2021年11月30日火曜日

小松菜奈「ディストラクション・ベイビーズ」(2016)

「ディストラクション・ベイビーズ」(2016 東京テアトル)を見る。監督は真利子哲也。脚本は真利子と喜安浩平。主演は柳楽優弥。これも小松菜奈が出てるので最後のつもりで見ておく。菅田将暉も出演している。そして音楽担当が向井秀徳

愛媛県松山市。入江にギュッと漁船が密集した風景。主人公芦原泰良(柳楽優弥)は造船所の作業員?だが喧嘩に明け暮れる。親代わりのでんでんさんはあきれ顔。泰良はどこかへいなくなる。弟将太(村上虹郎)は心配する。「兄ちゃん、どこ行ったんやろ」

繁華街を汚い作業服でうろつき回り、通行人に喧嘩を仕掛けるヤバいやつになる。ほぼヤケクソになった通り魔。
ベースを背負って歩いてるミュージシャン風の若い男に殴りかかるも逆にボコボコにされる。素手で顔面殴り合うことに喜びを感じるサイコパス。
ベース男は甘い。自分なら目鼻がつぶれるまでコンクリブロックで殴りたい。必ず再起不能にしないといけない。ライブハウスまで追いかけてこられて仲間もボコボコにされる。

泰良は不良高校生に絡まれるもボコボコにする。自転車を奪い繁華街へ。さらに半グレチンピラ風男ふたりに絡む。こいつら短刀や拳銃持ってなくてよかった。もうひとりが背後からチョークスリーパーで仕留めらえるはず。やっぱり相手が甘い。
コンクリート路上では柔道が最強と聞いたことがある。地面にたたきつけられたら終わる。

とにかくゾンビのように立ち上がり喰らいついていく。目と鼻、指の腱、骨、内臓はずっと大丈夫なままってありえない。衣服ももっとずたぼろになるはず。そこ、リアリティー的にどうなの。

さらに街の路上で連戦ストリートファイト。狂ってる。通行人はみんな怪訝な顔で見るだけ。まじかよ…とか言ってるだけ。街を暴力怪物が自由に動いてるのに警察はなにをやってる?なんて治安の悪い街なんだ。
見た目がヤクザの男(三浦誠己)をも顔面パンチの殴り合い。みんな甘い。ヤクザなら脚の腱を斬っておくぐらいやる。ロープで縛って海に沈める。

スケボー少年弟は街で兄を探す。そんなことをしてると他の友人(北村匠海)たちから見放される。
高校生が夏休みにキャバクラ遊び?なぜ店に入れた?しかもケンカ?そんなことしたらどうなるか知らないとか若さと無知は偉大。キャバクラ経営者?池松壮亮はあまり目立たない脇役。

小松菜奈がケバい。万引き常習者。だがそこに堂々と未会計商品をむさぼり食ってる泰良。
この小松が顔がずっと獅子舞のようであんまり可愛くない。菅田はこの映画で小松に恋をしたらしい。愛って偉大だなと思った。

三浦誠己も夜の路上でクロスカウンターKO。こいつは間合いの取り方はそれらしくて強そうに見えたのだが。
狂ったケンカぶりの傍観者だった高校生(菅田将暉)は泰良に魅せられ「あんたすごいわ」と追従。「もっと派手にやろうや!」と街を歩き回る。菅田は自分も強いと勘違いし通り魔化。
まるで巨熊を連れたサーカス興行主のよう。ケンカして相手を倒して金を奪う。通りかかっただけの女も殴る狼藉のし放題。少年を退屈させて放置してはいけないという教訓。

動画を撮られてSNS拡散。逃げようと運転手を殴りつけ車を盗む。その車の後部座席にキャバクラ嬢小松菜奈。成り行きで一緒に連れて行く。菅田が小松に乱暴のかぎりをつくす。おっ〇いも揉む。

泰良は狂ってる怪物だが、菅田は人間性が酷い。ずっと錯乱し喚きっぱなし。なりゆきで農家も殺す。みんなナメきってる。警察無能すぎ。
小松は怒鳴られ脅され車を運転するよう命令される。だが、こいつはたいしたタマだった。アクセル踏んで事故を起こす。小松無傷w だが、泰良は事故に遭った相手の運転手も殺す。

そろそろ終わりか…と思って見ててもぜんぜん終わらない。暴力につぐ暴力。警官殺害。そして港町は神輿がぶつかるケンカ祭。この映画は何を風刺してる?

DQNが路上で喧嘩してるのを野次馬として見るのが好きな人向けの暴力地獄映画。ほぼモンスターパニックホラー。
小松菜奈出演映画を立て続けに6本見た。これでとりあえず小松菜奈さよなら映画祭をひとまず終了。
小松菜奈の「渇き。」以降の日本映画における活躍ぶりはすごかった。まだ未視聴の映画がある。しばらく時間をおいてから見たい。

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