小松菜奈が出てるので「来る」(東宝)を見る。原作は澤村伊智「ぼぎわんが、来る」。企画制作に川村元気らが名を連ねる。山内章弘が制作総指揮。監督脚本は中島哲也。主演は岡田准一。
ビジュアルを見てもどんな映画なのかまったく想像がつかない。開始数秒でジャンル的にジャパニーズホラーだとわかる。そして中島監督らしいやたらテンポのいいPOPさがどぎつい映像と音楽。
妻夫木聡(軽薄バカ)は田舎に法事で黒木華を連れ帰る。黒い服の年よりたちは気味の悪い話をする。走り回るこどもたち。みんなぺらぺらお喋りバカ笑いウザい。黒木は居心地悪い。こんな口うるさい親戚の多いやつと結婚するのが悪い。
そもそも結婚式に出席してる家族も友人たちもみんな品がない。みんな醜怪。てか、バカみたいな結婚式シーンとその後(軽薄な現代日本の縮図)が長すぎる。こんなやたらカラ元気ポジティブCMみたいなシーンはカットすればもっと短く予算も圧縮できるだろ。テンポがよくても飽きる。
妻夫木には何か悪いものが憑いてるようなのだが、同僚太賀(バカ)に怪異現象。会社で血みどろ。何かの噛み傷が?何の呪いだ?!
娘の知紗は可愛く成長するのだが、妻の黒木華も何も家事ができずにノイローゼ。大学の先生青木崇高(民俗学)に相談してみる。さらに自宅に怪奇現象。何かが来た?知紗をさらっていこうとする?
オカルトライター野崎(岡田准一)に事態の解明と除霊を依頼。野崎は霊媒師キャバ嬢比嘉真琴(小松菜奈)登場。
この小松菜奈が一見小松菜奈だとわからないw ピンク頭にタトゥー。ぼそぼそ喋る。聞き取れない。こういうキャバ嬢も需要あるのか。
やっぱり下着姿で寝ている。小松はお尻から太ももに自信を持ってるようだ。白くてすべすべ。
妻夫木の家に小松菜奈はやってくる。そこで正体不明の凶悪な何かと対峙。
そして小松の姉松たか子からアドバイス。松さんが低い声で冷徹。
さらに霊媒師柴田理恵が登場。ケータイに混線したようないろんな声。柴田理恵さんまでも中華料理店で腕を引きちぎられ血まみれ。柴田さんの雰囲気が他では見たことない感じですごい。
妻夫木の落ち着きのなさと騒々しさが酷いw まるでコント。子どものころにとんでもない呪いを受けたようだ。
え、映画の中間で妻夫木聡死亡!?黒木華は夫を亡くしてパートタイム。すぐ熱を出す娘に振り回される黒木。最初やさしかったスーパー店長(伊集院)もだんだん邪険。ここが見ていてすごく嫌。
夫妻夫木は育児ブログを書き込むのに夢中なわりに育児を手伝ってなかったw しかも性格悪い。そのへんの黒木さんの回想とやさぐれ。見てて地獄。しかも母が毒親。なにこれ。人間の闇。つぎつぎと嫌な人が出てきて不快。社会と人間のほうが怖いんですけど。
松さんは警察トップを動かすほどの霊能力者だったの?!頼りがいあるー。
マンション前で国家規模で壮大な除霊儀式をするとかすごいなと思った。ロケを目撃した人はすごく驚いたに違いない。
終盤つぎつぎと人が死ぬ。そういう悪魔祓いホラー。祭壇が破壊され霊能力者全滅?!どんだけ質の悪い悪霊なんだよ。もうなにがなんだか。
サスペリアよりは面白かったかもしれない。でも中島監督にはつきあいきれん。あんまり子役をびーびー泣かすな。
あと、音楽にBONNIE PINK「evil and flowers」が唐突に使われていて強烈に懐かしかった。
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