2014年2月28日金曜日

BABYMETAL 初回盤を買ってしまった

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昨年の夏フェスで聴いて以来、すっかり気になる存在になってしまったBABYMETALの初のアルバムが出るというので、発売日の前日フラゲをしようとTSUTAYAに行ってみた。

すると、初回盤はあるのだが、通常盤がない…。自分は通常盤を買うつもりで来た。初回は3,800円もするのだが、通常盤は2,100円。裕福でなく恵まれてもいない自分としては通常盤一択だったので、あきらめて帰った。

じゃあ、発売日当日ならあるかと思って翌日も行ってみたのだが、やっぱり初回盤しかない。ここで迷った。TSUTAYA特典は生写真。どうせなら特典も欲しい。通販だと「先着順」ということで不安だったので、迷ったあげく結局、初回盤を買ってしまった。

しかも、3,800円プラス税だった。3,990円もした……orz

もちろんDisc2の特典DVDから試聴。これが……素晴らしかった!PVは今までネットで見ていたのだが、やはりちゃんとした画質で見ると感動も大きい。

まったく見分けがつかなかった小さい子どもふたり、YUIMETALとMOAMETALが、今回DVDを手に入れたことで、完全に見分けがつくようになった。今までは「双子か?」ってぐらいそっくりで見分けがつかなかったのだが、よく見ると二人は似ていない。YUIMETALはYUIっぽく、MOAMETALはMOAっぽい顔……としか言いようがないが。

幕張で初披露されて話題騒然(自分は行っていないが)の「ギミチョコ!!」(上田剛士氏楽曲提供)をライブ映像PVで初めて聴いた。楽曲としての完成度とパフォーマンスとしての芸術点の高さに唖然とした。これは中毒性がある!感動がある!参った!Perfumeに感じる同質のクオリティ。

ああ、初回盤を買ってよかった……。本当によかった。

「ヘドバンギャー!!」のPVが怖い。完全に「エクソシスト」だし邪教徒。こんなところを見つかったら、中世ヨーロッパなら火あぶりになっている。1回みて即オーディオコメンタリー再生。

アルバムとしても素晴らしい出来だ。「ド・キ・ド・キ☆モーニング」「Catch me if you can」の音源がようやく手に入った。「おねだり大作戦」が入るならシングル盤「メギツネ」は買わなくてよかった……。サマソニの「リンキンパークはこっちじゃないぞ?」の音楽も入ってる!何度でも再生したい。「4の歌」「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」なんだこりゃ?絶妙にくだらなくて笑える。BABYMETALは素晴らしい!

真ん中の背の高い歌の上手い少女、SU-METALはこれから2年3年と歌い続けていくイメージはできるのだが、小さい二人は18歳ぐらいになったときに、「ダメ・ダメ・ダメ・ダメっ!」ってやってるイメージがわかない。今後Perfumeのようになれるかは不安。でも、18とか19になったらもっとセクシーな感じになっているかもしれない。Perfumeだってもう「おまペロ」はやらない。

というわけで、数年後もBABYMETALのいる日本であってほしい。

2014年2月27日木曜日

司馬遼太郎「関ヶ原」全3巻読んだ

「新史太閤記」につづいて「関ヶ原」も読んだ。上中下3巻の上巻だけ新装版を買ってしまい、中下をこの表紙のもので読んだ。いや~、大作だった。さすが司馬遼太郎の本は面白い。

自分が初めて関ヶ原に興味を持ったのはNHK大河ドラマ「天地人」だった。あれ?義務教育で関ヶ原を学んでいるはずなのに、徳川VS石田ってことと、その結果しか知らなかった。なんという壮大な人間ドラマと悲喜劇!大名はつらいよ。その後、関ヶ原町の資料館に行ったりして、この本をずっと読もうと思っていた。

司馬は秀吉と三成が初めて出会った寺に、少年時代に行った思い出話から語り始める。

上巻はずっと石田三成と島左近を中心に話がすすむ。「やべえ、豊臣秀吉が死にそうなんだが……」、秀吉という権力によって偉い地位にいる三成は、秀吉がいなければタダの人に成り下がってしまう……。このままだと徳川の天下になってしまう。

上巻の後半、秀吉死後はず~っと徳川家康と本多正信の老人二人の天下簒奪の悪だくみ。三成は物の言い方が可愛げなく、ほとんどの豊臣大名たちから嫌われた。家康は悪魔だったけどすごく人当たりがいい。

中巻は日本各地の大小大名たちの「どっちにつく?」という悲喜こもごも人間模様。どう振舞うかに一族の命運がかかっているのだから必死。司馬は自分がまったく知らなかった小大名までエピソード満載で語る。膨大な数の登場人物たち!

下巻の後半になってやっと戦闘開始。いや~、長かった!ぜんぜん簡単な話じゃない。意外にも司馬は「戦後」と各大名のその後の運命についてはあまり語らない。大名たちが主人公で悲惨な一平卒たちは一切描かれない。最後はなぜか黒田如水のその後に焦点。

これ大河でじっくりやってほしい。人生で一度は読むべき本だと感じた。小学生にも読ませたい。人生とは、社会とは、こういうことだと。

2014年2月26日水曜日

そんなあの子は空回り系少女

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もう掘り起こすYUIに関するネタもぜんぜんない……。こんな感じで細々とたま~にやっていく。

先日、Gyao Magazine 2007年5月号CAN'T BUY MY LOVE のインタビュー記事を見つけたので拾ってきた。2ndTour追加公演直前の時期のもの。105円だった。インタビュアーはKana Yoshida 。

YUIと2ndアルバムの楽曲についてトーク。だが、もう何も新しい知識もないので、インタビュー最後の箇所だけ、ほんの少し引用

「CAN'T BUY MY LOVE」、とても力強いタイトルですね
「直訳すると〝私の愛するものはお金なんかじゃ譲れない〟という意味。この作品には、私が大切にしたいものがたくさん詰まってるんです。単純に〈これからも愛するものと関わって生きていたい〉という意味も込めました」
それは、守るものが増えたから?
「そう……かもしれないですが、〝守る〟とか、〝守られる〟って言葉は好きじゃないんです。ここで豆知識なんですが、誰かの為の〝為〟って、〝偽り〟と同じ文字を使っているんですよ。だからこそ、〝守りたいもの〟ではなくて、あくまでも〝愛するもの〟を大切にしたいんです」
YUIさんの言葉へのこだわりですね。
「そうですね。……実生活でも、徹底できたらいいと思うんですけどね(笑)」
周りの環境がどんなに変化したとしても、マイペースを保てているのは、コツがあるんですか?
「こうみえて、昔は空回り系だったんですよ(笑)。でも、どんなにもがいても、結局辿り着くのは、〝音楽が好き〟という気持ち。何があってもこの気持ちに勝るものはないから、マイペースを保てるのかもしれないですね」
「人の為と書いて偽り」、この時期YUIがよく語っていた。YUIはあまり「ファンのため」という言葉は使わない。市川哲史が「YUIというシンガーは音楽を届けたいという気持ちよりも、自身が気持ちよく歌える環境があれば満足なタイプ」と看破していた1文を思い出した。「好きなものが大事」、正直でブレてない。

空回りって本人は言うけど、それはいつのことを指しているのか?YUIは挙動不審少女ではあったが。

上京して曲作りしていた期間はYUIによれば毎日が「葛藤」で、心の中でいろいろな感情が勝手に暴れ闘っている状態で、絶えずイライラして尖って疲れていたという。おそらく、そんな時期のことを指してるんだと思う。

ブレなかったYUIはこの年には初めての武道館に到達。今現在のYUIが空回りしたりもがいたりしているのか定かではないが、じっと力を蓄えながら、きっとまた大きな結果を出すだろう。

ちなみに、2014年の2月~3月はYUIがSDオーディションを受けてからまる10年だ。だが、このオーディションが随時開催だったために、あの「トップランナー」でも公開されたオーディション映像が一体いつ?何処で?だったのか正確な日時場所が不明なまま。16歳のYUIが偉大なるジャイアントステップを記した重要な日。ファンにとっても記念日なのだが、調べてみても「2月か3月」としかわからない……。

2014年2月25日火曜日

新山詩織は「音楽と人」のインタビューで泣いていた

Niiyama_otohito201505音楽と人 2013年5月号を手に入れた。17歳の新山詩織のインタビューを読むために。新山、ずっと気になっていたが距離をおいていた。昨年の夏、2回ライブを見た。俺はまたかつてと同じ道を歩んでしまうのか……。

樋口靖幸がインタビューしているのだが、「取材の中で彼女はずっと泣いていた」という。ええぇぇーっ、それは情緒不安定だ。この写真もわなわなと震える不安そうなうさぎちゃんに見えてくる。

学校に強いストレスを感じていた少女の趣味はギターを弾いて歌うことだった。おとなしかった少女は「自分を変えたい」とオーディションを受けた。
「まず受かるって思ってなかったし、とにかくギター弾いて唄うっていうのが好きなだけで、有名になりたいとかそういう願望は全然なかったので、いつも通りに唄おうと思ってオーディションに出たんですけど」
ああ、いつかの誰かと同じ匂いを感じる。ギターと歌が好きなだけで無欲。デビューが決まってからの周囲の反応がおもしろい。
「『見たよ、すごいね』とか……みんなこっそり言ってくる感じで。自分から友達に言ったりしないからなんですけど」


「……それまで、あんまり喋ったことなかった子とかまで、こっそり聞いて来るので。なんとも言えない気持ちというか……。もともと中学の時とか、すごいおとなしい子の括りに入ってたんですよ。第一印象でも『おとなしそうで静かだ』ってよく言われて。ホントはそうじゃないんだけど、周りの人は私をそういう人だと思って接してきただろうし、そういう人だと思って私と喋ったことがなかった人から突然メールが来たりして。みんなが応援してくれるのは嬉しいけど、今までは話しかけたりしなかったのになんで?……っていう。やっぱりこういう時だけ人は寄ってくるものなのかなぁとか……」
うわ、リアル。そういえば昔ある女優も「初めてオーディション受けて、翌日スポーツ紙にばーんと出たら、親しくない人から『何してんの?』ってメール来た」って言ってた。クラスメートであっても親しくない人は親しくない。「へぇ」とは思っても何も言わない人がほとんどだ。でも、きっとみんなはキミの「自分を変えたかった」というジャイアントステップを眩しく敬意をもって見ているだろう。

「新山さんは自分の中で嫌いな部分がいっぱいありそうですね」という樋口のひと言から、このインタビューの雰囲気がすごいことに……。
「なんか……そのままでいいのに、全部に対して上手くやろうと思っている自分がいて。そんなに難しく考えなくていいことでも……たぶんどこかで完璧にやらないとダメだ、って思ってる自分がいて。そんな自分がすごい嫌で…………(泣き始める)…………すいません」
この後しばらく「……」が増える。なんだか読んでて呆然としてしまった。

最後に、新山がカバーしたグルーヴァーズ「現在地」についての箇所を引用して終わりにしたい。

樋口は「現在地」が「ここに居ることを君に知らせたいってこと、それだけのためにある歌」「ゆれるユレルで唄っていることの答えで、泣きながら話してくれた答えでもあると思うけど、どう?」と問いかけた
「……改めて歌詞読んだ時、〈ずっとこんな調子〉ってフレーズが続いてて、〈あぁ、今の自分はその通りだな〉って思って」

(だから新山さんも「ここにいる」って自分の歌で唄えるようになればいいんじゃないですか?)

「そうなれたら……いいですね(笑)」
そして、2014年2月に出たシングルが「今 ここにいる」だった。つまりこの樋口と新山のインタビューは重要!まだ「音楽と人 2013年5月号」を買ってない人は急げ!

「現在地」を聴きたい。眼の焦点が一点を見つめたままカチコチかつ全力の新山の生うたで。1stアルバムはぜったいに買う。


2014年2月24日月曜日

新山詩織 / 今 ここにいる

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新山詩織の4枚目のシングル「今 ここにいる」をTSUTAYAで買ってきた。初回盤もあったのだが通常盤で。特典はまたしてもクリアファイルかよ!

何、この美少女?!実際の新山は埼玉の北のほうに住んでる素朴な女子高生。もうすぐ高校卒業。

買うのが第2週になってしまった。しばらくTSUTAYAに行ってなかったのもあるけど、これは買わなくてもいいかなってちょっと思ってた。サビにそれほど新鮮さがない。それに、ついにアルバムが出るという情報もあったし。

だが、そうは問屋がおろさない。新山のシングルはすべてTrack2が他アーティストのカバーになっている。今回は…、え、「ピアノ」?

自分は「ピアノ」という曲名を聞いて、たったひとつの曲を思い出した。The Birthdayの「ピアノ」だ。新山の尊敬する人はチバユウスケ。まさか、な……。

だが、本当にThe Birthdayの「ピアノ」だって知った。その事実を知ってから買いに行った。自分はThe Bithdayのシングル「ピアノ」も持っているけど、18歳の少女のカバーってどんなだ?

声、低っ!チバより低いんじゃないかと思ったが、さすがにそれはないか。だが、やはりこの子の声の魅力と音楽への真摯さは完全にデビューしたことのYUIを思い起こさせる。「今 ここにいる」もじわじわしみじみキテる。

「ピアノ」は2009年の曲だから、イマイがギタリストだったころのThe Birthdayのシングル。ぶっちゃけ好きな曲かといわれると、The Birthdayの上位20位にも入らないかもしれない。悲しみと切なさを秘めたしっとりバラード。新山が歌うと2割3割増しでいい曲に聴こえた。

新山にとってチバは憧れの人かもしれないけど、実際に会わせるのは不安。チバは「いい人伝説」もあるけど「どいひー伝説」もある……。

まだまだ知名度もCDセールスも苦戦中の段階。営業部は何とかドラマ主題歌タイアップぐらい引っ張ってきてほしい。声を聞けば立ち止まって聴きたいと思う人は多いはず。

歌詞カードジャケットの間から、新山の1stツアーの先行抽選の告知が出てきた。18日までじゃん!終わってんじゃん!ツアーって言っても大阪と東京だけじゃん!

できることなら行きたいけど、自分はこのライブに行けないとしても悔いることはないと思う。できることなら新山と同じ世代の、同じ悩みを抱えた若者たちが行ってもらいたい。

2014年2月23日日曜日

結城酒造を訪ねて

2月上旬に茨城県結城市へ初めて行ってみた。友人が車を買い替えた(中古)記念ドライブにつきあって。二人でカメラ持って散歩開始早々になんだかすごい雰囲気のある酒蔵に出会った。

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大きな屋根の家だ。金田一さんが歩いていそうな感じ。

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この写真もPENで撮ったのだが、傾きがあまりに酷いので修正&トリミングした。建ってから150年ほど経ってる結城市の文化財的な酒蔵だが、まったく観光地の匂いがしない。

我々が訪れたとき、家族&従業員7,8人で仕込み作業中。着飾った感じが全くしない、人に見せようとしてるわけでない日常風景にちょっと衝撃を受けた。高度経済成長もバブルもまったく無縁だったかのように、戦前と何も変わっていないかのような家族総出の仕事風景がそこにあった。

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入り口を入って右側の畳の部屋に販売用の日本酒が置いてあったので買い求めた。おかみさんがストップウォッチ持って作業の監督をしながら対応してくれた。まだこんな光景が日本にはあるんだ。これはiPhoneで撮影。その辺を子供が自転車でぐるぐる遊んでいた。少し見学させてもらった。

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315円で手に入れた「けいおん」みおフィギュアを眺めながら、結城酒造の生酒(1,500円)を冷でいただく。フルーティ~。日本酒の味なんてわからないけど、こういった日本の風景を守るためにも少しは消費しようって思った。

2014年2月22日土曜日

のっちはいつからアークティック・モンキーズを聴いているのか?

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CONTINUE Vol.34 POWER PERFUME GIRL 連載第5回ではPerfumeの3人を新宿タワレコ7階で自由にCDを物色させるという、とても興味深い企画を慣行している。この雑誌、200円で手に入れた。

この時点(2007年6月ごろ?)では3人ともJDになっている。どんなCDを選んだのか?とても気になる調査だ。自分も以前はよくタワレコ新宿店へ行ってたけど、ここ数年はもうさっぱりだった。

J-POPのフロアから、かしゆかとのっちだけが8階の洋楽フロアへ移動。(あ~ちゃんは今でもあまり洋楽には関心を示さない気がする。)制限時間内でそれぞれが選んでお買い上げ。さて、何を買ったのか?
かしゆか 「私は、Kaskadeの『Here and Now』です。」(以前から好きだったんですか?)「「いえ、これが初めてです。ポップを読んだり、ジャケットを見て決めました。チャレンジですね!」

あ~ちゃん 「aikoさんの『LOVE LIKE POP add.10th Anniversary』(DVD) 最高ですね!このDVDに収録されているライブ(2007年1月31日横浜アリーナ)、すごく行きたかったんですよ。でも、スケジュールを見たら、バッチリ仕事が入っていて、仕方なく……。」「DVDの曲目を見たら、私、全部歌えますね(笑)。家族で見て、楽しみます!」

のっち 「Arctic Monkeysの『Favourite Worst Nightmare』を選びました。今年のサマーソニックで、史上最年少の大トリを務めると聞いて、買ってみようと思いました。」
かしゆかと、aiko大好きあ~ちゃんの買ったものは、まあ、納得。だが、ここでののっちの回答はとても重要。

昨年のPerfume WORLD Tour 2ndのロンドン公演に先立って、在英日本大使館が行ったPerfumeへのインタビューで「好きなUKの音楽は?」との質問にかしゆかが「100点!」な解答をしたことが話題になった。UKミュージックから新旧織り交ぜたすばらしい解答をした。

一方でのっちは「アークティック・モンキーズが好きです」と答えていた。ここ、ちょっと自分の中で引っ掛かっていた。えっ?のっちが?!どうして?

その答えはここに載っていた。2007年といえばPerfumeの夏フェスデビューイヤー。サマソニ大阪のオープニングアクトに史上初めてアイドルが登場。自分たちが初めて出る夏フェスのヘッドライナーということで気になってCDを買ったことが、のっちにアークティック・モンキーズを聴くきっかけをあたえたらしい。のっちとアークティック・モンキーズの出会い、それは大使館インタビューの6年前のCONTINUE ……。

なお、のっちはこの取材で「他に欲しいものがあった?」との問いに「髭(HiGE)」の『ボニー&クライド』」と答えている。

あ~ちゃんは「思い出の1枚」として、B.B.WAVES(沖縄アクターズスクールのグループ)の「LOVE&SMILE!!」をあげていた。「Perfumeでオーディションを受けて、初めて合格したときに使わせていただいた曲なんですよ!オーディションの前に自分で買って、みんなで聴きました。」

かしゆかはバンプへの思いを語る。「大好きで、CDは全部持ってます。最初に買ったのは、アルバムの『jupiter』で、そこからバンプにハマりました(笑)。」

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最後に、この取材時に新宿店にあった「~Complete Best~DVD付き」の本人たち直筆ポップも貴重な資料だと思うので書き留める。これは筆跡からのっちの筆によるものと推測される。
こんにちは、Perfumeです!!!!!タワレコ新宿店さんにおじゃましとります。このアルバムは、Perfume初のアルバムにしてBESTアルバムなので、私たちの「今まで」がギッシリつまっております。テクノ、ハウス、エレクトロ好きのアナタ!だまされたと思って聴いてみて下さい!オススメは、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12です。ヨロシク!
このCDは初回こそレアだが、「DVD付き」は今でもフツーに買える。中古市場でもそれなりに価格をキープしている。Perfumeのアルバムはすべて名盤だといえるが、「Complete Best」も絶対の名盤。

2014年2月21日金曜日

THE STROKES / ANGLES (2011)

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THE STROKES のアルバム「ANGLES」(2011 RCA)をようやく手に入れた。というのもそこに500円で売られていたから。ストロークス、自分はもうなんだか惰性で聴いている。長年の習慣で聴いている。CD買うのも惰性。

2011年といえば音楽聴いてるどころじゃなかったのもあって、ちょっとした自分の音楽空白期。この年、STROKESはサマソニのヘッドライナー。自分は帰り支度しながら、移動しながら聴いた。たぶんこのアルバムの曲をやったはずだが何も憶えていない。

ストロークスらしい安定のけだるいすちゃらかギターを聴くのが好きだ。Under Cover of Darkness という曲も好きでわりとよく聴いてる。今回アルバムを通して聴くのは初めてだったけど、えっ?!34分?短っ!あっという間に聴き終わる。

アルバム全体を通して聴いた感想だと、やや薄味。いや、それがSTROKESならではの魅力かもしれないが。

2014年2月20日木曜日

伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」(2000)

伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」(新潮文庫)を105円で手に入れて読んでみた。実は……自分が伊坂幸太郎を読んだのは初めてだった。

これを読もうと思った理由は、能年玲奈が「CUT」2013年11月号で「自分に最も影響を与えた3冊」の1冊にこの本を挙げていたから。

あらすじ的なものを見る限り、パラパラとめくってみる限り、これは自分とは合わないだろうなって感じてた。

戸惑った。これはミステリー?SF?童話?こういった本に慣れていないのでどう読んだらいいのか?ずっとわからないままだった。「神曲」とか「デカメロン」とかハルキ・ムラカミとかこんな感じか?読んだことないけど。

仙台の南に「荻島」という周囲から隔絶された謎の島がある……という設定。島民の名前こそ日本人風で、田んぼがあり案山子があるのだが、物語の設定のシュールさ、哲学的なのか洗練されているのか意味不明な会話のかみ合ってなさ、シュールレアリスム的世界。

最後まで読み通してみていいことがあるのかな……と、疑心暗鬼になりながらも読み通した。結局、難解な映画を見通した後のもやもやした感じ。

この本に影響を受けた能年が「しゃべくり007」で見せたようなシュールな絵を描くのもわかるような気がした。

2014年2月19日水曜日

長澤まさみは猫アレルギー

SWAK 2012年5月号を105円で手に入れた。定価が300円なのでそれほど安く手に入れた気がしない。長澤まさみと大宮エリーの対談が掲載されているのだが、これが異常に面白い。
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「こういう対談系って自分の素が見えるから苦手。私、秘密主義なわけじゃないけど、恥ずかしがり屋なんで」というまさみ。まず「酒」の話題から始まっている。

長澤まさみ都市伝説に「酒の席で股間にバナナをあてて笑いをとる下品な悪フザケで上野樹里に嫌われた」というものがある。その真偽は未確認だが、本当だとしたらそれは酷すぎる。

ちょっとしたことで「恥ずかしい!」と顔を赤らめるまさみがそんなことをするとは考えられないが、長年まさみを見てきて自分には、「まさみならありえなくない」と思うところがある。まさみは「小学生男子」の側面を現すときがあるからだ。酒を飲むと「暴れてバカになる」というまさみ。

リリー・フランキーと飲むとき、どんな話しているのか?という問いに
「なんか……下ネタですね。私が下ネタ好きだから。」 
「(飲むと)小学生みたいにバカですよ。明るいバカです。本当に幼稚なことしかしゃべらなくなる(笑)。」
これが俺の愛したまさみだ……。ちなみに、リリーとは2012年に本谷舞台の稽古期間中に「交換日記」をして仲良くなったらしい。いつしかまさみは「酒飲み」イメージになってしまっていた。本谷舞台で「毎日のように飲んでいた」ために酒に強くなったそうだ。ウーロンハイが好きだというまさみは、「ウーロンハイは量があるからそんなに飲めないけど、日本酒は一番飲んだ時で6合飲めました」「焼酎は麦が好き」とも語る。

次に、高校の同級生・鈴木杏についてまさみが語っている箇所が重要。テレビで鈴木杏が「まさみちゃんは面白いですね」とVTRコメントをしているのを見たことがあるが、まさみが鈴木杏についてコメントしたのは見たことがなかった。
「杏はお母さんみたい。面倒見がいいんですよ。同級生に対して優しいし、友達思いだし。」
まさみをよく知るもう1人の女優の水川あさみによると「長澤まさみは行動につながりがない」そうだが、まさみは
「取材とか受けてても、たまに言われたことでいろいろ考えてたら、何聞かれたか忘れちゃう。なんか頭が違うとこいっちゃって。」 
「一生懸命しゃべってて、今のすごいよくしゃべれた!って思ってたら『……』みたいな顔されたりとか(笑)。」

「しゃべるのがもともと得意な方じゃなかったのが、この仕事を始めて、取材されるようになって段々できるようになったんだけど、主語がないから何言ってんのかわかんなくなる」

「杏からは幼稚園生を見るような眼で見られてますね。」
というように、長澤まさみの喋りには思考に論理と筋道がみられない。公開トークショーとか、舞台上で突然のスピーチとか危険。それが長澤まさみ。鈴木杏とは今でも年に数回会っているそうだ。坂本美雨のライブに誘われて一緒に行ったらしい。いつまでも仲良くしててほしい。

さて、長澤まさみは2009年に水川あさみとハワイを自転車で旅をするNHKの番組に出演したが、まさみはずっと鼻声で声がガサガサだった。アレルギー体質ではないか?と自分は推測していた。

まさみはシンガプーラという猫がお気に入りらしい。この大宮との対談でまさみは、「猫が好きだけど、怖い。猫アレルギーなの」と語る。
「幼なじみの家に猫がいて、触りにはいくんです。子供の頃、友達の家に一匹の猫がいて、その後にその友達のお母さんが黒猫の赤ちゃん2匹を拾ってきたの。私、どうしても触りたくて。一緒にいるだけで声がガッサガサになるくらいアレルギーなんだけど、触りたいから、ゴーグルとマスクして触りに行ったんですよ。」
「可愛いっていうのを聞いて知ってて、飼うんだったらシンガプーラって決めてる。でも飼えない。死んじゃいますよ私。呼吸困難とかになると思う。」
長澤まさみは猫アレルギー。長年のまさみオタの自分もそれは知らなかった。猫アレルギーじゃなく男性アレルギーであってほしかった…。

というように多くの情報を得ることができたインタビューだった。まさみは面白すぎる!栗毛ショートのまさみの横顔が美しい。

2014年2月18日火曜日

武州本庄

1月下旬ごろ埼玉県の本庄市を自分で修理したばかりのOLYMPUS PEN-Sを片手に歩いてみた。フィルムは期限切れ12年ものネオパンプレスト100
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この日は気温15度ぐらいのポカポカ陽気。散歩にぴったり。本庄は埼玉県の北の北限、つまり中山道の武蔵国の北限。古い家屋と蔵がいたるところにあった。やはりこの街も郊外へと人口が移動し中心部は寂れかかっていた。

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レンガ倉庫とか街の歴史的遺産を活かした街づくりを模索中。

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どの写真も左に傾いている。つまり自分のPENのブライトフレームがこれぐらい傾いているということ。今後このカメラで撮るときはこのことを忘れないようにしないといけない。

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今回PENに初めて白黒フィルムを入れて撮ってみた。カラーで撮ることに慣れていると白黒で何を撮ったらいいのかわからなかった。これからはPENには白黒でいく。

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中山道にあった銀行の倉庫も洋菓子店を経て、現在では使用されていないようだ。

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商店街もシャッターだらけ。昨年、自分は水上での音楽フェスを見るために新幹線を使ったが、そのとき「本庄早稲田駅」という新幹線駅があることに初めて気がついた。過去何回か新潟に行っていたというのにまったく気づいていなかった。

新幹線の駅ができても本庄市の中心街になんら活気をもたらしていないように感じた。そもそもこの駅名に違和感を感じた。本庄市に「本庄早稲田高校」があることは以前から知っていた。どういった経緯でこの駅名になったのか……、いろいろと勘繰りたくもなる。

2014年2月17日月曜日

能年の寝顔

Amachan_stera 祭り好きの友人からこれをもらった。

なんでも東京ドームで「まめぶ汁」を食べて、傍らに置いてあった特別編集のステラ(北三陸観光PR用?)を1冊もらってきてくれた。

いやぁ~、ありがたい。

今年、北三陸に行きたい。

「あまちゃん」Tシャツもここぞという場所で着なくてはいけない。

能年に会いたいけど、そんな機会はないだろうな。

バンド再結成してフェスにでも出てくれないか。

「かんぽ」のポスターやCanon、コーセーのCMも見た。今いちばん輝いているんじゃないか。

寝顔が陶器みたいにキレイだねえ。それに、よく見るとハンサム。

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2014年2月16日日曜日

誉田哲也 「月光」(2006)

きまぐれでこの本を買った。誉田哲也 「月光」(2006)の徳間文庫版(2009)。友人と待ち合わせしていたブックオフで105円で。自分が誉田哲也を読んだのは初めて。なんとなく名前はよく見かけていたから人気作家なんだろう。

「こんな本を買ったんだ」と、この本の表紙を友人に見せたら「ラノベ?」って言われた。そう見えるのか……。ま、姉の死に不審を抱いた少女が、姉と同じ高校に入って調査開始。次第に真実に近づいていく……。クラシック音楽が登場するっぽいし、自分の好きな清張型ヒロイン青春ミステリーじゃないかと推測した。赤川次郎かもしれないけど。1日で読めた。

自分は本を読み始めると各キャストを勝手に想像し始めるのだが、これは早々に断念。映画化は無理だ。不快感と嫌悪感を持った人も多いと思われる性的、ポルノグラフィックな箇所が問題になる。18歳以下にこの本を買い与えるには注意が必要かもしれない。

ミステリーというよりは人物関係のピースが最後にピタッと嵌るように判明していくような作品……と想像し、そう望んで読んだのだが、読み終わってもそれほど自分の予想を上回ってはくれなかった。
時系列が過去と現在をいったりきたりするけどサクサク読める。登場人物は高校生たちと中年音楽教師だが、それほど深みを感じさせない人物描写だった。ま、女性の性格描写が薄いのは清張もそうなんだけど。

だが、この本の舞台は赤羽!w 「駅前の本屋」とか「アピレ」とか出てきてた。川口、朝霞、十条などの地名が出てくるので著者はこの辺に住んでる?!

ま、面白かったか?って聞かれると、う~ん、73点ぐらい? この作家の作品はもう読まないんじゃないかな。ベートーヴェンの「月光」ソナタは死んだ姉がよく弾いていたという小道具でしかなかった。

2014年2月15日土曜日

Perfumeが表紙になった唯一の女性ファッション誌

PS 2010年6月号を発見。「不自然なガール/ナチュラルに恋して」リリース時期のPerfumeが表紙と4ページに登場。すごく状態がいいけど250円かぁ。しかし、女性ファッション誌は今後どんどん手に入りづらくなっていくので購入。おそらくこの1冊がPerfumeを表紙にした唯一の女性向け雑誌ではないか?

Perfumeの3人はもう25歳だ。ヴァンサンカンなのだ。今後はこういった展開は少なくなるかもしれない。

3人が一緒に帽子をかぶっているというめずらしいショットもある。のっちとあ~ちゃんは帽子をめったにかぶらない。ファッション誌らしく「買い物っていつしてる?」って質問をしている
のっち 「休日の昼間に渋谷、原宿、表参道にブラブラっといきますよ。最近はCANNABISで、SomethingElseのジャージーっぽい素材のすっごいゆるパンツを買いました。基本、テロテロした素材や、リラックスパンツ系が好きです」

かしゆか 「私はお買い物フリーク(笑)!! 買うときは本当にドバッと。さっきも撮影の合間にバッグをゲットしちゃいました。ラブリーな服も好きだけど、ふだんはG.V.G.V.やHELMUT LANGとかのカチッとした、黒で強い感じのモードめスタイルが多いんです」

あ~ちゃん 「私はどこに行ってもワンピースばかり手に取っちゃう。だからクローゼットは、3分の2以上ワンピース。めっちゃ持ってます(笑)。今日はハットとのバランス感を重視しました」
ああ、スタイリストはKenさんだから、いくつかあるものの中からあ~ちゃんが選んだものを着ているのか。 Perfumeは3人ともA型で性格が似ているようで趣味はバラバラ。3人は私服でもオシャレだけど、特にかしゆかはすごい。
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Perfume Fes ぴあ先行NHKホール両日とも外した。友人も外した。絶望のリフレイン2……。

14日のUstream生放送、大雪のせいで帰り着けなくて聴けなかった。14日は高山→松本にいたのだが、中央道が小淵沢で通行止めの情報を昼過ぎに知り、大雪の中を上田へ移動し信越道から関越道へ。だが、本庄児玉で通行止めで高速を降ろされ、あとはずっと下道。

だが、道がまったく動かない。ところどころ雪で動けなくなった大型トラックが立ち往生して乗り捨てられていた。道をふさいでいた。あの震災の日よりひどい危機的状況を感じた。

2014年2月14日金曜日

OLYMPUS PEN-S のシャッターに挑む

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昨年末から愛用のPEN-Sのシャッター故障の自力修理に挑戦していた。何とか再び組み終わって試写に行って来た。

いろいろと参考になるブログやサイトを見てまわって少しずつ修理を進めていったのだが、なにせ素人なもので、シンクロ接点のネジ頭をナメてしまったり、ネジやピンを床に落っことしてしまったり、想像以上に細かい作業に悪戦苦闘。とてもじゃないが素人にはオススメしない。

自分は過去何度もカメラ分解に挑んでいたのだが、シャッターに挑戦したのは初めて。このカメラは60年代の機械シャッターでかつ、とてもメジャーな機種なので多くの人が分解してブログに書いてくれているおかげで可能だった。
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ジャムのビンをベンジン漬け専用ビンにしてシャッター部品をまるごと漬け洗い。だが、24時間洗浄を3回ほど繰り返してもやや固着している箇所があるようなので、さらに左下の黒いリングの下にハマっている回転駆動するドーナツ状の金属も取り外して洗浄。小さいピンがどうはまっていたのか観察してから取り外す。ははあ、固着の原因らしき箇所を発見したので洗浄へ。

ちなみに右上の半月型の部品はスローガバナーと呼ばれる1/30以下のスローに必要な部品。多くの小さな歯車が回転することで時間をかせぐ。

洗浄した部品を乾燥させ組み上げると、ようやくリングがスムーズに回転するようになった。シャッター羽根を慎重にポッチにセットして、左が上のアルミ製の枠にはめ込む作業がなかなかうまく行かずに難航。羽根をつけない状態ではめ込む練習をしてから羽根を組んだほうがよかった。ここが最大の試練だったわ。

なんとかパキッとはまったかと思ったら、シンクロ接点のリード線を切断。ハンダ付けという作業も増やしてしまう。ハッキリいってこのカメラ、1万円ほどで完動品が買えるというのに、こんなめんどくさい作業、もう2度とごめんだ。仕上げにシャッター羽根や歯車あたりに、4B鉛筆の芯を削った粉を潤滑剤の代わりにパラパラと微量ふりかける。何度もシャッターを切ってみて動きがスムーズなことを確かめる。

ピントを調整するためにすりガラスが必要だったのだが、そんなもの手に入らない。しかたなく、CDケースの板にコンビニレジ袋を切って貼り付けることで簡易すりガラスを作成。メジャーで測った3メートルの壁にピントが合っている状態で、目盛りが合った状態でピントリングをそっとかぶせる。ちゃんと2mや5mの箇所でクリック感があるのでほぼ合わせられたと考えることにした。無限遠もなんとか大丈夫じゃないかと楽観。
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一時はもう放棄してしまおうかとも思ったぐらいに窮地に陥ったが、なんとか再び組みなおすことができた。自分のPENは美品じゃないけど、こうしてみると愛着がわく。美品じゃないがゆえに何処へでも気兼ねなく持っていける。
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ハードオフで買っておいたジャンクフィルムを使ってテスト。白黒のネオパンプレスト100の使用期限切れ12年以上(!)のもの。1本100円だったので買い占めてきた。きっと12年前の写真が撮れるに違いない。
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で、1月中頃に奥多摩町を歩いたときの写真ができた。古いフィルムでなにも問題ないようだ。だが、問題点に気づいた。

以前はそれほど気にならなかったのだが、ファインダーのブライトフレームがやや左方向に傾いていることに気がついた。ブライトフレームで構図を決めると、ほぼ全ての写真で左肩が下がった絵になってしまっていた。

ブライトフレームは接着剤で固定されているので修理ができないようだ。ジャンク品を探してファインダー部分を交換することも頭に浮かんだが、もう修理はこりごり……。

なので、建物とか遠景とか撮影するときは、垂直と水平に注意して、カメラ自体の金属枠を意識するか、ベストと思った構図からやや左に体を傾けて撮るしかない。

あと、意外にハーフサイズは横構図で撮ってもいいことに気づいた。横構図で撮るとなぜかそれほど水平性が狂わない。
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遠景でもほぼ問題なくピントが合ってくれている。
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近くの被写体でもピントを外さない。自分のカンがいいのかもしれないが。レンズがいいのかもしれない。ただ、パララックスの特性をまだつかんではいない。

2014年2月13日木曜日

プラスアクト 2006年spring号 映画初主演

ワニブックス社の映画誌「プラスアクト」Vol.08 2006年Spring にYUIのグラビアと「タイヨウのうた」インタビュー6ページの記事を見つけた。これは把握してなかった。400円でゲット。
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スタイリングは鈴木由里香、YUIが来ている黒いジャケットはナノ・ユニバースのクレジット。ジーンズとグリーンのスニーカーはYUI私物なのかどうかは不明。インタビューテキストはSACHIKO AZAMI

映画についてのインタビューが続く。映画のインタビューは何度も見てきたので、最後の部分だけピックアップしたい。

(お芝居は面白かったですか?)
「面白いという言い方が正しいのかどうか…もちろん楽しいこと、面白いことはありました。でも葛藤する部分もあった。ちゃんと乗り越えられた今、やって良かったなと思います。もうこの先、経験できないことじゃないかって」
(また別の作品に出てみたい気持ちは?)
「まずは、この映画を観てもらいたいです。ひとりの人間を生きたってどんな感じかとまだ考えてますし、今は音楽に集中したいとも思います。この映画に出会えたのも運命だと思うので、また演技をするかについては運命に身を任せたりしつつですね」
(お芝居をしたことは、今後の音楽活動にどう影響しそうですか?)
「体を使って表現する、声で表現する。演技と音楽とでは表現の仕方が違うかもしれません。だからこそ、表現の幅が広がった気がします。私が行ける範囲が広くなったというか。それは確実に、音楽へいい影響を与えるはずです」
この映画は観た者を変える。山崎あおいに「これをやりたい」と思わせたように。もう観た人はまだ観てない人に薦める使命がある。

2014年2月12日水曜日

MUSIC MAGAZINE 2012年6月号「マイ・ブラッディ・ヴァレンタインとシューゲイザー」

2012年に突然「ラヴレス」と「EP's」のリマスターが出たタイミングでミュージックマガジン「マイ・ブラッディ・ヴァレンタインとシューゲイザー」という特集を組んだ。これは出た当時に立ち読みして済ませたのだが、やっぱり欲しくて2月になって古本屋で購入。音楽ライターたちによる、バンドの変遷と紆余曲折エピソード、そしてシューゲイザーディスクガイド、とても勉強になった1冊だった~。

このイシュー当時、まだ翌年の22年ぶりのアルバム「MBV」はケヴィンが「新しいアルバムを出す」と発言したという噂しかなくて、本当に出るとは予想だにしてなかった。「20年間作品ゼロの現役バンド」と書かれている。アーティスト不在だからこその広がり続ける幻想と憶測。22年は長すぎる。

自分は80年代末からゼロ年代までの「シューゲイザー」から「ニューゲイザー」までつづく「ラヴレス」の遺伝子を読み解く1冊。なるほど~って唸りながら読んだ。そんな事態が進行していたとは全然気づいていなかった。

「Ecstasy and wine」とか探してるけど全然見かけたことない。今後もこの本に載ってるCDを探していく。

2014年2月11日火曜日

大岡昇平 「ながい旅」(1982)を読んだ

大岡昇平「ながい旅」(1982 新潮社)がそこにあったので読み始めた。自分は13歳ぐらいのときに「野火」という本を読んだことがある。おそらくほとんど理解できていなかった。それ以来の大岡昇平の著作。戦犯裁判に関するドキュメンタリー。自分は普段避けている戦争犯罪という人間の極限状態がテーマ。

太平洋戦争末期に起こった27名の米軍捕虜処刑事件の責任を負わされた東海軍管区司令官岡田資中将の戦犯裁判と判決後のスガモ・プリズンでの様子と信仰が描かれている。絞首刑というものがどういうものか教えられる。重い……。

捕虜殺害という非人道戦争犯罪への復讐に燃えるアメリカと、無差別爆撃こそ非人道的な殺人でジュネーブ条約の「捕虜」にあたらないと主張する弁護側。正直言って自分はどちらの味方もしたくない。

軍施設を狙った空爆にたずさわった者は捕虜収容所に送られた……というように、両者は明確に区別されたという。

米兵の命を1人でも救うために、日本の戦意喪失をねらって、銃後の無辜の民を火の海に逃げ惑わして何万人も殺す……。これってどうなの?大人は誰もこの疑問に答えてはくれない。それは言っちゃいけないのが日米暗黙のルール?

撃墜された爆撃機の乗組員は降下投降するのだが、家族が殺され火の中を逃げ惑った人々に敵国兵士を思い遣る気持ちの余裕はない。「人をたくさん殺しておいて自分が生きようという考えは潔くない」と証言した主婦がいたように、当時の日本人は戦争だから無差別空爆されるのも仕方がないが、捕虜でなく「戦犯」が処刑されるのも仕方がないと考えていた。日本人は戦国武将とかの講談とか聞きすぎていた。そう考えるのも当然だったかもしれない。

自分は大岡昇平というと兵士としての戦争小説というイメージがあったのだが、裁判をテーマにした著作もあるって今回初めて知った。この本はほとんどずっと国際戦犯法廷での弁護側検察側の証人質問が続く。ここは読んでいてなかなかイメージが難しい。処刑という判断の陸軍内部での手続きや意思決定のされかたが焦点となった。被告に有利不利な証言かどうかがはっきりとはわかりずらいものがある。自分には難しかった。

B級C級の戦犯容疑を掛けられた人の中には、普通の市民として生活していて兵士に召集され、不運にも捕虜虐待に関わってしまった人が多かった。誰かが責任をとらなければいけないが、不運だった。手を下した兵士たちも上官からの命令を拒めるかどうか……。連日の空爆で余裕を失っていたにしても、死刑という重大な決定は可能な限り慎重になるべきだった……。

池袋サンシャイン60の傍にある公園、あの場所は怖ろしい。

2014年2月10日月曜日

驚くべき橋本愛

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橋本愛というモデルで女優がちょっと人と違っていることはその言動と週刊誌から伝わってくるプライベートである程度予想できていた。

橋本がモデルを務めているSEVENTEEN 2013年8月号の特集「モデル仲間&読者から愛へのラブコール殺到♥人気絶好調☆橋本愛BOOK」は橋本愛を知るうえで貴重な資料。

「どんなことでも真剣に考えてる」「尊敬しまくってる♥」(大野いと)、「自分を持ってるところが大好き」(広瀬アリス)などの賞賛の声。

事実
  • 身長165cm、体重47kg、足24.5cm
  • 姉と妹がいる
  • 橋本は中1のとき学年2位になったことがある
  • 得意科目は英語、国語、数学
  • 中学ではよくリーダーをつとめていた
  • 中学時代は女捨ててた。暴走してた。先生によく怒られてた
  • あまり感情を表に表さない
  • 「怒り新党」「アメトーク」を見ている
  • ライブ大好き(最近ストレイテナー、大森靖子のライブに行った。N'夙川BOYSでは楽しすぎて周囲が引くぐらい暴れた。マキシマムザホルモンのライブに行きたい。フジロックに行きたい。)
  • 音楽プレーヤーのヘビロテ曲第1位はマキシマム ザ ホルモン「恋のメガラバ」
  • いまハマってるのはクリープハイプとハンバートハンバート
  • カラオケでよく歌うのは銀杏BOYZ「あの娘は綾波レイが好き」
  • 映画を年間100本は余裕で見ている
  • 1ヶ月休みがあったら国内一人旅をしたい
  • 撮影の合間は読書かYOUTUBE見てる
  • 刈谷友衣子と仲がいい。よく遊ぶ。
  • 自分を「クズみたいな人間」と思ってる
  • 今の仕事してなかったら何やりたい?→「働きたくない。でも主婦もできる気しない。お店やりたい。」
なんか、これ読んで、とても橋本に共感した。
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さらにもう1冊、橋本基本資料

DeView 2013年2月号では橋本の芸能界デビューについて語られる
「今、所属している事務所のオーディションのCMを観た母が、なんとなく応募したのがきっかけなんですよ。それに対しては、肯定も否定もなく、どちらかというと流されるままっていう感じで受け入れて」
というものだった。モデルの仕事はしたいという希望があったものの、ドラマや映画の仕事は
「乗せられた船をなんの意志もなく漕いでいただけだったと思います(笑)。」
2012年は6月「俺はまだ本気を出してない」、7月「くちづけ」、8月「さよならドビュッシー」と3ヶ月連続での撮影で精神的余裕を失っていたという。
「ずっと大人ばかりの現場にいて、友達にも会ってなかったので、もう壊れてました。なんというか、ぴゃ~ってなってましたね(笑)。」
「あまちゃん」でアイドルを夢見る少女の役を演じることについて
「私、だいたい、どこでもよく歌っちゃうんですよね。自分では無意識なんですけど、ひとりで家に帰ってるときも歌っていて。変な人と思われちゃうから、結構、困ってるんですけど(笑)、どうしてもやめられないんです。でも、そのくらい歌うことは好きなので、上手い下手は関係なく、この共通点を最大限に利用しようと思ってます」
紅白歌合戦で能年と橋本のステージは何度も繰り返し観たくなる奇跡のようなシーンだった。あの「あまちゃん 第157話」オープニングの「今行くからね」のあの時間、橋本愛は日本で一番注目をあびて輝いていた。歌うことが好きな本人は案外楽しんでいたのかもしれない。じゃあ、歌手デビューしちゃえ!

「ハードナッツ」はそれほど面白くなかった。最後のほうだとテロだの公安だの壮大すぎた。もっと女子大生の身の丈に合った、とぼけたユーモアのあるセコい事件を扱ってほしかった。

2014年2月9日日曜日

中山七里 「おやすみラフマニノフ」(2011)

中山七里 「おやすみラフマニノフ」(2011 宝島社文庫)を読んだ。著者のことは知らないが、なんとなくクラシック音楽がテーマの青春ミステリーっぽいので興味を持った。これは350円で手に入れた。

同じ作者の「さよならドビュッシー」という映画は見たことがある。たぶん続編じゃないか?的な想像をしていた。「さよならドビュッシー」もそこにあったけど、映画をなぞるように原作を読むのもどうかと思ったので今回はスルー。

音楽大学が保管している2億円のチェロが消えた!という事件で始まる。(別に人が殺されなくてもミステリーは成立する。刑事ドラマばかりのテレビドラマもなんとかしてほしい。)コンサートが何者かに妨害される、という話。名古屋が舞台。

音大生の辛い現実が描かれる。主人公の青年は貧乏ヴァイオリン奏者の4年生。読んでいてツラくなった。そういえば自分の高校の友人や先輩後輩で3人ぐらい音大へ行った人を知っているが、その後どうなったんだろう?音大卒業生のほとんどが音楽関係の仕事に就けないという現実……。

主人公と、彼を助けるスーパーマンのような客員ピアノ講師が音楽で青春していると最後に意外な事実が判明するという展開。なんでもこれぐらい物事がよく見えている大人になりたいものだ。ミステリーと云うより、どちらかというと音大学生青春小説。

この作者はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調の演奏実況を詳しく描写している。自分にはできないことだ。チャイコフスキーやパガニーニの曲も登場。曲を知っているとイメージしやすい。読んでから聴いてみてもいいけど、それだと文面から音楽が伝わってこない。

で、面白かったか?うーん、点をつけるとしたら75点ぐらいかな。
一昨年買ったCDを引っ張り出して聴いている。アシュケナージが70年代にプレヴィン&ロンドン響とDECCAに録音した4曲の全集2枚組み。まあ、これも500円だったから買った。安い。自分の持ってる唯一の全4曲収録のCD。

ラフマニノフは2番と3番ばかり演奏される。ピアニストにとって技巧的で華やか、演奏効果の高い超難曲。
このCDで第1番と第4番も何度も聴いてみた。この2曲ももっと聴かれるべき。

パーパッパパパパパ、チャカチャカーンで劇的に始まる第1番の魅力にこれで目覚めた。
ツィマーマン、アンスネス、アシュケナージをぐるぐる聴いてる。

2014年2月8日土曜日

ポケットフジカ350FLASHを手に入れた

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フィルムをカメラに装填する、それは簡単なようでとても難しい。その最初の段階で事故が起こるケースが多い。そこでフィルムとカメラのメーカーはもっと手軽に失敗なく写真が撮れるカメラとフィルムの企画を考えだした。カートリッジにフィルムが入っていてフィルム自体に触る必要がない110フィルムカメラだ。

このポケットフジカ 350 FLASH というカメラは70年代の終わりごろの110カメラ。プラスチック製で1m~無限のパンフォーカス、シャッター速度は1/400の1速(フラッシュをポップアップさせると1/100)という、カメラ愛好家にとって何も魅力を感じさせない「写ルンです」スペックで、ほぼ見向きもされない。

自分はこれをジャンクの箱の奥底から220円で発見した。欲しいから買うんじゃなく、安いから買ってしまう。そんな繰り返し…。

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110フィルムを使う。だが、このフィルムはゼロ年代中頃に製造が終了したことによって、多くの110カメラが使用不能になった。だが、近年になって製造するメーカーが1社現れたことで使うことが可能。ただし、24枚撮りで780円(現像代別)もする。

Img_6777 手に入れてからひと月ほど経ってようやく試写してみた。110カメラを使うのは自分にとって初めて!110フィルムを触ったのも初めて!

巻き上げはプラスチックの歯車を左手親指でガリガリ回す。まったく「写ルンです」と同じ操作感。自分が手に入れた個体はシャッターもフラッシュも問題がなかったのだが、フィルムを実際に入れると問題が発覚。

フィルムを装填して最初の撮影……と思いきや、フィルムカウンターが①をスルーして②が見え始めた。これは何かがおかしいと気づいて、そのまま撮影。これは「窓」を見てフィルムを確認しながら撮影するのかな?と思ったのだが、更にちょっと巻くと②の途中で引っ掛かって止まった。しょうがないので衣服に押し当てて空シャッター。だが、その後うんともすんともシャッターチャージ兼フィルム送りの歯車が回ってくれない。完全フリーズ。その後、カチャカチャと歯車を指で左右に回す、力任せに回すなど、ダマシダマシでフィルムを撮り切った。

3週間ほど前、群馬方面へ行って試写してみた結果がこれ。とりあえず「FUKKATSU110」のISO100白黒フィルムを使用したのだが……

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上州館林の街を歩いた。徳川家康の家臣・榊原康政の城下町。5代将軍綱吉も藩主だったことがある歴史ある街。新しい世代は郊外へ移動し、駅周辺の再開発が失敗したのか、家々が朽ち果てている印象だった。

全てのコマに横一文字ひっかき傷が続いていた……。コマを検知する穴も破壊されていた。まるで戦後直後のような写真になってしまった。破壊されたフィルムの破片がつけたのだろうか?ゴミ傷だらけの画になってしまっている。

それに…、この画質はとても実用に耐えるものではない。110フィルムが絶滅してしまった理由がなんとなくわかった。写るんですスペックのカメラではあったが、冬の晴天下でモノクロフィルムで撮るとほぼ白くとんでぼーっとした画質だ。フィルムのラティチュードの問題もあるが。この結果には失望した。

110フィルムにコマごとに空けられている穴を検知する金属レバーが、シャッターを切っても元のポジションに戻ってくれない。内部のバネが劣化してるのか?分解したところ、シャッターユニットの下に患部があるらしい。だが、小さなピンやバネが入っている箇所は開けたくないので修理不能だが、このまま使用するとまたフィルムが破壊される。レバーがプラスチック部分と接触している気がしたので、ぐいっとテンションかけて曲げてみた。次なんとかなるかもしれないが、次はいつになるだろう?

2014年2月7日金曜日

CDJ1314 DAY3 ダイジェストにFLOWER FLOWER 「月」

どれだけフェスに出ようと、ライブをやろうと、映像が放送されることのなかったFLOWER FLOWER をついにWOWOWさんが放送してくれた。昨年6月11日の両国Perfect Sync.はUstream配信だったので、今回の放送がFLOWER FLOWER のライブ映像としてはテレビ初OAということになる。1年間で2映像しか存在しないって……歩みが牛歩すぎる。
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自分はこのイベントに行けなった。バンプ、サカナ、グループ魂、クリープハイプ、カナブン、ベビーメタル……、人気バンドがDAY3に集中。チケも高騰。25,000円台後半で推移していて手が出なかったわ。
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GALAXYを埋めつくしたオーディエンス。ま、このすべてがフラフラ目当てではないわけだが。
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唯一リリースされている「月」のみOAされた。フラフラの楽曲はまだほんの一部だけしか曲名が明らかになっていない。
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「ひとつになろうよぉ~!」 YUIが「ふーたったった♪」の前に発した言葉。ほとんど笑顔もなく緊張していたのかもしれない。ジャケットYUIがかっこいい。インコの群れツアーを思い出す。でかいアニマル柄のシャツじゃなくてよかった。
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次は「地上波初」が待たれる。