2015年6月26日金曜日

リトル・フォレスト 冬/春 (2015)

今年の2月に公開された「リトル・フォレスト 冬/春」が早くもDVDで見れるのでさっそく見てみた。4部作の完結編。
もう「夏/秋」編が遠い昔のようだ。FLOWER FLOWERのことも遥か昔の想い出になってる…かもしれない。

「夏/秋」編で回想シーンにしか登場しなかった行方知れずの母親(桐島かれん)はどうなった?とか、いち子がユウタ(三浦貴大)に言った「歩いてきなさいよ。キッコにばれるから」とはどういう意味だったのか?とか気にしつつ見る。(これはキッコが公務員だから小さな違法行為もマズイという意味だったかもしれない)

いち子(橋本愛)の家を久しぶりに見ると、「あ、ただいま」って言いそうな感覚。我々はまた再び小森に帰ってきたのだ。

橋本のナレーションで小森集落のおさらい。これは夏も秋もどれも同じ繰り返し。橋本愛の声がいいわ~。今回の小森は完全に雪に覆われている。母の2色クリスマスケーキの思い出からスタート。

そして新年、こんどは納豆もち。納豆ってああやって作るのかよ?!相変わらずためになるわ~。次々と紹介される料理。独特のグルーヴ感。

火の国の女・橋本、松岡と雪の中そり遊び。楽しかっただろう。

いろんなことから逃げてきたといういち子の苦しい独白。そしてFLOWER FLOWER「冬」が流れて冬編が終わる。

ついにラスト「春」。満開の桜の下を橋本愛の自転車が走る。このカットは「秋」とほぼ同じ構図だったような気がする。

母、ふきのとうで味噌つくってそのまま失踪。ひとり残された娘、生きるために過酷な労働搾取されてたんだ…。現場で作業を指示するじじいを呪ういち子。初めて見る嫌なシーン。

つくしのつくだ煮をつくるテマヒマが「労力に見合わない」とユウタに不平を語る。諭すユウタ。えっ?やっぱりこの男をちょっと意識してたのか…。

ノビルと塩マス、白菜のつぼみ菜のパスタが美味しそう。キャベツ、じゃがいも、雪国ならではの農業の知恵、すべてが珠玉のエピソードのように感じる。

えっ?!「完全に秘密、20歳になったら教えてあげる」って母のセリフ、父親の秘密とかシリアスな話かと思ってたら、じゃがいも入りパンのことだったのかよ!

冬が終わると次の冬の食料をつくる準備をする。だが、「今年はじゃがいもを植えない。来年の冬はここにいないから」、ええっ?!映画の残り20分で急展開。いち子はもう小森にいない?!

いつのまにか月日が流れていた。いち子、しばらく見ない間に旦那がいた。思わず「YUIかよ!」とツッコんだ。「旅立ちはいつも~♪突然で」だったな…。

この映画、ここ数年の間に見た中でも特別な1本だったと思う。他に似た映画を知らない。新鮮だった。こういう映画に映画賞とかあげたいわ~。海街と競ってほしいわ〜。

この映画の影響で自分もベランダでちょっと野菜育ててる。早速キュウリの苗が病気っぽくて困ってる。

6 件のコメント:

  1. リトル・フォレスト 全編を映画館で観ました。私にとっても特別な映画です。FLOWER FLOWERの音楽が映像とシンクロしていて、観ている時間が幸せでした。これだけのものが創れる能力があるのだから、今後ももっと活躍して欲しい。産休明けの活動に期待して待ちます。

    YUIのMV集が発売されるのですね。ご本人が望んでいるかは疑問ですがファンとしては手に入れたい。初回版の特典映像が嬉しいです。画質の良いBlu-rayにしようかな。

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  2. じぇじぇ!発売決定ですか…。でも、出す時期が違うでしょ、ソニーさん!ってw 最後の放出でファンからお金を回収‥ってイメージ。
    メーキングは劣悪な画質でしか見たことなかったので貴重かもしれないけど、自分はDVD画質でいいかな。
    それほど驚くような映像はないですね。自分としては過去の夏フェス映像がほしかった。

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  3. レンタルの特典映像「Ai Hashimoto in Beerlin」が素敵でした。橋本愛が外国に置いても負けない存在感と美貌を持っていることを実感しました。そして、実に美味しそうに食べていましたね。

    あの家の建てつけ(玄関付近)、あれでは冬を越せないんじゃないでしょうか? yuiの素晴らしい「冬」ENDの後では、「春編」は若干物足りない感じがしました。いち子が「夏秋冬春」と食べていた映像が、「逃げていた」で括られてしまったように思えました。松岡の方が、何を食べても美味しそうな顔をしていましたし、いち子はいつも表情も硬いままでしたから。最後の踊りがいち子がやりたかったことの象徴なのか? 料理は生活の慰めだったのかとも思えてしまいました。母が出てくればもう少し違った印象が残ったかもしれません。とあれ、ジワジワ効いてくる好い映画であったことは間違いありません。

    7月29日か。噂通りなら32曲。「Sea」と「Muffler」・・・ブルーレイで観たいですね。

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  4. ベルリンの橋本がテンション高くて面白かった。
    自分も玄関即居間なのは薪ストーブ燃やしっぱなしでも凍えると思った。
    農作業と料理の合間に人間ドラマをチラ見せ。映画が終わるのに何もなし?って焦ってた。つらい現実はあまり映さないのもよかったのかも。

    そういえば「Sea」「Muffler」はMVとしてはマボロシの存在だったっけ。Mufflerはついにライブで演奏されることはなかったなぁ。

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  5. ほんと、最後にお金回収されるって感じですね。
    YUIの赤ちゃんは今何ヶ月なんでしょうか?
    おなかはおっきくなってきてるんでしょうか?
    きっと、この、女性にとっては最大の心境の変化が起こるであろう瞬間を、彼女はひとつひとつ歌にしていて、それをいつかきっと聞けるとしんじてます。

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  6. でもまあ、わざわざ企画してがんばってDVD化してくれる社員の人にはやっぱり感謝したいな。ちょっと言い過ぎた。

    たぶん生まれて数日後にニュースサイトで知ることになるだろうと思う。やがて「やっぱ私、歌うから!」ってなるかと期待。

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