埼玉県は意外に広くて、行田市は電車でもクルマでもちょっと遠い。先週、友人と数年ぶりにこっち方面までドライブにつきあった。この時期の行田は蓮が咲くので県内から観光客でにぎわう。この日も暑かった。
その昔、水道施設建設のために地面を掘っていたら、そこに1500年前の蓮が咲き出してしまったという。地中深くに種が眠っていたんだな。そして現代、多くの観光客がやってくるようになった。行田市としてはラッキー。こんなに広い古代蓮の里。しかもタダ!
蓮は早起きしていかないといけないって聞いたけど、13時ぐらいだったけど多くの花が咲いていた。それにしても暑くてクラクラする。極楽浄土のようだ……。
ごくらくごくらく。あまりに暑いので古代蓮会館でアイスなど食べて涼む。
大きなカメラと三脚をもったおじさんたちがたくさんいたけど、自分のiPhoneでもこんな写真は撮れちゃう。
近年、「のぼうの城」として有名になった忍(おし)城へ移動。行田の行政施設が集まる場所はかつての忍藩の中心地。自分はまったくそんな藩があったなんて知らなかった。
これは昭和になって再建された3階建ての櫓。内部は博物館の展示室。入館料は200円。それほどのお宝はなかったけど、繁盛してた。
この城をかつて石田三成が水攻めしたものの失敗。周囲は一面泥田という天然の要害。この様子はこの秋公開の映画に描かれるらしい。
行田は意外に見どころが多い。さきたま古墳群へ移動。自分は過去2回ここへ来ているが、真夏に来たのは初めて。さいたま県の名前の由来。古墳時代は関東ではこのあたりが一番栄えていたんじゃないかと個人的に思っている。
その昔、この稲荷山古墳から出土した鉄剣に金象嵌の文字があることが判明して大騒ぎになった。古代史に関心がある人なら誰でも知ってる国宝がこの近くの博物館で見ることができる。
古代のロマン……。暑くて登るのも汗をかく。古墳を見て歩くのはやっぱ冬がいいな。
このあたりも低湿地で沼だらけ。水路が廻らされた水田地帯。その昔は移動は小船じゃないと出来なかったようだ。
最後に行田のめいぶつ「ゼリーフライ」(80円)を初めて食べた。おからと芋を練ったものを揚げたB級グルメ。ぶっちゃけコロッケみたいなもの。名前を聞くとびっくりするかもしれないが、ゼリーが揚げてあるわけではない。
ちなみに、この店は古銭の自動販売機があることで有名。友人が100円で試したが、昭和17年の1銭アルミ硬貨が……古銭じゃないじゃん!
鉄剣の里「稲荷山うどん」、はにわサブレ、蓮の花の和菓子をお土産に選んだ。
というわけで、行田は一度は行ってみるべき場所。ただ、公共交通だけではツラいので、秋になったらレンタサイクルで見て回るのがいいと思う。
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