今回の「世にも奇妙な物語」の最大の注目は浜辺美波が主演した「大根侍」だった。
だが…、これはクオリティ高くもないし人に教えたくなるような話でもなかった。よくある不条理回。
憧れのセンパイにぶり大根を作りたいと夢見る夢子が浜辺。買い物帰りに大根がすれ違った小手の大根と触れた…というだけで大根で斬りつけられる。まるで通り魔。
「じゃ、決闘な」「逃げたらオマエのセンパイを斬る」。メチャメチャな言いがかり。
でもって大根で斬るために特訓。バカバカしいw よくこんな企画で若手スター女優浜辺美波で1本撮ろうと思ったな。こういうのは内村コントでやれ。
コンフィデンスマンJPの五十嵐役で注目度の増してる小手にしてもこれでは役不足。
浜辺の顔芸には感心する。10代でこれほど顔芸ができる女優はそういない。
だが、最近はまるで拒食症?ってぐらいに痩せていて心配。腕の細さは危険なレベルの痩せ方。顔は今現在はまだ可愛らしいが、これ以上痩せると人気に影響が出るかもしれない。
2019年6月12日水曜日
2019年6月11日火曜日
横溝正史「七つの仮面」(昭和31年)
横溝正史「七つの仮面」(昭和54年 角川文庫)を読む。7本の短編を収録。すべて昭和30年代に発表された金田一耕助探偵もの。これが初の単行本化。すべて初めて読む作品。では順番に読んでいく。
「七つの仮面」(講談倶楽部 昭和31年8月)
聖処女とその信奉者である醜い女。餓狼のごとき男たちの欲望に弄ばれ転落…という女の独白形式。だが真相は…という話。秘密を嗅ぎつけた金田一さんが不気味。
「猫館」(推理ストーリー 昭和38年8月)
日暮里駅から坂を上った山の途中にある元写真館で、女占い師と猫、同居する婆や、内弟子の凄惨な死体が次々と発見され…。
「雌蛭」(別冊週刊大衆 昭和30年8月)
女からの匿名の電話によって渋谷区H町の高級アパートの一室にハンドバッグを取りに行く金田一さん。ズボンにアロハシャツ、ハンチング帽にべっ甲メガネという変装w そして顔を塩酸で焼かれた男女の死体を発見。
古典的な被害者と加害者の入れ替わり。悪女のたくらみの露呈。
被害者の男が元薬剤師で流行作家(サディスト)って、横溝先生がモデルじゃん!
前科者ハンサムバーテン多門六平太という人物が登場する。これは金田一ものに登場する多門修と同一人物だろうと思うけど、なんでそんな名前?
「日時計の中の女」(別冊週刊漫画タイムス 昭和37年8月21日)
その屋敷を買った流行作家の妻はノイローゼ?前所有者がサディズム変態画家で妻を殺して庭に埋めて自身も交通事故死?
最後はなぜか関係者討論という形式。なんで?って明確には答えない。それが戦後民主主義。
「猟奇の始末書」(推理ストーリー 昭和37年8月)
金田一さんの旧制中学時代のセンパイの画家の別荘での事件。いたずらでボウガンで矢を崖に向かって射たらその付近で胸に矢の刺さった死体が発見される。
これは20分ほどのドラマのあらすじという感じ。それほど完成度の高いものでもない。金田一さんが水着姿だと?
「蝙蝠男」(推理ストーリー 昭和39年5月)
大学受験勉強中の女子高生が、向かいにあるアパートの一室内に住む若い女性が複数の男を部屋に引き入れての情事を目撃していた。そして冬の真夜中、蝙蝠のような男の影が女を短刀で殺す場面を目撃。
「薔薇の別荘」(時の窓 昭和33年6~9月)
親族一同と弁護士、そして金田一探偵を北鎌倉の別荘へ集めた戦後派の女傑・マダム鶴子にはある企みがあったらしいのだが、客人たちの前に姿を現さず部屋で死体となっていた。
マダムの右腕のごとく勤めていた美枝子は、警察と弁護士から知らないうちにマダムの養女になっていたことを知らされ容疑者にされる。
とても古典的なアリバイ作り。これは10代の読者でも早々に見破るかと。登場人物のキャラクター像はいかにも横溝正史らしい。
すべて金田一探偵が急転直下サクッと事件を解決。ページをめくるとすでに事件が解決というパターンが多い。物足りなく感じる読者もいるかもしれない。短編で金田一ものを読みたい人向け。
「七つの仮面」(講談倶楽部 昭和31年8月)
聖処女とその信奉者である醜い女。餓狼のごとき男たちの欲望に弄ばれ転落…という女の独白形式。だが真相は…という話。秘密を嗅ぎつけた金田一さんが不気味。
「猫館」(推理ストーリー 昭和38年8月)
日暮里駅から坂を上った山の途中にある元写真館で、女占い師と猫、同居する婆や、内弟子の凄惨な死体が次々と発見され…。
「雌蛭」(別冊週刊大衆 昭和30年8月)
女からの匿名の電話によって渋谷区H町の高級アパートの一室にハンドバッグを取りに行く金田一さん。ズボンにアロハシャツ、ハンチング帽にべっ甲メガネという変装w そして顔を塩酸で焼かれた男女の死体を発見。
古典的な被害者と加害者の入れ替わり。悪女のたくらみの露呈。
被害者の男が元薬剤師で流行作家(サディスト)って、横溝先生がモデルじゃん!
前科者ハンサムバーテン多門六平太という人物が登場する。これは金田一ものに登場する多門修と同一人物だろうと思うけど、なんでそんな名前?
「日時計の中の女」(別冊週刊漫画タイムス 昭和37年8月21日)
その屋敷を買った流行作家の妻はノイローゼ?前所有者がサディズム変態画家で妻を殺して庭に埋めて自身も交通事故死?
最後はなぜか関係者討論という形式。なんで?って明確には答えない。それが戦後民主主義。
「猟奇の始末書」(推理ストーリー 昭和37年8月)
金田一さんの旧制中学時代のセンパイの画家の別荘での事件。いたずらでボウガンで矢を崖に向かって射たらその付近で胸に矢の刺さった死体が発見される。
これは20分ほどのドラマのあらすじという感じ。それほど完成度の高いものでもない。金田一さんが水着姿だと?
「蝙蝠男」(推理ストーリー 昭和39年5月)
大学受験勉強中の女子高生が、向かいにあるアパートの一室内に住む若い女性が複数の男を部屋に引き入れての情事を目撃していた。そして冬の真夜中、蝙蝠のような男の影が女を短刀で殺す場面を目撃。
「薔薇の別荘」(時の窓 昭和33年6~9月)
親族一同と弁護士、そして金田一探偵を北鎌倉の別荘へ集めた戦後派の女傑・マダム鶴子にはある企みがあったらしいのだが、客人たちの前に姿を現さず部屋で死体となっていた。
マダムの右腕のごとく勤めていた美枝子は、警察と弁護士から知らないうちにマダムの養女になっていたことを知らされ容疑者にされる。
とても古典的なアリバイ作り。これは10代の読者でも早々に見破るかと。登場人物のキャラクター像はいかにも横溝正史らしい。
すべて金田一探偵が急転直下サクッと事件を解決。ページをめくるとすでに事件が解決というパターンが多い。物足りなく感じる読者もいるかもしれない。短編で金田一ものを読みたい人向け。
2019年6月10日月曜日
黒島結菜「さかさま少女のためのピアノソナタ」(2019)
黒島結菜が6月8日放送の世にも奇妙な物語「さかさま少女のためのピアノソナタ」に登場した。
主演はジャ〇ーズの玉森(よくしらない)らしい。音大ピアノ科学生を演じてる。
玉森が才能をうらやむピアノ才女が黒島結菜。黒髪と瞳の色素が強い。眉毛が濃い。結果、とても美しい。
ちなみに、玉森がコンクールで弾いていた曲はラフマニノフ:ピアノソナタ第2番変ロ短調から第1楽章Allegro agitato。かなりの難曲。結果、黒島に敗れピアノに挫折。
でもって玉森がたまたま古い楽譜を発見。それは呪われた楽曲だった。
演奏を始めると時間が止まる。途中で間違うと手に大怪我を負う。弾いてみた友人は両手が血だらけ。やだこわい。
黒島は海外名門音大オーディションへ。このとき弾いた曲はリスト:超絶技巧練習曲集から第4曲「マゼッパ」。こちらも難曲。
黒島も挫折し飛び降り自殺。ピアノ英才教育スパルタ指導の結果、多くのピアノ学生がこうなる。
ちょうどそのとき玉森が問題の曲を演奏開始。時間が止まる。
黒島は逆さまに落下する途中で時間が止まるのだが、玉森と心で会話。
会話しながらピアノを絶対に間違えないように弾かないといけない。間違えれば手を失う。
この会話シーンが単調。もっと画を動かしてよかったのではと思った。
自分はポール・デルヴォーの絵画のように感じた。無音という恐怖にも似た緊張感。
このシーンの黒島、違和感があるものの美しい。自分としては10代のころのまさみに似ているように感じる。
たぶん実際には逆さになっていない。自由落下なので無重力のはずだがそうもなってない。
主人公の機転で「ああ、助かった」と思いきや、しばらく意味を考えないといけない謎のラスト。説明があってもよかった。
これ、北山猛邦「千年図書館」から採られたものらしい。
主演はジャ〇ーズの玉森(よくしらない)らしい。音大ピアノ科学生を演じてる。
玉森が才能をうらやむピアノ才女が黒島結菜。黒髪と瞳の色素が強い。眉毛が濃い。結果、とても美しい。
ちなみに、玉森がコンクールで弾いていた曲はラフマニノフ:ピアノソナタ第2番変ロ短調から第1楽章Allegro agitato。かなりの難曲。結果、黒島に敗れピアノに挫折。
でもって玉森がたまたま古い楽譜を発見。それは呪われた楽曲だった。
演奏を始めると時間が止まる。途中で間違うと手に大怪我を負う。弾いてみた友人は両手が血だらけ。やだこわい。
黒島は海外名門音大オーディションへ。このとき弾いた曲はリスト:超絶技巧練習曲集から第4曲「マゼッパ」。こちらも難曲。
黒島も挫折し飛び降り自殺。ピアノ英才教育スパルタ指導の結果、多くのピアノ学生がこうなる。
ちょうどそのとき玉森が問題の曲を演奏開始。時間が止まる。
黒島は逆さまに落下する途中で時間が止まるのだが、玉森と心で会話。
会話しながらピアノを絶対に間違えないように弾かないといけない。間違えれば手を失う。
この会話シーンが単調。もっと画を動かしてよかったのではと思った。
自分はポール・デルヴォーの絵画のように感じた。無音という恐怖にも似た緊張感。
このシーンの黒島、違和感があるものの美しい。自分としては10代のころのまさみに似ているように感じる。
たぶん実際には逆さになっていない。自由落下なので無重力のはずだがそうもなってない。
主人公の機転で「ああ、助かった」と思いきや、しばらく意味を考えないといけない謎のラスト。説明があってもよかった。
これ、北山猛邦「千年図書館」から採られたものらしい。
2019年6月9日日曜日
湯浅政明「夜明けを告げるルーのうた」(2017)
湯浅政明「夜明けを告げるルーのうた」(2017)が6月4日にフジテレビ深夜で地上波初放送されたので見た。
なんとこの映画は湯浅監督の「夜は短し歩けよ乙女」からたった1か月後の公開。なんでそんなことに?
地方の漁村で音楽をやってる高校生が主人公のようだ…と思ってたら中学生?!今はSNS動画サイトで自由に音楽を発表し共有できる時代になっていることを示すCMのような場面から始まる。
男の子が死んだように歩くと漁港からギャルが合流。商店街の年寄りたちから朝の挨拶をされるのだが、このギャルは返しが愛想はいいのにぜんぜん心と内容がないw
ギャルを含む仲良し同級生3人はバンドをやる。廃墟遊園地で練習というのも現代っぽい。田舎中学生がマックパソコンっぽいものを抱えてるのも現代っぽい。この音楽環境は今後モーツァルト並みの天才を出現させる可能性を秘めている。
これは進路に悩む中学生と音楽に近寄ってくる人魚のファンタジーか?まるでポニョ。
漁港のすぐそばの高架を電車が走ってる。それほど田舎というわけじゃないのか。
一般的サラリーマン家庭に生まれ転校ばかりしてた自分は、地方の農村や漁村や小さな街を見ると、ここで生まれ育ってたらどうなってただろう?っていつも思う。
なんかだんだんセンスがよくわからない映像が増えてストーリーに困惑してくる。途中から見続けることがちょっと苦痛。大人の鑑賞に耐える映画とは言えない。せいぜい13歳ぐらいまでの映画。
中学の遠泳大会でなぜにワルキューレの騎行?
漁港のまちでの少年の日常パートは面白かったけど、肝心のルーとのファンタジー部はつまらなかったし何も驚きがなかった。
斉藤和義「歌うたいのバラッド」は名曲。クライマックスを名曲でなんとなく良い映画に見せる映画は昔から多い。
あと、この映画にYUI「fight」が使われていることをそのシーンまでまったく忘れていたw なぜ2017年になってYUIだったのか?
なんとこの映画は湯浅監督の「夜は短し歩けよ乙女」からたった1か月後の公開。なんでそんなことに?
地方の漁村で音楽をやってる高校生が主人公のようだ…と思ってたら中学生?!今はSNS動画サイトで自由に音楽を発表し共有できる時代になっていることを示すCMのような場面から始まる。
男の子が死んだように歩くと漁港からギャルが合流。商店街の年寄りたちから朝の挨拶をされるのだが、このギャルは返しが愛想はいいのにぜんぜん心と内容がないw
ギャルを含む仲良し同級生3人はバンドをやる。廃墟遊園地で練習というのも現代っぽい。田舎中学生がマックパソコンっぽいものを抱えてるのも現代っぽい。この音楽環境は今後モーツァルト並みの天才を出現させる可能性を秘めている。
これは進路に悩む中学生と音楽に近寄ってくる人魚のファンタジーか?まるでポニョ。
漁港のすぐそばの高架を電車が走ってる。それほど田舎というわけじゃないのか。
一般的サラリーマン家庭に生まれ転校ばかりしてた自分は、地方の農村や漁村や小さな街を見ると、ここで生まれ育ってたらどうなってただろう?っていつも思う。
なんかだんだんセンスがよくわからない映像が増えてストーリーに困惑してくる。途中から見続けることがちょっと苦痛。大人の鑑賞に耐える映画とは言えない。せいぜい13歳ぐらいまでの映画。
中学の遠泳大会でなぜにワルキューレの騎行?
漁港のまちでの少年の日常パートは面白かったけど、肝心のルーとのファンタジー部はつまらなかったし何も驚きがなかった。
斉藤和義「歌うたいのバラッド」は名曲。クライマックスを名曲でなんとなく良い映画に見せる映画は昔から多い。
あと、この映画にYUI「fight」が使われていることをそのシーンまでまったく忘れていたw なぜ2017年になってYUIだったのか?
2019年6月8日土曜日
湯浅政明「夜は短し歩けよ乙女」(2017)
自分、アニメをぜんぜん見ないので湯浅政明という人の作品も他に全然知らない。
森見登美彦という作家の本もまだ一冊も開いたことがないので知らない。
この人の本のイラストを描いているのが中村佑介。
自分、この人の描くイラストをずっとアジカンのCDジャケットで見続けていた。
この映画は中村佑介のイラストが動く映画。
どんな話かまったく知らないで見た。劇団の芝居をアニメで見ている感覚。ヨーロッパ企画の上田誠の脚本。
大人たちが主人公の大人が見るアニメのようだ。
てか、これは大人の視聴者を対象としたファンタジー。
感覚としては「ルパンVS複製人間」を初めて見たときのような困惑。
アニメだからという理由で見た子どもたちはもっと困惑したに違いない。
京都が舞台になっているようだが登場人物たちはすべて早口ハキハキ舞台標準語。てか、文豪たちが書くような独白セリフばかりだ。
主人公の腐れ大学生の声が星野源。
こいつが恋してる髪留め赤ワンピ黄カーデガン女が花澤香菜。
自分、この有名声優も知らなかったのだが、最近Perfumeのっちとラジオ番組で共演。
花澤はPerfumeと同学年。なんと「スウィートドーナッツ」のころからPerfumeを聴いていたという人。
古本の値札を張り替える妖怪少年の古本談義が、最近の自分の趣味そのもので驚いた。
日本アニメは世界から注目されているはずだが、この映画は小説ばかり読んでいるような大人向け映像作品。
きっとごく一部の人しか面白いと思わない。自由すぎカオスすぎアヴァンギャルド。
だが、学園祭ミュージカルシーンは楽しかった。
黒髪の乙女ヒロインが15歳ぐらいのときのまさみに感じが似ている。
この映画を見る限り、原作小説も読めば困惑必至に違いない。
京大卒作家が自分は人とは違いますよアピールをすればこんな本になるに違いない。
この映画を見たことで小説を買わずに済んだ、読まずに済んだ、という感覚。
なお、この映画は6月11日深夜に地上波初放送される。
2019年6月7日金曜日
江戸川乱歩「黄金仮面」(昭和6年)
江戸川乱歩「黄金仮面」を読む。昭和5年9月より「キング」において連載が始まり、翌年に初の江戸川乱歩全集(平凡社)に掲載されたもの。春陽堂の江戸川乱歩文庫(2015)で読む。
黄金の仮面をかぶった怪人が出没。上野で開催中の産業博覧会に出品中の大真珠「志摩の女王」を盗み出す。昭和5年という時代を強く感じる。
基本、黄金仮面と明智小五郎の大捕り物。展開の仕方が古典中の古典というか講談のようで意外性が感じられない。どうせこいつは変装してるんだろう。どうせそう見せかけてるんだろう。入れ替わってるんだろう。こいつの正体はアレだろう。読者はぜんぶお見通しw
しかも途中から黄金仮面の正体がフランスから来日した怪盗紳士アルセーヌ・ルパンってことになる。
明智小五郎VS.アルセーヌ・ルパン!!
こいつが勝手なキャラ変してる。卑怯な泥棒。ルパンに著作権は?当時はまだそんな概念はなかったのかもしれない。
大鳥不二子という女が日本からルパン一味に加わっている。しかもルパンの恋人ってことになってる。
おそらくモンキーパンチ先生の「ルパン三世」の元ネタは完全にこれか?!
変装のカツラと髭を取ると「あっ、オマエは!?」という展開ばかり。ルパン三世で見た展開ばかり。
法隆寺にあるはずの国宝・玉虫厨子までも盗み出す。そいつを阻止するのが明智探偵なのだが、まだキャラがあまり固まっていなかったのか?思い付き推理で先回りしたり事前に手を打ったりするのだが、かなりおっちょこちょい。スキだらけ。ラストの飛行機の件もまったく納得がいかない。
当時の新聞広告だと「日本一面白い探偵小説」とか書かれているけど、それはかなり言い過ぎ。読んでいてぜんぜん意外性もない。筆者が読み手を上回ることもない。正直、かなり困惑した。
黄金の仮面をかぶった怪人が出没。上野で開催中の産業博覧会に出品中の大真珠「志摩の女王」を盗み出す。昭和5年という時代を強く感じる。
基本、黄金仮面と明智小五郎の大捕り物。展開の仕方が古典中の古典というか講談のようで意外性が感じられない。どうせこいつは変装してるんだろう。どうせそう見せかけてるんだろう。入れ替わってるんだろう。こいつの正体はアレだろう。読者はぜんぶお見通しw
しかも途中から黄金仮面の正体がフランスから来日した怪盗紳士アルセーヌ・ルパンってことになる。
明智小五郎VS.アルセーヌ・ルパン!!
こいつが勝手なキャラ変してる。卑怯な泥棒。ルパンに著作権は?当時はまだそんな概念はなかったのかもしれない。
大鳥不二子という女が日本からルパン一味に加わっている。しかもルパンの恋人ってことになってる。
おそらくモンキーパンチ先生の「ルパン三世」の元ネタは完全にこれか?!
変装のカツラと髭を取ると「あっ、オマエは!?」という展開ばかり。ルパン三世で見た展開ばかり。
法隆寺にあるはずの国宝・玉虫厨子までも盗み出す。そいつを阻止するのが明智探偵なのだが、まだキャラがあまり固まっていなかったのか?思い付き推理で先回りしたり事前に手を打ったりするのだが、かなりおっちょこちょい。スキだらけ。ラストの飛行機の件もまったく納得がいかない。
当時の新聞広告だと「日本一面白い探偵小説」とか書かれているけど、それはかなり言い過ぎ。読んでいてぜんぜん意外性もない。筆者が読み手を上回ることもない。正直、かなり困惑した。
2019年6月6日木曜日
橋本愛「長閑の庭」(2019)
6月から橋本愛主演ドラマ「長閑の庭」がBSプレミアムで始まった。
橋本の連続ドラマ出演自体が2014年「若者たち」以来5年ぶりのことだし、主演となると2013年「ハードナッツ!」以来6年ぶり。
橋本はもうとっくに民放テレビドラマというものを見切ってた。たぶん視聴率と関係ないBSプレミアム(全4回)だから受けた仕事。
橋本は恋愛経験のない暗くて堅い性格の独文科院生という役。黒い服しか着ていないのでシュヴァルツ(独語で黒)さんと呼ばれる。
工藤阿須加が積極的に話しかけるのだが、反応と返しがヒステリックで悲壮感があって怖い。あきらかに精神的に問題を抱えている。
この人が頑なで暗くておどおどしててちょっと惨めで見ていてつらい。
橋本は20歳を過ぎてからもう可愛いというより個性派女優方面を目指しているかもしれないのだが、それでも可愛い橋本があまりない。
暗くても鮎喰響みたいな確固とした個性で周囲と渡り合うのなら見ていて爽快感があったかもしれない。気が弱くて周囲と溶け込めない役は橋本愛に合わないのでは?と思う。
普通のドラマすぎて逆に驚く。院生と老教授の恋という点を強調するしかドラマとしての見どころがなさそう。
これは面白くなさそうどころか見ていてつらいかもしれないドラマで第1話で離脱しそう。
老教授が独文翻訳の第一人者にしても、とっくに退官してるのでは?というぐらい年寄り過ぎる。
橋本が慣れない学生飲み会でほんのちょっと教授から褒められるだけで嬉しくなり、すぐに「これって恋?!」ってなるところが笑うべきところなのか迷った。
鳥の雛の件で水たまりで転倒している教授のシーンも、橋本が老教授を「かわいい!」と心の声で叫ぶところも笑うべきところなのかどうか迷った。原作マンガの雰囲気をしらないのでどう反応していいのかわからない。
てか、このドラマ、橋本の心の声が多すぎ。ずっと心の声をナレーション。
あと、教授への告白が早すぎって思った。そんなすぐ恋慕を告白できるなら恋愛経験がないままなわけないだろ。
教官の斉藤由貴さんが若作りしてて驚いたw
院生の中村ゆりかがいい感じにケバい。こんな子がいたら学生生活も人生もめちゃくちゃにされる。
独文科院生のゼミってあんな雰囲気なの?文学部独文科ってドイツ語ペラペラじゃないといけないの?
あと、平泉成で「またかよ!」と思ったw 今回は父じゃなく祖父の役。
来日したドイツ人作家の日本への興味が「テンションあげみざわ~」みたいなパリピギャル用語って可笑しいだろ。そんなわけあるかって思った。
観ていて自分と合わないドラマのような気がしてきた。脚本のせいかもしれない。困った。
橋本の連続ドラマ出演自体が2014年「若者たち」以来5年ぶりのことだし、主演となると2013年「ハードナッツ!」以来6年ぶり。
橋本はもうとっくに民放テレビドラマというものを見切ってた。たぶん視聴率と関係ないBSプレミアム(全4回)だから受けた仕事。
橋本は恋愛経験のない暗くて堅い性格の独文科院生という役。黒い服しか着ていないのでシュヴァルツ(独語で黒)さんと呼ばれる。
工藤阿須加が積極的に話しかけるのだが、反応と返しがヒステリックで悲壮感があって怖い。あきらかに精神的に問題を抱えている。
この人が頑なで暗くておどおどしててちょっと惨めで見ていてつらい。
橋本は20歳を過ぎてからもう可愛いというより個性派女優方面を目指しているかもしれないのだが、それでも可愛い橋本があまりない。
暗くても鮎喰響みたいな確固とした個性で周囲と渡り合うのなら見ていて爽快感があったかもしれない。気が弱くて周囲と溶け込めない役は橋本愛に合わないのでは?と思う。
普通のドラマすぎて逆に驚く。院生と老教授の恋という点を強調するしかドラマとしての見どころがなさそう。
これは面白くなさそうどころか見ていてつらいかもしれないドラマで第1話で離脱しそう。
老教授が独文翻訳の第一人者にしても、とっくに退官してるのでは?というぐらい年寄り過ぎる。
橋本が慣れない学生飲み会でほんのちょっと教授から褒められるだけで嬉しくなり、すぐに「これって恋?!」ってなるところが笑うべきところなのか迷った。
鳥の雛の件で水たまりで転倒している教授のシーンも、橋本が老教授を「かわいい!」と心の声で叫ぶところも笑うべきところなのかどうか迷った。原作マンガの雰囲気をしらないのでどう反応していいのかわからない。
てか、このドラマ、橋本の心の声が多すぎ。ずっと心の声をナレーション。
あと、教授への告白が早すぎって思った。そんなすぐ恋慕を告白できるなら恋愛経験がないままなわけないだろ。
教官の斉藤由貴さんが若作りしてて驚いたw
院生の中村ゆりかがいい感じにケバい。こんな子がいたら学生生活も人生もめちゃくちゃにされる。
独文科院生のゼミってあんな雰囲気なの?文学部独文科ってドイツ語ペラペラじゃないといけないの?
あと、平泉成で「またかよ!」と思ったw 今回は父じゃなく祖父の役。
来日したドイツ人作家の日本への興味が「テンションあげみざわ~」みたいなパリピギャル用語って可笑しいだろ。そんなわけあるかって思った。
観ていて自分と合わないドラマのような気がしてきた。脚本のせいかもしれない。困った。
2019年6月5日水曜日
アガサ・クリスティー「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」(1934)
アガサ・クリスティー「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」を田村隆一訳1981年ハヤカワ・ミステリ文庫版で読む。
これはポワロもマープルも名探偵も出てこない。そのかわりに魅力的なヒロインが活躍するラノベ的サスペンスミステリー。
そして、崖のしたに男性が倒れているのを発見。背骨を折っていて15分後に絶命。「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」と言い残して。
友人医師が警察を呼びに行ってる間に死体を一人で見張ってるボビィ。父親の牧師が時間にうるさい。約束に送れるとがみがみ小言を言われるなと思っていたら、通りがかった男がいたので代わりに居てもらう。
警察の捜査で胸ポケットに入っていた写真から妹夫妻が判明。だが、ボビイ君がチラっと見た写真がいつのまにかすり替えられている?この妹夫妻の正体が怪しい。
さらに、ボビイくんはひとりピクニックでビールを飲んだところ昏睡。致死量の16倍のモルヒネを盛られていたのに奇跡的に生存。
ボビイくんと幼なじみ(関係がよくわからない)フランキー嬢(フランシス・ダーウェント伯爵令嬢)が勝手に捜査開始。
ガレージ業仲間バジャーからボロ車を買い、ボビイくんに代わって死体を見張っていたバッシントン=フレンチさんの門前で交通事故を起こし運び込まれるというハプニングを装って潜入捜査。フランキーは金も暇も地位もあって利発なお嬢様探偵。
すぐに夫人と仲良しになって聴き込み開始。
当主のヘンリーは麻薬中毒?弟ロジャーは人が良く人を殺すような性格じゃない。家族で付き合いのあるニコルソン医師はちょっと不気味。ニコルソン夫人のモイラは殺されることを恐れている。
やがてヘンリーが自室で拳銃自殺。バジャーの意外な活躍。意外な真犯人。そして、エヴァンズの意外な正体とは?!
ボビイ&フランキーが悪い奴らの企みを阻止する楽しくユーモアのある冒険活劇2時間ドラマ。「NかMか?」みたいなテイスト。警察はほとんど出てこない。これは推理小説とはいえない。
これはポワロもマープルも名探偵も出てこない。そのかわりに魅力的なヒロインが活躍するラノベ的サスペンスミステリー。
WHY DIDN'T THEY ASK EVANS ? Agatha Christie 1934海軍を退職し友人とゴルフをしていた27歳無職のボビイ君。ショットがだいぶフェアフェイから外れたのだが、何やら男性の悲鳴のような声が聴こえた気がする。
そして、崖のしたに男性が倒れているのを発見。背骨を折っていて15分後に絶命。「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」と言い残して。
友人医師が警察を呼びに行ってる間に死体を一人で見張ってるボビィ。父親の牧師が時間にうるさい。約束に送れるとがみがみ小言を言われるなと思っていたら、通りがかった男がいたので代わりに居てもらう。
警察の捜査で胸ポケットに入っていた写真から妹夫妻が判明。だが、ボビイ君がチラっと見た写真がいつのまにかすり替えられている?この妹夫妻の正体が怪しい。
さらに、ボビイくんはひとりピクニックでビールを飲んだところ昏睡。致死量の16倍のモルヒネを盛られていたのに奇跡的に生存。
ボビイくんと幼なじみ(関係がよくわからない)フランキー嬢(フランシス・ダーウェント伯爵令嬢)が勝手に捜査開始。
ガレージ業仲間バジャーからボロ車を買い、ボビイくんに代わって死体を見張っていたバッシントン=フレンチさんの門前で交通事故を起こし運び込まれるというハプニングを装って潜入捜査。フランキーは金も暇も地位もあって利発なお嬢様探偵。
すぐに夫人と仲良しになって聴き込み開始。
当主のヘンリーは麻薬中毒?弟ロジャーは人が良く人を殺すような性格じゃない。家族で付き合いのあるニコルソン医師はちょっと不気味。ニコルソン夫人のモイラは殺されることを恐れている。
やがてヘンリーが自室で拳銃自殺。バジャーの意外な活躍。意外な真犯人。そして、エヴァンズの意外な正体とは?!
ボビイ&フランキーが悪い奴らの企みを阻止する楽しくユーモアのある冒険活劇2時間ドラマ。「NかMか?」みたいなテイスト。警察はほとんど出てこない。これは推理小説とはいえない。
2019年6月4日火曜日
アガサ・クリスティー「動く指」(1943)
アガサ・クリスティー「動く指」を読む。高橋豊訳ハヤカワミステリ文庫(1977)版で読む。
兄ジェリー・バートンは松葉杖姿の傷痍軍人。医者の勧めで田舎でのんびり転地療法へ。ともに独身の妹ジョアナと一緒に田舎町リムストックのリトル・ファーズ邸を借りる。
英国って世界中に植民地を作ったわりに昔から未婚率も高い気がする。クリスティを読んでるとオールドミスが多い。それに元軍人って田舎に邸宅借りれるほどお金があるものなのか。
このリムストックという田舎が、差出人不明の悪質で下品な、事実無根の誹謗中傷手紙が無差別に送り付けられるという事件が起こっていた。
バートン兄妹の家にも「この売女!」「兄と妹じゃないだろ」みたいな手紙が届く。
そんな最中に地元名士シミントン弁護士の妻が手紙を受け取った直後に自殺。やがて女中も戸棚の中から撲殺死体となって発見される。村内は騒然。
のんびり過ごすためにこの村に来たはずのバートン兄妹、こんなはずじゃなかった。
変わり者だらけの村人たちと交流し、ひたすら村人同士の会話を聴かせられる。悪質な手紙の送り主は誰か?捜す。絞り込んで行く。
4ぶんの3ほど読んだところでやっとミス・マープルが登場。だが、教会で編み物をしている老婦人としてジェリーの視界に斜めから入ってくるだけ。村の噂話を聴く。
マープルは最後の最後、ページの残りもわずかになったところで登場し事件のあらましを語る。事件の解決に手を貸す。犯人を罠にはめるために、弁護士の死んだ妻の連れ子ミーガンをけしかける。
真犯人はそれほど意外でもない。ドライな動機。なにか重大なトリックがあるわけでもない。ただ、物事は見えている通りではないということ。マープルはそのへんを見極める。
恋愛小説にミステリーをオマケでつけましたという、クリスティ女史らしいラブコメの末のハッピーエンド。
THE MOVING FINGER by Agatha Christie 1943これもミス・マープルもの長編だが、主人公は実質バートン兄妹。
兄ジェリー・バートンは松葉杖姿の傷痍軍人。医者の勧めで田舎でのんびり転地療法へ。ともに独身の妹ジョアナと一緒に田舎町リムストックのリトル・ファーズ邸を借りる。
英国って世界中に植民地を作ったわりに昔から未婚率も高い気がする。クリスティを読んでるとオールドミスが多い。それに元軍人って田舎に邸宅借りれるほどお金があるものなのか。
このリムストックという田舎が、差出人不明の悪質で下品な、事実無根の誹謗中傷手紙が無差別に送り付けられるという事件が起こっていた。
バートン兄妹の家にも「この売女!」「兄と妹じゃないだろ」みたいな手紙が届く。
そんな最中に地元名士シミントン弁護士の妻が手紙を受け取った直後に自殺。やがて女中も戸棚の中から撲殺死体となって発見される。村内は騒然。
のんびり過ごすためにこの村に来たはずのバートン兄妹、こんなはずじゃなかった。
変わり者だらけの村人たちと交流し、ひたすら村人同士の会話を聴かせられる。悪質な手紙の送り主は誰か?捜す。絞り込んで行く。
4ぶんの3ほど読んだところでやっとミス・マープルが登場。だが、教会で編み物をしている老婦人としてジェリーの視界に斜めから入ってくるだけ。村の噂話を聴く。
マープルは最後の最後、ページの残りもわずかになったところで登場し事件のあらましを語る。事件の解決に手を貸す。犯人を罠にはめるために、弁護士の死んだ妻の連れ子ミーガンをけしかける。
真犯人はそれほど意外でもない。ドライな動機。なにか重大なトリックがあるわけでもない。ただ、物事は見えている通りではないということ。マープルはそのへんを見極める。
恋愛小説にミステリーをオマケでつけましたという、クリスティ女史らしいラブコメの末のハッピーエンド。
2019年6月3日月曜日
長澤まさみ32歳のバースデー
本日6月3日は長澤まさみ32歳のバースデー。
まさかまさみが32歳になる日がくるとは思ってなかったし、まさみが32歳になるまで唯一人の好きな人のままでいるとは想像してなかった。自分はまる19年まさみに片想い。
今年に入って、世間の長澤まさみ再発見と再評価が盛り上がっている。そんなネット記事をたくさん見る。
「マスカレードホテル」「キングダム」「コンフィデンスマンJP」の3作公開は、たとえるならバース掛布岡田のバックスクリーン3連発に相当するインパクトを世間に与えたようだ。長澤まさみってこんなにも魅力的な女優だったの?!って。
映画の宣伝でずっとテレビに出っぱなし。まさみが史上空前に多くの人の目に触れている。
「以前は嫌いだったけど今の長澤まさみは好き」とか言う人が多い。それ、褒めてるように聞こえない。
まさみはずっとまさみのまま変わっていない。変わったといえば責任感と自信。すっかり大人の淑女。何をやっても完璧。隙を見せない。
今のまさみも昔と変わらず天真爛漫で闊達にカラカラ笑う。やっと世間がまさみの魅力に気づき始めた。
映画もドラマも舞台もひと段落。今年の夏以降の予定がよくわかっていない。
まさみにプライベートの時間が増えると虫(男)が付かないか心配だ。これからもずっと楽しい仕事をどんどん詰め込んでほしい。半分こどものままでいてほしい。
まさかまさみが32歳になる日がくるとは思ってなかったし、まさみが32歳になるまで唯一人の好きな人のままでいるとは想像してなかった。自分はまる19年まさみに片想い。
今年に入って、世間の長澤まさみ再発見と再評価が盛り上がっている。そんなネット記事をたくさん見る。
「マスカレードホテル」「キングダム」「コンフィデンスマンJP」の3作公開は、たとえるならバース掛布岡田のバックスクリーン3連発に相当するインパクトを世間に与えたようだ。長澤まさみってこんなにも魅力的な女優だったの?!って。
映画の宣伝でずっとテレビに出っぱなし。まさみが史上空前に多くの人の目に触れている。
「以前は嫌いだったけど今の長澤まさみは好き」とか言う人が多い。それ、褒めてるように聞こえない。
まさみはずっとまさみのまま変わっていない。変わったといえば責任感と自信。すっかり大人の淑女。何をやっても完璧。隙を見せない。
今のまさみも昔と変わらず天真爛漫で闊達にカラカラ笑う。やっと世間がまさみの魅力に気づき始めた。
映画もドラマも舞台もひと段落。今年の夏以降の予定がよくわかっていない。
まさみにプライベートの時間が増えると虫(男)が付かないか心配だ。これからもずっと楽しい仕事をどんどん詰め込んでほしい。半分こどものままでいてほしい。
2019年6月2日日曜日
太宰治「斜陽」(昭和22年)
太宰治「斜陽」(昭和22年)をようやく読んだ。新潮文庫で初めて読んだ。有名すぎて避けてた。たぶん暗い作品だと思ってなかなか読む気分になれなかった。
自分、2008年に津軽金木町の太宰の生家「斜陽館」を訪れた。それから11年、ようやく読み通した。
この本のヒロインは出戻り娘かず子。ヒロインは庭で見つけた蛇の卵を焼いたことで何か不安を抱える。敗戦によって西片町の家を売って伊豆の田舎町へ移り住む。
母と娘、没落する貴族。母親は体調がすぐれない。弟は南方戦線で行方知れず。生活無能力。叔父まかせ。漂流。衣服を売ってお金にして米を買うような生活。
ヒロインは浮気によって嫁ぎ先から身重のまま返されていた。そして流産。29歳。ただ家で母親の看病。
そして弟がアヘン中毒になって帰ってくる。ここから先が地獄…と書かれている。
麻薬中毒は苦しい。いっそアルコール中毒に置き換えたほうが良いという最悪のアドバイス。この生活無能力お坊ちゃん弟によってお金を失っていく。
ヒロインは恋文を三通出す。この手紙が立て続けに張り付けてあって、これまで読んだ太宰の短編でなんどか見たような、読む側が困惑する構成。
この相手が離婚の原因。東京まで訪ねるも、この男もすでにアル中廃人。やっぱり生活無能力。返せるあてのない借金をして不味い酒をあびるように飲み続ける。
終戦直後にはどこにもあった風景かもしれない。今現在も日本中でよく見る風景かもしれない。
風呂場のボヤ騒ぎ、女中として外に勤めに出る話とか、老人の師匠さんとの縁談とか、弟の絶望感のする日記とか、蛇の話とか、とにかく微妙に嫌~な話がボディブローのように効いてくる。そして母親が結核で死ぬ。田舎の老人医師、心配ないって言ってたじゃん!どうなってる。
そして弟が自殺。ついにかず子は独りぼっち。
ラストは恋文独白で終わる。身ごもった子どもに対する希望が一体なんのこっちゃよくわからない。困った。これが太宰文学だ。
自分、2008年に津軽金木町の太宰の生家「斜陽館」を訪れた。それから11年、ようやく読み通した。
この本のヒロインは出戻り娘かず子。ヒロインは庭で見つけた蛇の卵を焼いたことで何か不安を抱える。敗戦によって西片町の家を売って伊豆の田舎町へ移り住む。
母と娘、没落する貴族。母親は体調がすぐれない。弟は南方戦線で行方知れず。生活無能力。叔父まかせ。漂流。衣服を売ってお金にして米を買うような生活。
ヒロインは浮気によって嫁ぎ先から身重のまま返されていた。そして流産。29歳。ただ家で母親の看病。
そして弟がアヘン中毒になって帰ってくる。ここから先が地獄…と書かれている。
麻薬中毒は苦しい。いっそアルコール中毒に置き換えたほうが良いという最悪のアドバイス。この生活無能力お坊ちゃん弟によってお金を失っていく。
ヒロインは恋文を三通出す。この手紙が立て続けに張り付けてあって、これまで読んだ太宰の短編でなんどか見たような、読む側が困惑する構成。
この相手が離婚の原因。東京まで訪ねるも、この男もすでにアル中廃人。やっぱり生活無能力。返せるあてのない借金をして不味い酒をあびるように飲み続ける。
終戦直後にはどこにもあった風景かもしれない。今現在も日本中でよく見る風景かもしれない。
風呂場のボヤ騒ぎ、女中として外に勤めに出る話とか、老人の師匠さんとの縁談とか、弟の絶望感のする日記とか、蛇の話とか、とにかく微妙に嫌~な話がボディブローのように効いてくる。そして母親が結核で死ぬ。田舎の老人医師、心配ないって言ってたじゃん!どうなってる。
そして弟が自殺。ついにかず子は独りぼっち。
ラストは恋文独白で終わる。身ごもった子どもに対する希望が一体なんのこっちゃよくわからない。困った。これが太宰文学だ。
2019年6月1日土曜日
橋本愛「それってベタですよね?」
平手さん目当てで買ったSWITCH 2016年11月号 特集「みんなのラップ」に「バースデーカード」期の橋本愛4ページ特集があったので感想を書く。
「バースデーカード」は宮崎あおいと橋本愛が母と娘を演じたのだが、それほど話題にもならなかった。
吉田監督のオリジナル脚本作で、橋本愛は台本を読んだ段階で監督に「これ、ベタな話ですよね?」と不安を口にしていたという。橋本は物を言う女優w
橋本の不安に対し監督は「ベタだからこそ丁寧さと繊細さが生命線」だとスタッフと役者たちに伝え説得したようだ。橋本も、だったら「大丈夫、できる」と納得できた様子。
こういった映画は第1週に見た客の口コミが勝負なのだが、ヒットへはつながらなかった。「アタック25」のシーンは面白かったのだが。
橋本愛が「桐島部活辞めるってよ」や「あまちゃん」で大ブレイクしてからもう6年以上も経っている。映画にはコンスタントに出演しているのだが、それほど話題作に恵まれていない。「せごどん」も「いだてん」も見ていない。すまん。
「若者たち2014」以来5年ぶり、主演はハードナッツ以来6年ぶりというドラマ出演のニュースが!
だが、BSプレミアムでの放送、しかも田中泯演じる大学教授に恋する独文科大学院生というドラマ。どれほどの視聴者の目に届くのかと考えるとやはりまだまだ本来の橋本を発揮できる場所とはいいがたい。
「バースデーカード」は宮崎あおいと橋本愛が母と娘を演じたのだが、それほど話題にもならなかった。
吉田監督のオリジナル脚本作で、橋本愛は台本を読んだ段階で監督に「これ、ベタな話ですよね?」と不安を口にしていたという。橋本は物を言う女優w
橋本の不安に対し監督は「ベタだからこそ丁寧さと繊細さが生命線」だとスタッフと役者たちに伝え説得したようだ。橋本も、だったら「大丈夫、できる」と納得できた様子。
こういった映画は第1週に見た客の口コミが勝負なのだが、ヒットへはつながらなかった。「アタック25」のシーンは面白かったのだが。
橋本愛が「桐島部活辞めるってよ」や「あまちゃん」で大ブレイクしてからもう6年以上も経っている。映画にはコンスタントに出演しているのだが、それほど話題作に恵まれていない。「せごどん」も「いだてん」も見ていない。すまん。
「若者たち2014」以来5年ぶり、主演はハードナッツ以来6年ぶりというドラマ出演のニュースが!
だが、BSプレミアムでの放送、しかも田中泯演じる大学教授に恋する独文科大学院生というドラマ。どれほどの視聴者の目に届くのかと考えるとやはりまだまだ本来の橋本を発揮できる場所とはいいがたい。
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