2024年11月30日土曜日

中公新書2810「日本鉄道廃線史」(2024)

中公新書2810「日本鉄道廃線史 消えた鉄路の跡を行く」小牟田哲彦(2024)を読む。著者は日本と東アジア近現代交通史の専門家らしい。

生れてこの方日本各地で鉄道の廃線を見聞きしてきたけど、実は鉄道の廃線は戦争中の「不要不急路線」の休線から多くの路線が廃線になっている。

そして、戦後は国鉄による赤字路線の廃線。昭和42年ごろまでのモータリゼーションと路線人口の流出による利用者減少。自然災害によって休線がそのまま廃線へとつながっていくケースなど、廃線のすべてを見ていく鉄道廃線通史。

明治以来どんどん拡大してきた鉄道網が、昭和の戦争後にどんどん失われて行く過程を見ていく本なので、読んでいて楽しいものではない。
だが、鉄道というエネルギー効率の良い貨物輸送の可能性はまだまだ。長距離ドライバーの人手不足もあるし。

北海道、東北、中国、九州は遠くて廃線跡を見に行くことはなかなかできないが、軽井沢-草津温泉を走ってた草軽電気鉄道の跡はいつか見に行きたい。

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