2015年2月28日土曜日

東京プレイボーイクラブ(2011)

自分があまり見ないタイプの映画「東京プレイボーイクラブ」を見た。臼田あさ美を見たくて。こんな映画の存在をまったく知らなかったのだが、臼田あさ美のことをいろいろ調べていて知った。

普段は寡黙に過ごしているけど暴力の衝動を抑えきれないブチギレ中年男・大森南朋が、職場にやってくるサイコパスクレーマー浪人生をまず一撃で即死。地元にいられなくなって東京へ。旧友と再会し居酒屋で飲む。

便所で「なに見てんだよ、あ?」と絡んでくるチンピラをボッコボコにする北野映画みたいな展開のバイオレンス。そしてユーモア。こんな映画絶対見たくないわ~。東京の盛り場とかこんなチンピラだらけなのか。風俗店の路地裏とか修羅の世界。絶対行きたくないわ~、って思ってたらロケ地が赤羽のOK横丁じゃん!

その兄貴分が「お前、この街の人間じゃねえな。オレの弟にこんなことしてタダで済むと思うなよ」と割って入ってきた小太りヤクザも、暗い通りで油断してるところを半殺しにする大森、強えぇ……。ケンカは最初の一撃が肝心。

世間ではこんなふうにチンピラがボコボコにされるのを見てスカッとする層がいるんだな。登場人物の男はみんなケンカして、女はみんなバカ会話という……そういうドイヒー世界観な1本。事務所の金庫には必ず鍵をかけとけ。

臼田はチンピラの女、ぼんやりした役であんまり目立たない。大森南朋と小市民風俗店経営者・光石研はさすがのキレキレ名人芸。大森南朋って今まで読み方知らなかった。「なお」って読むんだな。

臼田がイヤホンで音楽聴きながら本読んでる後ろで風俗店従業員チンピラ男が慌ててるシーンとか画的にコントっぽくて面白い。成り行きと泥沼。スピード感があってテンポがいいけど酷い話。え、これで終わり?続編作るつもりだったのかな。主題歌はエレカシ「パワー・イン・ザ・ワールド」。

2015年2月27日金曜日

天国の本屋~恋火(2004)

これをまだ一度も見たことがなかったので見てみた。「天国の本屋~恋火」、竹内結子の代表作的な扱い。

篠原哲雄によるハートウォーミングなファンタジー、ぶっちゃけ自分はこの手の映画が苦手。自分が見たいと思うような映画ではなかった。うーん、世間的にはこういった映画が感動作という評価なのか。天国と現世で竹内が一人二役でドラマが同時進行。こういう死者をテーマにした人間ドラマが日本人は本当に好きだな。自分には何も響かなかったし退屈してしまった……。

竹内結子主演映画の代表作に「黄泉がえり」「いま、会いにゆきます」があるけど、なんでこんなにも死者ファンタジーが多いのか?同じような企画ばかりなのか?「黄泉」はまさみが出演しているので、まさみシーンだけ見たことあるけど、これからもたぶん見ることはないと思う。

冒頭でピアニスト玉山の弾くシューベルトのピアノ五重奏曲の第4楽章、クラシックに馴染みのない視聴者はどうしていきなりクビになるのかわからないと思う。玉山のピアノは「えっ?!」っていうギリな演奏を演技上していて感心した。そりゃクビになるわ。

俳優にピアノ弾かせるドラマはなかなか厳しいものがある。一流のピアニストがつくる曲ってあんなものなの?

この映画の主要キャスト、原田芳雄は亡くなったが、竹内、玉山、香里奈、新井浩文、大倉孝二、みんな今でも一線で活躍中。この映画は10年前のものなので、今ではみんな10歳年をとっているのだが、芸能人はみんなイメージが変わっていない。年を取らないし若い。香川照之は10年前の段階でおじさんだ。

夏の北海道の風景がステキ。道がまっすぐで草が爽やかにそよいでる。天国は北海道の風景みたいな場所ってことだな。

2015年2月26日木曜日

伊丹十三 「タンポポ」(1985)

この映画はおそらく日本映画史上もっとも面白い。自分的には全年代ランキングでも5本に選んでもいい傑作。昭和日本が舞台なのに主人公の名前が「タンポポ」って、おかしいだろ……。

「あまちゃん」でヒロインのおばあちゃんだった宮本信子がヒロイン。亡き夫から引き継いだラーメン屋を、小学生の息子を育てながら1人で切り盛り。だが、このラーメン屋が暗くて不味くて惨め……。流れ者のトラック運転手ゴロー(山崎努)がタンポポとともに行列のできるラーメン屋にするべく奮闘する……という話。

この映画、公開当時「ラーメン・ウェスタン」と呼ばれていた。西部劇のようなラーメン映画。山崎はずっとカウボーイみたいな帽子をかぶりっぱなし。

ラーメンに止まらず「食」という壮大なテーマに挑んだ圧倒的にバカバカしいめちゃくちゃな作品。伊丹十三(1933-1997)監督の残した大傑作。伊丹十三は「お葬式」「マルサの女」も有名だけど自分は見ていない。

この映画、日本映画界でおなじみの面々が次から次へと登場し話を脱線させる。通りかかった人に主役が移っていく。そして、すべてのエピソードで必ず笑いを取る。映画というものはこれぐらいアイデアに満ち溢れていないとダメ。最初から最後までめちゃくちゃ可笑しい。大滝秀治がモチを喉に詰まらせるシーンも抱腹絶倒。食品スーパー店長の津川雅彦と食品テロばばあとの争いも意味不明。渡辺謙さんも若い!白いスーツ姿のマフィアのボス・役所広司も若い!

役所広司は官能シーン担当。情婦との生卵の口移しでのやりとり。この映画、「食」に関するすべてを扱っているのだが、「食と性」を同時に描いたシーンは映画史上でこれしかないのではと思う。家族でお茶の間で見るには適さない。

海女の少女(洞口依子)から牡蠣をもらい食べようとして役所は口を切る。鮮血のついた役所の唇を少女が糸引きながらべろべろと舐めるシーンが異常にいやらしい。撃たれて血まみれの役所と情婦の会話も「それ今話す必要ある?」って突っ込むわ。「そうね、わさび醤油なんか合うわね」で爆w そしてこの女優、以前見たときは気づかなかったけど黒田福美だったんだな。

この映画は世界的に有名で、今日のアメリカでのラーメン人気に一役買った作品でもある。「食」「グルメ」をテーマにした映画はどれも「タンポポ」を超えられないと思う。「ラーメン」をテーマにした映画がまったくないのはこの映画がすごすぎるからかもしれない。

音楽がグスタフ・マーラーの交響曲第1番とフランツ・リストの交響詩前奏曲だ。大げさすぎて良い。目指すラーメンがついに完成するシーンでは自分もつい涙。

吉高由里子が最近この映画を見たとツイートした。とくに感想がなかった。何か言ってくれ、吉高。

この映画を見たことない人は損をしていると思う。死ぬまでに一度は見ていい1本だ。

2015年2月25日水曜日

鎌倉能年喫茶

鎌倉へ行ったついでにもう1箇所目的地があった。女子カメラ 2012年6月号「旅とカメラと鎌倉さんぽ」で能年玲奈が行った鎌倉の老舗喫茶店「門」へ行ってみることにした。能年と同じ席に座ってやる!

だがしかし、行ってみたら、ない…。

なんと、2013年に「喫茶 門」は隣の「小町薬局」ともども、ビル建替えのために既になく、「コメダ珈琲」になっていた…orz

門は北鎌倉にも店があるのだが、能年が座ったソファーじゃないと意味がないので断念。じゃあ、気を取り直して第2候補。

能年がクリームあんみつを食べていた「イワタ珈琲店」へ。

だがしかし、2015年2月2日から3月3日まで耐震補強工事のために休業中……。店の貼り紙を見て立ち尽くす。

なんとプランBまでもが破綻。「クリームあんみつ」を同じ席で食べるつもりだったのに。

結局、小町通りの「鎌倉壱番屋」で煎餅を、御成通りの「お菓子の店 鎌倉小川軒」でレーズンサンドを手に入れて帰路についた。

ちなみに、能年玲奈にとってこれが初めての鎌倉。能年がケータイ以外のカメラで撮ったのはこの雑誌の取材が初めてという正真正銘のカメラ初心者。このときのカメラはOLYMPUS PEN Lite。

能年はその後、Canonのミラーレス一眼のCMをしている。CMでの能年と同じような反応をこの雑誌取材でもしたと思われる。

2015年2月24日火曜日

能年ホットロード巡礼へ

「もう一度あのころのあの子たちに会いたい…。会いたい!」

映画見て即、土曜日の朝からロケ地へ。ま、江ノ島周辺は何度も行っているのでそれほど行ってみたいと思う場所もなかったので、まだ行ってない場所のみを選んで友人と出かけた。三浦にはついこの間来たばかり。
藤沢市は「ホットロード」ロケ地巡礼者のために市内ロケ地マップを出して誘致に力を入れているのだが、それ以外の場所はそうでもない。車でなければ行けないし。ここは三浦市金田漁港。スーパーフリーに追いかけられた和希とえりが逃げ込む場所。
予告編公開の段階からこの場所は特定できた。そこに「レストラン金田」の看板があったから。
逃げてーー!和希が隠れた戸棚も探してみたが、あるわけないか。なんとなく捜し歩いた後、レストラン金田でランチ。
片瀬海岸の西浜の芝生、暴走族の抗争でボコボコにされた春山が和希と座ってた場所。
ここがロケ地ですよ~という立て札があった。この日は多くの人が海岸に繰り出していたのだが、この芝生には誰もいなかった。ロケ地をめぐる人は少ないのかもしれない。
芝生の場所から歩いてヘトヘト。橋が人が多すぎて歩き難い。江ノ島には過去3回ほど来ているのだが、参道へ進まずマリーナのある左手に進む。こんな灯台があることを今まで知らなかった。釣り人が多すぎてしっかり能年ポイントを観察できなかった。
その後、観光客でごった返す参道へは一切行かず、江ノ島1丁目のあたりを散歩。江ノ島は時間の止まったかつての漁師町。昭和な風景の通りがあった。
PS. この巡礼からなんと2週間後にまた三浦市まで出かけた。そのついでに未踏地だった三浦市の旧三崎中学校へ行ってきた。ここは現在三浦市役所の第2分室になっている。どこもかしこも廃校だ。神奈川は特に統廃合が多い。

春山に中学校まで送り届けられた能年和希が春山に頭突きをくらわす場所。
実はこの場所はかつて三浦氏が支配し、北条早雲に攻め落とされた中世の山城・三崎城のあった場所。ここへ行った後に城ヶ島へ行ったのだがそのときの旅行記はまた次回に。

2015年2月23日月曜日

YUI メジャーデビュー10周年

2015年2月23日という日はすべてのYUIファンにとってもっとも重要な記念日だ。2005年にYUI(17)が「feel my soul」でデビューした日からまる10年の記念日。とくに何か新しいこともないのだが、だらだら書くのがブログというもの。
自分は常にYUIの過去を振り返ってきたので、記念日だからといって特別な感慨もない。だが、2005年に突然福岡から現れたYUIが、日本の音楽業界で10年の間、変わらない尊敬と愛情を受け続けていることはすごい。
YUIが自分のペースで音楽をやりたいと言い出したとき、「川本真琴のようになる」と心配したのだが、実際のところ結局そうなってる。この2年ちょっとで出した円盤は2枚だが、メディア露出というものがまるっきりなくなった。歌声とコメントは伝わってくるものの、具体的に日々どんな生活を送っているのかなど、ファンとして知りたいことがなにもわからなくなった。
最近ファンになった人は知らないと思うけど、2009年ごろまでYUIと絢香、2011年以後はYUIとmiwa、双方のファンは互いに意識しあう間柄だった。自分はともに聴いてたし好意も持ってるけど。でもまさか今の絢香やmiwaの活躍ぶりをうらやましいと思うようになるとは思ってもみなかった。「望んでる答えも 見えるけど」「いい子にしてたら もっとうまくやれたのに」、YUIももうちょっと器用にできないものか?って思うこともある。
音楽ライター市川哲史氏はかつてYUIを「伝いたいメッセージや言葉があるというより、自身が音楽を気持ちよくやれればいいタイプ」と2011年に雑誌で書いた。80年代から多くの音楽アーティストと接して見てきた市川ならではの底意地の悪いするどい慧眼。一方ファンの大多数は「YUIはそれでいい」と認める。YUIもファンも達観してる。
YUIがテレビで紹介されるとき、今でも「同世代からの熱い支持」という一文がつくことが多い。YUIが経験して思って歌詞にしたことは聴き手の心を揺さぶった。YUIの強さとメンタルの弱さを想うと、YUIは憧れでもう1人の自分…だと多くの人が共感する。デビュー時の「尾崎豊の再来」「天使の琴声」というフレーズはすごい。YUI以後、YUIほどのカリスマは見出せなかった。YUIはもっと強気に何でもやってくれたらいいのに。
YUIの10周年を自分は数年前から勝手にいろいろと楽しい想像をしていた。だが、まったく何もないままこの日を迎えた。せいぜい私的にYUI&フラフラ全曲オールナイトカラオケマラソンとかするしかない……って。自分はしないけど。

yuiから何かコメントを待ってみたが、おそらく何もない。YUIにとっては大人たちが勝手に決めた日程のひとつにすぎないのかもしれないが、ファンにとっては心にYUIという不可侵の領域が誕生した建国の日だ。これからも大事にしたい。
何かこの10年を振り返った楽しい記事を書こうかとも思ったのだが、結局YUI時代になってしまうけど、最後にYUIの個人的にツボだった過去のワンフレーズを挙げたい。
  • 「来ちゃいました」 ステレオポニー解散ライブにゲスト出演したYUIの最初の一言。
  • 「見ちゃいました」 2011年に知恵の輪がマイブームに。テレビの音楽番組で解き方をインターネットで調べていることを暴露されて一言。
  • 「あ、GAP!」 YUIラジオで一番笑ったエピソード。これ、自分もたまにあるけど1年時間差はない。
  • 「リクガメですか?」 5thツアーで今年の抱負で客席から「カメ、飼う!」という声に対しての一言。
  • 「ザギンでチャンネーとシース!」 3rdツアーNHKホールでの「OH YEAH」ご当地コール&レスポンスでの一言。「美女木ジャンクション!」もツボ。
  • 「変態に古いも新しいもない」 最近のものから何かひとつ選ぶとしたら「空気」解説での一言。
YUI名言、YUI迷言はひとそれぞれたくさんあると思うけど、思い出そうと思って思い出せるものではない。日々日常でハッと思い出すYUIの歌詞がある。言葉がある。

女性シンガーの場合、aiko、中島みゆき、松任谷由実といった例外もあるけど、30歳を過ぎたり結婚したりした後は人気は長期安定低落傾向を示していく。だが、女子高生のさだまさしファンがいたりするように、YUIが好きという小学生もい続けると思う。そのためには定期的な配信や連載が必要だ。フラフララジオとか配信できないものか。

2015年2月22日日曜日

愛と誠(1974)

70年代に大人気だったというマンガ「愛と誠」は、2012年の妻夫木聡&武井咲主演の三池崇史カントクのリメイク作によって、自分は初めてその存在を知った。

西城秀樹初主演映画の「愛と誠」はツッコミどころ満載のめちゃくちゃな映画だと聞いていたのだが、自分の認識は間違っていた。
三池カントクのリメーク「愛と誠」のほうが圧倒的にめちゃくちゃじゃん。

オリジナルを見てみようという感覚で「愛と誠」を見たのだが、確かにちょっと変な映画なのだが、三池版ほどじゃない。そもそも三池はなぜミュージカルにした?この映画を見ている前提でのパロディ?

武井咲の早乙女愛は勘違いサイコパスお嬢様コントだったが、こちらの早乙女愛は常識人。そして、どう見ても高校生じゃない岩清水弘。三池版では斉藤工だったのだが、「僕は君のためなら死ねる」というたびにスリッパで叩かれるのがデフォだと思っていたら違うのかよ。熱くてくさい台詞を吐くだけだった。
みんな真面目に熱演している。ちなみに、斉藤工という俳優が自分的にブレイクしたのは三池版の岩清水役だった。

この映画の美少女ヒロイン早乙女愛はオーディションで4万人の中から選ばれたそうだが、暗い表情の棒演技が今見るとすごく新鮮!それに、「たった今すごく不味いものを食べました」というような表情と眼差しがCAN'T BUY MY LOVE のころのYUIの雰囲気にクリソツ!これはヤバい。

映画のクライマックスが河原で石を投げ合うって、暗くてぜんぜん見えない…。石に当たって倒れた早乙女を抱きかかえて大賀誠が歩き出すところで突然終わり。ええぇっ?!

この映画は後に続編が2作も作られた。映画での役名がそのまま芸名になった早乙女愛はこの時代の人気アイドルだったらしい。
調べてみたら2010年にアメリカで亡くなっていることを知った。享年51、ご冥福をお祈りします。続編も見ようと思う。

2015年2月21日土曜日

司馬遼太郎 新装版「戦雲の夢」

司馬遼太郎の新装版「戦雲の夢」(講談社文庫)を読んだ。この本は土佐22万石の大名・長曾我部盛親を主人公に関が原、大阪の陣を描いた小説。
自分にとって長曾我部ってまったく馴染んでない戦国武将。今まで見てきた大河ドラマでもまったく印象にない人物。

四国全土を制した長曾我部元親の四男・盛親を司馬は24歳の若者の青春から書き始めている。さすが司馬遼太郎だ。いろいろと面白すぎた。

土佐の家督を継いだ盛親、独りで家来・弥次兵衛の屋敷へ。「誰もいないのか。俺だ、あがるぞ」→「ざざーっと水の音」→「お、風呂場にいるのか」→「おう、俺だ。開けるぞ。ガラッ」→「風呂桶持った全裸の妹が呆然と立っている」→「兄・おこ」→「あー(ポリポリ)、めんどくさいから言い訳とかしないけど」

こんなシーン、マンガでしか見たことない。萌えイラストの挿絵とかあったら司馬遼太郎はさらに若者に読まれるんじゃないかな。鋭い人間観察眼による人物描写、人生哲学、そしてラブコメ。司馬は4人の美少女を登場させて恋と性愛を描いている。司馬の筆の技量に感心しかしない。

長曾我部盛親が土佐を失い、掛川の山内一豊が土佐を手に入れた差は、石田(長束)の守る水口ノ関を突破して家康と連絡を取れたか取れなかったかの差しかない。
あと、中央政界が激変する最悪な時期に元親が死に土佐の家督を継いだばかりで、他大名と面識もなかった。土佐の家臣たちが勇猛なだけで誰も中央政界のことがわからず的確なアドバイスがなかった……。

結果、西軍側に与してしまう。盛親は別にバカじゃなかった。関が原に布陣してみて毛利、吉川を見て「あら、なんかおかしい……」って気づいた。単独で長曾我部軍が家康に襲い掛かっていたら結果は全然違っていたかもしれなかった。

島津みたいに故郷に帰って徹底抗戦したらよかったのにって思う。恭順投降して京都所司代監視下の牢人生活へ。ここ、全体の3分の1ぐらい占めるけど、司馬の筆のおかげで飽きることがない。

大阪の陣も早々に「こりゃ負けだな」って気づく。武士としての死に場所が欲しかっただけだな。この人は運だけがなかった。

読んでるときに考えていた勝手な個人的キャスト 近衛倫子(プライドの高い貴族の娘)ほりき○まき、田鶴(唯一愛した少女)たけ○えみ、阿咲(所司代の諜者で悪女)まさみ、お里(最後の女)広○すず、でお願いしたい。

2015年2月20日金曜日

能年玲奈 「ホットロード」(2014)

ようやくDVDになってくれたおかげでこいつを見れる。2014年、話題の少なかった能年玲奈の主演作「ホットロード」だ。

これ、またまた三木孝浩監督だ。マンガ原作で旬の若手女優主演作というとここ数年すべてこの人!「ソラニン」では宮崎あおい、「管制塔」では橋本愛、「僕等がいた」では吉高由里子、「陽だまりの彼女」では上野樹里、「アオハライド」では本田翼……、すべて見てるか見る予定。どんだけ便利な売れっ子監督なんだ!

「ホットロード」も能年主演だからヒット確実。人気女優相手だとじっくり時間かけて撮影して編集してって余裕も無いだろうに、プレッシャーとか感じないのか?なんか、すごい監督だ。
開始から短時間で視聴者をひきつける。

これ、80年代にヒットした少女マンガらしいけど、もちろん未読。なんと初の映像化。20歳超えた能年が中学生やってるってすごい。能年和希の相手が誰であっても蔑むような冷たい目がたまらないw 

能年和希、いついかなる瞬間も完璧にかわいくてつらい。「俺の女とかいうやつ嫌いだし!」 ~♡ 湘南の海沿いの道を走る能年を見て、ほっぺをつままれる泣いてる能年を見て、かつての誰かを思い出した。能年がすごく大人に見えた。熱演だった。やはり能年のポテンシャルはすごい。

80年代の不良と暴走族を描いてる。細かいとこで80年代を演出。遠景でバックに映ってる江ノ島の灯台も先代のものにCGで描き変えてあるのがすごい。

中学生が暴走族の集会とか行くなよ。車運転してる大学生にナンパされるなよ。

春山役の俳優の演技と存在感が素晴らしい。スターのオーラも感じた。

母親役は木村佳乃。不良中学生を持った親はつらいよ。能年和希から蛇蝎のごとく嫌われる。エレクトラ・コンプレックスか?「なんであんなこというのぉ~」と布団かぶってクヨクヨと泣いてるのは呆れるほど哀れ。能年と親子って似合わなすぎだろって思ってたけど、意外に合ってたかも。

えり役の竹富聖花は現役ノンノモデル。以前から表情が暗いのが気になってた。根っから明るい感じはしない。今は女優として頑張ってるようだ。この子、能年より年下なのか。

この映画、ヒロインが不幸なので見ていてつらいけど、原作も脚本もよかったのかもしれないが、自分の期待を大きく上回った。2014年は映画2本だけだったけど、能年玲奈はじっくりと良い脚本の映画を選んでいいと思う。そうしていい立場にいると思う。

重要な場面で何度も何度も挿入される江ノ島のカットが印象的。江ノ島はいつもそこにいて我々を見ている。

2015年2月19日木曜日

コニカ レコーダーで撮る

KONICA RECORDERというカメラを昨年秋に手に入れた。いつものようにハードオフを物色していて、カセットウォークマンのジャンク箱の中からこれを見つけ出したとき最初はKodakのディスクシステムのカメラだと思った。「あー、はいはい。これ、フィルムがもう手に入らないんだよな」と戻そうとしたのだが、ちょっと待てよ。

フィルム室を開けてみて「あ、これはKONICAのハーフサイズカメラじゃないか!」って。確かにこのハーフサイズカメラはカセットウォークマンか何かと勘違いする。それだけデザインとネーミングが画期的。1984年発売。

35mフィルムを使用するカメラの中でこれほど薄いカメラを他に知らない。216円でゲット。

家に持ち帰っていつものようにアルコールを染み込ませた綿棒で掃除しながら観察。ボディがアルミ製なので擦り傷だらけ。べたべたした変な汚れもある。モルトが劣化しているので張り替える。
フィルムが縦方向に送るタイプなので京セラサムライのように通常の構えだと横構図になるハーフサイズ。単三電池2本とテスト用フィルムを入れて動作を確認してみて特におかしな箇所は確認できない。だが、フラッシュだけはまったく点く気配がない。コンパクトカメラでフラッシュがつかないのは致命的だが、自分はほとんどフラッシュを使わないので、ま、いっか。216円で手に入れたカメラだし。分解は極力したくない。
それにしてもデザインがすばらしい。ボディを横に引き伸ばすとレンズと測光測距窓が現れる。HEXANON 24mmF4という表記が写りを期待させる。いつものように業務用フジISO100の24枚撮りを入れて友人との旅行に連れて行った。
ざらざらした画質と周辺光量の落ち方がとても個性的。シャッターを押すことしかできないカメラだが、これは楽しい1台だ。
だが、被写体を水平垂直に捕らえるのに失敗したカットが多かった。真ん中に置いたつもりでもずれていた。

2015年2月18日水曜日

FLOWER FLOWER 「色」 初回盤

というわけでいつものようにTSUTAYAフラゲでFLOWER FLOWER の「色(しき)」をゲット。最近は事前にいろいろと聴く手段があってCDは高音質で再確認するだけになってるのだが、このCDの音が持ってる情報量にいろいろと驚くことがあった。

まずDVDを晩御飯食べながら鑑賞。事前の予想とほぼ同じ「橋本愛と小森集落の四季」ヒーリング映像。これが1枚のDVDとしてすごくいい。DVDであっても画質は充分にいい。

ちょっと意外だったのが「春」から始まったこと。ま、日本の場合はそれが自然かもしれないが、我々は昨年の「夏」から馴染んでいたし、歌詞が映画とリンクしてると勘違いしていたので「おや?」って思った。でも、「冬」を聴くとこれを最後に置くべきだなって思う。それにしてもむらじゅんのストリングスのアレンジは大作。

今回は配信は買わなかったので初聴き。音に関してはYUI時代とはぜんぜん違うなとあらためて思う。yuiになってから聴いてないという人もいるみたいだが、ボーカルの唯一無二の魅力と存在感は変わりない。同じ時代を生きているのにFLOWER FLOWERを聴かないとすればとてももったいない。

曲間をつなぐ「entr'acte」はおそらく大体のことだけ決めて自由に録ったテイクの中からベストなものを選らんだんだろうか。これはちょっとびっくりする。YUI時代もアルバムには1分ほどの場面転換的な1曲を入れていた。四季の間にインタリュードが必要と考えたのはyuiなんだろうか。普通はバンドのほうが不自由になるはずなのだが、ダイアリーとかを読むとyuiが主導権を持ってるっぽい。「実」と「色」は音にyuiのディレクションが活きてるはず。

ちょっと心配なのが「春夏秋冬」は今後ライブで演奏されていくのかどうか。去年の夏なら4曲が入ったミニアルバムが出るときにレコ発ツアーをするんじゃないか的な期待をしていたのだが、その線はない模様。4曲のうちから1曲とか選んで演奏することはあるかもしれない。ライブ定番曲になっていくかどうか注視していきたい。「夏」は夏フェスで聴きたい。もし今年も夏フェス出演がなかったとしたらそれはガックリくるけど、あってもなくても覚悟はしておく…。

歌詞カードに水彩画的イラストがある。まさかyui?って焦ったけど、ちゃんとイラストレーターの人が書いたものみたいだ。

この「円いもの2」はオリコンチャートではアルバム部門に入るらしい。ということは「色」は2nd Albumだったのか。

PS. 3月2日付(2月16日~2月22日)オリコン ウィークリーアルバムチャートが発表になった。
「色」は10位だった。ミニアルバムにしても、でんぱ組よりも、結婚した阿部真央よりも、ラブサイケデリコよりも、CAPSULEよりも下ですか……。そうですか。
それよりも、推定売上枚数が8,650枚ですか。武道館1杯ぶんですか。
かつてシングルチャートもアルバムチャートも1位の常連だったYUIなのだが、この数字を見ると、かつて第1週にYUIを買っていた層が必ずしもFLOWER FLOWERを買ってない、ってことだな。

2015年2月17日火曜日

長澤家の犬

長澤まさみが表紙のmina 2008年3月号がそこにあったので拾ってきた。108円。この見開きページしかまさみページがないのだが、ちょっと意外なことが書かれていた。
この時期、ドラマ「ラスト・フレンズ」放送開始、「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」も公開という時期。
ドラマも映画も今からすごく楽しみなんです!ドラマは同世代の人たちと一緒だし、役どころも難しいものなので今から頑張らないと!と思ってます。 
映画は戦国時代のお話で馬に乗るシーンがあるんですけど、実は私、動物が苦手なんです。動物は人間のように言葉で何かが伝わるんじゃなくて、相手のかもし出す雰囲気でそのときの心情を読み取るでしょ。だから、私が怖がっている気持ちが全部筒抜けなんですよね。それで、なかなか心を開いてくれなくて、最後まで馬に対して怖いなという気持ちはとれなかったんです。 
だからというのもあって、実家で犬を飼い始めました。“動物とコミュニケーションをとるため”に(笑)
ええっ?!まさみは動物が苦手だって?長澤家では犬を飼っていて、まさみも実家に帰ると犬の散歩をするってどこかで聞いたことあったような気がしていたのだが、長澤まさみが実家で犬を飼い始めたのはなんと20歳を超えてから。ええぇっ?!

自分の記憶が正しければ、長澤家が磐田の富士見小近くに家を建てたのはまさみが小学校低学年のころ。この家が新築のころにゴン中山・生田夫妻が長澤家を訪問し、幼いまさみとゴンは部屋の中でできるラケットを使ったゲームをして遊んだ。
このとき犬がいたと勝手にイメージしていたのだが違っていた。そういえばまさみは猫アレルギーなんだった。そういえばまさみが動物と一緒ってあんまり見たことなかったかも。

そもそも動物に慣れる目的で犬を飼うのに、東京で人気女優やってるまさみが遠く離れた磐田の実家で犬を飼ったところであまり意味がない。まさみは犬種すら話していない。実家に帰ったときにたまに触れ合ってるだけ?

長澤夫妻がまさみが傍にいない寂しさから犬を飼うという一面もあったのかもしれない。だが、まさみ父はサッカーコーチとして新潟で単身赴任したりしている。
犬の面倒は誰が見てる?ひょっとして現在、磐田の実家は母とまさみ兄夫妻と犬で一緒に住んでる?それともまさみママも新潟? 磐田の長澤家と犬は今どうなってる?
このへんのことはいくら考えたところですべて推測の域を出ない。詮索しても何にもならない。
だが、馬に慣れなかった自分を反省し、問題解決のために犬を飼う、というまさみの思考と行動のパターンは今のまさみに通じているように感じる。
かつてまさみはいつも自分を「カツゼツが悪い」と言っていた。ふわふわと舌足らずな甘い喋りが女性たちから不評だったのだが、いつのまにかハキハキと力強く喋るようになっていた。

まさみの行動はすべて女優として数年先を見越してのもののような気がする。美容と健康づくりと自分磨き。美の求道者。他の女優の舞台を見ては実際に自分も舞台に立ってみたり、北京語を学んで台湾のドラマに出てみたり、仕事の鬼。いつも自分を客観的に見ながら女優業に打ち込んでいる。
きっとあの芸大卒でサイドビジネスやってる俳優との交際も、女優として何か目的があってのことなんだよね。別に好きなんかじゃないよね?

2015年2月16日月曜日

Primal Scream / Xtrmntr (2000) / Evil Heat (2002)

この冬、あまりCDを聴かなくなってる。CDよりDVDで映画を見てることが多かったから。今年はまだ1回もライブに出かけてないし、自分も以前と変わってきたんだな。

ここんとこずっとPrimal Screamばかりかけている。とはいっても10年以上昔のCDだけど。「Live in Japan」を聴いてから、この時期のプライマルを、自分の空白を埋めるためにも聴きこんでる。これ、「XTRMNTR」、昨年12月ごろ買ったもの。

ExterminatorとかSwastika Eyesが今更ながらかっこいい。プライマルがエレクトロだった時期。貧乏人は安くなってからCDを買いそろえる。CDってちょっと古いと絶望的に安いな。

けど、前半だけ聞けばいいかも。後半はもうジャンルがわからなくなってる。音にじっくり耳を傾けたいCD。
で、Evil Heat、このアルバムの間に9.11事件が起こった。混沌とノイズ。自分としてはこちらのEvil Heatのほうが印象強い。こっちのほうが再生回数が多い。

後に世界でニューウェーブ・リバイバルが起こるのだが、この時期のプライマルも世界に種をまいた。

ま、ROCK全体の歴史の流れとか考えすぎないで、今CDアルバムで聴く楽しみを味わいたい。

カナダ・トロントのライブハウス、ベビーメタルとプライマルが並んで表示されてるってすごいやばい。日が連続してたらチケ買ってたかもしれない。トロント行ってたかもしれない。ふう、危ない。

2015年2月15日日曜日

第7回 P.T.A.TV 配信!

毎年恒例のPerfumeファンクラブ限定P.T.A.TV がバレンタインデー夜9時から生配信された。パフュオタの大法要@自宅。毎回毎回直前に思い出してユースト着けようとすると開始数分はまったく見れなかったりするので10分前から待機。Perfumeの3人がリヨンと一緒にこたつから配信。
  • あ~ちゃんバースデーケーキ(ティラミス)登場「いいカメラで撮ってくれとる!」
  • 隠れエピソードで1年を振り返る
  • 去年の大雪を振り返る。「帰るのが本当に大変だった!」
  • 台湾夜市の想い出  「挑戦せずにベビーカステラ。」
  • 「泣ける広島県」撮影中グッズ持ったファンと遭遇!スタッフざわざわ。後を引きずった。情報が漏れたと思いきや本当にただそこにいた人。
  • さよなら国立イベントを振り返る のっち「誰がウィンナーやねん(怒)」
  • ぐるんぐるんグルメ 「イチゴを凍らせたカキ氷が一番おいしかった!」
  • 日本ガイシ 「すし屋が来てくれた。廊下に回転寿司。」
  • のっちの免許取得。「10月10日あべまのライブの前日に免許取りました」「今年に入ってあんまり運転してないなあ」
  • OK GO カメオ出演 「あのカチンコはのっちの手書き」
  • タイムズスクエアとブルックリン橋の寒さ
  • ベビメタ可愛かった~ あの写真は宝物。すーさん、Perfumeと握手してもらってからさくら学院に入れたと喜ぶ。もあゆいとの温度差。もあゆいはPerfumeに何も思い入れがないんだな。
  • リヨン、トレンド入り
  • ロケ映像 出張PTATV 渋谷LOFT貸しきりロケ 店内BGMはチョコレイト・ディスコ ラッピングに挑戦 完成品を視聴者プレゼント
  • のっちは昔マカロンをつくってた
  • チョコレイト・ディスコがロフトとかで流れるのが夢だった
  • のっちのディテール設定の細かいツンデレチョコ
  • Perfumeのラブな写真
  • のっち「ヨーロッパの装飾と文様」という本を見るのが好き。
  • あ~ちゃん「いぶし銀」というおかき アウトデラックスという番組で紹介。すぐネットで注文しようとしたら全部完売。街のスーパーをハシゴしてもだめ。つい最近手に入れた。おかきなのにふわふわ。
  • かしゆか 「リヨン」
  • 視聴者からの写真で10時を回ってもぐだぐだ続く。自分の子供、犬猫、結婚式など多数。かすうかKUSI。
  • ロンドンのspring of life男からコスプレ写真など、海外からも多数。
  • DVDぐるんぐるん告知 Disc2 85分!?入れすぎ
  • 店頭抽選 A賞はのれんレプリカ 
  • 受注生産Perfumeクロックのすすめ
などなど盛りだくさん。Perfumeの3人がイヒヒヒ、うひょひょひょと笑いながら喋り倒す。夜9時から生配信して結局10時25分ぐらいまでつづいた。
そして今日、あ〜ちゃん26歳のバースデー。全員26歳になる日が来るとは思ってもなかったな。

2015年2月14日土曜日

豪姫(1992)

今ではすっかり大女優の風格ただよわす宮沢りえが人気絶頂アイドル時代に主演した「豪姫」(1992 松竹)を観てみた。
豪姫は前田利家の娘で秀吉の養女となり宇喜多秀家に嫁いだ姫。

仲代達矢古田織部を演じてる。古田織部はヘンテコな焼き物をつくる茶人の戦国武将という以外にほどんど知識がない。

監督を務めた草月流家元の勅使河原宏という芸術家については自分はよく知らないが、桃山の時代を描くのならこの人を置いて他に適任はいないであろう美の目利き。
音楽が武満徹なのも気になって以前から見てみたかった。

富士正晴の「たんぽぽの歌」が原作で、脚本に赤瀬川原平の名前がある。自分はこの人はカメラ大好き前衛芸術家の爺さんだと思っていた。

茶の湯と焼き物、一流の芸術家たちが集って映像化したのだから一流の映画芸術になっているに違いない。時代はまさにバブル。豪華な画に目を奪われる。

この映画は豪姫と織部とウス(永澤俊矢、豪姫と織部に使われる粗野でぶっきらぼうな下男)の3人が主人公らしい。

映画は秀吉と織部が利休の死と今後を話し合っているシーンから始まる。織部が「利休が死んだ理由は何?」と秀吉に訊ねる。「不埒だったからじゃ」と答える秀吉の、金色の桐をあしらった赤い足袋をクローズアップする。

宮沢りえが登場した瞬間、肥満の男の子が出てきたのかと思った。勤皇の志士か石川五右衛門みたいなヘアスタイル。「ははは(笑)」、声が異常に高い。10代の宮沢りえは人によってはすごく可愛いと言うけど、自分としては全然タイプじゃないな。今回、宮沢りえって意外に背が高いって初めて知った。

前半が終わるともう関ヶ原の後。「おのれ、家康」、前田家預かりの隠遁生活。声が低くなってる。今の宮沢りえの声になってる。子どもと大人と演じ分けてたんだな。

家康は仕事一筋で老人になった人。芸事に一切関心なし。ただひたすら健康オタクとして描かれていた。ちょっと笑わせるつもりのシーンだったのかも。

家康に疎まれている織部は細川忠興に自制するように言われるも、豪姫が主人の茶会へ出かけて20年ぶりの再会。
掛け軸が宇喜多が流された八丈島の椰子の葉、花器が金箔を貼ったヤシの実。目を輝かせる織部。クローズアップされる織部茶碗。なんか、見ているだけで色々と面白い。この映画、見てよかった。

そして織部は京都所司代・板倉勝重に捕らえられる。怒りに震える豪姫がジャケットになってる。徳川はキリシタンからも茶の湯からも永遠に呪われた。
予告編が前衛的でかっこいい。当時の人々は「うわ、難しそうな映画」って思ったかもしれない。エンドロールの武満徹の曲もすごくいい。

2015年2月13日金曜日

YUI 特技 大食い

YUIの2004年9月の上京から10年と半年、一緒に上京したカメはおそらくまだ生きているはずだ。
YUIがこのカメについて一番最近触れたのはJILLE 2012年7月号
Q.「動物は飼っていますか?」→YUI 「カメを8年くらい飼っています。」
このことから一緒に上京した金魚はもうこの世にはいないっぽい。カメは今でも生きてるはず。カメは下手すると飼い主よりも長生きする。ちょっと寒くても暑くても食べなくてもなかなか死なない。
YUIにあこがれてギターを始める人は多かった。ひょっとするとカメを飼うこともYUIオタの間でちょっと流行ったかもしれない。
Q.「お部屋の中で一番落ち着く場所は?」→YUI 「イス。あと毛布も好き!」
かたくなにあぐらでギターだったYUIの落ち着く場所が「イス」ってなんか面白い。
Q.「特技は何ですか?」 →YUI 「大食い。よく食べます。」
25歳すぎた女子の特技が「大食い」はまずい。ついついコンビニで買い食いをして1日5食してしまうとか、もう10代のころとは違うのでやめたほうがいい。

yuiは2013年の12月30日を最後に公の場に姿を見せていない。いまフラフラの宣材として使われているカットは2013年10月のインコの群れツアーのときのもの。2014年以降、オフィシャルに奥の方でyuiが小さく写っている写真しか公開されていない。今のyuiがどんな容姿をしているのか、ちょっと不安だ。太ったり痩せたりしていないだろうか。便りの無いのは良い便り。そう信じたい。

久しぶりにyuiの「神様」解説文が載った。「手紙は読むより書くほうが時間がかかること思い出してみてよ」 あの文量だと書くのにyuiなら40分はかかってるかもしれない。楽曲以外にも近況を知らせてほしいものだ。