2014年10月31日金曜日

トイデジムービーカメラ Che-ez! MovixⅡを手に入れた

以前はトイデジとよばれる安価なカメラにも関心があった。NHJ LIMITED製Che-ez! MovixⅡという2004年ごろ9,980円で発売されたトイデジムービーカメラをジャンクの箱の中から夏の初めごろ拾ってきた。324円だった。

2.0MEGA PIXELトイデジにして、320×240のAVI動画をSDカードに書き込める。iPhoneひとつで動画も撮れる今、もう誰もこんなカメラに関心を持たないが、バッテリーは単三電池2本だし、プラスチック製で軽くて小さいし、もちろん音声も撮れるし、使い勝手がよさそう。あえて劣悪な画質の動画で見ることも楽しいに違いないと、9月下旬に高麗に彼岸花を見に行ったときに連れて行った。
だが、家に帰ってパソコンに移そうとしたらエラー。SDカードに書き込めているようで書き込めていないという事故が起こっていた……。大容量SDカードには対応できてなかったらしい。液晶画面も申し訳程度の大きさと画質で、操作がわかりにくい。

仕切りなおしで容量の小さいSDカードを装填して散歩に連れて行ってテスト。電源のON OFFに数秒時間がかかる。画質は中サイズの1280×960のみで撮影したのだが、
トイデジって昔は30万画素程度のものを使っていたので、さすがに200万画素だと思ってた以上に画質がいい!これは気軽に楽しく散歩に連れて行ける。そしてムービーだが、
ま、一昔前ふうな動画が撮れた。調布空港って初めて行ってみた。伊豆大島便とプライベート機のみの空港。この日は国土地理院の飛行機が御岳に飛んでいった。飛行機の離発着を見ながら食事ができるプロペラカフェで食事をしたのだが、これがもう家族連れで大混雑だった。

2014年10月30日木曜日

新山詩織は電車の中でLooking to the sky

今、ギタ女とよばれるジャンルはとても参入が多くて誰もがみんな音楽不況の中大変だ。今年1stアルバムを出した新山詩織の名前をあまり見ることもなくて、今後が不安。…。地道に続けて音楽を届けてほしい。けど、大きな会場でワンマンをするようにもなってほしい。

新山詩織の「しおり」は素晴らしいアルバムなのでもっと聴かれてほしい。「しおり」についてのインタビュー記事はBPASS2014年5月号に掲載されている。
大好きな Looking to the sky についての箇所を引用したい
「この歌詞は、オーディションを受けて、デビューするくらいに書いたので、その時は都内に電車で来るまでもかなり大変だったというか。一日の多くを電車の中で過ごしていたんです。電車に乗っていると、あんなところがダメだなとか、あの時はよくできたなとか、そんなことを思い出しながら、いつも端っこに立っていることが多くて。そこから見える景色はざーって流れていくものがほとんどだけど、たまに快晴の空がぱっと見えて、こんなに私はちっちゃい存在だけど、あんな空より大きい気持ちで毎日過ごせたらいいなって思って、それをそのまま書きました」

「ホームに立って、ひたすらいろいろ考えて悶々としている時が多かったなあ」

「ただ単に前向きじゃなく、ダメそうな時もあるけど、自分だけじゃなく、いろんな人もそんな気持ちの時はあるだろうから、そういう時に聴いてもらえたら良いなと思います。このイントロを聴いて、絶対にこの曲は一曲目だって決めていたんです」
自分も日々電車に乗っていて、「俺はもう地球何周分電車に乗っただろうか?」とか考えたりする。電車に乗ってる時間、ホームでぼーっと電車を待ってる時間を何か有意義に使えていれば何かもっと人生は楽しいものになっていた……とか、ぼんやりと考える。新山はきっと満員の高崎線で都心まで通っていたんだろう。高崎線だと車窓も住宅地ばっかりで何も面白くないし退屈。きっと赤羽も通ってた。新山の見て来た風景はおそらく自分の見てきた風景とほぼ同じ。ちょっと親近感があるし、この歌詞も自分にしっくりくる。
次に 午後3時 の箇所だけ引用したい。
「書こうと思って書いたというより、この歌詞自体は、ノートになんとなく書いていて、アルバムの中にこういうしっとりした曲もあったらいいんじゃないかって話していて、それで作ったっていうのもあります。自分的にはすんなり作れた曲でした」 
「避けていたわけではないけれど、あなたが好きだ好きだって張り切って言うような感じを書くのは難しいけど、こういう些細な気持ちは書けるし、いろんな人にあるんじゃないかなって。自然と出てきました」
女性SSWにつきもののラブソングを新山はこう捉えている。かつての誰かと似た感じ。きっと、アルバム全体として1曲はラブソングがほしいな~って思ってたプロデューサーから「ラブソング」を書くようにやんわり促されたんだと思わせる回答だ。

というわけで、今後も新山へ注目していく。新山が売れないとしたら、日本の音楽は絶望。
PS. 現在発売中のCD&DLでーた9-10号の特集ページ「GUITAR GIRLS ギター女子名鑑」で新山詩織も1ページインタビューに登場しているのだが、中学入学と同時に軽音楽部に入部した新山がギターで最初にコピーした曲はYUIの「TOYKO」だったと発言している。

今まで新山がYUIとの接点を語ったのを聞いたことがなかったので驚きながら資料として即購入。なんでも中1のときの文化部発表会で演奏することになって、「この曲どう?」と新山が提案したという。
「最初の頃はギターだけだったんですけど、家で弾きながら歌ってみたら楽しくて。そこから歌も好きになっていきました。」
やはりこの子にもYUIが影響していた。さらに、この特集によると山崎あおいは「タイヨウのうた」を見た帰りに「Good-bye days」の楽譜を買い、初めてギターで完コピしたんだそうだ。YUIはあまりに偉大だ。

そして、新山の新曲「絶対」リリースのニュースを聞いた。初回盤が2種あってどちらにしようか迷うのだが「Live盤」一択でいこうと思う。ビーイングさんにはもっともっと全力でプロモーションしてほしい。

2014年10月29日水曜日

家入レオは教室で歌詞を考えていた

家入レオのYUIに等しい人気拡大ぶりからすると今年中に武道館公演があるのかな?と春ごろには思っていたのだが、今年最後のライブはSTUDIO COASTと発表された。ま、STUDIO COASTでワンマンするのも大変なのだが。

そして、8枚目のシングル「Silly」を11月にリリース!またしてもドラマ主題歌タイアップ!Victorさん頑張ってる。「チョコレート」が1月、アルバムが2月、「純情」が7月……、きちんとコンスタントにがんばってる。

昨年の今ごろ、「太陽の女神」をリリースしたころのSEVENTEEN 2013年12月号のインタビューで、ドラマ主題歌書き下ろしが3回目ということについて、太宰治の小説を挙げて語っている。以下引用
大好きな太宰治さんの「きりぎりす」っていう小説の中で、貧乏な男性と結婚した奥さんが「少ない生活費の中でどれだけ豪華な食事が作れるかが張り合いになる」って言うんです。今の私の心境はそれに似ていて、決まったテーマの中でどんな楽曲を作れるかっていう状況が楽しい。ドラマのテーマは「出会いと成長」なんですが、今までとはちがう自分を表現できたこの曲は私の成長であり新たな出会いにつながるんじゃないかなと思います
家入は決まったテーマで楽曲を書く状況を楽しんでいた。それ、すごい。自分はまだ「きりぎりす」を読んでいない。家入はフィルムカメラを使い、太宰を読む。いろいろ趣味が合いそうだ。応援しないといけん。

そして、興味深いのは学校での家入レオ。どんな生活を送っていたのか?
教室の自分の席は、歌詞を考えるのに集中できて好きでしたね(笑)。でも、人見知りな性格だし、休み時間も1人で小説を読んでるタイプだったので、実は卒業を意識するまで高校にはあまりいい思い出がなかったんです。1人で平気だもんって思いながらもクラスメイトの会話の内容が気になったり、なのに強がってその輪に入れなかったり……。 
強さと脆さは紙一重で、過去にはそんな自分自身を投影した女のコを歌詞に書いたこともありました。よく学生のかたから、学校になじめないっていう悩みのメールや手紙をいただくんです。でも、学校はすべてじゃないし、もしそこで行きづまっても一歩外に出ればいろんな世界が広がってるんだってことを伝えたいです。 
それに、周囲と同じじゃなきゃいけないのって、学校だけ。社会に出たら、他人と同じことなんて求められてなくて、どれだけ人とちがうかが武器になってくる。だから、今の環境になじめなくても、逆に「いつか見返してやるんだ!」って思いながら過ごしてほしいですね
家入といい新山といい、みんな学校に馴染んでない……。自分も高校は昼休み寝てた。進学校だったので周囲はみんな勉強オタみたいな感じ。ただ毎日往復しただけ。大学も何か勉強をした感じがしなかった。くだらない。自由に本能のままに生きたかった。家入、もっともっとビッグになってほしい。

2014年10月28日火曜日

吉村昭 「桜田門外ノ変」(1990)


吉村昭の「桜田門外ノ変」(新潮文庫版)を上下巻とも108円で手に入れて読んでみた。いや~、大作だった。

「桜田門外ノ変」というと、大老井伊直弼が桜田門外で水戸浪士に暗殺された事件でしょ、という小学生的知識しか持っていなかった。吉村氏は水戸藩内部の派閥抗争、幕府と水戸藩の対立から事件を描き始める。

世田谷の豪徳寺に井伊直弼の墓がある。そこへ行った時に、暗殺された日本のトップということで少し同情したりした。水戸浪士は幕末の江戸近郊を治安悪化させて庶民から恐れられた存在。

だが、「安政の大獄」のあまりの過酷ぶりに、これは殺されるだろうなと思ったりもした。この単語も小学生知識しかなかったのだが、日本史上最大の思想弾圧事件。独裁者井伊は現場に介入して逆らうものは強引に死罪。公家や大名も処罰。尊皇攘夷という思想は当時の知識人にとっては当たり前の考え方だったのでやり過ぎだ。

暗殺計画は緻密に準備されていた。直接の致命傷は至近距離からの1発の弾丸。事前に射撃テストとかしないで大丈夫かよ?って思ってたけど、腰から大腿部を貫通してほぼ動けなくなってしまっていた駕籠の中の井伊。刀が差し込まれあっというまに絶命。首を切断。現場には切り込んだ側と護衛側の乱闘斬り合い後に、切り落とされた指やら耳やらが散らばる凄惨な現場だったという……。事件当日のこともすごく詳しい。

日記が多く残されているということで、水戸藩士・関鉄之助という30代半ばで、事件現場で襲撃側の指揮をした人物を主人公に、完全に水戸側からの視点で事件を描く。

事件後の潜伏と逃避行が下巻のほとんど。長い。だが、江戸の昔から日本は警察国家。全国隅々まで捜査の目が張り巡らされていて、やがて全員逮捕。庄屋などの協力者の家々を転々と逃亡の末に逮捕、処刑。実に細かく立ち寄った場所と潜伏先も描かれているし、逃走中の主人公が糖尿病であったことも吉村氏は調べ上げていた。

水戸脱藩の17名、薩摩脱藩の1名の実行犯18名中、事件現場で切り殺された者が1名、重傷を負って現場で自刃が4名、重傷でその後死亡が3名、死罪が7名、逃亡の末に自刃が1名。だが、実行犯のうち2名だけ明治維新後まで生き延びた…ということもこの本を読んで知った。

吉村昭の取材の緻密さがすごい。この本も満足度が高かった。

2014年10月27日月曜日

大人ドロップ(2014)

久しぶりに橋本愛映画祭。「大人ドロップ」を見た。
男女4人の高校最後の夏休みを描いた切ない青春の思い出。

トレーラー映像が軽いコメディー風なのでてっきり下品な方向の青春ムービーかと思っていたのだが、完全に予想を裏切られた。どの世代でもノスタルジックで切なく爽やかな後味を残す1本。大人になるってことは「あのときは痛かったなぁ」って笑えるようになることだな。見てよかった!

「まいったなと思った」って心の中で言ってばかりの、ハルキばりにスカした高3の主人公・池松壮亮と、主人公の唯一人の友人で、1学年に1人はいるどうみても30歳にしか見えないメガネ天パー・前野朋哉とのテンションの違い過ぎるやりとりと会話が見ていてとても面白い。池松壮亮は演技が竹野内豊っぽい。

小林涼子は顔がちょっとユニーク。「ブラ線見たら殺す」とか言う。制服をラフに着こなす短髪短パン娘キャラには自分も弱い。「正しいことって何?」とか、なんか、それぞれの会話が洗練されていて耳を傾けるのに苦労がいらない。脚本がいいんだろう。調べて見たら脚本・監督は飯塚健という人だ。「荒川アンダーザブリッジ」の人か!

そしてやっぱり橋本愛は特別な女優だと思う1本だった。存在感がすごい。美少女すぎてつらい。家庭の事情で主人公の元から突然いなくなる女子高生役のスペシャリストか?橋本愛と池松壮亮のふたりのコミュニケーション不全を見ていると「何でなん?」ってイライラする。ま、これがリアル現実世界か。切ない。

橋本愛ほどスクリーンでも実生活でも普通の男じゃ太刀打ちできない感出してる女優を他に知らない。

香椎由宇って声が変で惜しいなって思う。ヒロインの父の不倫相手。
主要キャストに名前のある黒猫チェルシー渡辺大知が一瞬しか映ってなくて逆にびっくり。エキストラじゃん。
担任英語教師役の馬渕英俚可はめちゃキツイめがねカマキリ役のスペシャリストだな。
主人公と友人がいつも落ち合っている場所が野菜の無人販売所。そこに農作業でやってくるエロ人妻・美波が意味がわからない。

橋本愛のメガネ小学生時代を演じた大友恋花の可愛さもヤヴァい。文化祭でチョコバナナ売ってる少女が気になったので調べて見たら上原実矩(うえはらみく)15歳だとわかった。ええっ?!台詞がチョイ下ネタ?!
というわけでネクストブレイクアイドル女優ウォッチャーも必見。

2014年10月26日日曜日

Perfume 5th Tour ぐるんぐるん WOWOW で放送

WOWOWさんが9月21日のPerfume代々木公演を10月25日(土)に放送してくれた。自分はDAY2ステージサイド席だったのでセットを正面から見たのは初めて。ダンスもずっと横から見ていたので正面から見たのも初めて。もうWOWOWさんの製作するPerfumeライブ映像も安定した感じでとても満足度が高い。いかなるステージにおいてもPerfumeの3人は奇跡だなって改めて思う。

10月25日WOWOWプレミアムで放送された内容は以下の通り
01.Cling Cling
02.Handy Man
03.Clockwork
04.レーザービーム
MC グループ分け「リ・ニ・ア~!」
05.いじわるなハロー
06.I still love U
07.恋は前傾姿勢
08.「music by 中田ヤスタカ」
09.エレクトロ・ワールド
10.DISPLAY
11.SEVENTH HEAVEN
PTAのコーナー 「いなほ!」
12.Party Maker
13.GLITTER
14.セラミックガール
15.ジェニーはご機嫌ななめ
16.チョコレイト・ディスコ
17.Hold Your Hand

本編から「恋は前傾姿勢」が外れた。これが一番見たかったのに。それに、「リニア」を期待させておいてアンコールは一切放送されなかった。これにはズコーってなった。ブルーレイが出たら買うしかないのか。ま、買うだろうな。「World Tour 2nd」も「LEVEL3」もまだ買ってないのだが。
数分に1回の割合で「のっち、きれいだな……。」ってため息をついた。今ののっちに残念なところなんかまったくない。どの一瞬も完璧に美しくてつらい…。
やっぱ、NYライブビューイング見にいきたい。

2014年10月25日土曜日

minolta HI-MATIC SD で撮る

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ミノルタのカメラもこれで4台目、1978年製minolta HI-MATIC SDというカメラを手に入れた。
324円でジャンクの箱から救出。ファインダーがキレイ。あまり使い込んだ感じがしない1台。シャッターが切れるか不明だが、きっと使えるはずだ。

電池室の電極部分が緑色にサビまくっていたので、ヤスリで削って電池と触れ合う部分のみピカピカにしたのだが、それでもまだ接触が悪いようなので、接点復活剤をシュッとひと吹きして使ってみた。ちゃんとシャッターチャージできるようになってシャッターが切れる。
単三電池2本で動くってうれしい。そしていつものようにモルトを張り替える。
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このカメラもピントを目測で合わせて、シャッターを押すだけのプログラムAE機。
KONICA C35EFと同じような使い心地でとても実用的。
巻き戻しは底部にある。フィルムを自分の手で巻くという行為が写真を撮ってるって気分にさせてくれる。

一見すると高級感があるように見えるが、このカメラ、黒プラカメでめちゃくちゃ軽い!いつものように襷掛けにしてテストに出かける。

ピントがメートルとフィートが両方書いてあって、つい間違えて3mにあわせるつもりが3ft(約90cm)に合わせて1枚目を撮ってしまった。カッシャンという軽いシャッターが心地よい。

デート機能は上部のダイヤルを回して日付を合わせるのだが、ついこれをやらないまま撮ってしまうと間違った日付が写真に焼きこまれてしまう。実際に数枚を間違った日付のまま取り続けていた。
デート機能の電源はカメラ自体から来ているのでボタン電池とか必要ない。デートが必要なければOFFにできる。

すっごい切れ味のレンズなのだが、36枚中35枚の写真すべてで右上に謎の四角い白い発光体が確認出来る。なんだこれ?おそらく光線漏れじゃない。光線漏れなら赤いはず。
このカメラのデートを焼き付ける窓がフィルム圧板側でなく、レンズ側から日付を照射するタイプなので、おそらく突起か何かが内面反射を起こしているんじゃないかと推測した。突起部分にフェルトを両面テープで貼り付けて覆う。もう1回テスト。

完全に制御に成功。すばらしい切れ味。また自分の愛器が増えた。

2014年10月24日金曜日

桐谷美玲 「スノーフレーク」(2011)


桐谷美玲映画祭その10 「乱反射」と同時上映だった「スノーフレーク」も見た。大崎梢原作のサスペンス。

函館を舞台に、10年前の一家心中事件で唯一行方不明になった幼なじみの少年を探す少女・桐谷。影のようにつきまとう自称いとこの謎の男。ヒロインを助けるもうひとりの幼なじみ。やがて真実につきあたる……。

って書くと面白そうな70分ちょっとの土曜ワイド。自分はこういったタイプの、ヒロインが真実を追うサスペンスが好き。

古い洋館に忍び込むシーンとか、サスペンススリラーっぽい展開で期待させるのだが……。

最後は港で犯人による雄弁な事件の顛末独唱。自分のカンが悪いからなのか、これがすごく分かりにくくてモヤモヤ。解決したスッキリ感がない。このシーンが役者の技量不足でとても見れたもんじゃない。

結果、それほどのクオリティを感じなかった。いい評判も聞かない。もっと面白く出来た撮りようがあったのではないかという1本。桐谷美玲が好きなら見てもいいが、このジャケットの可愛さを上回る桐谷のシーンは映画本編にはなかった……。

行方不明の少年と親交のあった知的障害のある青年が石丸幹二でちょっとびっくり。CANONのCMで石丸と桐谷は上司と部下を演じてる。

この映画で桐谷は主題歌と挿入歌を歌っている。このCDを探しているけど、見たことがない。この映画のフォトブックも存在するが、これもやはり見たことが無い。

2014年10月23日木曜日

YUI 「ぶっこわす!」


きたよ、やっぱり。11月26日、ついに機は熟した。ファンもよく待った。
まだひと月以上先のことだがアルバム収録の楽曲も公表。ふーん、13曲なのね、どれどれ……。

昨年、FLOWER FLOWERライブに何度も足を運んだ人なら楽曲リストの4箇所に目が釘付けになったはずだ。1曲目「願い」、3曲目「空気」、6曲目「水滴」、9曲目「ひかり」……、なんだこれは?!未知の楽曲が並んでいる。

1曲目はタイトルから判断するとしっとりバラードか?すると「HOLIDAYS IN THE SUN」の「to Mother」のような感じで始まるのか。2曲目は激しく「神様」でギアチェンジ。3曲目の「空気」という曲がどんな曲なのか読めない。「とうめいなうた」「おはようのキスを」としっとり曲が続く。「水滴」ってなんだ?まったくの新曲の可能性もある。

あの曲のことか?とか想うところはあっても、もう1年もフラフラにじかに触れていないので記憶も定かでない。

「億千万の星」と呼ばれた曲は?「トイピアノ」は?昨年末に大阪、幕張で初登場の「ガラスの割れる音の曲」は?「宝物」は?「コーヒー」は?「I never be」は?みんなアルバムからこぼれ落ちた感じなのか……?アコギ弾き語り用にとって置くのか?それとも「リトル・フォレスト」4曲が入る2ndアルバムに?

「ひかり」という曲は「インコの群れ」のアンコール曲であってほしい。ぶいぶいノリのいい曲のような気がする。

うれしいことに「インコの群れ」ツアーのライブ映像とドキュメンタリー映像が50分、初回盤特典としてDVDに収録。おそらくほとんどのファンは初回盤を買うだろうと思う。
舞台裏映像も楽しみ。楽屋でのyuiがどんな感じなのかいろいろ興味がわく。

一時期はYUIの危機にバンドが消滅していく心配もしていた。「実」を結実させたことはめでたい。

このまま発売日まで情報を小出しにして少しずつテンションをあげて、発売第1週に頂点を迎えるようにプロモーションをがんばってほしい。

「フラワーフラワー、よろしくお願いしまーす」「タモリさんお久しぶりです」「YUIちゃん変わったね~」って会話が目に浮かぶ。それはないかもしれないけど。
yui 「このメンバーで音を出せたら何でもいいなと思っていて。でも、心の中には“破壊”という感情があったのは確かです。どんな風に受け取ってもらえるのかはわからないのですが、何か衝撃の一つでも起こせたらなぁと思います」
控え目なようでいて自信に満ちているコメントだ。日本の音楽チャートをかき回してほしい。年末年始にレコ発ツアーとかあったらどうしよう?ってちょっとビビってる自分がいる。

2014年10月22日水曜日

風車のある砂浜(Victorの2MEGA PIXELSムービーカメラ GZ-MC100)

ステレオポニーの「OVER DRIVE」PVロケ地、茨城県神栖市の風力発電風車のある海岸でムービーも撮影してみた。
今回使用したムービーカメラは2004年2005年ごろVictorから発売されていたGZ-MC100というカメラだ。SDカードと内臓マイクロドライブに720×480サイズのMPEG-2動画を書き込める。
これは5月ごろにジャンク箱の中から540円で拾ってきたもの。iPhoneがあればムービーも撮れるのでムービーカメラは必要ないのだが、デザインがかっこいいし、小さいし、レンズが立派なのできっと道具として持っていたら楽しめそうと思い連れ帰ったもの。本来であれば4GBのマイクロドライブ(小型ハードディスク)を搭載していたのだが、ドライブからマイクロHDは引き抜かれていた。
2004年当時、マイクロドライブが搭載されたこのムービーカメラは画期的な1台だったのだが、この10年の間にフラッシュメモリカードが飛躍的に大容量になり価格が下がったので必要なくなってしまった。マイクロSDカードをアダプターでSDカードにし、さらにCFカードアダプターをかませて使用した。これで録画時間の心配はほぼ必要なくなった。
だが、バッテリー充電をするためには自前でなんとかしないといけない。ボルトとアンペアがほぼ近いACアダプターをやっぱりジャンク箱から324円で拾ってきて自作。回路図は米Victorのサイトにあったのでシリコンダイオードをかました。
ジャックは割り箸を削って銅箔を接着剤で貼り付けだいたいなんとかした。バッテリーは元から入っていたものがまだヘタった感じがしないのでそのまま使用。

安いジャンク機材を工夫して使うのはやめられない。最新のモノに興味はない。これが庶民のアベノミクスだ。

2014年10月21日火曜日

「ステレオポニー / OVER DRIVE」 のPVロケ地へ

先日になってステレオポニー8作目のシングル「小さな魔法」初回盤(Sony Music Records 2010年12月8日発売)を手に入れた。

これによって「OVER DRIVE」PVを収録したDVDを手に入れることができた。じつは自分はこの曲のPVを今までほとんど見ないままでいた。

PVでは印象的な風力発電の風車が回っている。なんだかその場所自体にも興味を持ったので、友人とキャンプがてら2人で行ってみることにした。

場所はすでに判明している。茨城県神栖市から鹿島市にかけての広大な鹿島工業地帯だ。

だが、あまりに空き地が多く広大なために細かい場所まではわからなかった。それにすでにコンビナート一帯の中に張りめぐらされた引込み線の多くがここ数年で廃止、撤去されている。今になってロケ地をめぐっても徒労に終わると思ってやめておいた。
AIMIが車の中で歌いながら移動している道は
車のフロントガラス越しに撮りながら移動。ちょっと違うけど、なんだかとても面白い風景だったのでこれで満足。
この場所がよくわからなかったのだが、大体あのあたりじゃないかという場所まで行くと、海岸まで人が1人歩けるぐらいの幅のふみ跡があったので、車をとめて砂丘に登って行って見た。
ビンゴ!ここで間違いない。風車自体は風向きによって向きを変える。それにしても空が青かった。清々しかった。神栖市の海岸線はサーファーが数人いるだけだった。広大な砂浜をほぼ独り占め。
自分は神栖市という市を今までまったく名前すら聞いたことがなかった。神栖から鹿島にかけての鹿島工業地帯の海岸線にそって、延々と風車が立っている。どうしてこんなにも知られていないのだろうか?観光資源として活かせないのか?風がないときは風車も止まっているので、人に見せるのは難しいのかもしれない。

土曜の夜は風車の見える神栖のオートキャンプ場で1泊した。10月中ごろの夜はすでに寒いが、キャンプ場はにぎわっていた。キャンプ場の近くに24時間稼動のケミカル工場があって低周波の音をずっと出している。人によってはうるさくて寝れないかもしれない。道路もテントのすぐそばを走っている。日曜はさらにいい天気で日差しが強く暑いぐらいだった。
日曜日の鹿島コンビナートや工場のある広大なエリアをドライブ。誰もいない。誰も通らない。鉄塔だらけの工場地帯。なんだか楽しかった。

2014年10月20日月曜日

5年目のNever say die ロケ地へ

無理矢理なにかネタを探す。何か、まだ誰もやってない自分独自のネタはないのか?そういえば、2009年のYUI休養復帰後第2弾シングル「It's all too much / Never say die」初回盤を久しぶりに取り出して眺めていると、あれ?Never say dieのPVのロケ地って行ってないんじゃね?って気づいた。あの「JK痴話げんかサッカー」という謎の企画が理解できなくて、あんまり好きじゃなかったPV。それほど見てなかったな。ま、あれがサッカー(フットボール)がヨーロッパで誕生したころの原始形態。

YUI自体は行ってない場所だが、瀧本美織ファンなら押さえておきたい場所だろう。Never say dieは瀧本美織が女優としてのキャリアを開始した初期の出演作PV。瀧本は翌年にはNHK朝ドラ「てっぱん」ヒロインに抜擢。まさに上昇気流に乗ったころ。

もう当時のことはあまりよく覚えていないのだが、「Never say die」のYUIライブハウス編はファン一般公募から、河川敷サッカー編は芸能事務所所属少女およびサッカーフットサル経験者の2系統から選抜されて撮影されたと記憶している。もちろん自分は応募してない。
さて、じゃあこの河川敷に行って見るとするか。誰かすでに行った人はいないのか?と調べて見たのだが、YUIオタたちの間でもここへ行ったという記事はまったく見つけられなかった。ウワサ話すら見つけられない。となると映像から場所を特定するしかない。この画像を頭に叩き込んでいつものようにgoogleマップの航空写真で捜索開始。
となると、まず土地カンのある荒川じゃないのか?と思ったのだが荒川河川敷のサッカー練習場だと首都高川口線が映りこむはずだし、川幅から判断して上流?って思ったけど、この川幅になる辺りだと建物もほとんどない田舎になってしまう。
瀧本の後方に橋が見える。鉄道橋じゃない、自動車道だ。友人に相談したところ、「多摩川じゃね?」ってことだったが、自分は多摩川じゃないなって思ってた。多摩川にもあやしい場所があったのだが、周囲の状況がどうも違う。上流は中州が多くなる。

結局、江戸川だろうと推測して重点的に調査した。護岸の感じ、対岸の石段、遠くの建物、植生、橋、サッカーゴール、すべてに矛盾しない場所をひたすら探す……。1時間ほどでようやく1箇所、候補地が見つかった。
実は、候補地を探すブレイクスルーとなったのが上の土手写真だった。後方に映っている建物はおそらく中学校じゃないのか?と思った。候補地のそばにある中学校をググってみたら校舎のデザインが似ているし、こちらから見た角度に矛盾せずに建っている。次にグーグルアースで対岸の建物の見え方が矛盾しないか検討。石段の向こうに見えるマンションらしき建物、遠くに見える白い建物、煙突、すべて発見できた。これで確証が持てたので1週間後に友人と千葉方面にキャンプに出かけるついでに見てきた。ここだ

その場所は千葉県松戸市古ケ崎の江戸川河川敷、女子高生たちの立つ土手のバックに見える建物は松戸市立古ケ崎中学だ。




河川敷を30分ほどうろうろして歩いて感慨にふけって次の目的地に移動した。

というわけで、YUIの「Never say die」のPV、サッカー編が5年前に撮影されたロケ地は松戸市古ケ崎。江戸川の向こう側は埼玉県三郷市。YUI学会に報告し発表する。

2014年10月19日日曜日

カサビアン

カサビアンのアルバムを初めて手に入れた。というのも108円で売られていたから。そういえば昔から日本でもすごく有名なバンドだけど、自分はまだそれほど聴いたことないな。

Club Foot とかProcessed Beats とか入った黒いジャケットの2004年に出たアルバムの国内盤。日本でもよく売れたので安い。安すぎる…。

ライナーノーツをロッキングオンの山崎洋一郎が書いてる。カサビアンって何となくダークなものを感じていたのだが、バンド名の由来は「シャロン・テート事件」から来ているのか!

最初これを聴いたとき、自分にはそれほど刺激的でもないな、と思った。でも、2回、3回、4回と聴いているうちにだんだん好きになってきた。10回ぐらい聴いた。

2014年10月18日土曜日

ステレオポニー / stand by me (2012)

もうあまりステレオポニーの話題がのぼることもなくなったが、先日このCDを手に入れたので何か書く。2012年5月にリリースされた「stand by me」の初回盤シングル。

ステレオポニーはYUIとほぼ同じ時期に活動してたガールズバンド。派手な衣装やメイクと無関係で硬派なスリーピースで好感をもっていたし何度もライブに足を運んだ。ギターボーカルだったAIMIはソロ活動と同時に新井弘毅(元Serial TV drama)とのユニット活動、NOHANA(ベース)とSHIHO(ドラム)はサポートギターだったMAOと新たに女性ボーカル2名を加えて5人でDraft Kingというバンドを結成。(このバンドはその後4名になって現在に至る。)

自分はこのころあまり音楽を聴く気分じゃなくてステレオポニーの活動をよく知らなかったし、2013年前半はGO FESしかライブに行ってない。3人はアメリカへ行って、NOHANAが語学留学、AIMIが弱気になって、気づいたら解散してた……。1夜かぎりの解散ライブ「BEST of STEREOPONY」(赤坂BLITZ)はYUIも登場したのでYUIファンの目にも届いた。あのライブはよかった。

このジャケットの今までとまったく違うビジュアルには戸惑った。GO FESのときも戸惑った。何か大きくイメチェンしようとしていた?アメリカ市場を意識した?Serial TV dramaの「狼」という曲をTrack2でカバー。初回盤付属DVDには「狼」のPVのみ収録。AIMIがハンドマイク歌唱、スタジオでノリノリになって演奏しているカッコイイ路線を狙ったPVなのだが、自分は「狼」にPVが存在してたって今回このCDを手に入れて初めて知った。今までまったく見た憶えもない。MAOともう1人知らない人がギターでサポートに入っている。誰?
そもそも「狼」という曲はSHIHOが大好きで、この時期に出たMARQUEE Vol.91のインタビューでも熱烈にSerialの素晴らしさを語っていたから、SHIHO持込企画だったのかもしれない。SHIHOはSerial TV dramaのラストライブでもドラムを叩いたという。え?Serial TV dramaはステレオポニーよりも先に解散してた?!2年にも満たないメジャーでの活動だった。知らなかった。

「狼」はDraft King旗揚げライブでもやっていた。だが、自分は2回しかDraft Kingのライブに行っていない。AIMIもステポ解散後は2回だけ。すまん。もう3人ともステレオポニーのことを思い出すこともあまりないかもしれないが、自分はこれからもステレオポニーのことを「伝説のバンド」と呼んでいく。ステレオポニーのオフィシャルサイトはまだ消されずに残っていることも今回確認した。

2014年10月17日金曜日

桐谷美玲 「乱反射」(2011)

桐谷美玲映画祭その9 「乱反射」を見た。
ざっくり言うと、女子高生歌人・桐谷美玲が2回フラれる映画。

そんなことがありえるの?ま、男性ファンとしたらラブラブを見せ付けられるよりも、フラれる桐谷を見るほうがいいのかもしれない。

「他人への想いが込められていない」とダメ出しされて、短歌の創作に悩む桐谷→バスケ部の王子さまからフラれる桐谷→幼なじみの大学生にアタック→幼なじみの祖母のいる富山へ二人旅→告白→フラれる……というロードムービーと言ってもいいかもしれない内容。
それほど面白いこともない。72分と短い映画だが長く感じた。

だが、桐谷の鮮烈な極細水着シーン、高校生なのに大学生と民宿に泊って飲酒し「胸もないし…」と管を巻くシーン、男に夜這いをかけて断られるシーンなどがある。ちなみに、桐谷本人は自分を「胸がない」とはまったく思っていないそうだ。むしろ大きい部類。

自分が一番注目したシーンは、幼なじみ大学生・三浦貴大に富山の祖母から送られてきた、祖父の形見の二眼レフカメラ・ローライフレックスだった。

富山の漁師だったおじいさんがローライフレックス?リコーかヤシカじゃなく?ローライでもいいけど、それならば相当に芸術的な写真をたくさん撮っていないとおかしい。仏壇の写真だってバッチリきめたセルフポートレートぐらい撮っていそうなもんだ。
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中版カメラはフィルム代がかかるのに、あんな杉の木1本を、ピントも合わせずにパシャパシャ撮っているのを見て、ああ、もったいない!って思ってしまうのは自分だけ?
孫と祖母のふたりでガチで一期一会のポートレートを撮るなら、もっとしっかりピントを合わせろ桐谷!って思った。できればフラッシュを使うか、レフ板を使え!って思った。

ポーズを変えたり、配置や構図、露出を変えて何枚か撮れ!って思った。おそらくちゃんと撮れていないだろうなと気になった。この映画で二眼レフに興味を持った人がどれぐらいいただろうか?

「わたしはまだ性愛を知らない」などと女子高生歌人に短歌を詠まれてもとまどう。
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なお、この「乱反射」という作品は「スノーフレーク」という、こちらも桐谷美玲主演映画と2本同時上映だったらしい。どういう意図でそんな形式になった?で、それは成功したのか?しかも、桐谷は主題歌を歌ってCDを出しているって初めて知った。