2013年9月30日月曜日

そして、あまロス…

そして日曜の夜になってやっと録画しておいた「あまちゃん」最終週を見終わった。主要キャスト万感の「潮騒のメモリー」がまるで「愛と哀しみのボレロ」のように鳴り響いた。

「あまちゃん」が盛り上がっている最中から人々は、やがてやって来るクライシスに気づいていた。「あまちゃん」が終わってしまうと、そのとき世界は一体どうなってしまうんだろうか?

人と云うものは、それがどれほど大切なものだったのか、失ってから気づく。
もう、月曜日から「あまちゃん」はいない……虚無感。
すばらしい街だったよ、北三陸。ドラマの中のファンタジーの世界であったとしても。

そこにいた全てが愛すべき人々だった。こんなドラマ、初めて!ドラマで奇跡って起こせるんだな。
テレビ雑誌ってほとんど買わなくなって何年もたつけど、この夏、能年の表紙に魅かれて2回だけ買った。TV Bros.の能年はヤヴァイ。この子、本当に20歳か?

そして、Ne-netの春夏カタログを105円で見つけたので即買ってみた。「あなた笑うとわたし笑う」
ま、能年ページは4ページほどしかないので、ぜんぜん買う必要なかった。

たしか、「ちゅらさん」とか続編的なスペシャルとかあったはず。「あまちゃん」だって、あってもいいはず。いや、なくてはなんねえ!
北三陸キャストがそろうことはもうないのかもしれん。なら、都合のつくヤツだけ集まればええ。

「あまちゃん」出演者で橋本愛、大野いとあたりはいずれ朝ドラヒロインの可能性がある。
橋本愛はいずれ必ず登板するときが来ないといけない。このふたりの共演はもうしばらくないかもしれない。

なぜか橋本愛とトロンボーン。似合わない…。
Hashimotoai_trombone_1

2013年9月29日日曜日

原田知世 100 LOVE-LETTERS (1996)

Haradatomoyo
原田知世という人は多くのレコードとCDを出している。今回このCDがたまたまそこに105円で置いてあったので連れ帰って聴いてみた。

トーレ・ヨハンソンによるプロデュース、タンバリンスタジオ(スウェーデン、マルメ)でレコーディングされた「100 LOVE-LETTERS」(1996 FOR LIFE) 原田知世、28歳のときのシングルCD。バンドは全員スウェーデン人っぽい。

1. 100 LOVE-LETTERS
2. 1or8   
3. メトロ

という内容。つながりを感じる。

「あまちゃん」大ヒットで80年代アイドルに脚光が当たっている。「原田知世は?」って思ったけど、この人は2011年のNHK朝ドラ「おひさま」でヒロイン井上真央の母親役を演じていた。自分は朝ドラをまったく見ないので知らなかった。
このドラマは収録中に「震災」、日本中が朝ドラどころでなかったあの時期のちょっと不運なドラマ。自分は震災を境にテレビをほとんど見なくなった。

「時をかける少女」(1983)という初主演映画が有名。古い映画すぎて、今では変すぎておすすめできない。「あまちゃん」パパ尾美としのりがヒロインの幼なじみを演じている。あとは、「うぶめの夏」と「大停電の夜に」しか見ていない。「大停電」はどんな映画だったかすら覚えていない。名作といわれてる作品に出演しているらしいので今後見てみる。

音楽活動ではPUPAというバンドでボーカルをしていたことは知っていた。90年代前半までアイドル歌手だったが、いつしかアーティストのイメージになっていた。

自分の見たところ30歳前後の原田知世がすごく素敵。このジャケットが可愛いので購入したようなもの。トーレ・ヨハンソンのプロデュースと云うことはスウェディッシュ・ポップと言っていい。おしゃれで大人の恋を歌う。けど、音楽はちょっと退屈。

2013年9月28日土曜日

ノベライズ版「タイヨウのうた」

Taiyonouta自分もとうとうこれを読んでみた。2006年の映画「タイヨウのうた」公開に先駆けて書店に並んだノベライズ版「タイヨウのうた」だ。自分は映画の原作本など読もうと思ったことは一度も無いが、わりとみんな手にとって読んでるみたいなのと、105円でそこにあったのと。

まず自分は勘違いをしていた。この本は映画の原作ではない。XPという難病に侵された、太陽の下に出ることができない雨音薫というギターを抱えて歌う少女は登場する。その両親と、親友の美咲と、藤代孝治もいるのだが、映画とはなにもかもが大きく違う。

窓から見えるバス停も出てくる。そこから見える藤代孝治を好きになる雨音薫。映画を見てから読む人はみんな、あのキャストを思い浮かべながら読むことになるのだが……。

ギターはギブソン、両親は元バンド、美咲ちゃんは偏差値68で医学部志望、藤代孝治はサーフィン部主将で大会で入賞歴のある、下級生憧れのセンパイ……。は?映画とまったくイメージが違う。大いに戸惑う。

鈍感な自分でもようやく事態が飲み込めてきた。これは映画とはまったく異なる、小説として我が道を行く内容。雨音薫はストリートライブで小銭まで得ている。藤代を突き飛ばすシーンはあるものの、告白の展開の仕方などまったく違う。映画でのクライマックスのレコーディングラストが、この本では1000人規模の会場でのライブ。

美咲ちゃんの存在が映画よりも重大。藤代孝治は県議の息子で受験にそうとう悩んでる。映画にまったく存在しない会話が多い。いや、映画と共通する会話が存在しない。

薫と美咲のガールズトークは、男にとっては恥ずかしくて読んでいられない!JCとJK向けケータイ小説?「性的」な要素も加わってる。美咲ちゃんの口から「セッ〇スした」なんて言葉は聞きたくない…。「孝治君、私の胸、触って…。」なんて言う薫は認めない!w

結論から言って…、映画「タイヨウのうた」に感動した人はこの本を手に取る必要は感じない。こちらを先に読んで、映画版を見た人も戸惑ったことだろうと思う。本だとちょっと重くて暗い。映画はどこかとぼけた明るさのある爽快な映画だった。映画をつくってくれたプロデューサーと監督に感謝だ。

Kakkoyokunai

2013年9月27日金曜日

ベイビーレイズ

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ベイビーレイズも今アツい!「あまちゃん」東京編、アメ横女学園「暦の上ではディセンバー」でイッキに注目度アップ。自分も最近になってスマスマに出たころからようやく存在に気がつき始めた。

このグループは2014年までに武道館ワンマンができないと解散だという。それは大変だ!いろいろ気になって調べてみたら、年内のライブはすべてSOLDOUTのようだ。それはよかった。

このシングルCDを見つけた。2012年9月のデビューシングル「ベイビーレイズ」。申し訳ないが先週105円で買った。彼女たちのテーマ曲。オリコン初登場19位っていうから、なかなか注目されたスタートだったっぽい。(Perfumeなんか99位からのスタート)

最近のアイドルグループの楽曲はやたらとノリがいい。Track2「S.O.K。」は編曲が會田茂一。もうこれはROCKと言っていい。S.O.K.は「せつない 乙女の 片思い!」 (なんでも略せばいいのか?)

さらに申し訳ないが、自分は特に誰が可愛いということもない。だが、このジャケットの右端の少女、最年少りおトン(当時12歳)はヤヴァい。

先日のミュージックドラゴンでの「りおトンじゃんけん占い」には衝撃を受けた。タカトシやばっさーと同じ「は?」っていうリアクションをしてしまった。あれのどこが占いなんだ?みんなざわざわしてた。タカトシの太ったほうの「まあ子供ですからね~」ってリアクションはどうなんだ?ばっさーも年下のアイドルに冷淡すぎ。

センター(?)の女の子(まなつ)は子役時代に劇団四季ライオンキングの舞台に120回立っているというすごい経歴の持ち主であることも知った。自分なら浅〇慶〇みたいな威張った大人と仕事なんかしたくない。そんな試練を経てきたのなら相当にオトナな少女のはずだ。

というわけでベイビーレイズ、なんとか武道館を実現させないといけない。

2013年9月26日木曜日

WHAT'sIN?ワッツイン 2007年4月号 CAN'T BUY MY LOVE

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もう掘り返すネタの底が見えてきた。ワッツインもこれで最後かもしれない。2007年4月号での「CAN'T BUY MY LOVE」インタビュー&セルフライナーノーツ掲載2ページ。

このアルバムのインタビューは何度も取り上げてきたので視点の違う箇所を探すのも苦労するのだが、重要と思われる箇所のみ一部引用したい。インタビュアーはおなじみ藤井美保。

音楽の楽しみ方とか、頑張り方とかがどこか変わってきましたか?
曲の完成形を山に例えると、その頂上へはいろんな登り口から行けるんだなとわかってきましたね。今までと違ったいろんな景色を見られるようになりました。
曲作りに対して、より自由な感覚で取り組めてるということですか?
はい。エレキが弾きたいなと思ったら、そこからの発想で曲が生まれるようにもなって。
作らなきゃじゃなくて、作ってみたいという気持ちで?
そうですね。例えば、「How crazy」は、歌の掛け合いがある曲にしたいなと思って作りました。作業する中で、Aメロがカッコよくなってきて、で、Bメロがかなり飛んでるありえないメロディになって(笑)、でも、なんだかすごく気持ちよくてっていうふうに、伸び伸びとやれてます。
あれはコーラスもカッコいい。1曲目から今までにないYUIちゃんに会えた気がしました。
あ、うれしいです。去年、映画「タイヨウのうた」に出演したあと、役柄と重ね合わせてYUIってこんな人と決めつけられてしまうことも多かったんですね。それでちょっと不安にあなりました。ロック系のミュージシャンが、ディスコをやるとどんな感じになるのかなっていう好奇心もあって生まれたんですけど、予想以上に楽しい仕上がりになりましたね。
ライブで振り付けやってるところが目に浮かんだんですが(笑)。
そういえばレコーディング中、やたらテンションが上がっちゃって、〝ユーユー〟で指差すポーズやってましたね(笑)。
そんなYUIちゃんも3月26日で20歳。「Thank you My teens」はいい記念の歌ですね。
あの歌のように、大人になりたくないと思っていた時期もありましたけど、音楽の世界に入ってからは、年齢は関係ないんだなと思うことが多くなりましたね。いくつになっても輝いてる大人の人たちを見ると、私もそうなりたいなと思う。20代になっても向上心を忘れずに進んでいきたいと思ってます。そういった出会いをくれたり、夢を支えてくれた10代に、ありがとうという気持ちでこの曲を作りました。
30代になるときは、20代に感謝する歌が出来るのかもしれませんね。
うーん、そういうことができたら素敵だとは思いますけど、未来過ぎてドキドキします(笑)。
私の密かな楽しみにさせてください(笑)。「Umbrella」という曲も珍しいタイプじゃないですか?
サウンド的にちょっと古めの時代感が漂ってるかもしれませんね。アレンジャーさんとは、エレキにするかアコギにするかですごく話し合いました。アコギにすると、音が引っ込んでしまうかなという心配もあったんですけど、最終的にはストレートなアコースティック・ナンバーに仕上げた。これはこれで、曲の世界観としてアリだねと意見が一致しましたね。
待っている気持ちの切実さが伝わってきますね。
“♪今夜も帰りが遅いね”ってとこだけ見ると、ちょっと奥様な感じなんですけど(笑)、物語を作る感覚で詞を書いたので、それもアリだなと。

曲作りを山登りに例えるのは、この時期にYUIが到達した境地。この発言は以後よく見られるようになる。How crazy のAメロBメロ構成はYUIお気に入りで自信のある箇所。

Happy Birthday to you youでの「ハッピーダンス」は2ndTour仙台→新潟間で誕生したものだが、2nd Albumレコーディング中には既に"to you you"での指差しは誕生していた!

20代から30代になる瞬間に20代を感謝する曲が生まれるかどうかは、これを読む限り消極的かもしれない。「Umbrella」のアレンジで「エレキかアコギか」で「すごく話し合った」というのは今回改めて知った。「ちょっと奥様な感じ」って可笑しい。

最後に「CAN'T BUY MY LOVE」の収録曲セルフライナーノーツから、まだ理解が充分でなかった箇所のみ引用

It's all right ●歌の中の主人公の決断に“それでいいんだよ”って言ってあげたい気持ちからこのタイトルにしました。列車や星を感じられるスピート感をうまく出せたと思います。イントロの2本のギターのフレーズ、すごく気に入っています。

Winding road ●マネージャーさんとの仕事の帰り道に渋滞したことがあって、先のことはわからない、これから曲がりくねった道だってあるさと思いました。道には迷わないで進んでいきたいですね。たとえ渋滞することはあっても(笑)。

Good-bye days ●私の曲であって、私の曲じゃないように思うこともある大好きな曲。映画「タイヨウのうた」のいろんな場面や、雨音薫として生きた日々が思い浮かびます,この作品を通して、新しいいろんなきっかけが生まれたような気がします。

Why? ●信用していたのに、浮気しているかもしれないなんて思う感情は誰にでもあること。そんなとき、人間の生み出した言葉は、本当に伝えたいことを見えにくくしてしまうと思ったことを表現しました。決して絶望の曲ではありません。

2013年9月25日水曜日

今年も高麗の曼珠沙華へ

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埼玉県日高市の高麗郷に秋の到来を告げる、巾着田の満開の曼珠沙華をまたまた今年も見てきた。前の職場の3人で久しぶりに出かけたのだが、去年もその前の年も来ているので、ぜんぜん久しぶりという気がしない。実は、T君とは何年も連続でここに来ている。

今年は猛暑の後に急に涼しくなったせいでみごとな咲きっぷり。紅の世界。これほど広いエリアで満遍なく咲いている年はめずらしい。

いなりとか焼きそばとかまんじゅうとか、河原で食べて話をして帰ってくるだけ。例年は高麗の日和田山に登るのだが、あいにく今年は台風接近中で雨が降ったり止んだり蒸し暑い。暑くて歩けない。「加藤牧場」のジェラートをつつきながら、あまちゃんの面白さについて、秋にどこへ出かけるかについて話す。

花を3人で写真取りながらふらふら歩いていると、テレビの取材が来ていた。女子アナ?女優?らしき人がいる!

近くでチラ見して観察すると、その人は1996年のNHK朝ドラ「ふたりっ子」主演女優の菊池麻衣子だった!

その後、日高市の物産を扱うフードエリアでも目撃。スタッフらしき人も傍にいない状況だと周囲の誰も気づいていない。だが、チラ見というガン見の視線がここにある。慶応卒の知的なお嬢様女優らしい上品な感じだった。

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まだまだ見ごろは続く。あいにくコスモス畑はまだほとんど花は咲いていない。コスモスのみごろはまだまだ先。

2013年9月24日火曜日

橋本愛もZAZEN BOYS が好き

今年の春から夏、日本中が能年「あまちゃん」に振り回されたわけだが、能年ともうひとりの美少女「北鉄のユイちゃん」こと橋本愛も知名度をイッキに上げた。

橋本愛が「group_inou」など10代の少女にしては意外な音楽趣味を持っていることは以前も触れたが、さらに、ZAZEN BOYZS の音楽、向井秀徳の音楽の愛好家であることを、自身がパーソナリティーを務めるTOKYO FMのGIRLS LOCKS!で明らかにしたことは日本中を震撼させた。

さらに、NUMBER GIRL も聴いていることまで判明。ラストライブでの「透明少女」の前口上もさらっと口から出てしまうほどの向井秀徳好き。ええぇぇぇ……。

橋本はネットサーフィンでライブ映像を見てナンバーガールを「発見」したという。橋本愛は1996年生まれ。まだ17歳なので、2002年に解散したナンバーガールを知ったのは最近のはずだ。
もう私はナンバーガールのライブを見ることはないんですけども、ラストライブの映像だったり、いろんなライブの映像を拝見させてもらって、そこに関して虚しさを感じるっていうのが一番うれしいことで。 
そりゃ虚しいし寂しいけど、もう二度と会えないのに届いて、届いてしまったというその瞬間がすごく好きで。この曲(OMOIDE IN MY HEAD)に関しては、なんだろう?聴くたびに違うんですよね。 
最初聴いたときは、ただただもうすごすぎて笑いが止まらなくて(笑)。その次はなんだろう、ズシンって座ったままだったり、なんかそうやって曲にドキドキするっていう機会を向井さんはどのバンドにいてもくれるので、うん、本当にうれしいです。ドキドキしたいっていう気持ちをまた思い出させてくれるような曲です。
ZAZEN BOYSの「KIMOCHI」を好きになったきっかけはですね、ネットサーフィンなんですけど、ライブ映像を見て、はぁ~、なんか本当、ヤバイのひと言で、すごく興奮しました。向井さんのすべてに興奮しました。演奏の全てに、歌詞の全てに。
「向井さんのすべてに興奮しました」と語っているのが意外すぎてこっちも興奮。
自分のiTunesにはNUMBER GIRL のアルバムが6枚入っている。「OMOIDE IN MY HEAD」とか橋本愛の口から出るとは思いもよらなかった。
過去の知らないバンドやシンガーを発見することは楽しい興奮をもたらしてくれる。

この写真はQuick Japan vol.92(2010年10月22日発行)に掲載された当時14歳の橋本愛。橋本愛はヤバい。さらにやばい バリヤっバ~い♪ 実際の橋本もドラマのように腹黒くて毒舌でめんどくさい性格だったらいいな。

PS. 同誌にもうひとりZAZEN BOYS が好きだと語っている人物のインタビューが掲載されている。その人物とはオードリーの若林正恭だ。若林が自身を「構成する要素」として岡本太郎とZAZEN BOYSを挙げている。以下一部引用
音楽はニルヴァーナとかも聴きましたけど、チャットモンチーとZAZEN BOYSの変拍子とか、ズレみたいなのがすごく好きなんです。向井さんの我が道を行く……って言葉は簡単すぎるけど、でもあの貫く感じはすごく影響を受けましたね。売れてないし、受けてない芸人が、事務所のネタ見せで何を言われても変えなかったのは、岡本太郎とかZAZENの影響ですね。
というように、向井秀徳の影響力は美少女女優から芸人まで幅広い。かつて椎名林檎も(同郷のミュージシャンということもあるかもしれないが)いたるところでZAZENを推していた。

YUIも2006年から2007年にかけてZAZENの名前をよく口にしていた。そしてこの秋、ついにYUIと向井秀徳という両巨頭が対バンという形で顔を合わせる歴史的一夜が実現!10月1日大阪梅田に世界の目が注がれる!

2013年9月23日月曜日

あまちゃん メモリアルブック

今度はNHKウィークリーステラ増刊号「あまちゃんメモリアルブック」 定価1,050円

このドラマは「残念な人たち」への愛に溢れた内容なのだが、この「メモリアルブック」にはまったく残念なところがない完璧な1冊と言っていい。

全26週の内容を振り返る。あまちゃんの面白さは「総集編」的なものだとそれほど伝わらないのだが、コネタの面白さは写真に台詞を文字で載せても伝わる。自分は第6週から見始めたので、第5週まで録画が欠落。早いとこ不足分をなんとかしてブルーレイにでも保存したい。

アキちゃん、GMT5に加えてユイちゃん、ずぶんセンパイ種市までピンナップ。ドラマ中に登場した小道具ポスターも一部とはいえほとんど掲載。脇役たちから北三陸観光ガイドまで。過不足がない。

つくって遊ぼう「潮騒のメモリーズ」ミニパネルは出来るだけ引き伸ばして部屋に飾りたい。

2013年9月22日日曜日

のぼうの城(2012)

「のぼうの城」をようやく見た。最近、戦国武将やら秀吉関連の本をよく読んでいて、さらに八王子城やら北条氏関連の知識も増えていたので、自分としてはかなり興味深い内容。

この映画の舞台となっている忍城下は現在の埼玉県行田市の行政の中心地。昨年、郷土史博物館を見学してきたばかりでとても楽しく見れた。駐車場から博物館へ向かう場所がかつての激戦区。ポスターやら関連グッズやらで行田は盛り上がっていた。

エレカシの「ズレてる方がいい」が主題歌。エンドロールで行田市の「のぼうの城」観光スポットが紹介されている。

なかなかの大作で、大河ドラマなみの豪華キャスト。これだけの役者をそろえるのは大変だ。かなりのチョイ役でさえ和田聰宏、ピエール瀧、西村雅彦、鈴木保奈美、尾野真千子、芦田愛菜だったりする。

敵方の主役・石田三成は上地雄輔。かなりのかっこつけ男。大谷吉継は物事がよく見えてる男。長束正家は威張ってるだけのチンピラとして描かれてる。

城の水攻めって、こんな風にまるで津波のような感じだったの?自分はじわじわ水位が上っていくってイメージしてた。

この映画、たぶんつまんないんだろうなって思ってた。理由は監督に樋口真嗣が名を連ねていること。さらに、野村萬斎の演技を自分が許容できるか不安だった。想像の通り、踊りと歌のシーンが長すぎる。もっとテンポ良くおもしろく出来たはず。だが、それでも鑑賞に堪える娯楽大作だった。

石田三成が陣を置いたさきたま古墳群の丸墓山古墳から忍城を眺めたことがあると、さらにこの映画の世界がいきいきとイメージできる。自分は過去3回、この場所へ行っているので感慨深かった。あの場所が400年前、豊臣方に水攻めされたという歴史ロマンを感じることができる。北条方で唯一落ちなかった忍城。行田市民は郷土の歴史に誇りが持てる。
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この映画をみてから忍城とさきたま古墳に行っても楽しいだろうと思う。

2013年9月21日土曜日

松本清張「奥羽の二人」

松本清張「奥羽の二人」(講談社文庫)という短編時代小説集を手に取ってみた。清張が人気作家になっていく前の昭和28年~33年に文芸誌に掲載されたものをまとめた1冊。

安国寺恵瓊(あんこくじえけい)について書いた小説がないかなって探してた。この本の「背伸び」という短編がまさにそれ。自分がこの人物を知ったのはNHK大河ドラマ「天地人」の関が原の戦いの回の冒頭解説ナレーションが最初。石田三成、小西行長とともに京都六条川原で首を斬られた人物。

関が原から敗走する恵瓊に代わって清張はつぶやく。「一枚の札の表を出すか、裏を出すか、たったそれだけの間違いをしたあとの気持に似ていた。単純な、それだけの錯誤で、死に追いやられていることが奇妙でならなかった。」 と推理小説の登場人物のように語らせてる。毛利輝元と秀吉の間を行き来して交渉役として頭角を現していくとこと、関が原のことだけしか書かれていない。恵瓊について詳しく知るためにはそれほど役にたたないと思われる。

自分がちょっと関心があったマイナー戦国武将たちを、清張らしい切り口で心理を描写する。あっという間に読める。
  • 「背伸び」 安国寺恵瓊の野望と転落について書いている短編。

  • 「三位入道」 日向の伊東義祐の晩年を描く。

  • 「細川幽斎」 朝倉、信長、秀吉、家康と渡り歩く幽斎。

  • 「奥羽の二人」 蒲生氏郷伊達政宗の争い

  • 「群疑」 家康の元から秀吉へ出奔した石川数正のアテの外れた思惑。

  • 「英雄愚心」 秀次とその侍妾30余人を容赦なく殺した秀吉の晩年

  • 「転変」 秀頼母子を見殺しにしたことを苦悩し、家康からも見限られていく福島正則

  • 「武将不信」 家康に取り入るためには可愛いわが子も殺した最上義光

  • 「脱出」 古今武家盛衰記をネタに古田重恒と近臣山田十右衛門の事件

  • 「葛」 官位ほしさに柳沢吉保に賄賂を贈る滑稽な噺
福島正則が一番人間的だけど、ケンカ相手の首を執拗に求めて家康の不興を買っていく。最上義光の人間性も酷い。

でも、戦国時代でいちばん酷いのは秀吉。秀次と侍妾の惨殺は教科書にちゃんと書いたら誰もヒーローと見なさない。それにしても戦国時代に人道もなにもない。

2013年9月20日金曜日

北川景子と森田芳光

日経エンタテインメント2008年8月号がそこに105円であったので1時間ほどの暇つぶしのために購入。北川景子が初めて表紙に登場。織田裕二主演のフジ月9新ドラマ「太陽と海の教室」のヒロインに抜擢されて大注目だった明大4年生のときの特集記事。これは北川景子を知る上での重要資料だ。

先日BSで北川景子が地中海をゆく旅行番組をほんのちょっとだけたまたま見た。ルーブル美術館を貸切で歩く景子、すごい美人で呆気にとられた。以来自分の中で北川景子ブームが始まろうとしている。

北川景子は1986年8月22日生まれの神戸出身の美人女優。見た目同様にそうとう気が強いかと思っていたがそれは誤解かもしれない。これを読んで多くのことを知った。

先日、北川は27歳の誕生日に写真集発売握手会イベントでの記者たちを前にした取材で、恋愛についての質問に、「27年間なにもなかったので37歳の頃には1人くらい出会ってたいです」と発言しちょっとした論争を巻き起こした。「そんなわけないだろう!w」と。

女優のいう事を真に受けてはいけないことはわかっているが、これは多くの男子たちを惑わせた。うおー、やっぱ俺には景子しかいない!と。

では、日経エンタテインメント誌から北川が「初恋の人はどんな人?」と訊かれ回答した箇所を引用する。
「高校3年生のときの同級生です。みんなはかっこよくないと言っていたけど、笑顔がすごく明るくて、性格も明るい人です。体育の得意な人でした。」
これ、同級生なら誰だか特定できちゃうじゃん!北川は17歳の高3のときにスカウトされ、2003年からSEVENTEENモデルと「セーラームーン」を始めてるから、すでに圧倒的な美少女だったはず。く、くそう…。「27年間何もなかった」って言ってるから、まいっか。

医者を目指して理数科に通っていた北川は、思うように成績が伸びず勉強で壁にぶち当たっていた。真面目で地味だったという北川は「こっちのほうが向いているんじゃない?」と「調子に乗って上京しました。」という。だが、女優としての仕事がすぐに始まった…というわけでもない。

2年前に映画監督の森田芳光(享年61)が亡くなったとき、葬儀に姿を見せた北川の「すっぴん号泣姿」が大きな話題になった。一部で「ブサイク泣き」とか言われたけど、自分は「美しい!」と感動してしまった。森田監督を北川は強く尊敬していたことが同誌で語られている。
私は森田監督が大好きです。監督としても素晴らしいと思うし、人柄もとても温かい人。なぜ好きになったかというと、それは「間宮兄弟」(06年公開)のオーディションでの出来事です。その日、あと1回休んだら単位を落としてしまいそうな、大事な体育の授業があったんですが、事務所から勧められて、受けることにしたんです。その前も立て続けに100本ぐらいオーディションを落ちていたので、「どうせまた落ちる」なんて思いながら会場に行ってみたら、時間がすごく延びていて、授業を受けた後に来ても間に合う時間だった(笑)。

それですっかりブルーな気持になってしまい、監督から「俺のこと誰だか分かる?」って聞かれても、「分かりません。私に自己紹介してください」みたいな受け答えをしてしまった。なのに監督は「森田です」って。普通はそこで「もう帰っていい」と言われても不思議じゃないのに、「じゃあ、君は何で今、不機嫌なの」って(笑)。脚本について意見を聞かれて、「この役は私じゃないと思います」って言ったら別の役(夕美ちゃん役)をやることになったんです。

新人か有名か、演技経験があるかないかに関係なく、「この子だったら合う」って、〝人〟としてキャスティングしてくれたんですね。最初から態度も失礼だったし、演技も経験がなかったし、他のスタッフは「新人だし大丈夫なんですか?」と心配したらしいですが、監督が「役にはまるから」って。そうやって幅広くキャスティングしてるから、本当に映画を愛してるんだなって。

(試写での)自分の演技を見て「あ、ひどい」と思った(笑)。作品としては感動したけど、自分はまだまだだったなと。5日間だけの撮影が終わったときも、もっと森田監督と撮影したかったし、試写を見た後も、また呼んでもらえるような立派な女優になろうと思いました。だから「サウスバンド」(07年公開)でまた監督にに呼ばれたときは本当にうれしかったです。
北川が女優としてのキャリアをスタートさせたとき、そこに森田監督がいたことが重要な役割を果たしていた。人と人の出会いは本当に重要だなぁって思う。森田の存在によって、北川は目の前が急にパッと明るく開けたように感じたに違いない。だから葬儀であの「号泣」だったわけだ。「間宮兄弟」の前にオーディションを100本落ちまくったって、それ以前の選考する側は一体何を見ていたのかと。

だが、 「セーラームーン」のオーディションで特技の「芋版」を披露したという話は有名。そんな地味なネタしかないとオーディションはキツかったかもしれない。

「間宮兄弟」はわりと面白い作品。ベイスターズファンの独身兄弟(佐々木と塚地)と沢尻・北川姉妹の交流。沢尻はこのころがベストだったな……。
その後ハリウッドにもデビュー。現地での撮影で他の役者からも刺激を受けたという。以後、北川の快進撃が始まった。

そしてこれも手に入れた。2011年公開の「パラダイス・キス」のとき作られた「紫by北川景子 Fashion Photo BOOK」祥伝社。105円だった…。

地味で真面目だった高3受験生がモデルの仕事を始めていくという、以前の北川景子そのものを描いたような作品になっている。
ギャルファッション&ギャルメーク、男性ファンには人気のない写真集かもしれない。
制服姿の北川景子。教室にこんな美人がいたら勉強にならない。

ちなみに、北川は洋楽好き。デヴィッド・ボウイのファン。あと、リンキン・パークも好きなようだが「Meteora」が出たとき、けっこう辛口なコメントをしていたように記憶している。ソースは忘れた。

以前の自分は意図的に北川を避けていたのかもしれない。ハマり込んだら抜け出せなくなるような気がしていたから。見た目も性格も完璧。

というわけで、今後、北川景子出演作を見ていこうと思う。

2013年9月19日木曜日

Superfly Force 1周年

Superfly_force9月19日はクイックの日。ということは4thアルバム「Force」リリースからまる1年が経った。1年は本当に早い。

だが、結局このアルバムはSuperfly過去作に遠く及ばない再生回数になってしまった。ま、これは個人の趣味の問題。何度も再生したくなるような奥ゆかしさのようなものがないかな。初回盤を何種類も出したけど、その戦略はどうだったのかなって。Amazonを見ても、いまでも初回は手に入るし、しかも大幅値引き中。初回のほうが安いって…、そんなことはあってはならないのに。中古でもよく見かける。

「平成ホモサピエンス」、「Get High!!~アドレナリン~」ってバカっぽいタイトルが嫌。曲もサウンドも申し分ないのだが。Superflyはすべてにおいて一流でいてほしい。Nitty GrittyとNo Bandageと終焉は好き。このジャケットも好き。

Disc2のZepp DiverCityでのFCツアーLIVE盤はまさに自分が見てきた日のもの。実はDisc2のほうが気に入っている。Disc1とかなり雰囲気が違う。ファンが初めて曲を聴いているドキュメント。

Superflyの6年間ベストは9月25日発売。全シングルに新曲3曲もプラスしてDVDもつけちゃう大サービス。かならず1位を取らないといけない。

2013年9月18日水曜日

Дерсу Узала デルス・ウザーラ(1975 ソ連)

Dersuuzala自分にとって長年の謎だった映画を見た。黒澤明ソ連に乗り込んで撮影した「デルス・ウザーラ」だ。この映画、ずっとシベリアのタイガでのシーンが続く。極寒のシベリアでの撮影が過酷だったのは画面から伝わってくる。

そして当時のソ連といえば今の北朝鮮以上にヤバい国。多くの人が神経をすり減らして実現できた企画だったかと思う。

何も予備知識がないまま見始めた。1975年にしてはフィルムの状態が悪いなと思った。初めのほうはなかなか発色が安定しない。5日ほどかけてすこしずつ見た。それでも長く感じた141分。

人によっては「つまんない」って聞いていたけど、自分には面白かった。20世紀初頭の帝政ロシアの沿海州探検隊の様子が描かれている。

隊長アルセーニエフと、そこにひょっこり現れるゴリド人の老猟師デルス・ウザーラとの信頼と友情が描かれていく。デルス・ウザーラという人物の風貌がちょっと異様なインパクトがある。隊長はどこかクロサワ映画だからなのか仲代っぽい。森を知り尽くしたデルスの活躍によって探検隊は危機を乗り越えていく。時に陽気だったり不機嫌だったり。どこかドラえもんっぽい。違いすぎる容姿、文化も年台も超えて、二人が友情を育んでいる姿は感動的だ。

測量が主な任務だったらしいが仕事してる感じはあまりしない。探検の目的がよくわからないけど、こんな感じだったのか。ロシアの部隊は陽気で楽しそうだ。

「老い」もテーマなのかもしれない。目が衰えて猟師ができなくなったデルスを隊長はハバロフスクの自宅に招く。だが……、やがて悲しい最期がやってくる。親切裏目裏目…。切ない。

2013年9月17日火曜日

POLYSICS / Lucky Star & Everybody Say No

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POLYSICSは2012年に立て続けに2枚のシングルを出した。これは昨年8月に出た「Lucky Star」

Disc2 DVD がMEMORIAL LIVE OR DIE!!! のダイジェスト映像。

このポリ1000本目の記念ライブは行くつもりだったけど行けなかった。2012年はRIJFの1回しかポリを見れなかった。震災以前はもうバカのようにポリのライブに行ってたんだが……、このまま行くと2013年は0回に終わってしまうかもしれない。5年ぶりのウルトラファイト・オア・ダイ!も行きたいんだけど、どうなるか…。

フミうたの「Lucky Star」はわりと好き。Track2「No Control」は初めて聴いたが、福島の原発とは何ら関係のない(?)、ポリらしいバカバカしく意味のない楽しいピコピコした曲。


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そして、昨年10月に出た「Everybody Say No」

Track2は「ワトソン2012」、Track3が「KI.KA.I.DA! 2012」という新アレンジ。ワトソンは一昨年の2011年にRIJFでやったと思うが、その時のアレンジがどうだったのかさっぱり憶えていない。KI.KA.I.DA! はフミうたで復活したのか。これをライブでやるの想像しただけで楽しい。

このシングルにもやはりDVDがついている。ポリ15周年記念ライブのダイジェストを収録。

2本ともDVD見たけど、あっという間に見終わるダイジェスト。とにかく楽しそう。

ジャケットはよく意味がわからない。

自分は今なかなかポリのライブにいけなくなっているが、いつかまた、この激しくピコピコするロックを必要とする日がくるだろうと思ってる。

2013年9月16日月曜日

「午前3時の無法地帯」 見終わる

本田翼オダギリジョーの共演、山下淳弘のメガホンでBEETVによって製作・配信された「午前3時の無法地帯」をようやくすべて見終わった。2時間半ほどかかる。

このDVDは販売されていないので配信かDVDレンタルでないと見ることができない。

連日会社に泊まりこむ、寝る時間も2時間あればいい、労働基準法無視で職場の雰囲気も悪いという、パチンコ専門零細ブラック広告業パワハラ女工哀史ラブコメ。ばっさーがずっと生ける屍状態の辛い前半。

ばっさーが恋に仕事に希望を見出す後半。ブラック企業も見方によってはそうじゃないんだよ的な、「仕事なめんなよ」ですべて解決、都合のいい若者使い捨て203高地ワタミ企業肯定ドラマ。

ばっさーがずっと情緒不安定ミニスカガール。一人しかいない営業にどやしつけられて虚ろな表情だったり、うまくいかない恋に仕事にグチをたれたり怒ったり、恋する乙女だったり見所いっぱい。本田翼のスタイルの良さはさすが。着の身着のままでボロボロであってもオシャレ。
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本田翼、すでにノンノモデル史上別格の女優最上位にいるのではないか?
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それにしてもこの職場、どうしてこんな可愛い子に仕事押し付けたりするんだ?スマスマでばっさーの理想の彼氏像を江角が暴露。「掃除と洗濯と料理ができる人」。俺なら奴隷としてお側に仕えさせていただく。
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ヒロインの恋がかなうと職場の雰囲気もいい感じに。相手の男の離婚が成立すると「脱不倫」をケーキで祝ってくれる。そんなケーキ聞いたことないわ。オダギリとのキスシーンは2回ある。
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雑居ビルの同じ階の食品商社の人たち衆人環視で三角関係修羅場シーンが「劇団」っぽくて可笑しかった。なぜか全裸で残業してる男と恋愛相談的グチシーンのほんだがかわいい。幅広い年代で楽しめるはず。

2013年9月15日日曜日

秦基博 グッバイ・アイザック

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今年の夏フェス、自分は秦基博を2回見た。岩見沢では石狩平野を見下ろす山側の後方から、ひたちなかはフロントエリアで。

デビュー7年目、すっかり大物になってしまった。ま、秦基博の声を聴けば誰でもその実力はわかると思う。初めて見たときから完成されていたけど、去年から今年の活躍ぶりはすごい。

目下最新アルバムSigned POP」(2013 アリオラジャパン)から、両フェス共通で「初恋」「グッバイ・アイザック」「GIRL」の3曲が選ばれた。「ひとなつの経験」はロッキンではやってなかったと思う。

このアルバムはかなりの傑作。Dear Mr.Tomorrow だってかなりいいぞ。

秦は男女の愛を歌ったバラード曲が多いけど、「グッバイ・アイザック」は明るくてポップで爽やか、ファイトがわく曲で夏フェスにぴったり。自分は岩見沢で明るい太陽の下この曲を聴いてるときが一番強く夏フェスを感じた。
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秦基博のアルバムはどれもオススメだが、ギター1本弾き語り「BEST OF GREEN MIND’09」(2010)は秦の名曲を押さえたベスト的な2枚組みで、しかも内容が素晴らしい! 

歌声は誰もマネできない天性の才能、ギターもこんなにも上手い。

「アイ」「フォーエバーソング」「Halation」あたりに耳を傾けて欲しい。
自分もこんな風に歌えたらなあって思う。

2013年9月14日土曜日

FLOWER FLOWER @NEW ACOUSTIC CAMP

群馬水上高原リゾートのゴルフ場の上に設営されたステージを目の前にしたとき、「小っさ…」と絶句した。これ、ほんとに今日YUIが歌うステージなのか?

このNEW ACOUSTIC CAMPという音楽イベント、なかなか気持ちが高まってこなくて、5日ぐらい前にようやくチケットを買ったのだが、いつもの相方が前日深夜23時過ぎに仕事でキャンセルしてきた。呆れた。こいつとはもう一緒に出かけないと思う。

そんなわけで新幹線とシャトルバスで昼ごろ到着。ホントはフラフラだけ間に合うようにいって終わったらくるっと向きを変えて帰ってくることにしたかったのだが、上毛高原駅からのシャトルバスが昼ごろ向かう便が最終……。しかたなく早く着きすぎてしまった。
上の写真はフラフラの出演10分前ごろのもの。あっつっつが独りセッティングに励んでいる。ちなみに14時ごろ、フラーレン(フラフラ連合、フラフラグッズを身につけた連中)が集まりだしたときの様子はこんな感じ。これは衝撃を受けた。まるでデパート屋上か遊園地のイベントスペース。10人ぐらいしかいなかった。

17時53分にさっちゃん、むらじゅんがステージに現れると拍手が起こる。「こんばんわ~」。続いてまふまふがウッドベースを抱えて登場。山間のゴルフ場はすでに暗い。

18時01分にyuiも登場。拍手に深々とお辞儀。ファッションはどうやらジョイン、ロッキンと同じようだ。アッシュにヘアバンド、翼を広げた鳥モチーフのTシャツに銀色ぴったりパンツ。男たちもほぼ今年の夏フェスと同じじゃなかったかな。

イスに座ってマイクの高さを調節しながら、「へーっ、ヘッ、ヘッ」とマイクをチェック。「こんばんは、フラワーフラワーです。よろしくお願いします。」といいながら「ぴゅ~う」とピーヒョロ笛をサービス。さっちゃんがトントンツットツットンとドラムを叩き始めてyuiがアコギを抱え挙げる。「スタートライン」でライブスタート。

ギターを置くと座って「神様」。ジャジーな感じ。むらじゅんとまふまふのスウィング。「誓いは破れたよ~♪」の箇所からスタンドからマイクを外してハンドマイク。「ありがとうございます。気持いいな~」 最近のyuiは「幸せ~」「気持ちいい~」ってアピールすることが多い。

続いて「席を立つ」。ハンドマイクで狭いステージを右左に移動。ここで前の方のオーディエンスがささーっと立ち上がると一斉に前へ全員が突進。まるでライブハウス。今日初めて見る盛り上がりだ。なぜか客の一人が手にバナナをかざしていた。これをyuiは指差しながら「バナナ!バナナがある!」 なんでそこに食いついたかわからないが。「たらたったった~」と陶酔したように手を宙にかざしながら目を閉じて歌う。

(席を立つで)「席を立ってくれてありがとう」 だが、やんわりとyuiから「ここからはゆったり目な曲が続くので、くつろいでください」と、圧縮オールスタンディングを認めない。今日はアコースティックセット。むらじゅん「3歩さがって~。ゆっくり、怪我しないように。下がって座って」と指示。この間、yuiはむらじゅんに次の曲の構成を確認していた。「AからB行って、CでAで間奏で……」など、衆人環視の中で打ち合わせ。「これで間違えたらダメな子だ」「こんなステキな場所で歌わせてもらってありがとう。呼んで頂いてありがとう。」

「しっとりとした曲、聞いてください」に続いて、オルガンのイントロ。この曲は完全にYUI語の曲のようだ。「うえ~い、イスカリーユカノレリ~アウェイ、オェ~イ」など文字にすると意味不明。曲名がないうえに、歌詞に印象的な言葉もないとすると、今後どうやってこの曲を呼べばいいのかわからない。「なんとなくYUI語曲」はメトロックでもジョインでもロッキンでもあった。今後、yuiが日本語歌詞をつけていってライブ定番曲にならないかぎり、区別できなくなる。セトリ収集の悩みの種。

アコギのアルペジオイントロに続いて、「なにげない日があるよ~♪」という歌いだしの曲。「最愛の人ずっとそばにいて~♪」という曲。フラワーフラワーとしては今年1月のSLOWSOUNDのツアー以来?(yuiの友人・石原有輝香のライブに今月初めシークレットで出演してこの曲をしたらしい) ファンの間でこの曲を「君のこと」とよぶ説が有力。(セトリ表が見えた?)

次に、yuiはケータイを取り出して見つめる。「今日、コレみて歌って…」どうやらケータイに今日歌う新曲の歌詞を書いてみたらしい。「私もイントロわかってない!」などその場で打ち合わせ。むらじゅんがyuiに虫がとまっていることを指摘すると、なんともいえない「うわ~~」という声を出していた。「今日はまふまふがエゴラッピンでも弾くので、ずっとこんなことしてたら間に合わなくなる」と巻きが入る。「ケータイの充電10%しかない…」ケータイをガン見で座って歌う。

ピアノソロにウッドベースがくわわるイントロに続いて、「手、はなさないで~、指をずっと 消えないように ふれつづける~♪」というゆったりした新曲。サビは「鳥のよう~」を繰り返す。ここから先は歌詞を間違えない確信を得たのか、yuiはケータイを途中で置いた。ケータイがiPhoneだったかどうか、自分の場所からは遠いし暗いしわからない。

続いて、「あ~あ~あ~あ~♪ アイネバー 〇#△%~」という曲、これはらんまる君からの指摘なのだが、3月のオカメインコツアーの1曲目だった曲だったらしい。やはり曲名が不明。つい、「新曲!?」って思ってしまった。

続いて「POP 日本語Ver.」 音霊で初登場、ロッキンでもA4コピー紙にかじりついていたが、もう歌詞は暗記したようだ。シンセの「ピュピューピュピュッピュ!」という印象的な箇所は、yuiが「ララーララッラ♪」と歌うようになっていた。

そして、「月」。あいにくのどんより曇った空模様で月は出ていなかったが、ロッキンと同じようなスローテンポでしっとりしたアレンジ。「は~じーめてー見た~♪」を一瞬「サーチライトで」といい間違えて、「はっ!」としてた。耳に手を当ててマイクを客側に向ける。「ふーたったったったっ♪」それほどみんな歌ってなかったけど。

「ありがとうございました。フラワーフラワーでした。また会いましょう!」で、なぜかケータイでむらじゅんを撮影、「はいチーズ」、続けて客側も「はいチーズ!」「あっ、充電切れてた…、もう1回」というようなやりとりのあとステージから去っていった。18時52分に終了~。周囲はまっ暗闇。夜露に濡れた芝生を歩き、シャトルバスまで20分ほど真っ暗な道を歩いた。

無理を承知でセトリ的なもの。歌詞不明でyui語とかどう書き表していいかわからない。ま、参考までに
1.スタートライン 2.神様 3.席を立つ 4.yui語新曲 5.君のこと 6.ケータイに歌詞を書いた「鳥のよう~♪」な新曲 7.オカメインコツアー1曲目のyui語曲 8.POP 日本語Ver. 9.月 

PS. ここから先は自分の個人的なこと

今回、交通費往復で約15,000円、チケット代8,000円に出費した。自分はYUIの行くところどこへでも行くイメージを持たれているかもしれないが、もう今年いっぱいでそれも終わりにしたい。今年はフラフラ黎明時期で通して見ていないと、断片だけだと何が何だかわからなくなる気がしてがんばってしまった。以前のYUIはどうがんばっても年数回しか見れない存在だったのだが、今年はどうだ?見すぎだったと思う。これからは「ここぞ」というライブのみ選んで見ていきたい。じゃないと長く付き合っていけないと思う。

このイベント、自分にはもうないな…。今日は涼しかったほうだけど、でもやっぱり暑かった。もっと暑かったら何もできなかった。片平里菜とbirdしか見なかったのでモトは取れていないと思う。

客層がほかの夏フェスと違う。35歳以上の人がほとんど?40代が一番多い?ま、大人なイベントだった。キャンプがメイン。

会場ではiPhoneがまったくつながらなかった。メールもTwitterもつながらない最悪な環境だった。水上高原の僻地っぷりがすごい。狭い山道バスにちょっと気分が悪くなった。

今回は家から食パンと水ペットボトルを持参して、現地で一切なにも飲まなかったし食べなかった。まったく食事にお金を使わなかった俺のムダな節約っぷり、すごい……。

2013年9月13日金曜日

西堀栄三郎 「南極越冬記」(1958)

岩波新書から出ている「南極越冬記」(1958 西堀栄三郎)をこの夏読んでいた。今年は暑かったので南極の本でも読んでみたのだが、読んでも涼しくはならない。それほど寒さは伝わってこない。

自分が読んだものは2011年刊の第20刷。それだけ長い間、日本人の間で読み継がれてきた名著といえる。第1次越冬隊は京大、北大の先生がたを中心に結成。物理学者の隊長による日記をベースにしたエッセイのような本。

「宗谷」による最初の接岸(実際に南極大陸に接岸できるわけでなく氷海を割って近づける人員と荷おろしの限界)の時点から危機が始まっている。大事な荷物を地面(氷の上)ごと流される…。

雪上車の故障につぐ故障、犬ぞり探検中のブリザード、ボヤ騒ぎなど越冬中にそれなりの危機もあったのだが、最大の危機は1年後、巻末にやってくる。迎えに来た「宗谷」が海氷のために航行できずにほぼ「遭難」している……。

犬(カラフト犬)のことで「脅迫と嘆願」めいた急迫の電報のやりとりの箇所を読んで、ようやく「南極物語」で有名な「タロとジロ」の話はこの時か!って気が付いた。「越冬記」のその前の1年のことなので、その後の犬の運命のことは特に書かれていない。本の中に出てくる菊池・北村隊員が「南極物語」のモデルになった。

第1次越冬隊11名の平均年齢は37歳、最年長は西堀隊長の54歳、最年少は27歳。戦争が終わって12年だから隊員たちのほとんどは軍隊の経験があったんだろうと思う。みんなで協力し合って工事や観測、探検などの1年を過ごす。隊長はいろんなことを気にしている。

第1次ということで、やってみないことにはわからないことも多く、越冬の目的がはっきりしないことで「混乱」が生じている。
目的意識の高い隊員は観測機器や実験器具を自作したりしている。ない部品を2個から1個作り出す。日本は昔から現場が優秀なために、それでなんとかうまくいってしまう。

国際協力という政府の事業だったために現場と「ボタンの掛け違い」「帯に短し襷に長し」状態が発生した。
ここ、新田次郎なら「相互不信」「疑心暗鬼」をネチネチと書き連ねることだろうと思う。作家でない西堀隊長も「何でなん?」って不平不満を述べているけど、このことは後々の観測隊に活かされていったことだろうと思う。

いろんな人が口を出す状態が福島の現場でも続いていて未だに収束できない。この国では全体が見えている一人に任せるということが昔からできない。

この本を読んで昭和基地がどこにあるのか初めて知った。リュツォウホルム湾オングル島だ。周囲はすべてノルウェー語の地名が付いている。

2013年9月12日木曜日

Zipper 2010年8月号 マリンテイスト

Yui_zipper2010_8HOLIDAYS IN THE SUN リリース直後のZipper 2010年8月号 に登場したYUIファッション1ページ。「to Mother」で衝撃のショートになって後、ちょっと髪が伸びたころ。

伊達めぐみのスタイリング。ここでYUIが着ている「ボーイスカウトシャツ」はkastane 、4thツアーで着ていた衣装もkastane

「ドクツボ」に埋め込まれている音源によると取材後にスタイリストが持ち込んだ衣装はYUIが買い取ることがある。これを「伊達商店」と呼んでいるらしい。
「この夏はマリンテイストが気になります。ボーダーにサンダルの赤がアクセント。去年のフェスではお揃いの甚平を作ったので今年も何かしたいな ♪」
YUIが甚平を着た2009年のRIJFがYUIライブ史上最悪の阿鼻叫喚圧縮地獄だった。なにせ休養明け最初のライブでファンの飢餓感があった。あんな酷い状態は以来経験していない。甚平で登場したときはたまげた。オーディエンスがどよめいてた。そのとき演奏した「雨上がりの夜空に」にはもっとたまげた。

そして2010年の夏、この記事の直後、YUIは夏フェスで福岡、広島、ひたちなかの3箇所を回った。マリンスタイルではなく、夏っぽくないロングのワンピースだった。B面曲として埋没していくかと思われた「Tonight」が福岡で初演されたときはたまげた。
「野外はお客さんがシャボン玉をしてたりと、とても開放感があるので、自由な気持で演奏できるのが楽しみです。皆さんもあの空間を楽しみましょう!!」
群馬水上高原リゾートでのNEW ACOUSTIC CAMP がフラフラ今年最後の夏フェス出演。山沿いの屋外ステージでの夕刻はにわか雨が心配だが、YUIは最強晴れ女。なんとかしてくれる。

2013年9月11日水曜日

忌野清志郎が「ぞうのババール」を朗読するCD

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フランスの絵本作家ジャン・ド・ブリュノフが1931年に発表した絵本「ぞうのババール」に、フランスの作曲家フランシス・プーランクがピアノで曲をつけた音楽物語「ぞうのババール」のCDを見つけた。

なんだこれは?!忌野清志郎が絵本の朗読(読み聞かせ)を担当している。こんなものがあるとは知らなかった。500円だったので連れ帰った。

1989年に高橋アキのピアノで東芝EMIに録音されたもの。忌野清志郎(当時38歳)にとって朗読は初めての仕事だったらしい。この盤もちゃんと忌野清志郎のディスコグラフィに含まれているらしい。
長らく廃盤だったものの、昨年Disc Classicaから再発売されてニュースになった。忌野清志郎に子供向けCDの声の仕事を任せるって意外すぎる。

自分は数年前に絵本「ぞうのババール」を初めて読んでみたことがある。いきなり母親を目の前でハンターに撃ち殺されるという子供向け絵本としては信じられない展開。
普通ならトラウマを抱えて人間に恨みを抱きそうだが……、何もなかったかのように人間と仲良く暮らす。

ぞうの住む森の隣がパリ?いきなり金持ち婆さんと出会って服や車も買ってもらう?子ども向け絵本なので、都合のいい展開は目をつぶらないといけない。ぞうの王様が毒キノコを食べて死ぬ…とか、今この本を子供に読み聞かせて大丈夫か?

抑揚も感情の起伏もない、おおげさでなく穏やかでなだらかな清志郎の淡々としたやさしい語りが聴ける。ピアノもプーランクの音楽のよさを伝えている。

このCDのTRACK2はジャン・フランセ編曲、フランスの名優ピーター・ユスティノフの朗読とジョルジュ・プレートル指揮パリ音楽院管弦楽団による演奏(1965)も収録。音は古く感じた。ピアノ版とだいぶ印象が違う。こちらの朗読を聴くと、やはり淡々とした感じだ。これが流儀なんだろう。

2013年9月10日火曜日

ROCK IN JAPAN FES.2013 増刊号 発売

Rijf2013zokanはい、これ買ってきた~。毎年9月のお約束、「ロック・イン・ジャパン・フェス特別増刊号」 890円 

2005年以降のすべて持ってる。もう保存場所がない。

まさか表紙はPerfume?!って期待してたけど、まあ、バンプが妥当。

全セットリスト掲載!がこのイシューのウリなのだが、FLOWER FLOWER だけは「※セットリスト掲載なし」

は? 事前の予想では「月」以外は「曲名未定」とか「新曲」とか書かれているかと思ってた。全アーティストでこんな記載のされ方はフラフラだけ。しかもなんの注釈もない。

ま、フラフラ目当ての人は買う必要ない。写真は2点のみだが、ro69クイックレポで十分。

水鉄砲で仲間と戯れるyuiとか、向井師匠と酒を酌み交わすyuiとかのショットもちょっとは期待してたんだけど。

PS. 結局「インコの群れ」渋谷、先行すべてはずした。自力V消滅。YUI時代は、渋谷公会堂、NHKホール、武道館、はずしたことなかったのに。ま、クアトロなら予想してたが。フラフラ先行、レキシ先行、イープラ先行、ローチケ先行、HOT STUFF先行のすべてを友人ともどもハズしたことになるので、渋谷は二人合わせて10戦10敗…。別にいいもん、池田の喋りは面白いけどレキシの音楽はそんなに好きってわけじゃない…もん…。

だが、名古屋を確保。大阪もひょとすると行けるかも。東京に住んでいながら東京で見れないって、やっぱYUIはスター。

2013年9月9日月曜日

写真集「能年玲奈 featuring 天野アキ」

はいこれ買った~。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」ヒロイン能年玲奈19歳に、クランクインから久慈ロケまで7ヶ月密着したフォトブック。もちろん能年初写真集。いつ買うか?今しかない!

ほんだが時代の最先端を行く都会の美少女、そして能年が失われつつある素朴な日本の風景に溶け込む美少女。

真冬に夏のシーンを撮影するなど大変な撮影だった様子だが、どの1枚も透明感あふれる爽やかショット。能年19歳の輝く一瞬を切り取った価値ある1冊。

1ページずつめくってて思うことは、この子と一緒になれるならオラ全てを捨てて北の海で漁師になってもいい、だ。船、酔うけど。

「あまちゃん」もいよいよ重大局面の連続。

斉藤和義のアニキも見ているらしい。自分は週に一度まとめて見るので世間とちょっと遅れてる。

ミュージシャンの間でも話題の「あまちゃん」をロッキングオンが放っておかない。CUTはこれまで能年表紙イシューを2冊出している。2012年10月号と2013年8月号、ともにアールオー69を見ると売り切れ。自分は2012年10月号は持っていないのでちょっと悔しい。

だが、比較的手に入りやすい2013年2月号は「あまちゃん」クランクインから4ヵ月後の能年玲奈インタビューが読める1冊。自分のみたところ、史上最も透明感のある少女能年グラビアに、戦慄し感動し涙する。買ってない能年ファンはすぐに買いに走れ、って言いたい。
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2013年9月8日日曜日

橋本愛「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 」(2010)

ようやくこの映画を見てみた。コメント欄でススメてくれた人がいたので。竹野内 豊と水川あさみが新婚夫婦を演じた「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」だ。水川あさみの主演映画ってめずらしいって思った。

そして、「あまちゃん」出演者が4人も出ている。片桐はいり、荒川良々、でんでん、そして橋本愛。これは「あまちゃん」映画祭といっていい。

樹木希林、柄本 明も名前を連ねている。

だが……、見始めて早々に、これって小劇場でクスクス笑って見るような脚本じゃないのか?って気が付いた。なんでこれを映画にしようと思った?残念ながら自分はまったく笑えない。シュールでヘンテコな演劇には耐えられるが、映画には耐性がない。

橋本愛は青鬼の役。なんだこりゃ?今後、大女優になっていくにつれて、この役をしてしまったことを後悔しないか心配だ。なんて酷いことをさせるんだ。

いいところを探そう。

水川あさみ とえいば「ラストフレンズ」以来、俺のまさみと仲のいい女優。1983年7月24日生まれだから現在30歳。ということはこの映画は27歳のときか。この人は10代なかばから女優として活躍しているので長いキャリアがある。「仄暗い水の底から」が一番有名かも。ぜんぜん色気のない人だと思っていたけど、実は自分は好き。水川あさみを再発見した映画だった。

どこが好きって、独特な低い声質が好き。こんな声の女優を他に知らない。顔も個性的な美人だと思う。

竹野内 豊が地獄への新婚旅行で使っていたカメラがフォクトレンダーのビテッサでびっくり。そんな珍しいカメラを映画の中で見るなんて初めて。
Mizukawaasami

2013年9月7日土曜日

MEN'S NON-NO 2005年8月号 今月のガールフレンド

Yui_mensnonno_200508
このYUIについては以前ちょっとだけ紹介したのだが、改めてとりあげたい。男性ファッション誌「MEN'S NON-NO」の「今月のガールフレンド」に登場したYUIだ。こういうものの方が今となっては入手するのは難しいかと思うので。

では、MEN'S NON-NO 2005年8月号から引用する。ライターのクレジットがない。スタイリストとヘアメイクの名前は「Kayoko Murayama & Nobuyuki shinozawa」となっている。ちなみに、YUIが着ているツモリ・チサトのブラウスは30,450円

04年にソニーグルーブ主催のオーディションで注目を集め、今年2月に自身が作詞作曲した『feel my soulでデビューしたYUI。あぐらをかいてギターを抱えて歌うそのスタイルは、地元福岡で路上ライヴを続けていたときからのもの。福岡での路上ライヴは、デビューが決まってからも、そしてデビューした後も不定期ながら続けていたという。
「そこでやりたい、っていうのがあるので。カッコよく言えば、私の原点、です」
歌を真剣にやりたいと思いはじめたのは、15歳の頃。地元のストリートライヴに感動して、音楽塾ヘ通いはじめた。歌のほかに、ギター、作曲も始め、ストリートでの活動も始めた。
「私にとって、歌を歌ってるのは自然なこと。だからもっと極めていきたいです」
あまり話すのは得意じゃない、と言いつつ、一生懸命答えてくれる。歌声とはちょっと違う、耳に残る魅力的な話し声。彼女の持つ独特の空気感に魅せられる。先日、初のワンマンライヴを、やはり地元福岡で行った。
「もちろんライヴでは苦しいことも楽しいこともつらいこともあります。でも、その場の100%は出していきたい。見に来てくれた人たちに最高のものを届けたいっていうのが一番にあります」
わたしは音楽があるから生きていける、音楽で生きてる喜びを感じる、と静かに語る彼女の姿は、どこかストイックですらある。その真摯な姿勢を、その歩みを、見守っていきたい。

メジャーデビューして間もないころに音楽雑誌以外で取り上げられるのは貴重だったと思う。取材した記者もYUIの独特な喋り声に魅了された様子だ。プロフィール欄に嫌いな食べ物として「らっきょとイクラ」と書いてある。

2013年9月6日金曜日

ブルース・リー「ドラゴン怒りの鉄拳」(1972)

ブルース・リー(李小龍)主演の「精武門 FIST OF FURY」( ドラゴン怒りの鉄拳 1972 香港)を初めて見た。評判いい作品だけどまだ見たことなかった。
自分は子供のころ、ブルース・リーをよくポスターで見ていて日本人だと思っていた。今でもアメリカでは日本人と思っている人が多いらしい。あんまり中国人っぽく感じない。

20世紀初頭の上海租界、中国と日本の武術道場の対立、抗争、殺人が描かれる。

ここに描かれている日本人たちが本当に粗暴で下品で最悪。日本人と中国人はずっとこんな調子でケンカばかり。

悪役日本人の顔が異常に濃い。当時の日本は権力中枢で薩摩が威張ってたせい?日本人の描き方が酷い。日本側の道場では芸者の裸踊りが……。ザコはひ弱な大学生っぽい。まあ70年代の香港から見た日本だから少し変なのは仕方がない。

最高にカッコいいブルース・リーがキレッキレ。袴姿の日本人たちをボッコボコ。あの左門 豊作みたいな太鼓腹おっさん中ボスは誰が見てもまったく強そうじゃない。昔のマンガに出てくる社長みたいだ。
亡命ロシア人は恨みはないんだから殺す必要ないだろう!鈴木館長は海軍大将みたいな風貌だが、ポン刀振り回すだけで弱かった……。
中国側の道場の師範も中川家の礼二みたいで全然強そうじゃない。

なんと、ブルース・リーの声が別の声優による吹き替えであることを見た後に知った……。当時の香港では声は後から吹き替えが普通のことだったっぽい。見ているときから口と声が合っていないことには気づいていた。

2013年9月5日木曜日

夏の本田翼を振り返る

今年の夏も終わり……なので、本田翼との夏の想い出を振り返る。まぁ、ネタがないときのツキイチほんだ。
もうGTOから1年経ってるのかって考えるとぞっとする。1年って恐ろしいほど速い。

最近はミュージックドラゴンが異様に面白い。天真爛漫すぎて挙動不審すぎる。人の話を聞いてないとことか、えへらえへらしてるとことか、可愛すぎる。

ショムニは早送りでほんだシーンがあったかどうか確認するだけ。まったく見ていない。

スマスマは本田翼の独壇場だった。共演者からも「何なの?この子」状態。共演者と飲みに行った話とかとても興味深かった。イジられてツッコまれて輝くタイプ。やっぱテンションが独特なんだ。可愛がってもらえばいいさ。「本田さんは森三中クロサワさん並に動く」(江角)は可笑しかった。

本田のNGの多さに他の共演者も呆れ気味らしい…。江角と本田、「鈴鹿ひろみと天野アキ」の関係みたいだった。

出演映画はマイナーすぎて見られていない。今後もどんどん映画が公開される。
JC本田翼の浴衣。いっしょに夏祭りいったなあ。(妄想)
ラブベリー時代の古いものだけど
本田翼、高2の夏、一緒に海に行ったなあ。(妄想) JILLE時代
オトナなのか子どもなのかわからなくなるよ。
草原にほんだ。non-no 時代。眉毛が薄い。

「いいとも」でばっさーは「お兄ちゃんは彼女できたことない」と暴露してしまっていた。このことはつまり、「私は何度もいたけどね」って言ってるのと同義に聞こえた。それどころか、「いるけど」って意味にすら聞こえる。

妹がモデルで女優という兄に同情する。
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本田翼、天使すぎ。この子には絶対に表裏がないと断言できる。経験したことがないほど愛おしい気持ちをどうしていいかわからない。

2013年9月4日水曜日

the brilliant green / TERRA2001 (2000)

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まとめて買っておいたthe brilliant green のアルバムもこれで最後。極個人的ブリグリ再評価月間もついに「TERRA2001」(2000 DefSTAR)に到達。

2000年10月1日の発売だから新世紀を目前にしてのアルバム。当時の自分にはまったく見えていなかった1枚だ。12年の時を経て自分の耳に到達。

ジャケットはなんだか意味がよくわからないけど、これもすっごく気に入った。何度も聴いている。

「BYE! MY BOY! 」「愛の♥愛の星」「SEPTEMBER RAIN」「そのスピードで」「長いため息のように」、明るくポップな楽曲に、川瀬の声と歌唱が魅力的。どの曲もいい。英語歌詞歌唱の独特なところもいい。

2013年9月3日火曜日

相対性理論 TOWN AGE (2013)

Soutaiseiriron_townageなんと、相対性理論の3年3ヶ月ぶりのオリジナルアルバムがこの夏に出た!夏も終わろうとしている今、やっと聴いた。

なにも変わっちゃいない。言葉遊びに徹した意味不明でバカバカしい、面白い日本語ゴロあわせ歌詞をウィスパーするやくしまるえつこの超絶奇才っぷりがすごい。ぶっちぎりの唯一無二。

予想通りのアルバムというのが第一印象だが、過去のアルバムのギターロック感は減少。ファン層に多少の変化を起こすかもしれない。フロアを踊らせるというより、ほのぼのしてしまう曲が多い。たまたまニュータウン~♪ やくしまるソロとの差がわからない。やはり過去作とは雰囲気が違う。

相対性理論は「シフォン主義」以降、多くのメディアで取り上げられ、クリエイターたちに賞賛され深読みされてきた特別なバンド。だが、なんらお茶の間での知名度が上っていないのもやはり特別。

予想してものと違ったとしても、聴き続ければスルメのように味が出てくるだろうと思う。だが、バンドの今後に漠然とした不安は抱いている。

2013年9月2日月曜日

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968)

このアニメ映画を初めて見てみた。高畑勲、宮崎駿、大塚康生という日本のアニメをつくってきた人たちによる劇場公開長編「太陽の王子 ホルスの大冒険」
この映画の存在はなんとなく知っていた。自分はジブリアニメの有名なヤツもまだ見ていないものが多いというのに。

岩井俊二監督による2004年の「花とアリス」、これは自分の好きな映画でいろいろな点で抱腹絶倒なのだが、ヒロイン鈴木杏があこがれのセンパイを強引に誘った映画デートで見ていたのがこの「ホルス」だった。

「大冒険」というのは言いすぎだと思った。やたらと歌と踊りのシーンが多い。
序盤のホルスと狼との戦い、魚の化け物との戦いは後の宮崎アニメの主人公たちを予感させる。
ただ、ヒルダが出てきてからはもう本当に退屈。これは子供でも同じだと思う。

1968年というと日本中の学園が70年安保に向けて戦っていた時代。迫っている危機にはみんなで戦う…、原始社会主義の村にやって来た強いリーダーの話。

申し訳ないが古さばかり感じてしまった。各キャラの作画がまったく別の生物ってぐらい統一感がない。
紙芝居?みたいなシーンも多い。この映画でうまくいった部分は後の宮崎アニメに継承されていったんだな。その点で日本長編アニメのエポック。

2013年9月1日日曜日

oricon style 2008年4月21日号 I LOVED YESTERDAY

oricon style はようやく整理が終わる。この2008年4月21日号を紹介することで、ほぼ全て出し尽くした。次回オリスタを紹介するときがオリスタ最終回。

「I LOVED YESTERDAY」リリースと直前にせまったツアーを中心にしたインタビューとグラビア記事。どのカットでもYUIは笑っていない。だてっち&ようじペアーががんばってYUIを着飾る。テキストは永堀アツオ。これもファンならぜひ持っていたい1冊だ。

以前、YUIが持っているマーチンについて触れたことがあったけど、マーチンが2本あることについてはこの号でさらっと語られていた
(ちなみに昨日はなにしてました?)
YUI ツアー用のイヤーモニターを作りました。自分用の透明なやつをグニュグニュってやって(笑)。そのあと、ツアーのときに1本だけだと不安なので、楽器屋さんにマーチンを見に行って。たくさんのギターに触らせてもらったので、昨日もとても充実した1日でしたね(笑)。
ツアーを廻るのに古いギターが1本だといろいろ難しいことがあるに違いない。そういうことだったんだ。

この雑誌では読者からの質問コーナーが毎回あったので、気になった箇所だけ
最近聴いた曲で感動した曲、または好きになった曲を教えてくたさい。(東京都・14歳女性)
YUI ジョン・メイヤーのライヴ盤『エニィ・ギブン・サーズディ』ライヴとして盛り上がってる雰囲気が伝わってきてすごく素敵なんですけど、特に2曲目のフー・サッチ・シング」か好きですね。ライヴ盤はテンションがあがります。

最近ハマっている食べ物を教えて下さい(東京都・15歳女性)
YUI おやつどきにパンを食べてますね。バターブレッドっていう3枚入りのパンをコンビニでつい買ってしまいます。

YUIさんがいちばん落ち着けるのは、どんなときてすか?(東京都・19歳女性)
YUI いつも落ち着いてますけど、とくに好きなときは、お布団に入って、うつぶせになったとき(笑)。

YUIさんが、寝られないときにする行動はなんですか?(愛知県・18歳男性)
YUI グリーン・ティーとか自然の香りとかのお香をたきます。もしくは散歩。それでも寝れないときはギターを弾くかな。寝れないってことは遅い時間なので、ちょっと気をつけてギターを弾きますね。でも、普段はうつぶせになると全身の力が抜けて、すぐ寝れます。たまにどっかしびれてるときもありますけど(笑)。

最近、何か続けていることなどはありますか?(神奈川県・15歳女性)
YUI 柔軟はライヴ前と寝る前にかならずしてます。順番はひと通り決まってるんですけど、とくにだれかに教わったわけでもなく、いつもの癖でやる、自分の体操です(笑)。
ジョン・メイヤーはYUIの口からよく名前のあがるアーティストだが、自分はよく知らない。

ついついコンビニで買い食いしてしまうYUIの習慣は現在も継続中?それ、たぶん自分も毎日昼に食べてたやつだ。

YUIはうつぶせで寝るらしい。自分もうつ伏せが落ち着く。「いつも落ち着いてますけど」って可笑しい。

YUIの柔軟体操はMETROCKのサウンドチェックでも見られた。てっきりボイトレとかで学んだものだと思っていたのだがYUI自身があみだしたものだったのか。

最後に、3rdアルバムとツアーに向けて
「Am I wrong?」で〈今日も歌を作りました〉〈明日も歌を作るから〉と歌ってますが、改めて、どんな毎日を過ごしていきたいと思いますか?

YUI いろんなことを吸収して成長していける状態でいることがいちばん理想かなって思いますね。

なるほど、では、レコーディング中になにか流行ってたこととかありますか?いちばん印象に残ってる出来事とか?

YUI ま、いつも通り、楽しんで集中してたんですけど、自動販売機に100%果汁のぶどうジュースがあったんですよ。その自動販売機のなかでは、100%果汁がそのひとつしかなかったんですけど、飲みだしたら、誰が売り切れを出せるかっていうことになったりして。すごくたくさんポリフェノールをとる週間になりましたね。あとは、メニューだけではどんな料理がくるのか分からないお弁当を頼む実験をしたりとか……。いい意味で肩の力はぬけてるときと、集中できるときのバランスがとれてるなって思います。

ツアーも始まりますが?

YUI ライヴはそのときその場所で出会った人たちとの間に生まれるものだと思うので、その一瞬を楽しみたいと思いますね。間違えれば間違えたままで、そのまま音になっちゃうのがライヴなので、まぁ、間違えるのはよくないんですけど(笑)、精一杯やった上で、失敗さえも楽しもうっていう気持ちになれるといいなと思いますね。

ツアータイトルはどうして『oui』にしたんですか?

YUI  フランス語で〝はい〟とか。〝やぁ!〟っていうあいさつなんですけど〝アデュー(さよなら)」〟ていう言葉もよく使うので、共通点があるかなと思って。

ブログの最後に〝アデュー〟ってつけたりしてますもんね。

YUI まだ行ったことがない場所に行くのが楽しみだし、早くみんなに「ウィー!」ってあいさつしたいですね。
YUIが3rdツアーで「oui」なんて言ったことはなかった……、ファン放置。どこかで言ったことあったのか?ぶどうジュース「ウェルチ」エピソードはYUI-RADIOでも語られる。毎日が充実してると、どうでもいいことでも楽しいものだ。
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