2017年4月30日日曜日

チャイルド44 森に消えた子供たち(2015)

英国人作家トム・ロブ・スミスが、スターリン時代のウクライナでのサイコシリアルキラーを描いた「チャイルド44」は新潮文庫でよく古本で見かける。読もうかと思ってたけど、2015年にハリウッドで映画化されてる。今になってやっと見た。137分、長い。

製作にリドリー・スコットの名前がある。この人、もう80近いはずだがまだまだ盛ん。監督はまだ30代のスウェーデン人、ダニエル・エスピノーサ。登場人物全員がロシア人という役柄だが英語で演技。

これを見ていて、ロシアで上映されたかな?と思って調べてみたら、やっぱり上映されていないw 英国とアメリカ側が描く収容所国家ソビエト。党とタテマエの絶望国家。クリミア情勢をめぐる西側とロシアの対立下での両陣営の政治も垣間見る。

日本も戦前の治安維持法時代、憲兵や特高刑事は容疑者を国家の裏切り者として容赦なく連行、拷問。この映画での冷酷無比ぶりもすさまじい。きっと今の北朝鮮はこんな感じ。粛清の嵐。

1933年の飢饉で多くの孤児が発生。ウクライナの孤児院から逃げ出す少年。森の中で出会った将校にレオという名前を与えられる。ソ連軍によるベルリン陥落でそこにいたレオはソ連国旗を掲げて写真に収まり英雄に。やがてKGB有能捜査官として容赦なく裏切り者を検挙していた。

社会主義の楽園に殺人事件は存在しないというタテマエなので、真実を知りたいとか、犯人を追うとか、それはそのまま国家への反逆。みんな知らんぷり。警察は市民の監視で忙しい。少年の死体発見時の状況も当局は嘘を重ねていく。

スパイ容疑で密告されると突然連行されていく。見てはいけない。抗議しても質問してもいけない。
農民の家も襲撃。裏切り者をかくまった者はその場で妻もろとも射殺。だが、部下のワシーリーが子供も殺そうとすることには激怒。

いい人そうだが、主人公レオ・ディミドフ(トム・ハーディ)も党国家の走狗。殺伐としてる。友人の息子が殺されたことが明らかでも事故死として報告。やがて妻にスパイ容疑がかけられるのだが、これって絶対的服従のテスト?妻をかばうと左遷され民警に落とされ地方都市へ。
絶望的状況下で妻と一緒に連続少年殺人の犯人を追う孤独な戦い。

サイコシリアルキラーを追うサスペンススリラーとして見たのだが、ほとんどがソ連というスターリン独裁国家の異常性を描いてる。「この国では真相を求めることは危険」こんな国でどう生きられる?

平穏無事に出世する正解はどこにもない。ソ連市民は全員愚鈍化。目立たないようにふるまい死んだような眼をする。独裁国家は怖い。
市民を逮捕して不幸にする主人公も、連続殺人鬼もともに孤児育ち。絶望的に暗い。ぜんぶスターリンのせい。

登場人物たちがみんな醜悪。アクションにハラハラするけど、べつにだれも応援したくもかばいたくもならないw 遠い異国の遠い過去。今の日本人にはこの時代のロシア人のメンタリティーにそれほど共感もできない。見終わっても気分悪いまま。

スターリン時代のソ連を舞台にした連続殺人鬼を追うサスペンス作というとてもユニークな作品。当局の不寛容さと残酷さが強烈。ロシアからすると西側による史実歪曲映画だそうだが、けっこういい線いってリアルにスターリン体制下を描けてたように感じた。

2017年4月29日土曜日

長澤まさみ「タイトル未定(仮)」から「Sweet Hertz」へ 2009年1月~6月

かつて放送されていた「長澤まさみのタイトル未定(仮)」を聴きなおしてまとめるという作業もついにDVD-R4枚目に突入。自分もいつまさみを失うかわからないので、この大編纂事業を急ぎたい。
作業上で必要なためにDVDとファイル番号を書いてある。放送された日付が不明なものが多い。ON AIR局が増えたためか、トーク中に日付を特定できるような話題を入れなくなったようだ。

2009年は元旦に「長澤まさみのオールナイトニッポン」からスタート。(ちなみにまさみは2006年にもオールナイトニッポンを担当している)

Disc4_1 長澤まさみのオールナイトニッポン2009年1月1日
  • ニッポン放送開局55周年記念イヤーのトップバッター
  • 夢をテーマにトーク
  • 前回の2006年のオールナイトニッポンがぜんぜん思い出せない!w
  • 元日は中高生のときは鐘つきに行ってた。
  • 最初のゲストは今井絵理子
  • まさみは小4のときSPEEDのコンサートを見に行った。
  • 今井「横アリのRADWIMPSのライブでまさみちゃんを見かけたことある。」
  • 学校と両立できた?まさみ「中2で上京してからが悲惨でしたね。洗濯ものとか」
  • まさみ「夢はシール屋さんになりたいw」
  • 榮倉奈々からコメント「まさみちゃんはヘンなキャラクターが好き」
  • 芸能界で唯一の同じ年の友達。
  • 水川あさみからコメント「まさこは会うと必ず寸劇をしあう」
  • 友達は二人しかいないw
  • あさみちゃんは仕事するまで1回も会ったことないのに、こんなに仲良くなった。
  • 2人目のゲストは吉川ひなの
  • 吉川から「台本どぉーりだね!」とつっこまれるまさみ。
  • 「まさみちゃんは優等生だと思っていた」
  • まさみは去年マイアミに行った。
  • まさみとひなのちゃんは身長が同じぐらい。
  • ひなのを持ち上げるまさみ、どっぷり疲れるw
  • 高橋克実からコメント「お花ありがとう」「優しい時間」でスキーに行った。リフトに二人で乗った。急斜面すぎてまさみちゃんは半泣きだったw「あのときは死ぬかと思った。崖!w」
Disc4_2 2009年1月4日 新年最初のレギュラー放送
  • ラジオ番組で迎える2回目の新年。こんなに続くと思ってませんでした。
  • Perfume 「Dream Fighter」をON AIR
  • 長澤家の正月1日2日は父母両家の家へ。
  • 父方の祖母は餃子コロッケという食べ物を出す。あとお寿司。
  • お年玉は18歳までしかもらえない。誰もくれなかったw
  • 仕事をしててバイトしてるぐらいは貰えてた。
  • まあちゃんはお金もってるでしょ?って。ぜんぜんお金ないよ!
  • 高校卒業してチョー苦しかったのにもらえないつらさ。
  • 2009年はブラジル行きたい。サンバ踊りたい。
  • 地元のブラジル人は冬でも晴れてるとタンクトップで寒くないのか心配だったw
  • 新春運試し黒ひげ危機一髪ゲーム
Disc4_3
  • デビュー作で一緒だったスタッフさんたちと映画の現場で一緒になる。「大人になったね」って話をしてるのが不思議。
  • 初詣はまだ行ってない。
  • あじすけには毎年行きますね。おいしいんですよ。大好き。お父さんとだいたい行く。
  • 31日はお父さんの働いているグラウンドに愛犬を走らせに行った。ちょー楽しかった。
  • 地元の友だちはほんとに少なくなってしまった。会ってないし、年賀状なんて全然来ないw 
  • あさみちゃん、麻生久美子さん、阿部寛から年賀状が事務所に来た。
  • オールナイトニッポンはテンパったw 話を聞きつつ進行するのは難しい。自分はライター泣かせだったと思う。
  • 今年は阿川佐和子さんに会いたい。リスペクト!w
  • 長澤ザワールドのコーナー 世界の話題でトーク
  • 私も外人と結婚したい夢はあった。
  • 私は外人からよく話しかけられる。
Disc4_4
  • ニッポン放送には私のポスターが貼ってありますよ。
  • 1日に4回宅配便の再配達。申し訳ない。
  • 「そうか、もう君はいないのか」は去年の秋、まだ暑かったころに撮影した。蚊が多かった。原作もすごくいい。奥さんがとにかく素敵。
  • 私、何歳で結婚するんだろ~ww
  • 3年B組長八先生のコーナー
  • またまた公開録音が決定。
Disc4_5
  • 実家は一軒家なので寒い。マンションは暖かい。
  • 冬は寒いので仕事のときしか外に出ない。
  • こういうお仕事って休みが急にできることがある。静かに休もうと思っても落ち着けない。
  • 実家にちょくちょく帰るようにしている。愛犬がカワイイ。
  • 勉強がんばるようになったのは高校から。中学はぜんぜんがんばってなかった。
  • テスト前になると必ず電話していろいろ教えてもらってたなんちょんっていう友達がいたw
  • モテてぇ…。告白されてぇ。ドキドキしたいw 「あいのり」がマイブーム。
  • あたし、眉毛がちょー長い。1.5㎝ぐらいある。まつ毛は短い。
  • でも、まつ毛エクステとかは苦手。
Disc4_6
  • 「あいのり」が3月で終了してしまうそうです!寂しいけど…、他人事だしw
  • 最近は海外ドラマにハマってますw 年明け風邪ひいてお休みしてたとき、OCを見た。
  • 「24」は苦手。基本的に休みにハラハラドキドキしたくない。
  • 「曲がれ!スプーン」はまだどこまで喋っていいかわからない。
Disc4_7 (2009年2月15日放送回)
  • 2月11日に収録されたバレンタイン直前公開録音スペシャル
  • 榮倉奈々がゲスト
  • 好きな人にチョコをあげた経験は?手作りしましたね~。
Disc4_8
  • 冬大嫌い。早く夏になってほしい。
  • 蔵出しメール祭り。答えづらいメールに答える。
  • 球技は嫌い。サッカーにまったく興味なくてw
  • バスケは好き。野球はキャッチボールは好きだけど、観戦しようとは思わないw
  • 私はカーキ色が似合わない。劇的に似合わないw
  • 海外からのメールにも答える。
  • 堀越では高校の授業で詩吟がある。そこで着物浴衣の着方を覚えた。
  • 何をすれば背が大きくなれる?寝ることと牛乳。
Disc4_9
  • 「あいのり」がすごく楽しい。
  • 最近は現場にお気に入りの紅茶をタンブラーに入れて持っていく。
  • ノーメイクで出かけられる限界?お酒飲みに行くとき、友達と会うときはぜんぜんメイクしない。会う人によるかな。
  • 男の人で爪が長い人は絶対に許せない。無理ですね。
Disc4_10 (100回目の放送)
  • 花粉症が治らない。鼻声放送。
  • 第1回目の放送とかまったく覚えてない!
  • 自分のタラッタラした喋りが!
  • 初めて映画館で聴いた自分の声に衝撃を受けた感じを思い出した。
  • がっさーわの回を振り返る。
  • 小栗旬からお祝いコメント
Disc4_11 101回目の放送でタイトル未定(仮)ファイナル!
  • 私が芸能人にサインをもらったのはナイナイさんが初めて。いとこのとしくんがファンだったから。
  • あいのり最終回は急いで帰って最後だけ見れた。
  • 私の勝手な思いつきガーナの赤いタンブラー企画
  • 2007年4月8日から始まったこの番組は今日終わっちゃうんです!
そして、2009年4月から新番組がリニューアルスタート!とつぜんのタイトル発表!「その名もスウィートヘルツ」w

Disc4_12 新番組「長澤まさみ Sweet Hertz」第1回(2009年4月5日)
  • 15分短縮放送
  • いきなり「長澤まさみがあなたと一緒に噛みしめたい今日の名言」
  • 源氏物語、土佐日記の朗読…という、台本を読むだけの内容のないスタート。
Disc4_13 Sweet Hertz 第2回(2009年4月12日)
  • リニューアルして初めての30分放送
  • Sweet Hertzはいろんな人の意見も聞きつつ自分で決めた。
  • 長澤まさみの大人の女性度をチェック
  • 私はあまり先輩って呼ばれたことがない。
  • 事務所には後輩が4人いるけど「長澤さん」て呼ばれる。
  • 私は昔「ことわざ」にハマって覚えようとしたことがある。
Disc4_14 Sweet Hertz 第3回(2009年4月19日)
  • 新ドラマ「僕の妹」見てもらえましたか?
  • 笑福亭鶴瓶ゲスト回
  • 自分のラジオは1,2回しか聴いたことないw
  • 腕を掻きながらトークしてることを突っ込まれる。
  • 台本を読みっぱなし
  • 意味わからないことをしゃべってしまう
Disc4_15 Sweet Hertz 第4回(2009年4月26日)
  • 笑福亭鶴瓶ゲスト回その2
  • 台本を読むことを禁じる鶴瓶「見たらアカン」
  • ほとんど説教w
Disc4_16 Sweet Hertz
  • 「僕の妹」やってます。
  • ともさかりえさんが初めて好きになたアイドル。竹下通りで写真を買ったことある。CDも買った。
  • 私は妹なのでわがままだったかも。私に妹がいる生活は向いてない。
  • 私は本当のことを言わないでテキトーなこと言ってる。
Disc4_17
  • 日曜の夜は長澤まさみもりだくさんw
  • 「僕の妹」についてトーク
  • オダギリさんは恥ずかしがり屋
  • 歌関係にはもう興味ないですね
  • 落語はやってみたい。でもやりきる自信はない。
Disc4_18
  • ラ・ロシュフコーw
  • 仕事始めたころはインタビューでまったく喋れなかった。アバウトな質問には答えづらい。
  • 初恋はいつ?ちょっと覚えてないですね~
  • こないだRadwimpsのライブに行ってきた。一般の人とアリーナスタンディングで。
  • 一番好きな曲は「ぐうの音」
Disc4_19 2009年5月24日
  • 阿川佐和子ゲスト前編
  • 週刊文春の対談(群青の宣伝)以来の対面。
  • 長澤まさみが阿川佐和子のファンになった理由は、阿川の週刊文春の対談ページ(渡部篤郎)を読んで。
  • 私はホームシックには1回しかなっていない。ルームシェアしていたとき電話の台に置いてあった。そのとき読んだ。中2だった。渡部さんは中学校の先輩らしくて。
Disc4_20 2009年5月31日
  • 阿川佐和子ゲスト後編
Disc4_21 2009年6月7日 22歳になって最初の放送
ゲストさだまさし
  • 「親父の一番長い日」の宣伝
  • 富良野プリンスホテルはどこも「北の国から」が流れてた。
  • 長澤さんはさだまさしの娘と同じ年。
  • カメラが共通の趣味。まさみも大きなデジタル一眼を持っている。
  • 主婦になるイメージってあるの?ありますね。
  • 仕事はどうするの?小遣い稼ぎ程度にはしたいですねw
  • 私はエビと梅干が好き。
Sweet Hertzになってとつぜん偉人達の名言で番組が始まるようになった。まさみは以前からことわざとか名言とかが好きだったっぽい。

そして、ゲスト回が増えた。ほとんどのゲストがなんらかの宣伝目的w
まさみと友達関係にあるゲストは面白い。
だが、それほど面白くない回が増えた印象。とくに「大人ガール検定」と「長澤クリエイティブ」はクソ企画。

2017年4月28日金曜日

ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」(1928)

ヴァン・ダインの「グリーン家殺人事件」(1928)を読む。海外ミステリの古典中の古典だから読んでおいて「読んだ」っていいたいw 

自分が今回手に入れたものは延原謙訳の昭和34年新潮文庫版の昭和56年第11刷という古いもの。260円だった。

この作品はエラリイ・クイーンの「Yの悲劇」に影響を与えたといわれている。なるほど、グリーン家とハッター家の雰囲気は似ている。開かずの書斎の犯罪学蔵書とか、暗闇で犯人に手が触れたとか…。

犯人はあんまり意外性がなかった。てか、絞り込めてたw 
予想に反してヴァンス探偵がなかなか真相に迫れない。ヴァンスの歴史美術史うんちく披露には判事と同じように自分も「こら!」って思うわw 長い!

面白かったか? うーん、期待したほどでなかったかも。
でも、これを読んだおかげで、「グリーン家」がなければ「Yの悲劇」は誕生してなかっただろうことがわかった。「Yの悲劇」の価値が自分としてはやや下がったが、それでも「Yの悲劇」の方が面白い。

2017年4月27日木曜日

Documentary of 乃木坂46「悲しみの忘れ方」映画パンフを手に入れた

乃木坂46の唯一の公式ドキュメンタリー映画「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」のパンフを手に入れた。この映画は2015年の夏に公開されている。

いつものようにBOの映画パンフコーナーを物色していたら発見した。108円でゲット!初めて見た。まさかこいつが手に入るとは思ってもみなかった。

自分が乃木坂に注目するきっかけはハッキリしている。この映画をたまたまDVDで見たことだった。自分が見たのは2016年の1月のことだ。

家でパンフをじっくり読んで驚いた。すさまじい情報量だ!
通常映画パンフって写真がメインかと思うのだが乃木坂の場合、活字w 読んでいてクラクラするw 
乃木坂は質と量で他を圧倒する巨大メジャー。乃木坂以外のアイドルグループがまるで個人営業商店に感じるほど。

まず丸山監督のインタビュー。監督にとって一番印象的だったこと、それは、西野の実家の食事風景だった!「会話がない(笑)」。
そして、白石の「お母さんを安心させたいから乃木坂にいる」という発言。

次に生駒の母娘対談。
里奈「ネットで見つけたけど応募してみたら?って何度も言うから、だんだんその気になって応募した。高校行ってもつまらなかったし。」
母「すぐそういうこと言う(笑)。」
里奈「嘘をつかないのはお母さんの教育じゃん(笑)。」
というぶっちゃけトークw 「16人のプリンシパル」のとき実家に電話した生駒。電話を取り次いだ弟は「大変だ、里奈さんが泣いてる!」と、入浴中の母親の元へw 母親は今野さんに「何度電話して言おうとしたことか!」

次が「西野七瀬解体新書」。表西野、裏西野を分析。心理学者が「どいやさん」を「口と手がない」とか分析してるw

次、映画公開当時までの「センター経験者座談会」。ま、これは驚くような内容はなかった。

そして、当時のメンバー37人全員アンケート「乃木坂46問46答」
自分が注目した箇所はQ1.「仲良しメンバーは?」だ。
多くのメンバーが複数の名前を回答しているのだが、1名のみを回答したメンバーが4名いた。
  • 齋藤飛鳥→「相楽伊織」
  • 佐々木琴子→「伊藤かりんかな?たぶん」
  • 寺田蘭世→「なんだかんだ、佐々木琴子。」
  • 星野みなみ→「堀未央奈。」
相楽は飛鳥を、堀は星野の名前も挙げているのだが、寺田が佐々木の名前を挙げているのに佐々木が寺田を挙げていない!w 
ちなみに、伊藤かりんは全メンバー中唯一「とくにいません。まんべんなく仲良しです。」と回答しているのだが、同時に、「強いて挙げるなら佐々木琴子と鈴木絢音」と答えている。
ちなみに、「みんな」と答えたのは井上と永島、松村の3名。あと川後は「多すぎて書けません。」と回答。
だからなんだ?と思われるかもしれないが、こういうのが一番重要だし面白いw

先日放送された「欅って、書けない?」での欅坂46内恋愛メンバー相関図は神回中の神回だった。恋愛禁止だからメンバー内で恋愛、その心意気や良しだ。乃木坂も過去にバレンタイン告白企画をやったことがあるのだが、またこんなふうにわかりやすくやってほしい。

Q11.「好きなアイドルは?」(現在形、過去形をふくむ)という質問に、多くのメンバーがAKB、ハロプロ関連アイドルの名前を挙げているのだが、「いません」と回答したメンバーが佐々木、西野、橋本、山崎の4名のみ。

少数意見としては生田の「月島きらり」、伊藤純奈の「私立恵比寿中」、井上の「Perfume」、川後の「BABYMETAL」、川村の「KARA」、中元の「田村ゆかり」、能條の「朝日奈央」、樋口の「松田聖子」、松村の「ラブライブ!のキャラクター矢澤にこちゃん」、渡辺の「ももいろクローバーZ」、和田の「橋本環奈」。

「乃木坂46 Snap!」「握手会私服Snap」はありふれたオフショット集。

「乃木坂46 MODELS5」
Ray守屋編集長によれば、白石へのオファーは「最初は男性編集部員の猛プッシュから」。
non-no小林編集長によれば、ライブを見て取材してから西野へオファー。
CanCam井亀編集長は初めて橋本に会ったとき「なんて美人なんだ!」と驚いたという。松村は「ボディバランスがよく絶対にモデル向き」と思ったという。

「映画ポスターコレクション」
通常版の他に、主要キャスト5人のうち1人がこちらに目線を送っているバージョンが5種類あるという。それ、初めて知った。

「若月佑美Xネルケプランニング松田誠 対談」では演技者としてのメンバーについて語ってる。若月「アイドルとして星野みなみには絶対に勝てない」「佐々木琴子が気になる」

今野運営委員長の映画の感想
「インタビューではメンバーの悪いクセが出てしまいました(苦笑)」「(松村のスキャンダルには)同情を禁じえませんでした。彼女は精神的に追い込まれていましたから。いろんなことを話せる友達がいなかったんです。」と語っている箇所が印象的。

菊池チーフマネージャー「前年の秋に西野に3日間の休みができた。友達と旅行でもしてるかなと思ってたら、『3日間一歩も家から出ませんでした』って(笑)。」
あと、「いろいろ相談してくるのは橋本」「生田は大学入ったばかりだったから時間割の相談が多い」「松村は人懐っこいのに悩みだけは話さない」と語っている。

そして4ページにおよぶ「History of 乃木坂46 今だから話せる!マル秘プレイバック対談 橋本奈々未X桜井玲香」
最終オーディション後、橋本と桜井は一緒に電車で帰った。「私たち、これからどうなるんだろう?」桜井「不安でしょうがなかった。コンセプトがないのがコンセプトって言われたし、46ってのもモヤモヤする(笑)」「(16人のプリンシパルは)舞台裏がとにかく空気が重かった」

巻末に12枚目までの「乃木坂46シングルメンバーの変遷」、「16人のプリンシパル」全公演全アクト表まで掲載されている。
映画パンフとしては大満足の乃木坂歴史書だった。握手オタでない自分のような乃木坂史学派にとってはラッキーな買い物。

橋本が去った今、1年以上ずっと乃木坂を見続けてきて、自分には西野と松村にすごく興味がわいている。この二人の心の闇に。

2017年4月26日水曜日

小松菜奈「黒崎くんの言いなりになんてならない」(2016)

小松菜奈を見るために「黒崎くんの言いなりになんてならない」(2016 日本テレビ/vap)を見る。製作は日活。配給はショウゲート。

もう自分はいったいこの手の少女コミック原作映画を何回見ているかわからない。女優で見る映画を選ぶとそうなってしまう。

開始早々、ピンクのニットベストにミニスカートがお似合いな小松菜奈に、「オマエは俺の奴隷」という男が登場。このヒロインがいろんなことを拒否できない。日本の学校は入学時に暴力や恐喝や強要は犯罪だと教えるべき。だが、本人たちが「ドSとドM」だと恋愛?

少女コミック映画は開始数分のインパクトで勝負。完全にマンガ展開とマンガ演出で居心地悪くて落ち着かない。どSの黒王子と優しい白王子の二人のイケメンの間で揺れ動く少女の妄想を完全映像化したような作品。これはいい歳した男が見るには相当につらそうだ…。
小松は入浴シーンがあるのかよ!ヤキモチ少女たちの「男どもに裸を見られて恥ずかしい目にあえばいい!」という奸計にかかり男湯に入浴、そこに黒崎くん!というピンチな状況!だが、逆効果。二人はさらに関係を深め合う。
寮の風呂に男女が肌を密着させて入っているって状況はかなりヤバい。てか、女子よりも男がヤバくなるだろ。

タオルを湯船に入れているのが気になったw 日本の映画はアジア各国で見られているので、間違ったマナーが広まらないか心配だ。
「あたし、もしかしてドキドキしてる?」、当たり前だ。ちょっとは意識してるイケメン男子の全裸を真正面(しかも斜め下)から見てるんだからw 

てか、どんだけ男女が接触できる寮なんだよ!こんなの男女の間違いを引き起こすための施設に見える。高校生男子に湯上り女子とか、それだけで勉強なんか手につかないだろ。
あっ、小松の親友役が高月彩良だ。この子、昔からすごい美人だったけど、もう19歳。「GTO」では似合わない変なカツラつけさせられてたけど、「都市伝説の女」でのサイバー担当官のときがベスト。あのときは15歳ぐらいだった。最近はやや顔がゴツイかな。でもやっぱり美人だ。自分は高月さんがかなりタイプ。

この子は公称では身長168㎝ということになってるけど、同じく168㎝の小松よりも2,3センチは背が高い気がする。
とにかく男前なので、B級アイドルグループよりもモデルよやればよかったのにと思う。きっと女子からもモテモテ。

停電の最中に「やめて、みんな戻ってくる」とかいいつつ暗闇でキスとか、観覧車でキスとか、ひたすら恥ずかしくて見てらんない。
でも、そういう目的と需要の映画。中高生女子たちが見てキャーキャー言うための映画。

黒崎くんはピアノも弾く。月光とジムノペディしか弾かないけど。サティのジムノペディNo.1を背中から覆いかぶさって二人で弾いてるシーンは良かった。伴奏弾きつつ右手で指をパチンと鳴らしてキューを出すところがかっこいい。

絶対服従期間終了でヒロインが明らかに気分が落ち込んでる。これって完全にどドMの証明じゃん!w 
でも、この作品は「友情と恋愛」テーマの比重が大きい。ヒロインをめぐる二人の男の三角関係、黒崎君をめぐるヒロインと親友の三角関係。結局はお互い好きだった者同士がくっつくってゆー。
小松菜奈って眠い顔しててそれほど可愛くないかな…って思ってたけど、この映画での小松はかなりカワイイ。制服の着こなしが完璧。脚がキレイ。さすがモデルさんだ。最後のヘロヘロになって走ってる姿がカワイイ♥ あと、この子は声質が川口春奈に似ているって思った。

この映画、ここ数年の間に見た少女マンガ映画で一番面白かった。

黒崎くん役の俳優を自分はまったく見たことなかったのだが、ED曲を聴いた瞬間にジャ〇ーズだったのね…と察した。ジャ〇ーズを俳優で起用するとネット上で宣伝打てないしいいことないのに。

2017年4月25日火曜日

バベル(2006)

ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」が24年ぶりに来日展示されているというので、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の2006年カンヌ監督賞ウィナー作「バベル」を初めて見る。日本ではPG-12というレーティング。
これ確か、まさみも見たってどこかで言ってたはず。もうすべてまさみのせい。

砂漠でヤギを放牧してるモロッコ人一家、銃を買う。おい、子供たち、いくら未開でも通りがかったバスを撃つなよ。
この銃撃でアメリカ人観光客ブラピ夫妻の妻ケイト・ブランシェットの肩に当たり重症。テロ事件か?!と大騒動。

息子の結婚式に出席したいメキシコ人家政婦、帰国できないブラピから「たのむよ、君しかいない」とさらなる世話を頼まれる。息子と娘を連れてしかたなくメキシコ国境を越える。

開始20分、いきなり日本の見慣れた光景。菊地凛子がどう見ても女子高生に見えない。だがこの子は聾唖の女子高生だった。じゃあ、ある意味いろいろリアル。スカート短すぎ。

この映画を見て一番印象に残ったことはアメリカとメキシコの関係だった。アメリカ人から見ると、メキシコ人→酒飲んで踊ってる不法就労者ってイメージか?
モロッコ人→未開、日本人→若者はみんなバカ&セッ〇ス、って見られてるように感じた。

いつも美男美女ばかり集めた映画やドラマを見ている日本人からすると、メキシコ人監督による日本は見ていて居心地の悪いリアルさ。

未開の国で大怪我を負うことが絶望なことだと知らされる映画。ブラピ夫妻が砂漠の村でドツボにはまっていく様がまるでグダグダコントw 救急車が何時間待ってもこないんですけど!医者が獣医なんですけど!村の民家の土間に寝かされて、そこで傷口を縫われる、この恐怖!w

団体バスの老人観光客たちがガソリン節約のために冷房を切られ体調を崩し、暗くなると治安が心配だからと早く村を出発したがる。次第にブラピが焦りまくってパニック&ブチギレ。

菊地凛子が男の子としたいのに聾唖で相手にされない欲求不満で性獣化。知的にも障害でもあるのか?性を押さえきれずに局部露出だの、歯医者さんにちょっかい出すだの、刑事さんがかっこいいからと部屋に呼び出して全裸だの…、なにこれ?怖い!w

菊地凛子のパパ役所はハンティングが趣味。猟銃をモロッコまで持ち込んでガイド雇って狩りをやってってどんだけ成金なんだよ。現地人にその猟銃をプレゼントとか複雑な手続きとか必要なのでは?
この日本人の持っていたたった1丁の呪われた猟銃がモロッコ人、メキシコ人、アメリカ人を不幸にする。

アメリカメキシコ国境でも同時にドツボ。車でサンディエゴまで送り届けてくれる甥が国境警備の警官にブチギレ。巻き込まれただけの叔母さんが子どもたちと哀れ砂漠に置き去り。
必死で子供たちを助けようとがんばってるのに警察が誰も話を聞いてくれないw なのに後で「どうして子供たちを置き去りにした?」、酷い。切ない。アメリカもヒスパニック系不法就労者の労働力に頼っているのに。

モロッコ人兄弟のお父さんも切ない。モロッコ警察にボッコボコにされる老人夫妻も切ない。ブラピも切ない。未開の国に気軽に行ってはいけない。

143分と長い。ひたすら忍耐。だが、自分はわりと面白く見れた。どんどん絶望的ピンチに追い込まれるも…やがてかすかな希望。

2017年4月24日月曜日

長澤まさみ 「屋上のあるアパート」(2011)

2011年の3月21日にTBS系で放送された「屋上のあるアパート」を見る。
自分はテレビを見る習慣を一時的にストップしていた時期だったために、放送時に見ていない。6年経ってやっと見た。DVD化はされてないようだ。現在、TBSのオンデマンドで視聴可能。

吉田紀子脚本、吉田秋生演出で、わりとはっきりTBS色の出たドラマ。30代以上の女性をターゲットにした女性の自立がテーマのドラマか?

就職氷河期になんとかたどり着いた弱小出版編集の仕事も会社倒産で失った27歳OLまさみの暗い打ち明け話で始まるドラマ。阿川佐和子による小説が原作。
この時期のまさみはハッキリ言って男ウケのわるい栗毛マッシュボブパーマ時代。ほぼ同じ時期に「白い息」も撮影。
この時期のまさみは人気低迷期の終わりごろ?と言えるかもしれない。「岳」の役作りのために髪をバッサリ切ったまさみだったのだが、ラジオで「もうちょっと男ウケするヘアスタイルにしたい」とも語っていたw 自分はこのヘアスタイルの時期を「まさみ栗毛美少年期」と呼んでいる。

自分はこういう若者が困窮するトホホな現実ドラマは見るのがつらい…と思って見始めたのだが、現実的でないしそれほど辛くないw わりと恵まれたよい暮らしをしてるしラッキーなヒロイン。

社長に気に入られてフレンチやフカヒレを食べに連れて行ってもらえるような仕事がはたしてあるのか? ま、小説だからな。
就職氷河期に書かれたとは言え、阿川佐和子の世代にこの世代が体験したことはよくわからないだろう。それに阿川は文豪のお嬢様だ。でないとワインやフレンチの感想なんか言えない。
まさみとしては2017年現在これが最後のTBSドラマになっている。坂井真紀、原日出子、秋野暢子、吉田栄作、加藤晴彦といった、まさみにはめずらしい共演者たち。
メガネっ娘まさみが見れるドラマは他では「ガリレオ」「値踏みカメラ」ぐらいか?

これからどうする?料理教室の先生(秋野洋子)から「あなたみたいな世間知らずは1人暮らしをしてみれば?」と言われる。
で、アパートを借りる。これが家賃高そうな良いアパートw
ホテルのようなカードキーのオートロック。引っ越したその日に締め出され、となりの強烈な個性を持ったおばさん(坂井真紀)と出会う。このやりとりがなんだか可笑しい。
まさみはもっと大きな動きを伴う大げさで表情豊かな演技もできるのだが、ここではかなりひかえめ。まさみは大人の女性を意識した演技をしているようだ。

親友がロンドンから出戻り居候したり、ウェブマガジンの会社に再就職したりして、そんな日常ドラマ。思っていたよりも退屈w
親の勧める気の進まない縁談で、ロビーで待ってるまさみがかなり阿川佐和子っぽかった。ただなんとなく流れにまかせて心の声をつぶやくヒロイン。服装がどのシーンでも地味め。

やがて同時に二人の男からアプローチ。実際のまさみも社長やら若手で有能なビジネスマンから日々そんな誘いを受けてるんじゃないかと考えるとブルー。
もっと早く見るべきだった。大人が落ち着いてじっくりみる薄味低刺激ドラマ。長澤まさみの魅力をよく伝えている。

2017年4月23日日曜日

GLIM SPANKY

ここ最近すっかり音楽誌を見て最新の音楽をチェックしたりライブに行ったりすることから遠ざかった。以前は家でも外でも常に音楽を聴いていたのだが、何も聴かないで読書する時間が増えた。音楽の青春はもう終わったかもしれない…。

だが、最近気になりだしたバンドがGLIM SPANKY
もっと以前からこのバンドの名前を知っていた気がするのだが、2015年秋ごろから自分の耳に自然と入ってくるようになり、2016年春のMETROCKのライブ映像を見たあたりから「完全にキテるな」って思い始めた。

とにかくギターボーカル松尾レミの声が一回聴いたら忘れない強烈なインパクト!

どうやらメジャー化するにあたって、いしわたり淳治、亀田誠治といった有名どころが一枚かんできていたようだ。「Superflyに似てる!」って感じ始めていたのはそういうことか。
先日、M-ONさんが「GLIM SPANKY」MV特集をやってくれたおかげで6曲もMVをフルで見ることができた。部屋で作業中に何度も何度も繰り返し流して聴いた。動画サイトだとShort.Verしか見れなかった。

「褒めろよ」を見て、東京キネマ倶楽部?!って思ったら、やっぱりそうみたいだ。このMVが男女二人で昔のSuperflyっぽい。

「ワイルド・サイドを行け」が一番よく耳にする。この曲が一番人気か? 
それにしてもMVの冒頭の平野さん、なんでそんなに怒ってんの?って思ったけど、この人はいつもこんな表情。30代ぐらいか?と思っていたら意外にまだ若い。ギターの亀本寛貴ともども長野県出身。
(長野出身のバンドとかミュージシャンってあんまりいない気がする。長野って子どもたちに特殊なレベルで愛県教育をしているイメージ。「お前はまだグンマを知らない」どころでない秘密が長野県には隠されている気がする)
なんと「怒りをくれよ」は映画「ONE PIECE」の主題歌だったのかよ。
「闇に目を凝らせば」のMVはライブ映像っぽい。こういうシンプルなものが好き。
最新のミニアルバム「I STAND ALONE」収録の「美しい棘」のMVは「淡い映像~わざと、ざらついた映像~♪」(©岡崎体育)だよね。見づらいw 
とりあえず自分が一番気に入っているLIVE映像が2016年のMETROCKのもの。名刺代わりの「ワイルド・サイドを行け」「褒めろよ」が2曲続けて演奏されるのがイイ感じ。この映像が自分に初めて「おっ?かっこいい!」って思うきっかけとなった映像。

松尾さんはリッケンバッカーを使ってるのか。亀本はメインでGibson USA「Les Paul Deluxe 2015」を使用とのこと。
とりあえずまだ音源を持っていない。CDはライブ会場で買いたいと思っている。今はMVやライブ映像を見てライブに行ってみたい気持ちを落ち着かせている。
日比谷野音のチケット、一般で普通に買えた…。

2017年4月22日土曜日

乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 @東京体育館 3公演目

乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~関東シリーズ 東京公演~4月22日昼公演のために東京体育館まで行ってきた。自分、なにげにここに入るの初めて。

乃木坂46 アンダーライブって何? 乃木坂46の17枚目シングルに選抜されなかったメンバーによる公演。
橋本が卒業後のシングル「インフルエンサー」は、アンダーライブ常連の斉藤、中田、樋口、寺田らが加わって史上最多21名が選抜、そして中元が療養中。よって史上最低人数12名によるアンダーライブ公演となった。

となると、平日2日間、土曜日に2公演の東京体育館は全席売れるか微妙なところ。実際、われわれは土曜昼公演チケットをなんなくと手に入れた。平日は当日券も出たようだ。

アンダーライブのため、本当にコアなオタしか来てない。この日は女子はほんの少数しか見なかった。
1時間以上早く友人と二人でたどり着いた。物販をチェックしてみたけど大行列なのでまたしても何も買わない。今回も手ぶらで参加。ちなみに、乃木坂ライブでペンライトを持っていない人は少数派。

伊藤純奈の影アナで諸注意の後、最新シングルのアンダー曲「風船は生きてる」でライブスタート。当たり前のようにほぼ全員が立って野太い野郎の声でうーはー騒ぎ出す。衝動を抑えきれない若者たち。

我々は北スタンドCブロックの6列目というメインステージ下手の、今までで一番近い席。近くに来て手を振ってくれるメンバーたちがすごくよく見えた。12人と少人数だったので、わちゃわちゃしてなくて落ち着いてしっかり見れてよい。むしろ少数派となったアンダーにとって注目されるチャンスととらえることもできるな。

今回のアンダーライブは渡辺みり愛がセンターの公演。みり愛が主役。
乃木坂のライブはいつも衣装が素晴らしくて感心する。どの衣装もビシッと決まっている。もっと多くの女子たちに見てもらいたかった衣装だ。

今回の公演の最大の目的は佐々木琴子を見ることだった。琴子のことは乃木オタみんなが心配している。加入して4年目だというのにまだ乃木坂にフィットしていない琴子のことを。

この日の琴子はチャイナガール風触覚付きお団子ヘア。自分はずっと琴子ばかり見ていたのだが、この子はやはり他のメンバーに比べて表情が死んでいるw いつもどこか呆然としているというか、泰然自若というか。
相良が顔汗びっしょりの状態でもアイドルとして最上のキメ笑顔を常に見せているだけに対照的。
ただ、体幹がしっかりしているのか上半身が揺らがないw たまにカメラがアップで抜く琴子の美少女っぷりには自分は毎回驚嘆する。

自分のイメージだとちはるが一番背が高いと感じていたのだが、琴子、純奈あたりはほぼ同じぐらいの背丈に見えた。はやく本当の身長最新データを知りたい。

この日の昼公演は和田、伊藤純奈、相楽の3人がセンターとして3曲ずつ披露した。

和田センター3曲は白いシャツに黒いネクタイ、黒いショートパンツ、黒いブーツ、黒いジャケットという衣装。自分にとって和田はわりと苦手なメンバーだったのだが、この日はヘアスタイルも似合ってたし、何よりかっこよかった。ビシッとキメてた。

伊藤純奈センター3曲は襟にリボンのついた赤いシャツにグレーのミニスカート。自分にとって純奈は乃木坂を初めて知ったときから印象の強い美少女。女優並みに美人だと思っている。赤が似合う。

相楽センター3曲はノースリーブ花柄ワンピ? この子も美少女だと思うのだが自分はちょっと苦手。いい表情をしていた。スタイルもいい。

アシンメトリーな白スパッツ白系衣装での和田「気づいたら片想い」、伊藤「何度目の青空か?」、相楽「おいでシャンプー」からの「夏のfree&easy」がこの日のクライマックスだったかな。カラーバルーンがアリーナを飛び跳ねてた。

和田、純奈、相楽の3人の「写真くらべてみました」コーナーでMCを回してた伊藤かりんに感心した。この子は何をやらせても有能。和田の宝物が「お父さんの爪」には「怖い怖い」。純奈には舞台「犬夜叉」の名セリフを振る。

前日の公演で涙ながらに「変わります」と宣言したという佐々木琴子だったのだが、「最近見た夢」という話題で話を振られるも、「みないですね」の一言で唯一の発言機会を終了~。これには場内から笑いが漏れた…。

ライブ終盤、「別れ際、もっと好きになる」から5曲の、メイドさんみたいなフワフワスカートにウェストの太いベルトがアクセントの衣装も素晴らしい。
センターステージ上の12人がビシッと着こなしていて丈がそろっていて、自分は後方から見ていたけど、そこに強く乃木坂の美意識を感じた。

アンコールでは物販Tにミニスカート。下手に来たろってぃーの体型を近くで見て、エロいと思った…。

最後のみり愛のスピーチ、みり愛が好きだというアイスランドポピーの花言葉「私は勝つ!」を紹介していた。「今のアンダーメンバーに合っていると思う」「もっと上を目指して頑張っていきたい!」

純奈は「先日高校を卒業した」とマジメな報告を開始。「今までは中途半端だ。これといった武器もない」と自分を評論し始めると会場から各々自由な声援が飛んだのだが、「ちょっと静かにして!」と制したw 
「もっと胸を張ってステージに立ちたかった。ずっとやりたかった舞台もやった。今こうしてステージに立っている」「三期生がいろんなところで活躍していることが刺激になっている。私たちのことも忘れないでほしい。乃木坂をもっと素敵なグループにしていきたい!」と力強いお言葉。
みり愛は「純奈が学校でなく、舞台でリハに来れないという状況がうれしかった」と応えていた。

和田はこの日の自分のステージに満足できていないようで言葉に詰まる場面もあった。「狼に口笛を」では相当に緊張したとのこと。
相楽は「ソロをライブで歌うのは初めてだった」「新しい一面を見せられてうれしかった」とポジティブ。

そしてふたたび「風船は生きてる」でこの日の昼公演を締めくくった。自分は17枚目シングル曲の中でこれが一番好き。
〜関東シリーズ・東京公演〜3日目昼公演セットリスト
01 風船は生きてる
02 シークレットグラフィティー
03 春のメロディー
04 13日の金曜日
05 ブランコ
06 狼に口笛を
07 自由の彼方
08 ここにいる理由
09 生まれたまま
10 左胸の勇気
11 扇風機
12 君は僕と会わない方がよかったのかな
13 初恋の人を今でも
14 涙がまだ悲しみだった頃
15 気づいたら片想い(センター和田まあや)
16 何度目の青空か?(センター伊藤純奈)
17 おいでシャンプー(センター相楽伊織)
18 夏のfree&easy
19 別れ際、もっと好きになる
20 嫉妬の権利
21 不等号
22 あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
23 インフル工ンサー
アンコール
01 口マンスのスタート
02 ハウス!
03 風船は生きてる
自分は今回で3回目の乃木坂ライブだった。やっぱりまだ周囲の雰囲気に馴染めない。まだすべての曲は知らないし、何一つグッズを買ったことがない。
今回はアンダーメンバーをなんとか支援したくチケットを買いライブに参加した。だが…、もう自分はいいかな。若者たちにまかせたい。老兵はただ消え去るのみ…だ。

PS.そのあとは友人と中野へ移動してラーメン食べて、十数年ぶりに中野ブロードウェーを散歩して冷やかして帰ってきた。ずいぶんアニメの店が増えたな。

2017年4月21日金曜日

吉村昭 「間宮林蔵」(1982)

自分は昔から樺太と千島に強い関心を持っていた。かつて日本だったのに日本人が行けない場所へのノスタルジア。空想で自分はこの地域を旅する…。

吉村昭「間宮林蔵」という1冊に出会った。講談社文庫1987年版の2002年第24刷。108円で購入。

自分は数年前、筑波山で間宮林蔵がかつて立身出世を願った岩という場所にたまたま出くわしたことがある。その人については「間宮海峡」に名を残す探検家という知識しかないが、以前から気になっていたテーマと人物なので今回手に取った。
自分は江戸時代の蝦夷、択捉の探検家たち、近藤重蔵、最上徳内、松浦武四郎といった人物のことも知りたいと思っていた。

この本は文化四年のロシアによるシャナ襲撃事件から始まる。これ、自分は今回初めて知ったのだが、前年に起こった樺太の久春古丹襲撃と同じく、ロシアの逆ギレ海賊的侵略行為。
殺害、拉致誘拐、食料の略奪…、多くの日本人が人生を狂わされた。なんとそこに普請の役人として間宮林蔵が居合わせた。

津軽藩、南部藩兵合わせて250人以上がシャナ会所に駐在していた。サムライは函館奉行と江戸幕府を代表してそこにいるので、戦わずして退避したとなると責任を糾弾追及される。実戦経験もないのに責任者だった戸田又太夫は退避途中に熊笹の茂みの中で自刃…、なんと哀れ。
多くの武士たちが聴き取りのために函館、江戸に送られる。武士としての身分をはく奪され追放。何の落ち度もないのに。哀れ。
だが、間宮林蔵は最後までロシアの艦船に対して徹底抗戦を主張したし、その主張を裏付けてくれる人も生き残った。
これによって後年、樺太の北がどうなってるのか?現地へ赴いて調べてみたいという野望がかなう。

この本を読むのにぶち当たる困難が土地カンがないこと。
択捉島は今も日本の領土なので国土地理院にある地図を用意して、シャナ、ルベツ、ナイボという地名は判別ついたのだが、アリモイ、フルベツ、タンネモイがどこだかわからない。

樺太はすでに日本でないので、国土地理院サイトに地図がない。だが、戦前の地図をネット上で拾えた。北緯50度以南まで。

久春古丹って大泊のことか!今ではロシアが勝手にコルサコフって名前をつけている。豊原にしてもユジノサハリンスクだし、真岡もポロナイスクだ。
自分は千島全島は日本に返せ!って思ってる。北方四島だけ返還なら樺太の南半分も返せ!って主張w 日本も中韓がやってるみたく、相手がウンザリするようなプロパガンダ戦をすればいいのにって思う。

話がそれたので本に戻る。間宮が願い出て樺太を探検するはずが、いつのまにか松田伝十郎という上役が加わえられた。アイヌの言葉に堪能で択捉での越冬経験もある。間宮29歳、松田40歳。

松田が白主からそのまま樺太西海岸を北上したのに対し、間宮は亜庭湾沿いに久春古丹へ向かい、中知床岬を陸路横断、富内湖を経て東海岸を北上し多来加へ。北知床半島を陸路で横断し東海岸へ出る。このあたりにはアイヌ人とは言葉の通じないオロッコ人の住む世界。
自分はオロッコ人という言葉を初めて聞いた。オロッコ人についていろいろネットで調べてさらにいろんなことを知ったのだが、それはまた別のとこで。

東海岸は海が荒れて潮が早く、これ以上の北上を断念。真縫(マアヌイ)まで戻り、樺太のくびれ部分を陸路横断し西海岸の久春内(クシュンナイ)へ出る。北上し松田を追いかける。モシリヤに達すると今度はギリヤーク人の居住エリアだ。さらに清国の支配地域から来る山丹人という粗暴な民族とも出くわす危険地帯。

樺太西海岸は英仏の船が北上を試みたことがあった。海深が3メートルほどしかなくそれ以上進むことを断念。アムール川河口以北は誰もみたことがなく、サハリンと樺太は同一で半島なのではないか?というのが当時の世界の知識人の共通理解だった。

樺太が島であることを最初に知った人物が間宮林蔵なわけだが、松田は?って疑問に思っていた。この本を読んでそのへんの事情が分かった。歴史に名を残す人は最後まで完璧に仕事をした人だけ。

アイヌ人たち従者の協力を得て間宮林蔵は単身で再び白主会所から出発し2回目の北上。
寒さと飢え、悪路に蚊の大群。野菜不足による体調不良、凍傷の恐怖。あと、人間関係w

この本で印象深かったのが、アイヌたちが北上することにビビリまくりだったこと。獣のように粗暴な山丹人に出会うと殺される!アイヌにとっても樺太北部は世界の果て。

19世紀初頭のサハリン北部がどうなっているのか?ここ、未知の世界すぎて読んでいてすごくワクワクする大冒険。

ノテトのギリヤーク人酋長コーニに付き従って、海を渡りアムール川をさかのぼり東韃靼へ入国。清国の役所のある交易の集落デレンへ。
異民族が朝貢と交易に来ている様子がまるで「スター・ウォーズ」で見たような風景w

樺太の北部とアムール川流域が清国の影響下にあることを確かめた。

デレンからの帰路、大海の向こうに横たわるサハリン
林蔵は、小高い地に立って海を眺めた。樺太の北端がみえ、その後方には果てしなくひろがる北の海がひらけていた。かれは、あらためて樺太が離島であり、東韃靼とは海峡をへだてて位置していることを確認した。
西欧の地理学者たちは、世界でただ一つの謎の地域である樺太を、東韃靼の地つづきである半島と断定している。日本でも、その説をいれて、樺太が半島であることは定説となっているが、林蔵が眼にしている樺太は、あきらかに島であり、東韃靼との間には海峡が横たわっている。それは、世界の地理学会にとって、定説をくつがえす驚くべき大発見であった。
この本、この1年で読んだ本の中で一番面白い。知らなかったことだらけ。映画化希望。

だが、この時点で本のようやく半分地点。

間宮林蔵の偉業は江戸でも大きな話題。
後半は異国船事情と海防のご意見番、そして隠密としての林蔵が描かれる。
伊能忠敬との出会い、ゴロブニン事件、そしてシーボルト事件。浜田藩による竹島荷抜け事件。文化文政から天保年間までに起こった日本史の重要トピックを知ることができる。

自分はこの本を読むまで、間宮林蔵にシーボルト事件の密告者という側面があったことを知らなかった。尊敬のまなざしで見られていた林蔵へ、蘭学者と周囲からの冷たいまなざし。
生涯を独身で過ごした林蔵の老い、そして死。

この本は出会えてよかったと思えるすごくいい本。広くオススメする。

2017年4月20日木曜日

「麒麟の翼」のパンフを手に入れた

2012年公開の「麒麟の翼」のパンフもそこにあったのでゲットした。108円。これ、初めて見た。
映画自体はそれほど好きでない。DVDになったときに見て以来見ていない。

パンフレットは全体的に「新参者」シリーズの加賀恭一郎刑事ファンに向けた、東野圭吾ファンのための内容になっている。
だが、新垣結衣のインタビューページも見開きである。

この映画はガッキーにとって「ハナミズキ」以来の土井監督との仕事。ヒロイン香織のルックスに関して、ガッキー自身がアイデアを出したことが語られている。
気持ちの変化を見せるのに、衣装はすごく効果的なので。貧しい設定だったので、髪はきっとのばしっぱなしだろうし、服も恋人と兼用で着られるようなものが多いだろうなと想像しました。個人的にも、男の子の服は好きなので、すごくリラックスして臨めました。
衣装に意見を出すとか、さすがモデル。ガッキーは上京直後、同じ事務所の石田未来とマネージャーと3人で暮らしていたのだが、なにせ体型が孤高なので、服を交換し合うようなことはできなかった。ガッキーは男の子と同棲すれば衣服は交換できるなあと日々想像してるのかも…と想像した。

そしてこの映画では「ドラゴン桜」以来の阿部寛との共演があった。
「ドラゴン桜」は、私がドラマ・デビューして2作目の作品で、そのときは阿部さんと1対1で絡むようなシーンはほとんどなかったので、まず覚えていてくださったことがうれしかったですね(笑)。いつかこういう形で共演できるとは、当時は思ってもいなくて。 
今回の打ち上げのとき、「本当に良かったよ。がんばってるな」と言ってくださって本当にうれしかった。ドラマでは先生と生徒という役柄だったのですが、あのドラマの後も阿部さんが先生のように見守っていてくれたんだなという雰囲気があって、すごくありがたかったです
「ドラゴン桜」は長澤まさみがヒロインで新垣結衣はどちらかというと脇役。だが、このドラマの直後から新垣はブレイクしていった。阿部も忘れてはいなかった。

2017年4月19日水曜日

新垣結衣の沖縄家庭料理「いなむどぅち」

先日、新垣結衣が2010年からレギュラーでモデルを務めるNYLON JAPAN誌を整理を兼ねてぺらぺらとめくっていると、2013年4月号で新垣結衣がこんなことを云っている箇所を発見した。

2013年のお正月の過ごし方についての話題になり、「沖縄のお正月料理って?」という質問に対する新垣結衣の答え、
A. お雑煮の代わりに"いなむどぅち”というお祝い事のと きに食べる、甘い白味噌仕立てのスープがあります。
各家庭によって違うと思うのですが私の実家は豚肉とこんにゃくとカマボコを短冊切りにして煮込みます。イメージと しては甘い豚汁ですね。
最近は実家でお正月を過ごしていないから食べれていないので残念です。まだ自分では 作ったことがないので母親が作る"いなむどぅち”の味をいつか習おうと思っています。
いなむどぅち?!何それ?そんな料理、名前も聞いたことがない!
調べてみたら沖縄の人ならみんな知ってる料理らしい。追体験型オタの自分はさっそく作ってみることにした。

いろんなレシピが存在するのだが、ガッキーの云う「豚肉、こんにゃく、カマボコ」は必須の材料だとして、あと干シイタケもダシとして入れたほうがよさそうだということがわかった。
豚肉は三枚肉を使ったりする家庭もあるらしいけど、今回は生姜焼き用の豚ロース肉を使用。
こんにゃくは下仁田の糸こんにゃくを使用。
カマボコは沖縄でしか売ってないカステラかまぼこなるものを使用するのが定番らしいのだが手に入らない。しかたがないので「はんぺん」を使用。
かつおだしは顆粒タイプで代用。甘い白みそは「西京味噌」で代用。なんとなく、MY豚汁レシピで作ってみた。

西京味噌ってあんまり馴染みがないけど、うーん、予想以上に甘い。はんぺんからもダシが出ていて豚とシイタケとまろやかなハーモニー。
だが、自分からすると何か野菜もほしいな。七味唐辛子とか入れたくなるな。

というわけで、新垣結衣のおかげで「いなむどぅち」という料理を知ることができた。
PS. 以前は新垣結衣のファッションフォト自体がめずらしくて貴重で、NYLON誌を見つけるたびにせっせと集めていたのだが、最近はもうしていない。きりがないからw

新垣結衣の表紙&大特集のNYLON 2014年4月号をゲット。これ、もうだいぶ前に300円でゲット。
かなり質の高いファッションフォト38ページからなる空前絶後の新垣結衣フィーチャー特集号。ガッキーオタなら必ず持っていないといけない1冊!ガッキーのスタイルのよさに驚愕!

自分がシルエットとフォルムから女性を感じる人は長澤まさみと新垣結衣しかいない。その形状と立ち姿だけでエロスを感じる…。
そしてもう1冊の新垣結衣大特集号が2014年12月号。こちらは1年ほど前に108円で購入。
16ページの新垣結衣ファッションフォトで構成された特集ページ。どのカットもかなり質が高い。アイデアにあふれた自撮り写真がよい。こちらもオタ必携の1冊。
このカットに新垣結衣史上もっとも女性を感じた。ザ・女優!って感じ。

2017年4月18日火曜日

新垣結衣 「全開ガール」(2011)を全話見た

2011年7月から9月まで放送されていた新垣結衣主演フジ系ドラマ「全開ガール」を6年の歳月を経て、ようやくついに全11話見通した。

これ、もっと最近のドラマだと思ってたけど、もうそんなに経つとは信じられない。
2月に温泉宿にDVDを持ち込んで6話まで見て、その後しばらくまた放置し、3か月ほどかけてゆっくりと完走。
実は自分、もう何年もぜんぜん連続ドラマとか見ていない。1時間ドラマとか見る集中力がない。ま、集中してみるものでもないけど、長い!6話あたりで飽き始めたw
このドラマ、この国の根幹を揺るがしかねない育児保育の問題に真面目に取り組む…と思いきや、育児の壮絶な大変さで若者たちをビビらせる。
結局、育児とキャリアアップの両立なんて無理だよね~ってドラマ。

このヒロインがとにかく上昇志向が高い。東大卒で国際特許事務を扱う弁護士事務所になんとかギリギリ入社し、試用期間中。
これがもう、電通の過労死自殺を思わせるスーパーハードなギスギスした職場。大卒1年目で即こんなにもこき使われるのか?
しかも法律事務所のボス(薬師丸ひろ子)の娘の保育を任される。「これやっといて~♪」見ていてつらい。
だが、このヒロインがガチガチにアメリカの弁護士らしさ全開スーパーリーガルマインドサイコパス。素直な主人公に「謝ったら負け」と説教。

ひたすら仕事で認められて出世することが生きがいのヒロイン若葉には新垣本人もなんら共感できるところがなく、演じていてつらかったらしい。
主人公を演じたNSKDはこの時期、ガッキーオタたちから蛇蝎のごとく嫌われた。濃密なキスシーンがあったからw 電車内での痴漢疑惑、そして泥酔して記憶をなくしてキスをして…っていう最悪な出会い。ま、よくあるラブコメっぽいのだが、なにせヒロインが怪物。
NSKDのファンの女子たちはこのヒロインに殺意を覚えたはず。

この主人公2人が街で偶然よく会いすぎ。
エリート弁護士の優雅で華麗な生活を支えているのは、企業からせしめた顧問料やら手数料やらに基づいている。そして、その費用は価格に上乗せされ、最終的にその企業のモノサービスを購入してる一般消費者が負担している。不愉快でしかない。

内容はまるでマンガなラブコメぶりだが、ガッキー若葉がひたすらイッちゃった目をして怒ってるか説教してるか。いつも勝ったも同然の強気発言で自信満々。そして言い訳。

親が連帯保証人になって破産という、法律家を志した暗い過去を持っているのだが、新垣の子供時代を演じた子役が悲壮感を出さない。ま、これは貧乏自体を憎んではいないという、このドラマの結末への伏線。
蓮佛が寝ているNSKDにキスしてるとき絶対にガッキー若葉が眼を覚ますって思ってたわw
大人が見るには少女マンガっぽかった。

薬師丸ひろ子、荒川良々、皆川猿時が「あまちゃん」のときとまったく同じ質感でそこにいたw 「あまちゃん」キャスティングを担当した人はこのドラマを見ていた?
ガッキーの住んでる部屋が昭和貧乏アパート。部屋ではいつもメガネ&ジャージ。
自分、こういうジャージがほしいんだけど売ってないんだよな。

ちなみにこのドラマのガッキーはぴったりパンツスーツ姿なので、その手の女性が好きな人は熱い眼差しで見てたはずw
PS. ガッキーはこの翌年の春に、今度はフジ系「リーガルハイ」で、またしても現場でバリバリ活躍する弁護士先生の役を演じてる。「リーガル」のほうが断然面白い。

2017年4月17日月曜日

エラリイ・クイーン 「Yの悲劇」(1932)

エラリイ・クイーンの代表作「Yの悲劇」(1932 Ellery Queen : The Tragedy of Y)宇野利泰訳のハヤカワ文庫版(1988年版の2012年第16刷)をやっと見つけた。

なんと460円もした。状態もそれほどキレイというわけでもないのに高い。やはりミステリーはマニア向けなのか。

自分はこの本を12歳のときに読んだ。そのときは新潮文庫版だった。
当時の自分の語彙読解力で内容すべてが理解できていたとは思えない。
だが、それでもこれを読んだ当時、あまりに予想外な犯人と動機と異常な構造に、物語としての面白さに、呆然となったことは覚えている。

今再び読んでみればより理解できて面白いんだろうと、ずっと捜していた。見つけるまで数年かかったw

細部はもちろん覚えていないのだが、マンドリンで撲殺とか、ヴァニラの香りとか、エピローグでのドルリー・レーン老人探偵の沈黙とか、そういうところは覚えていた。

ネタバレになってしまうので多くを語れないが、この本を読んだことで、こんなパターンもあるのか!と子供だった自分は驚いた。何度も驚くポイントがあるし。これが世界の傑作推理小説の古典か!と思ったわ。

でもやっぱり…、長いわな。それに、犯人の正体を知ったうえで読むと面白さ半減。

毒入り梨を持ち込んだ犯人と、老婦人を撲殺した犯人が同一人物であるという結論の部分とか、数学のごとくきっちりしすぎた論理学で、今の自分が読んでもわかるようなわからないような感じ。

この本を再び読むというここ数年の課題をようやくクリアした。今回も面白く読めたが、やはり初めて読んだときの感動を超えるものではない。

PS. この本を最後にエラリイ・クイーンの本にまったく出合えていない。百円発見率はこの1か月ゼロ。
510円とかの値段がついているのを見ると、アマゾンで1円出品に送料払って注文したほうがいいなと思う。
だが、日ごろBOに多大なお世話になっているので国内企業を支援するためにも店舗で買おうとも思う。

2017年4月16日日曜日

乃木坂46 「サヨナラの意味」TypeC盤とTypeD盤を手に入れた

まだ持っていなかった乃木坂46の16枚目シングル「サヨナラの意味」の初回盤TypeCを手に入れた。
いつものように中古で400円でゲット。
この16枚目から従来の女学生的雰囲気が消えた。まるで全員がモデルのよう。

このC盤ジャケットには堀、若月、生田、白石、衛藤の5人。裏面には山﨑、川村、斎藤ちはる、和田の4人。
歌詞ブックレットはめくると最初のページに白石、次いで秋元、桜井、選抜メンバー全員、井上、渡辺、能條、山﨑の個人ポートレート。

CDには「サヨナラの意味」「孤独な青空」「2度目のキスから」の3曲を収録。
Track3「2度目のキスから」は秋元真夏リスペクト軍団のためのユニット曲。もうしわけないが、この曲はぜんぜ好きじゃないw なのでiTunesに取り込んですらいない。乃木坂らしさがまったくない曲。MVも1回しか見ていない。
そして、同時に手に入れたTypeD盤。こちらも400円でゲット。
ジャケットは伊藤万理華、桜井、新内、井上の4人。裏面には鈴木、能條、伊藤純奈、樋口の4人。
歌詞ブックレットは最初のページが生田、次に松村、新内、アンダーメンバー全員、中元、斉藤優里、川後、佐々木の各個人ポートレート。

TypeD盤のTrack3はアンダーユニットだったサンク・エトワールのメンバーによる「君に贈る花がない」だ。
DVDにMVを収録。これ、初めて見た。これ、2月のバースデーライブで聴いたはずだが、自分としてはほとんど印象に残らない曲。だが、こちらはiTunesに取り込もうと思う。

「サヨナラの意味」はどのタイプもジャケット写真のメンバーが目いっぱい背伸びをしたおしゃれセレブ感を出している。これはこれで新鮮で良い。この時期のボルドー色の制服も良い。
だが、このCDを買った最大の理由は付属DVDの真夏の全国ツアー2016ドキュメンタリー「いつもと違う夏」前後編だった。
これ、ティザー映像も見たことなかったし、ネット上でも見たことなかった。これを酒を飲みながら見たいがために購入。

真夏の全国ツアー2016地方公演最終日での齋藤飛鳥のスピーチで始まる。ほぼノーカットのフル収録。感極まり涙を流す飛鳥が美しい。
とても17,18歳思えないしっかりしたスピーチ。自分が10代の時にはとてもじゃないがこんな話を数千人の前ではできない。
リハーサル風景の映像。全員が熱心にメモをとりながら集中してやってることが印象的。みんなわりとレッスン着がおしゃれ。

キャプテン桜井の不在という危機。そして、そこに生駒里奈の存在。
生駒がリーダーシップを発揮していて感心。

バックステージでの乃木坂ちゃんたちをカメラが追う。誰もがみんな超絶かわいい。

乃木恋リアルのコーナー。まなったんのコーナーが長すぎる気がしたw 黒石さんの表情をとらえるカメラ!w
生田さんと秋元の絡みも面白かった。
松村は「え?!」って思ったほど胸がまっ平らでびっくりした。あれだけ食べて栄養は何処へ行ってる? でも、自分は松村も好き。
このドキュメンタリーは神宮でのバースデーライブ、オープニングでメンバーが1本1本マイクを取っていって、最後に残った1本を桜井が取った瞬間の手元だけ映して終了。心ニクイ。
このドキュメンタリーはオタとして必ず見なければいけないと思った。