2012年7月19日木曜日

ラフ ROUGH (2006)

中高生向けの夏休みアイドル映画と云うジャンルがあるが、これがまさにそれ。あだち充原作漫画を長澤まさみ主演で映画化した「ラフ」だ。

これ、DVDで出た直後に観ているのだが、いつものように500円で売られているのを見つけて久しぶりに見てみようということになった。長澤まさみはミドルティーン時代から大人気アイドルで、映画DVDもよく売れたらしくて、市場に多いためにどれも安価で手に入る。

自分も含めたまさみオタたちの間で、「タッチ」「ラフ」はワーストのワンツーということになっている。自分はそれほどあだち充漫画を読んだこともないけど、内容が相当に退屈に感じた。

学生時代の日常にそれほどの事件が起こるわけじゃない。交通事故を起こすぐらいしかドラマになるような悲劇のネタがない。

公開当時から水着シーンばかり話題に上る。2006年にこれを映像化しようと考えたら、まずまさみしか考えられなかったかもしれないけど、まさみに水着を着せてソロバン弾いている大人たちが想像できてしまう。
東宝シンデレラにまさみが選ばれたとき、審査員を務めた役員たちの話だと、それほどでもなかった評価を一気に高めたポイントが、当時12歳のまさみの水着姿だったという。あまりに脚が長い。そういうポイントを見極めるオトナたちっていやだな‥。それがあるから今のまさみがいるのだが。この映画でもまさみは他を圧倒するスタイルのよさだ。痩せている。
映画の内容自体はどうでもいい。まさみだけ見よう。
今見てみると、まさみの声が可愛らしすぎると感じる。同姓の反感を買うほどに甘い少女のしゃべり方だ。実際その後そうなってしまった。映画とドラマに注目作がない状態が2011年までつづく‥
まさみは「以前は自分をアイドルだと思っていた。」「誰からも好かれたいと思っていた。」という。長澤まさみを演じていたんだな。
そして、自分で自分の殻をぶち破ったまさみ。
第2ロケットに火が点いたようなまさみ人気が続いている。 ずっと忙しくしていてくれれば悪い男も寄り付けないだろう。日々不安と闘う俺。

まさみのキャリアをつくってきた主演作を今こうして見てみると、必ず必要だった道だなと感じた。当時は期待が大きくて、見て失望したけど6年たって、最初からアイドル映画だと覚悟をして見れば十分楽しめる。長澤まさみが美しい。愛してる。
安っぽい刑事ドラマとか推理ものじゃなくて、大人が見ても傑作!という映画が必要。じっくり脚本を選んでほしい。東宝の看板女優まさみには銀幕のヒロインという言葉がふさわしい。

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