2015年7月31日金曜日

YUI / FIND ME (2015)

というわけで、噂が出てからあっという間にYUIのMV全集「FIND ME」リリースの日を迎えた。29日の夜にAmazonから郵便ポストに届いていた。

結局、ブルーレイの初回盤にした。夜中の3時までかかっても見終わらず、次の日の晩に続きを見てやっとの完走。

YUI8年間のMUSIC VIDEOを順番にすべて見たのは今回が初めてのチャレンジ。最初は気が進まなかったものの、このMV集を企画してくれた人がいなかったらこんな機会はなかったと思う。この仕事に関わったすべての人におつかれさまでしたといいたい。

It's happy line
あぁ、やっぱりそんなに画質が良くない。こりゃ、やっぱりDVDでよかったかな…と思いかけた。
だが、今まで出たあらゆるメディア(DVDやCS放送)の中で、このブルーレイが最も高画質なのは確かだ。なにしろ2004年のことだからな。このMV収録から10年たってるので新宮町もだいぶ変わっただろうなあ。

feel my soul
この撮影でYUIは九十九里へ。涙がでるほど寒い日だったという。YUIはそんな顔をしている。なんと、この映像作品は三木孝浩監督だったんだな。ま、自分もいろんなことをすでに忘れている。これもDVDで十分な画質。

Tomorrow's way
この作品はアスペクト比が正しく出てくれない。パソコンで見ないとダメかも。このMV撮影でYUIは渡良瀬遊水地まで連れてこられた。2005年、上京して半年のYUIは自宅とスタジオを往復する毎日を送っていた。関東地方の地名をほとんど知らなかっただろうと思う。自分がどこに居るのかもわからずに九十九里、渡良瀬遊水地、ひたちなか、鎌倉、学園祭ツアーなど移動。

LIFE  
TOKYO  
Good-bye days 
YUIはイッキにカリスマ化していく。何度見てもじわっと涙が出てくる珠玉のMV。YUIの端整な顔は哀しみと慈悲の微笑みを見せる。YUIは菩薩だなと思う。きっと多くの非ファンはYUIファンに疑問を持ってる。YUIは私たちの悲しみと苦しみを一身に背負っている…かのように錯覚をしてると。

I remember you
この作品からメーキングが登場。うわ!画質がいい!YUIが神秘の超絶美少女(笑)。ちなみに、このPVがYUIにとって制服以外で初スカート(笑)。ちなみに、この曲は3rdツアー以後ライブで演奏されていない。
なんでTomorrow's way とかMTV特番でメーキングシーンがちょっと流れたのに、「FIND ME」には収録されてないんだ?完全に網羅してほしかった。

Rolling star
自分はこのMVが初めて見た瞬間から大好き。おそらく、YUIに恋する女子ファンが増えたのは、このかっこいいYUIへのイメージチェンジによるところが多かったと思ってる。アイラインをバッチリ盛ってるYUIがかわいい。狂騒の2007年の幕開け。

CHE.R.RY
まさかこの曲がYUI8年間の最大のヒット曲になるとは当時まったく予想できてなかった。YUIはこのころを「一番太ってた」と感じているようだ。自分もYUIは30歳ぐらいになったら夏川りみみたくなっていくと予想していた。だが、今こうしてメーキングをみると、顔は丸くても体型は華奢で可憐だ…。これもDVDで十分な4:3画面。メーキングも画質が良くないし音声すらない。HDで撮っても編集機材の都合でSD画質。ビットレートも低いようだ。

Umbrella
この映像はMVだったのか?以前はライブ映像として公開してなかったか。これは画質がいい。カジさん、ムタさん、エイキチさん、みんな元気かな。

My Generation
この曲でYUIはさらにカリスマ化。YUIは強くいられる秘密を知っている。きっとYUIは何でも答えを知っている。不動明王のような憤怒の表情。アポロン的なYUIからディオニュソス的なYUIへ。
メーキングによればこのMVの撮影は20歳の誕生日の翌日。

Understand
MVとしてはあまり好きじゃないが、YUIは神秘の表情。メーキングではスタジオ付近の公園ではしゃぐYUIの姿が貴重。

LOVE&TRUTH
YUI史上もっとも壮大。まるでタルコフスキーの「ノスタルジア」と「ストーカー」を多少は意識したかのようなビジュアルイメージ。なぜそこにサモトラケのニケが?修道僧のようなストリングス隊がややヘンテコ。YUIのMVの中でもかなり異質。メーキングでYUIは瞳をキラッキラに輝かせて楽しんでた様子。YUIは最後に水に突っ伏す、しなくていい笑いのサービス精神を見せる(笑)。

Jam
まだ4:3画面のMVをつくってた。ファンのつくるYUIイメージの虚像と実像。下北沢のライブハウスにふらっと現れたかっこいいYUI。ちなみに、自分の友人の妹(下北沢在住)はライブハウスでYUIを目撃したことがあるそうで、実際のYUIは普通にリュック姿だったそうだ。

Namidairo
恋愛ドラマのワンシーンのようなMV。YUIの東京ライフをいろいろ想像させてくれる。電話ボックスでのYUIシーンは横浜の軽井沢公園がロケ地。

Laugh away  
SUMMER SONG 
林遣都と岡本杏理が以後3作に出演。一生懸命に演技をがんばった2人にはもうしわけないが、高校生の爽やか恋愛ドラマとかいらん。これ以後の久保MVがまったく好きじゃなくて、今日までほとんど見ていなかったことに気づいた。
Laugh away でYUIが気持ちよさそうに歌うシーンは栃木県高根沢町の牧場。YUIが美女すぎてつらい。今見てみると草原の花がモロに造花っぽい。
サマソンのロケ地、伊豆下田白浜海岸は自分にとってまだ未踏地。

I'll be 
YUIの休養発表後に出た映像。YUIはいつもそこにいて私たちを見守ってるよ…というMVだが、やはりドラマなんていらん。ベッドでケータイ見てる女子高生が仕事に疲れたOLにしか見えなかった。仕事に絶望して辛そうなサラリーマンとか見たくなかった。お台場潮風公園のエピローグは後に付け足すように公開されたんじゃなかったかと記憶してる。

again
休養後初の楽曲。この間にYUIはなぜかさらにファンを増やした。え?交差していく人々の映像に変なエフェクトがかかってたって今になって初めて知った。ステレオポニーSHIHO、バッキー、96ちゃん、みんな懐かしい…。Live Recording Ver. は初めて見た。かなりいい感じの一発録り。

Sea
以前はYUI-netで公開されただけのマボロシのMVだった。8mmムービーなのでDVDで十分な映像作品。埋没していくB面曲かと思いきや、RIJF.2009、5thツアーで演奏されたのはうれしい驚き。

It's all too much
おっ!ここからYUIはショートヘア化。このMVも自分はほとんど見てなかったな。「FIND ME」はここから急に画質がよくなった印象。カメラも編集機材も進化したんだな。

Never say die
朝ドラヒロインに決定する以前の瀧本美織が見れる貴重なMV。(ちなみに瀧本はステレオポニーの「はんぶんこ」にも出演) ライブハウスシーンは女子しかいないな。キーボードの藤澤有沙が初登場。
サッカーシーンのロケ地は千葉県松戸の江戸川河川敷。メーキングでYUIがMV収録現場にも顔を出してたって初めて知った。YUIを一目見て涙ぐむ女子も…。
YUIを見て泣く女子は2007年の武道館映像でも見れる。自分も2012年の武道館、2013年のMETROCK、音霊でも実際に見た。YUIは聖人のような存在だった。

GLORIA
林遣都と岡本杏理が再登場してマジ演技。苦悩する青春。YUIが美しすぎる。この映像で初めてブルーレイでよかったと思えた。

Muffler
レア曲といっていいかもしれない。ライブで演奏されたことは一度もないと思う。このMVは初めてフルで見れたという人も多かったのではと思う。8mmムービー映像なのでブルーレイの意味はないが、今回初めてMufflerのタイトルバックが編み物で表現されていたと気づいた…。

to Mother
 ピアノを弾くショートヘアYUIが見れる唯一のMV。ドラマーのクリスが初登場。

Please Stay With Me
旦那を仕事に送り出した後の主婦YUIはこんな感じか?というMV。ロケ地は埼玉県入間市のジョンソンタウンだが、メーキングで実際に使用された物件の番号が明らかになっていて驚いた。

Driving Happy Life 
「タイヨウのうた」では夜明け前の絶望の疾走だった134号線を、オープンカーで気持ちよさそうに走るYUIを見れる。このナンバープレートは何?現在大工事中の七里ガ浜の以前の様子が映像に残された。

Rain
YUIが恋愛ドラマに主演したらこんな感じか?というMV 

It's My Life
YUIがひたすら笑顔!笑顔!笑顔!を連発する珍しい映像。YUI史上で異質なMVかも。

Your Heaven 
SONYウォークマンPlayYou. 「キミの知らない音project」スウェーデンロケで撮影された。8mmムービーで撮るとたちまち70年代みたくなる。

HELLO 
次々とおしゃれな衣装に着替えるYUI、前髪ぱっつんポニーテールYUI、ちょっと前には考えられなかったMV。

Green a.live
このブルーレイを32型のフルHDじゃないテレビで見たのだが、このMVの画質が今までで一番くっきり鮮明なことはわかる。カメラと映像編集機器の10年間の大きな進化を見た。
メーキングだと海岸の向こうに苫小牧港が映ってるのがわかる。

Lock On
演技をしてるYUIが見れる。YUIはミュージシャンとして仕事も人生も順調で楽しんでるんだとてっきり思ってたのだが…。

fight
この時期はもう吹っ切ったような精神状態?この3本のMVは自分としてはもうすっかり忘れていて何に収録されていたのかとか覚えていない。あ、初のパッケージソフト化か。ファンは結局買うしか選択肢はなかったか。

CHE.R.RY Bossa Live Ver. はYOUTUBEで見ればいいクオリティの低い映像。ブルーレイの必要がない。YUIトリビュート盤ジャケット撮影のときに撮られたムービーを編集したもの。
TOKYO 2012 in FUKUOKA もDVDで十分な画質。LIFE 2012 in TOKYOfeel my siyl 2012 ver.も同じ。この3本はベスト盤製作のときに作られた映像。

このMV集を見れば、YUIとの8年間をリアルタイムに追ってこなかった人でも、濃密なかけがえのない時間をYUIと過ごした気分になれる。そんな1本。

初回特典のYUI Visual Best Clip Shot が画面をキャプチャーしてモノクロ出力しましたというクオリティの低いもので必要性を感じなかった。ただ、巻末に全MVのディレクターとプロデューサー名がアルファベット表記されているので資料としては価値があるかもしれない。

今回の目玉だったmaking映像がどれも短いなと感じた。物足りない。

確かに高額な商品ではあったが、この内容だとこの価格が適切といえるのかもしれない。だが、結論からいってDVDの通常盤でファンとしては十分だったかも。

自分はYUIが休養から復帰する「again」以降のMVをあんまり見ていなかったなあ、繰り返し何度も見たMVは2008年以前のものだったんだなあ、と改めて気づいた。

このDVDソフトをYUIも今ごろ見てるんだろうか?と考えながら観ていた。だが、何もコメントしないところを見ると、一切関知してないのかもしれない。本社を訪れて話し合いすらしてない可能性が高い。

旦那 「FIND ME 買ってきたで~」
YUI  「いろいろ嫌なこと思い出すからヤメテって言ったでしょ!(怒)」

というようなシーンを勝手にイメージしてしまった。だが、
YUIからのコメントがいつのまにか出ていた。「FIND ME」に関してはわずか4行!w
「すごい曲数が入っていてびっくりです。」
と言うからには、やはり事前にしっかり知らされていなかったのかな、とも思ったけど、改めてびっくりということなのかもしれない。

この映像集のリリースをもって再び何もない時期がつづくかもしれない。YUIが世間から忘れられないように努力しているスタッフがいるとしたら、次はドキュメンタリー映画とか企画してほしい。

8 件のコメント:

  1. ブルーレイのデザインが好き。本棚に置いて保存版にしたい。「It's happy line」を観たときブロガーさんとまったく同じことを感じましたwww。
    とりあえずメーキングだけを全部連続して再生してみました。MVと違って、スタッフに囲まれているYUI様は・・実に濃い顔した人だったんだな。普通の人じゃないじゃん。ただの綺麗なひとじゃないじゃん。オーラ出しまくってるじゃん。

    やっぱり、「again」のMVのYUI様は顔が長く映りすぎているので、このMV集での自分のBESTは「LOVE&TRUTH」「to Mother」です。いつもはほかの曲に紛れているけど、映像がついていると、今回は特に胸が熱くなりました。

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  2. ジャケットの17歳YUIから70年代アメリカを感じた。
    自分はLIFE、Rolling star、あと意外にMuffler、Driving Happy Lifeが好き。

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  3. 自分は数カ月前になんとなく2ndアルバム聴いたら、一気にのめり込んでしまったという、いわば遅れに遅れてきたファンです。

    リアルタイムのリリースは初めてだったのでこれは嬉しかった。
    やはり初期の美しさ、原石っぷりにはうち震えますね。

    ここ数ヶ月作品を聴き狂って、色んな雑誌記事や関連書籍を読んでいくうちに、僕もYUIって菩薩みたいだなって思うようになりました。こんな考えって、ちょっと俺ヤバいのかな?と思っていたので、ブロガーさんの文章読んで嬉しくなりました。
    JAPANの2万字インタビューとか、本当に道徳の授業で取り上げてもらいたい。

    これが実質的なラストリリースになったら悲しいです。
    映像もいいけど、ナンバーガールみたいにライブ盤の4枚組を2セットとか出してほしいな。けっこう聴いてしまうんですよね、ああいうの。

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  4. ええっ!?今からYUIを遡っていくのは大変だけど、これからYUIを知っていく楽しみが残されているってことはうらやましくもあるなあ。

    ライブ盤って盲点だった。出してないアーティストも多いけど、ライブ盤って何度も聴いてしまうものが多いな。ソニーさんには眠ってる映像や音源の発掘をお願いしたい。1stツアーとか、「タイヨウのうた」試写会ツアーとか、学祭ツアーとか観たいものがたくさんある。

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  5. 影ながら、いつもブログを拝見させていただいています。

    突然ですが、「おはようのキスを」は福岡時代に作ったとYUIさんがおっしゃっていたのですが、SeaのMVをみていて、1番サビの「会いに行こう会いに行こう」のところで「おはようのキスを」を弾いているように見えました。

    こんなくだらないことで投稿してしまってすみませんが、この発見を誰かにどうしても伝えたかったので、この場をお借りしました。
    失礼しました。

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  6. yuiさん、出産されたんですね!しかも、双子…!
    二重で驚きましたけど、嬉しいです(*^^*)

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  7. 白い犬を飼って喫茶店はじめてほしいわ。で、隣家に娘を連れて引っ越して3人一緒に甲子園めざしたいわ。もう間に合わないけど。

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  8. それは一人死んじゃうからあかん。

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