2012年7月31日火曜日

新垣結衣2007.12.21@日本武道館

YUIの初武道館公演から約1月後、新垣結衣の初ライブが武道館で行われていた。

すでに女優として、CMタレントとして大ブレイクしていた時期に決行された“SCHOOL OF LOCK!と新垣結衣のheavenly Xmas in 日本武道館”という歌手デビューイベントだ。
ガッキーのファンなら既に知っているとは思うが、2012年現在、歌手新垣結衣にとって最初で最後の「ライブ」となったままだ。
横浜へ出かけたついでに立ち寄った古本屋で200円で手に入れたWHAT'sIN?ワッツイン2008年2月号にこのイベントの詳細なレポートが載っている。

直後からネットで放送されたし、ライブレポは見た記憶があるが、音楽雑誌でこのライブレポを見たのは今回が初めてだった。実は自分はこの無料招待制イベントにアルバム「そら」を買って申し込んだのだが、なんとハズした。

10,000人というキャパだとすると、CDはその数倍は売れている計算だ。このときが売り上げMAX。どうりでブックオフで500円でよく見かけるわけだ。

17時20分に「SCHOOL OF LOCK!」のイベントがスタートするわけだが、なにせデビューイベントなので曲数がない。
質問コーナーなどのイベントからスタートして会場を温めることになる。そして別撮りされた「メモリーズ」「陽のかげる丘」のライブ映像がスクリーンに流されてからの「オレンジ」「heavenly days」、メンバー紹介の後「そら」の3曲のみが歌われた。
とにかく初のライブということでガッキー本人への負担をなるべく軽減したイベントだったようだ。
今回これを読んでどんなイベントだったのかを初めて知った。自分は行けなかったライブの情報は追いかけないことにしている。

このときの映像はMake my day(初回生産限定盤B)で見ることができる。これも手に入れるのがなんら難しくない。ちょっと信じられないぐらいに安く売られている。誰からも需要がないのか?!女優新垣結衣の人気ぶりを考えるとちょっと信じられない結果だ。
やっぱり女優と歌手の両立は難しいと結論付けてしまったのかな‥。柴咲コウ意外はだれも成功していない。中島美嘉は歌手が本業だし。上戸彩もほぼ歌手を終了してるし、綾瀬はるかもよく知らない。あと残るは北乃きいと武井 咲しか残されていない。ガッキーの次の世代だ。

ガッキーをテレビで見かけると「清流」のようだと思う。透明感そのものだ。愛してる……。

誰かもう一度、歌手新垣結衣をなんとかしてくれないか‥‥。じゃないと一度も実物を見る機会がないままになってしまう。

2012年7月30日月曜日

南極料理人(2009)

ようやく「南極料理人」を見た。堺雅人が望まない南極へ単身赴任をする口数の少ない料理人役をひょうひょうと演じている。小御門先生と三木先生がこんなところで!NHKの「大英美術館」見ても思ったけど、堺雅人ってハンサムだな。

昭和基地の他に日本の南極基地があることを初めて知った。しかも昭和基地よりもさらに1000キロも遠くペンギンすらいない絶海の地。電話は通じているものの、外の世界とは断絶された男8人だけの1年の生活が淡々と描かれている。何もドラマが起こらない。意外に豪華な食材があることにびっくり。この料理人は厳しい条件でも手を抜かずフレンチ、和食、中華なんでもできてびっくり。

観測基地の生活を描いているのに、観測業務自体はほとんど描かれない。いい中年の大人たちがメシ食って酒飲んで遊んで‥っていう姿だけ延々と描かれるだけの映画。

ひとたび日が沈むとずーっと真っ暗な南極で、メンタル崩壊している隊員たちがいるのだが、メンタル面のサポートが何もないことに驚いた。(実際はどうかわからないが。)

途中でギブアップすることもできない。食料庫から勝手に持ち出して食べていても怒られない。8人が協力していかないと命にかかわるのに、特に厳しい規律もない。取り締まる側がいない。各自が好き勝手やって、ゆる~くなあなあで生活している。誰も怒る人がいない。使命に燃えている暑苦しい感じのヤツがいない。これ、自分にとっては理想の職場だ。いままでのどの南極を描いた作品とも違っている。

これは面白い映画といっていい。何も起こらないことが新鮮だった。あと、理容師も必要だろ!って思った。

2012年7月29日日曜日

2007年11月19日の夜

病院のベッドで孤独と闘いながらじっと自分の将来について考えていた2002年の初秋から5年2ヵ月後、YUIはギターを片手に武道館のステージ上たった独り、8,000人の聴衆と向き合っていた。PATiPATiパチパチ 2008年1月号はあの夜の出来事をいきいきと思い出させてくれる。これを最近になって105円でひろってきた。主要各誌のYUI初の武道館公演レポートはこれでほぼすべてそろった。

あの日の夜、主要音楽ニュースサイトはこの公演を打電したし、ツイッターはまだなかったが各掲示板も盛り上がっていた。翌朝も芸能ニュースが映像つきで武道館の興奮を伝えた。だがSMEはその後、多くのファンの期待に答えることなく、ついにこの夜の全貌を放送もしてないしDVDパッケージにもしていない。一部の楽曲の映像こそ初回盤の特典映像として多くのファンの目にふれることとなったが、あの夜にあった出来事は一夜のマボロシのように、会場内に入ることができた8,000人の胸に刻まれたものがすべてとなったままだ。

今回これを読み返した。大前多恵渾身の詳細なレポートが多くの記憶を蘇らせてくれた。おどろくべき情報量だ。
記念すべきYUI初の日本武道館公演が行われたのは、格別に寒い、秋の夜だった。定刻より10分ほど遅れて客電が消え、鼓動のような音が「ドク、ドク」と会場に響き渡る。この日を楽しみにし、息を潜めてYUIを待ちわびるファンの期待の鼓動のようにも聴こえたし、同じく息を潜め、そして覚悟を決めているであろうYUIの鼓動のようにも思えた。
という書き出しで始まるのだが、プロのライターの文章はさすがだ。そういえばあの日は寒かった。今後の参考にしよう。さて、ギターケースを右手に掲げて花道を歩き、花道中央のステージにあぐらをかいて座り、マッチを擦ってキャンドルに火を灯す。「思いがけない始まり方に、会場からはどよめきにも似た歓声があがった。」とある。ここは映像として残っている。だが、以下のくだりは活字でしか残っていない
「今日は皆さん、来てくれてありがとうございます。次で最後の曲に……なりません!(笑)」というフリで、「Good bye days」。いつもはライブ終盤で弾き語りをすることが多いのを自分でギャグにしたわけで、余裕すら感じさせた……のもつかの間、いきなり歌詞に詰まり、「うん。もう1回」と自分に言い聞かせるようにして冒頭からやり直すというハプニングも。やはり、当たり前のことだが、YUIも緊張しているのだ。


花道からステージへ移動し、バンドと合流、「Merry・Go・Round」「LIFE」ときらびやかなアップテンポなナンバーで畳かける。「福岡出身の20歳、YUIです」と自己紹介し、続けてメンバー紹介をした。「とても緊張していますが、今日は温かい目で見てもらえたらうれしいです」と素直に告白し、「CHE.R.RY」へ。ステージ背後の大きなスクリーンに映し出された、風に舞う桜の花びらの様子に、この曲がリリースされた今年の春の新鮮な衝撃を思い出していた。
自分はCHE.R.RYのときのスクリーンの様子などまったく記憶にない。その後、「ゆうゆうくん」と名づけられたクマのキャラクターとの共演による「Happy Birthday to you you」、ハンドマイク姿初披露の「Winter Hot Music」と続くのだが、いよいよ「出張YUI RADIO」のくだりが始まる。今回、一番このレポートでありがたく感じたのは、茂蔵とのやりとりをダイジェストでいきいきと思い出させてくれたことだ。

①ミッキーのモノマネでの「うー、わん」に挑戦 ②「右手でうー、わん」「左手でうー、にゃん」に挑戦 ③バック転を要求されるも、ギターのカジさんが代理で挑戦 ④誕生日に送られた三角形のレンズの面白いサングラスをかけつつ、YUIなりの「非常口のポーズ」に挑戦 ⑤ドラムに挑戦 ⑥YUIのアコースティックギターに合わせて「Good bye days」を会場のみんなで合唱……以上、実に盛りだくさんだった。

あぁ!これだ!「うー、わん」をすっかり忘れていた。こんなことまでは他誌では触れられてはいなかった。ありがとう大前多恵。ここまでメモってくれて感謝だ。実際はグダグダでスベりぎみだったけど、名場面ダイジェスト的映像としてまとめれば最高に面白いはず。SMEに誰か気概のある社員はおらぬのかのう……。後半はシリアスなステージになった。「Understand」では、その後のツアーでも踏襲されつつある「家族写真のスライドショー」がスクリーンに映し出されるのだが、その中にYUIの子どものころの写真もあったという事実には‥当時の自分は気がつかなかった。話題になったのだが……今では確認のしようがないのが口惜しい。

4thツアーのとき、つい「うー、わん」ティーシャツを買ってしまったが、1度も袖を通していない……。
PS. ロッキングオンJAPAN誌2008年2月号PIXのページにただ1枚だけ武道館の写真が掲載された。南西スタンドあたりに視線をおくっているあぐら姿のYUI   自分はこの写真が一番気に入っている。

2012年7月28日土曜日

FOO FIGHTERS / One By One (2002)

FOO FIGHTERS の「One By One」も中古だと相場は250円ぐらいになってしまっている。こいつも何かCDほしいなと立ち寄った店で250円で手に入れたBMGファンハウス国内盤。

このバンドのCDも気長に方々を歩き回ればほとんど500円で手に入るが、このアルバムは今でも一番好き。どの曲もズッシリ重くて行間びっしり密度の濃い、それでいてポップさがあって爽快で‥、つまり最高!

4曲目ぐらいまでの流れが好き。ハードロック!テンションあがる。国内盤ボーナストラック12曲目がまったくらしくない。iPod再生が一瞬weezerに飛んだのかと思った。

お金のかからないインドア趣味万歳!もう暑くてあまり出かけたくない。


2012年7月27日金曜日

CD&DLでーた 2011年12月号 「JPN」

Perfumeが「JPN」をリリースした時期に出ていたCD&DLでーた 2011年12月号 いつものように105円で拾ってきた。Perfumeの3人が楽しそうに「JPN」の聴き所をトークしながら解説する4ページの記事が掲載されている。これが出たときは冬だったが、すでに春が来たようなウキウキするグラビアだ。この衣装がすばらしい!右上にスタイリストの名前がある。三田真一という人だ。あら?研さんは?スタイリスト代わったの‥? 3人が「思い出深い曲」について語っている箇所だけ引用したい
のっち 「アルバムのジャケット撮影は今回の曲たちを聴きながら撮ってたんですけど、その時に 不自然なガール がすごくいいなと改めて思って。いちばん古いシングルに入ってる曲っていうのもあるんですが、耳なじみもいいし」

かしゆか 「私は MY COLOR 。かわいいし、聴いてるだけでめっちゃテンション上るんですよ。それと、この詞に出てくる女の子が私の大好きな背のちっちゃい友達にそっくりで、何かその子のお話みたいに思っちゃってます(笑)」

あ~ちゃん 「そうですね……575 は初めてラップ的なものに挑戦させていただいたってところで思い出深いかな。最初、私がこういう曲を歌うなんて、ラップ業界のみなさんに何だか申し訳ないって気持ちがすごくあったんですけど、あるときKREVAさんがご自身のライブでこの曲のKREVAさんバージョンを披露してくださって、あとでその音源をいただいたんです。それがホントにすごくカッコ良くて感激したし、曲自体もいいって言ってもらえて、とってもうれしかったし、少し自信をつけさせていただきました」

自分もかしゆかと同じく、MY COLOR 聴くとめっちゃテンションあがる!iTunesでの再生回数が他をダブルスコアで引き離している。この曲を聴くとたちまち元気になれる!というわけで、「JPN」をまだ聴いていない人は2012年の今、生きる喜びの半分を知らないに等しい。「JPN」は聴く者の日常の風景を大きく変えてくれる1枚になるはずだ。

そしてPerfumeは5年連続でROCK IN JAPAN FES.2012に出演する。今年も最大のGRASS STAGEだが2日目の7番手、DAY2ヘッドライナーHIATUSのひとつ前!毎回毎回LSGに身を包んだパフュオタたちがフロントエリアを占拠するが、さすがに今回ばかりはムリだろう。ボウディズ、チャット、くるり、エレカシ、カエラ、9ミリ、Perfume、ハイエイタスの順番だ。カエラあたりからポジション争いが始まるだろう。自分は過去すべてフロントエリアへ行ってしまっているので、今回はPA前あたりでのんびり見物したい。夕暮れ時のいい時間だ。レーザー光線もとぶに違いない。暑くなりすぎないように祈る。

2012年7月26日木曜日

秦基博 / ALRIGHT (2008)

ここ数年のROCK IN JAPAN FES. 出演ラインナップを見ていて「あんまり変化がないな~」と思っていた。今年もそれほどの驚きもなかったのだが、自分にとって3大びっくりがプリプリ、きゃりーぱみゅぱみゅと秦基博だった。

秦基博は初日、SOUND OF FORESTのトップに登場する。平日朝のトップバッターはなかなか条件としてキビシい。

越智志帆も秦基博の声が好きだといっていた。確かにこの人はすばらしく魅力的な声を持っている。まだこの人の実演に触れたことのないひたちなかのキッズたちにぜひ聴いてもらいたい。

これはセカンドアルバム。1stがちょっと衝撃的にいいなと感じていたので、それほどの驚きはなかったが、様々なタイプの変化に富んだ楽曲を聞かせてくれる。「キミ、メグル、ボク」「バイバイじゃあね」など爽快でポップな12曲。

ぜひ秦のロッキンでのステージを見たかったのだが、自分は初日は行けなくなりそうだ。残念‥。

2012年7月25日水曜日

YUI ロケ地巡礼の旅 ~太東 編~

HOLIDAYS IN THE SUN の謎 (歌詞カードの家はどこなのか?)
以前に一度これが撮影された場所はどこだろう?と考えたことがある。外国のように思えるが、背景の電柱の様子から日本、おそらく東日本だろう。他のカットではYUIがプールつきのコテージのような家でくつろいでいるが、左手奥に湖面のようなものが見えるぐらいしか手がかりがない。これでは探し当てるのはムリだ、と放置していた。

しかし、もう他に行くべきロケ地が見当たらないので、今回本格的に調査してみた。長年ライブへ一緒に同行してきた友人と調査チームを結成(2人だけだが)、2晩に渡るディスカッションとのべ3時間におよぶ調査と試行錯誤の末についに突き止めた。そして友人の車で一緒に巡礼を果たしてきた。ここだ
東京から車でおよそ2時間。千葉県いすみ市太東にその場所はあった。どうやって突き止めたのか話すと長い。すべてノートパソコンのみで判明した。

当初、外国人居住地域では?別荘地では?植生からいって湘南、伊豆では?など多くのアプローチを試してみたものの、すべて徒労に終わった。ところが、ブレイクスルーは突然やって来た。まず、YUIが2010年5月に撮影で「太東」へ行っていたという事実をつきとめた。次に、YUIに家を貸した一家のブログに行き着いた。ブログの他の写真からプールつきのコテージのような家であることが判明。この家の主人は地元では伝説のサーファーとしてウィキにも名前がある有名人。過去何度か雑誌の撮影など行われている場所だ。
家のそばで「〇〇高校ボート部が練習している」という記述がある。潮の流れの様子を見ている記述があることから海につながった入り江のような場所か川だろう。高校のボート部なら高校のある場所から近くなくてはいけない。だいたいこのへんだろうという場所をグーグルマップの航空写真で調査していると、夷隅川の水面にボートが浮かんでいる。そして‥
「!?」円形の青い目玉のような屋外プールを発見。どうやらこの場所がYUIが撮影したというサーファーの自宅ではないのか?
もうひとつ確証がほしい。そばに変わった名前の写真館があったのでググると、近所の人の散歩ブログを発見。そのブログから、もう完全に一致する青い板張りの外壁の家屋が片隅に写っている掲載写真を発見。「ビンゴ!!!」

さらに、その写真に写っている看板から多くの証拠を集めることができた。この印象的な可愛らしい青い外壁の家が紹介されているサイトを発見。これで完全に場所も特定できたし、確証も得られた。あとは行って確認するだけ。

という段階を踏んで撮影ロケ場所をつきとめた。すべてがオープンソース。まあ、この推理して調査して真実にたどり着く過程が面白かったりもする。グーグルの恐ろしさを改めて実感した。
ここは外房線太東駅。駅前には何もなく閑散としていた。駅から歩いてその場所へいくと25分はかかるかもしれない。
われわれは車とカーナビで向かったのだが、現場は一面田んぼで車1台がやっと通れる農道。
目的地に近づくにつれますます細くなる。引き返して車道に路上駐車し歩いて向かう。
この周辺の土地はすべてこの一家のもののようだ。かつてこの家でガーデニングの用品店を営んでいたらしい。2005年ごろまでカフェもやっていたようで、太東小学校から場所を指示する看板がある。指示に従って歩けばやがてたどり着く。だが、たどり着いた先の店はもう営業はしていない。
今では雑誌の撮影場所を提供している家のようだ。もちろん現在も一家が住んでいる。
もちろん柵の中へは入れない。入るべきでないし、入りたいとも思わない。もうこれで満足したので、怪しまれないようにササッと写真を撮って立ち去る。この場所へ行くことはあまりオススメできない。そんなこんなで予定終了。この日は涼しくて助かった。歩いていても快適な探検だった。
周囲は一面田んぼ。7月下旬の稲穂
九十九里浜の南端、太東漁港。この反対側はビーチだったが気温21度の曇り空で閑散としていた。波も高かった。暑かったら海にでも入ってみるつもりだったが……
太東埼灯台から夷隅川河口を眺める。そんなこんなで休日終了~。もうロケ地巡礼シリーズのネタ切れ。これで最後‥‥かもしれない。

2012年7月24日火曜日

Underworld / King of Snake (1999)

こんなCDを105円でひろってきた。1999年に発売されたアンダーワールド「King of Snake」の7track収録の日本独自編集盤(定価1200円)。これは同じ内容のものが英国でも発売されたようだ。

1. King Of Snake - Straight(Mate) Mix
2. King Of Snake - Fatboy Slim Remix
3. King Of Snake - Ashley Beedie's Save Our Discos Re-edit
4. King Of Snake - Dave Clarke Remix
5. King Of Snake - Barking Mix
6. King Of Snake - Slam Remix
7. Sing Of Snake - Original Version

という45分におよぶ内容だ。この曲に飽きてきてしまっている人には新鮮に聴こえる1枚かもしれないが、同じ曲をRemixで聴き続けるのはちょっとつらい。Fatboy Slim Remix が気になる。

この曲の名前を聞くと必ず、あのヘンテコな「すねいく ふぁいてぃんぐ みっどないと」という日本の高校生のような発音イングリッシュを思い出す。この盤でも執拗に繰り返され、ぞぞ~っとサンプリングで現れる。気持ち悪い。

CD-extra映像が収録されている。裸のおっさんがベッドの上で踊ってたり、緑の怪獣の着ぐるみが街をゆく謎の映像だ。

2012年7月23日月曜日

ばっさーにばっさりいかれたわ~本田翼研究①

日々ファッション雑誌をチェックしている副産物として、本田翼についても多くの知識を得た。いつまでもネタが続かないので、これからは本田翼についても定期的に研究していこうかと思う。このひと月、かなり本田翼に注目してた。

ドラマにバラエティに活躍中の20歳、本田翼はnon-noの専属モデル。18~23才をターゲットとする雑誌モデルの頂点ともいえる位置にいる。昨年からCM、バラエティ、ドラマに出演と一気に周囲が騒がしい。

non-no専属といっても、non-no以外のファッション誌にも登場しているようだ。これは集英社のMAQUIAマキア 2012年3月号から。
見たものを瞬時に虜にしてしまう美貌と可愛さ(>_<)だ。これほどまでショートが似合う女性を他に知らない。あと、モデル本田翼は双葉社のJILLEにも登場しているようだ。
本田翼は雑誌モデルとしてのキャリアを、女子高生をターゲットとした集英社のファッション誌SEVENTEENでスタートさせた。13歳の頃だ。2005年末あたりから名前が見られ始める。

SEVENTEENの妹モデルというあつかいで、広告的なページで美白やにきびケアのページに登場している。

女性ファッション誌というものは看板モデルという存在数名を中心に紙面を組み立てている。読者人気投票というやつでレギュラーのポジションが決まるのだ。

SEVENTEEN誌ではそれほど目立つポジションに立つことはできなかったようだ。まだ中学生だったし、この雑誌には他に多くのスターがいた。

本田翼は2007年には徳間書店のローティーン向けファッション誌「ラブベリー」に活躍の拠点を移す。
SEVENTEENでは周囲は年上のお姉さんばかりだったが、ここではほぼ同世代のモデルたちと一緒にいきいきとした本田翼を感じとれる。
これはラブベリー2007年12月号。当時15歳の本田翼のプロフィールだ。これは重要だと思うので、インタビューを少しだけ引用してみる
超美形の見た目と反して癒しキャラ!本田 翼©
誰とでもすぐ仲良くなれるよね?
「うん、けっこうすぐ打ちとけられる。モデルを始めていろんな人とあって話をするようになってから性格が変わった気がする」
ツバサちゃんはすごく明るいけど、悩みとかコンプレックスとかはある?
「うーん……しいて言えば、面倒くさがりな性格(笑)?でもそんなにないかな。ちょっとした悩みならじっくり考えて解決するし、そんなにくよくよしていられない、ってスグ忘れちゃうほう」
学校でもこういうキャラなの?
「うん、学校大好きなの。毎日けっこうはしゃいでるよ。サバサバしてるから女子とも男子とも仲いいし、クラス全員と仲良し♪」
そうやってたくさんの友達と仲良くできる理由はなんだろうね?
「学校大好きだから、できるだけ楽しく過ごしたいと思ってるからかな。モデルの仕事してるからって学校生活をおろそかにしたくなくて。正直、中1でモデルはじめたくらいのころは、ちょっと調子にのってた時期があったの。そんなとき、仲のいい友達が注意してくれて、『これじゃダメだ!』って思って。それから考えが変わったな」
なるほど。
「友達関係って、楽しいけどムズかしいときもあるよね。だから、何か問題が起こったときは、ふたりの間に入って客観的に意見を言うことにしてる。どっちかの見方について悪口言い合って何も解決しないし、まず悪口言うのが好きじゃないから」
ツバサ♥パーソナルDATA 
1992年6月27日生まれ 15歳 かに座 血液型 / AorO(わからない!!)型 身長165㎝ 好きな男のコのタイプ / おもしろくてやさしくて空気読めて、自分より背が高い人!! 顔より性格! 好きな芸能人 / いない!現実見てますから(笑)。好きな言葉 マインド・コントロール このコトバを思い出すとなぜか落ち着く。あと社交的になるの!

好きな言葉が「マインドコントロール」なのはご愛嬌。それよりも、好きな芸能人がいない理由がまるで、「ワタシ、好きな人はリアルに充実してますから~」って言っているように聞こえる。
「調子に乗ってた」中学女子恐るべし。だが、ラブベリーでも本田翼は2番手グループというポジションだったようだ。看板モデルまでには至っていない。
だが、本田翼というモデルの存在と可能性に注目する人は業界内に確かにいた。これはJILLE 2008年9月号
本田翼は高校生になっていた。「JILLEイチオシ!激カワ&個性的で注目度120%  8人の新人モデルちゃん!」という企画ページに8人の新人モデルの一人として1ページとりあげられている。

「編集部が目をつけたおしゃれで可愛いモデルが紙面に初登場!」「抜群の透明感!16歳の高校生モデル」とある。ウィキによると当時は新宿区の都立山吹高校在学中。
「はじめまして!お笑いが大好きな本田です。まだまだ未熟者ですが、こんな本田をよろしくお願いします!!」
と、ごあいさつ。最近ハマっていることとして、「鬼」って言葉をよく使う と回答。学校では「大貧民」が流行っていること、「ガキ使」を欠かさず見ていること、「B'z」が鬼ヤバい!ということ、自身のチャームポイントを「目」だと思っていると、16歳の本田翼は答えている。

これはまったくの自分の私見だが、おそらくこの子は異性から相当にモテた気がする。そういう雰囲気を漂わせている……。
ごめん、俺、B'z 1曲たりとも聴いたことないわ。「ウルトラソウル!」のワンフレーズ以外知らないわ。

これが縁で、JILLEではその後何度か紙面をかざっている。こうしてキャリアを積み重ねた本田翼はついにnon-no専属モデルとして集英社のファッション誌に戻ってきた。2010年には紙面で長かった髪をばっさり切って今のばっさーに変貌。

これなんかもう、完全にのっちじゃん!(>_<) なんだろう?この胸の苦しいカンジ。A-Studioのばっさーが一番いい感じにカワイイ!もういいかげんこれを最後の恋にしたい‥。
GTOはほとんど見ていない。録画したのを早送りで出演シーンを確認しただけ。このドラマは若手女優、アイドル総出演で注目が高いらしいのだが……。さあ、女優として羽ばたけ!本田翼!

PS. ばっさーは昨年のROCK IN JAPAN FES.2011 を見に行ったそうだ。しっかり日焼け対策をしてあの空間の何処かにいた‥。今年も熱狂の夏がやって来る。

それにしても、この記事をまとめるのにとんでもない労力を費やしてしまいぐったり‥。もう次はないかもしれない。

2012年7月21日土曜日

スウィートドーナッツ~モノクロームエフェクト~ビタミンドロップ

TSUTAYAに映画を借りに行ったら、レンタル落ち中古販売棚でこれが自分の目に飛び込んできた。おお!これは2008年に出たPerfume Prima Box に収められていたシングル3枚じゃないか!
Perfumeがアキバアイドルとして埋没していた時期に出たシングルの最後の再発分だ。

TSUTAYAの中古販売の場合だと付属のDVDはついていないし、外箱もない。しかし3枚パックになって500円だという。
自分はこれが出たときに買っているけど、厳重に保管してあって、CD自体を何年も見ていない。

ブックオフでもこれはほとんど見かけたことはない。バラでも見かけない。もうワンセットあったほうが、ラフに扱えて小回りが利くかと思い、5分ほど逡巡したあげくに購入。レンタルのシールが貼られていることさえ気にならなければ何も問題ない。
それにしても、スウィートドーナッツののっちの可愛くなさはひどい。もっと撮りようがあっただろうに。今とは眉毛の角度がまったく違う。

今回、ひさしぶりに3枚をCDでいい音で聴いてみた。自分には「ビタミンドロップ」が一段高いクオリティに聴こえる。ジャケットも好きだ。ライブ定番の鉄板曲「ジェニーはご機嫌ななめ」はこの「スウィートドーナッツ」のCDでなければ聴けない。
最近の3人はこのときとは見違える美しさだ。のっちは今では完全なクールビューティー。美人過ぎて見てると胸が苦しくなるレベル。
かしゆかも「何か出とる」感じがする子悪魔エロスぶりが尋常じゃない。以前はちょっと苦手だったあ~ちゃんも、顔がシュッとして清楚で可憐な感じになってきた。PerfumeのCEOとして、やさしくたくましく2人をひっぱる。

Perfumeはアイドルグループだったけど、大人がカワイイ子を寄せ集めた他のグループとは違っていて、仲のいい3人が集まって勝手にPerfumeを名乗った。これってPerfumeが完全にロックバンドと同じな証拠。

このころPerfumeを知っていれば、もっと簡単に3人に近づくことができた。でも、「ビタミンドロップ」以降じゃないと音楽に関心持てなかった。

今日、氷結スペシャルBOXを買ってきた。CD聴きながら1杯やろう。

2012年7月20日金曜日

Popteen 2007年11月号 「YUI とボン・ジョヴィ」

YUIはなんと10代向けギャル系ファッション誌Popteen(月刊ポップティーン)にもグラビア&インタビュー記事を残している。これはPopteen 2007年11月号。立ち寄ったブックオフにポップティーンが20冊ぐらいあったので、「もしかして‥」と、1冊ずつめくってチェック。執念でこの記事を見つけ出した。105円で購入。YUIはポップティーンでも取り上げられたことがあると聞いていたので、以前から探していた。この雑誌を読む読者層はYUIを聴くことはほとんどないと思う。YUIのライブにギャルが来ているのを見たことがない。

さて、この時期のYUIのインタビューと言ったら、映画「クローズド・ノート」のために自身が書いた主題歌「LOVE&TRUTH」の宣伝告知のためだ。YUIが映画と曲の聴き所について語っている。今回の新曲がバラードであることについて
「今回はホントにバラードではあるけど、キレイに歌おうっていう意識はまったくなかったんです。ホントに裸の声でぶつかれたらいいなと思って歌ったんです。曲を作るときも、愛を表現するためにストリングスを22人の方に生で弾いてもらったんですけど、ただただキレイで美しい印象だけにとどめたくなくて、あえてそこにゆがんだギターを絡めたんです」

「ロックって決してとがったものだけをいうのではないと私は思っているので、ホントにつらいときとか落ち込んだとき、心を強くしてくれるものでもあるし、前に進もうとするときに力をくれるものだと思うので、聴いてくれるみなさんに、そんな強さをこの曲から感じてもらえたらうれしいなって思います」

さて、今回自分がもっとも注目した箇所は以下のところ。「YUIさんが最初に触れたロックってなんだったの?」に対するYUIの答え
「私はボン・ジョヴィかな?映像で見たんですけど、ゲリラでストリートライブをやったときの映像で、ニューヨークの街が人で埋めつくされていたんですよ。その人を動かすパワーに圧倒されてそこからいろんなロックを聴くようになりましたね。今回、2曲目の『Jam』はアップめのズシッとしたロックなんですよ。インディーズのバンドよりもだれよりも、思いっきり音楽を楽しんじゃってるぞ!っていう曲になってます。ライブを意識して書いた曲でもあったんで、ライブでは盛り上がれると思います」
今回このインタビューを読んだおかげで、YUIの見た映像が2002年9月5日のニューヨーク、タイムズスクエアでのライブで間違いないとほぼ確信した。その動画はYOUTUBE等で見ることができる。自分はなんらボン・ジョヴィに詳しくないが、YUIの言っている条件にすべて当てはまっていると考える。

ちなみに、ボン・ジョヴィの最も知られた曲に「IT'S MY LIFE」という曲がある。YUIの「It's My Life」の「いっつ まーい らーいふ♪」というサビと、ボン・ジョヴィの「IT'S MY LIFE」の「いっ まーぃ らーぃ♪」を比較すると、両者には共通するものがあるように感じる。YUIの「It's My Life」にはボン・ジョヴィへのオマージュ的な意味合いもあったのかもしれない。
そして、今回はもう一つ別のインタビューを用意した。2010年の夏、YUIは「HOLIDAYS IN THE SUN」プロモーションのために大阪を訪れ、MBSの番組「Music Edge」(2010年7月26日放送)に出演した。そのとき「音楽しかないと思うようになったきっかけって何ですか?」とインタビュアーから質問された際に、以下のように答えている
「高校行ったりしながら、バイトしながら生活していたんですけど、ちょっと体調を崩したことがあって。風邪をこじらせて入院しちゃったんですけど。その時になんか考える時間があって。で、そんな時にちょっとテレビを見てるときに、ボン・ジョヴィさんのゲリラライブが中継されてたんですよね。で、すごくカッコイイ!ってゆうとこから、洋楽も聴くようになって。その時テレビ見てなかったら……」
(今のYUIは存在していない?)
「そうかもしれないですね」

自分はこの2つのインタビューからひとつの結論に達した。

YUIが音楽の道を志すきっかけとなった、高校1年(15歳)のときの「体調を崩して入院」の時期は「2002年9月5日」前後、だと。(YUIの記憶が混乱していないことが前提だが)

となると、風邪とは「夏風邪」だろうか?バイトと通学による疲労に寝不足と暑さが加わり、免疫力が低下しているときに何らかのウィルスが体に入ってしまった可能性がある。夏風邪は喉か胃腸をやられて高熱を出す場合が多い。「点滴を打った」と以前YUIは言っていたので、脱水症状を起こしたのかもしれない。自分にはまだYUIの入院のことはわからないことが多い。「入院」はYUIに音楽の道を決断させた側面もあったけど、皆勤にこだわって通っていた高校をYUIに諦めさせたという側面もある。続けてきたことをある日ぱったりやめてしまうにはきっかけが必要だ。これは自分にもよく理解できる。いずれにせよ辛かったと思う。

2012年7月19日木曜日

ラフ ROUGH (2006)

中高生向けの夏休みアイドル映画と云うジャンルがあるが、これがまさにそれ。あだち充原作漫画を長澤まさみ主演で映画化した「ラフ」だ。

これ、DVDで出た直後に観ているのだが、いつものように500円で売られているのを見つけて久しぶりに見てみようということになった。長澤まさみはミドルティーン時代から大人気アイドルで、映画DVDもよく売れたらしくて、市場に多いためにどれも安価で手に入る。

自分も含めたまさみオタたちの間で、「タッチ」「ラフ」はワーストのワンツーということになっている。自分はそれほどあだち充漫画を読んだこともないけど、内容が相当に退屈に感じた。

学生時代の日常にそれほどの事件が起こるわけじゃない。交通事故を起こすぐらいしかドラマになるような悲劇のネタがない。

公開当時から水着シーンばかり話題に上る。2006年にこれを映像化しようと考えたら、まずまさみしか考えられなかったかもしれないけど、まさみに水着を着せてソロバン弾いている大人たちが想像できてしまう。
東宝シンデレラにまさみが選ばれたとき、審査員を務めた役員たちの話だと、それほどでもなかった評価を一気に高めたポイントが、当時12歳のまさみの水着姿だったという。あまりに脚が長い。そういうポイントを見極めるオトナたちっていやだな‥。それがあるから今のまさみがいるのだが。この映画でもまさみは他を圧倒するスタイルのよさだ。痩せている。
映画の内容自体はどうでもいい。まさみだけ見よう。
今見てみると、まさみの声が可愛らしすぎると感じる。同姓の反感を買うほどに甘い少女のしゃべり方だ。実際その後そうなってしまった。映画とドラマに注目作がない状態が2011年までつづく‥
まさみは「以前は自分をアイドルだと思っていた。」「誰からも好かれたいと思っていた。」という。長澤まさみを演じていたんだな。
そして、自分で自分の殻をぶち破ったまさみ。
第2ロケットに火が点いたようなまさみ人気が続いている。 ずっと忙しくしていてくれれば悪い男も寄り付けないだろう。日々不安と闘う俺。

まさみのキャリアをつくってきた主演作を今こうして見てみると、必ず必要だった道だなと感じた。当時は期待が大きくて、見て失望したけど6年たって、最初からアイドル映画だと覚悟をして見れば十分楽しめる。長澤まさみが美しい。愛してる。
安っぽい刑事ドラマとか推理ものじゃなくて、大人が見ても傑作!という映画が必要。じっくり脚本を選んでほしい。東宝の看板女優まさみには銀幕のヒロインという言葉がふさわしい。

2012年7月18日水曜日

色即ぜねれいしょん(2009)

これをようやく手に取った。黒猫チェルシー渡辺大知主演で田口トモロヲがメガホンをとった色即ぜねれいしょん(2009)。

前々から見ないといけないとは思っていたが、なにせ内容が下品そうなので見ないでいいかと放っておいた。高校生が夏休みに「フリーセッ〇スの島」を目指すというみうらじゅんの自伝的小説の映画化。

キャストが渡辺のほかに銀杏峯田、くるり岸田が出演しているのでちょっと気にはなっていた。
それに日本サブカル界の2大変態オヤジのみうらじゅんとリリーが手を組んでいるのも気になっていた。臼田あさ美も邦楽ロックシーンに異常にくわしい女優筆頭として有名。

自分は一度だけ黒猫のステージを見たことがあるけど、渡辺君はこんなにこどもっぽかったか?と思ったけど、この撮影当時17歳だった。そりゃ当然だ。ステージだとずいぶんと大人に見える。

主人公の家庭教師岸田。よりによって何ていう家庭教師を引いてしまったんだ?って思った。全然勉強になってない。
ユースホステルのスタッフ峯田も役にぴったり。70年代の若者はみんなこんな長髪に髭だったのだろうか。

そして臼田あさ美が最近気になっていた。この人はとてもユニークな感じがびしびしと伝わってくる面白い人だ。「遊んでる」短大生という役どころ。主人公を「フリーセッ〇ス」とニックネームで連呼しホテルに誘う。

水着姿までも披露してしまっている。毛の話とか実際に映像で見せるのは趣味が悪い。どうしてこんな役を受けてしまったんだろう。
リリーは威厳のあるフツーのお父さんだった。主人公の初恋の石橋杏奈がこの映画でも可愛い過ぎ。

男子高校生が1年の夏休みに出会う大人なアニキやら年上の女性のお色気、恋、ロックという青春映画としてまあ佳作。
文化祭の演奏シーンは爽快だった。仏教系男子校スクールデイズも驚きだった。渡辺大知の演技が新鮮だった。

2012年7月17日火曜日

YUI / Cloudy

WHAT'sIN ワッツイン 2006年10月号の「I remember you」リリース期の1ページのみのインタビュー記事を見つけた。2006年はYUIにとって最大の転機になった年なのでこういうインタビューがやたらと多い。宣材写真と短いインタビューのみで特筆する内容もないが、C/W「Cloudy」についてYUIが語っている部分だけ取り上げて引用したい
「ちょっと大人っぽい曲を作りたいというイメージがあって、そこに近づけるようなコード進行を先に考えたので、口ずさんで作る曲とは違った雰囲気になったんだと思います。」

「恋をしてるときって、相手の気持ちが見えないのがいちばん不安だと思うんですね。想いを通わせたいのにという切実な思いが、ストレートに出た詞になったと思います。大人っぽ過ぎるとカッコ悪いし、子供っぽ過ぎるとつまんないしっていうあたりをすごく考えながら言葉を選びました。ひずんだギターがザクザク入っている中で、気づけば気持ちをぶつけるように歌ってましたね。」
Cloudyはコード進行を先に考えた曲だということが語られている。大人と子供の間の微妙な位置取りに気をつかってYUIが選んだ言葉にも注目だ。

そしてもう1冊、PATiPATi 2006年10月号からも「Cloudy」についてYUIからの言葉を引用してみたい
■「Cloudy」は1stアルバム「FROM ME TO YOU」の候補曲だったそうですね。

そうです。これは曲も歌詞も、大人っぽくてせつない感じにしたいと思って作った曲なんですけど。

■テーマとしては、ちゃんと人とつながっていたい、というような。

恋人でも友達でも、誰に対してもそうだと思うんですけど、相手の気持ちが見えないっていうのがいちばんの不安要素じゃないかな、と思って。会話がなければ、どれだけ一緒にいてもなんにもならないし、何より不健全じゃないですか。そういうことを、恋っていう切り口で書いてみたんですけど、それで音のほうも、ちょっと不安な感じを出したくて、ザクザクしたギターを入れてみました。
あとこの号では、映画ロケ地めぐりをしていて「I remember you」PV撮影中のYUI&スタッフご一行に遭遇してしまうという、ミラクル伝説をつくった女の子2人組についてもちょっと言及されている。
映画に出てくる場所を見たいからって。それが無性にうれしくて、失礼だとは思ったんですけど、思わず話しかけたりして。

あれっ!?なんで雨音薫がなんでここにいるの……?って(笑)。
YUIという人は人見知りキャラなようでいて意外に、その場にいた関係ない人に話しかけた的エピソードを披露している。それも曲作りに活かすために必要な積極性なのかもしれない。自分もいつかその場にいて話しかけられたい。

2012年7月16日月曜日

宮崎あおい「少年メリケンサック 」(2009)

「少年メリケンサック」をついに見た。長年なんども何度も手にとろうか迷っていたが、消去法でこれに決断した。
ぶっちゃけ 宮藤官九郎がニガ手だったのだ。ハマれば面白いかもしれないが、苦痛な時間を過ごしてしまう可能性を捨てきれなかった。なにか勘違いをした映画かもしれないし。

なにせ監督はかつて、自身がファンだった田中麗奈を主演にメチャクチャをやってしまったあの宮藤官九郎なのだ。それにひたすら中年男性の悲哀を描いたものだとせつなくなるのだが、これもいちおう音楽映画で見どころもあるんじゃないかと期待して見始めた。

結果、おもしろかった。やはり監督が好き勝手やっているが方向として自分とそれほど外れていない。もうすこしテンポがよくて爽快なものだったらもっといい。

裏で手を引くピエール瀧が極悪。宮崎あおいの顔に牛糞投げつけるキムニィが非道。自分もあんなライブへ何度も行った事あるけど、あそこまで酷くない(笑)。ここまで音楽性が酷いとそもそも客が来ない。

あと、パンクの伝説・遠藤ミチロウが居酒屋店長役で出てきてびっくり!すかした対バン役でサケロックが出てきてびっくり!インディーズバンドのライブハウスツアーって実際こんな感じなんだろうなと思った。
そして何よりも、宮崎あおいが可愛い(>_<) 衝撃的にカワイイ!美人とは誰も言わないけど、愛くるしさといったらない。

なんとこの映画は「篤姫」撮影中に撮られていた。とんでもないことだな。カントクの無茶な要求にここまで答えることはないのに。表情をクルクルと変えて怒って泣いて、「あーもう、どうしよう~」という困った表情したり、彼氏にベタベタに甘えたり、そして泥酔。どれもが可愛さの限界を超えていた。

演技が舞台っぽいなと思った。実際舞台を見ているような感覚。まあカントクが自分の好きな女優で見たい映画を撮っただけなんだが、もっと早く見ればよかった。

佐藤浩市はちょっと違和感を感じた。宮崎演じるかんなに「彼氏、〇〇〇でかい?」って何度も聞くような最低なアナーキーな下品さが似合わない。
宮崎あおいを見るとぶっちゃけ、「あ、このひとバツイチなんだな‥。」っていつも思ってしまう。

2012年7月15日日曜日

行田の古代蓮、忍城、古墳、ゼリーフライ

埼玉県は意外に広くて、行田市は電車でもクルマでもちょっと遠い。先週、友人と数年ぶりにこっち方面までドライブにつきあった。この時期の行田は蓮が咲くので県内から観光客でにぎわう。この日も暑かった。
その昔、水道施設建設のために地面を掘っていたら、そこに1500年前の蓮が咲き出してしまったという。地中深くに種が眠っていたんだな。そして現代、多くの観光客がやってくるようになった。行田市としてはラッキー。こんなに広い古代蓮の里。しかもタダ!
蓮は早起きしていかないといけないって聞いたけど、13時ぐらいだったけど多くの花が咲いていた。それにしても暑くてクラクラする。極楽浄土のようだ……。
ごくらくごくらく。あまりに暑いので古代蓮会館でアイスなど食べて涼む。
大きなカメラと三脚をもったおじさんたちがたくさんいたけど、自分のiPhoneでもこんな写真は撮れちゃう。
近年、「のぼうの城」として有名になった忍(おし)城へ移動。行田の行政施設が集まる場所はかつての忍藩の中心地。自分はまったくそんな藩があったなんて知らなかった。

これは昭和になって再建された3階建ての櫓。内部は博物館の展示室。入館料は200円。それほどのお宝はなかったけど、繁盛してた。

この城をかつて石田三成が水攻めしたものの失敗。周囲は一面泥田という天然の要害。この様子はこの秋公開の映画に描かれるらしい。
行田は意外に見どころが多い。さきたま古墳群へ移動。自分は過去2回ここへ来ているが、真夏に来たのは初めて。さいたま県の名前の由来。古墳時代は関東ではこのあたりが一番栄えていたんじゃないかと個人的に思っている。

その昔、この稲荷山古墳から出土した鉄剣に金象嵌の文字があることが判明して大騒ぎになった。古代史に関心がある人なら誰でも知ってる国宝がこの近くの博物館で見ることができる。
古代のロマン……。暑くて登るのも汗をかく。古墳を見て歩くのはやっぱ冬がいいな。
このあたりも低湿地で沼だらけ。水路が廻らされた水田地帯。その昔は移動は小船じゃないと出来なかったようだ。
最後に行田のめいぶつ「ゼリーフライ」(80円)を初めて食べた。おからと芋を練ったものを揚げたB級グルメ。ぶっちゃけコロッケみたいなもの。名前を聞くとびっくりするかもしれないが、ゼリーが揚げてあるわけではない。

ちなみに、この店は古銭の自動販売機があることで有名。友人が100円で試したが、昭和17年の1銭アルミ硬貨が……古銭じゃないじゃん!
鉄剣の里「稲荷山うどん」、はにわサブレ、蓮の花の和菓子をお土産に選んだ。
というわけで、行田は一度は行ってみるべき場所。ただ、公共交通だけではツラいので、秋になったらレンタサイクルで見て回るのがいいと思う。