2015年7月31日金曜日

YUI / FIND ME (2015)

というわけで、噂が出てからあっという間にYUIのMV全集「FIND ME」リリースの日を迎えた。29日の夜にAmazonから郵便ポストに届いていた。

結局、ブルーレイの初回盤にした。夜中の3時までかかっても見終わらず、次の日の晩に続きを見てやっとの完走。

YUI8年間のMUSIC VIDEOを順番にすべて見たのは今回が初めてのチャレンジ。最初は気が進まなかったものの、このMV集を企画してくれた人がいなかったらこんな機会はなかったと思う。この仕事に関わったすべての人におつかれさまでしたといいたい。

It's happy line
あぁ、やっぱりそんなに画質が良くない。こりゃ、やっぱりDVDでよかったかな…と思いかけた。
だが、今まで出たあらゆるメディア(DVDやCS放送)の中で、このブルーレイが最も高画質なのは確かだ。なにしろ2004年のことだからな。このMV収録から10年たってるので新宮町もだいぶ変わっただろうなあ。

feel my soul
この撮影でYUIは九十九里へ。涙がでるほど寒い日だったという。YUIはそんな顔をしている。なんと、この映像作品は三木孝浩監督だったんだな。ま、自分もいろんなことをすでに忘れている。これもDVDで十分な画質。

Tomorrow's way
この作品はアスペクト比が正しく出てくれない。パソコンで見ないとダメかも。このMV撮影でYUIは渡良瀬遊水地まで連れてこられた。2005年、上京して半年のYUIは自宅とスタジオを往復する毎日を送っていた。関東地方の地名をほとんど知らなかっただろうと思う。自分がどこに居るのかもわからずに九十九里、渡良瀬遊水地、ひたちなか、鎌倉、学園祭ツアーなど移動。

LIFE  
TOKYO  
Good-bye days 
YUIはイッキにカリスマ化していく。何度見てもじわっと涙が出てくる珠玉のMV。YUIの端整な顔は哀しみと慈悲の微笑みを見せる。YUIは菩薩だなと思う。きっと多くの非ファンはYUIファンに疑問を持ってる。YUIは私たちの悲しみと苦しみを一身に背負っている…かのように錯覚をしてると。

I remember you
この作品からメーキングが登場。うわ!画質がいい!YUIが神秘の超絶美少女(笑)。ちなみに、このPVがYUIにとって制服以外で初スカート(笑)。ちなみに、この曲は3rdツアー以後ライブで演奏されていない。
なんでTomorrow's way とかMTV特番でメーキングシーンがちょっと流れたのに、「FIND ME」には収録されてないんだ?完全に網羅してほしかった。

Rolling star
自分はこのMVが初めて見た瞬間から大好き。おそらく、YUIに恋する女子ファンが増えたのは、このかっこいいYUIへのイメージチェンジによるところが多かったと思ってる。アイラインをバッチリ盛ってるYUIがかわいい。狂騒の2007年の幕開け。

CHE.R.RY
まさかこの曲がYUI8年間の最大のヒット曲になるとは当時まったく予想できてなかった。YUIはこのころを「一番太ってた」と感じているようだ。自分もYUIは30歳ぐらいになったら夏川りみみたくなっていくと予想していた。だが、今こうしてメーキングをみると、顔は丸くても体型は華奢で可憐だ…。これもDVDで十分な4:3画面。メーキングも画質が良くないし音声すらない。HDで撮っても編集機材の都合でSD画質。ビットレートも低いようだ。

Umbrella
この映像はMVだったのか?以前はライブ映像として公開してなかったか。これは画質がいい。カジさん、ムタさん、エイキチさん、みんな元気かな。

My Generation
この曲でYUIはさらにカリスマ化。YUIは強くいられる秘密を知っている。きっとYUIは何でも答えを知っている。不動明王のような憤怒の表情。アポロン的なYUIからディオニュソス的なYUIへ。
メーキングによればこのMVの撮影は20歳の誕生日の翌日。

Understand
MVとしてはあまり好きじゃないが、YUIは神秘の表情。メーキングではスタジオ付近の公園ではしゃぐYUIの姿が貴重。

LOVE&TRUTH
YUI史上もっとも壮大。まるでタルコフスキーの「ノスタルジア」と「ストーカー」を多少は意識したかのようなビジュアルイメージ。なぜそこにサモトラケのニケが?修道僧のようなストリングス隊がややヘンテコ。YUIのMVの中でもかなり異質。メーキングでYUIは瞳をキラッキラに輝かせて楽しんでた様子。YUIは最後に水に突っ伏す、しなくていい笑いのサービス精神を見せる(笑)。

Jam
まだ4:3画面のMVをつくってた。ファンのつくるYUIイメージの虚像と実像。下北沢のライブハウスにふらっと現れたかっこいいYUI。ちなみに、自分の友人の妹(下北沢在住)はライブハウスでYUIを目撃したことがあるそうで、実際のYUIは普通にリュック姿だったそうだ。

Namidairo
恋愛ドラマのワンシーンのようなMV。YUIの東京ライフをいろいろ想像させてくれる。電話ボックスでのYUIシーンは横浜の軽井沢公園がロケ地。

Laugh away  
SUMMER SONG 
林遣都と岡本杏理が以後3作に出演。一生懸命に演技をがんばった2人にはもうしわけないが、高校生の爽やか恋愛ドラマとかいらん。これ以後の久保MVがまったく好きじゃなくて、今日までほとんど見ていなかったことに気づいた。
Laugh away でYUIが気持ちよさそうに歌うシーンは栃木県高根沢町の牧場。YUIが美女すぎてつらい。今見てみると草原の花がモロに造花っぽい。
サマソンのロケ地、伊豆下田白浜海岸は自分にとってまだ未踏地。

I'll be 
YUIの休養発表後に出た映像。YUIはいつもそこにいて私たちを見守ってるよ…というMVだが、やはりドラマなんていらん。ベッドでケータイ見てる女子高生が仕事に疲れたOLにしか見えなかった。仕事に絶望して辛そうなサラリーマンとか見たくなかった。お台場潮風公園のエピローグは後に付け足すように公開されたんじゃなかったかと記憶してる。

again
休養後初の楽曲。この間にYUIはなぜかさらにファンを増やした。え?交差していく人々の映像に変なエフェクトがかかってたって今になって初めて知った。ステレオポニーSHIHO、バッキー、96ちゃん、みんな懐かしい…。Live Recording Ver. は初めて見た。かなりいい感じの一発録り。

Sea
以前はYUI-netで公開されただけのマボロシのMVだった。8mmムービーなのでDVDで十分な映像作品。埋没していくB面曲かと思いきや、RIJF.2009、5thツアーで演奏されたのはうれしい驚き。

It's all too much
おっ!ここからYUIはショートヘア化。このMVも自分はほとんど見てなかったな。「FIND ME」はここから急に画質がよくなった印象。カメラも編集機材も進化したんだな。

Never say die
朝ドラヒロインに決定する以前の瀧本美織が見れる貴重なMV。(ちなみに瀧本はステレオポニーの「はんぶんこ」にも出演) ライブハウスシーンは女子しかいないな。キーボードの藤澤有沙が初登場。
サッカーシーンのロケ地は千葉県松戸の江戸川河川敷。メーキングでYUIがMV収録現場にも顔を出してたって初めて知った。YUIを一目見て涙ぐむ女子も…。
YUIを見て泣く女子は2007年の武道館映像でも見れる。自分も2012年の武道館、2013年のMETROCK、音霊でも実際に見た。YUIは聖人のような存在だった。

GLORIA
林遣都と岡本杏理が再登場してマジ演技。苦悩する青春。YUIが美しすぎる。この映像で初めてブルーレイでよかったと思えた。

Muffler
レア曲といっていいかもしれない。ライブで演奏されたことは一度もないと思う。このMVは初めてフルで見れたという人も多かったのではと思う。8mmムービー映像なのでブルーレイの意味はないが、今回初めてMufflerのタイトルバックが編み物で表現されていたと気づいた…。

to Mother
 ピアノを弾くショートヘアYUIが見れる唯一のMV。ドラマーのクリスが初登場。

Please Stay With Me
旦那を仕事に送り出した後の主婦YUIはこんな感じか?というMV。ロケ地は埼玉県入間市のジョンソンタウンだが、メーキングで実際に使用された物件の番号が明らかになっていて驚いた。

Driving Happy Life 
「タイヨウのうた」では夜明け前の絶望の疾走だった134号線を、オープンカーで気持ちよさそうに走るYUIを見れる。このナンバープレートは何?現在大工事中の七里ガ浜の以前の様子が映像に残された。

Rain
YUIが恋愛ドラマに主演したらこんな感じか?というMV 

It's My Life
YUIがひたすら笑顔!笑顔!笑顔!を連発する珍しい映像。YUI史上で異質なMVかも。

Your Heaven 
SONYウォークマンPlayYou. 「キミの知らない音project」スウェーデンロケで撮影された。8mmムービーで撮るとたちまち70年代みたくなる。

HELLO 
次々とおしゃれな衣装に着替えるYUI、前髪ぱっつんポニーテールYUI、ちょっと前には考えられなかったMV。

Green a.live
このブルーレイを32型のフルHDじゃないテレビで見たのだが、このMVの画質が今までで一番くっきり鮮明なことはわかる。カメラと映像編集機器の10年間の大きな進化を見た。
メーキングだと海岸の向こうに苫小牧港が映ってるのがわかる。

Lock On
演技をしてるYUIが見れる。YUIはミュージシャンとして仕事も人生も順調で楽しんでるんだとてっきり思ってたのだが…。

fight
この時期はもう吹っ切ったような精神状態?この3本のMVは自分としてはもうすっかり忘れていて何に収録されていたのかとか覚えていない。あ、初のパッケージソフト化か。ファンは結局買うしか選択肢はなかったか。

CHE.R.RY Bossa Live Ver. はYOUTUBEで見ればいいクオリティの低い映像。ブルーレイの必要がない。YUIトリビュート盤ジャケット撮影のときに撮られたムービーを編集したもの。
TOKYO 2012 in FUKUOKA もDVDで十分な画質。LIFE 2012 in TOKYOfeel my siyl 2012 ver.も同じ。この3本はベスト盤製作のときに作られた映像。

このMV集を見れば、YUIとの8年間をリアルタイムに追ってこなかった人でも、濃密なかけがえのない時間をYUIと過ごした気分になれる。そんな1本。

初回特典のYUI Visual Best Clip Shot が画面をキャプチャーしてモノクロ出力しましたというクオリティの低いもので必要性を感じなかった。ただ、巻末に全MVのディレクターとプロデューサー名がアルファベット表記されているので資料としては価値があるかもしれない。

今回の目玉だったmaking映像がどれも短いなと感じた。物足りない。

確かに高額な商品ではあったが、この内容だとこの価格が適切といえるのかもしれない。だが、結論からいってDVDの通常盤でファンとしては十分だったかも。

自分はYUIが休養から復帰する「again」以降のMVをあんまり見ていなかったなあ、繰り返し何度も見たMVは2008年以前のものだったんだなあ、と改めて気づいた。

このDVDソフトをYUIも今ごろ見てるんだろうか?と考えながら観ていた。だが、何もコメントしないところを見ると、一切関知してないのかもしれない。本社を訪れて話し合いすらしてない可能性が高い。

旦那 「FIND ME 買ってきたで~」
YUI  「いろいろ嫌なこと思い出すからヤメテって言ったでしょ!(怒)」

というようなシーンを勝手にイメージしてしまった。だが、
YUIからのコメントがいつのまにか出ていた。「FIND ME」に関してはわずか4行!w
「すごい曲数が入っていてびっくりです。」
と言うからには、やはり事前にしっかり知らされていなかったのかな、とも思ったけど、改めてびっくりということなのかもしれない。

この映像集のリリースをもって再び何もない時期がつづくかもしれない。YUIが世間から忘れられないように努力しているスタッフがいるとしたら、次はドキュメンタリー映画とか企画してほしい。

2015年7月30日木曜日

くるり THE PIER (2014)

今年のMETROCKのWINDMILL FIELDステージダイジェストがMusic on TVで放送されてたので見た。
くるりのステージにファンファンがいない!?嫌な胸騒ぎを覚えたのですぐに調べた。なんとMETROCK直前に妊娠して休養へ。なんだ、そういうことだったのか、と思ったのだが、ひょっとするとこのままフェードアウトの可能性もなくもないな…って思った。なにせあのくるりだから。

で、今年のロッキンのためにくるりを予習。去年はロッキンに行かなかったので、しばらくくるりから遠ざかってた。昨年出たアルバム「THE PIER」を聴く。

1曲目「2034」はくるりなのかわからなくなる曲だな。「ロックンロール・ハネムーン」「Remember me」は聴いたことある!って思った。ちゃんと何曲かはタイアップになってたんだな。

「Liberty&Gravity」のヘンテコさ!「loveless」「最後のメリークリスマス」「There is (always light)」あたりが印象が強い。くるりもだいぶ長くやってるバンドだけど、ヘンテコで変化にとんだ質の高い楽曲を作り続けてる。

個人的に「遥かなるリスボン」も心に残る曲だった。 ボンディア~船は進む リスボン~♪ 最近ついこれを口ずさむ。

2015年7月29日水曜日

夏の寺坂棚田

暑いので涼しい場所を求めて出かけてみた。友人とドライブ。あえて暑い埼玉県秩父。長年ハイキングで来ていて土地カンがあるので秘密の沢に行ってみた。だが、雷が鳴り出しにわか雨が降り始めたので退散。すごく涼しかったけど、林道が塞がる可能性が否定できなかったので。
秩父市の隣の横瀬町寺坂棚田という場所があって、以前から気になっていたので行ってみた。写真からだとわからないかも知れないが、このとき気温が35度ぐらい。田んぼの真ん中なのでもわ~っと蒸し暑い。

だが、秩父のシンボル武甲山がいい感じに撮れた。田んぼは季節ごとに風景を変えるので、次は収穫前に来てみたい。

信じられないかもしれないが、田んぼのあぜ道でキジに遭遇した。写真を撮ろうとしたけど7~8mぐらいの距離まで接近すると逃げられた。東京だとあんな極彩色のデカい鳥と出会うことはない。

暑い日は鍾乳洞にかぎる。ということで、橋立川の帰りに橋立堂によってみた。ここは震災前にTくんと来たことがある。別の友人Fを案内する。ここの鍾乳洞は距離は長くないけど、縦に登っていく感じと、ギリギリに狭い感じがナイス。大柄な人はきびしい。それと、リュックはしてこないほうがいい。

以前よりも有名になってしまって、わりと繁盛していた。家族連れやカップルが多かった。みんなテンションがあがって騒がしい。それに、夏の鍾乳洞観光は貸し出しヘルメットが変な臭いがする…。

この日は秩父地方の山の陰だけが雨。とてつもない湿度。山が白く煙っている。鍾乳洞から出るとカメラが曇ってしばらく使えない。
橋立堂の境内にしゃれたカフェがあったので入ってみた。すごく繁盛していた。接客が気持ちいい。メニューはコーヒーとアイスのみ。ブラックで出されるアイスコーヒーがびっくりするぐらい美味しい。雨に煙る橋立堂の崖を見ながら雨音を聴き、ゆっくりコーヒーをいただく。そんな夏の1日。

2015年7月28日火曜日

きゃりーぱみゅぱみゅ / ピカピカふぁんたじん(2014)

最近はほとんど聴いてなかったのだが、ひさしぶりにきゃりーぱみゅぱみゅを聴いてみた。今年はロッキンに行けそうなので、DAY2はどうやらきゃりーを見るっぽいので予習を兼ねて。

「シリアスひとみ」「Ring a Bell」「こいこいこい」…。恐るべきまでに内容のない歌詞でびっくりする。ついなにげに日々の暮らしの中で口をついて出てくる歌詞って、こんな歌だったりする。

「すんごいオーラ」はSAKEROCKみたいだな。「トーキョーハイウェイ」はずっとノリノリで踊ってられる。好きでたまらない。

中田ヤスタカという人のつくる音楽にずいぶんと楽しませてもらったのだが、この人はほとんど歌詞というものを重要視していない。ただひたすら語呂がよく気持ちのいい語感のみを繰り返す徹底したこだわり。

Capsuleの「do do pi do」は文化放送「桐谷美鈴のラジオさん」のオープニング曲だった。桐谷はJ-POP、J-ROCKにとくに関心を持っていないしアイドルが好きという特殊な人なので、きゃりーもCapsuleも知らないのかもしれない。
「もしもし原宿」というCDをTSUTAYAのレンタル落ちコーナーでたまたま見つけて手に入れた。自分はこのアルバムの存在を知らなかった。300円だったけど半額セールで150円でゲット。ま、歌詞カードとか汚れてたけど。

6曲入りのこのCDがデビューアルバムという位置づけらしい。なんと6曲目の「jelly」という曲はcapsuleカバー。独特の魅力を感じるカバーだな。

2015年7月27日月曜日

RIJF.特番にYUI「TOKYO」映像

いよいよ今年もROCK INJAPAN FES. 2015 まで1週間に迫った。土曜日の夜、「生放送!みんなのROCK IN JAPAN FES.~何度でも見たくなるライヴアクト30~」という番組が放送された。
この番組に1ヶ月ぐらい前から自分はちょっと注目していた。MCのホランと千葉と大東が、ロッキンの過去これまでの全出演アクトから視聴者リクエストで名場面名演を振り返るという企画。ひょっとすると、YUIも映るかも?
だが、30アクトにYUIが入るのは難しいんじゃないかと思いつつ、番組開始から見ていた。第1回の豪雨の中でのイエモン吉井、2001年のスーパーカー、2002年のナンバーガール、2004年のエルレガーデンの初登場、2009年の志村がいたフジファブリック、などの貴重な映像に混じって、数十秒のみだったが、YUIの映像もそこに流れた。

2005年、新設されたSound of Forestに初登場した18歳のYUI。放送された当時はMUSIC ON TVだったから、WOWOWさんでの放送はないのかな?と思っていた。誰かががんばってリクエストしてくれたのか?!
ま、すでに広く知られた「TOKYO」のライブ映像なので、ちょっと失望。だが、YUIのライブはすべてが今では伝説。ありがたく拝む。
できれば「Just my way」とか未公開なものがよかったけど、たぶん映像は残っていないんじゃないかな。何もYUIに関する話題がない中で過去の名場面が流れたので記事にしてみた。
この番組は日本のロック・フェスの歴史、過去の名シーン、渋谷陽一インタビュー、RHYMESTER宇多丸&テンフィートTAKUMAのフェス談義。ゲスト・POLYSICSの2015年への抱負という内容で構成された2時間番組だった。この15年の間に映像がどんどん高精細になっていったことが確認できた。2005年のYUI映像も4:3がオリジナル。

国内フェスはすべてが手探りで始まった。第1回フジロックが悪天候すぎて見る側にとってあまりに過酷だったことは書籍などで知っていたのだが、「寝るな!ここで寝ると死ぬぞ!」って、倒れた友を抱きかかえている惨状が目の前で展開していた…って渋谷陽一の話にはつい笑った。日本のフェスはじつに快適に進化していったんだなあ。

PS. YUI「FIND ME」のリリースも迫っている。ちゃんと全部見て感想を書くまでは数日かかると思う。

2015年7月26日日曜日

まさみの真田丸を予習

来年の大河ドラマが堺雅人が真田信繁を演じる「真田丸」に決定している。そして俺のまさみがヒロイン役に決定。

ここ数年、大河ドラマは世間の注目があまり高くないが、戦国時代ものならある程度高視聴率が期待できる。日本人は予想通り進む話のほうがすき。これから年末に向けてどんどん主要キャストが発表になっていく。まさみは来年のNHKの顔になる。

江戸の昔から軍記物や講談で親しまれたヒーロー真田幸村は、最近だと真田信繁って呼ばれるようになってるらしい。自分はこの人を「大坂の陣」で活躍した人物というぐらいしか知らないので何か資料を探していた。

これがあった。歴史街道 2014年12月号「総力特集400年目の真実 真田信繁と冬の陣 真田丸に賭けたもの」だ。200円で手に入れた。おそらく脚本を担当する三谷幸喜も資料として持っているに違いない。

この号の記事を熟読したところによると、真田信繁は大谷吉継の娘と結婚してる。ということは、長澤まさみはこの人か?と思ったのだが、まさみが演じる「きり」という役はどうやら家臣の娘で側室らしい。生涯のパートナーとのことだが、この人のことは書かれていない。おそらく脚本の三谷による創作が盛り込まれた面白い人物になってるかもしれない。

真田信繁は甲府の生まれ。青年時代を上杉景勝&直江兼続の越後で人質生活を送っているので、この二人は大河に登場すると思われる。兼続から「義」を、謙信伝来の軍法を学ぶ。後に秀吉の元でも人質生活。天下の采配を見て育つ。父・昌幸は武田信玄に仕えていたから、昌幸・信繁親子は信州上田で独自の戦い方を身に着けていった。

おそらく前半のクライマックスは第二次上田の戦い。小山から関が原に向かう徳川秀忠を昌幸・信繁親子が食い止める。だが、決着まで数ヶ月かかると見込んだ関が原の戦いがわずか半日で勝敗がついてしまうという予想外の事態で運命は暗転。ふたりは高野山の九度山へ流される。

34歳から48歳までの信繁は絶望と貧困の蟄居生活。ただ朽ち果てていくのを待つ身。この時期に信繁は相当に老け込んだらしい。おそらくまさみが活躍するとしたらこの時期?

そして終盤クライマックスは大坂の陣。大坂城の平野口(大阪環状線の玉造駅の西側)についに真田丸が出現。生涯のラストがこの「冬の陣」と「夏の陣」の大合戦なので、終盤に向けてドラマを盛り上げていきやすいと思われる。

「歴史街道」を買ったのは初めて。これからもテーマによっては買うだろうと思う。すでにもう1冊買っている。
PS. この号の巻頭にまさみが「紫式部ダイアリー」を演じてたころのグラビアとインタビューが4ページある。ぶっちゃけこれが欲しくて購入。まさみが美しすぎてつらい…。大河のキャスティングを考えていた偉い人はきっとこの歴史街道を見ていて、そこにまさみを見ていたんだろう。

「紫式部ダイアリー」に関するインタビューは他に充実したものがたくさんあるのでここでは取り上げないが、長澤まさみは三谷舞台に初めて出演するオファーを受けたときの感想と三谷演出についてだけ引用したい。
「三谷さんは自分自身が常にコメディーを演じているような、言わば〝コメディ街道まっしぐら〟のようなお方です。そんな三谷さんの巧みな技で演出していただけるはすごく面白いだろうなと、ワクワクしながらお受けしました」
お芝居が本当に緻密な計算のもとに作り上げられていて、驚きました。表情やセリフにまで細かな指示をしていただくことで、私自身が見えていなかった新しい自分を発見しながら演じています」 
と答えている。この号はまだまだ買えるようだ。真田信繁に関心のあるまさみオタにオススメ。
まさみは高校を卒業したころから、「自分で切り開く」をテーマに女優をやっている。三谷舞台に出演した経験と、過去の大河出演、そして15年のキャリアの積み重ねによって、29歳という20代最後を大河ドラマのヒロインを演じて終えることができる。来年も他の女優がうらやむような、まさみの快進撃は続く。

2015年7月25日土曜日

my bloody valentine / Things Left Behind....(2001)

何だこれ?という初めて見るCDと出会った。いつものように中古CD棚を物色しててコイツを発見。「Things Left Behind....」というアルバム?うそ、「Isn't Anything」「LOVELESS」以外だと、「EP's」「ECSTASY & WINE」しか存在を知らん。

すかさずiPhoneで調べた。ISDNでもカタログ番号を打ち込んでもAmazonにない。米Amazonにもない。裏面をよーく観察すると1曲も知っている曲がない。

2001年にドイツで出たらしい。1,250円の値札がついていた。謎なCDだが、ここで買わないと手に入れるのが簡単ではなさそうだし、買わずに後悔するよりも買って後悔するべきという格言に従ってカゴに入れてレジへ。

家のパソコンでじっくりと調べたら、これはマイブラがクリエイションと契約する以前の、1986年1987年のインディーズ時代に出したEP盤4枚をコンパイルしたマニアックなブート盤「RETROSPECTIVE」と同一の内容のCDだった。よくいけしゃあしゃあとUNDER LICENSE TO INDEPENDENT MUSIC とか書く。海賊盤だからAmazonにはなかったのか。レコードショップのサイトぐらいでしか見ない。ブログに書いていてくれる人が何人かいてくれておかげで、いろんなことが判明。

でもまあ、知らない曲とは言っても今の時代、ネット上に落ちている音源だったりするのでファンならみんな知っている楽曲なんだろうと思う。頭から1曲ずつ聴いていく。やっぱり音がよくないし、バラつきがある。

Track1「No Place To Go」とTrack2「MooLight」は「1st Single」だとペラ紙解説に書いてある。Track3「Love Machine」とTrack4「Sandman Never Sleeps」は「Geek」から、と書かれている。デイヴ・コンウェイがボーカルだった時代のMBVを聴いたの初めて!(笑) こ、これは…やっぱり買わなくてもよかったかな。ボーカルが全然好きじゃない。こんなのMBVじゃない(笑)。

5.Loveley sweet Darlene 6.By Danger In Your Eyes 7.On Another Rainy Saturday 8.We're So Beautiful は「The New Record by My Bloody Valentine」から、と書かれている。うわっ、聴いてて恥ずかしいぐらいに甘ったるいギターポップになってる。ボーカルが代わったのか?ってぐらいデイヴ・コンウェイが聴けるボーカルになってる。

Track9.Sunny Sundae smile 10.Paint A Rainbow 11.Kiss The Eclipse 12.Sylvie's Head は1987年「Sunny Sundae Smile」から。さらに完成度が増した爽やかポップ。このあたりからケヴィン・シールズのギターをなんとなく感じることができる…かもしれない。十分に聴ける…どころか好きだわ~。

Track13.Strawberry Wine 14.Never Say Goodbye 15.Can I Touch You は1987年「Strawberry Wine」から。ここから雰囲気が一変。ケヴィンとビリンダ・ブッチャーがボーカルの曲は完全に後のMBVになってる。
パフュオタにとっての「Fan Service Prima Box」に相当するようなアルバムなのかもしれない(笑)。熱心なパフュオタが「彼氏募集中」や「アキハバラブ」、「イミテーションワールド」といった曲も音源が欲しくなるのと同じ心理。

ケヴィン他が聴いて欲しくない黒歴史だとしても、つい聴いてしまった。だが、何度も再生したくなるってことはないな。バンドに歴史ありだな。ちなみに自分はまだ2013年に出た「mbv」のCDを手に入れていない。「Ecstasy」も音源をまだ持っていない。

2015年7月24日金曜日

代々木上原のハンバーガー

東京に住んでるけど、もう大抵の場所へ行った。どこへ行っても代わり映えしない。もう、そんなに行ってみたいって場所がない。
でも、家に居ても暑いし、無理して出かける場所を探す。自分の場合、YUIかまさみ、ばっさーが行った場所しか行きたくない…という段階にまできている。
思いついた場所が女子カメラ2012年9月号本田翼がカメラ(sony “α” NEX -F3)を片手に散歩企画で訪れた代々木上原のハンバーガー屋さんがARMS Park Side Burger Shop

ここ、以前から気になってたので、小雨がぱらつく中、わざわざハンバーガーのためだけに出かけた。ちなみに自分はあまり食にはこだわりがないほう。
小田急線代々木八幡駅で人生初めて降りる。「春の小川はさらさらいくよ~」の歌碑を横目に歩く。子どもたちがサッカーをしている公園の前にオールドアメリカンスタイルの小さなハンバーガーの店がある。昼ごはんどきをだいぶ過ぎた時間に行った。調理と調理補助&接客の2名だけで切り盛りしてるようだ。

好きな席に着くと迷わずコーヒーと、ばっさーが手に持って微笑んでるものと同じアボカドバーガーを注文した。
とても美味しかった。ま、1100円もするから、こだわりのハンバーガー。
ま、こっちの主な目的はばっさーが居た空間に自分がいるという奇跡を味わうこと。
30分ほどの滞在中、4組ぐらい客が来たけど、もれなくみんなおしゃれでスカした若者だったw

その後、代々木公園を突き抜けて、原宿駅まで歩いた。代々木体育館で何かイベントがあったらしく、歩道橋付近がものすごい混雑で、こっちまで来たことをちょっと後悔した。そんな休日。

PS. ばっさー主演月9ドラマ、史上最低視聴率スタートとなってしまった。ちょっとは予想してたけど、10%を下回ったのは予想外。まだ見てない……。

2015年7月23日木曜日

あ~ちゃんの弟はたかしげ

9月のPerfume武道館ライブのチケを平日1日1人ぶんをPTA先行で確保した。お金を振り込むのを忘れないようにしないといけない。

さて、目下のパフュオタの最大の関心事は「Perfume検定」だ。ファン垂涎の「O-WESTでのライブ」チケットが懸かった一発勝負の大一番が8月に迫っている。

自分はまったく自信がない。Perfumeに一番のめり込んでいた2007~2009年ぐらいなら自信があったけど、ここ数年はあんまりPerfumeの細かいところまで追いかけていない。それに自分の関心の範囲内でしかPerfumeを追いかけてこなかったので、ファンには常識なことも知らなかったりする。

日本全国のパフュオタの意地と名誉がかかった「Perfumeセンター試験」。おそらく本気で勉強しないとチケットは取れない。不得意科目を克服しないと無理。全国統一模試で300位以内を目指すぐらいの若さと情熱と勢いが必要。

Perfume検定体験版で絶望を味わった。のっちの公式英語表記なんて気づいてすらいなかった…orz かしゆか「出題範囲は15年間!」に、「科挙かよ!」ってつっこんだ。

Perfumeは「TV Bros.」「anan」でも連載を持っているが、自分はほとんど目を通したことがない。ノンノでも連載があったな。ラジオだと「パンパカ」や「マジカルシティ」もどんな話をしていたのか、ほとんど覚えていない。

だが、問題を作成するのはPerfumeとスタッフたち。「Perfumeが広島アクターズスクールで結成されてから15年」とは言っても、本人たちが触れてほしくないことまでは出題されないと確信している。本人たちにとって栄光の部分しか出題されないはず。最近の話題が多いのではないかと予想している。

自分としてはせいぜい残りの期間をLOCKS聞いたり、PTAのDVDを見たりして過ごして本試験に望みたい。

PS. ちなみに、あ~ちゃんの弟の名前は「たかしげ」だ。あ~ちゃんは「しげくん」と呼んでいる。昨年10月にのっちが運転免許を取って世間を驚かせたことがあったのだが、のっちよりもちょっと前に運転免許を取り、西脇一家をデパートでの買い物に車を運転して連れて行っている。しげくんはイケメンでモテるらしい。

あ~ちゃんは昔から「乗り物酔い」をするのだが、「しげくんの運転が慎重で上手なので酔わない」んだそうだ。(anan 2014年12月3日号)

2015年7月22日水曜日

青春の構図(1976)

「青春の構図」(1976 松竹)というアイドル青春映画を見てみた。ジャケットをチラッと見て、てっきりバレーボールのスポ根青春映画だと思っていた。家でよく見てみるとバスケットボールの映画だった。

この時代は女子バスケもブルマだったんだな。しかもハイソックス。バスケのユニが今の形に落ちついたのは最近のことなんだな。

70年代を代表する清純派アイドル歌手で女優の岡田奈々が主演。この人はなんとなくいろんなところで見る。すし屋の娘で同じ大学に通う友人が秋野暢子。この人は若く見えるけど意外に昔からいるんだな。

で、ヒロインの恋のライバルで社長令嬢の早乙女愛。なんかもう、この時点で太ってちょいブスになってる。「愛と誠」の第1作のころは可愛かったのにな。

貧しい家の出でありながら、頭脳明晰で優秀で野心もある二枚目男を演じた加納竜という俳優はまったく知らなかったが、この時代のアイドル歌手だったらしい。今でもドラマで活躍中らしい。この人と早乙女愛で「愛と誠・完結編」が作られた。もう見なくていいかと思ってる。
ジャケットにヒロインの変人の兄・森田健作が見えるが脇役にすぎない。

ヒロイン岡田奈々は現在の基準で見てもおそらく相当に美人。バスケ部のキャプテンで、父から相続したガソリンスタンドを経営している女子大生社長という役。痩せていて胴が長い感じ。今でいうと佐々木希に相当する女優なのかもしれない。ギター弾き語りシーンがあってびっくり。
面白かったか?と訊かれると、うーん、微妙。なんか爽やか青春もののようでいて暗い。だが、70年代の大学生ライフを知る作品。おそらくこの男は海外へ旅立つだろうなと予測していたら、その通りだった。ドラマとしていろいろとベタな展開。

加納竜演じる青年の貧しい実家のある地区の標識を見ると「生麦」と書いてある。今とは海岸線の位置がだいぶ違うようだ。

バスケットボールがマイナー競技な国は世界でも日本ぐらいなものらしい。プロバスケなど1度も中継すら見たこともないしルールも知らない。中高校生には人気なのにどうしてこの国にはまったくスタープレーヤーが出ないんだろう?

2015年7月21日火曜日

僕は友達が少ない(2014)

僕は友達が少ない(2014)を見る。これはラノベ原作の映画化らしいのだが詳しいことは何も知らない。

北乃きいと高月彩良が出ている、ただそれだけのために手に取った。いつものようにどんな映画なのかなにも知らないまま見始める。

学校の屋上で独り寝て過ごす金髪高校生主人公(瀬戸康史)の「友だちがいない」というナレーションで始まる。いきなりチンピラに追い掛け回される。逃げっぷりがいい。そうだな、何からでも全力で逃げるのが一番いい選択だな。

「人と接するのは得意ではない」、なおも友だちがいない理由の独白はつづく。教室に忘れ物をして戻ると、北乃きいエア友だちともちゃんと楽しそうに独りで会話をしていた。

北乃きいもクラスで浮いている存在。「オマエ、見たのか?見たのかと訊いているんだ」、なんだかすごく芝居がかっていて自信満々で変わってる。「こいつ、ヤバい」、お互いに突っ込みまくりが始まる。北乃はニーハイソックスとミニスカの間から絶対領域をのぞかせている。

家に帰るとゴスロリ妹ツインテール(久保田紗友)が「くっくっく、よくぞ戻った我が半身よ」、これが唯一の会話の相手だが、喋ることがすべて芝居がかってる。「もちろんコイツにも友だちはいない」

北乃は「隣人部」という部活動を始める。「死ね、リア充!」「この乳牛!いや、肉!」、入部希望者(大谷澪)を激しく拒絶する。登場人物が全員おかしい。これがラノベというものなのか…。自分には新鮮すぎる。

高月彩良は相変わらずきりりとしてて美人。なぜかずっとメイドの姿をしている。
そしてエロ妄想天才科学少女も登場。まだまだ変なキャラ紹介がつづく。シュールな小劇団芝居。

「リア充はみんなでカラオケに行くらしい」ということで、隣人部全員でカラオケへ。なぜか北乃が歌う歌がラフ&レディ「背番号のないエース」w。

ゲームの世界ををバーチャルに体験できる装置が出てきてから説明できない展開。ラノベってすごい。なんか、面白かった。北乃きい、天才だなって思った。

栗原類が登場するシーン、笑いを取る率はほぼ10割。横に居る巨乳は誰?

ある意味、「惑星ソラリス」や「完全なる首長竜の日」みたいなSF映画だったのかもしれない。そうでないのかもしれない。

この映画はヴォリーズによる旧豊郷小学校が舞台になっている。一度行ってみたい場所だな。

予告編を見ただけではどんな映画なのかまったくわからないと思うし、何も映画の雰囲気を伝えていない。

2015年7月20日月曜日

種まく旅人~みのりの茶~(2012)

この映画も存在さえ知らずに完全スルーしていた1本なのだが、田中麗奈が出ているので観てみた。ただそれだけの理由。ジャケットから推測するにおそらくお茶栽培の話じゃないかと。

田中麗奈はいきなりデザイナーの仕事をリストラされる。

陣内孝則は農水省の官僚役。泥にまみれて現場を回るので他の官僚たちから嫌われる。いろいろとリアルな農政の現場を見せられる。左遷で大分の市の局長へ。

再就職が上手くいかない田中、しばらく大分のお茶農園の祖父(柄本明)の家へ。この映画は大分県臼杵市が舞台らしい。そういえば田中麗奈は九州女なんだった。

田中麗奈のおじいちゃんが柄本明って、そのキャスティングはちょっとどうなの。田中麗奈と柄本明って「ドラッグストアガール」でも共演してたな。

田中が来て早々に祖父が心臓発作で入院。病院で祖父に付き添ってると農政課の職員が融資の返済の件で相談にやってくる。これからやっと収穫できるという時期に祖父は倒れたのだった…。うわ、リアルな現実。どうする田中?
窮地を救うのが身分を隠した陣内。助言指導でお茶栽培素人田中と一緒に奮闘…という映画。雑草取りと農作業でボロボロになり、慣れない田舎の人付き合いに戸惑う田中。こういう役やると田中麗奈、輝くわ~。

田中麗奈が魅力的すぎた。ラストシーンのびっくり顔が可愛すぎた。お茶のような爽快感のある佳作だった。

2015年7月19日日曜日

六月燈の三姉妹(2014)

「六月燈の三姉妹」という映画を見てみる。鹿児島市の商店街にある家族経営の和菓子屋を舞台にしたホームドラマ?鹿児島ローカル色がかなり濃い。

吹石一恵が主演らしい。離婚して故郷に帰ってきたって役。この人、10代中ごろから30代の今までずっと女優として活躍。目がすごく個性的。現在、32歳。ひょっとしてまだ独身?スタイルいいし美人だしモテると思うわ~。タバコ吸うシーンはかっこよかったわ~。

津田寛治はエリート役やらせたら日本一。税理士事務所を経営する。キッチリカッチリ髪型とメガネが決まってる。汗を拭き拭き吹石を追いかけて「とらや」にやってくる。

夫婦の離婚するかどうかシリアスな話の間に母・市毛良枝が店の新商品の菓子を持ってきて娘・吹石に感想を求める。このシーンがなんか面白い。客足の遠のいた商店街が舞台のドラマなので地味でつまんないかなって思ってた。軽快なコメディになってる。

鹿児島の方言で話す家族に吹石が「ぜんぜんわかんない!」って第3者として視聴者を代弁してつっこむシーンも笑った。あと、この映画の面白さは津田寛治によるところが大きかったと思う。

吉田羊、吹石一恵、徳永えりの三姉妹が家族で和菓子店を建て直すために奮闘する。浴衣三姉妹でキャンディーズを歌うシーンがある。このシーンが素敵。3人とも気が強い。日本家屋に三姉妹、もうひとつの「海街ダイアリー」。もっと注目されてもよかったのにって思った。ええっ?!徳永えりってもう27歳だったのか。

鹿児島の名物「かるかん」、これ、是枝監督の「奇跡」(鹿児島が舞台!)にも出てきた。食べたことないのでイメージできない。鹿児島は遠くて行く機会がなかなかないなあ。

主題歌は石原有輝香の「月奏」。なんか、石原有輝香という名前が自分にはすでに懐かしい。

2015年7月18日土曜日

新山詩織 2ndライブツアー「ハローグッバイ」@恵比寿LIQUIDROOM

なんと自分にとって今年初めてのライブだ。めっきりライブから足が遠のいた。もう、都心まで出かけてスタンディングで開演を待ち、数時間立ちっぱなしって、とてもじゃないけどできなくなってきてる。YUIのせいかもしれない。
だが、新山詩織だけは別だ。この子だけは自分のすべてを犠牲にしてもなんとかしてあげないといかん。台風が過ぎ去って雨がパラつく蒸し蒸しする東京の夜。

LIQUIDROOMの2階フロアで待機する。今回のチケットはBの一桁番号。それほど悪くない。だが、余裕のある後ろのほうで見ることにした。客は9割5分以上が男性。さすがにLIQUIDは売り切れなかったようだ。後方の段差のあるエリアはまるまる関係者席。

約5分押しで客電が消えるとバンドメンバーに続いて新山詩織19歳がステージに登場。白いノースリーブを着ていたように見えた。1曲目「Winding Road」のイントロが始まると、新山はいつものようにぎこちなく緊張の表情でアコギを鳴らし始めた。客は手拍子開始。

2曲目「今 ここにいる」では2拍4拍の手拍子が起こる。6曲目「絶対」を歌い終えると最初のMC。
「こんばんわっ、新山詩織です…。えーっ……、イッパイ人がいますねw」
「大阪、名古屋と回って今日がツアーファイナル。本当に早いですね。いろいろなことがあったんですけど」
「大阪ではバニラアイスの串かつに何も言葉がでなくて…。名古屋では手羽先をいっぱい食べて、お腹の調子が悪くなって…。」などと朴訥と語られるツアーネタにオーディエンスから笑いが起こる。

「バンドメンバーとの絆が深まったり、何よりみなさんの熱気と温かさから距離が縮まった。もっと一体になれたらと思う。最後までよろしく。」

最近の新山詩織は広瀬すずに似てきてる…って思ってたけど、夏痩せしたのかちょっと大人になっていた。

「ここで一息つきたい」ということで7曲目「午後3時」から4曲、しっとりバラード系。
この日初めてのエレキで11曲目「しおりのR&R」を演奏しながらメンバー紹介。

「きらきら」でアコギ弾き語り。「もっと暑くなりましょうか?」と「17歳の夏」、そして「Everybody say yeah」、この日一番のごきげんな新山。

「Dear friend」は初めて聴いたときからタオルを回したくなる曲だと思っていたら、新山、タオルを頭上に掲げた。そうだな、タオル回しのある曲があればタオルがもっと売れるな。

「2ndアルバムに込めた思いをこうしてみなさんに伝えられて嬉しい。学生のころの自分、10代の自分にGood-bye、新しい自分にHelloこんにちはという思いを込めて、このタイトルにした」
「学生のころの自分はいつも不安で、何からも逃げて、脅えて、上手く思いを伝えられなかったり、壁をつくって、自分のことも信じれず、自分を責めて、受け入れることもできなかった…。上手くいかないこともたくさんあった。」
「たくさんの手紙やメッセージをいただいた。こんな気持ち、自分だけじゃなかったんだって、前を向けた…」、長い長い沈黙。泣き出す新山。

「そんな曲をつくって届けたいって強く思った。」
「変わらなくちゃ…じゃなくて、このままでいいんだって思った」
「こんなにたくさんの味方がいて支えてくれる。もう大丈夫だって思います。」
「みなさんがいなければ、ここで歌うことなんてできてないと思う…。どれだけ幸せなことか…」、嗚咽する新山。

「これからもみなさんとずっと進んでいきたい!いいですか?」と最後の曲「Hello」を震えながら歌う。「できれば隣の人と手を繋いだり、肩をくんだり…」、とはいかなかったが、LaLaLa~♪の合唱は恵比寿の奇跡だったかもしれん。

アンコールは物販Tシャツ姿でスタンドマイク歌唱のフラカンカバー「深夜高速」。そして「ゆれるユレル」を歌う。

2ndアルバムのツアーが東名阪だけで追加もなく寂しい…と思っていたら、12月のデビュー3周年に東京、大阪、名古屋、札幌、福岡、仙台の6都市での3rdツアーを告知。新山、笑顔!

本当の最後として「ありがとう」を歌って、深々とお辞儀をして、オーディエンスに12月の再会を誓って舞台脇に消えていった。爽やかな汗と涙を見せていった新山。これは全力で応援していかないといけないって思うわ。

新山詩織 2ndライブツアー「ハローグッバイ」7月18日(土)恵比寿LIQUIDROOM セットリスト
01.Winding Road
02.今 ここにいる
03.分かってるよ
04.sunny day
05.「大丈夫」だって
06.絶対
07.午後3時
08.だからさ
09.好きなのに
10.気まぐれ
11.しおりのR&R
12.きらきら
13.17歳の夏
14.Everybody say yeah
15.Looking to the sky
16.フィルム
17.Dear friend
18.Don't Cry
19.Hello
アンコール
01.深夜高速(フラワーカンパニーズ)
02.ゆれるユレル
03.ありがとう

PS. 自分の前にいた男、手拍子のリズム感が酷すぎた。まったくリズム感という物がなくてずっと気になってしまい、ステージ上の新山に集中できなかったw 2拍4拍の手拍子の間に無駄な「もみ手」のような動きが多すぎる。視界に入れちゃダメだとがんばったのだが、何だこれ?こんな手拍子をする客はYUIか新山のライブでしか見たことがない。本当に余談だが。

2015年7月17日金曜日

くるり / 坩堝の電圧(2012)

ひさしぶりにくるりを聴く。現ファンファン体制になって自分は1回(2013年のMETROCK)しかくるりに接していない。

「震災後」と「鉄オタ岸田」を感じた。あと新規メンバーの紹介。

white out (heavy metal)は好き。chili pepper japonêsとか、everybody feels the sameとか、argentinaとか、ヘンテコ極まりない曲が多いけど、嫌いじゃない。plutoとか演奏不能。

crab,reactor,futureも好き。o.A.o も「言葉はさんかく」っぽくて好き。

ひょっとして吉田省念曲はもう演奏されない?

china dress のファンファン歌唱は残念ながら唯一居心地が悪くなる。

jumbo は佐藤征史による楽曲でボーカル曲。

glory days はこれまでのくるり総決算盛り。ええぇっ?!って思った。

なんか、今までのくるりのアルバムからするといろいろびっくりする。くるりは見るたびに姿と音楽を変えてきたバンドなので、こういうの慣れっこ。

で、今年もくるりはROCK IN JAPAN FES. 8月2日DAY2 GRASS STAGEに登場。
予定としては、在日ファンク→きゃりー→くるり→スピッツ→レベッカ→星野orカプセル、を考えている。

2015年7月16日木曜日

夏帆 「きな子~見習い警察犬の物語~」(2010)

夏帆映画祭その3、「きな子~見習い警察犬の物語~」(2010 松竹)を見る。

どう見ても犬が主人公でハートフルでヒューマンなドラマ。自分は絶対手に取ったりしないジャンルなのだが、夏帆主演映画でまだ見ていないものがもうこれぐらいしか残ってなかった。

これは香川県を舞台にした映画なので、登場人物全員が関西弁。夏帆も関西弁。ほとんどジャージ姿で犬に語りかけるシーンが多い。

開始からしばらく犬のう○この話題が続くので食事しながら見るのには向かない。

えっ?警察犬って警察で訓練してるんじゃないの?警察犬の試験って公開で行われるの?いろいろ初めて知った。

犬も失敗すれば笑われる。「アンタのせいで大恥かいたわ!」、そんな悲哀。

ま、家族で見るような映画で刺激とか一切ないんだろうと思ってた。だが、家族で見れて大人も満足できる映画だったと思う。犬好きも夏帆ファンもみんなきっと満足。

亡き父の背中を追い警察犬訓練士をめざす→失敗ばかりのゆとりドジっこ夏帆&きな子→挫折して実家へ戻る→バイト求人誌みてタメ息→所長(寺脇康文)が夏帆の父との感動秘話披露→なまいきだった寺脇の娘が遭難→ダメ犬きな子の予想外の活躍→やっぱ私にはこれしかない! という映画らしい映画。脚本も一定以上のクオリティを保っている。

戸田菜穂を久しぶりに見た。この人いつ見てもきれいだな。
香川が舞台なだけに、実家のうどん製麺所を継ぐために訓練士をやめるとかいうエピソードもからめてくる。
夏帆は18、19になっても中学生のような顔をしていた。この映画でも可愛いけど、20代に入ると注目作が減っていく。10代中ごろから人気だったアイドル女優にとって20歳という時期は難しい。でもちゃんと夏帆は演技の幅を広げている。素晴らしい演技をしている。

2015年7月15日水曜日

夏帆 「ブリザード」(2011)

私的夏帆映画祭その2 BeeTVドラマ(各回10分全12回)「ブリザード」を見る。こんなドラマの存在をまったく知らなかった。柳楽優弥夏帆のダブル主演。

これは映画ではなくケータイ配信ドラマなのだがDVDで見たので映画という扱いで。2011年の4月1日から配信されていたドラマ。震災直後じゃん。どうりでまったく情報が目に入らなかったわけだ。

大学の山岳サークルに所属する男女9人が猛吹雪で遭難。標高2400m、-20度の山小屋の閉ざされた空間で次々と殺人が起こる…という恐怖の4日間。夏帆がこんなドラマに出ていたとは!

えっ?あんな雪が降ってヒューヒュー風が吹いてる状態で登り始めるの?天気図も確認せずに冬山?しかも登山届けも「忘れちゃった。ま、いっか」でスルー。まったく緊張感がない。

それにこのサークル、仲間同士のはずなのに仲が良くない。やっちゃいけない典型。登山開始直後からホワイトアウト。そりゃ遭難するわ。即窮地に陥るって…ゆとりすぎる。

スキー小屋にたどり着いた段階で1人不明。リーダーが不明の先輩を抱えて帰ってくるのだが、胸を一突きされて死んでいる。誰が殺した?仲間どうしで疑心暗鬼。ち、違う、俺じゃない!

みんなで協力して生き延びようってことで食料や燃料がないか探す。記録ノートによれば3年間見回りすら来ていない小屋であることが判明。無線機があるぞ!でも壊れてる。じゃあ直せ、って言われても工具もない状態じゃしょうがないだろ。そしてまたケバい女が行方不明。こんな女、冬山に来ないだろう。元気な者の中から2人をくじ引きで選んで下山させ救助を呼ぼうってことに。

ここで突然もう1人(袴田)が山小屋に登場。殺された先輩のピッケルを所持。殺したのはオマエか!吹雪の中を下山中の2人、雪の中から行方不明だった女の遺体を発見。

ヒステリックでサディスティックに豹変していくリーダー、食料が何者かに盗まれた責任をとれ!と夏帆を平手打ち。ますます極限状態に追い込まれる。そもそも持ってきた食料が少なすぎる。

物置に置いておいた先輩の死体が別の知らない男の死体と入れ替わってる!リーダーが部員を人質に立てこもってるような状況になってる。袴田も凍死。なんだこの展開?見てる途中からこのリーダー、死なないかなって展開へ。次々に疑わしいヤツが出てくる。

秘密を抱えた同士で冬山に行くって、「マークスの山」「金田一少年の事件簿」なみにヤバい。夏帆と柳楽、それ以外はみんな死んでも仕方ないぐらいイラつくやつら。そして誰もいなくなった。

柳楽くんだけが食料もなく寒い中ひとり奮闘。ダブル主演っていっても、夏帆は小屋の中で脅えてるだけでヒロイン性ゼロ……かと思いきや!?えええっ?!

びっくらこいた。面白かった。夏帆はこうやって女優としての幅を広げてたんだな。

2015年7月14日火曜日

「海街diary」のロケ地 ~さいたま市岩槻区編~

さらに「海街ダイアリー」ロケ地めぐりはつづく。
地元信金に勤める次女佳乃(長澤まさみ)が初めての外回り営業で訪問する町工場はなんと、鎌倉や藤沢から遠く離れた埼玉県さいたま市岩槻区にあった。
はいここ。普通の民家の前。畑の中に町工場の密集したエリア。
さいたま市のこのあたりはどこも道がクランク状に曲がっている。とてもわかりにくいし行きづらい。なぜこんなに鎌倉から遠く、東京からも遠い場所でロケをしたんだろうか?是枝組ならではのロケ地選びノウハウがあるんだろうか。
この日の関東地方各地は35℃という猛暑。日陰がまったくない!ロケは昨年8月に行われている。おそらくまさみたちも相当に暑い中で撮影したんだろうと思う。
まさみが上司加瀬と一緒に町工場の事務所へ入っていくこのシーン
1年経ってもほとんど変わっていない。
まさみと加瀬が消えていった向こう側は実はこうなっている。
初めての外回り営業ということで緊張でアガってテンション高く加瀬に話しかける。「スーツ買い換えたんですよ~」、キャハハと笑いながら歩く。このシーンでまさみは15年のキャリアで培ったアドリブ演技を展開。撮影スタッフを驚きと笑いに包むような瞬発力を見せた。まさみは本当にすごいし、スタッフたちもみんなすごく楽しそう。そんなまさみをすずも夏帆も好きにならずにいられないだろう。
これをもって「海街ダイアリー」ロケ地めぐり、いったん終了。こんな普通の住宅街へ行って何か楽しいのか?ぶっちゃけると特に楽しいこともない。ロケ地に行くのは「業」のようなもの。まさみへの愛の確認。
PS. その夜は「海街」に登場する「しらすトースト」を海街レシピの通りに作ってみた。パンを焼き、バターを塗り、オリーブオイルを混ぜたしらすを乗せもう一度焼く。きざみのりを乗せてできあがり。
う~ん、磯の味って感じ。

2015年7月13日月曜日

「海月姫」のロケ地~天水館へ~

能年玲奈主演映画「海月姫」の舞台「天水館」の外観となってる建物は公開当時から判明している。川越にある「太陽軒」だ。川越の地元民なら誰でも知ってる有名な歴史的建築のレストラン。
ええぇ…ってぐらいに印象が違う。美術さんの気合の入れ方がすごい。完全に別の建物に仕立て上げてる。原作マンガのモデルとなった建物は西早稲田にあるらしい。そっちに似せて改装した感じ。西早稲田の建物をロケに使えない何らかの事情でもあったのかもしれない。
本来ならこのレストランで食事をしたいところだが、ランチもかなりお高めなのでよしておいた。
映画だと十字路にあるような錯覚を受けていたのだが、こんな場所にある。最初見たときまったくわからなかった。
隣は映画館なので、ロケをしてるときから地元民は「!?」って、その変貌に驚いたことだったろう。
この日の川越、ぜったい35℃以上あるってぐらいの猛暑。日差しが肌を刺すように強い。暑くてがまんできずに近くにあるHATSUNEYA GARDEN Cafeへ逃げ込んだ。ここもお高い高級フレンチの名店。カフェもお高いけど人気の店。15時ぐらいだったけどほぼ満員盛況。アイスコーヒーとケーキ。ちょっとぜいたくをしてしまったので夜ご飯はかなり節約。

PS. そして7月13日は能年玲奈、22歳のバースデー。早く事態が好転することを願っている。