで写真を撮ることが趣味だった。評定と面接と小論文で入れる写真学科を受けた。
  • 小論文の過去問を調べたら、写真を見ての感想、もしくはデジタル化について出題されていた。デジタル化が出題されたら何も書けなかった。写真の小論文が出題されてよかったw
  • 面接の練習もしてなかったのだが、先生が優しかった。なんとか合格できた。
  • 授業はフィルムの授業に積極的に出た。暗室でカラープリント作業が好きだった。その授業は一生懸命やった。写真工学、色彩学はできなかったw 何度も単位を落とし結局大学を辞めたw もっと勉強しておけばよかった。
  • 好きすぎる写真はインスタにも上げてない。キューバ一人旅で撮った犬の写真を自画自賛。誰にも見せたくないぐらい好きな写真。
  • キューバに行ったのは二十歳のとき。ずっと一人旅がしたかった。ロンドン、パリ、バルセロナは友だちとふたりで行ったことがある。
  • 4泊2日の弾丸だった。ハバナしか行ってない。モーテルみたいな民泊に泊まった。老夫婦のやってる日本人宿に泊まった。
  • 初日に財布をすられた。案内してくれた人に取られた。ショックだった。ホテルでちょっと泣いたw その日から使うお金だけポケットに入れていくようにした。たくましくなった。いい経験だった。
  • 青山剛昌先生からのスペシャルメッセージ「日芸の想い出」
  • ジュリー・デルピー「A Waltz for a Night」をON AIR.
  • リスナーからのメール紹介コーナー 「難しいwww」
  • レミオロメン「3月9日」は中学時代に歌った気がする。記憶力がなくて思い出せないw
  • 学生時代のあだ名は「黒糖」w ひとりにしか呼ばれてなかったけど。
  • 「日芸生イメージ調査」大喜利メールのコーナー。変わった人が多い。スピリチャルな人も多い。
  • たまり場の喫茶店のような場所には行かなかった。
  • ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 「De camino a la vereda」をON AIR.
  • 現役学生に聴く「日芸の今」黒島がMCとなって学生にリモートでインタビュー。
  • 黒島「私はどこにどの学科があるのかぜんぜんわからなかった。」「写真学科棟の連絡通路が気持ちいい」「学校に沖縄出身者がいなかった」「日芸は地下にWi-Fi電波がこないw」「門入って階段のある広場は風が吹く印象」
  • ボン・イヴェール「holocene」をON AIR.
  • 黒島「行ったことのある国はスロベニア。首都はリュブリャナ。蕎麦とブドウ栽培がさかん。」「好きな蕎麦はざるそば」
  • 学校をテーマにしたメール紹介
  • 黒島「今、妹と住んでる。妹もずっとオンライン授業を受けてる。」
  • 小学生のころ習字を習ってた。6年生ぐらいまで。ピアノはすぐやめたw
  • 授業中に机の下でよく本を読んでいた。
  • 私は地味。地味って言われるとちょっとへこむ。
  • くるり「すけべな女の子」をON AIR.
  • 全日本ナンバー1うちなータイム選手権のコーナー「遅刻エピソード」メールでマイペース自慢
  • 中学生のころ仲良し5人組はみんな遅刻常習犯。朝11時集合でも5人ちゃんと集まるのは2時とか3時w 誰も怒らない。仕事初めてからも何度か遅刻してる。新幹線に乗る時間に起きたことがあるw 私は遅刻されるのは待てるw
  • 寝るのが大好き。すごく寝たときは暗くなってると朝なのか夕方なのかわからなくなることがある。
  • 沖縄に帰ると時計を見なくなる。時間の感覚がイッキになくなる。何時だろうがべつに驚きもしない。何時だから何かをしようとも思わなくなるw
  • 映画「明け方の若者たち」公開告知。今年の2月ぐらいに撮ってた。
  • NHK朝ドラ「ちむどんどん」クランクインして1か月ぐらいたってる。地元の話を朝ドラでできる贅沢。みんないい人で楽しい。
  • PLASTIC BERTRAND「CA PLANE POUR MOI」をON AIR.
  • エンディング。2時間あっという間。自分としてはよく喋った。
  • 自分でお気に入り6曲選んだけど、アーティスト名も曲名も知らないまま聴いてた。
  • ラジオをまたやりたい!と思いましたw いつかまた挑戦したい。次は生放送?!
黒島結菜のラジオ語りがとても貴重で新鮮だった。声も喋り方もかわいい。初々しい。音楽の趣味が独特。ぜひまたお願いしたい。
女優の内面を知れる機会は雑誌インタビューか映画メイキング宣伝番組ぐらいしかない。やはり自身の声で伝えるラジオは良い。
黒島結菜は2021年もNHKとBS、WOWOW、ウェブ配信情報番組ぐらいでしか見る機会がなかった。ほとんどの人が黒島をテレビで見ていない。
だが、来年春から毎朝見れる。しっかり毎回録画して見るつもり。
黒島をテレビで見れる機会は数少ないCMしかない。だが、工場労働派遣専門の求人サイトのCMとか、いくら黒島が美人でも見てあまりいい気はしない。キレイなお姉さんに惹かれて工場で働くとかあってはならない。

2021年11月22日月曜日

コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」(1917)

コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」(1917)を2018年駒月雅子新訳角川文庫で読む。自分はこれでシャーロックホームズ8冊目。1908年から1917年にかけて初出した7本の短編を収録。では順に読んでいく。
HIS LAST BOW by Sir. Arthur Conan Doyle 1917
「ウィステリア荘」
ホームズの元へ電報を打って駆け込んできたエクルズ氏の話す奇妙な体験。出会って間もない友人の招待でウィステリア荘を訪問。一夜明けたらその友人も執事も料理人も消えてもぬけの殻。そしてウィステリア荘の主人としてふるまってたスペイン人らしきガルシア氏が草地の中でボコボコにされた死体となって発見。

暗号文、窓からのぞく野獣のような不気味な顔、アヘンを盛られた婦人の救出、台所で発見された八つ裂きになった鳥の死骸、血液と動物の骨の入ったバケツ。いろんな要素。
中南米の独裁国家から財を持ち出し逃亡する「サン・ペドロの虎」と復讐のために追いかける組織の戦い。短編にしては面白かった。とくに動物の死骸と骨の正体には驚いた。

「ブルース・パーティントン設計書」
政府中枢にいるシャーロックの兄マイクロフトからの依頼。兵器工場事務員カドガン・ウェストが地下鉄線路上で死体となって発見。盗み出された潜水艦設計図10枚中7枚は発見できたのだが最重要機密の3枚が不明。国家の危機。
シャーロックは聴き込み捜査開始。死体発見現場に血痕がほとんどないことから列車の屋根に死体を乗せ、カーブ地点で落下したのでは?と推測。(このトリックはドラマTRICKにも出てきた)
そして国際的スパイの陰謀。潜水艦の設計図ってクリスティーのポアロ短編でも見た。最初のオリジナルはコナン・ドイルだったのか。これも十分に面白い。

「悪魔の足」
コーンウォールの恐怖とも呼ばれた事件。トランプ遊びに興じていた中年の兄ふたりと妹、翌朝になって妹は恐怖にゆがんだ顔で死んでいる。兄たちも正気を失っている…という事件。さらに、夜まで現場にいた長兄モーティマーまでも同じような状況で死亡。悪魔の仕業か?!
ワトソンがシャーロックを間一髪救うふたりの友情エピソード。

「赤い輪」
下宿屋のウォレン夫人が持ち込んだ「姿を見せない下宿人」の話。通常なら引き受けない依頼だけど勉強のために引き受けるか…。
そしてNYからやってきたイタリアマフィア「赤い輪」の悪党ゴルジアーノが迫る…という社会派スリラー小説。ホームズには英米欧州大陸をまたにかける悪党がよく出てくる。ホームズさんはイタリア語もできるのか。

「レディ・フランシス・カーファクスの失踪」
独身中年資産家英国婦人がローザンヌのホテルを急に出発した後行方不明になった事件。婦人はもう死んでるかも…と、ホームズは令状のないまま相手を銃で脅して家宅捜査などかなり強引。これも横から急に悪党が出てくる展開。

ホームズ「オーストラリアという国は歴史が浅いにもかかわらず、骨の髄まで性根の腐った極悪人の吹きだまりだね。」19世紀末の英国人のオーストラリア人感ってそんななの?

「瀕死の探偵」
クーリーたちに交じって調査してたら東洋由来の感染症にかかってホームズは瀕死の状態?こんな憐れなホームズを見たことがない。驚き慌てるワトソンくん。
ホームズは仇敵だが感染症に詳しいカルヴァートン・スミス氏を何がなんでも呼んできてくれとワトソンに懇願。
これも悪党をおびき寄せる罠?ホームズは詐病も研究範囲?

「最後の挨拶」
第一次大戦間近のドイツスパイの風景。またしてもホームズさんは長期にわたる潜入捜査?
この時点でホームズもワトソンも老齢。ホームズはサセックスの農場で養蜂しながら隠遁生活?

どれもが謎の事件は大物悪党やスパイが裏で手を引いてるというパターン。個人的には「ウィステリア荘」「ブルースパーティントン」が面白かった。
大人気名探偵シリーズもそろそろ終わり。長編4作、短篇集4冊を読み終わった。残すところ「シャーロック・ホームズの事件簿」のみ。

2021年11月21日日曜日

広瀬すず「情熱大陸」に登場

広瀬すず(23)がついに「情熱大陸」に登場。11月7日と14日に、異例の前後編として2週に渡って放送。まさに時代を代表する特別な女優。
番組のカメラが1年に渡って密着。映画「いのちの停車場」の撮影風景や、吉永小百合さんのコメントなども伝える。
女優として悩み苦しみしていても、すずには悲壮感がない。明るく楽しそう。
WOWOWドラマ「あんのリリック」撮影ロケ地の江ノ島では、撮影の合間の短い時間にLONCAFEで大急ぎでクレームブリュレを食べてから現場に戻る様子なども放送。(ゆっくりさせてやれ)
さらに「海街diary」ロケ地である文佐食堂に立ち寄ってラーメン。写真を撮って是枝監督に送るなど、まるで聖地巡礼オタと変わらない行動。
さらに驚いたのが、すずがキックボクシングのジムに通っていたこと。女優としての幅を広げるため?マスクして激しい運動は息が苦しいし暑い。スパーリングしてるときにすずの横腹が見えたのだが細くて驚いた。
この髪型は「ネメシス」を撮影してた春先のころか。何かのグラビア撮影の様子らしい。
番組2週目では何か特殊メイク用に顔の型を取っていて驚いた。一体どんな用途で使うのか?
ほぼすっぴんのすずがかわいらしい。
「怒り」で監督を務めた監督と2度目の現場。池に沈んで撮影という過酷なもの。
この監督が役者を叱って追い込む質の悪い監督。役者の心身を削る。役者の献身努力を自分の評価につなげるな!と思わず口を衝いた。
だが、番組を見ていた視聴者の感想は自分とまるで正反対。すずファンのピュアさに逆に驚いたw
だが、2週の放送で一番驚いたのはこのシーン。自分の知ってるすずじゃない。すずに似せて作られたヒューマノイドかと思った。すごく痩せている。
すずはかなりストイックな減量をしていた。特殊なダイエット法で体を絞り込んでいた。見ていてちょっと胸が痛んだ。
三茶の小さな中華料理店でビール飲みながら4週間ぶりのラーメン。塩分に喜ぶ。女優とはそこまでストイックでないといけないのか?

すずをいつまでも「海街」のころのように見ていた。顔も体型も大人になりつつあって驚いた。痩せてる子はどんな服もさらっと着こなせる。
新しい写真集の発売もせまっているようだ。

2021年11月20日土曜日

子ノ権現を再訪

竹寺のつぎに子ノ権現へ向かった。自分は12年前にTくんと吾野駅から東郷公園、浅見茶屋に立ち寄って最終的にここにたどり着いた。その時以来の参拝。今回は友人と紅葉見物ドライブでちゃちゃっと到着。ここも山の中にぽつんとある。こんなものが飯能市にある。飯能は広いしまだまだ知られざる秘境がある。

ここまでの道がすごい。車1台やっとの林道。細く狭い急こう配カーブの連続。運転に自信のない人は車で行ってはいけない。奥武蔵をナメていた。池袋から電車で90分の飯能ですらこんな秘境。

とても見晴らしの良い駐車場でゆっくりサンドイッチを食べ、ゆっくり到着。朝8時30分ごろ。
子ノ聖大権現社(天龍寺)延喜11年(911年)の創建。海抜640m。ここも神仏習合を守ってきた寺。山奥すぎて明治の廃仏毀釈が及ばなかった。
子ノ権現は足腰の神様。前回の参拝から12年間、幸いなことに自分は脚も腰も怪我することがなかった。ろうそくを灯し、線香をあげる。境内には巨大わらじ、巨大下駄、巨大ハイヒールなども置いてある。
昔の人々にとって足腰が無事であることは生きるか死ぬかの大問題。それは現代人も同じ。絵馬を見ると、多くの年配の方々が足が痛い腰が痛いと切実な神頼み。
天気がよかった。紅葉も見ごろ。空気も冷たく爽やか。良いタイミングで来れた。
本坊の味わい深さが異常。子ノ権現は檀家のいない寺なので、祈祷やお祓い、お護りなどを売って細々とやっている。新車が数台止まっていた。交通安全祈祷が主な収入かもしれない。
12年前に来た時はこれがあったかどうか記憶がさだかでない。たぶん初めて見た。
これが設置されている場所まで道なき道を降りる。途中に野生動物の糞だらけ。
見晴らしの良い場所に出た。とんでもない風景。国破れて山河在り。埼玉は言い訳できないほど秘境。グンマのことをどうこう言えない。
竹寺と子ノ権現を結ぶハイキングコース道がいい感じ。数人のハイカーとすれ違った。
最後に何か食べて帰りたい。11時まで時間をなんとか潰して、とある店に向かった。
これが事前調査でも目に入ったし、行く途中にも目に入った。とんでもない「山の中にポツンと一軒飲食店」ぶりだ。人家がまばらにしかないエリア。
うどんの名店「ゆずの庄」さんだ。この店は「武州飯能うどんまっぷ」にも掲載されている。飯能のなかでは浅見茶屋に匹敵する秘境店。スマホが圏外だった。

普通のお宅がうどん屋をやってる感じだ。玄関で靴を脱いで下駄箱へ。よそのお宅の居間にお邪魔している感じだ。おそらく老夫婦がふたりで切り盛りしてる感じ。

駐車場で車の中でぼーっと待ってると声をかけてくれて早めに中に入れてくれた。暖かい歓迎かつガイドラインをしっかり守って検温、アルコール消毒。そしてテーブルにも対面者の間にビニールシート。
肉汁うどん普通盛250gを注文。いかにも田舎ふうの固い手作りうどんだった。おいしくいただいた。
開店早々に我々以外にもう2組やってきた。会計時に「うどんの固さはどうだったか?」質問された。どう答えていいか戸惑った。
飯能の人、西武沿線の人、奥武蔵ハイカーはいちど行くべき店。

2021年11月19日金曜日

竹寺

飯能市にある竹寺(天台宗八王寺)に初めて行く事ができた。友人と紅葉見物ドライブがてら。
以前、秋から春にかけて毎週のように東京近郊の山にでかけていたことがあった。ここもそのとき行く候補先だったのだが行かないままだった。
暗いうちに出かけ朝6時台に到着。当然われわれふたりだけ。ここまでたどり着くのに車1台がやっと通れる細い林道山道。ラスト付近には3分待たないといけない自動信号機がある。車がすれ違えるポイントがまったくないので。
飯能市はちょっと郊外で大秘境。道が細くアクセスが最悪。そんな場所なのに数件の集落が点在していて驚く。
竹寺へのハイキングコースを歩いて登ってくるとこの光景と出会うんだろうと思う。海抜490m。天安元年(857年)に円仁(慈覚大師)が開山。
御本尊は牛頭天王。竹寺は山奥で神仏習合を守ってきた寺。
その牛頭天王さまを祀る本殿。事前にまったく計算してなかったのだが、12年ごとの丑年大開帳のその年。本殿の中に上がり込んで本尊を拝むことができた。(内部はもちろん撮影禁止)
御本尊から伸びる五色の紐をつかんで結縁。

ちなみにこの社殿は江戸期(明和年間)のものだったのだが、平成11年に火災で消失。15年に再建。なのにたった十数年で屋根の具合が味わい深すぎる。
飯能は秘境すぎる。まだまだ知らない霊場が存在する。訪れる事ができてよかった。朝6時台だったので誰もいなくて雰囲気があった。