2014年10月30日木曜日

新山詩織は電車の中でLooking to the sky

今、ギタ女とよばれるジャンルはとても参入が多くて誰もがみんな音楽不況の中大変だ。今年1stアルバムを出した新山詩織の名前をあまり見ることもなくて、今後が不安。…。地道に続けて音楽を届けてほしい。けど、大きな会場でワンマンをするようにもなってほしい。

新山詩織の「しおり」は素晴らしいアルバムなのでもっと聴かれてほしい。「しおり」についてのインタビュー記事はBPASS2014年5月号に掲載されている。
大好きな Looking to the sky についての箇所を引用したい
「この歌詞は、オーディションを受けて、デビューするくらいに書いたので、その時は都内に電車で来るまでもかなり大変だったというか。一日の多くを電車の中で過ごしていたんです。電車に乗っていると、あんなところがダメだなとか、あの時はよくできたなとか、そんなことを思い出しながら、いつも端っこに立っていることが多くて。そこから見える景色はざーって流れていくものがほとんどだけど、たまに快晴の空がぱっと見えて、こんなに私はちっちゃい存在だけど、あんな空より大きい気持ちで毎日過ごせたらいいなって思って、それをそのまま書きました」

「ホームに立って、ひたすらいろいろ考えて悶々としている時が多かったなあ」

「ただ単に前向きじゃなく、ダメそうな時もあるけど、自分だけじゃなく、いろんな人もそんな気持ちの時はあるだろうから、そういう時に聴いてもらえたら良いなと思います。このイントロを聴いて、絶対にこの曲は一曲目だって決めていたんです」
自分も日々電車に乗っていて、「俺はもう地球何周分電車に乗っただろうか?」とか考えたりする。電車に乗ってる時間、ホームでぼーっと電車を待ってる時間を何か有意義に使えていれば何かもっと人生は楽しいものになっていた……とか、ぼんやりと考える。新山はきっと満員の高崎線で都心まで通っていたんだろう。高崎線だと車窓も住宅地ばっかりで何も面白くないし退屈。きっと赤羽も通ってた。新山の見て来た風景はおそらく自分の見てきた風景とほぼ同じ。ちょっと親近感があるし、この歌詞も自分にしっくりくる。
次に 午後3時 の箇所だけ引用したい。
「書こうと思って書いたというより、この歌詞自体は、ノートになんとなく書いていて、アルバムの中にこういうしっとりした曲もあったらいいんじゃないかって話していて、それで作ったっていうのもあります。自分的にはすんなり作れた曲でした」 
「避けていたわけではないけれど、あなたが好きだ好きだって張り切って言うような感じを書くのは難しいけど、こういう些細な気持ちは書けるし、いろんな人にあるんじゃないかなって。自然と出てきました」
女性SSWにつきもののラブソングを新山はこう捉えている。かつての誰かと似た感じ。きっと、アルバム全体として1曲はラブソングがほしいな~って思ってたプロデューサーから「ラブソング」を書くようにやんわり促されたんだと思わせる回答だ。

というわけで、今後も新山へ注目していく。新山が売れないとしたら、日本の音楽は絶望。
PS. 現在発売中のCD&DLでーた9-10号の特集ページ「GUITAR GIRLS ギター女子名鑑」で新山詩織も1ページインタビューに登場しているのだが、中学入学と同時に軽音楽部に入部した新山がギターで最初にコピーした曲はYUIの「TOYKO」だったと発言している。

今まで新山がYUIとの接点を語ったのを聞いたことがなかったので驚きながら資料として即購入。なんでも中1のときの文化部発表会で演奏することになって、「この曲どう?」と新山が提案したという。
「最初の頃はギターだけだったんですけど、家で弾きながら歌ってみたら楽しくて。そこから歌も好きになっていきました。」
やはりこの子にもYUIが影響していた。さらに、この特集によると山崎あおいは「タイヨウのうた」を見た帰りに「Good-bye days」の楽譜を買い、初めてギターで完コピしたんだそうだ。YUIはあまりに偉大だ。

そして、新山の新曲「絶対」リリースのニュースを聞いた。初回盤が2種あってどちらにしようか迷うのだが「Live盤」一択でいこうと思う。ビーイングさんにはもっともっと全力でプロモーションしてほしい。

5 件のコメント:

  1. 新山詩織は、とてもいいアーティストになる可能性をもっているのに、今の状況で収まっているのは、もったいないですね。YUIのように強い自己主張でオーラをだすか、miwaのように誰にでも好かれるキャラ作りをするしか方法はないのかもしれないですね。

    ただ一つハッキリ言えることは、新山詩織はもっと自分を好きになってほしいですね。そうすれば周りの人たち(事務所)も、もっと力をいれてくるはず。

    新山詩織のブログを見てると、なぜかネガティブな空気が漂ってる感。

    せっかく、ここまでは成功してるから、もっと輝いてほしいアーティストですね!

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  2. 「YUIさんのような音楽を作っていきたい」山本彩
    そう、みんながYUIに憧れていたのさ。

    ロッキンオンJAPANのFFの記事、無理やり押し込んだ感じだけどまあOK。
    それにしてもアルバム・ジャケットまでアレなのですか!
    でもこんどばかりは 初回生産限定盤のほうがデザインがいい。(と言うしかない)
    通常版はひどすぎないですか?

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  3. FFのジャケにちょっと失望……。まさかのロキノンレビューにびっくり。いちおう裏方さんは仕事してたのか。
    新山、ウィークリーで20位どころか30位にも入れないのはなぜなのか?
    今回は危機感を持って発売日に買う!

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  4. フラフラの話で盛り上がってる中…本題の方にいかせてもらいます。

    10/13の台風が近づいている中、渋谷LOOPで井手綾香さんと新山詩織さんのLIVEを見に行ってました。
    渋谷LOOPは久しぶりで、私がアコギ+キーボード体制のFFを初めて観た場所です…。
    井手さんは…私と同い年にあたるので、キーボードが弾ける綺麗な女優さんみたいな感じでした…意外とギター女子なんですね。
    新山さんはMCで詰まったり、ゆれるユレルで歌詞が飛んだりしてました…これが「新山らしさ」なのかなと思ったり。
    トークのコーナーで鹿の写真が出てきて、どうもその写真は宮島で撮られたもので、キャンペーンで広島に行ったときに限られた時間内で宮島に行くために前日夜にプラン練って、4時に宿泊地を出て、6時頃に現地着…非番日にフェスで遠出する私みたいなことをしていて、びっくりしましたww

    ミュージシャンって写真の趣味があったりするみたいだーって今回のブッキングをした進行役の方(ハコの人)が言っていて、「あっ、そうだ」と納得がいく気がしました。たしかに新山さんのTwitterに駅のホームで待ってる間に撮った空の写真がうpされてたりしていて、いい画だな〜って思ったり…。
    やっぱり、架線が邪魔とか言われたりしますが、架線やホームの屋根がはみ出ている写真のほうが新山さんの視点って感じがして好きです(笑)

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  5. そのライブ行きたかった。新曲のCDジャケの新山は完全に雨音薫。

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