「Fukushima 50」が10年前の日本を描いたのに対し、10年後の日本を描いた近未来SFパニック映画「AI崩壊」(2020 ワーナー)を見る。監督脚本は入江悠。オリジナル脚本の映画らしい。
桐生(大沢たかお)は癌に苦しむ妻(松嶋菜々子)を救うためにAIを活用した治療を研究してるのだが、厚労省の認可が下りない。そして妻死亡。大沢は幼い娘と一緒にシンガポール移住。
大沢の研究に基づいて義弟西村(賀来賢人)はHOPE社を設立。日本国民全員に腕時計のような端末をつけさせ「AIのぞみ」による国民の個人情報とバイタルデータの管理を開始。少子高齢化が極端に進行し、主要産業は医療になっている。
桐生は娘(田牧そら)にねだられ5年ぶりに日本に帰国。AIに反対するデモ隊に囲まれるもHOPE社のサーバールームを見学。近未来っ!
AIが人間の選抜を始めたりはしないだろうか?という世間の心配の声に対して安全をアピールする桐生。国民を管理したい警察組織もAI研究中。
だが、AIがいきなり暴走。病院で一斉にアラーム音。総理も市民もいっせいに胸を押さえて苦しみ始める。交通事故多発。社会のすべてがマヒ。インフラのすべてをAIで管理するとこういうことになるの?ヤダ怖い。だが、テレビ局はニュースを放映中。
どうやら警察組織の陰謀?HOPE社に攻撃を仕掛けて、警察サイバー犯罪担当者(岩田剛典、こいつもAIの天才研究者)たちが当然のような顔をして捜査(操作?)開始。
攻撃してる犯人は桐生?!特殊部隊が高速道路上にいる桐生の車を襲撃。身柄確保か?というときに暴走車が頭上から突っ込んできて桐生は逃走。あんなタブレット端末で国家の根幹の厳重なセキュリティを突破できるの?
幼い娘は凍えるサーバールームにAIによって監禁されている。
あれだけ社会が混乱するシステム障害が起こっているというにに、まるで昭和恐慌の取り付け騒ぎみたいに窓口に殺到してるやつら何なの?諦めが悪い。
国家を揺るがすテロ事件としてあんな大規模捜査本部つくる警察なんなの?桐生を追いかける警察本部もAIに全部まかせっきりって何なの?
この世のすべてのカメラは警察が乗っ取ってるの?どうやら警察組織は完全に狂った全体主義ファシスト。何が気に入らなくて桐生を追う?捕まったらそのまま抹殺されかねない。
岩田剛典、髙嶋政宏、芦名星グループが令状も無しに盗聴などしてるのを怪訝に見ている良識派の人が警察にもいる。
三浦友和と広瀬アリスは「こいつら何やってんだ?」という目で見ている。このコンビがいい感じ。
舩で逃れてもヘリが追いかけてきて狙撃してくる。警察が凶悪過ぎる。
なんとか大学院の研究室へたどりついた桐生は西村と落ち合う。のぞみにバックドアをしこんだ真犯人に気づく。
すでにいろんな映画で見た要素をいいとこどりしてて、普通に面白かった。この程度のレベルのものを求めてる人は多いと思う。オリジナル脚本でこれだけの映画がつくれたことは評価したい。ただし、面白かった要素は「逃亡者」的な箇所のみ。
細かいところにダメ出し指摘する気にはならない映画。AIの未来予測映画に意見していいのは、実際にAIと社会学を研究してる者だけ。
警察権力が暴走してる時に自衛隊は何をやってる?警視庁にバンカーバスターでも落とせばいいのに。
桜庭理事官とその部下、特殊部隊隊員、全員処刑するべき。副首相とその派閥閣僚は全員皇居前広場で首縊りにするべき。日本を乗っ取ろうとしたやつらの末路も描け。じゃないと国民は納得しない。
おい、カストリ雑誌記者。桐生さんにまず土下座して謝れ。そのへんを完璧にスカッとシーンをいれれば100点やってもよかった。
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