2019年6月5日水曜日

アガサ・クリスティー「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」(1934)

アガサ・クリスティー「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」を田村隆一訳1981年ハヤカワ・ミステリ文庫版で読む。

これはポワロもマープルも名探偵も出てこない。そのかわりに魅力的なヒロインが活躍するラノベ的サスペンスミステリー。
WHY DIDN'T THEY ASK EVANS ? Agatha Christie 1934
海軍を退職し友人とゴルフをしていた27歳無職のボビイ君。ショットがだいぶフェアフェイから外れたのだが、何やら男性の悲鳴のような声が聴こえた気がする。
そして、崖のしたに男性が倒れているのを発見。背骨を折っていて15分後に絶命。「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」と言い残して。

友人医師が警察を呼びに行ってる間に死体を一人で見張ってる。父親の牧師が時間にうるさい。約束に送れるとがみがみ小言を言われるなと思っていたら、通りがかった男がいたので代わりに居てもらう。

警察の捜査で胸ポケットに入っていた写真から妹夫妻が判明。だが、ボビイ君がチラっと見た写真がいつのまにかすり替えられている?この妹夫妻の正体が怪しい。
さらに、ボビイくんはひとりピクニックでビールを飲んだところ昏睡。致死量の16倍のモルヒネを盛られていたのに奇跡的に生存。

ボビイくんと幼なじみ(関係がよくわからない)フランキー嬢(フランシス・ダーウェント伯爵令嬢)が勝手に捜査開始。
ガレージ業仲間バジャーからボロ車を買い、ボビイくんに代わって死体を見張っていたバッシントン=フレンチさんの門前で交通事故を起こし運び込まれるというハプニングを装って潜入捜査。フランキーは金も暇も地位もあって利発なお嬢様探偵。

すぐに夫人と仲良しになって聴き込み開始。
当主のヘンリーは麻薬中毒?弟ロジャーは人が良く人を殺すような性格じゃない。家族で付き合いのあるニコルソン医師はちょっと不気味。ニコルソン夫人のモイラは殺されることを恐れている。

やがてヘンリーが自室で拳銃自殺。バジャーの意外な活躍。意外な真犯人。そして、エヴァンズの意外な正体とは?!

ボビイ&フランキーが悪い奴らの企みを阻止する楽しくユーモアのある冒険活劇2時間ドラマ。「NかMか?」みたいなテイスト。警察はほとんど出てこない。これは推理小説とはいえない。

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