2012年8月31日金曜日

Green a.live ~PATiPATi 2011年11月号から~

これはPATiPATi 2011年11月号。20枚目のシングル「Green a.live」リリース時期(5th Album直前)のインタビュー。久しぶりの撮りおろしグラビアつきインタビューだったことに気がついて発売数日後に買おうとしたらどこにも見当たらないという状態だった。

しかし、数ヶ月待つのが自分の性質。3ヶ月ぐらい後になって400円で古本屋で売られているのを発掘してきた。 まっすぐこちらを見つめるYUIの眼力が、こちらの姿勢を正さないといけない気にさせる。大前多恵も「実現できると思ってなかった」という時期に録られたインタビューだった。では、個人的に近年最重要シングルだと思っている「Green a.live」について、重要と思われるYUIからの言葉を一部引用

■未来への希望も歌われているんですけど、悲しみや苦しみに直面する人たちの〝今〟の気持ちに寄り添う姿勢がとても素晴らしいと思ったんですよね。
YUI この曲が勇気になったり、背中を押す曲になったらいいな、とは思ったんですけど、無理強いをする曲にはしたくないな、と思っていて。「頑張れ」とただ言うのではないメッセージがいいな、と思いました。すごく裸の状態というか。〝運命〟というものについても考えたりしましたし。「正義ってなんだろう?」という言葉がいちばん伝えたかったんですけど、お母さんがいて、子供がいて、その子がたとえば事故に遭ったりしたら、「なんでうちの子がそうなっちゃったの?」「なんでうちの子だけが?」と思ったりして、その疑問や憎しみがぐるぐると回って出口が見えないときもあると思うんですよね。その感情って誰にもぶつけられないし、どこにも行かないじゃないですか?でも、その感情とも向き合う、というか。
■逃げずに見つめるっていう?
YUI そうですね。「それっていったいどこに行くんだろう?」と考えましたね。むしろどこかに行くのなら楽になるかもしれないけど、きっとその感情ってすごく大事なんだとおもうんですよ。いとおしい人を思うからこその気持ちだし、それをなくせない苦しみがたぶんあって。ズルい人がのうのうと元気に幸せに生活しているのに、なんの罪もない人に、そういう疑問を持つような大変なことが起きたり……。そこで「神様ってどういうふうに考えているの?」という疑問が出てきたんです。でもその疑問にさえも、誰にも答えることができないんじゃないかなって。
■YUIさんの中にも解決策はない?
YUI そうですね。「歌を歌ってる人は答えを知ってるんじゃないかな?」と思われるかもしれないんですけど、同じように疑問を持ち続けているし、解決できないことも普通にたくさんあるんですよね。それでもちゃんと向き合っていく、ということをずっと続けていくのが歌を歌うってことなのかな、と思うので、この曲を作るということはすごく意味がありましたね。
■〝悲しみはいずれ優しさになる〟というフレーズもグッときました。
YUI 深い悲しみというのはきっと、大事なものを守る力になるはず、と信じたいですね。共感できる、「わかるよ」って言ってあげられるということはすごいなと思うんですよね。この曲は、日常のことなどもいろいろ含めて言えたらな、と思って作ったんですけど、例えば友達にぐちるにしても、「ああ、わかるよ」と言ってもらえたら、それだけで「よかった!」ってスッとしたり。そういう、「わかってくれている」と感じることだけでも救われることがあると思うんですよね。悲しみを感じた人っていうのは、きっと悲しんでいる人に手を差し伸べられる人なんじゃないかなって。心の中に、それ以上の優しさが宿っているはずだと思いますね。

「自分にも解決方法がわからないこともある」というけど、YUIが考えた果てにつくった曲は、多くのファンは納得できるものと考えてるんじゃないのかな。CHE.R.RYのような曲を聴くと、YUIは平安時代の和歌の名手のように感じるときもある。Green a.liveを聴くと、YUIは我々の時代の思想家だと感じるときもある。

2012年8月30日木曜日

BONNIE PINK * Take Me In (2001)

ボニー・ピンクのシングル「Take Me In」(2001 east west japan)を今日は何を聴こうかな~と物色していて105円で見つけたので連れ帰ってPCに取り込んで聴いている。

このシングルのTrack2「What About Me?」とTrack3「Passion Fruit」を自分は持っているかどうか定かでなく、けっこう迷ったあげくの購入だった。

ああ、この2曲を聴くのは初めてだったよ。帯には「Bonnie Pink + R&B = Smooth & Groovy !! 」とある。かっこよくて気持ちいい。

2は英語歌詞、3はどこかBPの声が可愛らしい。レコーディングでギターも弾いているそうだけど、どれがどれなのかはわからない。

いつも思うけど、とてもボーカルが魅力的。「Take Me In」は「Just A Girl」に収録されているドラマーのアンソニー・ジョンソンと共同プロデュースしたBPの代表曲。とてつもない才女だ。

2012年8月29日水曜日

本田翼 17歳 ~本田翼研究②

前回いろいろと本田翼について調べてみてから1ヵ月たったのだが、その後本田翼はさらにすごいことになっていた。「GTO第7話」「いいとも」は世間に大きなインパクトを与えたようだ。じゃあもっと掘り下げよう。

この人はまだ20歳だが、その美しさと可愛さは完璧に近い。今後ますますスターになっていくことだろうと思う。

さて、その後いろいろとこの人のことを知りたくて資料を探してみたのだが、思ったように見つけられなかった。この人のモデルとして記録された仕事の多くが2010年以降のnon-no専属時代のものだ。
本田翼がティーン向けファッション誌でキャリアを重ねてnon-no専属になったのが17歳のとき。これは17歳のまだ髪が長かったときのばっさーだが、17歳ということがちょっと信じられないほどの美貌!女は恐い。

つまり、non-no以前は17歳よりもさらに若い少女時代の仕事。今のばっさーもちょっと子供っぽいが、昔はもっと子供っぽいカンジ。

申し訳ないが、「GTO」ほとんど見てない。何度か見てみようと頑張ったものの、途中でギブアップ!自分はドラマに入り込めなかった。本田翼の演技の評判を聞かない。下手なんじゃなくてしゃべり方がまだ子供っぽいだけだと思う。かつてしゃべり方がヘンだと思っていたアイドルたちも今では大物女優になっている。ばっさーも女優として羽ばたいてほしい。
こちらが2006年前半ごろのSEVENTEEN妹モデル時代、14歳のばっさー 萌え~♪お姉さんモデル安座間美優といっしょ

ちなみに、自分は昔、近所に「セーラームーン」でロケに来ていた安座間美優(セーラージュピター変身後)をたまたま通りかかって見たことがある。
ローティーンばっさー 完全にこども。今でも本田翼は「お肌」ページを担当することが多い。
そして2年後のラブベリーナ時代、15歳中3ばっさー。ちょいワル

しかし、高校入学と同時にティーン誌からストリート誌へ移籍。JILLEでは「ナチュラルなポージング」がわからず悩んだという。ようやく慣れたころ、高2でnon-noでの仕事がスタート。ポーズの使い分けに混乱したという。

ちなみに、ばっさーの兄は「ゲームと漫画の話しかしない」「着るものに気をつかわない」「オタっぽい」んだそうだ。妹がティーンのカリスマファッションリーダーって‥、同情したい。
衝撃!non-no 2010年2月5日号 モデルアンケート「生まれ変わったら何になりたい?」という質問に対する17歳ばっさーの回答 →「つちのこ」 (!?)

あちゃー、とんでもない記録が残ってしまったものだ…。精神的に疲れていたのかも。

あと、2010年4月20日号のアンケートで、「今一番欲しいものは?」 という質問に

「夫」と答えている……。なんにもいえねえ‥。
定期的な研究はつづく……かもしれないが、資料が手に入るかどうかによる。

2012年8月28日火曜日

赤いweezer

このCDをようやく買った。というのも250円でそこにあったから(笑)。未開封のシールが施してある輸入盤だった。安すぎる。

「ザ・レッド・アルバム」が出たのが2008年だからもう4年以上たってようやく自分の耳に届いたことになる。

自分の見たところ、このアルバムが一番人気がない。青いのも緑色のも持ってるけど、大学生のような風貌だったリヴァースがテキサスで肉牛でも追いかけてるようなカンジになってしまった。

結果、いままでとは大きく作風が変わってしまい、従来のファン、特に日本のファンから存在が無視されたかのよう。結

局、昔を知ってるファンは単純で同じ空気をもった作品だけ聞きたいものだ。ウィーザーはすごく有名なバンドだけど、自分の周囲でこの名前があがることはまったくない。

どこかクイーンを思わせる壮大なTrack2は「あっ、シェーカー教徒の賛美歌だ!」って気づいたけど、アメリカ人はこの曲が好きだな。向こうのニュースドキュメンタリーとかでよく聴く。あとは、……それほど印象に残る曲は少ない。

2012年8月26日日曜日

新垣結衣「麒麟の翼」(2012)

これ、つい最近の映画だけどもうDVDになってる。見てみた。
日本人って本当に刑事ドラマが好きみたいだ。テレビもどのチャンネルつけても刑事ドラマばっかやってて消してしまう。自分には警察組織って見ていて不快なことが多い。

この映画でも非難の矛先が向かわないようなリークをしたりする醜い警察組織がいる。阿部寛みたいな刑事はいないと思う。ぶっちゃけガッキーが出てなければ見ていない。

なのにガッキーの出演シーンが少ない。容疑者の恋人という役どころなのでずっと暗い表情。「ガッキー可愛い♥」と萌えるシーンは皆無。

予想していなかった展開を見せるものの、過去の不幸な事件、父と息子のヒューマンドラマになって以降は退屈。長すぎる。

もちろん原作は読んでいないが、この映画を見る限り読みたくなるようなクオリティはないと思う。目を覆いたくなる社会の暗い面だらけ。いろいろあって長すぎる。

ガッキーとの愛のある同棲生活は究極の幸せかもしれないが、お金がなさ過ぎて「ちゃんとしてよ!」と叱られるのはツラい。

2012年8月25日土曜日

「タイヨウのうた」最大の山

YUIは映画「タイヨウのうた」の取材を300本受けたという。「だけど、どの取材でもちゃんと同じように伝えたいから。これに関してはこう言おう、みたいに自分であらかじめ考えておいて。そんなことまで、出来るようになっちゃいましたよ(笑)。」と、語っているのがPATiPATi 2006年8月号

DVDのメーキング映像などを見ても、YUIの撮影中の苦労などはある程度は知ることができるが、本人が「最大の山」だと語った「薫の手が動かなくなるシーン」撮影中の出来事はこの雑誌に詳しい。YUIも小泉監督も共に初めての映画撮影だった。監督とのコミュニケーションがどのようなものだったのか?以下引用
「実はそういう話はは全然しなかったんです。撮影中は、言葉のやりとりっていうよりは、感覚のやりとりをしている感じだったので、監督の頭の中にはきっとこんな映像が浮かんでるんだろうな、っていうのがなんとなくわかるから、そう演じてみようと思うんだけど、それがうまくできなかったり。そういったことの繰り返しでしたね。でも主役だから、映画の中でちゃんと立ってないといけないと思って。じゃないと、家族のきずなとかも真っすぐ届かないですから。それで私はあくまで薫の気持ちを表現しようと思ったし。監督は映画全体のことを考えていたし、という部分で食い違うこともわりとありましたね。」
■そういう食い違いの中で、もっとも大変だったことは?
「やっぱり、薫の手が動かなくなるシーンかな。ここは薫の気持ちを前面に出したほうがいいって、私は思って。手が動かないっていう認めたくない事実を、一生懸命受け入れようとしているわけだから泣いて落ち込んでる薫を表現しようと思ったんです。でも監督が思う、悲しいだけじゃない映画っていうところと正面からぶつかっちゃって。で、私が思う薫は求められてないって思ったんですね。だけど、そのシーンで、私は初めて心を開いて自分の思う薫をやっていたので、みんなの反応がすごいつらくて。」
■それはヘコみますよね。
「もう、ものすごい落ち込んで。私の中から薫がいなくなっちゃった‥‥、と思ったんですよね。それで薫が(自分の中に)いないまま演じることなんかできないって。スタジオから飛び出したんです。大女優でもないのに(苦笑)。そのころってすべてをすごい抱え込んでやってたからそれが全部、一気に崩れちゃって。生き埋めになったような感じだった。」
■そこからどうやって立ち直ったんですか?
「とりあえず自分は置いといて、みんなの思ってることをもう少し冷静に見てみようと思ったんです。どこか吹っ切れたというか、開き直るくらいの感じになって。『こうかな?』ってやってみて、違ったら『じゃ、こう?』みたいな。結局、撮影中は出口が見えないままだったんですけど、映画が完成して観たときに、やっと出口が見えた気がして、映画を観た人から『前向きな映画だね』っていってもらえることが出口になってるというか。」

明るく前向きな映画にしたい監督と、悲しいところも見せていきたいYUIの間に食い違いがあったことが語られている。当時18歳のYUIは、監督として初仕事の25歳の青年監督にあわせていったわけだが、録り終えたときは「本当にこういう薫でよかったのかな」と不安だったという。この「薫の手が動かなくなるシーン」を「最初は観るのすら抵抗があった」と言っている。

「でもだんだん、これでよかったんだって思えるようになってきて。」と、この時点では納得している様子。次回この映画を観るときはここに注目してみてみよう。

2012年8月24日金曜日

CMで話題のPerfume

予定外のものを買ってしまった。CM NOW Vol.130 2008年1-2月号だ。この雑誌はとても長い歴史のあるCMに特化したアイドル雑誌だが、まさかPerfumeが登場していたとは実物を見るまで気がつかなかった。450円もしたが、ここで逃すともう出会えないかもしれないのでレジへ。

Perfumeは音楽雑誌とサブカル雑誌にしか出ないんだと思っていた。「インタビューに初登場」(4ページ)ということだが、その後この雑誌に登場したのかはまったくチェックしてないので不明。

パフュオタにとっては常識だが、Perfumeにとって初CMとなった「NHK・公共広告機構共同キャンペーン」がPerfumeの名前をイッキにお茶の間に浸透させた歴史的転換点だった。「ポリリズム」はオリコンウィークリーチャート初登場4位になり、その名を音楽ファンにとどろかせた。以後のPerfumeの快進撃は広く知られたところだ。

家で読んでみるとそれほど新しいことは書いてなかった。今まで何度もどこかで語られてきた内容だが、ほんの少しだけ引用したい
かしゆか 衣装は頭にエアパッキンの飾りがついてて、ビニール製のベスト的なものを着てたんですけど、この衣装がすごくかわいいって評判がよくて。これでライブやってほしいってリクエストもあるんですよ。

あ~ちゃん 実はこれ、あ~ちゃん、衣装半分しかないんですよ。前だけなんです(笑)。後ろ向くと面白かったです。

のっち あ、あと印象的だったのは控え室!豪華だったんですよ(笑)。3人で「うわぁ~♪」ってなりました。

あ~ちゃん 喜んでいたら、事務所のスタッフさんに「これが普通と思っちゃダメだよ~」って言われました(笑)。
このあと、今後出演してみたいCMについてのトークで夢と希望などを語るのだが、2007年から2012年の現在に至るまで、CMタレントとしてのPerfumeはその知名度の割りに露出が少なかったように感じる。「氷結」だけがたよりの綱の状態。

一時期バラエティ冠番組も持っていたのだが、その後方針転換があったのだろうか。この3人のトークの楽しさをもっと多くの人に見てもらいたいのだが。サマソニのメインステージに立つ「ロックフェスあらし」的存在にまでなった今でもこの3人の謙虚さは変わらない。この時期の3人のメークは目がすっごくぱっちりしている。

2012年8月23日木曜日

WHAT's IN? 2006 JULY タイヨウのうた

ワッツイン 2006年7月号の綴じ込みBOOK 女性アーティスト大特集という企画にYUIが取り上げられていたので買ってきた。「Good-bye days」「タイヨウのうた」の時期のインタビュー。やはり内容が薄く、撮りおろしの写真も無い。それほど必要性も感じなかったが、105円だったし。これもあったほうがいいかもと思ったので。ここでは演技のことについていくつか言葉を引用
「自然すぎても自然じゃなさ過ぎてもいけない微妙なラインがありましたね」

「いちばんの山は、ギターが弾けなくなってしまうシーンでした」

「すごく大事なシーンじゃないですか。それまではまだまだドアを開き切ってない状態だったんですけど、あの場面のリハーサルでバッと開いたんですね。でも、演じたあとみんなの反応を見たら、あれ?違うのかな、という感じがした。そしたら自分の中の薫がいなくなっちゃって、しばらく〝できなーい〟って状態になったんです。その後は順調にいきましたけど、今でもそこがかさぶたみたいになってます。でも、そこがあったから次にいけたんだなと」
あと、「Sky line」について
「シーンを思い浮かべながらなにげなくピアノを弾いているときに、コードの開放的な響きに誘われてメロディが出て来ました。考えているだけじゃなくて、行動しなきゃっていう気持ちが〝♪ I want to fly well 〟という言葉になった気がします」
(それは、初挑戦した映画という場で、YUIが葛藤の末に得た気持ちでもあったんじゃないだろうか)
「なるほど!そういう部分もあると思います。玄関ののぞき穴からうかがってた状態から、もうやるしかないというところにドアを開けた。そこで直面するものは受け止めなきゃならなかったけど、いつしか自分の中の気張りがなくなってたような気がします。ライブなんかでも、そのままの自分でいいんだってすごく思えるようになった。今、大事にしてるのはフラットな自分でいること。そうなれたのも映画のおかげかもしれないですね」

YUIはその柔軟さで器用に雨音薫を演じることができたように思っていたが、この「ギターが弾けなくなるシーン」だけは監督の考えと意見が食い違い、スタジオを飛び出してしまったと他誌でさらに詳しく語っていた。その部分は次回に。
PS. 最近になってようやく「タイヨウのうた Original soundtrack」(2006 Sony Music Records)を手に入れた。自分は映画のサントラ盤などほとんど聴かないし、これもそれほど必要じゃないかなと思っていたが、行きつけのブックオフで500円だったので……。

あの夜明けの七里ガ浜シーンの音楽とか涙なしには聴けない感じだけど、病魔がせまってくる切迫した音楽とかはそう何度も聴く気にはならない。Good-bye daysのストリングスバージョンとかも入っている。二つ折りの情報量の少ないペラ紙が入ってるだけだし、YUIファンとして持っていないといけないものでもない。

2012年8月22日水曜日

竹内結子「ミッドナイトイーグル」(2007)

この映画は公開当時大々的に宣伝されて、大々的に酷評された映画らしい。この映画に関心なさ過ぎて当時のことを何も覚えていない。国家VS.テロ、国防と安全保障、サスペンスとアクション、家族愛、という自分が絶対に見ないジャンルの映画。

ブックオフでもネットでもメチャメチャ安く叩き売られている。竹内結子が出てるし、よし、見よう!

この手の映画にはマニアが多くてリアリティのなさが辛らつに批判されている。まあ、自分はもともとアクションものをまったく見ないのでそこは放っておく。見栄えのいいハリウッドのアクションですら興味ない。

キャストが豪華なのだが、各役者の演技に入り込めない。総理大臣が厳しさの感じられないいい人だった。これを見て、東京電力と民主党政権の人たちもこうだったのかなと思った。

ラストは民間人が自己犠牲。愛する人を守るために。玉ちゃんの存在感が薄くて哀れ。
北朝鮮の工作員がめちゃくちゃ強すぎ。狙撃の技術がすごい。雪山で赤い服だと真っ先に狙われるんじゃ?って思った。

そして、竹内結子が目当てで見たのだが、拾った拳銃をぶっ放すシーンなどあるものの、それほどハラハラさせられるアクションがあるわけでもない。薄味。

2012年8月21日火曜日

装苑SO-EN 2010年10月号Superflyに密着

なぜかSuperfly越智志帆は以前から「装苑」という服飾系情報誌に何度も取り上げられているが、「Wildfower & Cover Songs : Complete Best ‘TRACK 3’」のジャケットメーキングに密着取材したのは装苑SO-EN 2010年10月号だけだった。

CDジャケットの装丁のデザイン決めからスタイリング、撮影までの1ヶ月を装苑が追いかけた4ページの記事を発見。105円で手に入れた。Superflyのファッションは装苑読者層に関心が高いのかもしれない。

家の近くのブックオフでこのCD(通常盤)がマキシCD棚で300円で売られていたのには凹んだ。えぇ‥。店によってはちょっと古いマキシはそれほど値付けに注意を払っていないようだ。

シングルだがアルバム相当のCDがもう1枚セットで付いているという変則な1枚で、これには発売当初、オリコンチャートもアルバムとして扱うことに決定。微妙な位置づけになってしまった。TRACK3はいずれアルバムとして出さなくてはいけないにしても、この出し方は正しかったのか‥‥。ただし、音楽としての価値は市場価格とはまったく無関係だ。

今回初めて知ったことだが、このCDのジャケットは福生の米軍ハウススタジオで撮影されている。これは早く場所を特定に行かなくては…。

2012年8月20日月曜日

ショコラの見た世界

思い出したようにこれも観た。最近急速に極私的に高まった竹内結子マイブームによって、ついにこれにも手を出してしまった。行定勲カントクによるショコラの見た世界(2008)だ。

 まあ、タイトルとジャケットからファンタジーの匂いはしていて長らく手に取ることを躊躇していたのだ。まあ、それほど内容もないCG映像短編だが。

予備校生大塚ちひろは雨のバス停でかつての姉の恋人和田聰宏と再会する。2人だけのカフェで死んだ姉(竹内)の思い出話に花を咲かせる‥だけの話。

冒頭でソニーエリクソンの協賛の文字を見ることができる。当時の最新モデルで「動画がこんなにキレイに見れますよ」というシーン満載。そういう映像作品。

今後の世代は、すでに亡くなってしまった人をとても鮮やかな動画でいつでも気軽に手のひらの上で見ることができるようになる。我々以前の世代とは異なった死生観を抱いていくことになるだろうと思う。

2012年8月19日日曜日

松本清張「疑惑」を読んだ

自分は松本清張のファンだが、まだそれほど多くの作品を読んでいない。中学生以来、「点と線」「砂の器」「Dの複合」「ゼロの焦点」「霧の旗」「渡された場面」なんかをば~っと読んでみたけど、本人の理解力が及ばなかったのかそれほど面白いとも思わなかった。

だが、数年前に「日本の黒い霧」「清張通史」を読んでハマった。以来、多くの影響を受けている。歴史学としての評価は知らない。ただ、読んでいて面白い。

だが、推理作家としての作品は短編集のほうが好き。経済犯罪的な作品にあまり興味を持てない。

「疑惑」文芸春秋社(1982)の文庫本を250円で買ってきた。

過去に何度か映像作品化されているらしいのだが、まったく観ていない。これも短編といいボリュームで手ごろ。内容もそれほど濃密でもなかった。状況証拠から絶体絶命の状況の、保険金殺人容疑をかけられたホステスを救う弁護士の話。最後がちょっとブラック。星2.5 ぐらいの評価。

実は、この本を買った理由はもう1篇「不運な名前 ― 藤田組贋札事件」を読みたかったから。

北海道樺戸郡に月形町という小さな町がある。ここに明治14年に日本で3番目の集治監が建てられた。初代典獄の月形潔という人物の名前をとって月形町となった。

明治期の政治犯・重罪犯が収容されて北海道開拓に動員された。大正年間に廃止されて現在では行刑資料館になっている。ここにたまたま集まった3人の見知らぬ男女が、「藤田組の贋札事件」の犯人にされた熊坂長庵の書いた仏画を前に、明治政府の紙幣印刷と真犯人について推理をめぐらす話。

ここに登場するライターと若い女が語る内容が清張の考えるこの事件の真相。王子に印刷局があるが一度も入ったことはない。数年前に札沼線の終点まで完乗したが月形では降りなかった。そんなこんなでこの本がちょっと気になっていたので読んでみた。そして、
以前から「読もう!」と思っていた「昭和史発掘」(新装版)全9巻 文春文庫 をオトナ買い!すべて1冊450円でブックオフを3件ぐらい回って手に入れた。そんなに安くないけど。

「2.26事件」のことを読みたかった。この夏1巻から読んでいく。

2012年8月18日土曜日

テレビ誌に登場したYUI

これは月刊ザテレビジョン2008年5月号に突然登場したYUIのグラビア&「I LOVED YESTERDAY」リリース時のインタビュー記事。

YUIはテレビ誌にも新譜リリースのたびに登場しているのだが、自分には一体どのくらい存在するのか皆目わかっていない。
そもそもテレビの情報誌なので読者がどれだけ音楽とアーティストに関心があるのか不明。どの記事も内容がとても薄い。今までほとんど紹介してこなかった。

3rdアルバム最大の人気曲「Laugh away」についてのYUIの言葉だけ紹介しておきたい。
「海が近かったり丘があったりっていうのは、育ててくれた景色に近いですね。海で貝を拾ってたあのころって、まだ難しいことは何も考えてなかった(笑)。感覚の中で時々その風景に戻ると、何かとてもスッキリするんですよ」
PS. 昨日放送された「僕らの音楽」を見た。miwa と YUI の対談がついに実現。歴史的な1日となった。

miwaのデビュー以来、YUIファンmiwaファン双方がお互いを意識せざるを得なかった関係なので大注目の対談だった。miwaはYUIをリスペクトしているだけに嬉しそうな様子。

YUIはちょっと固い表情。自分よりも小柄で天真爛漫な無垢な瞳をクリクリさせながらぐいぐい質問してくる慶応の才女にビビリぎみ。会うのが2回目だと人見知りYUIには難しい状況か?ギターを抱えながらのトーク映像は貴重。「1弦は010」とか、「どんなふうに作曲してるの?」とか、シェリル・クロウ「Strong Enough」で意気投合とかギター談義に花が咲いていた。

また「YUIはmiwaの曲に衝撃を受けていた」など様々な新しい証言を得た。この2人は仲良くなってほしい。miwaのモノマネクオリティには大きな差を見せつけられた。

YUIの新曲披露がなかったので、9月のリリースごろに出演を期待したい。

2012年8月17日金曜日

坂本龍一 / 04

「/ 05」に続いて「/ 04」も500円で見つけて買ってしまった。クラシックに基盤をもつ教授の過去の曲をピアノで弾いてみました的アルバム。

YMOの「Perspective」や、「Riot in Lagos」、そして「Bibo no Aozora 」、「Merry Christmas Mr. Lawrence 」など映画音楽までも収録。「+33 」は教授のラヴェル愛か。とにかくゆったりとした時間が流れている1枚。

「Rain」は切迫した状態で雨の中を走っているときの自分の脳内BGM。

「Undercooled」は唯一スキップしたくなる曲。いまだにこの曲に慣れない。

2012年8月16日木曜日

Perfume / Spending all my time

Perfume のユニバーサル移籍第2弾シングル「Spending all my time」が8月15日に発売された。今回ももちろん初回盤を手に入れた。

不思議でヘンテコなPVが収録されたDVDつき。このジャケットもシュールなカンジがしておもしろい。PVもなんだか異様な感じがしておもしろい。のっちとかしゆかが手話で口論しているようでおもしろい。

それにちょっとせつない。この衣装にも驚かされた。どこかの国の女学生ふうだが、ヒールの高さがはんぱない。CDとしてデザインがおしゃれな装丁。音楽以外のところでも驚かしてくれるのがPerfumeだ。もう何年も彼女たちには驚かされっぱなしだ。

1.Spending all my time
2.ポイント
3.Hurly Burly
4.Spending all my time -Original Instrumental-
5.ポイント -Original Instrumental-
6.Hurly Burly -Original Instrumental-

という内容だが、初めてフルで聴くことができた「ポイント」が感動的だった。泣いた。

もちろん、「Spending all my time」も「Hurly Burly」も魅力的。もはや懐かしい「テクノポップ」な感じはみじんもない。新しくて刺激的。どうしてこんなことが出来るんだろう?

今回もポスターをゲット。Perfumeのポスターはまだ3枚しかないけど。

2012年8月15日水曜日

oricon style 2007 6/25 16歳の“アタシ”へ

2007年の2ndツアーが終わるころ、突然My Generationが現れた。16歳で学校をやめて音楽を志したYUIとリンクする衝撃的な名曲だ。(それにしてもこの年のYUIのCDリリースのペースはすごかった。)オリコンスタイル2007年6月25日号では学校をやめるときの心境が語られる。

■16歳で学校をやめる決断って大きいですよね。高校に疑問があったの?
YUI いや。学校はすごく大切な場所だと思っていました。だけど、高校に入って、学校に行きながら音楽を続けていくのが難しくなっていたんです。バイトもしていたから。毎日、学校とバイトの往復で時間がなくて‥‥。このまま進んでいくと、音楽がもうできなくなるかもしれないと感じた時に、心にぽっかり穴が空いてしまった。
■追い詰められていったんですね。
YUI 今振り返ると、そうですね。もう音楽を諦めなくちゃいけないのかなって。この先の自分に音楽の道がないのかと思うと、すごく不安‥‥というか辛くて。そんな時に体調を崩して、改めて考える時期があった時に「やっぱり音楽の道に進みたい」って思った‥‥。だから、学校もすごく大切に思っていたけど、私にとって両立は絶対にうまくいかないものだと分かっていたので。だったら、ひとつを‥‥音楽を大切にするために学校をやめようと思ったんです。
■時間の問題もあるけど、YUIちゃんの場合、想いが強すぎて両立はできなかったんでしょうね。
YUI たしかに、想いは強かった。早いうちに音楽のいろんなことを見たかったし、もっと感じたかったし‥‥。
■何事も決断できなくて悩んでる人が多いと思うけど‥‥。
YUI 私も、決めるまではすごく葛藤したんです。それに、歌詞にもあるように、周囲にはどう見られてもかまわないと思ってたけど。きっと親は「高校に行かせてあげたい」っていう想いがあっただろうから。それを裏切るのは苦しかったけど。悩み抜いた末に、音楽で生きようって決断してからは、選択肢はもうコレだけだ、迷いもなく進んで行こうって思えた。

自分は一昨年、フェスで福岡を訪れた。すべての条件が整い、人生で初めて九州に上陸できたのだ。実は、これほど各地へ出かけるようになったのはYUIのせいだ。2ndツアーのとき初めてYUIを観るためだけに仙台へ出かけたとき、イッキに何か心を抑制していたものが外れた気がした。そこから先はもう‥‥、とんでもない毎日になってしまった。で、福岡でちょっと心残りのことがある。

YUIがバイトをしていた中華料理屋へも行った。新宮海岸へも行った。ストリートの場所も、あの駅も‥。ただ、これもしたかったなと思い残していること、‥それは、

平日の朝、新宮の駅から福岡市内の高校まで行ってみて、授業終了後の時間にバイト先へ移動してみることだ。福岡も郊外から市街へ通勤通学する電車は混んでいると思う。それに、意外とこの区間は遠い。駅に自転車をとめていたのだろうか?家で学校の宿題をする時間はあっただろうか?雨が降ったら?時間的空間的心理的距離を測ってみたかった。実感してみたかった‥。

ツアーで福岡のチケットが当選したことは一度も無い。

2012年8月14日火曜日

東京事変 / 東京コレクション(2012)

自分は長い間、椎名林檎が苦手だった。あの歌唱が。それにちょっと怖いと思っていた。だがしかし、いまでは超絶に歌が上手い人だと思っている。そして、東京事変のアルバムを初めて聴いた。それがこれ、「東京コレクション」。ライブテイク14曲の1枚。

自分はただ1回だけ東京事変のライブに接することができた。CDJ0910だ。あれほどピーンと緊張感があって、椎名林檎のすべて計算されつくしたかのような動き、オーディエンスの熱気と興奮!あんなステージは他に経験したことがなかった。すごいっ!って思った。

椎名林檎はとても言葉遣いと身のこなしが洗練されていて丁寧で好印象。美しい人だ。ただ、自分は何度も過ちを繰り返す。解散を発表してから興味を持ち出すこと何回目だ?東京事変ってバンドマンたちがステージだとヘンテコな衣装を着ているイメージがあったけど、このジャケットはかっこいい。

演奏もとびきりいい。楽曲がとてもポップだ。昔からの椎名林檎ファンには東京事変のポップな曲はどれもぬるいのかもしれないが、自分は「閃光少女」「透明人間」が楽しくてつい口ずさむ。


2012年8月13日月曜日

長澤まさみ NO MEANING (2007)

家の近所のブックオフでこいつを拾ってきた。2007年6月、長澤まさみ20歳を記念して発表されたフォトブック「NO MEANING」(幻冬舎)だ。

どれどれいくらだ?と手に取ると、300円かぁー!一体どうして?家で見てみたら読み込まれた跡のまったくないピッカピカ。定価で買うと2,800円の豪華な装丁。

これほどキレイだともったいなくてぞんざいに扱えない。うーむ、物の値段というものがわからなくなってきた。市場価格を決定する要因は供給量と需要の差だけによる。何か物を作って売って生計を立てようとするのは難しいことだなと改めて思った。

奥付を見ると、「著者 長澤まさみ モデル・スタイリング・ヘアメイク 長澤まさみ 写真 山本絢子」 となっている。まじか?すべてまさみのセレクトか?

肌がつるっつるで髪がサラッサラ。全編ロンドンで撮影。空港、駅、ロンドンの町並み、美容室、ホテル、パブ、図書館、田園、などで20歳のおしゃれなまさみ、普段着のまさみを見ることができる。何回もめくって眺めたくなる。

ただ、こういう写真集は男性側からみると不評らしい。うーむ、まさみが好きすぎて邪な目でまさみを見る男すべてが許せなくなってきてしまっている俺。ショートにして人気沸騰みたいに書かれることが多いけど、このときもショートじゃないか。いかに「ラストフレンド」が不評だったのかだ。とにかくこれほどかわいい子はなかなかいるもんじゃない。おしゃれな1冊だ。

2012年8月12日日曜日

GORILLAZ

GORILLAZ / DEMON DAYS (2005) これも日本でもとてもよく売れたアルバムだったため、105円で拾ってきたEU盤。(安すぎるだろ) 自分って音楽にお金をかけてないな~。さすがにもう聴いてる人はいないのかな。

なんでもありな音楽過ぎて、ジャンルがわからない。なぜHIPHOPなのか?Feel Good Inc は今でも聴いてる人が多いかもしれない。しかし音楽とサウンドの質の高さといったらない。おそるべしデーモン。おそるべしUK 

ここまで個性的な音楽を作れないと世界的には天才と呼ばれない。でも、それほど自分にとって必要なアルバムでもなかったな。ブラーが好きで聴き始めると戸惑うこと必至。

ロンドンオリンピックへ世界の目が注がれているが、世界の音楽ファンの目もロンドンに注がれている。なんとブラーは8月12日のハイドパークでの閉会式記念コンサートに登場。4月のインタビューではブラーとしての今後の活動はこれが最後になる模様。ゴリラズに至っては完全にないと断言……。


2012年8月11日土曜日

YUI がAneCanのインタビューに登場!

「HOW CRAZY YOUR LOVE」リリース期に女性ファッション誌AneCan 2012年1月号のカルチャーのページ「月刊アネタメ!」にYUIが登場した。

AneCan読者がYUIを聴くとは思えなかった。YUIももう25歳なのでまさにAneCan世代なんだろうか? 1ページに満たない量だが105円だったので拾ってきた。ではまた一部引用

■シングルが5作連続1位を記録し、アルバムも今回の「HOW CRAZY YOUR LOVE」を含め、5作連続1位になりました。この状況をどう感じてます?
ありがたいことですね。
■1位が当たり前になってしまうことは怖くはないですか?
それはあります。でも、ひとりの人間YUIとして付き合ってくれる人たちを大事にして、鈍感にならないようにしたいです。
■最新アルバムのコンセプトは?
日々、大きく変わる世界の中で、「いろんなことに対するあなたの感情ってどうなの?」って問いかけるような作品にしたいと思いました。
■「Get Back Home」の自分のためにほしいものなどない、という歌詞が印象的でしたが……?
デビュー当時は自分の感情をはき出すためだけに歌っていたところがありましたが、今はたくさんの出会いを通して、そういった人たちの顔を思い浮かべながら、書くことが多くなってきたような気がします。
■その一方で「Lock On」には、「退屈な大人になっていた」という歌詞も出てきますね。
そうですね。10代のころは、ガンガンぶつかって戦ってきたのに、大人になったら、面倒くさいからって、居心地のいいところばかりに逃げていちゃいけないな、と……。
■でも、安らぎも必要ですよね。
音楽のことを何も考えないようにする日もありますね。何事もメリハリが大事なので。今は自転車にハマっていて、よく街や山を駆け巡っています。もちろん安全には注意して(笑)。程よいスピード感で景色が流れていくのが気持ちいいです。
■収録曲から自転車に乗っているとき、口ずさむならどれでしょう?
「HELLO」かな。
■恋してるときには?
「Cooking」がオススメ。
■料理はしますか?
少しずつ。以前「得意料理は鍋」と言ったら、それは切るだけでしょ?とつっこまれました。出身が福岡なので、水炊きが大好きなんです。
■まもなく25歳になりますが、30歳を意識することはありますか?
まだ考えないようにしています。でも、周りの30代の女性はみんなキレイですし、私が悩みを相談すると、笑って「そんなちっちゃいこと気にしなくていい」って、いつも励ましてくれるので、そういう意味では、恐れるより期待のほうが大きいです。

おそらくAneCanがYUIに30歳という年齢を意識するか聞いてみた最初の雑誌だろう。もういつまでも「制服を脱いだ16のアタシ」について歌っているわけにはいかない。いつまでも戦ってるわけにはいかない。1stアルバムのような、思いを吐き出すような曲はそうそう出てこないだろうと思う。あと、野菜を切るだけでも立派な料理だと思う。どう切ったらいいのか分からない野菜も多いし。

2012年8月10日金曜日

Perfume / タクシー・ディスコ

ROCKIN'ON JAPAN 2009 APRIL を105円で手に入れた。これ持ってるけど、あまりにPerfumeのページがすばらしいからまた買ってしまった。この号はよく見かけるので入手が容易だと思う。このスタイリングした人も、写真撮った人もみんな天才!なんか、すごくいい匂いがしそう……。

「ワンルーム・ディスコ」リリース時の小松香里によるインタビュー記事だが、ここでは3人の音楽プロデューサー中田ヤスタカへの信頼感についてのトーク部を引用したい

■以前と比べて、曲に対しての臨み方が変わってきたとかありますか?
のっち 「ああー。免疫?がついたのかもしれない。23:30 もPerfumeにとったらすごく挑戦な曲で、いいのかな?って。たぶん中田さんじゃない人にもらったら絶対に『これ、歌わないほうがいいですよ』って言うと思うんですよ。でも中田さんが書いてくれるから間違いないんだっていう免疫が」

あ~ちゃん 「あるよね」

のっち 「ポリリズム も、《ポリリズム ポリリズム》しか言ってないじゃんとか思いましたし、でも大丈夫だったっていうのもあって。これまで全部すべてそうだったんで、何がきてもいいんだっていうのに乗っかってる感じにはなりました」

かしゆか 「ヘンな信頼的な」

あ~ちゃん 「うん、すごい信頼してるよね。それは当たり前だけどさ。だけど人を信じるってそんあに簡単にできないじゃん。でも、中田さんの曲は絶対に確実にカッコいい、カッコよくなるってわかってるから、どんなのがきても、別になんでもみたいな。それってすごいよね、普通に考えて」

のっちかしゆか 「すごい」
■いつからそうなってきたとかじゃなくて、徐々にって感じですか?
のっち 「たぶん、徐々にですね。だって最初の頃は、『ほんとに大丈夫かな?この曲、受け入れられるの?』みたいに思ってたけど、今は全然大丈夫だし、昔の曲もきっと気に入ってくれるだろうっていうふうに思ってますね」

自分も中田ヤスタカを信頼しかしてないな。心配する必要はない。15日にはユニバ移籍第2弾シングル「Spending all my time」を切ってくる。絶対にカッコイイことはもう間違いない。こんなにも長年にわたって音楽ファンをワクワクさせてくれるアイドルグループは日本の歴史上いなかったんだし。

そして、Perfumeのアジアツアーが発表された。10月から台湾・香港・韓国・シンガポールを回る。これ聞いたときちょっとダメージを受けた。このエポックなライブにいけない自分をイメージしてダメージ。行ってしまって多額のお金と社会とのつながりを失ってダメージ。どっちにしろダメージ…。

1ヶ月の長丁場。自分だったら沖縄あたりのユースホステルにベースを置いて各地へ出かけたいところだが、どうやらどの会場もライブハウス規模の様子。えぇ~、チケット手に入れるのムリじゃん!(>_<) どうして香港はアジアワールドアリーナでやらない?3連休の真ん中にセットすれば日本から金もヒマもあるパフュオタおっさんたちが大量に詰め掛けることが見込めるのに…。現地のファンにJPNのメガSHOWをそのまま見てほしかった。

2012年8月9日木曜日

吉田喜重 / 戒厳令 Coup d'ètat (1973)

以前から吉田喜重の映画を見てみたいと思っていた。日本映画に感心を持ってるとこの巨匠の名前は一度は耳にする。そして選んだのが「戒厳令」(1973年)。

自分は2.26事件にも北一輝にもなんら知識がないが、以前からちょっと知ってみたいテーマだった。大人になった今でも2.26事件についてはほとんど何もわかっていない。たぶん難しいだろうな~と思っていたが、見てみてやっぱりよくわからなかった。

別役実の脚本、一柳慧の音楽。緊張感が途切れないコントラストの高いモノクロ映像と画面の構図がアバンギャルド。東大仏文科卒のインテリ監督っぷりがビシビシと伝わってくる。

とにかく三国連太郎演じる北一輝が何だか得体が知れない。家で法華経唱えたり、近所を歩いたり接客したりしてるだけ。盲目の傷痍軍人との会話も子供との会話も、たえず怒っている表情の夫人との会話も何を話してるのかさっぱりわからない。

家に出入りする軍人たちと緊迫した会話があるものの、何がどうなっているのか一切説明がない。ちょっと頭のおかしい将兵とその妻が何の役回りなのかわからない。北一輝の誰も聞いてないぶつぶつとわけのわからない独り言。そして「ワタシは無関係だからね」といつも逃げ腰。こんな人だったのか?

当時の軍内部の勢力争いとか時代背景をしっかり頭に入れてから見ないと、何が何だかわからず苦痛で終わってしまう。

2012年8月8日水曜日

乱暴と待機(2010)

本谷有希子の舞台作品を映画化した「乱暴と待機」を見た。自分はこの映画を「相対性理論」経由で知った。

そして、小池栄子だ。「リーガルハイ」での小池栄子の存在感がハンパなかった。自分はこの人を美人だと思ったことはないが、立ち居振る舞いの美しさを強く感じた。小池栄子、天才かもしれん‥。

この映画、意味がわからなすぎてなかなか入り込めなかった。しかも音声レベルが低い。テレビ音声を40にしてもよく聴こえない。ほとんど4人だけでドラマは進む。

浅野忠信の台詞がまったく聞き取れない。小池が乱暴で怖い。山田の髭面があいかわらず汚い。美波が役に合っていなかったように感じた。萌えを感じない。パンツずり下ろされる役は他の女優には受けてもらえなかったのかもしれない。

見苦しいシーンが多かった。小池と山田の「セッ〇スしてた」「してない」の言い合いとか、天上からのぞいてる浅野が落ちたメガネを拾おうとするシーンはまるでコントだった。舞台だとさらに面白いのかもしれないと感じた。

2012年8月7日火曜日

YUI 、イナゴを食べて泣く

PATiPATi 2008年8月号を手に入れた。この号では新曲「Summer Song」と「夏の思い出」、そして前半が終わった3rdツアーについて語られる。まず新曲「SUMMER SONG」(この曲はシングルとして発売されたときはすべて大文字)について、「真っ赤なブルーだ」については以前書いたので、今回は「砂に書いた 未来なんて あてにデキナイ」の箇所についてYUIの言葉を引用したい
砂浜に夢を書いても、波が来て「あっ、消えちゃった!」(笑)みたいな情景も思い浮かべながら、簡単に消えちゃうぼんやりとした夢だけじゃなくて、「自分の足でも歩いていきたいな」という思い、「自分の力でやってみる」という意志も入ったらいいな……と思いましたね。
そして、インタビュアーはいつものように大前多恵なのだが、ファンを代表してYUIの学生時代の夏のロマンティックなエピソードはないのか聞き出そうとするのだが……
夏休みは楽しかったんですけど、暇だったという思い出があります(笑)。地元は海が近かったので、夏休みに入る直前か、入ったぐらいの時期だったかな?「クリーン作戦」というのがあって、みんなで海をキレイにしに行くんですよね。で、帰るときにちっちゃいジュースをもらえるんです。それがうれしかったのを覚えています。「クリーン作戦」が終わった後にどんどん暑くなって本格的な夏になっていくので、夏の始まりはいつもその思い出がありますね。
海では、泳いだりもしたんですか?
泳ぎましたね。あとは、うーん……釣りかな?全然ロマンティックじゃないですね(笑)。本当に軽ーくですけど、海釣りも川釣りもしていました。そういえば、ちっちゃいころにすごく印象的な出来事がありました。海で夜釣りをしていて、あるとき、タコが釣れたんですよ!すごくビックリしてしまって。そうしたら、隣で釣っていた優しいご夫婦が、「触っちゃダメ!」って取ってくれたんです。タコってあぶないですよね、くっついてきて歯でかんじゃうので。魚を釣れた思い出は……意外にないですね。「すごい大物が釣れた!」と思ったら、船を引き上げようとしていたり(笑)。
……ロマンティックな話は、ありますか(笑)?
ねぇ?(笑)花火で防波堤の石の上に画を描いたりするとキレイだなあと思ったとか、かな(笑)。あとは星がすごくきれいだったり、地平線が見えたり……。

YUIはタコを釣ったことがある。 これ、YUIのプチトリビア(笑)。バイトができる高校生になるまではYUIは毎年こんな夏をすごしていた。あの美しい新宮の海でたったひとり釣りをして過ごしていた少女YUIがいきいきと瞼に思い浮かんでくる。YUIの学生時代に恋の話はまったく存在しないようだ。そして、最後に3rdツアー前半が終わっての思い出話に。
印象的だったのは、長野で、名物だということで初めて食べたイナゴのつくだ煮かな。みんなパクパク食べていたんですよ。「そんなに簡単にいけるものなんだ?」と思って軽い気持ちで食べたら、涙が出てきて止まらなかったです(笑)。味はすごくおいしいんですよ。でも、イナゴと目が合って、にらめっこしちゃって……泣きました(笑)。あとは静岡の黒ハンペンとか。大分では地獄巡りへ行ったり、熊本は熊本城へ行ったり、馬刺しを食べたりしましたね。
イナゴは日本中で昔から食べられてきた昆虫食。自分は高校1年ぐらいのころお昼は弁当だったのだが、母親が白ごはんにスーパーで買ったイナゴのつくだ煮を入れていた。グロすぎて面白くなっていた。でも、最近は食べてないなあ。ちなみに、YUIとバンド&スタッフがイナゴを食べたのは、長野市権堂にある「二本松」という居酒屋だ。YUIが長野公演MCで話していた内容から終演後に探しに向かった。1時間後ぐらいに「たぶんここじゃね?」とたどり着くと、すでに店内にYUIティー着たグループが居て驚いたのだった。

2012年8月6日月曜日

ROCK IN JAPAN FES. 2012 DAY3

DAY3も雲ひとつないヤバいぐらいのカンカン照り。みんなもぐったりして日陰に集まって地べたに座り込んでいる。ホテルで朝食を軽くとってから8時15分ごろテントの森にベースを設置し、Seasaide Stageまではるばる歩く。

このステージ遠すぎて過去1,2回しか来たことがない。この日のトップは家入レオ17歳。今年の参加アーティスト最年少か?
すでにベテランに達した我々は物販に並んでまで必死にグッズを買ったりしない。なんと、2日間で買ったものは家入レオマフラータオル1枚だけ!もうRIJFのティーシャツもタオルも押入れにいっぱいあって必要ない。家入ブースは閑散としていた。日差しがヤバすぎるのでちょうど首に巻くタオルがほしかったのだ。

で、家入レオのライブ。早めに行って正解だった。遅れてきたら通路で見るハメになっていた。登場するや近くの女子たちから「肌が白い!」とどよめきの声があがった。白い凝った形状のティーシャツに黒の皮パン姿。暑いだろうなぁ。ハンドマイクで歌っていた。右手のフリは決められたものなのか?1曲が終わるたびに、試技に入る女子体操選手のように右手を上げる。まぶしく美しい。新曲も披露されたが、やはりサブリナが場内盛り上がっていた。声の美しさと強さを感じさせる瞬間は何度もあった。つりあがった目が魅力的。

Seaside の近くはこんな風景。海からの風が気持ちいい。

カフェで涼んでからFLiPへ。
RIJFに参加することはアーティストにとっても楽しく気持ちのいいものなんだな、と感じさせるライブだった。ロックキッズたちをジャンプさせ盛り上げた不良娘たちだった。

もう疲れてしまいテントに倒れてシエスタ

風に流されてくる音を聴きながゴロゴロ横になって過ごす。
LOW IQ 01 & MASTER LOW の3曲目あたりからライブに復帰。後方の植え込みあたりから見ていたけど、肩組んでぐるぐる回っている大きな目玉が5箇所ぐらい同時多発していた。なんという多幸感だ。原始社会の祭礼のようだった。こういう風景は夏フェスでしか見られない。

その次に、SHAKALABBITSをアリーナ後方の日陰のある階段で見てすごして、もちろん最後はPOLYSICS

2008年の初日以来のLAKEのトリ!あのライブが自分的に過去のロッキンのベスト。Uno Dosとかやったとき。

もちろん最前エリアへGO! 周囲のヤツらはすでにものすごく汗臭い。

死んだ……。40分以上がしがし体をぶつけすぎると、吐きそうなぐらいに気持ち悪くなる。1万メートルを全力で走ったぐらいに疲労困憊した。RocketとかSpeed UpとかBoys&Girlsとかちょっとすでに懐かしい感じの曲もやってくれた。カヨのいないピーチパイとUrgeOn!を初めて聴けた。ムチとホースを初めて聴けた。フミうた新曲も楽しくてシングルだけど是非買いたい。自分も齢とったがハヤシも2006年ごろのハイテンションさとジャンプの高さはすでにない。ステージにぶっ倒れるぐらいの暴れっぷりはもうない。自分はもうポリ最前からの卒業を完全に決意した。家で録画しておいたWOWOWで自分が映っているのを確認した。そして眠った。
もう来年からはよほどのことがないかぎりRIJFを最優先行事から外したい。それほどまでに疲弊した。

2012年8月5日日曜日

ROCK IN JAPAN FES. 2012 DAY2 を振り返る

またまた今年も性懲りもなくROCK IN JAPAN FES.へ行ってきた。へとへとだ。4年連続3日間参戦を続けてきたが、今年は過去の反省から後2日券にした。もう3日間参戦がキツくなってきた。来年からは1日のみ、もしくは参戦しないのがいいかもしれない。ライブ自体は祝祭的で一体感があって特別な感じがして楽しいのだが、その他のところでいろいろと限界を感じつつある。このフェスの参加者の多数派は嗜好と行動様式が独特な感じがする。まず8月4日(土)の自分の行動を振り返る

前夜、なでしこのブラジル戦を深夜まで見てしまい、ほとんど眠れないまま4時に起きて友人宅から車で出発。運転は友人がしてくれたがまったく寝ないまま7時45分ごろ国営ひたち海浜公園第3駐車場に到着。8時過ぎにテントの森にテントを設営。
例年草の上にテントを設営していたのだが、除染のためなのか、まったくの砂漠のような地面になってしまっていた。土ぼこりがひどくなっていた。レジャーシートを敷いただけではほとんど意味がないぐらいに土で覆われてしまう。

仮眠をしようにも周囲がやかましくて寝れなかった。朝礼に間に合うようにテントを10時10分ごろ出発してGRASS STAGE

毎年のことだが、この人の多さには圧倒される。
それに、今年も去年と大差のない暑さに参った。乱暴な紫外線が容赦なく肌を突き刺す。

THE BAWDIES でライブスタート。あいかわらず面白いマクラを聞かせてくれるMCだ。朝からオーディエンスを踊れる音楽でノリノリにさせてくれた。

つづいてチャットモンチー。ドラムが脱退し2人体制になってはじめてのロッキン。実は今年の2日間でもっとも衝撃を受けたのがチャットモンチーだった。メンバー脱退というバンドの危機をこういうカタチで克服できるのか!という思いだ。橋本絵莉子がドラムボーカルだったり、ギターをループさせたり、ブルースハープ聴かせたりしてるのはARABAKIで見たので知っていたが、福岡晃子アコギでハンドマイクで奥田民生「さすらい」カバーには驚いた。今年はステージのスピーカーがさらに音圧上って音が度迫力。チャットがまるでホワイトストライプスのようになっていた!橋本絵莉子と云う人は自分が考えていた以上にすごいミュージシャンなのかもしれない。謎のダンサーには困惑した。

miwa を初めて聴いた。SEがエレクトロニカな感じだ。MCが優等生っぽい感じだ。フライングVでスカ音楽が始まった。ロックな選曲だった。タオル振り回していた。遠目で見たので可愛いのかはよくわからなかった。

休息をとって木村カエラへ。過去何度もカエラをGRASSで見ている。できたばかりの新曲披露もあった。奥田民生「マシマロ」カバーもあった。過去の名曲を押さえたステージだった。カエラのときが西日が強すぎて、ステージに顔を向けるのが耐えられないぐらいに暑かった。そして、自分があまり関心の持てない9mm Parabellum Bullet をやや遠くですべて聴いてPerfumeへ。
Perfumeが衝撃的に楽しかった。過去のロッキン出演のどのライブよりも選曲が意外性のあるものだったし、客を巻き込むMCのさらなる完成度といったらなかった。新曲披露もあったし、数万人でのMY COLORの楽しさ!自分はこの曲がひたちなかで披露されるのが夢だった。すばらしい一体感だった。奇跡だった。自分はだいたい白丸のあたりにいた。それほど近くもないが遠くもない。

最後にSeasideまでスネオヘアーを急いで見に行ったけど、アンコールを含めて3曲しか聴けなかった。残念。スネオがすっかり温和な人になっていた。

その後、フェス飯食べてから水戸のビジネスホテルへ移動。快適に1泊した。

2012年8月4日土曜日

Perfume@ROCK IN JAPAN FES. 2012 GRASS STAGE セットリスト速報

のっち「涼しいかと思ったら暑いじゃん。」というように、今年のロッキンもやっぱり暑かった。「夕刻になって蒸し暑くなった」様子。予定時刻をやや過ぎて、GLITTERのイントロが流れるとピンクの衣装の3人登場。この日は過去参戦履歴の中でもっともステージから遠く離れた場所で見ていたのだが、十分よく見える位置だった。それほどの圧縮も起こらなかった。

まだPVすらよく見ていないというのに、まさかのSpending all my timeのフルバージョンが来た時は、オーディエンスが一瞬シーンとなった気がした。カンフーの組手みたい。ポリリズムでは初見客も鉄板の盛り上がりっぷりだった。

昨日の初日、あ~ちゃんは GRASS STAGEのPAのあたりで見ていたそうだ。あ~ちゃん「Plentyさんと初めてお会いしまして、すごくキレイな顔をしていて、独特!」「興味ある!」とのこと。最後に「人がいるっていうのはいいことですね」って、そこ?!だって(笑)。
あ~ちゃん「ワタシたちが夏を楽しませてあげる~!」とスパイスが来た!「ワタシたちが最近好きな曲」なんだそうだ。

そしてまさかのSEVENTH HEAVEN!ピアノのイントロが流れると、どよめきに似た歓声と悲鳴が聞こえた。今日この場所にいた全てのオーディエンスは勝利者と言っていいだろう。まさかのまさかだった。あ~ちゃん「ロックインジャパンは特別な場所だから久しぶりの曲をやってみました。3年ぶりかな。みんな知ってた?」に、のっち「本当は知らなかったんだろ!」とキレ芸。「まあまあ」となだめられる。

PTAのコーナーではあ~ちゃんに、某ハーフタレントのパクリキャラの「あ~ラ」が憑依。「うーん、えっとぉー、オッケー!ウフフ。」と、オーディエンスに「フレッシュ、フレッシュ、フレーッシュ!」と、松田聖子「夏の扉」を指導。手振も「うわっ、キレイ!」、完璧な腕の振りをみて、「ナウシカもびっくり!」とオタにしかわからない表現。

FAKE IT ではジャーンプ!チョコレイト・ディスコでは「でぃすこぉぅっ!」の掛け声。この日は9曲も披露。MY COLOR はミラクルだった!2008年のLAKEに匹敵するひたちなかの伝説だった。特に振り付け指導もしていないのに例の複雑なヤツを始めてしまい、周囲は大混乱だった。前の方にいても初見の人が多かったようだった。実に感動的な映像が撮れただろう。

Perfume 8月4日セットリスト
1. GLITTER
2. Spending all my time
3. ポリリズム
MC
4. スパイス
5. SEVENTH HEAVEN
P.T.A.のコーナー
6. FAKE IT
7. Spring of Life
8. チョコレイト・ディスコ
9. MY COLOR

2012年8月3日金曜日

YUI のおもしろい「覚悟」

NEWSMAKER 2007年10月号はYUIの表紙巻頭大特集で、出た当時のファンならほとんど買ったであろう1冊だが、マボロシ化してしまったのか、日々物色していて見かけたことは一度もない。

18ページに及ぶグラビアとインタビューを収録。付録としてA4サイズの「PHOTOカード」なるものが閉じこんである。内容は「LOVE&TRUTH」「Jam」に関するものがほとんどだが、この日のYUIは上機嫌だったのか、最後におもしろい話をしている。

インタビュアーは後の「I LOVED YESTERDAY」リリースのとき、「(Love is all って)僕のことじゃないよね?」とYUIに何度も聞いてしまうことになるTakashi Ohno だ。ちょっとだけ以下引用

■YUIさんの曲って「My Generation」や「LOVE&TRUTH」に限らず覚悟や決意が歌われていることが多いように感じます。普段から、そういう生き方をしている?
「はい、いろんな場面で」
■例えば、どんなときに、そういうふうになるの?
「例えば……ちょっとお洒落なカフェに入るときとか」
■え?……真面目な顔して冗談っぽいこと言わないで下さい(笑)。
「冗談じゃないんです(笑)。お洒落なカフェには、すごく決意をしないと入れないんですよ。一度、前を通り過ぎたりとかして。でも、やっぱり甘いココアが飲みたいなって思って。戻って思い切って店に入るんです。それでメニューを見ていると店員さんに〝何にしますか?〟とか言われて、また緊張したり(笑)」
■お洒落な場所が苦手なの?
「なんかドキドキしちゃうんです。だいたい一度は通り過ぎて、そこで決意を固めてから戻って入るっていう(笑)。大人の女性がいたりするからですかね?」
■でもYUIさんだって、もう大人の女性じゃないですか(笑)。
「そうなんですけど、どうしてか緊張しちゃうんですよね(笑)」
■カフェよりライヴハウスのほうが、しっくりきますか?
「そうですね。ライヴハウスのドリンクチケットをコーラに換えて、ぐいって飲んでるほうが落ち着きます(笑)」

YUI は以前よく「挙動不審」などと言われていた。YUIは自分を「迷う性格」とも言うし、「でも思い切りはいい」とも言う。おそらくこのような「葛藤」と「覚悟」が日々人知れず彼女の心の中で行われているのだろう。誰でも多かれ少なかれあることではあるが、「だいたい一度は通り過ぎる」って……YUIは面白い。最後にもうひとつ名言を。「生まれ変わるとしたら何になりたいですか?」の質問に対する答え
「たくさんラーメンが食べたいので、また普通に博多に生まれたいです。だからYUIのままでいいです」
どんだけラーメン好きなんだ?

2012年8月2日木曜日

Perfume 3rd Tour JPN DVD 初回盤 を見た!

またしても全国的に初回盤難民問題勃発のPerfumeのライブDVD「Perfume 3rd Tour JPN 」が8月1日リリースされた。ユニバーサルに移籍して最初のDVDだったのだが、ひと月ほど前から予約すらできないという非常事態。自分はいつもはAmazonで買っていたのだが、予約できないので初めてユニバーサルから直接通販で購入。ポスターつきだったものの6,500円もした。まさにSpending all my money! 

しかし、優秀なPerfumeのスタッフたちがアイデアの全てを詰め込んだような、ほしい映像のすべてを盛り込んでくれた驚くべきDisc2だった。この金額に見合う価値はある。WOWOW版では放送されなかった「メドレー」も新鮮で興奮した。Blu-rayの要望も多かったようだが、それほど大画面で見ることもない自分にはDVDでもそれほど不満はない。特典豪華ブックレットはその名に偽りのないクオリティの1冊だった。アングルと編集はWOWOW版とそれほどの差はなかった印象だ。

広島グリーンアリーナ公演の本編に加え、さいたまスーパーアリーナ2日目のアンコールがノーカット収録!運動会も収録!あ~ちゃんの終わりが一向に見えてこないMCは、ライブへ行ってことのない人が見たら驚くかもしれない。さいたまへ両日とも出かけた自分でも全然着地点が予想できなかった。なかなか曲を始めない。

Dream Fighterであ~ちゃんはこんなにも泣いていたとは知らなかった。「心のスポーツ」はすっかり広島の映像に慣れてしまっていたので新鮮だった。「Puppy Love」の存在をすっかり忘れていた。「スパイス」のマルチアングルもありがたい。

「時の針」3バージョンを見ていると、この3人は「Perfume」というオリンピック種目を演じているアスリートのように感じた。最後のスタッフロールは泣いた。ツアーとはなんと膨大な手間暇と才能と努力と情熱が詰まったものなのかと。JPNツアーはとんでもない夢のような出来事だった。
ポスターはなんと横長だった。これは「Have a Stroll」の1場面だろう。

そして、いよいよ今週末にROCK IN JAPAN FES. 2012 が始まる。ここ数年3日間参戦が続いていたが、今年はPerfumeが登場する2日目から参加する。土曜の朝、夜明けとともに出発する。