群馬水上高原リゾートのゴルフ場の上に設営されたステージを目の前にしたとき、「小っさ…」と絶句した。これ、ほんとに今日YUIが歌うステージなのか?
このNEW ACOUSTIC CAMPという音楽イベント、なかなか気持ちが高まってこなくて、5日ぐらい前にようやくチケットを買ったのだが、いつもの相方が前日深夜23時過ぎに仕事でキャンセルしてきた。呆れた。こいつとはもう一緒に出かけないと思う。
そんなわけで新幹線とシャトルバスで昼ごろ到着。ホントはフラフラだけ間に合うようにいって終わったらくるっと向きを変えて帰ってくることにしたかったのだが、上毛高原駅からのシャトルバスが昼ごろ向かう便が最終……。しかたなく早く着きすぎてしまった。
上の写真はフラフラの出演10分前ごろのもの。あっつっつが独りセッティングに励んでいる。ちなみに14時ごろ、フラーレン(フラフラ連合、フラフラグッズを身につけた連中)が集まりだしたときの様子はこんな感じ。これは衝撃を受けた。まるでデパート屋上か遊園地のイベントスペース。10人ぐらいしかいなかった。
17時53分にさっちゃん、むらじゅんがステージに現れると拍手が起こる。「こんばんわ~」。続いてまふまふがウッドベースを抱えて登場。山間のゴルフ場はすでに暗い。
18時01分にyuiも登場。拍手に深々とお辞儀。ファッションはどうやらジョイン、ロッキンと同じようだ。アッシュにヘアバンド、翼を広げた鳥モチーフのTシャツに銀色ぴったりパンツ。男たちもほぼ今年の夏フェスと同じじゃなかったかな。
イスに座ってマイクの高さを調節しながら、「へーっ、ヘッ、ヘッ」とマイクをチェック。「こんばんは、フラワーフラワーです。よろしくお願いします。」といいながら「ぴゅ~う」とピーヒョロ笛をサービス。さっちゃんがトントンツットツットンとドラムを叩き始めてyuiがアコギを抱え挙げる。「スタートライン」でライブスタート。
ギターを置くと座って「神様」。ジャジーな感じ。むらじゅんとまふまふのスウィング。「誓いは破れたよ~♪」の箇所からスタンドからマイクを外してハンドマイク。「ありがとうございます。気持いいな~」 最近のyuiは「幸せ~」「気持ちいい~」ってアピールすることが多い。
続いて「席を立つ」。ハンドマイクで狭いステージを右左に移動。ここで前の方のオーディエンスがささーっと立ち上がると一斉に前へ全員が突進。まるでライブハウス。今日初めて見る盛り上がりだ。なぜか客の一人が手にバナナをかざしていた。これをyuiは指差しながら「バナナ!バナナがある!」 なんでそこに食いついたかわからないが。「たらたったった~」と陶酔したように手を宙にかざしながら目を閉じて歌う。
(席を立つで)「席を立ってくれてありがとう」 だが、やんわりとyuiから「ここからはゆったり目な曲が続くので、くつろいでください」と、圧縮オールスタンディングを認めない。今日はアコースティックセット。むらじゅん「3歩さがって~。ゆっくり、怪我しないように。下がって座って」と指示。この間、yuiはむらじゅんに次の曲の構成を確認していた。「AからB行って、CでAで間奏で……」など、衆人環視の中で打ち合わせ。「これで間違えたらダメな子だ」「こんなステキな場所で歌わせてもらってありがとう。呼んで頂いてありがとう。」
「しっとりとした曲、聞いてください」に続いて、オルガンのイントロ。この曲は完全にYUI語の曲のようだ。「うえ~い、イスカリーユカノレリ~アウェイ、オェ~イ」など文字にすると意味不明。曲名がないうえに、歌詞に印象的な言葉もないとすると、今後どうやってこの曲を呼べばいいのかわからない。「なんとなくYUI語曲」はメトロックでもジョインでもロッキンでもあった。今後、yuiが日本語歌詞をつけていってライブ定番曲にならないかぎり、区別できなくなる。セトリ収集の悩みの種。
アコギのアルペジオイントロに続いて、「なにげない日があるよ~♪」という歌いだしの曲。「最愛の人ずっとそばにいて~♪」という曲。フラワーフラワーとしては今年1月のSLOWSOUNDのツアー以来?(yuiの友人・石原有輝香のライブに今月初めシークレットで出演してこの曲をしたらしい) ファンの間でこの曲を「君のこと」とよぶ説が有力。(セトリ表が見えた?)
次に、yuiはケータイを取り出して見つめる。「今日、コレみて歌って…」どうやらケータイに今日歌う新曲の歌詞を書いてみたらしい。「私もイントロわかってない!」などその場で打ち合わせ。むらじゅんがyuiに虫がとまっていることを指摘すると、なんともいえない「うわ~~」という声を出していた。「今日はまふまふがエゴラッピンでも弾くので、ずっとこんなことしてたら間に合わなくなる」と巻きが入る。「ケータイの充電10%しかない…」ケータイをガン見で座って歌う。
ピアノソロにウッドベースがくわわるイントロに続いて、「手、はなさないで~、指をずっと 消えないように ふれつづける~♪」というゆったりした新曲。サビは「鳥のよう~」を繰り返す。ここから先は歌詞を間違えない確信を得たのか、yuiはケータイを途中で置いた。ケータイがiPhoneだったかどうか、自分の場所からは遠いし暗いしわからない。
続いて、「あ~あ~あ~あ~♪ アイネバー 〇#△%~」という曲、これはらんまる君からの指摘なのだが、3月のオカメインコツアーの1曲目だった曲だったらしい。やはり曲名が不明。つい、「新曲!?」って思ってしまった。
続いて「POP 日本語Ver.」 音霊で初登場、ロッキンでもA4コピー紙にかじりついていたが、もう歌詞は暗記したようだ。シンセの「ピュピューピュピュッピュ!」という印象的な箇所は、yuiが「ララーララッラ♪」と歌うようになっていた。
そして、「月」。あいにくのどんより曇った空模様で月は出ていなかったが、ロッキンと同じようなスローテンポでしっとりしたアレンジ。「は~じーめてー見た~♪」を一瞬「サーチライトで」といい間違えて、「はっ!」としてた。耳に手を当ててマイクを客側に向ける。「ふーたったったったっ♪」それほどみんな歌ってなかったけど。
「ありがとうございました。フラワーフラワーでした。また会いましょう!」で、なぜかケータイでむらじゅんを撮影、「はいチーズ」、続けて客側も「はいチーズ!」「あっ、充電切れてた…、もう1回」というようなやりとりのあとステージから去っていった。18時52分に終了~。周囲はまっ暗闇。夜露に濡れた芝生を歩き、シャトルバスまで20分ほど真っ暗な道を歩いた。
無理を承知でセトリ的なもの。歌詞不明でyui語とかどう書き表していいかわからない。ま、参考までに
1.スタートライン 2.神様 3.席を立つ 4.yui語新曲 5.君のこと 6.ケータイに歌詞を書いた「鳥のよう~♪」な新曲 7.オカメインコツアー1曲目のyui語曲 8.POP 日本語Ver. 9.月
PS. ここから先は自分の個人的なこと
今回、交通費往復で約15,000円、チケット代8,000円に出費した。自分はYUIの行くところどこへでも行くイメージを持たれているかもしれないが、もう今年いっぱいでそれも終わりにしたい。今年はフラフラ黎明時期で通して見ていないと、断片だけだと何が何だかわからなくなる気がしてがんばってしまった。以前のYUIはどうがんばっても年数回しか見れない存在だったのだが、今年はどうだ?見すぎだったと思う。これからは「ここぞ」というライブのみ選んで見ていきたい。じゃないと長く付き合っていけないと思う。
このイベント、自分にはもうないな…。今日は涼しかったほうだけど、でもやっぱり暑かった。もっと暑かったら何もできなかった。片平里菜とbirdしか見なかったのでモトは取れていないと思う。
客層がほかの夏フェスと違う。35歳以上の人がほとんど?40代が一番多い?ま、大人なイベントだった。キャンプがメイン。
会場ではiPhoneがまったくつながらなかった。メールもTwitterもつながらない最悪な環境だった。水上高原の僻地っぷりがすごい。狭い山道バスにちょっと気分が悪くなった。
今回は家から食パンと水ペットボトルを持参して、現地で一切なにも飲まなかったし食べなかった。まったく食事にお金を使わなかった俺のムダな節約っぷり、すごい……。