2023年4月11日火曜日

長澤まさみ「松尾スズキと30分強の女優」(2023)

「松尾スズキと30分強の女優 長澤まさみの乱」が3月25日にWOWOWにて初回放送。そしてオンデマンドで配信開始。録画しておいて数日後に見た。

このシリーズは過去にもいろいろな女優たちで作られているけど、まだ1本も見てなかった。長澤まさみと松尾スズキという舞台人によるコラボは2020年秋の「フリムンシスターズ」以来。2017年のミュージカル「キャバレー」でも松尾は台本と演出でまさみとがっつり仕事。

これが長澤まさみという国民的人気女優を主役に完全フィーチャーしたシュールコント番組。(まさみは内村コントを経験してるけど、あれは主役というわけではなかった。)

1本目はタクシーの料金をカードで払うときの「センターと通信中」のセンターが、店主と奥さんの間で大モメのセンタア飯店だったら…という、舞台文法でつくられた意味のわからないふざけすぎシュールコント。まさみと松尾のテキトー中国語が酷い。
野良キャッツのコントもまさみの大声でなんとかなってる気がする。
老紳士に首輪とリードつけて公園を散歩という謎芝居。痴呆老人を介護してるかのように見えて嫌な感じ。中年男性の全裸を前に演技をするまさみ…。
最近、年下なのに白髪頭になってるやつを見るとちょい怖くなることがある。
アニメ作品もある。ここを見て長澤まさみTVを思い出した。一部にまさみの意向も入ってこの構成なのかもしれないと感じた。
松尾スズキが長澤まさみに求めるものをコントにしたのかもしれないが、世間の中年男性はまさみをこう見てるのかもしれないと感じた。

カフェ店員まさみの英語が聴ける恐竜カフェコントもシュールすぎ意味わからな過ぎで酷い。なにしてんの?
長澤まさみ、何処へ…という、ひたすら困惑の38分。これで金取れんの?
こういうの下北沢の劇場で見れば客のクスクス笑いでなんとか見れるのかもしれない。自分はまったく笑えない。苦手だった。

2023年4月10日月曜日

永井荷風「濹東綺譚」(昭和12年)

永井荷風「濹東綺譚」(1937)を読む。岩波文庫で読む。当時の挿絵がそのまま掲載されている。

永井荷風(1879-1959)を読むのが初めてなのだが、初めて読むのがこれでいいのかどうかはわからない。自分は墨東と言われるエリア、向島のあたりにはまだ一度も行ったことがない。鳩の街といわれたエリアに近づいたこともない。

小説家大江匡(59)は小説の取材のために大川の対岸向島区の私娼窟・玉の井を歩く。たまたま出会った娼婦お雪(26歳)の元へ通うようになる。季節の移ろいを美しくも哀く描く。
と説明されてるのだが、驚いたことにとくにストーリーがなかった。ほぼ随筆エッセイ。間に作家の書いた小説というやつが挿入されている。

この本には明治から昭和11年までの、今では失われた東京の風景が描かれている。こういうのは古い写真や映画を見てなんとなく知ってはいるものの、老人の口から語られるものに勝るものはない。
昭和初期の東京の夏がすごく蒸し暑かったことがわかる。クーラーがなかった時代。とにかくみんな暑そう。蚊が多かったらしい。大雨が降ると溝から水があふれ道端にドジョウが?!

お茶を出されたら「水道?井戸?」と聞く。井戸水だとチフスが怖いので手をつけない。そういうの、ドラマからは学べない。
玉の井の客引きは袖を引っぱるだけでなく、帽子を奪っていく?!それはやりすぎだというので禁止になったらしい。
あと、戦前の警察官(平成もだが)の態度が横柄。道端で風呂敷包みをひらいて荷物を移し替えてたりするだけで交番に連れていかれる。なんで?当時の常識がいろいろ謎。

あと、「彼氏」「彼女」という言葉はこの時代からあったことも知った。

作品中に昭和11年に廃止されていた京成電気軌道白鬚線京成玉の井駅に関する記述がある。白鬚線や玉の井駅については廃線廃駅に関する本や雑誌でなんとなく知っていた。
線路に沿うて売貸地の札を立てた広い草原が鉄橋のかかった土手際に達している。去年頃まで京成電車の往復していた線路の跡で、崩れかかった石段の上には取り払われた玉の井停車場の跡が雑草に蔽われて、こなたから見ると城址のような趣をなしている。
あと、冷房のなかった時代の東京(麻布?)は夏になると近所が障子を開け開くようになって、ラジオや蓄音機の音が外に出るようになる。荷風せんせいはその音が嫌で浅草や向島をほっつき歩いたらしい。
で、秋になってうるさいラジオの音がしなくなると家にいる。すると自然と玉の井のお雪のところに行かなくなる…。都市部の人間関係ってそういうものだな。

あと、夏場になると銀座ですらもホットコーヒーを出さなくなる?荷風せんせいはアイスコーヒーやアイスティーを批判。
わたくしは炎暑の時期いかにも渇するときといえども、氷を入れた淡水の外冷たいものは一切口にしない。冷水もなるべくこれを避け夏も冬と変わりなく熱い茶か珈琲を飲む。 
銀座通りのカフェ―で夏になって熱い茶と珈琲とをつくる店は殆どない。西洋料理店の中でも熱い珈琲をつくらない店さえある。紅茶と珈琲とはその味の半ばは香気にあるので、もし氷で冷却すれば香気は全く消失せてしまう。

わたくしの如き旧弊人にはこれが甚だ奇風に思われる。この奇風は大正の初にはまだ一般に行きわたっていなかった。 

日本人は昭和初期にはもう魔改造珈琲を広く飲んでいた。アイスコーヒーは震災後の新しい東京の飲み物。

2023年4月9日日曜日

今田美桜「セブンルール」(2023)

ドラマにCMに活躍する「福岡で一番かわいい女の子」今田美桜(26)にカメラが密着取材した「セブンルール」が3月14日に放送された。

自分はドラマを見ることがあまりないので、あんまりこの女優には詳しくない。たまにツイッタータイムラインに水着グラビアを見たりした程度。ただお目目ぱっちりカワイイ女優としか知らない。今回、内面にじっくりクローズアップ。
朝のけだるい楽屋入り。密着番組スタッフとカメラに挨拶。ブラックコーヒーを飲んで目を覚ます。「あ、やばい。ボタン開いてたぁ」この子の雰囲気はまるで中森明菜。今回初めてこの子が福岡出身だと知った。
東京リベンジャーズ2の撮影現場に密着。まだ15時だけど移動する車の中ではウィスキーのソーダ割。RULE1「頑張った日の帰りは車内でお酒を飲む」
仕事が増えて見てもらえる機会が増えてうれしい。と、やりがいを感じてるらしい。
Q「苦手なことは?」今田「何が苦手かな?」メイクさん「計画」今田「あー、超ダメ」
RULE2「周囲の意見をよく聞く」今は周囲の意見を聞きながら自分の抽斗を増やしたい。

ずっと美少女だった今田。新天町で友だちとプリクラを撮っててモデル事務所にスカウトされた。演技レッスンを受け、高3のとき東京で映画のオーディションに受かる。「セリフ一言ぐらいの役」
演技の道に進みたい。だが両親は「大学は行って欲しい」
そこは親を説得。しかし22歳までに芽がでなければ普通の道を…という条件。21歳のとき「花のち晴れ~花男 Next Season~」に出演。以後、家族も応援。
RULE3「話すことがなくても家族に電話する」なんと2、3時間電話で話すという。
今田美桜であってもオーディションはなかなか受からなかったという。「何がダメなんだろう?」という自問自答の日々があった。「あの子になったんだ…と知って泣いたことも」

面倒くさがりだけど、RULE4「爪は白い部分を残さない」
普段着はほぼ黒。朝はギリギリまで寝てたいから服のことは考えない。 

福岡時代から仲良しモデル中島沙希とふたりで食事(個室和食)。上京するとき何を荷物に詰めていいかわからないという今田に「夢と希望じゃない?」と言った人物w 上京したタイミングも同じでルームシェアして下積み時代を一緒に過ごした人物。
中島「今田は洗濯のこだわりが強い。タオルは別で洗う。」「洗濯機はずっと回ってた」
RULE5「お礼メールはその日のうちに」え、気の置けない友人にもそんなことすんの?
お腹空いた…と、いつも差し入れを食べている。パーソナルジムとか筋トレとか通ったこともあったけど、行くのめんどくさいなw 
RULE6「暇さえあればピラティスに行く」結局通ってるのがマシンピラティス。これってすずもやってたやつ?

そして年末年始の帰省にも密着。実家は母は顔出しNG、祖母は顔出しOK。どちらもお喋り好き。
さらに中学時代の友だち(男2、女2)で食事。個室でハイボールとお頭つきの鯛の刺身?!
スタッフ「モテたんじゃないですか?」今田「でも彼氏ずっといました」男「あぁ、言うんだ」
ええぇぇ……、ちくしょう。今田美桜にあまり深入りするのは止しておこう。
RULE7「自分を良く見せようとしない」
テレビに出始めた当初は「自分を良く見せようっていうのが出過ぎてて、それは良くないって社長に言われた」
中井貴一さんからは「お前はそれで行け。30点で良いんだ」という言葉をいただいた。100点の自分を見せる必要はない。今田のたどり着いた自然体。そうありたい。
今田の地元の男友だちの心理を分析する青木崇高に対し、YOU「好きなの?」という強いつっこみ。青木「一度共演してみないとわからない」YOU「キモい…」
それをアハハと笑う長濱ねるに自分は心がときめいた。「男がみんな今田美桜が好きなのは仕方がないだろ!けど、いちばん好きなのはねるだよ♥」って言って、ねるに「キモっ…」って言われたい。

今回、今田美桜を見て、ポスト有村架純だなと感じた。たぶん、今田と長濱ねるは今後、演技の仕事を奪い合う同業他社ライバルの関係。

2023年4月8日土曜日

村上春樹「国境の南、太陽の西」(1992)

村上春樹「国境の南、太陽の西」(1992)を講談社文庫(1995)で読む。村上春樹はまだまだ読んでない本がたくさんある。そろそろ本気出していかないといけない。

タイトルから想像してたのと内容がまったく違ってた。どこか外国が舞台なのかな?と思いながらページをめくったのだが、1951年1月4日生まれの「僕」の半生を小学生時代から振り返って語りかけるような内容。
小学生のときに、お互い一人っ子という共通点を持つ「島本さん」という、脚を引きずった女の子と出会う。家にレコードプレーヤーと数枚のクラシック、ジャズのレコードがあるので通い詰める。
だが、中学に上がると、2駅となりに引っ越し。別の学校だし疎遠になる。

お、これは面白そうかも。これはすんなり受け入れられる内容かも。そう思ってた。真ん中あたりまでは。
この「僕」は17歳とかでもう女の子を部屋に入れてみだらな行為。この女の子がガードが固いので、他の女の子と何度も何度もセッ〇ス。これがもう性欲つよすぎて呆れる。
大学時代はほとんど語らず、小さな教科書出版社に8年勤務後、有紀子と結婚。

妻の父が不動産業の資産家。金を右から左に動かしただけで金を稼ぐ。ビル物件の一室で好きな商売を任される。ジャズを流すおしゃれなバーを経営。これが何も苦労せず大当たり。さらに投資までする。ますます金が入ってくる。
青山に4LDKマンション、BMWで娘を幼稚園にお出迎え(他の父兄もみんな高級外車)、箱根に別荘。スポーツジムで水泳したり体を鍛えてる。
読んでてむかつく。防衛予算増額の不足分はこういうやつらが払うべき。

主人公「僕」の義理の父がビルから東京を見下ろし、あちこちに見える空き地をさらに買って大きなビルを建てるつもり。そうすればさらに金が入ってくる。
僕「そんなことしたらさらに道路が渋滞するし水、電気、石油エネルギーが必要になるのでは?」
義父「そういうことは東大出の官僚が考えること。そのために税金払ってる」
それはごもっともだな。だが、「僕」は父のやり方から距離を置いていく。確実に上がるから買えといわれた株も、胡散臭いものを感じて妻に「手数料損しても売ってしまえ!」
このへん、バブル経済崩壊直前のことか?

さらに、雑誌に取材された記事を見て自分の店に、島本さんがやってくる。お互い37歳になっての再会。

あとはお決まりの村上春樹。妻に内緒で石川県に旅行に行ったり、BMWをぶっとばして箱根の別荘で、声に出して読めない濃厚なセッ〇ス。妻には理解できない説明。
ああ、やっぱりこんな感じになるのか…。

今回読んだ村上春樹も自分とあんまり合ってなかった。

2023年4月7日金曜日

高山一実「超人間要塞 ヒロシ戦記」(2023)

2月13日から地上波NHK総合22時45分から各回15分枠で放送されていた「超人間要塞 ヒロシ戦記」をほぼリアルタイムで完走した。原作はまつだこうた、大間九郎による「超人間要塞 ヒロシ戦記」。脚本は熊本浩武。

事前の番宣ではてっきり山之内すずか斎藤工が主演なのかな?と思ってた。だがなんと主演は高山一実だった。まさかの初主演連ドラがNHKとは。

このドラマが「いったい何を見せられてるんだ?」というドラマ。何回その言葉を吐いたかわからない。毎回3回は口を衝く。

青年ヒロシ(豆原一成)餃子屋「餃子の女豹」でアルバイトをする一見普通の青年なのだが、実は母星を失った「スカベリア姫国」政府要人と国民を搭載した人型要塞w。
青年ヒロシとしてささやかに目立たずバイトで生計を立てることがスカベリア姫国の国是。絶対の掟。ヒロシの行動と発言のすべてにスカベリア国民の命運がかかってる。というてい

国家元首の姫(ファーストサマーウイカ)がいて、大統領ハジメ・カイゼル(吹越満)がいて、艦長トオル・マキシム(斎藤工)がいて、小木茂光ほか各大臣がいて秘書官やクルーやオペレーターがいて、実次郎・フォン・エリック(大東駿介)という現場に介入してくる超法規的監察官的な組織がいて、そして副艦長アケミ・バルドー(高山一実)がいる。

この面々がヒロシが経験する日常の危機に組織として対処していく。職場での人間関係や立ち位置だったり、飲み会だったり、アパート大家との関係だったり、救急搬送された病院だったり、オーナーの娘しずか(山之内すず)との恋のゆくえだったり。

次々と想定外の事態が起こる。そのたびに暑くるしい真剣な討論。敵艦と遭遇し戦闘態勢に入ったかのように要塞を操縦する。どう対処するのが自然で無難か?w 

現代日本における若者の日常の背後(内部)で起こってる壮大な議論と意思、権力闘争。ある意味、近代における国家とはすべてこのようなものかもしれない。
キューバ危機における米ソ、3.11のときの日本政府。福島原発の原子炉と建屋内部の状況変化ひとつひとつに慌て戸惑い泡食った様子を思い出した。
人型要塞という発想が設定的に「超時空要塞マクロス」。そして雰囲気と市川崑明朝体タイポグラフィーがエヴァンゲリオン。そういうSFアニメでよく見る風景。会話。

大げさで仰々しいのに、ヒロシとしてやってることはすごくどうでもいいw
こんなの、下北沢の小劇場で演じられていればいい内容。

近年のNHK深夜ドラマはテレ東なみに攻めている。中高年しか見ていないNHKでは、今後の運営が立ちいかなくなるという危機感か?ある意味、NHKも要塞組織。
恋するしずかの予期せぬ行動に、副艦長アケミ・バルドーの一瞬の失態?怠慢?ヒロシはしずかと接触してしまう。それで一体どんな損害が?
斎藤工は裁判の結果、艦長を解任。そして副艦長アケミが昇格。要塞ヒロシの運行を任される。

恋するしずかの胸がキュンとすると、要塞ヒロシ内部の人々はその音波に苦しめられる。死活問題w 
第1週あたりは面白かった。今までに見たことのないドラマで。さすがに終盤は見続けるモチベが下がってきたけど。
この手法はいかなるドラマにも転用可能。どんなシリアスドラマもこの方法でコメディに転用可能。

2023年4月6日木曜日

アガサ・クリスティー「茶色の服の男」(1924)

アガサ・クリスティー「茶色の服の男」(1924)を読む。中村能三訳ハヤカワ・ミステリ文庫(1982)の1995年14刷で読む。
2018年夏ごろにBO100円棚で見つけて確保積読しておいたものをようやく取り出して読む。極私的クリスティーマラソン85冊目。確保してるクリスティーはこれを含めて残り2冊。
THE MAN IN THE BROWN SUIT by Agatha Christie 1924
主人公アン・ベディングフェルドは地下鉄ホームで男(ナフタレンの臭いがぷんぷんするオーバーコート)が何者かに怯え後ずさって転落死を目撃。その場へ野次馬をかけ分けて自称医者が遺体を見る。看護婦の経験があるアンはこの医者が偽物だと見抜く。何かをまさぐってた。この偽医者がメモ書きを落としていく。

死んだ男が女と待ち合わせするミル・ハウスで若い女の死体が見つかる。アンは警察に話をしに行くのだが担当刑事が気に入らない。すると今度は新聞社社主に強引に面会し、事件を調査したら新聞記者に雇ってもらう約束を取り付ける。アンは考古学者の父を肺炎で亡くし、身寄りも財産もなく働く必要。

アンが信じられないほど行動的。冒険おてんば娘。メモ書きにあったキルモーデン・キャッスルという名前が古城でなく、南アフリカ・ケープタウン行きの船便だとにらんだ。そして全財産で片道切符を買う。

船内にはミル・ハウスの所有者であるユースタス・ペドラー議員と人相の悪い秘書パジェット。さらにユースタスにローデシア行きを進めた人物が送り込んだ怪しい秘書。レイス大佐と呼ばれる謎の人物。社交界の花型ブレア夫人。偏屈な宣教師。
ブレア夫人のイングリッシュジョークのセンスに笑った。船酔いで苦しむアンに対して「元気になった?水葬が見れるんじゃないかと楽しみにしてたのにぃ~」

メモ書きにあったのは船便と部屋番号と時刻では?船酔いで舷側窓部屋に移ることを勧められたのだが、その17号室をめぐってアン、パジェット、宣教師の3者が激しく言い争いw
結局、事務船員は美人の見方。だが、何者かが部屋に変な臭いを撒いたりしてアンが使用するのを妨害しようとする。意地でも負けないアン。夜間にアンの部屋に背中を刺された男が逃げ込んできたので匿う。
アンは正体不明のこの男に一目で恋してしまうw なんというヒロインだ。

客船、そして南アフリカ。ケープタウン、ヨハネスブルグ、ローデシア。1920年代の南アフリカという日本人になじみのない土地を舞台に、犯罪組織のダイヤモンドをめぐる陰謀、そして恋。尾行されたり、敵の罠にハマったり。崖から転落したり。銃撃戦があったり。魅力的な英国娘の大冒険譚。

「茶色の服の男」はクリスティー女史のクライムサスペンス冒険小説として今も人気作。当時もウケたようで、クリスティーはこの本で最新型の車を購入したらしい。

1924年って日本では大正時代。南アフリカもローデシアも政情不安だったようだ。

2023年4月5日水曜日

クリスタル殺人事件(1980)

まだ見たことのなかった「クリスタル殺人事件 The Mirror Crack'd」(1980)
を見た。2月にBS日テレで放送されたので録画しておいた。

アガサ・クリスティーの長篇「鏡は横にひび割れて」(The Mirror Crack'd from Side to Side, 1962)を原作とする英国田舎屋敷ミステリー映画。
監督はガイ・ハミルトン、脚本はジョナサン・ヘイルズおよびバリー・サンドラー。
70年代になってアガサ・クリスティーのミステリー小説が次々と映画化されていた時代のもの。コロンビア ピクチャーズ/ワーナー・ブラザースの映画。制作はEMI。

アンジェラ・ランズベリーが主演。探偵にあたる老嬢ミス・マープルを演じてる。この女優は「ナイル殺人事件」にも出てた。
1953年が舞台になってる。村の映画上映会の途中、名探偵が犯人を指摘するというそのときに映写機トラブル。犯人がわからないなんてモヤモヤ。ミス・マープルは得意げに犯人を指摘して途中で立ち去る。え、マープル婆さんってこんなキャラだっけ? 

1953年セント・メアリ・ミード村。往年の大女優マリーナ・クレッグ(エリザベス・テイラー)が久しぶりに映画に復帰するというのでにぎわう。夫のラッド氏がロック・ハドソン。撮影隊が村のゴシントン荘に長期滞在し映画撮影するらしい。
監督ラッドとマリーナ夫妻の秘書エラはジェラルディン・チャップリン。この女優はあのチャップリンの娘。

村をあげての盛大な交歓パーティー。これが英国田舎の村祭りか。運動会みたいなゲーム大会も兼ねてるのか。
ミス・マープルは犬のリードに足をすくわれ転倒。やむなく帰宅。

映画プロデューサーのブルースター(トニー・カーチス)がグラマー女優ローラ(キム・ノヴァク)を派手に連れてやってきて周囲はざわざわ。この女優はヒッチコック監督の「めまい」に出てた人だ。マリーナとローラは犬猿の仲。バチバチにやりあう。
そして戦時中にマリーナの慰問公演を見て感動したというヘザー・バブコックさん(おしゃべりファン)が急死。 

パーティーで給仕手伝いをしていたマープル家の家政婦娘チェリーがマープルさんにそのときの状況を語って聴かせる。
バブコックさんはマリーナに一方的に退屈な思い出話を喋り倒してた。その時マリーナは階段の聖母子像を見つめて「凍りついて」いた。

バブコックさんの死因はカクテルに混入された毒物。その毒入りのカクテルはマリーナが飲むはずだったのだが、バブコックさんが直前でこぼしてしまって交換していた。
マープルさんの甥でスコットランドヤードの警部クラドックはエドワード・フォックス。こうやってマープル婆さんは捜査はしないのに事件の情報を得ていく。

マリーナは鬱病だった。熱望してやっと生まれた子は障害を持っていた。以後女優の仕事をしてなかった。やっと映画の世界に復帰。

撮影の休憩中にヒステリー。コーヒーに毒が入ってると騒ぐ。脅迫もされて精神状態が悪化してるようだ。さらに助手エラ(花粉症)も毒殺され…。
劇中の相手役(チョイ役)がなんとピアース・ブロスナンだ。後の007ジェームス・ボンド俳優だ。

金と欲のドライな動機が多いクリスティ作品の中で、こいつだけは動機が忘れられない作品。だが、魅力を感じるのはその一点のみ。
映画としてはめちゃくちゃ地味な映画。舞台作品かテレビ映画でいいような会話劇。マープル婆さんがそれに気づいた瞬間すら劇的に見せてくれない。気づいたら事態が判明してました…と視聴者は知らされるのみ。

2023年4月4日火曜日

坂東眞砂子「桜雨」(1995)

坂東眞砂子「桜雨」(1995)を読む。1998年集英社文庫版で読む。読みたいから読むのでなく、友人の本棚にあったので取り出して読み始めた。

坂東眞砂子(1958-2014)を読むのは初めて。高知県出身で奈良女子大卒。イタリア・ミラノでインテリアデザインを学んだ後にフリーライター。そして作家へ。1996年には直木賞も受賞。がんのため死去。享年55歳。

男性との関係を清算し巣鴨の古い安アパートに引っ越してきた小さな出版社勤務の29歳彩子が主人公。仕事で使いたい図版を探していて戦前の古い無名画家描いた絵画と出会う。

そしてもう一人のヒロインは巣鴨の老婆。
昭和初期の不況の時代に新潟長岡の実家から逃げるように、東京の美術専門学校で学ぶために上京した早夜。郷里の冷害もあり仕送りも断たれ授業料が払えず絵を諦め、そして50年経った。
早夜と美術専門学校の友人美紗江。売れない画家を続けたが絵を描くことを辞め年老いた。
過去(昭和初期)と現代(平成初期)を行ったり来たり。

昭和初期の巣鴨、大塚、池袋モンパルナス、桜が丘パルテノン。女にだらしのない日本画家男をめぐる女二人の相克。そして時代は太平洋戦争。

映画っぽい。朝ドラっぽい。構成がミステリーっぽくもある。最後の最後で叙述トリック?!
若い女性もいずれ老婆になる。青年も老人になる。そういう悲哀ドラマ。
戦時中を生きた二人の女の人生が読んでて辛かった。だが予想外に名作。この本はもっと多くの人に読まれていいと感じた。

2023年4月3日月曜日

西野七瀬、大阪市平野区を行く

西野七瀬(28)浜田雅功の散歩ロケ型バラエティ番組「ごぶごぶ」に登場。3月に2週に渡って放送。西野の地元である大阪市平野区の西野の思い出の地を練り歩いた。

番組は平野区にある出戸駅で待っていた西野とファーストコンタクト。
浜田「出戸駅なんて来たことない!」西野に言わせると「ギリ大阪市内」「どこなん?って聞かれたとき、市内って答えるのはどうかなって思うw」
地元民でも知らない駅なら東京、関東民は誰も知らないに違いない。

ちなみに浜田は西野七瀬を知っていた様子。「ハコヅメ」「孤狼の血」を見て知っていた様子。「ええ~、うれしい♥」
西野が地元で番組ロケするのも初めて。(屋外なのにずっとマスク姿だったのは残念。もうちょっと収録日が遅ければ表情も見れたのに)
この番組が平野区時代の西野の活動範囲に関する情報をすべて包み隠さずさらしてて驚いた。駅前にある通っていたミネルヴァ塾まで教えてくれる。

西野七瀬の思い出の地①出戸駅前のイオンw 
七瀬「私の中ではダイエー。イオンになってから行ってない。」これには浜田もフリップボードでつっこむ。「ここは小学校中学校と通い詰めてた。ゲームセンターでプリクラ撮ったり、フードコートもあるのでアイス食べたり、何百回も来てますw」「本当はもう1駅先の長吉長原駅が最寄り駅」
西野七瀬思い出の地②イオン喜連瓜破駅前店 
「自転車で来てましたw」「このへんの塾にもいっとき行ってましたね」「私の中のイオンはこっち。さっきのはダイエー。」「高校生になってからはこっちに来ることが多かった」
イオンをはしごしてる状況。これには浜田もうんざりしたように強めのつっこみ。

フードコートで特に行ってたのがスガキヤ。いつも注文していた360円のラーメンを浜田とふたりで食する。七瀬「10年ぶり」ラーメンができるのを待っている間に「サーティーワンアイスクリーム」。「いつも食べてたのがジャモカアーモンドファッジ」

西野「料理はやってた時期もあったけどもうしてない」「テイクアウトしたものを家で食べることが多い」「ひとりでごはん食べに行ける」
スガキヤのスプーンに感動するふたり。自分はあまりスガキヤをよく知らなくて、そこはそんなに刺さらない。
学校帰りにスガキヤのラーメンを食べて、夜ご飯も食べていたという西野。「パンパンだった」とか言うけど、ぜんぜん太ってはいなかったのが西野。
浜田から「東京が長いとこの番組知らないでしょ」と突っ込まれるのだが、西野「タイトルは知ってる。お父さんが毎週録画して見てる。」「私もダウンタウンさん見て育ってるので」「24時間耐久鬼ごっことか第1回目から家族全員で見てる!DVDも買ってる!」
(浜田と西野というスターがいるのに居合わせた客があまり騒いだり付いてきたりしてない。以前の大阪のイメージと違う。)
西野七瀬思い出の地③長吉小学校(がっつり地元)
小学校来たかったんですよ。校長先生が校門でお出迎え。今は小学校は日曜であっても部外者は内部には入れない。
西野は一輪車に乗ってたとき旧校舎の雨どいと壁の隙間に脚が挟まって抜けなくなって大騒動になったという思い出があるそうだ。

この雨どいが壁と接合してる箇所が老朽化し外れている。西野が当時を説明しながら雨どいを触ってるとバキッとはずれかかる。校舎設備を破壊?!と世間もざわついたw まるでファウルを犯したサッカー選手のように何もしてないアピールをする西野が楽しい。
浜「なにしてんねん!」※ロケ終了後に修理しましたというテロップが出てて可笑しい。
「一輪車は今も乗れるの?」「一輪車は当時も乗れてないw」西野と浜田のやりとりがほんとに面白い。
西野の小学校4年生のときのクラス集合写真が登場。「またカワイイ言うてもらおう思て!」「けっこう可愛がられてました。小さいときはカワイイ言われまくってました。」またしても頭をどつかれる西野。
この小学校がなぜか校庭のかたすみに土俵がある。ひょっとすると神社かあった場所に建てられた小学校だったのかも。そしてなぜか土俵の上にとんとん相撲を持ち込んで相撲。

西野七瀬にとって浜田雅功は生まれる前から大スター。こういったお笑い大御所と普通にお喋りしながら地元を案内できるトーク力があるのも、長年「のぎどこ」「工事中」で設楽に鍛えられたおかげかもしれない。

2週目は西野も知らない「オシャレ平野」を求めて、番組スタッフが探し出した住宅地の民家カフェへ移動。歩きながら浜田とトーク。西野「実家に帰るのはお正月だけ」
そして民家の奥へ奥へ。おしゃれな隠れ家のようなカフェ「カームガーデン」の席に案内。連日人気で女子殺到?!西野「カフェはめったに行かない」
季節のパフェ1,650円が、注文もしないのに出てくる。スタッフの段取り準備力がすごい。
男性がひとりで来ることはあっても二人で来ることは少ない店 らしい。だが今後は西野巡礼で男たちが次々とやってくるだろう。
西野「酒はあまり飲まないがスルメは好き」「女優を始めたのは乃木坂の新陳代謝も兼ねて卒業してから」「孤狼の血のビンタシーンでは躊躇してしまった」
スタッフから次のスポットへ移動を促され、パフェをもりもり食べる西野。

西野は高校時代は自転車通学だったらしい。「浜田さんと一緒に自転車で通学したルートを行きたかったけど、大和川の大きな橋を渡るのが大変」「運動はなにもしてない。ジム行ってる子は多いけど自分はしんどい」
次に「オシャレ平野スポット」②の爬虫類専門店Reptinoさんへ。西野は楽しそうだが浜田は拒否反応。この店のオーナーも西野と同じく幼少時から爬虫類大好きだったらしい。
西野はトカゲとかヤモリとか飼いたいけど、エサが生きたコオロギなのがハードルになっているらしい。ヒョウモントカゲモドキって黒いものだと30万から50万円もすると知って驚き。

最後にロケ隊は、西野が幼稚園から中2か中3まで通ってたピアノ教室へ。番組打ち合わせで西野が会いたい人としてピアノ教室の先生を挙げていたらしい。中学生のとき辞めて以来会ってないらしい。言葉少ない少女西野は「たぶんいい生徒ではなかった」
番組スタッフは先生を探し出した。これから会いに行くという段になっても、西野は先生の名前を憶えてなかったw 

今回の訪問が先生にふたりが来ることを知らせてないサプライズ形式。インターホンを押す段階で西野「自分のことを見てわかるかな?」
この伊達せんせいがふたりと会えて感激してた様子。娘も呼び出し。
西野がピアノを習っていた家はすでに建て替え。ピアノも当時はアップライトだったらしい。
先生も西野が芸能界に行ったことを驚いていた。「かわいかった!」「真面目で大人しい生徒だった!」と証言。
先生「あまり喋ったことはなかった。」なのに自分を覚えていてくれたというのは嬉しいに違いない。

ピアノ発表会の写真も探し出してくれた。西野は中学時代から首が長い。気が強そうな顔なのに大人しい。それはヒロインにふさわしい少女。
西野がピアノを辞めたのは中3で受験勉強を始めたタイミングだったようだ。先生は乃木坂工事中(乃木どこ?)を見て応援してたらしい。西野を周囲に自慢してたらしい。

西野は番組でピアノを披露したことがない。先生も「七瀬ちゃんは番組でピアノ習ってたことをぜんぜん言わないな」と思ってたらしい。
ちょこっと弾いてみた曲がサスケ「青いベンチ」。それは意外な選曲だ。
いやあ、素晴らしい番組だった。大量のオタたちが今後はイオンのフードコートに行くに違いない。西野が触ったヤモリやトカゲはオタが買うに違いない。

人は人生において数回「この人には何ひとつかなわない」と感じる人と出会うものだが、自分にはもうすでに西野七瀬がそんな存在。観音菩薩の化身であるかのように見える。
可愛らしく、大人しく控え目で、自分を飾らない。なのに面白い。すべてを尊敬している。この人の側に居られるなら自由も人権もいらないと感じられるような存在。

2023年4月2日日曜日

岡嶋二人「チョコレートゲーム」(1985)

岡嶋二人「チョコレートゲーム」(1985)を1988年講談社文庫版(1996年19刷)で読む。

岡嶋二人は井上泉と徳山諄一の2人によるコンビペンネーム。推理小説作家として有名なのだが自分は初めて読む。
今も版を重ね新装版が発売中。1982年に長編作デビュー。1989年にコンビ解消。2021年11月に徳山氏が死去。
初めて読むのがこれでいいのかわからないのだが、この「チョコレートゲーム」は第39回日本推理作家協会賞長編賞受賞作(1985)だという。

作家の近内は在宅で仕事をしてるのだが、中三の息子省吾は妻に任せきりでほとんど会話がない。ここ二週間学校に行ってないらしい。どこかへ出かけたり部屋に籠ったり。話をしようとしても「うるせえ」と反抗的。部屋にはなぜか中学生の小遣いでは買えそうもないパソコン。妻によれば財布からお金を抜き取ってるらしい。そして省吾のカラダが痣だらけなことも発見。

そして省吾の通う名門秋川学園大付属中学3年A組の生徒貫井が全身打撲傷だらけの死体となって発見という新聞記事を見つける。
学校へ行き担任に話を聴くと、死んだ生徒は優秀。だが、最近になって教室が荒れはじめ、欠席や遅刻をする生徒が増え始めてる。
近内は数人の生徒に話を聴こうとするのだが警戒され口をつぐむ。省吾と仲の良かった生徒も反抗的で話にならない。

そして学校で親と教師が話し合いのその時、他の生徒浅沼も教室で死体となって発見。省吾が持っていたラジカセを使った犯行トリック?

息子が疑われてると考えた近内は省吾が仲良くしていたという坂部逸子(母子家庭)に必死で尋ねる。貫井が殺された日のアリバイを証言してほしい。その日に省吾の居場所を探して坂部家に電話したとき、電話口で省吾の声が聴こえたような気がしたのだから。
近内には省吾はその日坂部家にいたと証言したのだが、後に撤回。近内は気位の高い逸子の母が言わせたんだと確信。

省吾は給水塔から飛び降り自殺。さらに、貫井が脅し取られていた200万円の大金の半分が省吾のポケットから見つかった。しかも省吾は友人にアリバイ偽証も頼んでいた。もう警察に犯人と断定されている…。

父は息子の冤罪無実と真相を知るべく孤独な聴きこみ捜査。先生や生徒、保護者達からも迷惑がられ怒鳴られ、そしてたどり着いた「中学生がそんなバカな?!」という真相。
「チョコレートゲーム」とは何か?「ジャックのせい」とは一体どんな意味が?

わりとトリックがシンプル。今の若者はもうカセットテープというものに馴染みがないためにこのトリックはピンとこないかもしれない。
当時はケータイもない。家の黒電話で相手を呼び出すスタイルもすでに遠い昔。
だが、ストーリーはわりとしっかり納得がいく出来になってた。それほど古さを感じなかった。
あと、この文庫版の表紙は若干ネタバレになっている。

2023年4月1日土曜日

浜辺美波、ホグワーツを行く

浜辺美波(22)が10年以上ハマってるというハリー・ポッターの世界を求めて、USJにあるウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターを存分に楽しむ様子が日テレ「沸騰ワード10」(3月10日)内コーナーで放送された。
多忙な人気女優の浜辺、今まで通りかかることがあってもここに来ることはできなかったという。
ずっと思い焦がれていたホグワーツ魔法学校を初めて見あげた浜辺の表情がとても良い。このアトラクションを作った人々はしてやったり。自分のようにひねくれてしまうと、作るのにいくらかかったんだろう?とか、年間何人来場者があれば成り立つんだろう?とか、余計なことを考えてしまいそう。
自分からすると、こういった人工的につくられたファンタジー世界アトラクションには何も興味ないw 遊園地的な場所に行こうと思ったことすらない。
だが、浜辺はどうしてこれほどハリー・ポッターにハマったのか?
浜辺美波は12歳より女優をめざして芸能の仕事を開始しているのだが、レッスンのために東京へ行くことが大きなストレスになっていた。そんな浜辺を救ったのが小説ハリー・ポッターだったという。
何十回も読み返したという。それはすごい。著者はそれほど愛される作品を残せて幸せ。
最近のこういったアトラクションはコスプレ的な衣装を用意してて感心する。自分が子どもの頃はそんなのなかった。(川越が観光地として成功した鍵もそれ)

ローブを選ぶのだが、レイブンクロー?自分はいちどもハリー・ポッターに触れたことがなく、正直ちんぷんかんぷんだった。ハーマイオニーというキャラはなんとなく聞いたことはある。
こういう法衣のようなコンセプトの高校制服があってもいい気がする。
ヘビ語を話す浜辺美波に笑った。そのシーンとか何も知らないけど。
鳴声を聴くと気絶してしまう的なキャラと出会ったとき、同行ディレクターは「浜辺さんは気絶したことは?」という、ちょっと普通ではありえない質問をしていた。
「したことないんですよ。運動会で暑くてもお水飲んでなくても元気に過ごせる」「体は強くできてます」
百味ビーンズの中から不味いお菓子を選んで食べたり、
乗り物に乗ったり、
魔法の杖を手に入れたり、
魔法で雪を降らせたり、浜辺美波さまご満悦。推しが趣味全振りで楽しんでる様子は見るだけでも楽しい。
こういった楽しい趣味アトラクションは子ども向けのものが多い。これからの日本には単身者の中高年も楽しめるアトラクション施設が必要な気がする。

金田一耕助ランド(獄門島や鬼首村、犬神家のお屋敷などを忠実に再現。本陣殺人事件のトリックを見せてくれる日本家屋とか再現。)とかあったら日本のどこにあっても行く。
アメリカ横断ウルトラクイズを体験できる巨大テーマパーク(AI福留のアナウンスが流れる)とかもあったら行く。
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とか、最新テクノロジーで作れるはず。誰か偉い人にお願いしたい。としまえん跡地にはそういうのを作ってほしかった。