2015年7月15日水曜日

夏帆 「ブリザード」(2011)

私的夏帆映画祭その2 BeeTVドラマ(各回10分全12回)「ブリザード」を見る。こんなドラマの存在をまったく知らなかった。柳楽優弥夏帆のダブル主演。

これは映画ではなくケータイ配信ドラマなのだがDVDで見たので映画という扱いで。2011年の4月1日から配信されていたドラマ。震災直後じゃん。どうりでまったく情報が目に入らなかったわけだ。

大学の山岳サークルに所属する男女9人が猛吹雪で遭難。標高2400m、-20度の山小屋の閉ざされた空間で次々と殺人が起こる…という恐怖の4日間。夏帆がこんなドラマに出ていたとは!

えっ?あんな雪が降ってヒューヒュー風が吹いてる状態で登り始めるの?天気図も確認せずに冬山?しかも登山届けも「忘れちゃった。ま、いっか」でスルー。まったく緊張感がない。

それにこのサークル、仲間同士のはずなのに仲が良くない。やっちゃいけない典型。登山開始直後からホワイトアウト。そりゃ遭難するわ。即窮地に陥るって…ゆとりすぎる。

スキー小屋にたどり着いた段階で1人不明。リーダーが不明の先輩を抱えて帰ってくるのだが、胸を一突きされて死んでいる。誰が殺した?仲間どうしで疑心暗鬼。ち、違う、俺じゃない!

みんなで協力して生き延びようってことで食料や燃料がないか探す。記録ノートによれば3年間見回りすら来ていない小屋であることが判明。無線機があるぞ!でも壊れてる。じゃあ直せ、って言われても工具もない状態じゃしょうがないだろ。そしてまたケバい女が行方不明。こんな女、冬山に来ないだろう。元気な者の中から2人をくじ引きで選んで下山させ救助を呼ぼうってことに。

ここで突然もう1人(袴田)が山小屋に登場。殺された先輩のピッケルを所持。殺したのはオマエか!吹雪の中を下山中の2人、雪の中から行方不明だった女の遺体を発見。

ヒステリックでサディスティックに豹変していくリーダー、食料が何者かに盗まれた責任をとれ!と夏帆を平手打ち。ますます極限状態に追い込まれる。そもそも持ってきた食料が少なすぎる。

物置に置いておいた先輩の死体が別の知らない男の死体と入れ替わってる!リーダーが部員を人質に立てこもってるような状況になってる。袴田も凍死。なんだこの展開?見てる途中からこのリーダー、死なないかなって展開へ。次々に疑わしいヤツが出てくる。

秘密を抱えた同士で冬山に行くって、「マークスの山」「金田一少年の事件簿」なみにヤバい。夏帆と柳楽、それ以外はみんな死んでも仕方ないぐらいイラつくやつら。そして誰もいなくなった。

柳楽くんだけが食料もなく寒い中ひとり奮闘。ダブル主演っていっても、夏帆は小屋の中で脅えてるだけでヒロイン性ゼロ……かと思いきや!?えええっ?!

びっくらこいた。面白かった。夏帆はこうやって女優としての幅を広げてたんだな。

0 件のコメント:

コメントを投稿