2021年11月28日日曜日

小松菜奈「ヒーローマニア」(2016)

「ヒーローマニア」(2016 ジャンゴフィルム)を見る。原作は福満しげゆき「生活」。監督は豊島圭介、主演は東出昌大。配給は東映と日活。

東京から新幹線で2時間ぐらいの場所にある人口30万の架空の地方都市の30歳フリーター(元サラリーマン)東出のナレーション状況説明で始まる。(東出はナレーションが上手くない)
いきなりアクションシーン。この街はかなり民度が低く荒れている。コンビニ客チンピラに金を巻き上げられる。主人公でなくとも金属バットで殴って回りたくなるクズだらけ。

悪人たちに正義の鉄槌という私的制裁を加える話。それは爽快にきまってる。
コンビニで立ち読みしてた赤ニット帽の下着泥棒(窪田正孝)が有能。ヒュッとワイヤーを飛ばして中を跳ぶ。(窪田は挙動不審野郎を演じたら一流)

初老の殴り魔(片岡鶴太郎)が強い。片岡さんのコメディアン俳優的役回りは久しぶりに見た。そういえば片岡さんはプロボクサーだった。そりゃ強い。金槌で殴ったら相手は死ぬがな。

片岡はこの街の生態系が乱れていることを説明する。強くて怖い大人がいないから若者が乱れている。
東出は窪田、片岡と組んで悪人をボコボコにして「吊るす」ようになる。(これはやりたいw)

三つ編みメガネ女子高生が小松菜奈。これはさすがにブス。(自分は好きだが)
3人が吊るすところを動画撮影。「わたしも仲間にいれろ」と押しかけてくる。次のターゲット選定に口を出す。手帳を見ながら。
ぐだぐだしたやりとりをしつつ、4人は珍走団を襲撃し吊るす必殺仕事人。
小松は制服か緑ジャージ姿だが、たまにショートパンツでふとももサービス。
マスコミによって「吊るし魔」と命名。話題騒然になるのだが、4人はそれほど身バレに用心してない。そもそも荒れた若者を取り締まってない警察なんだから吊るし魔を追わないだろ。

そして黄色のレインコート姿の本物のガチ通り魔が出現。東出「本当の人殺しを罰するのは俺たちの役目じゃない」

元人材派遣業経営のホームレス船越英一郎が「吊るし魔」の法人化を提案してくる。
そしてピンクのウィンドブレーカー姿で街を見回る「ともしび綜合警備」。こいつらほぼチンピラだが、「吊るし魔」の下部組織?
小松は船越の秘書になってる。印象がまるで変わってきた。ミニスカ姿カワイイ。

この綜合警備が容疑者を脅迫してお金を得ている?新たな街の支配者?ともしび綜合警備の裏の顔を暴こうとするジャーナリストにも制裁。
なんか展開が読めなくなってきた。東出「会社にしてよかったんでしょうか?」

そして新たなる戦い。片岡は黄色いレインコート通り魔に殺害(?)。超能力使いまで登場。
通り魔が目撃情報の姿のままナイフ持って白昼堂々歩いていて誰も通報しない。まるで警察が機能してない街。ナイフ持ってるやつに素手で立ち向かうな。この通り魔が展開が読めな過ぎてイライラした。
世界観がマンガでむしろ清々しい。細かいことは説明しないところも良い。考えなくていい。トンカチで思いっきり頭を殴ったらどうなるか?そこもまったく考えていない。メチャクチャ。
東出がヘタレすぎて最後までイライラした。小松菜奈がなかなか登場しないのもイライラした。
ぶつぶつ独り言をいうおばさんは危ないみたいな決めつけはどうなの。いじめてたチンピラたちが結局正しかったってことになってしまう。

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