2024年11月30日土曜日

中公新書2810「日本鉄道廃線史」(2024)

中公新書2810「日本鉄道廃線史 消えた鉄路の跡を行く」小牟田哲彦(2024)を読む。著者は日本と東アジア近現代交通史の専門家らしい。

生れてこの方日本各地で鉄道の廃線を見聞きしてきたけど、実は鉄道の廃線は戦争中の「不要不急路線」の休線から多くの路線が廃線になっている。

そして、戦後は国鉄による赤字路線の廃線。昭和42年ごろまでのモータリゼーションと路線人口の流出による利用者減少。自然災害によって休線がそのまま廃線へとつながっていくケースなど、廃線のすべてを見ていく鉄道廃線通史。

明治以来どんどん拡大してきた鉄道網が、昭和の戦争後にどんどん失われて行く過程を見ていく本なので、読んでいて楽しいものではない。
だが、鉄道というエネルギー効率の良い貨物輸送の可能性はまだまだ。長距離ドライバーの人手不足もあるし。

北海道、東北、中国、九州は遠くて廃線跡を見に行くことはなかなかできないが、軽井沢-草津温泉を走ってた草軽電気鉄道の跡はいつか見に行きたい。

2024年11月29日金曜日

アラン・シリトー「長距離走者の孤独」(1959)

アラン・シリトー「長距離走者の孤独」(1959)という本がそこにあったので読む。8本から成る短編集。
丸谷才一/河野一郎 訳の昭和48年新潮文庫(平成7年43刷)で読む。
THE LONELINESS OF THE LONG-DISTANCE RUNNER by Alan Sillitoe 1959
アラン・シリトー(1928-2010)は英国ノッティンガムの労働者階級に生れた作家。
ちなみにこの新潮文庫カバーは池田万寿夫(1934-1997)
丸谷才一はあの丸谷才一(1925-2012)。「アーネストおじさん」「漁船の絵」の2作のみ邦訳。
残りの6作は河野一郎氏による訳。一瞬自民党の大物代議士?って思ってしまったけど同姓同名。こちらは東京外語大名誉教授の英米文学者。

長距離走者の孤独
思ってたのとまったく違ったw パン屋に盗みに入って感化院に入り長距離ランナーに選ばれた少年の一気呵成べらんめえ悪態独白。これが英国労働者階級の不良か。

以下7本、どれも大英帝国の栄光から零れ落ちた労働者階級たち(シリトー自身)による悪態。
正直、読み終わってどれが印象に残ったか覚えていない。

2024年11月28日木曜日

菊池姫奈「ウィングマン」

テレ東で放送されている「ウィングマン」がとても評判がいいらしい。だが、見てる人はほぼ特撮ファンかもしれない。自分は加藤小夏さま目当てに見てるけど。

主人公・広野健太にはふたりの美少女、アオイ(加藤小夏)と小川美紅(菊地姫奈)がいる。
健太は同級生の美紅ちゃんが好き。そして美紅ちゃんも健太くんに想いを寄せているらしい。
健太とアオイが仲良くしてる様子を無表情で見る目からは内面があまりよく見えてこない。
加藤小夏が目当てで見てる男子からは菊池姫奈があまり可愛く見えないらしいのだが、自分は「カワイイだろうが!」と断言できる。

X上で菊池姫奈のグラビア写真がよく流れてくるのだが、この子はすごく胸がでかい。唖然とする。たぶん今いちばん人気のあるグラビアアイドル。
自分は胸の大きすぎる子に関心を持たないのだが菊池姫奈は例外。

それにまだ20歳。なんと加藤小夏よりも5歳年下。どうりで加藤がお姉さんに見えるわけだ。
ウィングマンの主人公とその周辺は原作だと中学生。そもそもヒーローに憧れるとか、中学生までがギリ。
今回の実写ドラマ化では高校生に変更。現実問題として中学生では実写ドラマ化が無理。20歳のグラビアアイドルが高校生を演じることで、こういったお色気シーンが可能。いやこれはドキドキ。
第5話ではなぜか加藤小夏アオイの入浴シーンがあってびっくりw
自分としては小夏さまに忠誠を誓いたい。小夏さまに「あの女をちらちら見ないで」と強く釘を刺されたい。

2024年11月27日水曜日

松岡圭祐「万能鑑定士Qの事件簿 Ⅸ」(2011)

松岡圭祐「万能鑑定士Qの事件簿 Ⅸ」(2011)を読む。第8巻まで友人の本棚から借りて読んだ。せっかくなので全巻読むことにした。

自分がこのシリーズの存在を知ったのは綾瀬はるか主演映画だった。この第9巻こそが映画のメインとなったエピソード。ルーブル美術館のモナリザと贋作事件。

今回の万能鑑定士莉子は真贋鑑定能力が絶不調の大スランプに追い込まれる。
映画で見たときは荒唐無稽だと感じたけど、こんな物語を創出する松岡圭祐に感心しかしない。毎回毎回、作風の変化具合に感心。

ルーブルとモナリザ。日本での展覧会での臨時登用学芸員という名誉と報酬。凜田莉子は罠にかかる。小笠原くんも罠にかかる。

外国人が日本人を騙す話は読んでるだけでムカつくw しかも、従来持っていた天才的能力まで衰えさせられる。こんな無益で害しかない講習に参加して無駄に過ごすとか、自分なら怒り心頭。

今回も莉子の活躍はさらに鮮やか。ほぼスーパーヒーロー。これぐらい膨大な知識があって論理的思考もできるような人になりたい。

2024年11月26日火曜日

松岡圭祐「万能鑑定士Qの事件簿 Ⅶ」(2010)

松岡圭祐「万能鑑定士Qの事件簿 Ⅶ」(2010)を読む。
今まではずっと友人の本棚から借りて読んでいたのだが第7巻と第9巻以降はない。やっと7巻を入手したので、6→8→7という順番で読む。

今回の凛田璃子は、国税庁査察部(マルサの女)として、「プラダを着た悪魔」ばりの女カリスマ社長編集者の元へ潜入脱税捜査。
ここでも璃子は秘書として万能な博学ぶりを発揮。社内で発生した5億円の宝石が入った手提げ金庫盗難事件を解決し女社長の信頼を得た璃子。

各地で発生していた金塊が無価値な合金へ知らない間に変化していたという「逆錬金術」の謎を解くために、女社長と金取引ブローカーと直接対決。

その間に、小説盗作事件もさくっと真相を暴く。(正直、このエピソードが必要だったかどうかはわからない)
凜田璃子はこの世のことはほとんどすべてお見通し。璃子、もはや神か?

璃子なりの勧善懲悪の仕方が第6巻と似ていた。璃子は時代が求めるヒーロー像か。

2024年11月25日月曜日

ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1934)

ジェイムズ・M・ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1934)を池田真紀子訳の2014年光文社古典新訳文庫で読む。

James M. Cain(1892-1977)は米メリーランド州出身のジャーナリスト作家。
本作「THE POSTMAN ALWAYS RINGS TWICE」は全米ベストセラーで過去に何度も映画化と舞台化。

ティファナで3週間すごしたフランク・チェンバース(24)は干し草トラックでカリフォルニアのガソリンスタンド・モーテル併設レストランにたどりついた。

待ち合わせがあとで来るからと嘘をつき料理を注文。だがニック・パパダキスというギリシア人経営者から「自動車修理ができるならうちで働かないか?」と提案される。このギリシャ人はニックが無一文なことを見抜いてたのか?

フランクは調理場にいる店主の妻コーラを見たら、ここで働くことを決めた。

コーラとフランクたちまちデキてしまう。コーラはギリシャ人夫がもう嫌で嫌でたまらない。だが頭は良いが頼りにならないフランクとどこかへ逃げるのも嫌だ。
で、夫を殺害する計画。1度目は事故に見せかけて殺そうとするも、警官がやってきたり猫がヒューズ飛ばしたりで、ニックは頭がい骨骨折という重傷を負って入院するも生還。

根無し草フランクは出て行こうとする。賭けビリヤードなどやりながら。だがニックと偶然出会ってレストランに戻る羽目に。
今度こそはとニックを自動車事故に見せかけて殺害。

だが検事サケットは疑う。「なんで半年間もそこで働いていた?」「コーラってキレイだよね?」しかもニックには保険金がかかっていた。コーラかフランクが殺したんだよね?

だがカッツという有能弁護士が登場。すべてまかせろ!
保険会社との巧みなカード裁きにような取引で過失傷害の執行猶予で放免。 

だがコーラ母が倒れ留守の間にフランクは別の女とメキシコ旅行。さらに留置されていたときに供述した書類を持った恐喝者も登場。一度罪を犯した人間は安らげない。

そして驚愕のバッドエンドへ転げ落ちていく…、という古典的名作。流れ者男が運命に流されるにまかせて最終的に絞首台。鬱文学かもしれない。郵便配達員は出てこない。

2024年11月24日日曜日

遠藤さくら「書店員探偵サクラ」(2024)

今年の春に放送された「引越し探偵サクラ」の続編「書店員探偵サクラ」が11月5日より6夜連続で放送。
自分、もう乃木坂は新曲MVですらチェックしてないのだが、こういう外仕事企画ドラマはチェックする性分。
今回も遠藤さくらが意外に演技が上手いことに驚く。こんな顔で事件の真相を見抜く。
ミステリー愛読者女子大生サクラは書店に就職していた。いつか自分の好きな本で平積みスペースを持つことが夢。
そんなヒロインが高名なミステリー作家のミステリーツアーイベントに応募し招待されて、作家が死んでる?!という事件に巻き込まれる。古典的設定でベタな状況。
最後はみんな洋間に集まって「犯人はあなたです!」という王道古典スタイル。
「引越し探偵」と同様な暗号解読謎解きクイズ的な、子どもも安心して見れるやつ。
この探偵は何も捜査しない。捜査は警察の仕事。刑事さんから聞いた情報と観察力と会話の記憶力だけで謎を解く。ま、そこも子ども向け。

しかも、犯人だと名指しされた人物は「そうよ私がやったのよ」と独白。いや、興ざめ。正直、何も新鮮さがないw 

2024年11月23日土曜日

OSO18を追え "怪物ヒグマ"との闘い560日(2024)

文芸春秋社から出てる「OSO18を追え "怪物ヒグマ"との闘い560日」藤本靖(2024)を読む。
[OSO18]とは、北海道東部、標茶町、厚岸町において2019年から2023年にかけて66頭の牛を襲い、怪物として世間を恐怖に陥れたヒグマのコードネーム。2019年7月16日、標茶町オソツベツの牧場で最初の乳牛被害が出た。前足の幅が18㎝。なのでOSO18。

これ、リアルタイムでニュースを追ってたし、NHKスペシャルも見た。
あの番組で陣頭指揮を執っていた著者は猟師ではなく、自動車整備を本業としNPO法人「南知床・ヒグマ情報センター」理事で主任研究員で標津町町会議員。この本はこの人の時系列的な手記。

丹精込めて育てた牛が一晩で何頭も殺されたのではたまらない。牧場主にとって精神的にも経済的にも大損害。
そして集まった人々。北海道開拓以来、ヒグマの知識をため込んだ猟友会ハンターたち。経験と知識を持った専門家ならなんとかしてくれそう。だが、それでも今回のヒグマ被害事件は異様だ。

襲撃した牛の内、殺されたのは半分。もしかして、牛を狩ること自体を楽しんでる?それは恐怖。
ヒグマは慎重で賢い。「クマの止め足」という言葉を初めて聞いた。ヒグマは足跡を追いかけてくるハンターを、足跡のつかない草むらに潜んで待ち伏せ攻撃してくるらしい。それは怖ろしい。

冬眠している熊は前後不覚になっているわけでなく、ただウトウトした状態らしい。なので足音たてて巣穴に近づけば、穴から出てきて人を襲うこともあるという。冬だから安心というわけでないのか。

あと、クマは自分より高い位置にいる相手に対しては、攻撃を躊躇する習性があるらしい。なので、逆に相手が自分より下にいる場合は積極的に襲われると見るべき。これはもしもの時に使えそうな知識かもしれない。(熊と出会わないことがベストだが)

夜間は発砲できない、括り罠は特別な許可が必要などの法規制を逆手に取るように、OSOはハンターたちの追撃をかわしていく。
やがて藤本氏も疲労。なんと悪性リンパ腫で入院。だが、病床に電話。どうやらOSOが釧路町で仕留められたらしい…。

品種改良され栄養価に富む牧草の普及によって、餓えずに越冬できるエゾシカが増え、駆除されたエゾシカが投棄されたことで肉食を覚えてしまったヒグマがOSOだった。やはり人間の行動がヒグマの生態に影響を与えていたのか。

令和日本のシリアルキラー魔獣ヒグマ追跡のリアル。この追跡の記録は貴重な遺産。
結末はガッカリかもしれないが、道東で牛を育てて暮らしてる人にとっては、誰が退治してくれてもかまわない。とりあえず一安心。

2024年11月22日金曜日

講談社現代新書「英語は決まり文句が8割」(2022)

講談社現代新書「英語は決まり文句が8割 今日から役立つ定型表現学習法」中田達也(2022)を読む。
自分、英語をぜんぜん学ぼうとしてないのだが、こういった英語学習指南本(新書)はよく読む。いつか本気で英語を学ぶようになるその日に備えてw

タイトルそのままの内容の本。英語母語話者の話して書く英語のじつに5割~8割は「定型文」で構成されている…という本。従来の日本英語教育現場での単語語彙力と文法では伝わる英語を習得できない…という本。

自分も高校時代に黒板の前で英作文とか書かされたのだが、日本語の単語をそのまま和英辞書的に訳しても珍妙な文にしかならず笑われたことがある。この本では「損益」は「profit and loss」であって、絶対に「loss and profit」ではない。「bride and groom」は絶対に「groom and bride」ではない。白黒写真は「white and black」「bread and butter」もそう。

give,tell,send,make,はSVOO第4文型で使えるが、donate,explain,transport,construct,は通常第4文型では使われない。

「写真を撮る」は「take a picture」だが、「映画を撮る」は「make a movie」が自然だ。
「commit a crime」とは言うが、「commit a deceit」は不自然だ。
「テストを受ける」は「take a test」、「テストを採点する」は「grade a test」が一般的だが、イギリス、ニュージーランドでは「sit a test」「mark a test」だと。
「big city」か「large city」か?といった英語のコロケーションの重要性も教えてくれる。

今まで意味のわからない言葉は辞書を引いてそれで満足してたけど、もうこの世界はインターネットの時代。NetspeakやEnglish-Corpora.orgといったサイトで、その表現が実際に世界で使われているかを確認しないといけない。

あと、「Netflix and chill」は「ネットフリックスを見てくつろぐ」という意味の他に「家にあがっていちゃいちゃする」という意味もあるイディオム?!
近年では「a rabbit hole」とは「インターネット底なし沼」という意味も?!

2024年11月21日木曜日

Perfumeの3人が11年ぶりに徹子の部屋に登場

Perfumeの3人が11年ぶりに「徹子の部屋」(11月12日放送回)に登場したのでチェック。
自分、もうとっくにパフュオタを卒業してて、11年前の徹子の部屋をほとんど覚えていない。どんな話をしたのかも覚えていない。

冒頭で「3人合わせてPerfumeです」に徹子「そういうふうにやるんだw」いや、十分知ってるでしょ。そして「4人合わせてPerfumeです」
そして徹子さんから衝撃の事実。今年7月のアジアツアー・バンコク公演のとき、徹子さんもたまたまバンコクに滞在していたんだそうだ。楽屋に挨拶に行こうかと思ったのだが遠慮したという。そのやりとり映像も番組内で紹介。
世界で活躍するPerfumeに徹子さんは苦労したエピソードなどを聴く。
あ~ちゃん「スペインでは暑くて湿度がすごかった」
ロンドンのアビーロードは車の通りが多かった。撮影する前に歩道でリハーサルをしたという。
フェスではリハもできずに当日本番がぶっつけ勝負。ヒールで踊るのに適さない床に当たる。コーチェラは砂ぼこりだらけで滑ったらしい。
海外のファンは自分の好きな曲に対して好きという反応をハッキリと見せる傾向にあるらしい。
11年前の映像を振り返る。そのときもやはりヒールの話題になったという。

そして小学生時代の3人の出会いについて。インディーズ時代の「おまペロ」CDジャケットの映像も。
そしてのっちの広島アクターズスクールへの新幹線通学の話題。のっちが新幹線定期を落としてしまったエピソードをあ~ちゃんが披露。
かしゆかから語られる東京での事務所寮生活。「お姉さんがたと一緒でとてもにぎやか」「芸能人としての姿勢を事務所の先輩たちから学んだ」
Perfumeの親は海外公演にすべてついてくるらしい。家族ぐるみでみんななかよし。
あ~ちゃんパパは還暦を迎えたらしい。あ~ちゃんは北海道旅行をプレゼントしたとのこと。サプライズでかしゆかとのっちも登場w 
なんと北海道でPerfumeの3人はゴルフデビューしたとのこと。

そして新アルバム「ネビュラロマンス 前篇」と全国ツアーの告知。
プライベートの話題では、あ~ちゃんが愛犬を紹介。かしゆかは趣味のダイビングとウミガメとの自撮り写真とクジラの動画を紹介。のっちは海が苦手とのこと。

2024年11月20日水曜日

高原英理「不機嫌な姫とブルックナー団」(2016)

高原英理「不機嫌な姫とブルックナー団」を読む。この本は2016年に講談社より刊行。ブルックナー生誕200年の今年に初文庫化。

タイトルからどんな話なのかまるで想像できないが、中高年男性クラオタに多いブルオタをテーマにした小説か?

ヒロインゆたき32歳は苦心して手に入れたチケットでブルックナーのコンサート。なんと女性なのにブルオタ(本人は否定)。
隣の席のブルオタ挙動不審男から好奇の対象。視線を合わせてこないのに話しかけてくる。「女なのにブルックナー聴くなんてめずらしい」という雰囲気。

以後、マックでブルックナー団(オタクグループ)とよく見かけるブルックナー談義w
この本に書かれている現在の日本でのブルックナーへの評価がすごく思い当たる。

自分もCD時代以降のマーラー・ブルックナー世代。すでに多くの録音がありコンサートのレパートリーになってる状態で、「ブルックナーとはどんなもんか」と聴き始めたクチ。

18歳ごろから今に至るまで、やっぱりブルックナーは特殊なジャンル。正直今も「……。」となる。あまり音楽の楽しさ面白さを感じない。世界の名だたる巨匠名匠スター指揮者が取り上げるので仕方なく聴いていた感じ。
いや、ぜんぜん聴いてない。1番から9番、ミサ曲、テデウム、いくつかの断片的なやつはたいてい聴いて2巡目3巡目といった感じ。0番はまだ一度も聴いたことない。

「ブルックナーマニア度認定テスト」に笑った。自分はひとつも当てはまらなかった。
日本でクラシックコンサートに行く人は上流階級というわけでもないが、確実にある程度以上の教養がある人。(サッカー野球観戦と同じぐらいの費用がかかる。海外からやってくる一流オケは1万円以上払える客。)

この本に登場するヒロインは英米文学専攻の非正規図書館員。ヒロインはピアノが弾けるが、ブルックナー団は普通の労働者階級。音楽教育を受けたこともないし楽譜も読めない。だが、CDで聴ける様々なジャンルの音楽からなぜかブルックナーを選んでそればかり聴いてる人々。

そんなブルオタたちのことを想いながら読み進める。途中から「格好悪い大作曲家」ブルックナーのエピソードを小説形式で読む。これはアンリ・ルソーという生前は認められなかった画家を描いた原田マハ「楽園のカンバス」を想い出す。

いや知らないことばかり。田舎者おじさんで女学生から下品だと嫌われ、セクハラ告発されるとか悲しいw 憧れのワーグナーと対面するシーンも悲哀を感じた。ブルオタの敵はハンスリック団?!

ワーグナーに褒めてもらえた交響曲第3番のウィーン初演が読んでいて悲しい。当時のウィーンではブラームスが尊敬され、ハンスリックという悪辣評論家がいた。ウィーン楽壇の人々がブルックナーをバカにしてる感じが酷い。ウィーン・フィル楽団員のプライドの高さとテキトーやっつけ仕事演奏会は悲劇のクライマックス。ブルックナーの長大で意味不明な音楽は演奏拒否にあう。焦燥と困惑。哀れで読んでられない。

しかし、ダサくて気が弱いブルックナーを慕う弟子たちは偉い。マーラーはブルックナーを尊敬し演奏会でも指揮。自分のようにあまり面白みを感じない人がいる一方で、熱烈なファンを獲得。
ブルックナーが酷評されていた時代から楽曲の価値を見抜いていた人がいるから今の評価がある。

いや、この本はとても面白かった。ブルックナーという長年避けていた作曲家が身近に感じられた。
今年はブルックナー生誕200年。じつは今年は人生で一番ブルックナーを聴いていた。歴史本やSFを読むとき、うっすら流しておいた。嫌いだった第5番ですら「あ、聴ける」って感じ始めた。

2024年11月19日火曜日

竹宮ゆゆこ「心が折れた夜のプレイリスト」(2021)

竹宮ゆゆこ「心が折れた夜のプレイリスト」(2021 新潮文庫nex)を読む。これもBOで110円購入本。

自分がこの作家の本を読むのは「知らない映画のサントラを聴く」に次いでこれで2冊目。すでに新潮文庫nexから5冊刊行されているらしい。

結論から言って、今回読んだ本は自分にはほとんど合ってなかった。
クドカン脚本のような、カオスで勢いのみの面白会話。変わり者大学生とイケメンなのに変態センパイ(同じ大学かも不明)の会話が延々と続く。とくにストーリーがあったのか思い出せない。

あと、ラーオタカップル。これは想像しただけで微笑ましい可愛らしさ。だが、これってSFなの?

「心が折れた夜のプレイリスト」というタイトルと内容はほとんど関係なかった。
なんか、「四畳半神話大系」のようでもあった。読んだことないけど。ひたすら主人公・萬代の独白語り。大学生たちのバカ会話という点で伊坂幸太郎「砂漠」も思い出す。

2024年11月18日月曜日

チェイサーゲームW2 美しき天女たち(2024)

「チェイサーゲームW2 美しき天女たち」全8話を完走。

わりと短期間に準備された続編という感じ。今回は樹(菅井友香)の初恋の韓国女が冒頭から登場し押しの強さを発揮。樹を困惑させ、冬雨(中村ゆりか)を嫉妬と憎悪の三角関係へ…、という展開を期待した。
だが、早々にこの三角関係問題は収束。え、それだけで全編引っ張れないのか。
冬雨と夫と姑と娘の問題もそれほど重たく嫌な展開を見せず。幼稚園ママたちがLGBTにまったく理解がないという展開は嫌かもしれない。
まあこのドラマを毎週楽しみにして見ていた層は樹と冬雨が甘々べったり幸せそうにしていさえすれば萌えるという人々。
BLは女性しか見ないけど、百合ドラマはその女優が好きなら男性視聴者も着いてくるはず。自分は菅井友香と中村ゆりかが見たくてチェック。菅井はあまり変わらないが、中村ゆりかはもう完全に大人の女に変貌してて寂しい。
正直、今回のドラマはそれほど集中して見てない。ご飯を食べながら見たりしたので。
今はどこにいるんだ?と時系列と現在地を見失った。
最大のツッコミどころは第2話の冬雨がエレベーターに閉じ込められる回。樹が大奮闘。いや、そんなことある?展開がマンガぽかった。

もう前シリーズの設定とか忘れてた。黒谷友香がもう出オチみたいになっていた。ほぼ吉田鋼太郎のようなキャラだった。
菅井と中村はこのドラマのスマッシュヒットによって東アジア圏でさらに人気がヒートアップ。この好機を逃すな。ビッグウェーブに乗れ。

2024年11月17日日曜日

樋口有介「刺青白書」(2000)

樋口有介「刺青白書」を読む。2000年に講談社から刊行後、2007年に創元推理文庫から初文庫化。これも柚木草平シリーズ番外編という一冊らしい。

向島で生まれ育ち、日本史を専攻する地味なメガネ女子大生・三浦鈴女(21)が今作のヒロイン。卒論に悩み就職も決まらず焦る毎日。

隅田川リバーサイドの高層マンションで殺害された人気CMタレントアイドル・神崎あやが中学時代の目立たなかった同級生だったことを知り衝撃。後ろ手をガムテープで拘束され全裸で刺殺。全身に切り傷という凶悪事件に世間は騒然。

あやには、刺青を消した痕。
さらに、中学時代の同級生・牧歩(テレビ局の女子アナに内定)が隅田川で水死体として発見される。10日間のインターバルで中学時代の同級生が連続で事件に巻き込まれるとか異常じゃないのか?彼女にもあやと同じ場所に、同じ刺青があった…。これは一体?!

鈴女は中学時代の同級生で、かつて野球部エースのモテ男だった左近と一緒に、かつての同級生に聞き込みに。

父が中小規模出版社編集部にいる。芸能ゴシップを扱っている。柚木草平とかいう40がらみの男と話してる。ああ、今回はそういう登場の仕方なのか。

柚木草平(38)もジャーナリストとして独自の聞き込み捜査。被害者がかつて中学時代同級生で同じクラスの女子生徒がイジメ自殺していた過去を知る。さらに、自殺少女の父親で教育評論家の米山が中学生娘を性的虐待していたことも掴む。

今回の柚木は歌舞伎町性風俗店にも指名料払って突入聞き込み。

隅田川周辺にずっと張り付いたままの人々の人間ドラマと記者探偵ハードボイルド。中学生だったヒロインたちの21歳青春小説。21歳でこの人生はキツすぎる。樋口せんせいならではのイジメ問題への怒りと諦め。
たぶん西村京太郎なら隅田川殺人事件というタイトルをつけるに違いない。

ちなみに、この本は行きつけのBOで110円で購入したのだが…、もしかしていわゆるサイン本?!
本当に樋口有介の筆跡かどうかググって確認しようとしたのだが、どうも樋口先生のサインはいろいろな筆跡があるらしく判別は不能。「介」の筆記が違う気もする。
自分、有名人のサインというものは本人の目の前で書いてもらったもの以外は有難いと思わない。この本はもしかすると本人が手に触れたものかもしれないという、ただそれだけの想像だけでよい。もしかすると誰か(桂ちゃん?)がサイン会で購入したものかもしれない。そしてその誰かの遺品かもしれない。

2024年11月16日土曜日

乃木坂46「ガールズルール」Type-A盤を手に入れた

乃木坂46「ガールズルール」(2015年7月3日リリース)Type-A盤を手に入れた。ハードオフ青ジャンク箱から救出。まだ見たことのない映像目当てに連れ帰った。55円。ここに手に入れたことを忘れないために忘備録として記録する。

このジャケットの人物が自分には桜井に見えていた。でもよくよく考えると、白石麻衣初センター楽曲なんだから白石なんだろう。

「ガールズルール」「世界で一番 孤独なLover」「コウモリよ」という3曲の音源が手に入ったが、とくに聴いてない。
「ガールズルール」MVはあまり好きでなくそれほど見てもいない。「世界で一番 孤独なLover」MVはかっこいい映像の乃木坂。この映像に残された渋谷はいつか懐かしい渋谷になるかもしれない。
で、肝心の特典映像「16人のプリンシパル@PARCO劇場 -ダイジェスト-」だが、正直この企画が嫌いなのであまり真剣に観なかった。
齋藤飛鳥が目当てなのに、飛鳥がほとんど映ってない。
これは要らなかったかもしれない。そもそもプリンシパルはメンバーに多大な負担とストレスを与えた黒歴史。こんな企画が面白くなるわけがなかった。

西野七瀬が夏とはいえ肌の露出が多くないですか?と思った。

2024年11月15日金曜日

レイモンド・チャンドラー「さらば愛しき女よ」(1940)

レイモンド・チャンドラー「さらば愛しき女よ」(1940)を清水俊二訳のハヤカワ・ミステリ文庫(1994年43刷)で読む。処分するというので無償でいただいてきた30年前の文庫本。
FAREWELL, MY LOVELY by Raymond Chandler 1940
銀行強盗で8年刑務所に入っていていた大男のマロイは出所して昔の女ヴェルマに会いにナイトクラブを訪れる。すでに店は黒人たちの店になっていて、カッとなって黒人を殺してしまう。その場にたまたまフィリップ・マーロウが居合わせる。

粗暴な警察と無能な警官。マーロウはマロイを探す手がかりを求めて、黒人殺しの現場となった店の前のオーナー妻を訪ねる。荒んでアル中。

どういう繋がりかわからないまま、マーロウはマリオという男からよく目的のわからない宝石取引に立ち会わされる。金のために。
しかし、いきなり後方から殴りつけられ気を失っている間にマリオは殺されていた。律儀なマーロウは依頼人が殺されたことを恥じる。
この事件現場でアン・リアードンという女と出会う。

ここから先は大金持ち夫人やら警察署長やら精神科医やらと出向いて話をする。これがもう、昔のアメリカ人ってみんな短気で粗暴で嫌だよね……っていうw マーロウがかなり上品で真面目に感じられる。どうしてわずかな金のために、そんなに猪突猛進くらいついていく?マーロウはボコボコにされたり薬物注射されたり脅迫されたり。

自分、チャンドラーのフィリップ・マーロウは「長いお別れ」に次いでこの「さらば愛しき女よ」で2冊目だったのだが、どう読めば楽しめるのかがよくわからず困惑もした。自分にはチャンドラーはあまり合ってないなと感じた。

最後まで読むと、〇〇が実は〇〇で…というような驚きは用意されているのだが、それでも常日頃、刺激的な探偵推理ミステリーを読んでいる現代日本人読者を驚かせるものでもない。たぶんミステリー愛好家はこのハードボイルド小説を読んではいけないと思う。30年代40年代のアメリカ人はこれで十分面白い娯楽小説だったのかもしれないが。

タイトルがぜんぜん合ってないし過大評価だと思いながら読んでいた。最後になって「ああ、そういうことか」と。

昔のアメリカ人は警察官もそれなりに上流な人もみんな言葉が汚く粗暴。とにかく喧嘩早い。
ということは、戦後のGHQアメリカ人将校たちと渡り合わないといけなかった日本エリートは大変だったろうと思う。
自治体の首長も警察署長も悪党というアメリカを、日本人も笑っていられなくなってきた。

2024年11月14日木曜日

乃木坂46「おいでシャンプー」Type-A盤を手に入れた

乃木坂46「おいでシャンプー」Type-A盤(2012年5月2日リリース)をハードオフ青ジャンク箱から救出。
まだ見たことのない個人PVが目当てで連れ帰る。55円。
手に入れたことを忘れないためにここに忘備録とする。

A盤ジャケットは桜井玲香・生駒里奈・中田花奈の3人。なんと裏面は岩瀬佑美子・斉藤優里・市來玲奈の3人だ。たぶん今の5期オタはこの3人を知らないんじゃないか。いや自分も岩瀬と市來のことはほとんど何も知らないけど。

この盤を手に入れたことで「おいでシャンプー」「心の薬」「偶然を言い訳にして」の音源が手に入ったわけだが、もうCDをパソコンに取り込むことすらしなくなった。もう楽曲にはあまり関心ない。
未使用の握手券がそのまま入っていた。握手目当てでCD買ってた層ばかりでもなかったのか。
今回の目当ては齋藤飛鳥(当時13歳)の個人PV。たぶんまだ見たことないやつ。
この当時の飛鳥はまだ蝶になる前の飛鳥。正直まだぜんぜん子ども。

かわいいカットは慎重に選ばないと出会えない。川後に「ロリ手羽先」とニックネームをつけられるのも納得のガリガリ体型。髪をかき上げうなじを見せるカットは背骨の浮き出方が衝撃。
「二度目のデート」というテーマらしいのだが、13歳でデートとかおかしい。この二人のカットは補導どころか職質案件。中学生が男女で映画見るなら制服で出かけろ。
でもこの飛鳥には男子は全員ひれ伏す以外の選択肢はないか。異常なかわいさ。
それでもまだ人気が出る前の飛鳥。非合法な危険な香り。

ついでに西野七瀬(当時17歳)個人PVも見るのだが、こちらはさらにいけない。西野がぜんぜんかわいくないw これでは後列に甘んじるわけだ。
それに、家庭教師のためとはいえ自室に同級生男子を入れるな。こんなのオタ男子は見ていて何も楽しくないし面白くもない。運営はまだまだ試行錯誤の時期で、奇をてらった映像ばかり作ってる。
しかしこういう演技スキルの積み重ねが2013年秋の「49」出演につながったのかもしれない。