2015年2月11日水曜日

百瀬、こっちを向いて。(2014)

中田永一の「百瀬、こっちを向いて。」の映画化作品をDVDでようやく見た。

これ、原作を読んでいるときから百瀬は橋本愛がぴったりだと思っていた。「あ゛~気持ち悪い。学校の外では話しかけないでね」とか、男子高校生にとって美少女がいかに残酷な存在であるかを、豊富な情報量が詰まった演技で示してくれる10代の女優は橋本しかいないと思っていた。

だが、百瀬は早見あかりだった。早見あかりの演技を見るのは自分は初めて。それどころか動く早見を見るのも初めて。早見あかり、顔がとてもユニークで個性的。自分には「ももクロを辞めてモデルになった人」という知識しかなかった。なんと「百瀬」は早見あかりの初主演映画だった。

この映画は作家になった主人公向井理の15年前の回想。回想シーンはハイキーな映像になっている。そうだな、高校時代の思い出はこんな白くて眩しい感じだな。ピアノBGMがどこか岩井俊二作品っぽくもある。

やたらと早見百瀬の横顔をカメラは捕らえる。どこかルネサンスの画家ポッライオーロの貴婦人の肖像画を想わせる。自分がイメージしてた百瀬よりもちょっとムチムチしてるな。もっと華奢なイメージだった。百瀬は猫のような美少女だったのだが、自分にはハーフの美少女にしか見えなかった。この子はハーフ?クオーター?よく知らない。全校生徒憧れの学園のマドンナ神林センパイが石橋杏奈だったのも意外。

あの目的のためなら別にそんなに校内でイチャイチャする必要ないと思う。周囲になんとなく「あの二人、いつも一緒にいるな」ぐらいに思わせておけば、あとは自動的にウワサは広まるだろうと思う。

宮崎センパイ役の工藤阿須加は西武、ダイエーで活躍した大投手・工藤公康の息子だ!それ、初めて知った。あんまり父に似てないな。主人公の母親が、また西田尚美かよ!って思った。この人は高校生の主人公の母親のスペシャリストになりつつある。

原作も素晴らしいが、この映画も充分に素晴らしい。石橋杏奈はもう22歳になっていた。きれいになっていた。

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