2015年7月2日木曜日

綾瀬はるか 「雨鱒の川」(2004)

綾瀬はるか映画祭その6
2004年の映画「雨鱒の川」を見てみる。綾瀬19歳のときの主演作。共演の玉木宏とは4年後に「鹿男あおによし」でも共演してるな。

この映画、視界には入っていたのだが、ジャケットからつまらない匂いがぷんぷんするので長年放置していた。たぶん純愛ファンタジーで退屈なのではないかと。どうやら2004年の「セカチュー」「いま、会いにゆきます」などと純愛映画ブームの一翼を担った1本らしい。

磯村一路という監督が、箸にも棒にも引っ掛からない作品が多いのも不安材料だった。純愛ラブストーリーということだが、「韓国ドラマみたいだ」とあちこちで不評を聞く。今回、綾瀬はるか作品をなるべく多く見てみるというので最後に手に取った。

開始からしばらく北海道の自然の中でのびのび遊ぶ子供たちの映像。自分もモリで魚を採ってみたかったなあ。
耳の聞こえない少女、子役時代の志田未来だ!「女王の教室」よりも前の出演作だ。

トラクターを運転するたくましい美人母・中谷美紀、母ひとり子ひとりの大草原の一軒家での暮らし。この映画は北海道の広域でロケしてる。ずーっと前半まるまる子供と中谷が主人公の映画。母、やがて子供をひとり残して死別。

唐突に魚と子どもファンタジーが挟まれるのが違和感。この子はさらに絵も描くのだが、これが子どもの描くような絵じゃない。マティス?みたいなポートレートを描く。

子供が成長すると玉木と綾瀬。大きな酒造メーカーで働いている。ぼんやりしたダメ青年玉木は絵を描いていて仕事ができない。阿部寛社長の娘・綾瀬は会社を守るためのカード。玉木を預かって高校も卒業させたが、絵を描かせるというていでふたりを引き離すため東京へ追い出す。綾瀬は待つと約束する。

上京してすぐ壁画を描く仕事は普通ないだろ。子どものころしか絵を描いてないのに?あんな小さな分校の同級生(伊藤歩)と東京で偶然再会しないだろ。けど、地域の名士・阿部寛社長の強力なコネだった可能性もあるな。

再会の約束を果たす男女。だが、映画冒頭で玉木を殴った社員が綾瀬に求婚。この男よく見たら松岡俊介だった。ぜんぜん気がつかなかった。阿部寛が花嫁綾瀬の父親ってすごいな。そして駆け落ち逃避行。え?いかだで川を下るの?!北海道の川下り、いいなぁ。楽しそうだなあ。

この映画での綾瀬は出演シーンが少なくて主演という感じがしなかった。

リアリティのない純愛モノと世間から忘れられている1本だが、自分としてはアリかナシかって聞かれたら「アリ」って答えたい。テレビの2時間ドラマとして見れば十分に及第点。綾瀬主演じゃなかったら見てないけど。

DVDにはメーキングがある。綾瀬はこの映画のときから現場ではテンション高くて明るくて面白い人だったらしい。インタビューで初恋について語ってる。「中学のとき憧れの先輩はいました」

PS. 極私的綾瀬はるか映画祭、ひとまず完結。今回、綾瀬はるか過去主演作を立て続けに6作みたけど、いろんな変化に富んだ作品に出ている。綾瀬はテレビドラマのほうがメインかと思ってた。綾瀬の映画は多様さと面白さにおいて俺のまさみの出演作品群を凌駕してる…かもしれない。

2 件のコメント:

  1. ついに「雨鱒の川」ですか。なんか読み辛いタイトルですね。
    綾瀬はるかは「白夜行」から「八重の桜」「ICHI」にいたるまで、けっこう持っているけどTVの録画ばかり。「雨鱒の川」が唯一の例外で、初回限定版を新品で買って、それなのにいまだに封も切っていないのですよ。
    なぜ買ったのか・・・ポカリスエットのCMの綾瀬に逆上せたからです。でも観る機会がなくて棚の隅に追いやったままです。いまやいろんな意味で怖くて触れられない地雷のような存在なのです。ブロガーさん、アリですか。それはよかった・・と言っていいのかどうか。もう10年たってしまったもんな。
    綾瀬はるか映画祭GJでした。でも自分的には綾瀬はるかの魅力は、ドラマや映画ではなく本人だと思うのです。NHKの「ただいま、東北」では、東北の人と触れ合うやさしい人柄に魅了されました。ほんとに芸能人なのかと思うようなひとでした。

    能年ちゃんのHPのカウントダウンにあわせて、「海月姫」Blu-layをゲット!! うわ 「ぜろ」の写真が超可愛い!!

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  2. 自分、「海街」メーキングとか見るまで綾瀬がこんなに面白いとは思ってなかった。ずっとボケたおし。たしかに人柄がすばらしくて大女優らしくない。
    まだ未開封?!それはもったいない。でも、自分もまさみが好きすぎて見るのが怖いって作品があるので、よくわかるw
    インタビュー映像の綾瀬、たぶんセカチューで髪を剃った直後でカツラ?すごく不自然な帽子をかぶってる。
    ポカリのCMはぜんぜん眼中になかった。当時、綾瀬をグラビアアイドルだと思っていた。自分は昔も今もどちらかというとモデルオタ。
    「セカチュー」「白夜行」は一度ちゃんと見たい。
     
    「海月姫」は近日中に感想を記事にする予定。

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