2013年2月28日木曜日

ステレオポニー Final Live BEST of STEREOPONY

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ステレオポニーは昨年末に解散してしまったが、ファンには解散ライブをDVDで見るという最後のイベントが残されていた。12月27日赤坂BLITZのラストライブをぎっしり収めたFinal Live BEST of STEREOPONY をソニーから取り寄せた。

会場にいたのではわからないことまでカメラはとらえていた。舞台袖で待機する3人、デビュー前の貴重な映像、そして終演後の3人。フツーに泣けた。

AIMIの可愛い度合いが過ぎる。AIMIほどの才能はそういないと思う。どういう形になるのかまだ何も見えていないが早い再デビューを待っている。

NOHANAのベースがエロかっこよすぎる。ベースを弾くかしゆかとしかいいようがない。こんなベーシストをほかに知らない。SHIHOは画面に映るたびに「漢」だなって思う。

オイ!オイ!と野郎の声。オーディエンスの盛り上がりもよかった。前のほうはハードだったと思う。救助要請の声を拾っていてぶっ倒れた客がいたことを思い出した。
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YUIがスペシャルゲストで登場したI do it はその後の3人とのトークもバッチリ収録。ハンドマイク歌唱のYUIはちょっと手持ちぶさたな感じ。立ち位置に気を使っていた気がした。

みんなYUIが登場するやピラニアのごとくYUIに向かって圧縮。ああいう感じはYUIのライブではありえなかったな。巻き起こるYUIコールにYUIがウケる表情を見せていたのはDVD見て初めて知った。Amazonが一時的に品切れになっているのは世間のYUIファンも買ったからだと推測。YUIのこういう映像は今までまったくなかったので貴重と言えるが、5,000円以上するのでそう簡単に買える金額でもないと思う。

「again」がカットになっているのは大いに不満。DVD1枚に収まるギリだったとはいえそれはない。ステポ版againのダサさとカッコよさの間ギリギリを行く感じは9mmに通じるところがある。

いや~、よかった。また繰り返して観たい。最後のみんなで合唱してるシーンは泣ける。

MAOが存在感をまったく消してサポートに徹していた。ステポに詳しくない人が見たら「誰?」って思うだろう。一言メンバー紹介すればよかったのに。
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そして、DVDと一緒にステレオポニー2012USAツアー写真集も取り寄せた。これはライブ会場で販売されていたのだが買ってなかった。

見てみてびっくり。クオリティーが高い。1,500円はボリュームからいってやや高いかもしれないけど。

これ見てUSAツアー追いかければよかった…って思った。すっごくかっこいい…。

このツアーでAIMIが限界に達したんじゃないかって推測してる。どの会場でも最前とって励ましてやりたかった。そんなことしたら破滅してるけど。

こういう写真集撮ってたってことはステポのその先には希望があったはずなんだが。
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やだ、かっこいい…。自分としてはガールズバンド史上最高のギターボーカル。
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NOHANAのベースはドラフトキングで見ることができる。自分史上最高のベース少女。写真集買うの迷ってるステポファンがいたら、「迷うな、買え!」っていいたい。

2013年2月27日水曜日

Perfume / 未来のミュージアム

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火曜日に特に用もないのにふらふらとTSUTAYAへ立ち寄ってみたら、あ!Perfumeの新曲「未来のミュージアム」の店着日だった。まったく心構えができていなかったが財布にお金があったので買うことができた。初回盤はMV収録のDVDつきデジパックで1,500円。表記が「Per・f・ume」だったり懐かしい「てんとう虫コミックス」テイストを再現した「ドラえもん愛」にあふれたジャケット。MVをそのままマンガとして読める冊子にもなっている。

さて、既に懐かしいシンガポールファイナルで告知された映画ドラえもん主題歌「未来のミュージアム」だが、CDで聴いてみると、テレビ朝日のドラえもんエンディングで聴いただけではわからなかった音がバックで流れていて驚く。初めて聴く間奏部以後を聴いて感動。子供の頃、ドラえもんを見てワクワクした感覚を思い出させてくれた。

Track2「だいじょばない」だが、このトラックは小学生低学年には刺激が強く理解できないだろうと思う。唄えないし口ずさむこともできない。小学生をいきなり真夜中にたたき起こしてクラブへ連れて行ったような曲。面白くてかっこいいけど、B面として収録するしかない曲。今後この曲がライブで披露されるかどうかはかぎりなく低いのではないか。「大きくなったらクラブに来てね」というヤスタカからのメッセージかもしれない。

全世界のパフュオタたちを困惑させた謎に満ちたタイトルについて、現在発売中のWHAT's IN? 2013年3月号からほんの一部を引用。インタビュアーはおなじみ藤井美保
のっち 「だいじょばない」って言葉にビックリしました。言います?

藤井  いや、聞いたことないです。若い人たちは言うのかなと。

かしゆか いや、私たちも聞いたことないんですよ(笑)。

あ~ちゃん もし母が「超おいしいじゃん~」なんて言ったら、「あら~、大人なのに超って言っちゃったね」って感じる、みたいな。それと同じで、実際使ってる若い人たちから「Perfume、だいじょばないとか言ってんだけど」って、指差されそうな不安があります(笑)。

藤井  なんとそんな感覚だったんですね。声が楽器的に使われていてクールな曲ですが。

あ~ちゃん 中田さん、きっと私たちが不安がるだろうと見越して。
なんと、困惑しているのはPerfumeの3人も同じだった。おそらく酔っ払いヤスタカが夜のクラブ仲間との間で面白がって使ってるか聞いたかした言葉ではないかと推測。世間になんら浸透していない。このインタビューでは3人の「だいじょばない話」がこの後に続いている。のっちとあ~ちゃんはお互いをすごく観察しているなと感じるとても楽しいインタビューなので要チェックだ。WHAT'sIN?ワッツインはエムオン・エンタテインメントから絶賛発売中。
Perfume_miraisticker
なおTSUTAYAでの購入特典は今回は栞ほどの大きさのステッカーだった。うーん…それほどありがたい感じはしない。

Music Lovers を見た。振り付けと衣装を見た。かしゆかのスカート丈がもう1ミリたりとも詰められないぐらいに短い。のっちの足の長さがすごい。結局、脚にばかり目がいってしまう。面白く楽しい振り付けなのに。そして、あ~ちゃんがどんどんハンサム化してる。

2013年2月26日火曜日

AVRIL LAVIGNE / WHAT THE HELL (2011)

2011年のサマソニでアヴリル・ラヴィーンを初めて見たとき、「おぉ…。」ってちょっと感動した。
けど、まだ4thアルバム「Goodbye Lullaby」聴いてない。「Alice」も「WHAT THE HELL」もあの時は知らなかったわ。すまん。

WHAT THE HELL というシングルを見つけた。4thアルバムからの先行シングルカット。こんなCDが出ていたことすら気づいていなかった。

これはSony Music国内盤。105円だったのでカゴに入れてレジへ。

サマソニで聴いたのでなんとなく知ってた。

この人、昨年再婚したんだな。なんと旦那はニッケルバック!離婚した前の旦那はSum 41だって今日学んだ。

2013年2月25日月曜日

ドラゴンタトゥーの女(2011)

デイヴィド・フィンチャー監督の「ドラゴンタトゥーの女」(2011 Columbia Pictures)をようやく見た。これは全世界的ベストセラーの映画化。

名誉既存裁判に敗訴し意気消沈のジャーナリストに財界の大物から自伝を書く依頼が来るのだが、40年前の少女失踪事件の調査依頼だった……というサスペンスミステリー。日本での公開はR15+だった。

ダニエル・クレイグ演じる主人公と不幸な身の上のドラゴンタトゥーの女がどこで繋がるんだ?と思って見ていた。この刺青女、23歳という設定だが日本の感覚ではどう見ても「ガール」じゃねえだろってことで「女」。

この刺青パンク女が有能すぎる!この天才的調査能力見習いたいわ~と思って見ていたが、後半の経済犯罪のくだりはスケールがでかすぎて参考にならない。この女に較べたら主人公は小物。日本の内閣調査室もこのぐらいの人材がいるのだろうか?

冬のスウェーデンの暗い空と街並みの映像が美しい。40年前の連続猟奇殺人を追って方々に話を聞きに行って、一族の闇へと迫っていく。最終的に写真から「あっ!」と真実に行き着くところが金田一さんっぽくて好きなタイプのミステリー。暗い…すっごく暗い。

真犯人がしょぼい。主人公を危機一髪まで追い込みながらヒロインの一撃で退散。反撃があるんだろうな~と思っていても、そのまま逃走、爆死。あららら。

ちなみに、昨年のテレビ朝日系ドラマ「都市伝説の女」で長澤まさみ演じるヒロイン音無月子がリュックを背負っているのは、この映画を見た長澤の提案……ってどっかで読んだ記憶がある。ソースは忘れた。

2013年2月24日日曜日

父・長澤和明

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まさみパパ長澤和明が北信越フットボールリーグ2部「グランセナ新潟」のコーチに就任したそうだ。クラブチームというよりもアマチュアサッカースクール?社会人と高校生の指導をするらしい。

まさみパパはまだ55歳だったのか。自分にはもうちょっと上に見えていた。2008年から指導してきた浜松大学のコーチを1月に任期満了で退任したと聞いていた。外で忙しく働いていられるのはいいことに違いない。

ここにストリートジャック 2009年8月号がある。105円で拾ってきた。長澤まさみのインタビュー見開きページがあった。

このロングヘアーのまさみの時期が女性層を中心にバッシングが高まっていたころ。しかし、まさみオタたちにとってはロングまさみの美しさは高く評価されている。まさみはあまり父和明についてそれほど語る機会がないが、2009年公開の群青 愛が沈んだ海の色では佐々木蔵之介と親子を演じたということで、本当の父和明についても語っている。以下引用
あまりしゃべらないところとか、佐々木蔵之介さんが演じた父親と似ているかもしれないです。普段、真剣な話をするのはどうしても照れてしまうので、くだらない話ばかりしてますね。基本的に父は、「何事も一生懸命頑張れ」というタイプの人。生きていく上で、結局私は頑張ることしかできないんだと思う。父は、そんな私を常に温かく見守ってくれています
シネマトゥディのインタビューから引用すると
父とは結構、仲良しですよ。わたしが小学校4年生くらいのときに、「どこどこ行って」とお父さんをアッシーのように使っていました(笑)。父は今、大学でサッカーを教える仕事をしているんですが、あまり怒らないし。優しいですね。
参考 ttp://www.cinematoday.jp/page/A0002239
そりゃまさみが可愛いくてしょうがなかったんだろう。考えてみるとまさみパパ和明は気の毒な人だ。まさみは14歳のときから家族と離れて暮らしている。
たまに帰省するときとテレビでしか娘が美しく成長していく様を知ることができなかった。新潟は単身赴任?まさみママは?まさみ兄はもう結婚しているので、磐田の家はどうなる?みかん農家の祖父母は?家族バラバラ?プロサッカーコーチとして、いままでも何度か単身赴任があったとは思うがちょっと気になる。

ちなみに、このころのまさみはエヴァンゲリオンにハマっていた。
エヴァ大好きなんです!ハマったのは最近なんですけど。綾波レイの包帯バージョンのフィギュアも持ってますよ。(7月号付録の)クリアファイル、全種類2枚ずつ欲しいです(笑)
そして、「長澤まさみさんに聞きたい!プライベートのこと」というQ&A
Q. 男性に男らしさを感じるときは?
A. 煙草を吸っているとき。まぁ、体には良くないですが。


Q. 長澤さんと付き合うと、どんな特典が付いてくる?
A. いい香りの柔軟剤でお洗濯をしてあげます。


Q. 最近のオフはどんなことをした?
A. 友達と千葉の九十九里浜に行って、はまぐりを食べました。


Q. 沖縄ロケが多い長澤さん。おすすめスポットは?
A. 宮古島。景色がきれいだし、おいしいご飯のお店もあります。


Q. 子どもの頃の夏の思い出は?
A. つま恋のプールでウォータースライダーに乗っていました(笑)。
「煙草を吸ってる」って具体的過ぎる。誰を見てそう思ったのか。自分なんかそばで煙草を吸われるだけで不快になるが、まさみはそうじゃないのか。慣れてるのか。
おしとやかなイメージで見られがちなんですけど、私、結構ひょうきんで人を笑わせるのが好きなんです。みんなが笑顔でいるときに、あぁ幸せだなって感じますね。やっぱり人生は楽しい方がいいじゃないですか
まさみ、女の子として最高。しかし、まさみパパ…恐い。

最後に、これは学研BOMBに初登場した12歳のまさみ。磐田で家族みんなで暮らしていたころ。何かを手に入れるためには遠くへ旅立っていかなくてはならない。

2013年2月23日土曜日

極私的Tommy February6 ブーム始まる

なぜか2013年の今になって極私的に第2次トミーフェブラリー・ブームが巻き起こってしまった。
たまたまトミーの1STアルバムを気まぐれで聴いたら「あら、楽しい!」そして10年ぐらい前のことをいろいろと思い出してしまった。

Tommy February6 のCDはないのか?と中古CD店の棚を探したが、2ndアルバムは見つからなかった。今後の捜査対象。

だが、自分がこのアーティストを唯一知る楽曲だったEVERYDAY AT THE BUS STOPのシングルを105円で見つけた。ちょっと迷った。だって、押入れの奥にあるはず。探すのが面倒で結局購入。YOUTUBEでPVを観ようと思ったら、この曲のPVが見れなかったことも動機になった。そのうち誰かにあげよう。ちなみに、このシングル、発売当時の価格が2,000円。高っ!

なんだかすごく懐かしい。このPV何度も観たはず。意味不明な「マネキン爆破」とかすっかり忘れていた。楽しく面白いPVだった。
ディレクターについて調べてみたけど、主にCM製作にたずさわっている人らしい。音楽PVの代表作といえるものはこれだけのようだ。
Tommy6_edatbs
このPVを見た当時、スリムで胴が長い感じとか、不健康に色白でこの髪型にメガネ姿とか、白いシャツの着こなしとか、小指を立ててカラオケマイク&なりきりコスプレ感とか、なんとなく「エロいな……」って思ってた。

コメント欄で指摘してくれた人がいたのだが、トミーフェブラリーの後継者が「きゃりーぱみゅぱみゅ」なのかもしれない。夏フェスとかで見たくなってきた。

そして現時点で確保してるCDがこれ。2004年2月11日リリースの6thシングルMaGic in youR Eyesを105円でゲット。デジパック仕様。
なんとなく聴き覚えがある。CMで使われてたのかもしれない。(ほんとはアルバムがまずほしかったのだが)

Track2はI still love you babyという曲。ラブバラードっぽいけどポップ。
さらに、2004年7月14日リリースの7thシングル「L・O・V・E・L・Y~夢見るLOVELY BOY~」もゲット。

2004年に廃止されたレーベルゲートCDだ。これもデジパック仕様で105円で同じ店でゲット。
ピカチュウ?!このときトミー29歳。ポケモンの映画の主題歌だったようだ。

Track2は「I ONLY WANT TO BE WITH YOU」(ダスティ・スプリングフィールドのカバー)
Track3は自分を震撼させた……。ピカチュウといっしょVer.(笑)。

知らないでこれをかけてしまうとその場の空気を一変させてしまうかもしれないとんでもないふざけたトラックだ。ぱふゅのドラえもんコラボもこれぐらいの遊び心がほしい。

2013年2月22日金曜日

宝登山小動物公園

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秩父が好き。自分は数年前から何処かへ行きたくなると秩父か鎌倉へと向かう。いずれどちらかに住みたい。秩父の宝登山神社へ、節分後の初詣へ友人を誘い出かけた。参拝した後に宝登山へ登る。

Img_7396 宝登山と言えば蝋梅の花。数年前ここへやって来たときにロウバイという花を初めて知ったのだが、その時は満開で山全体が芳香剤のような香りに覆われていた。いい思い出があったので来たのだが、まだ一分咲き以下だった。公式ページには「見ごろ」と書かれていたが全然じゃん!







Img_7394 今回初めて宝登山ロープウェーに乗ってみた。当初、歩いて登るつもりだったのだが、ロープウェー駅の辺りまで歩いて登っただけでヘトヘトになってしまったので、つい……。

大人片道460円

昭和36年製の年代もの。





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宝登山神社奥の院へ参拝。数年前に来たときは誰もいない閑散とした場所だったが、ロウバイ開花中の土日は土産屋も開店していて賑わっていた。秩父地方の神社は狛犬ではなく狼だ。

Img_7405 寒かった。おそらく気温は2~3度ぐらい?

火に当たっておでん。

おでんといってもこんにゃくのみ。









Img_7421 降りは歩くことにした。ところどころ雪が残っている。スニーカー履きなので注意して下る。

途中に宝登山小動物公園がある。

この施設を数年前に来たときはスルーしてしまった。だが、見るからに昭和の香りがする。次にきたときにもあるかどうかわからない。大人420円なので入ってみた。



Img_7406 ま、家族連れかカップルしかいないわな。

雪が積もった閑散とした園内をなんとなく男2人散策開始。

小動物公園なので小動物しかいない。

客は自分たち意外に5組ぐらいしかいなかった。





Img_7407 冬のうさぎ

まるくなってじっとしてる











Img_7410 鹿

秩父地方の人々にとってなにもめずらしくない









Img_7413 放し飼いの羊が行く手を阻む

ただじっとこっちを見ていて動こうとしないので進む方向を変える









Img_7414 その辺に羊

特にエサをねだってきたりはしない。











Img_7415 その辺にいた豚

豚を見つけた子供たちが歓声を上げながら走ってきたけど、ここの動物たちは特に逃げようともしない。

猿園だけは金網の中でぎゃーぎゃーと騒いでいた。親子の猿とかいたけど、あまり猿をかわいいと思わないのでスルー。





Img_7417 動かないでじっとしている鹿

鹿と羊と豚が共存











Img_7419 アヒル

ぶっちゃけ家畜ばっかじゃん

あとはイノブタと狸とクジャクとヤギ









Img_7418 リクガメがいたけど、寒いので小屋の中で動かない。











Img_7420 これはなんだっけ?

モルモットみたいなの

この動物公園の寂れ方が心配

ちょっとは支援ができただろうか

一通り見終わると下山

30分ほどかかる。思っていた以上に遠くて膝が痛い。動物とふれあった休日だった。



2013年2月21日木曜日

で、桐島って誰?

Kirishima
「桐島、部活やめるってよ」を見た。この映画もベストセラーが原作となっているのだが、ま、あまり関心はなかった。もうそれほど見たいと思う日本映画がないのでついつい手にとってしまった。

もう自分には今の高校生たちのことはわからない。あまり感情移入できないと思っていた。その通りだった。登場人物それぞれの視点で同時に撮影していて、時間が巻き戻って再生される。なんども同じ時間をなぞるように見せられるうちに、人間関係が見えてくる。誰もがキリシマキリシマ言っている。で、誰なんだよ、キリシマって。

ははぁ、開始10分ぐらい見てだいたいどんな映画なのか見切った。この映画にはぜったいキリシマは出てこないって。

子役で有名だった神木隆之介くんはもうこんなに大きくなっていたのか。ホラー映画オタク高校生を演じていた。やはりこの子が演技が一番上手いと感じた。
Hashimoto_kirishima_2
「告白」で注目を集めた橋本愛の眼力がすごい。なんと端整な……。自分の友人はこの子を「野口さん」と呼ぶ。不気味な女の子役が多い。ミステリアス。

この子が属する仲良しグループがなぜみんな一緒にいるのかわからない。共通点が感じられない。
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山本美月が画面に映るたびに、「濃い!」って思う。なんとラテン系な美人だろう。高校の教室に制服姿でいることが似合わないゴージャスさ。いや、絶対こんなJKはいない。いたらおかしい。美人すぎてリアリティーがない。

吹奏楽部の音が懐かしい。あのぶわーっとした音は中学高校でしか耳にしない。ワーグナーの音楽をバックにカオスな展開。そして、しみじみ。

唐突に「桐島、部活やめるってよ」の文字が現れて高橋優の歌が流れるエンドロール。なんでもあり。

高橋優、今こんな歌い方をするシンガーは他にいないと思う。

2013年2月20日水曜日

ブーメラン?!

Yui_bpass200808 B-PASS 2008年8月号では3rdツアー前半10本が終わった段階で山本祥子がYUIにインタビューをしている。山本は5月18日の5本目、神奈川県民ホール公演のレポを書いている。やりとりがちょっと面白いので一部だけ引用

■YUIさんは別のキャラが入るとメチャクチャ勢いがでますよね。
「キャラクター?」
■神奈川県民ホールでやってたペリーのモノマネみたいなの。
「もう張り切っちゃって。面白かった。(早速ペリーになりきり)おぅぅ、“開国してくださいよぉ”」

「いやぁ、充実の10本。基本、移動中もメンバーと一緒で、九州を廻った3本で既に打ち上げを6回やったんですよ」

「しかも合間に観光もしてるんで、温泉とかも入ってるんで(笑)。だから濃いんですよね、密度が。3本目にしてもう、みんなの胃も腸もいい感じになってて、10本くらい終わった気分というか。それが実際に10本終わったんで、気持ち的にはその倍行ってるわけですよ」
こういう話を聞くと3rdツアーは充実していたんだなと感じる。バンドメンバーがみんなYUIよりはるかに年上の「おっさん」ばかりだったのに、世代を超えていっしょに楽しめたことが不思議だ。さらにツアー後の休養も不思議だ。

次に横浜という土地についてのコメントが興味深い
「九州廻って、北海道に行って、久々に東京に近い場所だったんで。どうしよう、みたいな。浜っ子、ちょっとシビアなんじゃない?って」
YUIはこのころまだ東京、横浜のオーディエンスにはちょっとビビっていたのか?MCでも「緊張する」と言っていたそうだ。東京、横浜はライブコンサートに慣れている客が多いイメージだったんだと思う。次に Laugh away「手を伸ばして」ってフレーズで手を伸ばすようになったYUIについて
「最初はやってなかったんですけど、どこかの会場で前のほうの席の人がこの歌の時に手を伸ばしてくれたんですね。それでピンときて。私が手を伸ばしたら、みんなもやってくれるんじゃないかなって思って。でもいつも入るとこ失敗するから、ムタさんは後ろからすごい心配してくれてたらしいですよ。〝手を伸ばして〟って歌ったあとに伸ばしたりしてたんで」

「で、〝おっ、今日は入れた!と思ったら、俺も一緒に挙げてたんだよ〟っていう話を終わったあとに聞いて。ハハハ。でも神奈川の時は完璧にできるようになってたと思うんですけど」
というわけで、「Laugh away」の「手を伸ばして」は、客がやってた→YUIが採用+ムタさん(ドラム)の協力→オーディエンスに定着 という発展進化を歩んだことがわかる。ギターを弾きながら歌い、さらにもうひとつアクションをするのは難しいことなのかもしれない。そして新曲「SUMMER SONG」の話と横浜ブーメラン伝説……

■あの日、「昨日伊豆に行きました」と話してたのは、この新曲のため?
「そうなんです。MVを撮りに白浜に行って。でも新曲ってまだ言わない方がいいって言われたんで、撮影でって話して。ものすごく海がキレイで、サーファーがたくさんいて、それを指くわえて見てたわけですよ。いいなぁって。そう、その話をステージに上がる前にヘアメイクの方に言ったら、〝ブーメラン?〟って返されたんで、思わず〝ブーメラン〟って」
■言ってた!「ブーメラン履く人~」(原文ママ)って客席に思いっきり呼びかけてたわ。
「そう。あの日観に来てくれた友達に、〝あんた、意味知らないでいってるでしょ?〟って。〝ええ、それが何か?〟みたいな」
Yui_bpass200808kanagawa YUIは2ndツアーであったような新曲YUI語披露を後にまったくしなくなった。「解禁日」という問題がYUIの頭をよぎるようになったのかもしれない。このやりとりからSUMMER SONG のMVが撮影されたのは2008年5月17日であることが判明。SUMMER SONG は11本目の大宮ソニックシティからセトリに登場する。

この話に出てくるヘアメイクって藤原羊二?どうやら男性っぽいが、このヘアメイクは「サーファー」というものをあまり見たことがないのかもしれない。ライフセーバーのような真っ黒で筋骨隆々の小さい海パン姿を想像していたのかもしれないが、サーファーはそんな格好はしない。ここからYUIの誤解が始まっている。ブーメランが何を指すのかわからないままステージ上で使ってしまった……。

そんなこんなのYUI8年間が詰まった(このエピソードがあるか不明)B-PASS Artist Book 「THANK YOU FOR YOUR LOVE」は3月9日発売。

2013年2月19日火曜日

東京事変 / 閃光少女」(2007 )

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マキシシングル棚でこれを見つけた。東京事変児玉裕一監督のMV作品3本収録の「閃光少女」(2007 EMI)105円でゲット。これはDVDだよね?

ネット上だと画質がよくないものしかなかったので、いい画質で見たかった。

OSCAはダンサーとがっつり対戦したような作品。ま、自分にはよくわからない作風。
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キラーチューンは一目見て「あ、さいたまスーパーアリーナだ!」ってわかった。にわか雨の中でバンド演奏。椎名林檎のウォーキング。最後にはダンサー登場。

閃光少女は以前から話題になってた謎に満ちた映像。インパクトあるけど未だに何を表現しているのかよくわからない。ちょっと恐い。楽曲はとびきりいい。テンションあがる。思い出の曲。
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そしてついでに群青日和(2004 東芝EMI / virgin Music)を手に入れた。これも同じ店で105円。

東京事変のデビューシングルで代表曲。

Track2は「その淑女(をんな)ふしだらにつき」 昔の曲。

Track3では椎名林檎が晝海という人と唄っている。ジャケットの一番右側の長髪の人物だが、この人はSuperflyバンドでおなじみのヒラマミキオだ!

浮雲と伊澤一葉の加入は2005年からって今回初めて知った。

2013年2月18日月曜日

ばっさークールビューティー

本田翼がまたしても大手企業CMを手に入れた。駅へ行けばスキー広告、自販機へ行くとC-1000、今度はお菓子のCMも……。
これは本当にヤバイことになる。90年代の広末涼子、ゼロ年代の上戸彩、そして2010年代の本田翼と後に語られるようになるかもしれない。

誰もがみんな「本田翼カワイイ!」としか言わない。CMでもやたらとカワイイ笑顔のばっさーが目立つ。

が、それは本田翼の一面しか見ていない。

non-noを見ているだけでは本田翼のクールさが見えてこないと思う。
ほんの3年ほど前まで、JILLEで活躍していたころは今のばっさーと違う魅力が出ていた。
これはJILLEロングヘア期の本田翼。JILLE 2009年10月号からアイラインばっちりの17歳ばっさー。今よりも背伸びをした感じ?この冷たい目がたまらない。顔がシュッとしてる。
このときから気づいていた。いつか今のような人気大爆発の時が来る、と。

自分の予想をはるかに超える規模と展開になったが。
この感じもたまらない。が、実際は学業と両立させていた真面目な女子高生だった。

少女本田翼がJILLEに放り込まれたとき、そこにはキラ星のスターたちがいた。今宿麻美、比留川游、宮本えみ、アリス、ikumi 、……。みんなばっさーよりも年上のオトナのお姉さんたち。

趣味がマンガとゲームとBzでは話が合わないんじゃないかと心配だが、意外にも仕事の相談したり「恋バナ」をしたりして溶け込んで馴染んでいった。将来は漠然とファッションの仕事に付きたいと思い始めていたころ。ファッションについても貪欲に吸収。モデル仲間の間ではカワイイ後輩だっただろう。

しかし、少女本田翼はモデル以外にも目標を見出した。本田が女優のオーディションを受け始めるのは高校を卒業してから。昨年のドラマGTOではばっさーが生徒役で一番の年上。ちょっと出遅れたルーキーだったが「一番カワイイ!」と大評判。
このばっさーは今とはかなり違って見える。
フツーすぎ?宮崎あおいに似てる?マイベストばっさーのうちの1枚。

このころ本田は自分を「目も大きくないし特徴もない顔」ととらえていた。あこがれの鈴木えみのようには自分はなれないと……。

ばっさーはショートがいいって言う人が多い。ま、その通りだ。髪型はこれほどまでに人を変える。
今後も映画にドラマに女優としての仕事が待っている。次々に大手企業の広告も入ってくるだろう。
本田翼、まだこんなもんじゃない。

2013年2月17日日曜日

吉原公一郎「松川事件の真犯人」(1962)

松川事件についての本がないかな~と探していたら、あった!しかも105円で見つけられてラッキー。「松川事件の真犯人」 吉原公一郎 祥伝社文庫 (2007)だ。

なんとこの本は事件から12年後に取材し1962年に出版されたものを文庫化。
あの松本清張「日本の黒い霧」収録の「推理・松川事件」よりも後になる。4時間ぐらいで読み終わった。

昭和24年8月17日午前3時、福島県松川町の東北本線で列車が脱線転覆し機関士ら3名が死亡した事件。
この本を読んで、松川事件の前に庭坂事件、予讃線事件という迷宮入り事件も起こっていたことを初めて知った。もれなく若い機関士が亡くなっている。脱線事故は恐い。

膨大な量の松川裁判の記録は読む気が起こらないので、こういう手軽な文庫本はありがたい。びっくりした!おもしろかった!清張の「推理・松川事件」を読んでいるとさらにおもしろい。

「アメリカは悪魔」だ。占領軍はヤクザみたいなものだった。目的のためなら何ら罪もない人が死んでもかまわない。目撃者も消す。警察と検察が権力者の犬となって証拠の捏造と隠滅。無実の少年と労組幹部に罪を着せて十数年の裁判へ。でも、ボロがでまくり無罪確定。警部と検事の人間性を疑う。

昭和20年から26年まで、日本人にとって歴史の空白時代だ。事件を追うと必ず壁に行きあたる。関係者も口をつぐむ。巨大な黒いものがうごめいているのを感じて背筋がぞっとする。資料が開示されることを望む。

柴田哲孝が解説を書いている。この人が書いた「下山事件 最後の証言」もめちゃくちゃおもしろい!
清張の「下山事件」を読んでいた自分はこの人の本を5年ぐらい前に読んだけど、何度も「げぇぇっ?!マジかー!」とつぶやいてしまった。こことそこが繋がるのかよ?!って。
どうやら「松川事件」を追うと「下山事件」にも行き着くという……。「亜細亜産業」「消えたレビュー団」などまだまだ謎が残っている。今後もすごい事実が判明することを期待している。

2013年2月16日土曜日

剣岳 点の記 (2009)

新田次郎の原作を読んでから木村大作監督の「剣岳」を見た。

当たり前だけど、原作をそのまま映画にはできないので、多くのエピソードは省略されたりする。
また、松田龍平演じる生田信がちょっと嫌な部分のある未熟な人間として描かれている。原作にはあまり描かれなかった人夫たちが日当にこだわる箇所とか、長次郎の息子の手紙とかのエピソードも追加。帝国陸軍の現場の苦労への無関心さは伝統。原作以上に陸軍上層部がわかりやすく酷く描かれていた。

今のように通信が発達していなかった時代、コミュニケーション力がものをいう。新田次郎の小説を読んでいると、表情と言葉尻からありとあらゆることを読み取る心理バトルに驚く。現代の我々とは異なる能力を持っている。そこを映画にするのは難しい。

新田次郎の冬山遭難の描写を読んでいると、自分も冬山をさ迷い歩いている感覚が1日抜けないが、映像で「寒さ」を伝えるのも難しい。
しかし、活字で読んでいても一体どんな山なのか、雪渓なのか、崖なのか、尾根なのかなんとなく想像するしかない風景が美しい映像として目の前に広がってくるのはありがたい。

出番は少ないが明治女を演じた宮崎あおいが可愛い。長次郎妻を演じた鈴木砂羽(まさみと仲良し大酒のみ女優)も出番は少ないが印象に残った。
何よりも雪山で撮影に挑んだ役者とスタッフの苦労がどれほどだったのかと感嘆せずにいられない。自分は春秋の1000mほどの山でも荷物を持って歩きたくない。

2013年2月15日金曜日

冬の海

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先日の連休、ボート遊びを趣味にしている友人にボートに誘われた。自分は小さな舟だと酔うのでそれほど気乗りしない。なんで冬に海に行く?冬は海に出る人が少なくて運転しやすいのかもしれない。助手が必要なのかもしれない。ダウンの上にライフジャケットを着るとパンパンになる。

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Cruising横浜港沖~。釣りをするわけでもなく、ただの探検。この日は風もほとんどなくて揺れないほうだった。が、やはり海は揺れる。お菓子とかパンとか持ち込んだけど食欲がわかない。

しかも、冷却水の温度がすぐに上がってしまうエンジントラブル。回転数を上げられないのでゆっくり進む。時間がかかるし舟が揺れる。いつも以上に酔ってしまった。

悪いけど、もうしばらくボートはやめておく。次は天気のいい夏にしてね。

2013年2月14日木曜日

Hello, Good-bye YUI

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2月14日にまずロッキング・オンから Hello, Good-bye YUI が発売された。デビュー直前からYUIを追い続けてきたロッキンの2大出版物「H」と「JAPAN」からインタビューと未公開写真を含むPHOTO GALLERYから構成された写真集と本の中間ぐらいの1冊。

オビ書きは「悲しみも喜びもあるから、すべてを受け止められる」 YUIのすべてをおさめた永久保存本!とある。裏面だと「ハダカの求道者・YUIの軌跡」とある。

取り急ぎパラパラっとめくってみた感想だが、自分が思い描いていた究極の理想を100とするとこの本は40ぐらい?

インタビューを全収録とオビに書いてあるけど、ロッキングオンが行ったすべてという意味ではなかった。重要な節目でのインタビューと思われるものを全文掲載という意味だった。

ぶっちゃけ自分はロッキングオン出版のYUIの載ってる号はすべて持っている。この本が出ることで雑誌はもう必要なくなるのかな?ともイメージしていたのだが、そんなことはなかった。まあ、すべて載せてしまうと内容がかぶる箇所が多々出てくるのでこういう構成になったんだと思う。あんまりマニアックすぎてもほとんどの人はついてこれないわけで。「H」の連載ページはすべてスルー。入手困難になっている2007年の一部の号もスルー。今後もまだ紹介してない号は記事にしていこうかなとも思う。

新生YUI再デビューに向けての布石として十分な1冊。YUIに関心のあるすべての人にオススメできる。ロッキング・オンから通販で購入するとポストカードが特典として付いたのだが、早々に予定冊数を終了してしまったらしく、2冊注文したのだが1冊しか来なかった。「ひとり1冊」というルールになったのかもしれない。ロッキンから留守電が入っていたのはそのためか。大変に美しい装丁の仕上がり。ストレスなくめくるためにもう1冊買ってこよう。

巻末にYUIからの直筆メッセージがある。「そして、これからもよろしくお願いします。」という1文だけでファンは大いに元気づけられるし希望を持てる。

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