2015年6月30日火曜日

是枝裕和 「海街diary」(2015)

ついに「海街diary」を見に行った。東京郊外のイオンシネマまで友人とふたりで。「リトルフォレスト」を見た友人が「劇場で見ないと後悔する作品がある」と急に乗り気になってきた。実は自分はブログを書き始めて8年間、一回も劇場へ足を運んで映画の感想を書いたことがない。劇場へ映画を見に行ったのがいつ以来なのかまったく記憶がない。

公開からもう3週間たつ。そろそろ空いてるし行きどきだろう。しかも、最終だと1300円で見れるという。自分が見てきた回、我々を含めて9人の客だった。
自分は近年映画を見るのはもっぱらパソコンでDVD。2時間の映画を見る集中力がまったくない。5分置きに止め、1分置きに止め、疑問に思った箇所はときにちょっと戻したりして見ている。久しぶりの映画館、2時間半、集中力が続くのか不安だった。

この映画の宣伝番組はすべてチェックして見た。繰り返し見て鎌倉へ行ってきた。おかげで江ノ島や七里ガ浜、片瀬海岸といった鎌倉の海をみるだけで、あの「ヴェニスに死す」みたいな音楽、マーラーの第5番から第4楽章アダージェットのような音楽が自然と頭の中に流れるようになってしまった。
普段は100分ほどの映画でも長くて耐えられないことがある。宣伝番組で事前に名場面的なものが頭に入っていると、次から次へと知ってる場面が現れてくれるおかげで退屈しない…ということを今回学んだ。しかも知ってる場所が映画にたくさん出てくる。

もちろん自分は重篤のまさみオタなので、まさみオタ視線でのみ見てきた。まさみが出ているシーンはまさみしか見ていない。実は、長澤まさみが出演している映画を劇場まで見に行くのは「クロスファイア」を有楽町マリオンまで見にいって以来wだった。
「長澤まさみがエロい」という声ばかり事前に耳にしていた。自分は毎日毎日まさみのことを考えていて生きることが辛い。普段はなるべくまさみを「女性」として見ないように極力努めている。まさみが視界に入るだけで毎回ダメージを感じる。いつも恐る恐る見る。

わりと長澤まさみの評判がいいみたいだけど、ここ数年のいつもの長澤まさみの演技だった。普段あまりまさみに注目してない人にとって、この映画の長澤まさみは新鮮な発見だったのかもしれないけど自分からすれば、まさみは普段からあれぐらい「エロス」を放出してますけど何か?って感じ。
すずの案内で旅館の部屋に着いたまさみが「ビールぅ~!ビールぅ~!」って横になるシーンは「ロボコン」の「お父さん、ゴハンまだぁ~?!」そのまんまだった。まさみは酒好き男好きってことだけど、酒好きの女があんな体型のわけがない!だが、まさみはだいぶ酒にやられた声みたいだけど。

逗子鎌倉あたりで育った女が坂道であんなにヘロヘロにならないと思う。それにあのキャラの次女、「ぼくの妹」のまさみを連想した。お固く地元信金勤めってちょっと違和感。就職にそうとうなコネが必要じゃないのか?
事前に是枝監督の「奇跡」を見てから「海街」を見たのだが、期待したほどには新鮮さや特別な何かを感じなかった。劇的なことはいっさいないのが是枝だけど、ちょっと退屈に感じた。マンガ原作がある映画化だったので他とは違うのかも。ダイアリーというからには四季ごとのエピソードひとつひとつがネタとして面白くあってほしいと感じた。
この映画は特別な1本になる予感がしていたのだが、買いかぶりすぎだったのかもしれない。欧州の批評家からそれほどの評価を得られなかったのもわかる気がした。ウブじゃない欧州の映画通には退屈だったろうなって。四姉妹がみんな優しくて思い遣りがあるとか、欧州じゃ考えられないのかも。

だが、美しい四季が画面に存分にあふれていた。映画館を後にするときに確かな満足感があった。
法事から鎌倉の自宅に戻ったおんなたちのカット、樹木希林は腰をおろして買ってきたアイスをすずに渡す。夏帆と大竹は仏壇に直行。綾瀬はすでにイライラ。個々が勝手に動いているこのシーンの情報量が多すぎて1回見ただけでは理解しきれない。「ラス・メニーナスか?」って思ったわ。画面真ん中で立ち尽くすすずはマルガリータ王女にも見えた。

驚くべきことに是枝監督は長澤まさみに画面手前右隅でストッキングを脱がさせた。
リリーフランキーもこの映画を「エロい」と言っていた。長年まさみオタやってる自分もまさみの下着姿やストッキングを脱ぐシーンを見たのは初めてだった。

脇役陣では堤も加瀬も坂口も脇役すぎて必要を感じなかったが、リリーだけは「コイツ、天才俳優だな」って思った。
「広瀬すずを好きになってしまったらどうしよう?」「オマエにその覚悟はあるのか」というバカ会話をしながら映画館に向かったのだが、残念ながら現時点まだ広瀬すずを溺愛するまでは至っていない。だが、特別な存在になってくれそうな予感はする。

三女夏帆の演技が自然ですばらしいと感じた。すずと「ちくわカレー」食べながら父の話をするシーンはいいなと思った。長女綾瀬は母親への反発や不倫、次女まさみとのけんかシーンなど見所が多かった。次女まさみの演技と台詞はやや舞台っぽく強いようにも感じた。
ラストシーンの喪服の女たちが七里ガ浜の砂浜をなんとなくゆらゆら歩いているシーンはとてつもない名場面。
まさみは完全にスーパーモデルだと思った。完璧すぎた。絶望して暗い気分になった。「かじかざわおんせん駅」ですずが3姉妹を見送るシーン、綾瀬はるかと夏帆は顔が似ている感じたが、まさみは完全に別格の世界的セレブだなと思った。

ま、DVDが出たらまた見て感想を書くと思う。今回はこの程度で。後からじわじわくるのかもしれない。

カンヌで上映されたときの「NOTRE PETITE SOEUR」(私たちの小さな妹)というタイトルは素晴らしいと思った。映画だとそれほどダイアリーという感じはしない。
(7月10日一部追記、思い返しながら書き足した。海街diary、絶賛公開中。)

2015年6月29日月曜日

アンドレイ・タルコフスキー 「サクリファイス The Sacrifice」(1986)

タルコフスキー監督の遺作となった「サクリファイス The Sacrifice」(1986 スウェーデン)を見てみる。

タルコフスキー映画はすべてロシア語かと思っていたのだが、この映画はスウェーデン語。初めてスウェーデン語にふれる。149分、この映画も相当に長い。

元舞台俳優のアレクサンデル、その妻と娘、口のきけない息子、そして家政婦。核戦争後の世界の救済を願う男を、ひたすら叙情的に「犠牲」をテーマに描く…。

オープニングからバッハのマタイ受難曲のアリア「憐れみたまえ、わが神よ」が流れて宗教絵画をカメラがナメ回す。これ、タルコフスキーの個性のひとつか?

男が息子に語りかけながら、海岸に枯れ木を植える。手順を規則正しく守ることの大切さを説く。そこに郵便配達人がやってくる。これがロングショットでワンカットが異常に長い。舞台演劇を見ているよう。ひたすら男の独白を聴かされる。

友人の医師ヴィクトルとの会話でアレクサンデルが役者を辞めた理由が語られる。そして郵便配達人オットーが誕生日プレゼントの17世紀ヨーロッパの古地図を持ってやって来る。「受け取れない」と断るが、「犠牲があってこそ贈り物だ」と言う。オットーも高校教師を退職してこの島に移り住んできた。ひたすら会話劇…。

国民に向けた核戦争が起こったという放送、激しくパニくる妻、犠牲を捧げる祈り…。画面から状況を判断するしかない。

オットーはちょっとおかしな人だった。「対岸の家政婦マリアの家に行って魔女マリアと寝ろ」と強く勧める。それがすべてを止めるためだと。「ニーチェにかぶれてる」と罵るアレクサンデルだったが、ヴィクトルがカバンに隠し持っていた拳銃を持ち出し、オットーの自転車でマリアの元へ向かう。マリアに救いを求め抱き合う…。尺八の音が流れる。

翌朝、核戦争はなかったことに…。何これ?夢オチ?!ヒステリックな妻とヴィクトルの会話でだいたいのことはわかったけど、最後の最後までブラックコメディだとは思ってもみなかった。スウェーデンにも痴呆老人って多いんだろうな。

カンヌの批評家たちから絶賛されたのかもしれないけど、ごめん、見ていて困惑しかしなかったわ。難解すぎてダメだこりゃ。残された家族が「犠牲」になってるわ…。

退屈の果てに家がきれいに燃える映画…。2時間半を返せって思ったわ。見た人もある意味「犠牲」。

いろんな意味で頭おかしい人を自由にさせるのが一番怖い…って思ったわ。

日本人として、尺八をそんな使い方するな!ってロシア人に言ってやりたいわ。けど、映像の撮り方にはいろいろと感心した。

2015年6月28日日曜日

アンドレイ・タルコフスキー 「ストーカー Сталкер」(1979)

今年に入ってアンドレイ・タルコフスキーАндрей Тарковский
(1932-1986)作品が続々と初ブルーレイ化されていると同時にDVDも再発になっている。

自分がまだ一度も見たことのないソ連製SF映画「ストーカー Сталкер」(1979)をDVDで見てみる。この映画、10代のころからずっと気になっていた。なんと164分。長いけどがんばってみる。

「ゾーン」という立ち入り禁止地域が設定された。何が起こってるのか分からないので立ち入り禁止にした…って冒頭に活字で説明がある。正体不明のゾーンとの未知との遭遇。なんか怖い。

冒頭からこだわりがびしびし感じられる絵画のような映像が続く。なんだかすごい。男が起きだしてどこかへ出かけようとしている。女が止めようとする。この男、ゾーンへ向かうらしい。

ゾーンへ行こうとする人々(作家と教授)をそこへ連れていく人物がスタールケル(ストーカー)と呼ばれている。開始から2時間ちかく3人の中年男が線路と水溜りと泥水の道と廃墟を、監視の目から逃れるように慎重に進む。すごくいい感じの廃墟だな。

ワンカットが異常に長い!中年男の会話を延々と見てるだけ。会話(字幕)から話を推測するしかない。困惑しかない。

ひたすら切迫して焦燥。意味わからなすぎ。泥流のごとき混乱に押し流される。長すぎる。引っ張りすぎる。案内人「ストーカー」のビビリっぷりが異常。なんでそんなに怒られないといけないのか?よくそんな汚い土の場所に横たわれる。

この映画は日本でも公開されているのだが、当時これを見た人はどんな反応だったのか?とてつもない未知の体験ではあったが、最後まで見て何かいいことがあったわけでもない。「で?」っていう…。
とても普通の人にオススメできるような映画じゃない。ただ、映像の持つ力には圧倒される。

2015年6月27日土曜日

本田翼 23歳のバースデー

本日、6月27日は本田翼の23歳の誕生日。現在、モデル人生と女優人生で絶頂を迎えてる。
なんと本田翼、7月スタートのフジ月9のヒロインに決定している。この枠で主演を張るということは世間の誰しもが本田翼の名前を知っているということ。共演の福士蒼汰も人気爆発してるな。

「江ノ島プリズム」と同じカップルなので新鮮な感じはしない。おそらくはじめにキャストありきで脚本を書いていくドラマ。もうどこかで既視感のある内容になるし、夏ドラマだし高視聴率は期待できないと思う。
ずーっと5番手6番手を歩んできた本田。今まさに1番手のスポットライトをあびている。他のモデル、女優たちがうらやむ活躍。おそらく30~40人抜きの大出世。
俺は世間が本田を知るずっと以前から「この子は他と違う」って思って見守ってきた。17歳のときからすでに完成されたこの美少女っぷり。23歳の今、完全に人気女優の仲間入り。
中学生のときから始めたモデル活動も、高校3年生で終わるはずだった。本田が18歳で仕事一本に絞って女優にとりくんでくれてよかった。だからこその今の活躍。

このドラマで燃え尽きちゃダメ。これからずっと主演を張っていく女優にならないとダメ、ゼッタイ。これからもずっとその変わらない笑顔をみせていてくれ。

2015年6月26日金曜日

リトル・フォレスト 冬/春 (2015)

今年の2月に公開された「リトル・フォレスト 冬/春」が早くもDVDで見れるのでさっそく見てみた。4部作の完結編。
もう「夏/秋」編が遠い昔のようだ。FLOWER FLOWERのことも遥か昔の想い出になってる…かもしれない。

「夏/秋」編で回想シーンにしか登場しなかった行方知れずの母親(桐島かれん)はどうなった?とか、いち子がユウタ(三浦貴大)に言った「歩いてきなさいよ。キッコにばれるから」とはどういう意味だったのか?とか気にしつつ見る。(これはキッコが公務員だから小さな違法行為もマズイという意味だったかもしれない)

いち子(橋本愛)の家を久しぶりに見ると、「あ、ただいま」って言いそうな感覚。我々はまた再び小森に帰ってきたのだ。

橋本のナレーションで小森集落のおさらい。これは夏も秋もどれも同じ繰り返し。橋本愛の声がいいわ~。今回の小森は完全に雪に覆われている。母の2色クリスマスケーキの思い出からスタート。

そして新年、こんどは納豆もち。納豆ってああやって作るのかよ?!相変わらずためになるわ~。次々と紹介される料理。独特のグルーヴ感。

火の国の女・橋本、松岡と雪の中そり遊び。楽しかっただろう。

いろんなことから逃げてきたといういち子の苦しい独白。そしてFLOWER FLOWER「冬」が流れて冬編が終わる。

ついにラスト「春」。満開の桜の下を橋本愛の自転車が走る。このカットは「秋」とほぼ同じ構図だったような気がする。

母、ふきのとうで味噌つくってそのまま失踪。ひとり残された娘、生きるために過酷な労働搾取されてたんだ…。現場で作業を指示するじじいを呪ういち子。初めて見る嫌なシーン。

つくしのつくだ煮をつくるテマヒマが「労力に見合わない」とユウタに不平を語る。諭すユウタ。えっ?やっぱりこの男をちょっと意識してたのか…。

ノビルと塩マス、白菜のつぼみ菜のパスタが美味しそう。キャベツ、じゃがいも、雪国ならではの農業の知恵、すべてが珠玉のエピソードのように感じる。

えっ?!「完全に秘密、20歳になったら教えてあげる」って母のセリフ、父親の秘密とかシリアスな話かと思ってたら、じゃがいも入りパンのことだったのかよ!

冬が終わると次の冬の食料をつくる準備をする。だが、「今年はじゃがいもを植えない。来年の冬はここにいないから」、ええっ?!映画の残り20分で急展開。いち子はもう小森にいない?!

いつのまにか月日が流れていた。いち子、しばらく見ない間に旦那がいた。思わず「YUIかよ!」とツッコんだ。「旅立ちはいつも~♪突然で」だったな…。

この映画、ここ数年の間に見た中でも特別な1本だったと思う。他に似た映画を知らない。新鮮だった。こういう映画に映画賞とかあげたいわ~。海街と競ってほしいわ〜。

この映画の影響で自分もベランダでちょっと野菜育ててる。早速キュウリの苗が病気っぽくて困ってる。

2015年6月25日木曜日

綾瀬はるか 「リアル〜完全なる首長竜の日〜」(2013)

綾瀬はるか映画祭その4「リアル〜完全なる首長竜の日〜」という映画を見てみる。何も予備知識がない。SFなのか、サイコサスペンスなのか…。え?黒沢清カントクなの?ぜんぜん存在を知らなかった。

綾瀬と佐藤健は一緒に暮らしている。そこから1年後に話がとぶ。中谷美紀が白衣なので医者らしいのだが、なんだ、センシングって?綾瀬が自殺未遂でこん睡状態?混乱とモヤモヤに放り込まれる。どうやらバーチャル医療SFか?

夢の中で出会う二人の会話からだんだん詳細がわかってくる。佐藤と綾瀬は幼なじみ。昔、島に住んでるころ描いた「首長竜の絵」を探してきて欲しい、それを見れば綾瀬は漫画家としての自信を取り戻せると告げる。綾瀬の書く殺人鬼ホラー漫画「ルーミィ」のグロテスクな死体が佐藤に見える。

現実世界でも幻覚を見るようになる佐藤がビビリまくって汗…って映画。

幻想シーンが半リアルで独特。なんかふらっと見切れて視界に入ってくる幻覚がタルコフスキーの「惑星ソラリス」っぽい。

何が現実で何が本当か見る側も混乱してくるわけだが、1時間20分経過地点で「あれ?!」って、大きく展開が変わる最初のターニングポイント。

ずっと着地点が見えなくてモヤモヤ。子供時代のトラウマを解決することがすべての問題解決につながるってストーリー。

恐竜のCG映像がすごすぎて怖い。まさかの大怪獣映画。リアルすぎる「のび太の恐竜」。

島の警察署シーンで浜野謙太がワンシーンのみ出演していてびっくり。主題歌はMr.Childrenの「REM」。

2015年6月24日水曜日

Primal Scream / screamadelica (1991)

最近になってこのCDを手に入れた。プライマルスクリームといえばまずこれ…らしい。1991年に出た「screamadelica」は今でも評価が高く、日本でも海外でも四半世紀にわたって人気。
90年代の幕開けを告げるランドマークともいえる1枚という不動の評価。今ではとても安く手に入る。280円だった。

出たときの衝撃と歓迎ぶりをリアルタイムで知らないけど、そこまで言うほどいいか?とちょっと思った。ま、自分は時代をさかのぼって聴いていったからな。

ジャンルは何んだ?って思った。ブルースロックとダンス、ファンク、サイケとテクノの至福に満ちた融合…ってことなので、いろんな要素が混ざってる。

何回も聴いてるとだんだん好きになってってきた。Movin' On Upとか、Don't Fight It, Feel Itとか。完全にダブ、ハウス、テクノなアルバムだ。でも、このジャケット、何なん?

2015年6月23日火曜日

新山詩織 2nd Album ハローグッバイ

6月17日に新山詩織のセカンドアルバム「ハローグッバイ」(ビーイング)がリリース。ファンとして危機感を持って発売第1週にAmazonで購入。今回も初回盤を選んだ。こちらのほうがだんぜんジャケットが好き。

新山を支持してる自分にも売れてる手ごたえが感じられない。今回も20位以内はキツいかもしれない。せめて30位…。YUI不在の今、YUIの雰囲気にもっとも近いSSWは新山しかいないのだが…、2ndで大ブレイクしてカリスマ化して武道館に到達したYUIの背中は遠い…。

アルバム収録の全12曲、作詞は新山詩織だが、作詞作曲とも新山の曲は3「絶対」、6「きまぐれ」、7「きらきら」の3曲のみになる。あとは様々なコンポーザーからの提供。これまで二人三脚で歩んできた笹路正徳氏による楽曲は9「しおりのR & R」のみ。

1曲目が「Winding Road」、このタイトル!イントロと歌いだしからこの現在唯一無二の雰囲気と絶妙の暗さ!あ~、これだわ。渋いわ。
誰かが作る 道だけど
この信じた世界
ありふれた今のその先へ
歩いて行ける?
It's my winding road
この先が不安でも進んでいくしかないな。
2曲目「sunny day」ってタイトルだけど、絶対晴れてないわ。不安定な気分。晴れてても切ない気分なのが新山。梅雨寒の空に合ってるわ。

4曲目「Dear friend」はライブに必須な疾走感のあるナンバー。夏を一緒にすごす特別な友だちのことを歌う。新山の声と歌い方が好きだわ。

5曲目「好きなのに」、けだるい感じの切ないラブソングか。
ねぇ 綺麗な世界なんてどこにもないってこと知ってるでしょ?
いい加減 気付いてよ
のところが好き。

6曲目「きまぐれ」、きまぐれなのは「君」のほう。追いつけないのは「私」っていうすれ違い。
7曲目「きらきら」、アコギのみの素朴な弾き語り曲。この曲は昨年の映画上映イベントでもデビュー2周年ライブでも演奏されたので既に聴いてた人が数百人はいる。「なんだっけ?」と新山が語りかける。

8曲目「しおりのR&R」は「しおりのロックンロール」と読むべきかもしれないが、歌唱では「ロケンロー」なのでそう読むべきかもしれない。新山と笹路氏の毎日のやりとりを歌ってるの?不平と不満でやけっぱち。かなりユニークな位置づけになる1曲。最後の「いえぃ!」の声が普通のテンションすぎて面白い。それほど突き抜けないのが新山らしい。YUIと近藤Pにもこんな余裕な曲があったら面白かったのにって微笑んだ。意外な収穫。

11曲目「フィルム」、新山は歌唱にも大好きなチバの影響を受けてるのかもしれないな…と感じる。そんな曲はこれ以外にもあった。
12曲目「Hello」、アルバムタイトルはこの曲から。「Hello and good-bye Hello good morning」でフェードアウト。

シングルからの曲は「絶対」「分かってるよ」「ありがとう」の3曲のみだった。つまり、1stと2ndの間に2枚のシングルリリースのみだった…。

結論として「ハローグッバイ」も自分は満足できた内容だった。新山の作った曲が少ないと不満かもしれないけど、新山のつくる詞の世界と個性的な歌唱を十分楽しめる。売れてほしい…。

DVDは「絶対」「ありがとう」のMVとメーキング。MVをちゃんとフルで見たの初めてだった。メーキングはぶっちゃけ申し訳程度の内容。

衣装が「地味で普通な子」って思わせる。こんな子がギターを持って人前に立つ勇気があったとは…。音楽業界で嫌な目にあってほしくないけど、なんとかたくましく成長してほしい。

そして「Looking to the sky」「深夜高速」「絶対」の3曲のみのライブ映像。2014年11月15日のZepp DiverCityでの「guitar girls recommend」というイベントのものだが、これ、何で行かなかったんだろう?まったく存在に気づいてなかった。

前のほうの客がまばらなのが気になった。フラカンのカバー「深夜高速」はスタンドマイク歌唱。

PS. アルバム歌詞カードをめくっていると「あ!写真のロケ地、ジョンソンタウンじゃん」って気づいた。友人と「ハローグッバイ」聴きながら入間までドライブ。ここ、YUIファンにはすでにおなじみの場所。3年半ぶりに来訪。



アルバムが手元にある人は歌詞カードをめくってみてほしい。
ジャケットの窓はどこだったのか不明だが、上から2番目の写真の家を借りて撮ったのかもと推測している。チェーンで接近と立ち入りができなかったし、雨戸のようなもので閉ざされていたので確認できなかった。

PS.(追記6/25) 06月29日付ウィークリーCDアルバムランキング(2015年06月15日~2015年06月21日)が出た。新山詩織「ハローグッバイ」は初登場32位(推定売り上げ2,256枚)だった…。予想通りの順当というか何というか。

2015年6月22日月曜日

綾瀬はるか 「ひみつのアッコちゃん」(2012)

綾瀬はるか映画祭その3 「ひみつのアッコちゃん」(2012 松竹)を見る。

昔のアニメという知識しかなかったのだが、これは赤塚不二夫の漫画が原作だったんだな。50年前の漫画、日本が高度経済成長の時期。このジャケットみればまったくの別物になっているのは明らか。

え?小学生が鏡で変身すると綾瀬はるかになるのか。この子役が見覚えある。吉田里琴、リーガルハイに出てた子だ。

香川照之「私は鏡の精、鏡の国から来ました」 って、 笑わす気だろ。この映画は完全に子供に向けられて作られた仕上がりに見える。子供が大人になって好き放題やる。無知って怖い。

中身は小学生なので綾瀬はるかが必要以上に子供っぽい可愛さを演じてる。アッコが変身する大人を演じる役者はみんな子供っぽさを演じることを求められる。
大杉漣が長いキャリアで小学女子を演じたのは初めてではないのか。大人はこういったシーンで笑うしかない。

中身が小学生の綾瀬はるかが周囲を困惑させ続ける。トム・ハンクスの「ビッグ」そっくりな展開。これは親子と娘の3人で見るファンタジー映画だな。
でも、ヤクザ企業が乗り込んで怒鳴りあう大モメ株主総会とか子供は意味がわからない。なんでこんなシーン入れた?このシーンが早く終われって願った。

岡田くん、初めて出会った小学生の女の子とふたりで観覧車に乗るとかアウトでしょ。この遊園地があらかわ遊園だ。

この役をやりきった綾瀬はるかには感心するけど、大人にも子供にも薦められない映画。この内容で120分は長い。

2015年6月21日日曜日

綾瀬はるか 「おっぱいバレー」(2009)

綾瀬はるか映画祭その2、「おっぱいバレー」(2009 ワーナー)を見る。水野宗徳の同名小説を70年代の北九州を舞台に置き換えてROBOT製作で映画化。

美人先生のおっ○い見たさに俄然がんばるダメ中学生男子たちを描いた映画。この雰囲気の映画はどこかにあったな。映画っぽさがないな。すごくテレビドラマっぽい。

軽~いバカ青春映画かと思っていたのだがそうでもない。万引きと恩師のエピソードとか必要?福士とホテルで会うシーンも必要?そういうの全部カットしてひたすらバカバカしいのがよかった。このシーンのせいでテンポ悪いし、スカッとしない。

あの教頭と校長は本質から目を逸らせている。いい大学に入っていい企業に就職するために頑張る動機はこの中学生たちの動機と根源的に同じエネルギーだということを。

女子生徒役で小島藤子が出ていた。かわいい。

70年代を舞台にしたことで街の風景に70年代の車をたくさん走らせている。なぜにそうした?今の中学生であの軽薄な感じは出せなかったからか。BGMの懐メロが自分としては邪魔だった。

わりと凡庸な出来栄え。新しさもない。盛り上がらないしつまらなかった。この映画の綾瀬には魅力を感じなかった。

PS. 先日、「VS.嵐」で綾瀬は陸上部だったと知った。長距離が得意とは意外。嵐から「バレー部かと思った」っていわれてた。
それに綾瀬、俺のまさみが普通の人にみえるほど面白い人だった。いちいち面白いことを言って人を楽しませたい性格の持ち主らしい。

2015年6月20日土曜日

綾瀬はるか 「ICHI」(2008)

というわけで「海街ダイアリー」公開記念として第1回綾瀬はるか映画祭を私的に開催。

綾瀬が「おんな座頭市」を演じた「ICHI」(2008 ワーナー)をまず見てみる。

本来なら自分は絶対にこんな殺伐とした時代劇はみる気がしない。史上初の女が主人公の座頭市って、相当なチャレンジ企画。しかも大沢たかおや中村獅童が出てる。すごく嫌な予感がする。PG12というレーティング。座頭市は北野武リメークしか見てない。

このヒロイン、やばいぐらいに暗い運命を背負ってる。江戸の昔に目が見えず身寄りがない身で生きていくのは相当にシビアすぎる。見るのが相当につらい映画だ。

だが、綾瀬はるか、感情を失った美しすぎる殺戮マシーン。チンピラどもをばったばったと斬って瞬殺。かっこよすぎる。こういうのスカッとする。

大沢、なぜそんなに刀が抜けない?アロンアルファか?見ていてすっごくイライラする奇妙すぎる設定。「頼むぜ」って思ったの窪塚洋介だけじゃないはず。自分の剣に自分で驚いてどうする。てか、大沢、この映画に必要だった?

竹内力と獅童のイキった顔ツーショットが限界に極悪。こんなの歌舞伎にしか出てこない。ラスボス獅童の顔は最後も見せないほうがよかったのでは。
窪塚洋介、ひさしぶりに見たけど役に合ってた。やはり無二の役者だ。

音楽が時代劇っぽくないのがいい。画的に引き込まれるカットが何度もあった。

期待してないどころか「絶対つまらない」とマイナスからのスタートだったのだが、まったく退屈しなかった。予想をはるかに上回った。まさみの「隠し砦」の10倍は面白い。120分、劇場鑑賞券ぶん以上の価値があるゴラク作だと思った。続編があってもよかったのでは?

ここまで端整で凛として美しい綾瀬を見るのは初めて。さすが10年以上主役を張ってる女優は何か特別なものを持っていると強く感じた。くわず嫌いしないでもっと早く見ればよかった。

2015年6月19日金曜日

テルマエ・ロマエ 2 (2014)

「テルマエ・ロマエ」の続編を見る。第1作もとことんバカバカしくて面白かった。古代ローマの主要キャストを日本人が演じるという試みはこの映画が唯一か?

「世紀のSF(すごい風呂)超大作」、笑わせてくれる。
コロッセオのCGとセットが無駄に本気すぎる。

今回は平和なローマの民衆に支持される剣闘士を癒すためのテルマエの建設を依頼されるルシウス阿部寛、「グラディエイターも大変だな…」って言ってる阿部の筋肉がすごい。この人は筋肉アクション俳優か?

「ダメだ、アイデアが浮かばん…。」と悩みながらテルマエにつかろうとすると、またしても現代日本へ。イタリア・オペラのテノール名アリアの歌唱を伴ってタイムスリップ。

相変わらず「平たい顔族」という野蛮な異民族に対して傲慢なルシウス。心の中でひたすら驚きつぶやき、そして勝手に納得する。ばかばかしすぎて面白い。

で、市村正親ハドリアヌス帝の平和路線に反対する元老院との暗闘がありつつ、理想の温泉郷づくりに勤しむルシウス…。

クライマックスで突然湯が湧くって何だあれ?間欠泉?めちゃくちゃな展開。終盤はぐだぐだ。ま、マンガだから。

ラテン語ぺらぺら漫画家志望の温泉宿娘・上戸彩、いつでもどこでも都合よくルシウスの前に現れる。上戸の入浴シーンがある。異常に可愛いくてつらい。現在、妊娠中の上戸彩、「金八先生」「エースをねらえ」から見てる自分にはいろいろと本当につらい。

この映画は明日20日に地上派初テレビ放送される。

2015年6月18日木曜日

本田翼 「アオハライド」(2014)

やっと「アオハライド」(2014 東宝)を見る。少女マンガ原作映画が多すぎて、ここ数年に見た映画が何が何だったかまったく思い出せないし、違いがわからない。しかもこの映画も三木監督。すごい頻度でこの監督の映画を見ている。

この映画も女子高生向け冬休み映画。原作を多少は知ってる人向けに作られたのかもしれないが、自分はいつものように白紙の状態で映画として見始める。

新学期、元気いっぱい登校するヒロイン本田が15、16歳の女子高生のキラキラ感を出している。既に22歳でOL役もやってる本田だが、まったく問題ない。でもなんか、「青春は恋の季節だ」ってナレーションがつくと、見ていてちょっと恥ずかしくなってくる。

「いい意味で落ち着きがない」(三木監督)という本田の魅力爆発のギクシャク挙動不審ヒロイン。いちいちいろんなことにびっくりして焦って目を白黒。

この映画、ビジュアルを初めて見たときから本田の相手役高校生にすごく違和感を感じた。26歳で高校生を演じないといけないって、プロの役者だとしても同情する。高校生にはまったく見えないしデカすぎる。こんなデカい俳優、もこみち以来か?水色のパーカーとか着てると先生にしか見えない。

ヒロインが旧友グループから新友グループへと移行するきっかけとなる購買部パン持ち逃げ疑惑エピソードが安すぎる…。自分があんな疑惑かけられて「たち悪い」だの「生徒指導の先生呼んできて」だの周囲に聞こえるように言われたら、紅衛兵か安保学生のごとくぶち切れて徹底的に糾弾して謝罪させる。

東出の達観した落ち着きっぷりが異常。カッコつけなのか天然なのか。つらい過去によって心を閉ざす。「俺のこと好きなの?」とか「事故じゃなければいいの?」とか恥ずかしくて見ていられない。

GTOで本田と共演した新川優愛が教室内で孤高の美しさでつらい。いろんなことが見えている侍のような女。「タッチ」における原田ポジション。この子は演技も上手いな。
先生は小柳友なんだな。売れてきてるな。男女泊りがけのリーダー研修って何?こんなの間違いの元じゃん。

文化祭が逆転メイド執事カフェってぶっとびすぎ企画だろ。その状況で長崎の女(高畑充希)が登場。東出とすっごい身長差だな。さくら学院みたいだったわ。

旬のアイドルが主演した人気少女コミック原作のJK映画はどれを見ても代わり映えしない。まいどまいどの三角四角関係、家庭の事情、心の傷、すれ違いの末に本当の自分の気持ちに気づく…とか、すこしずつ入れ替えて繰り返し。

本田は高校時代はまったく学園ドラマに出なかった。こうして今、過ぎ去った高校時代をドラマと映画で演じてる。本田の制服姿が映画として残されたということが重要。体力のない本田が、走るシーンもがんばった。

ドラマには退屈したが、本田翼が輝いてる。時代の最先端をいく美少女日本代表エースストライカー。制服の着こなし、白いワイシャツにネクタイ、ラフでありながらビシッとカンペキ。笑顔の恋泥棒。この映画で本田はふたりの男とキスをする…。
今現在の本田翼の人気爆発ぶりにびっくりする。自分はずっと本田を「もっと人気が出ていいはずだ」と注目してたけど、今の本田は自分の予想をはるかに超えている。誰が見たってかわいい。

自分は「まさみしか愛さない」ってまさみに誓っているので、本田には「かわいい」と言うだけにとどめたい。つらい。つらすぎる…。

自分は富山は9年前に一度行ったことがある。長崎はまだ一度もない。遠すぎる。

2015年6月17日水曜日

KONICA MT-100 で撮る

このカメラも昨年秋ごろ108円でジャンク箱から見つけて買ってしまった。1990年製(?)のKONICA MT-100という、どってことないコンパクト黒プラカメ。だが、内臓フラッシュの下にボタンが縦に3つ並んでいるデザインが他にないユニークなものになっている所に惹かれた。それにファインダーがキレイ。しかもまだまだ使えるリチウム電池123Aが入っていた!

調べてみるとどうやら絞りはF8で固定らしい。オートフォーカスと書いてあるが、なんと2ステップw という割り切った機能のライトユーザー向け商品。調べてみてもこれでまだ写真を撮っている人はほとんどいない。ほとんどが通販やオークションサイトぐらい。ま、こんなカメラで喜んで写真を撮っている人は変わっている。フィルム確認窓の周囲のモルトだけは劣化していたので、厚めのフエルトをハサミでテキトーに切って張った。
このコロッとしたデザインが手にしっくりなじむ。それに動作が堅実。モーターの音も周波数が高く静かで、やはり自分が期待した通りの一定のクオリティを保っている。やはりKONICAのカメラはあなどれないと思った。前面にある緑のボタンは、一番上がセルフタイマー、2番目が夜景モードなのはイラストから分かる、だが、3番目は? 露出プラス補正ボタンかと思ったのだが、逆光で人の顔が暗くなるのを防ぐためのフラッシュ強制発行だと判明。

では昨年の紅葉シーズンに試写に連れていった結果。フジ業務用ISO100の24枚撮りをトイラボさんの現像とデータ化で
コニカのカメラにハズレなし。さすが90年代になってくると古いカメラのレンズとは違う。フィルムコンパクトはこのクラスで十分ってことが最近になってわかってきた。

2015年6月16日火曜日

怪盗ロワイヤル(2011) 全9話を見た

「怪盗ロワイヤル」というと松坂桃李大政絢が出ていた深夜ドラマということしか記憶がなかった。なんでもゲームが元になってるドラマらしい。

「イケメン集めました」ってゆう、いかにもアジア某国っぽいビジュアルのドラマなどとても見る気が起こらない。それに、このジャケットの大政がエロすぎる。よくこんな格好できる…。

第6話に能年玲奈が出ていると教えてもらった。第6話だけ見てみたのだが、シスター佐々木希は何だ?話がまったくわからないので第1話から見てみることにする。全9話見るのに3晩かかった。

このドラマの主題歌はYUI「Lock On」だった。最終話で本人が後姿のみ登場し、まさかの棒演技を披露したのは記憶に新しいのだが、このドラマが放送されたのは2011年秋。もう4年も前なのか。

真野響子の下に集められた泥棒たち。それぞれに何か過去があることを匂わせつつ、怪盗ロワイヤルとして真野響子会長の指示でミッションをこなす。

第1話「アレキサンダーの涙」という宝石を盗み出す。このドラマは基本、松坂、大政、福士の3人で回る。松坂、福士の軽~いキャラはいい。大政はキャバ嬢みたいな衣装で男を誘惑。肌の露出が多い。色仕掛け担当の峰不二子みたいな役か。エロすぎてつらい。本当につらい…。
ジャケット左の筋肉野郎は必要ないと思う。

第2話「ネメシスの首」という女神像の行方不明の頭部を盗み出す。大政、ハロウィンの仮装からチャイナドレスまで…。完全に大政めあてで見てるな。

第3話「オーロラの雫」という水晶がターゲット。こちらの過去を言い当てる占い師(伊藤かずえ)との対決が「TRICK」っぽい。マシンガンぶっぱなすシスター佐々木希が意味不明。
第4話 佐々木に射殺された占い師を自殺として処理した死体検知書「闇のファイル」にせまる。大政、こんどはナース姿かよ。大政の不適な笑みと狂気に満ちた目がすばらしいな。
真野響子と松坂たちは「5億円事件」という過去でつながってるらしいことがわかってくる。秘密を知るものはシスター佐々木希に殺される。

第5話 ITセキュリティ企業が保有する「ゴルジア家の十字架」を盗み出すミッション。シスター佐々木、どんだけ目立つ殺し屋なんだよ。あんなでかいライフル銃持って街を歩くとか意味不明。なんでこんな役を引き受けた?それに毎回なにかを盗み出すことがストーリーとなんら関係なくね?

第6話 5億円事件をしつこくかぎまわる刑事の先輩にあたる元刑事が残した「ルポライターの遺稿」を求めて、娘の能年玲奈に接触する松坂。能年は2011年の段階でショートだったんだな。「あまちゃん」での子どもっぽさは異常。完全にメインゲストとしてこの第6話に迎えられている。確かな存在感で強い印象を残す。こうした積み重ねが「あまちゃん」へとつながったんだな。
能年の父で元刑事のライター役の人、見覚えある!って思ったら、戦隊ヒーローものにたくさん出てる渡洋史という人だった。自分、この人を昔イベントか何かで見たことある。

大政はテレビ番組のリポーター役。キャミ姿で担当者に「見たいな…」、甘くささやく色仕掛けで情報収集。大政オタにとっては宝のようなドラマだったんだな。自分も大政に「バッカじゃないの」とか言われたい。
松坂の推理で手に入れた遺稿が筋肉野郎に暴力で奪い去られる…。

第7話 遺稿には5億円事件の実行犯に夫婦がいて3人の養子がいたことが書かれていた。「義賊の指輪」は松坂たちが第1話で報酬として受け取った指輪は家族の絆で義賊の証。
松坂はすべてを思い出す。最後の巨大な敵は政権政党の藤堂幹事長。真野「ありがとう、今日で怪盗ロワイヤルは解散します」

第8話「裏切りの銃」 仲間を裏切った筋肉野郎ゆるさねえ。誘拐された真野を取り戻すために集まった3人。
最終話特別編1時間スペシャル 藤堂(山下真司)の持つ重要機密ファイル「パンドラの匣」を奪うことが最後のミッションなのだが、主人公の松坂が裏切り?!藤堂から大政を殺す命令を受ける。
冷血に徹する松坂が大政を至近距離で射殺。ええぇぇ~、どうなる最終回?!後半は天才松坂と巨悪藤堂の対決へ。

まったく期待してなかったけど、なんか面白かったわ。深夜ドラマのクオリティなんだけど楽しく見れた。大政の網タイツ&ミニスカとか表情とかエロかった。放送当時に見ていればハラハラしてたと思う。「俺に盗めないものはない」、自分も怪盗になりたかった。
ところでYUIの役はいったい何だったのか?「次はどんなゲームで遊ぼうかなぁ~」って、意味がわからなすぎるw すべてはYUIの手のひらの上で転がされていたのか?
結局、何も解決していない。続編を匂わせておいて今に至るまで何もないまま放置。

もうこれからは連続ドラマは30分で全9回でいい。じゃないと全部みようとはとても思えない。

2015年6月15日月曜日

「下山事件 最後の証言」 完全版(2007)

下山事件 最後の証言 完全版(柴田哲孝 2007 祥伝社文庫)を読んだ。ずっと探していてようやく108円で手に入れた。

自分は昭和の未解決事件というやつに関心があって、とくに下山事件はありとあらゆる面白要素の詰まった興味深い事件。
そもそもこの事件に興味を持つきっかけとなった1冊が松本清張の「日本の黒い霧」であったわけで、多くの読者がそうしたように、自分も五反野の現場へ行ってみたりもした。この夏、事件から66年目を迎える。

「下山事件 最後の証言」(2005)は出たすぐに読んだのだが、めちゃくちゃインパクトのある1冊だった。下山事件最大の重要参考人・亜細亜産業の中枢にいた祖父を持つジャーナリストによる執念と渾身の1冊。

「日本の黒い霧」を読んだだけの自分は「下山事件?あー、はいはい、アメリカ諜報機関がやったことでしょ?」という小学生知識で終わっていたのだが、「最後の証言」を読んでこの事件はさらに「闇すぎる」と感じた。

この本をハードカバーで読んだときのことはもうあまり覚えていないのだが、はっきりと覚えているのが、自殺説最大の根拠となった末広旅館の主婦・長島フクが亜細亜産業と関係があったという箇所は「えぇっ?!」と声が出るほど驚いた。この旅館の主人も元特高の刑事。怪しすぎる。

そしてクライマックスの矢板玄氏の自宅でのポン刀突きつけられての単独インタビューのシーン。このシーンのおかげで自分は東北自動車道・矢板インターを通りかかるたびにこのシーンを思い出すようになってしまった。

この本は下山事件に関するすべてのファクターを詳細に教えてくれるのだが、著者が自分の母、大叔母、大叔父に話を聴き、祖父を回想したり、矢板玄からポン刀突きつけられたりとドラマや映画、小説を思わせる面白い読み物にもなってしまっている。下山事件を追うジャーナリスト同士の腹の探りあいと牽制のしあいも印象深い。

自分はこの本をハードカバーの文庫版だと勘違いをしていた。完全版は「最後の証言」出版後に判明した事実を大幅に加筆。内容が3倍ぐらい濃密。買うなら必ずこちらの文庫にしなくてはいけない。

下山事件は関係者と登場人物がとにかく膨大。著者も思わずくじけそうな弱音を吐く
下山事件にのめり込んでいくと、次から次へと浮上する人名に途方にくれることがある。
事件を計画した者、誘拐者、殺害犯、替え玉、連絡員、運転手、死体を運んだ者、捏造された証人、機関車に細工をした者からたった一本の電話をかけた者に至るまで、おそらく加担していた者は数十人に登るだろう。いや、無意識のうちに事件に関わっていた者まで含めれば、その数は数百人を軽く超すにちがいない。
読んでる方も誰が誰だかわからなくなるし、人脈のつながり、偶然の符合?とか読み進めるうちにどんどん迷い込む。この本を読むのにすごく時間がかかった。
今回この本を読んでみて新たに知ってびっくりしたことが、キャノン機関のジャック・キャノン中佐は退役後の1981年にテキサスの自宅ガレージで射殺体で発見されたこと。

鎗水情報の鎗水記者は偽情報をつかませられたどころか事件関係者?血を抜くという殺害方法は731部隊関係者が殺害実行犯にいた?いっぱいありすぎて書ききれない…。この本には白洲次郎の名前も何度も登場。伝記を読んだばかりなのでそっちも興味深い。

「下山事件 最後の証言」は面白すぎた。1回読んだだけじゃピンとこない。これからも手元に置いていつでも開けるようにしたい。

あとこの本を読んでると戦後日本をつくったのは右翼なんだなと気づく。上海や満州といった大陸の人脈は闇すぎる。CIAは秘密工作の拠点に教会を使うのだが、韓国の統一教会の設立には岸信介児玉誉士夫が関係してるってさらっと書かれていてびっくりしたので調べてみたら、フツーにウィキにも書いてあった。だから安倍晋三と統一教会のつながりは当然なのか…。韓国の政権と日本の政財界の関係も闇すぎた。

「日本は戦争が終わって明るい民主国家になりました」的なウソを子供に教えるの、やめてほしい。日本人はいつまでも信長秀吉家康といった戦国武将、幕末の志士ばかりじゃなくて、ウィロビーやキャノン、ガーゲット、シャグノンといったGHQの将校たちや、児玉誉士夫、三浦義一、田中清玄といった右翼、満州にもっと関心を持っていい。「戦後の闇」こそ教科書で教えてほしい。そんな大河ドラマを希望。

2015年6月14日日曜日

綾瀬はるか 「兄が下着もたたんでおいてくれる」

海街diary公開記念 「綾瀬はるかがすごい美少女だったころ」

2005年に綾瀬はるかが「はなまるカフェ」「赤い運命」の番宣を兼ねてゲスト出演したとき、20歳当時の映像DVD-Rが出てきたので見た。自分は綾瀬はるかにほとんどまったく興味を持ってなかったので、この人についてほとんど何も知らない。ゼロの状態で見始める。

2004年のTBS判「セカチュー」で髪を剃ったときの話題からスタート。父親の提案で髪がだんだん伸びていく様子を撮った写真で盛り上がる。

「今朝のおめざ」では西光亭の「くるみのクッキー」を紹介。
2005年の春からお兄ちゃん(22)とふたり暮らし(それ以前は寮生活)だという綾瀬。兄が洗濯物をちゃんとたたんでおいてくれることを「ありがたい」と感謝。
なんと、「下着もたたんでおいてくれる」という。「抵抗ないですね」と笑う綾瀬にちょっとレギュラー陣がザワつく。「お父さんでも抵抗ない」という綾瀬に、薬丸「いい子だ!」と絶賛。

農家の実家から茄子などが送られてくると、麻婆茄子などつくっておいてくれるという兄。なんと仲のよい兄と妹。いきなりちょっと感動した。中学まではよく喧嘩とかしたけど、高校ぐらいから仲がよくなったそうだ。

「二人で生活が一緒だとプライベートの時間とかなくて困らない?」という質問にも「とくにない」と即答。「お兄ちゃんに彼女はいないと思う」「一緒に買い物に行ったりとかはない」「兄妹ともに寝言がひどい」などの情報も。
あとは、おばあちゃんの話、家族で沖縄に行ってスキューバダイビングをした話、その沖縄旅行がドラマ「あいくるしい」の打ち上げビンゴゲームで当てた「沖縄ペア旅行」によるものだったこと、「セカチュー」の打ち上げでも15万円相当の旅行券を当てたこと、などを披露。綾瀬の素朴な感じがいい。

高校1年のときの仲良し4人でディズニーランドへ行った話が20歳のリアル。兄が夏休みで実家に帰省中に、友人たちが広島から事前に連絡もなく東京にやってきた。仕事で不在の綾瀬の家でうまいこと楽しくやる友人たち。「マネージャーに家の鍵を花壇のところに隠してもらった」とか、「2泊3日で来たのに最終日しか会えなかった」とか、綾瀬、天然なようでいて話が上手い。
なんか、綾瀬が10年以上に渡って人気女優なのもわかる気がした。喋りとか笑顔とか、素朴な人間性とか、それで魅力的なわけだ。結婚したい女優№1なわけだ。次回から綾瀬はるか出演映画を見ていくことにする。

俺のまさみは綾瀬にくらべると性格キツそうだが、むしろそこがいい。これからもこの四姉妹はずっと仲良くしてやってほしい。