海音寺潮五郎はまだ一冊も読んだことがないのだが、上杉謙信側から川中島合戦を描いた歴史小説「天と地と」は1969年にNHK大河ドラマに、1990年に角川春樹製作の超大作映画になっている。今回、映画版を見る。
この映画、渡辺謙が謙信を演じるはずだったのだが、謙さんは白血病で倒れるのであった。
で、代役が榎本孝明。まだ無名でオーディション代役?!
榎本は1991年市川崑映画「天河伝説殺人事件」で浅見光彦を演じるのだが、この当時はまだ若手俳優だったのか。
で、武田晴信(信玄)が津川雅彦。貫禄十分。調べてみたら、信玄は謙信より9才年上。なるほど。
カナダでロケ撮影した合戦シーンの引き画がテレビドラマでは真似できないレベルですごい。人と馬の数に圧倒。こんな戦国絵巻見たことない。バブル時代ってすごい!w
自分、武田信玄に関する知識を新田次郎「武田信玄」と松本清張「信玄戦旗」だけからしか得ていない。上杉謙信については直江兼続目線大河ドラマ「天地人」からしか得ていない。
謙信の家臣に琵琶島城主宇佐美定行(渡瀬恒彦)という人がいる。すまん、まったく知らない。謀反を起こした沼田を攻めるときに捕らえた妻子を斬ることをためらう謙信を見て「この親方、弱い」と嘆く。この人が第1回川中島合戦に欠席。すわ、謀反か?!
で、結局なぜか謙信と宇佐美は騎士道のような決闘。そんなバカな。
その娘が浅野温子だが、若い!「父上はなぜ景虎さまの元へ行かないの?」
この浅野温子の表情と喋り方が戦国時代娘にしては現代的でかなり違和感。
一方で八重なる未知の信玄側室を演じる財前直見がまるで五月人形のような桃太郎みたいな顔。
川中島合戦で馬を乗り回す財前。謙信「こざかしきまねを」と火縄銃一発で殺す。射程距離と命中精度からいって、一発で急所を仕留めるとか無理だろ。
夏八木勲の山本勘介の顔の醜怪さがすごい。ハマリ役。
赤と黒の両陣営に分かれて、赤い槍と黒い槍が突き合わされる。槍ってこんなに長いんだ。
馬と人がわさわさ動く絵がスゴイ。謙信の兵が中世ヨーロッパの甲冑みたいだ。
武田軍の諏訪神軍太鼓部隊とか初めて見る映像。
角川監督はたぶん1個師団を進駐させるぐらいのコストと労力をかけてる。
信玄と謙信の騎馬一騎打ちシーンも初めて見たパターン。
だが、ラストシーンの意味がよくわからない。なんで武田軍は謙信が先陣きって駆けてくるのにみんなで避けるの?
意味の解らないシーンはそれだけじゃない。もし、海音寺潮五郎の原作がこんな内容なら自分は読まないと思う。
80年代90年代の映画音楽ってシンセ音が安っぽいな…と感じながら見ていたのだが、この映画の音楽担当は小室哲哉さんだった!w
大作映画は音楽はオーケストラを使ってほしい。92年の勅使河原宏監督「豪姫」なんて武満徹ですごく豪華。
2019年12月31日火曜日
2019年12月30日月曜日
Perfume「無限未来」(2018)
この楽曲は広瀬すず主演「ちはやふる -結び-」の主題歌だった。2018年3月に公開だから、かれこれ2年前ごろ流れていたもの。
もうシングルCDは買わないようにしていたのだが、つい510円で初回特典盤を見つけてしまった。しかも半額セールなので255円。この1枚があればCD音質で聴けて映像特典も見れて、退屈な人生を紛らわせることができるかもな…と期待して連れ帰ってしまった。
「無限未来」はたぶん自分のPerfumeオタ歴で最も聴いていないシングル曲。しかし、今回CD音質でちゃんと聴いてみると、やはり楽曲クオリティのPerfumeだなと改めて思った。
映像特典MVはグアムでの撮影。Perfumeは巡礼できそうなロケ地をオタにぜんぜん提供してくれないw
今になってキレイな画質で見るとこれもクオリティが高い。監督はおなじみ関和亮。オケ現場にはMIKIKO先生もご臨席。
Perfumeの3人はいつまでたってもウフフと楽しそうに笑ってる。
「[docomo×Perfume]FUTURE-EXPERIMENT VOL.1 距離をなくせ。」はCDを購入した人じゃないと見られないMCと事後インタビュー。
docomoさんの5G技術による低遅延技術によるニューヨーク、ロンドン、東京を結んでのダンスシンクロパフォーマンス。
こういうのはPerfumeの3人も裏方技術さんもギリギリまで緊張したことだろうと思う。
そしてTV-CMとオフショット映像。なにもかもがオタにとっては貴重。撮影終了後のかしゆかの動きが面白い。
だがなんといってもこの盤の魅力はTrack.02のFUSIONだ。歌詞がイェーしか言ってないw
この衝撃は「edge」を「love the world」シングル盤C/Wで聴いて以来の感動だったかもしれない。
なお、この曲は31日の紅白で披露される。まったく意外な選曲。チャレンジとしかいいようがない。世間がどんな反応を示すのか注目したい。
2019年12月29日日曜日
アガサ・クリスティー「死人の鏡」(1937)
アガサ・クリスティー8冊目の短編集「死人の鏡」を小倉多加志訳ハヤカワ文庫で読む。クリスティマラソン59冊目。
4作品収録されている。前3本は中編。ラストは短編。では順番に読んでいく。
「厩舎街の殺人」Murder in the Mews
婦人の不審死事件。自殺か?他殺か?アタッシュケースが重要な証拠とみせかけて実はそうじゃないというミスリードがザ・クリスティ。
「謎の盗難事件」The Incredible Theft
パーティーが終わって仕事にとりかかろうとしたら国家機密の爆撃機設計図が紛失してた事件。大事にしたくないので内密にポアロに依頼。
「死人の鏡」Dead Man's Mirror
電報で名門貴族に呼び出されたポアロ、いきなり当主の自殺現場で面食らう。この作品が一番長いがトリックはとくにどうってことない人間ドラマ。
「砂にかかれた三角形」Triangle at Rhodes
ロードス島で休暇中のポアロ、ほぼ全裸女に背中にオイルを塗ることを求められる。読んでてすごく「白昼の悪魔」に似た要素を感じる。美男とそうでもない妻、美女とそうでもない夫、やがて起こる三角関係と毒殺事件。そう見えていることはそうじゃない。短いけど一番味わい深い。
MURDER IN THE MEWS by Agatha Christie 1937「死人の鏡」は1937年にイギリスで出版されたときは「MURDER IN THE MEWS」がタイトルだったのだが、なぜかハヤカワ版では「Dead Man's Mirror」のほうがタイトルになった。
4作品収録されている。前3本は中編。ラストは短編。では順番に読んでいく。
「厩舎街の殺人」Murder in the Mews
婦人の不審死事件。自殺か?他殺か?アタッシュケースが重要な証拠とみせかけて実はそうじゃないというミスリードがザ・クリスティ。
「謎の盗難事件」The Incredible Theft
パーティーが終わって仕事にとりかかろうとしたら国家機密の爆撃機設計図が紛失してた事件。大事にしたくないので内密にポアロに依頼。
「死人の鏡」Dead Man's Mirror
電報で名門貴族に呼び出されたポアロ、いきなり当主の自殺現場で面食らう。この作品が一番長いがトリックはとくにどうってことない人間ドラマ。
「砂にかかれた三角形」Triangle at Rhodes
ロードス島で休暇中のポアロ、ほぼ全裸女に背中にオイルを塗ることを求められる。読んでてすごく「白昼の悪魔」に似た要素を感じる。美男とそうでもない妻、美女とそうでもない夫、やがて起こる三角関係と毒殺事件。そう見えていることはそうじゃない。短いけど一番味わい深い。
2019年12月28日土曜日
SUPERCAR / RECREATION (2003)
最近はもうCDを買うことも聴くこともほとんどなくなったのだが、50円だったので某リサイクルショップのジャンク箱の中から救出。やだ、このジャケットがかっこいい。
M1.RECREATIONという3曲を収録。自分はたぶんスーパーカーの音源は全て持ってるのだが、曲名を見て楽曲が頭で流れるほどではない。家に連れ帰って確認したらやっぱり3つとも持ってた。
M2.SORATOBI
M3.Rou
RECREATIONはたぶん後期スーパーカーを代表する1曲。SORATOBIもRouもぜんぜん記憶にない楽曲だったけど今回聴いてみてやっぱりかっこいいトラック。
実はこのマキシシングルを今回連れ帰った理由はCD-EXTRAに収録されたライブ映像。
SUPERCAR TOUR 2002 "HIGH VISION" からYUMEGIWA LAST BOYが見たくて。ひょっとしてまだ見たことない映像化かも?と思って。
だが、やっぱり見たことあるやつだったw YOUTUBEで誰かがUPしてくれたの見たことあった。
外付けのディスクドライブをパソコンに接続しmpgファイルを右クリックでパソコンに移して適当な再生ソフトによって再生。
画質はまったく期待してなかったけど、やっぱりもうCD-EXTRA映像って現代人の鑑賞に耐えるような画質ではない。オマケ映像なのでどうこう言うつもりもないが。
ただ、それでもやっぱり2002年という、もうほとんど思い出せないシーズンの雰囲気が劣悪な画像の奥からなんとなく伝わってきた。ああ、やっぱりこのときのスーパーカーが一番かっこいい。
スーパーカーのライブ映像ってもうネット上でぜんぜん見かけない。スタジオコーストのラストライブ映像ぐらいしか見たことない。
スーパーカーのライブDVDとかぜんぜん中古で見かけない。ほしくて探してるけど見たことない。
ナカコーとフルカワミキだけは見たことある。かつての自分はスーパーカーをライブで見たくてたまらなかったけど、もういいかな。もうライブハウスとか通う気力ないw
もう今では自分も年をとったし、ナカコーもフルカワミキもいしわたり淳治もミュージックシーンの表舞台で活躍してるイメージはない。
そういえばyuiのFLOWER FLOWERはほぼスーパーカーの活動期間と等しいぐらいの活動期間になってるはず。年取ると年月がだんだん加速的に速く感じる。
ちなみに自分が悶絶するほど好きなスーパーカーの3曲は「Sun Rider」「MIAMI BEACH」「FAIRWAY」
2019年12月27日金曜日
池田エライザ「ルームロンダリング」(2018)
昨年7月に公開された「ルームロンダリング」(2018)というTSUTAYAが造った映画があるので見てみる。主演は池田エライザ。
殺人や自殺などがあった事故物件アパートにワンクッション住むことで瑕疵をクリアするバイトをする若者を描いた都会派で社会派なドラマなのかな?と思いきや、ヒロインは幽霊が見える霊能力者?個性的な登場人物たちはみんな成仏できずにそこにいる幽霊?
ヒロインは幼くして父を事故で亡くし母が失踪。祖母に育てられるも18歳のとき死去。そりゃ根暗にもなる。
で、伯父オダギリ・ジョーが葬式に登場。こいつが不動産屋なはずだがどうみてもカタギな仕事をしていない。闇社会の人物。
池田エライザは巨乳モデル女優としてその筋の男たちに有名。TGCでのランウェイの注目度が毎回異常に高い。男たちの熱い視線を常に浴びている。「みんなエスパーだよ」もすごかったが、この「ルームロンダリング」でも意味なく下着姿をさらしている。これがもうFカップどころかGとか?っていうほど爆発してる…。一体どうしたら胸だけがそこまで発達するのか?
映画冒頭からちょっと物悲しい音楽をバックに子どもの朗読が始まるとか、あー、はいはい、邦画でよく見るパターンで嫌な予感。
幽霊たちとの会話も脚本としてそれほど面白い感じもしない。
渋川清彦がバスタブで自殺したパンクロッカーの幽霊。「フィッシュストーリー」を見た直後だとまんまそのまま。こんな陽気なヤツまでもが自殺すんのか日本。
冒頭でいきなり殺されるOL光宗薫が背中にナイフ刺さったまま床をのたうち回りポルターガイスト現象を起こす。だが、普通の人w
幽霊が「人と話すときは目を見て話しな」と説教。殺人の被害者や自殺した人々が軽妙にコミカルに描かれていてどうなの?
OL殺人事件物件の隣人が小説を書くコンビニバイト伊藤健太郎。旬の俳優になってる。
中国人店員が言葉を聴きとれないというだけで怒り狂う男に「客商売なんだからしっかりやれ!」って怒鳴られるシーンとか本当に嫌。まだ棚に乗せてない商品をレジに持って行く女に「それまだ」と注意したらそのへんに投げ捨てていく客も嫌悪。
売り手と買い手は対等なはず。売ってやらない権利もあるはず。それは日韓関係にもあてはまるはず。
八雲御子という名前がいかにも霊能力者。こんな人が本当にいたら殺人事件の犯人は必ず捕まるはずなのに。
で、犯人の似顔絵を描く。なんかサスペンス要素も。
TKO木下警官がキモすぎ。反撃シーンは猿蟹合戦がモチーフか?
今まで見たことないタイプのドラマで新鮮だった。いちおう映画としてのアイデアは十分だったが、後半は退屈。見続ける推進力がない。
殺人や自殺などがあった事故物件アパートにワンクッション住むことで瑕疵をクリアするバイトをする若者を描いた都会派で社会派なドラマなのかな?と思いきや、ヒロインは幽霊が見える霊能力者?個性的な登場人物たちはみんな成仏できずにそこにいる幽霊?
ヒロインは幼くして父を事故で亡くし母が失踪。祖母に育てられるも18歳のとき死去。そりゃ根暗にもなる。
で、伯父オダギリ・ジョーが葬式に登場。こいつが不動産屋なはずだがどうみてもカタギな仕事をしていない。闇社会の人物。
池田エライザは巨乳モデル女優としてその筋の男たちに有名。TGCでのランウェイの注目度が毎回異常に高い。男たちの熱い視線を常に浴びている。「みんなエスパーだよ」もすごかったが、この「ルームロンダリング」でも意味なく下着姿をさらしている。これがもうFカップどころかGとか?っていうほど爆発してる…。一体どうしたら胸だけがそこまで発達するのか?
映画冒頭からちょっと物悲しい音楽をバックに子どもの朗読が始まるとか、あー、はいはい、邦画でよく見るパターンで嫌な予感。
幽霊たちとの会話も脚本としてそれほど面白い感じもしない。
渋川清彦がバスタブで自殺したパンクロッカーの幽霊。「フィッシュストーリー」を見た直後だとまんまそのまま。こんな陽気なヤツまでもが自殺すんのか日本。
冒頭でいきなり殺されるOL光宗薫が背中にナイフ刺さったまま床をのたうち回りポルターガイスト現象を起こす。だが、普通の人w
幽霊が「人と話すときは目を見て話しな」と説教。殺人の被害者や自殺した人々が軽妙にコミカルに描かれていてどうなの?
OL殺人事件物件の隣人が小説を書くコンビニバイト伊藤健太郎。旬の俳優になってる。
中国人店員が言葉を聴きとれないというだけで怒り狂う男に「客商売なんだからしっかりやれ!」って怒鳴られるシーンとか本当に嫌。まだ棚に乗せてない商品をレジに持って行く女に「それまだ」と注意したらそのへんに投げ捨てていく客も嫌悪。
売り手と買い手は対等なはず。売ってやらない権利もあるはず。それは日韓関係にもあてはまるはず。
八雲御子という名前がいかにも霊能力者。こんな人が本当にいたら殺人事件の犯人は必ず捕まるはずなのに。
で、犯人の似顔絵を描く。なんかサスペンス要素も。
TKO木下警官がキモすぎ。反撃シーンは猿蟹合戦がモチーフか?
今まで見たことないタイプのドラマで新鮮だった。いちおう映画としてのアイデアは十分だったが、後半は退屈。見続ける推進力がない。
2019年12月26日木曜日
中川右介「戦争交響楽」(2016)
中川右介「戦争交響楽 音楽家たちの第二次世界大戦」(2016 朝日新書)という本があるので読む。
この中川右介という人の書いた「カラヤンとフルトヴェングラー」という本を10年ちょっと前に読んだのだがとても面白かった。
フルトヴェングラーというと今の60代以上の人にとってはレコードが神格視されたほどの指揮者。この人がカラヤンという若き才能の芽を摘もうとしていた政治的かけひきなんかを描いていてショックな内容で面白かった。
で、この「戦争交響楽」という本は、クラシック音楽家側から見たナチ党の歴史を、ヒトラーが首相に就任し第三帝国が崩壊するまでのトピックを淡々と列挙して教えてくれる。
自分、10年ほど前まではよくクラシック音楽に関する本を読んでいたのだが、最近はまったく読まないし、クラシック音楽もほとんど聴かなくなった。周囲にクラシックを聴く人も興味を持つ人もいない。本を読んで得た知識を話す人もいないw ナチスと第二次世界大戦のヨーロッパを学ぶ目的として読む。
フルトヴェングラー、トスカニーニ、ワルター、カラヤン、のほかに、R.シュトラウス、E.クライバー、クレメンス・クラウス、フーベルマン、クレンペラー、シェーンベルク、A.シュナーベル、カザルス、ショスタコーヴィチ、ベーム、などなど、クラシック音楽に慣れ親しんだ人なら誰でも知ってるビッグネーム他、総勢約100名の名前が登場。
自分、この本に出てくる音楽家たちを「よく知ってる」から「なんとなく名前は聴いたことがある」レベルの人まで、ほぼだいたい知っていて逆にびっくり。昔はそれだけクラシック音楽を聴いていたってことだ。
ナチスの反ユダヤ政策がドイツ国内とヨーロッパ楽壇の人々にどのような影響を与えたのか?人事とポストは?何を発言しどう行動したのか?そのときのコンサートプログラムは?ひたすら列挙の年代記。
フルトヴェングラーとナチスというと「ヒンデミット事件」が有名。自分はなんとなくしか知らなかった。この本を読むと、ユダヤと関係なくただ単にヒトラーがヒンデミットの音楽がなんとなく嫌いだっただけのようだ。その理由はわからないけど、側近たちもなんとなく忖度。
ヒトラーが総統の地位につくとユダヤ人演奏家や指揮者はドイツを追われる。トスカニーニはユダヤ人ではないけど、反ファシズムでドイツを嫌いドイツ国内で指揮活動を続けるフルトヴェングラーを「第三帝国で指揮してるやつはナチ!」と罵る。
この本によるとフルトヴェングラーは政治的な感覚がなく状況の認識ができない人で空気の読めない天然w 優秀なユダヤ人演奏家たちが次々とドイツを離れる理由がよくわかってなかった様子。
反ユダヤ政策をとるドイツは世界から異常な国だとみなされていた。フルトヴェングラーとベルリンフィルはヨーロッパ各地で抗議行動に遭っていた。
フルトヴェングラーは愛人たちとの婚外子が少なくとも13人いたらしい。なので亡命ができなかったらしい。養育費のためにドイツ国外での指揮活動を頑張った結果、ナチスの広告塔と見なされてしまう悲哀。
30歳の新進気鋭指揮者カラヤンが、ヒトラー総統の好きな「ニュルンベルクのマイスタージンガー」をヒトラーご臨席で振る。総統お気に入りの歌手が歌いだしを間違えた。生意気にも暗譜で振ってたカラヤンはオーケストラを立て直すのに手間取り、ヒトラーに嫌われた…、というエピソードを初めて知った。
あと、クナッパーツブッシュは長身でドイツ人らしい風貌をしていたのに、その音楽性をヒトラーから嫌われたため重要ポストを任されなかった…というのも初めて知った。
この本はショスタコーヴィチとスターリンにもページを割いている。ショスタコーヴィチのオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」もスターリンの不興を買い、ショスタコーヴィチでなく擁護したゴーリキー(逮捕、獄中死)、演出家メイエリホルドの逮捕処刑。当局の意図がわからなすぎて怖い。
全体主義国家ソ連で起こっていた大テロルと粛清はナチスドイツよりも恐ろしい。キーロフの暗殺、ジノヴィエフ、カーメネフの粛清、トゥハチェフスキー元帥ら赤軍幹部8名の逮捕と反逆罪での裁判、深夜の銃殺刑。そして赤軍大粛清。スターリンは10万人規模の恐ろしいスケールで同胞を殺してる。ちゃんと計画的に反乱クーデターやってスターリンを殺しておいてほしかった。
イタリアとオーストリアは反ドイツ反ナチスが強かったって初めて知った。ドイツの国威発揚バイロイト音楽祭に対し、ザルツブルク音楽祭はオーストリアがドイツに併合されるまで反ナチスの砦だったってことも初めて知った。
この本は1930年代のヨーロッパの知らなかった知識をたくさん教えてくれた。読み終わってすごく満足感が高い。これはクラシック音楽に多少でも関心のある人は手元に置いておきたい一冊かもしれない。強くオススメする。
この中川右介という人の書いた「カラヤンとフルトヴェングラー」という本を10年ちょっと前に読んだのだがとても面白かった。
フルトヴェングラーというと今の60代以上の人にとってはレコードが神格視されたほどの指揮者。この人がカラヤンという若き才能の芽を摘もうとしていた政治的かけひきなんかを描いていてショックな内容で面白かった。
で、この「戦争交響楽」という本は、クラシック音楽家側から見たナチ党の歴史を、ヒトラーが首相に就任し第三帝国が崩壊するまでのトピックを淡々と列挙して教えてくれる。
自分、10年ほど前まではよくクラシック音楽に関する本を読んでいたのだが、最近はまったく読まないし、クラシック音楽もほとんど聴かなくなった。周囲にクラシックを聴く人も興味を持つ人もいない。本を読んで得た知識を話す人もいないw ナチスと第二次世界大戦のヨーロッパを学ぶ目的として読む。
フルトヴェングラー、トスカニーニ、ワルター、カラヤン、のほかに、R.シュトラウス、E.クライバー、クレメンス・クラウス、フーベルマン、クレンペラー、シェーンベルク、A.シュナーベル、カザルス、ショスタコーヴィチ、ベーム、などなど、クラシック音楽に慣れ親しんだ人なら誰でも知ってるビッグネーム他、総勢約100名の名前が登場。
自分、この本に出てくる音楽家たちを「よく知ってる」から「なんとなく名前は聴いたことがある」レベルの人まで、ほぼだいたい知っていて逆にびっくり。昔はそれだけクラシック音楽を聴いていたってことだ。
ナチスの反ユダヤ政策がドイツ国内とヨーロッパ楽壇の人々にどのような影響を与えたのか?人事とポストは?何を発言しどう行動したのか?そのときのコンサートプログラムは?ひたすら列挙の年代記。
フルトヴェングラーとナチスというと「ヒンデミット事件」が有名。自分はなんとなくしか知らなかった。この本を読むと、ユダヤと関係なくただ単にヒトラーがヒンデミットの音楽がなんとなく嫌いだっただけのようだ。その理由はわからないけど、側近たちもなんとなく忖度。
ヒトラーが総統の地位につくとユダヤ人演奏家や指揮者はドイツを追われる。トスカニーニはユダヤ人ではないけど、反ファシズムでドイツを嫌いドイツ国内で指揮活動を続けるフルトヴェングラーを「第三帝国で指揮してるやつはナチ!」と罵る。
この本によるとフルトヴェングラーは政治的な感覚がなく状況の認識ができない人で空気の読めない天然w 優秀なユダヤ人演奏家たちが次々とドイツを離れる理由がよくわかってなかった様子。
反ユダヤ政策をとるドイツは世界から異常な国だとみなされていた。フルトヴェングラーとベルリンフィルはヨーロッパ各地で抗議行動に遭っていた。
フルトヴェングラーは愛人たちとの婚外子が少なくとも13人いたらしい。なので亡命ができなかったらしい。養育費のためにドイツ国外での指揮活動を頑張った結果、ナチスの広告塔と見なされてしまう悲哀。
30歳の新進気鋭指揮者カラヤンが、ヒトラー総統の好きな「ニュルンベルクのマイスタージンガー」をヒトラーご臨席で振る。総統お気に入りの歌手が歌いだしを間違えた。生意気にも暗譜で振ってたカラヤンはオーケストラを立て直すのに手間取り、ヒトラーに嫌われた…、というエピソードを初めて知った。
あと、クナッパーツブッシュは長身でドイツ人らしい風貌をしていたのに、その音楽性をヒトラーから嫌われたため重要ポストを任されなかった…というのも初めて知った。
この本はショスタコーヴィチとスターリンにもページを割いている。ショスタコーヴィチのオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」もスターリンの不興を買い、ショスタコーヴィチでなく擁護したゴーリキー(逮捕、獄中死)、演出家メイエリホルドの逮捕処刑。当局の意図がわからなすぎて怖い。
全体主義国家ソ連で起こっていた大テロルと粛清はナチスドイツよりも恐ろしい。キーロフの暗殺、ジノヴィエフ、カーメネフの粛清、トゥハチェフスキー元帥ら赤軍幹部8名の逮捕と反逆罪での裁判、深夜の銃殺刑。そして赤軍大粛清。スターリンは10万人規模の恐ろしいスケールで同胞を殺してる。ちゃんと計画的に反乱クーデターやってスターリンを殺しておいてほしかった。
イタリアとオーストリアは反ドイツ反ナチスが強かったって初めて知った。ドイツの国威発揚バイロイト音楽祭に対し、ザルツブルク音楽祭はオーストリアがドイツに併合されるまで反ナチスの砦だったってことも初めて知った。
この本は1930年代のヨーロッパの知らなかった知識をたくさん教えてくれた。読み終わってすごく満足感が高い。これはクラシック音楽に多少でも関心のある人は手元に置いておきたい一冊かもしれない。強くオススメする。
2019年12月25日水曜日
QJクイック・ジャパン vol.135 欅坂46 120ページ大特集号
欅坂46にとって激動だった2017年を振り返る「QJクイック・ジャパン vol.135 欅坂46 120ページ大特集号 描いた未来はそこにあるか」を手に入れた。
奥付見ると2018年1月11日発行とある。発売当時は1000円もするので買えなかったw 発売から約2年、ようやく110円で見つけて手に入れた。
1期21人全員そろって表紙に登場。巻頭からひとり1枚ずつ光と影のグラビアページが続く。「月曜の朝、スカートを切られた」MVと同じ制服衣装っぽい。
ねる、今泉、平手の3人のみ単独インタビュー。残りのメンバーは複数名ずつの座談会。
秋元、今野、マネージャー、土田澤部、サンド、関係者インタビュー。などから構成。
では、自分が注目した点をメモしておく。
そして2017年ライブフォトギャラリー。そして「ひらがなけやき」全員のグラビアページ。こちらもグループ座談会ページがつづく。
奥付見ると2018年1月11日発行とある。発売当時は1000円もするので買えなかったw 発売から約2年、ようやく110円で見つけて手に入れた。
1期21人全員そろって表紙に登場。巻頭からひとり1枚ずつ光と影のグラビアページが続く。「月曜の朝、スカートを切られた」MVと同じ制服衣装っぽい。
ねる、今泉、平手の3人のみ単独インタビュー。残りのメンバーは複数名ずつの座談会。
秋元、今野、マネージャー、土田澤部、サンド、関係者インタビュー。などから構成。
では、自分が注目した点をメモしておく。
- 長濱ねるは地元長崎が好き。写真集の件で「行きたい国とかある?」と聴かれて「地元がいい」と答えていた。
- 鈴本「踊ってて楽しい曲は不協和音」
- 小林「しまむらで服買ってた」「小学生のときスカウトされたことがある」
- 志田「装苑の表紙はうれしかった」
- 守屋「長澤まさみさんは笑顔と真顔のギャップが素敵」
- 米谷「モッツァレッラゲームではじけきれないのが悩み」
- 土生「1回の収録で最低1回は喋ると決めている」
- 小池「昭和が好き。若い子に昭和歌謡と文化のよさを伝えたい」
- 菅井「ラジオをはじめてからネタ帳をつけている」
- 織田「バラエティ担当って呼ばれるのは欅坂の中にいるから。過大評価されている。」「長濱ねるのほうが自分よりも読書家」
- 尾関「身につけたい特技はバク転」
- 上村「自分の顔がすごい嫌な時期があった」「レイソルがスカパーと契約終了して試合が見られなくなった」
- 織田「原田は食に関しての執着心がすごい」
- 長沢「地元山形でなにか仕事ができたらいいな」
- 原田「やっぱりなーこちゃんの発言が一番すき」
- 長沢(悩みとかないですか?)「ないです。」
- 平手「学校では恋愛の相談にのったりする」「散歩がすき」
- 平手「アリーナツアーのソロ曲(自分の棺)では自分が棺桶に入ってそのまま棺桶ごと燃えたかったw」「とりあえずやってますみたいな事務的で作業的な大人が大嫌い」「メンバーに相談しない。やっぱり孤独。」「自分が孤独じゃないと同じ気持ちを抱えてる十代の子に届けられない」「実は日々思ってることはノートに書き貯めている」
- チーフマネージャー茂木「メンバーにSNSは見るなと言っているのに見て落ち込んでる」
- A&R森「メンバーはサイレントマジョリティーを撮りなおしたいとよく言う」
- 澤部「メンバーの好きを整理しよう(#78)は泣いちゃう子もいて狂気的な感じがしました」「運動会(#103~105)で土生が「腰が悪いのでイジってください」と言ってきた」
- 土田「ほんとうにあった怖い話(#93)はくだらなかった。菅井も齊藤京子も笑ってるし」
- サンド富澤「打っても響かない感じでした。おまえらがサイレントマジョリティーじゃねえか!」
- サンド伊達「原田が「焼肉つれてってくださいよ~」って言ってきた。でも、どうやって連絡取るの?ってw」「ぺーちゃんをイジると事務所に感謝の手紙が来た。私の渡辺梨加をいじって下さりまして有難う御座います。って達筆で。」富澤「お前のじゃねえよ!って」
- サイマジョはテーマカラーが緑というのは決まっていた
- セカアイはセーラー服モチーフ
- 二人セゾンは一押しのデザイン案だった
- 大人は信じてくれないは硬派な宝塚制服風。実質72時間でつくった
- FNS歌謡祭専用は昔の礼服みたいな感じ
- 紅白衣装は全部任せると言われた。悩みぬいて爪痕を残せるものにした。全員でこの服で並ぶと重量感があって怖いw
- 不協和音は今までの要素を出していくか悩んでた時期。非現実感のある制服デザイン
そして2017年ライブフォトギャラリー。そして「ひらがなけやき」全員のグラビアページ。こちらもグループ座談会ページがつづく。
- 柿崎「欅共和国2017のダブルアンコールが見てるだけ。悔しい、悲しいと言ってるメンバーが多かった」
- 加藤「なーこちゃんとユニットをやりたい」
- 高瀬「ウェールズには羊がいた」
- 影山「学校で一番楽しくやりがいを感じるのは勉強」
とんでもない大ボリュームの読み応え。オタはぜひ手に入れろ。
2019年12月24日火曜日
十戒(1956)
セシル・B・デミル監督が旧約聖書「出エジプト記」を描いた1956年パラマウント映画「十戒」をついに見通した。なんと総天然色3時間50分という超大作。
デミル監督は1923年にも「十戒」を撮ってるので、この1956年版はセルフリメイク。
自分、長年クラシック音楽を聴いてきたのだが、ざっくり言って、声楽曲のほとんどが(一部の例外をのぞいて)旧約聖書の世界であると言っていい。
欧米人にとっては常識だが、旧約聖書の世界を(新約もだが)日本人はほとんど知らない。今回、理解を深めるために、最初で最後のつもりで見通した。すごかった。
エジプトで奴隷として使役させられているユダヤの民を率いるモーゼ役がチャールトン・ヘストン。
この人は身長190cmの筋骨たくましい大男。英雄を演じるにはこれぐらいでないと。
マイケル・ムーア監督の映画でこの名前を知ってる人がいるかもしれない。全米ライフル協会の会長だった人。強いアメリカを体現する人物。
この人の代表作は「ベン・ハー」かこれ。どちらも現在では不可能なぐらいの莫大な費用をかけた超大作。アメリカの映画は巨大産業。
冒頭でいきなり予言でユダヤの幼児が殺される場面。あれ?自分、イエス・キリストが生誕するときのヘロデ王の話と混同。エジプト兵に殺されそうになる前にカゴに入れて川に流す。そしてファラオの王妃が拾って我が子と偽って育てる。
ライバルとなるファラオの王子(兄)がユル・ブリンナーだが、この人がほぼオードリー春日w 声質、表情、動きの間合い、雰囲気、ほぼすべて春日。
モーゼのことが好きだったのに後にファラオの王妃となる女がすっごく現代娘っぽい。
序盤はしつこくファラオによるユダヤ人奴隷労働の酷さが強調される。奴隷たちが巨大神殿を建設する場面は壮大。オベリスクが立ち上がるシーンとか、巨像が曳かれる場面とか、巨大セットとか。
この映画、動物たちが入り混じったモブシーンが圧倒的。今はなかなかこんな撮影はできない。
海がぱっくり割れる場面や、黄金の牛と十戒の場面よりも、なにより出エジプトのクライマックスシーンが壮観!本当にこんなことがあったのかもしれないな…と想像を膨らませることができる。
古代では民族と民族の戦争はつまるところ信仰する神と神の戦い。この映画ではユダヤの神が連戦連勝。ファラオ側が次々と不幸になって連戦連敗。
旧約聖書に書いてある物語でなければ、ちょっと都合よすぎる展開。誰だって自分の国と民族が連戦連勝で対手を圧倒するのを見るのは気持ちよいに違いない。
スター俳優たちの芝居が今日とちょっと違うように感じた。舞台の芝居っぽい。
捕虜でありながら上手いこと取り入る幇間のようなガヤ醜男を見て、日本人のシベリア抑留でも同じような人がいたことを思い出した。
自分には出エジプトの物語の理解が進んだ。その点、見て良かったと思う。なにせ長大だが絵が圧倒的なので一気に見通せた。なんとなく知ってる話は記憶と一致させながら見るので飽きない。
デミル監督は1923年にも「十戒」を撮ってるので、この1956年版はセルフリメイク。
自分、長年クラシック音楽を聴いてきたのだが、ざっくり言って、声楽曲のほとんどが(一部の例外をのぞいて)旧約聖書の世界であると言っていい。
欧米人にとっては常識だが、旧約聖書の世界を(新約もだが)日本人はほとんど知らない。今回、理解を深めるために、最初で最後のつもりで見通した。すごかった。
エジプトで奴隷として使役させられているユダヤの民を率いるモーゼ役がチャールトン・ヘストン。
この人は身長190cmの筋骨たくましい大男。英雄を演じるにはこれぐらいでないと。
マイケル・ムーア監督の映画でこの名前を知ってる人がいるかもしれない。全米ライフル協会の会長だった人。強いアメリカを体現する人物。
この人の代表作は「ベン・ハー」かこれ。どちらも現在では不可能なぐらいの莫大な費用をかけた超大作。アメリカの映画は巨大産業。
冒頭でいきなり予言でユダヤの幼児が殺される場面。あれ?自分、イエス・キリストが生誕するときのヘロデ王の話と混同。エジプト兵に殺されそうになる前にカゴに入れて川に流す。そしてファラオの王妃が拾って我が子と偽って育てる。
ライバルとなるファラオの王子(兄)がユル・ブリンナーだが、この人がほぼオードリー春日w 声質、表情、動きの間合い、雰囲気、ほぼすべて春日。
モーゼのことが好きだったのに後にファラオの王妃となる女がすっごく現代娘っぽい。
序盤はしつこくファラオによるユダヤ人奴隷労働の酷さが強調される。奴隷たちが巨大神殿を建設する場面は壮大。オベリスクが立ち上がるシーンとか、巨像が曳かれる場面とか、巨大セットとか。
この映画、動物たちが入り混じったモブシーンが圧倒的。今はなかなかこんな撮影はできない。
海がぱっくり割れる場面や、黄金の牛と十戒の場面よりも、なにより出エジプトのクライマックスシーンが壮観!本当にこんなことがあったのかもしれないな…と想像を膨らませることができる。
古代では民族と民族の戦争はつまるところ信仰する神と神の戦い。この映画ではユダヤの神が連戦連勝。ファラオ側が次々と不幸になって連戦連敗。
旧約聖書に書いてある物語でなければ、ちょっと都合よすぎる展開。誰だって自分の国と民族が連戦連勝で対手を圧倒するのを見るのは気持ちよいに違いない。
スター俳優たちの芝居が今日とちょっと違うように感じた。舞台の芝居っぽい。
捕虜でありながら上手いこと取り入る幇間のようなガヤ醜男を見て、日本人のシベリア抑留でも同じような人がいたことを思い出した。
自分には出エジプトの物語の理解が進んだ。その点、見て良かったと思う。なにせ長大だが絵が圧倒的なので一気に見通せた。なんとなく知ってる話は記憶と一致させながら見るので飽きない。
2019年12月23日月曜日
有村架純「長澤まさみさんの言葉に救われた」
有村架純が昨年の「中学聖日記」「コーヒーが冷めないうちに」期に日経エンタテインメント誌2018年11月号に4ページのインタビュー記事に登場した。そこで「長澤まさみの言葉に救われた」という話をしている。
自分、それほど有村架純は追いかけていないのだが、長澤まさみ研究家としてここに記して記憶に留めておきたい。
2017年は朝ドラ「ひよっこ」主演を演じきって紅白歌合戦司会を務める大活躍。だが、2018年2月に25歳という節目の年を迎えた有村本人は「自分の中で構えすぎてしまって1月頃まで気持ちが落ち込んでいた」と語っている。
そんな有村を救ったのは長澤まさみのアドバイスだったと有村が語っている。以下引用
まさみを中学生のころからずっとウォッチしてきた自分もそれは予想してなかった。まさみは邦画界のビッグマザー。やはり自分はまさみしか愛せない。
自分、それほど有村架純は追いかけていないのだが、長澤まさみ研究家としてここに記して記憶に留めておきたい。
2017年は朝ドラ「ひよっこ」主演を演じきって紅白歌合戦司会を務める大活躍。だが、2018年2月に25歳という節目の年を迎えた有村本人は「自分の中で構えすぎてしまって1月頃まで気持ちが落ち込んでいた」と語っている。
そんな有村を救ったのは長澤まさみのアドバイスだったと有村が語っている。以下引用
「お芝居をやりたくない」とか、そいういうことでは全然ないんですけど、私にとって宝物になった「ひよっこ」を終えて、やっぱり「次のステップに行かなきゃ」っていう焦りみたいなものが生まれてしまって。自由なようで、自由じゃない感じ。自分が今、女優としてどこにいるんだろうとか、これからどう仕事と向き合っていけばいいのかとか、芝居の方向性をどうしようとか、「このままじゃダメな気がする」って、1人で勝手に考えて。
いろんな先輩方にアドバイスをいただいんたんですけど、長澤(まさみ)さんが「すごく分かる、その気持ち」って。「25歳とか、そうやって悩むタイミングあるよね」みたいに話してくれたんです。だけど、「そういうもやもやした気持ちも絶対晴れるときが来るから大丈夫だよ」って言ってもらったときに、そうだよなって。全部タイミングとかで変わっていくものなんだから、別に今悩んでも仕方がないって吹っ切れました。長澤まさみの若手女優たちへの影響力がすごい。たよりにされる姉御のような存在になってる。多くの若手から憧れの女優、目標とする女優として名前があがるようになってる。
まさみを中学生のころからずっとウォッチしてきた自分もそれは予想してなかった。まさみは邦画界のビッグマザー。やはり自分はまさみしか愛せない。
2019年12月22日日曜日
アガサ・クリスティー「火曜クラブ」(1932)
アガサ・クリスティー「火曜クラブ」を中村妙子訳ハヤカワ文庫で読む。クリスティマラソン58冊目。
老婦人ミス・マープル、甥レイモンドくん、元警視総監ヘンリー・クリザリング卿、女流画家ジョイス・ランプリエール嬢、牧師ペンダー博士、弁護士ペザリック氏の6人が、毎週火曜日に集まって、とっておきの「迷宮入り事件」(すでに真相は判明してる?)を1人が1話ずつ披露する、大人たちの世間話全6話。
そのどれもが、編み物しながら話を聴いていたミス・マープルが人間観察力と経験則で犯人を言い当てる。これがマープル婆さん無双。
そして、マープル&クリザリング卿だけ同じで、今度はセントメアリミード村のバントリー大佐夫妻、ロイド医師、頭の弱い美人女優ジェーン・ヘリアの6人になる。短編6本。
そして、マープルの進言によって実際に解決した事件をプラスして全13話になっている。
短編なので、どれもが適度に薄味で展開が速い。だが、ここまで読んで「火曜クラブ」がクリスティ女史の短編集として一番人気で「珠玉の名作短篇集」と呼ばれる理由が分かった気がした。
個人的に気に入ったのは以下
第3話「金塊事件」世間を知らないレイモンドくんをたしなめるマープル婆さんが事件を根底から覆す。クリスティらしい。
第4話「舗道の血痕」ちょっと「白昼の悪魔」を想わせる海水浴場殺人事件。
第5話「動機対機会」遺産めぐる殺人。弁護士が保管していた遺言状が白紙とすり替えられている?!動機はあるけど機会がなかった者、動機はないが機会があった者、どっち?マープル婆さんは「じゃあ、どっちでもない」結論。
第8話「二人の老嬢」これもすごくクリスティらしい。
第12話「バンガロー事件」話し手が頭悪すぎてぜんぜん理解できん!という事件で新機軸。
第13話「溺死」村で起こった身重娘入水自殺事件の意外な真相。これもクリスティらしい佳作短編。
どれも30分ドラマシリーズに向いている。日本に置き換えてドラマ化してほしい。
THE THIRTEEN PROBLEMS by Agatha Christie 1932文庫では「火曜クラブ」というタイトルになってるけど、全13話からなる短編集の第1話が「火曜クラブ」。
老婦人ミス・マープル、甥レイモンドくん、元警視総監ヘンリー・クリザリング卿、女流画家ジョイス・ランプリエール嬢、牧師ペンダー博士、弁護士ペザリック氏の6人が、毎週火曜日に集まって、とっておきの「迷宮入り事件」(すでに真相は判明してる?)を1人が1話ずつ披露する、大人たちの世間話全6話。
そのどれもが、編み物しながら話を聴いていたミス・マープルが人間観察力と経験則で犯人を言い当てる。これがマープル婆さん無双。
そして、マープル&クリザリング卿だけ同じで、今度はセントメアリミード村のバントリー大佐夫妻、ロイド医師、頭の弱い美人女優ジェーン・ヘリアの6人になる。短編6本。
そして、マープルの進言によって実際に解決した事件をプラスして全13話になっている。
短編なので、どれもが適度に薄味で展開が速い。だが、ここまで読んで「火曜クラブ」がクリスティ女史の短編集として一番人気で「珠玉の名作短篇集」と呼ばれる理由が分かった気がした。
個人的に気に入ったのは以下
第3話「金塊事件」世間を知らないレイモンドくんをたしなめるマープル婆さんが事件を根底から覆す。クリスティらしい。
第4話「舗道の血痕」ちょっと「白昼の悪魔」を想わせる海水浴場殺人事件。
第5話「動機対機会」遺産めぐる殺人。弁護士が保管していた遺言状が白紙とすり替えられている?!動機はあるけど機会がなかった者、動機はないが機会があった者、どっち?マープル婆さんは「じゃあ、どっちでもない」結論。
第8話「二人の老嬢」これもすごくクリスティらしい。
第12話「バンガロー事件」話し手が頭悪すぎてぜんぜん理解できん!という事件で新機軸。
第13話「溺死」村で起こった身重娘入水自殺事件の意外な真相。これもクリスティらしい佳作短編。
どれも30分ドラマシリーズに向いている。日本に置き換えてドラマ化してほしい。
2019年12月21日土曜日
アガサ・クリスティー「死の猟犬」(1933)
アガサ・クリスティー「死の猟犬」を小倉多加志訳の早川文庫版で読む。私的クリスティマラソン57冊目。
表題作「死の猟犬」は、第一次大戦中のベルギーの村で修道女がドイツ軍を謎の爆発で吹き飛ばす。焼け残った壁には猟犬の形をした焼け跡が…。
これ、今まで読んできたあらゆるクリスティ作品とも違う作風。たぶん超常現象。
幻想怪奇小説というジャンル?本格ミステリーと違って合理的で納得できる結末が用意されていない。
12本すべてに感想を書こうと思ったけど、断念。各話読み終わっても特に感想もないし、どんな話だったかも忘れてしまうw
心霊怪奇現象とか予知能力とか、多重人格とかサイコパスとか、読んでいて困惑しかなかったw
へえ、クリスティにはこんな作品群もあるんだ…というのが正直な感想。
この一冊の注目点と言えば、戯曲として名高い「検察側の証人」の小説版が収録されている。
自分、高校時代に戯曲版は読んだことあったけどもうほとんど忘れている。この短編は英国の一事不再理原則がキモとなっていた気がする。それについて、あの女が一切説明しない。しかし、こんなトラップみたいな証人をつかまされた検察はショボすぎる。
あと、個人的に、伯母の遺産を狙って策に溺れた青年が主人公の「ラジオ」という短編が、ちゃんとオチがあって秀逸。
あと、「青い壺の謎」もちゃんとわかりやすいオチがあって読み終わって満足できる。この2作はクリスティの短編推理小説と呼んでかまわない。
「第四の男」「SOS」は最後がちょっと意味が解らなかった。「翼の呼ぶ声」だけは他と毛色がまったく違う。できることなら映像で見たい。
THE HOUND OF DEATH by Agatha Christie 193312本からなる短編集。
表題作「死の猟犬」は、第一次大戦中のベルギーの村で修道女がドイツ軍を謎の爆発で吹き飛ばす。焼け残った壁には猟犬の形をした焼け跡が…。
これ、今まで読んできたあらゆるクリスティ作品とも違う作風。たぶん超常現象。
幻想怪奇小説というジャンル?本格ミステリーと違って合理的で納得できる結末が用意されていない。
12本すべてに感想を書こうと思ったけど、断念。各話読み終わっても特に感想もないし、どんな話だったかも忘れてしまうw
心霊怪奇現象とか予知能力とか、多重人格とかサイコパスとか、読んでいて困惑しかなかったw
へえ、クリスティにはこんな作品群もあるんだ…というのが正直な感想。
この一冊の注目点と言えば、戯曲として名高い「検察側の証人」の小説版が収録されている。
自分、高校時代に戯曲版は読んだことあったけどもうほとんど忘れている。この短編は英国の一事不再理原則がキモとなっていた気がする。それについて、あの女が一切説明しない。しかし、こんなトラップみたいな証人をつかまされた検察はショボすぎる。
あと、個人的に、伯母の遺産を狙って策に溺れた青年が主人公の「ラジオ」という短編が、ちゃんとオチがあって秀逸。
あと、「青い壺の謎」もちゃんとわかりやすいオチがあって読み終わって満足できる。この2作はクリスティの短編推理小説と呼んでかまわない。
「第四の男」「SOS」は最後がちょっと意味が解らなかった。「翼の呼ぶ声」だけは他と毛色がまったく違う。できることなら映像で見たい。
2019年12月20日金曜日
浜辺美波 映画「賭ケグルイ」(2019)
浜辺美波の映画「賭ケグルイ」(2019 GAGA)を見る。これは映画オリジナルのストーリーらしい。
テレビドラマ版ではなんとなくぼんやりそこにいるだけだった生徒会長・池田エライザがついにベールを脱ぐ。冒頭でライオンと闘わされるローマの剣闘士のような生徒たちを一蹴。これが敵ボスキャラというもの。
キャラをすべて見せながら主題歌が流れるオープニングは日本アニメの伝統?
このドラマは全体主義ギャンブル生徒会が学園を取り仕切る。生徒会が億単位の金を右から左へ動かすという、実際にはありえないとんでもない学園。
浜辺や高杉、森川は一般市民。相変わらず歌舞伎のような大げさ変顔でテンションの高い演技に感心しかしない。とくに森川葵は素顔が可愛いのに個性派ブサイクを演じていることに感心しかない。
映画オリジナルストーリーではヴィレッジという白い衣装の組織が登場。
こいつらが「ギャンブルは人を救わない」という至極まっとうな主張をするレジスタンス組織。福原遥とリーダー村雨(生徒会長に勝ったこともあるらしい)はまるで宣教師。
この映画から新たに加わった乃木坂46伊藤万理華は「レ・ミゼラブル」にでてくるような革命リーダー的キャラ。万理華がやる気を見せて頑張ってる。強い印象を残すキャラ。吊るされ拘束され暴れてる万理華が良い。民衆を率いる自由の女神。
ドラマ部では中ボスポジションだった矢本悠馬もフヌケになってるのだが、カタコト韓国アイドルみたいなイントネーションで話していたのが可笑しい。
ギャンブル生徒会は官僚組織。賭場を荒らすやつらは気に入らない。「不法な占拠であるから退去せよ」と、全生徒強制参加のギャンブル大会へ。
非暴力不服従ながらヴィレッジも必死でギャンブル勝負へ。ちなみに、ヴィレッジがアジトにする学園内廃墟建物が水戸の芦川浄水場。
ヒロイン蛇喰夢子を演じられる浜辺美波は天才女優としか言いようがない。こんなマンガでしかありえないキャラを見る者に納得させるのはまさに「ガラスの仮面」。
今回はうるさいだけのダメキャラ鈴井(高杉くん)とペアを組んでギャンブル大会を勝ち上がる。
夢子はギャンブルを国是とする国の愛国市民。浜辺と福原の対決はまるで東西冷戦国際政治の世界。ときに負けるが勝ち。
浜辺美波に徹底的に蔑み嗤われ罵られる福原。まいんちゃんの頃から見ていた自分は感動の涙。テンションの高い顔芸対決を楽しめた。
生徒会一番隊長みたいな生志摩の金髪眼帯ムチムチミニスカが異常に自分の心に刺さるw
なんかよく感情移入できないストーリー。自分も鈴井のように「夢子ぉ~~!」と叫んでいたw
やっぱり今回も生徒会長のことはよくわからなかった。やはり腕組みしてそこにいてときどきつぶやくだけのボス。
エンディングがウルトラマンのオープニングっぽかったのも新鮮。
テレビドラマ版ではなんとなくぼんやりそこにいるだけだった生徒会長・池田エライザがついにベールを脱ぐ。冒頭でライオンと闘わされるローマの剣闘士のような生徒たちを一蹴。これが敵ボスキャラというもの。
キャラをすべて見せながら主題歌が流れるオープニングは日本アニメの伝統?
このドラマは全体主義ギャンブル生徒会が学園を取り仕切る。生徒会が億単位の金を右から左へ動かすという、実際にはありえないとんでもない学園。
浜辺や高杉、森川は一般市民。相変わらず歌舞伎のような大げさ変顔でテンションの高い演技に感心しかしない。とくに森川葵は素顔が可愛いのに個性派ブサイクを演じていることに感心しかない。
映画オリジナルストーリーではヴィレッジという白い衣装の組織が登場。
こいつらが「ギャンブルは人を救わない」という至極まっとうな主張をするレジスタンス組織。福原遥とリーダー村雨(生徒会長に勝ったこともあるらしい)はまるで宣教師。
この映画から新たに加わった乃木坂46伊藤万理華は「レ・ミゼラブル」にでてくるような革命リーダー的キャラ。万理華がやる気を見せて頑張ってる。強い印象を残すキャラ。吊るされ拘束され暴れてる万理華が良い。民衆を率いる自由の女神。
ドラマ部では中ボスポジションだった矢本悠馬もフヌケになってるのだが、カタコト韓国アイドルみたいなイントネーションで話していたのが可笑しい。
ギャンブル生徒会は官僚組織。賭場を荒らすやつらは気に入らない。「不法な占拠であるから退去せよ」と、全生徒強制参加のギャンブル大会へ。
非暴力不服従ながらヴィレッジも必死でギャンブル勝負へ。ちなみに、ヴィレッジがアジトにする学園内廃墟建物が水戸の芦川浄水場。
ヒロイン蛇喰夢子を演じられる浜辺美波は天才女優としか言いようがない。こんなマンガでしかありえないキャラを見る者に納得させるのはまさに「ガラスの仮面」。
今回はうるさいだけのダメキャラ鈴井(高杉くん)とペアを組んでギャンブル大会を勝ち上がる。
夢子はギャンブルを国是とする国の愛国市民。浜辺と福原の対決はまるで東西冷戦国際政治の世界。ときに負けるが勝ち。
浜辺美波に徹底的に蔑み嗤われ罵られる福原。まいんちゃんの頃から見ていた自分は感動の涙。テンションの高い顔芸対決を楽しめた。
生徒会一番隊長みたいな生志摩の金髪眼帯ムチムチミニスカが異常に自分の心に刺さるw
なんかよく感情移入できないストーリー。自分も鈴井のように「夢子ぉ~~!」と叫んでいたw
やっぱり今回も生徒会長のことはよくわからなかった。やはり腕組みしてそこにいてときどきつぶやくだけのボス。
エンディングがウルトラマンのオープニングっぽかったのも新鮮。
2019年12月19日木曜日
浜辺美波 アナザースカイに登場
浜辺美波(19)がアナザースカイ(12月6日放送分)に登場。地中海のサルデーニャ島を訪問。
一時期ヤバいほどに顔が痩せこけてた浜辺、危機的な痩せ方から回復。頬がふっくらツヤツヤのテカテカ。
アジア圏しか行ったことがなかったという浜辺。初めてのヨーロッパがなぜにイタリア・サルデーニャ(Sardegna)島だったのか?
理由は浜辺美波という名前。直訳すると「Beach Beautiful Wave」。キレイなビーチが見たい!w 浜辺の地元石川には白い砂浜がなかったという。ときどき強い日差しを気にしつつ海や街並みの美しさを褒めながら歩く。
浜辺はまるで40歳ぐらいに感じるほど喋りが上品で面白くて上手い。表情も10代らしく感じないほど淑女。こんな10代見たことない。
地中海が目の前に広がるテラス席で地中海料理。たぶんお高い。そりゃ美味しいに決まってる。やはり本場は違う。
つい日本で食べるイタリア料理を「偽物」と言ってしまい今田からつっこまれる。浜辺はイタリア料理店などほとんど行ったことがなく、ファミレスばかりだという。それ、好感度高いw 美味しさに感激している浜辺がかわいい。
地元の家庭を訪問し本格的なラビオリを学ぶ浜辺。ちなみに、浜辺はほぼ毎日自炊しているそうだ。それ、ガッキーと同じ。ほぼ外食とウーバーイーツの本田と大違い。
ただ、浜辺は芸能人の友だちの家へ行ったり来たりはしたことがないらしい。浜辺の手料理を食べた人はほとんどいないのかもしれない。
サルデーニャの朝市サン・ベネデット市場を訪問。新鮮な魚介を見て歩く。カジキを見て驚く。「ニモでしか見たことない」というコメントが新鮮でかわいいw
チーズが大好きだという浜辺。おみやげにブルーチーズがほしいので試食。買おうとなって値段を聞くと100g=約220円。
予想してなかったあまりの安さにしばらく目が宙を泳ぐ浜辺。開いた口が塞がらない。この浜辺が美しくて感動。
30代ぐらいのドライバー(コーディネーター?)の家のパーティーに呼ばれた浜辺。大家族の食卓。お婆さんから「あなた可愛いけど彼氏は?」と聞かれた浜辺「19年間一回もいたことないです」と即答。
このときの老婦人の反応が可笑しかったw 「ジーザス!」という感じでテーブルに何かを叩きつけるような仕草w よほどの衝撃を感じたのかもしれない。
老主人も「イタリアじゃ考えられないなあ」とポツリ。日本の19歳とイタリアの19歳はそれほどまでに違うのか?異文化コミュニケーションだ。
ちなみに浜辺美波は芸名のようでいて本名。名前が美しいと褒められることが多いらしい。この名前でよかった。
女優を辞めるタイミングはこれまで何度もあった。けど辞めなかった。辞める勇気がなかったという浜辺美波19歳。アナザースカイは旬の女優の現在を知ることができる素晴らしい番組。
ちなみにMC広瀬アリスと浜辺はともにアニメ好きという共通点。広瀬「アシタカがいい」浜辺「ハウルがいい」w
引っ込み思案な性格だったという浜辺。集団で球技とか苦手でボール回さないでほしいって言ってた。そういう女子は多い。
「自分にバリアを張ってる」そんな感じで浜辺美波は東京で人気女優やってる。
現在公開中の「屍人荘の殺人」が好評のようだ。来年は2本の主演映画も公開予定。1月から主演テレビドラマも始まる。CMも多数。10代女優として誰もがうらやむ大活躍。
一時期ヤバいほどに顔が痩せこけてた浜辺、危機的な痩せ方から回復。頬がふっくらツヤツヤのテカテカ。
アジア圏しか行ったことがなかったという浜辺。初めてのヨーロッパがなぜにイタリア・サルデーニャ(Sardegna)島だったのか?
理由は浜辺美波という名前。直訳すると「Beach Beautiful Wave」。キレイなビーチが見たい!w 浜辺の地元石川には白い砂浜がなかったという。ときどき強い日差しを気にしつつ海や街並みの美しさを褒めながら歩く。
浜辺はまるで40歳ぐらいに感じるほど喋りが上品で面白くて上手い。表情も10代らしく感じないほど淑女。こんな10代見たことない。
地中海が目の前に広がるテラス席で地中海料理。たぶんお高い。そりゃ美味しいに決まってる。やはり本場は違う。
つい日本で食べるイタリア料理を「偽物」と言ってしまい今田からつっこまれる。浜辺はイタリア料理店などほとんど行ったことがなく、ファミレスばかりだという。それ、好感度高いw 美味しさに感激している浜辺がかわいい。
地元の家庭を訪問し本格的なラビオリを学ぶ浜辺。ちなみに、浜辺はほぼ毎日自炊しているそうだ。それ、ガッキーと同じ。ほぼ外食とウーバーイーツの本田と大違い。
ただ、浜辺は芸能人の友だちの家へ行ったり来たりはしたことがないらしい。浜辺の手料理を食べた人はほとんどいないのかもしれない。
サルデーニャの朝市サン・ベネデット市場を訪問。新鮮な魚介を見て歩く。カジキを見て驚く。「ニモでしか見たことない」というコメントが新鮮でかわいいw
チーズが大好きだという浜辺。おみやげにブルーチーズがほしいので試食。買おうとなって値段を聞くと100g=約220円。
予想してなかったあまりの安さにしばらく目が宙を泳ぐ浜辺。開いた口が塞がらない。この浜辺が美しくて感動。
30代ぐらいのドライバー(コーディネーター?)の家のパーティーに呼ばれた浜辺。大家族の食卓。お婆さんから「あなた可愛いけど彼氏は?」と聞かれた浜辺「19年間一回もいたことないです」と即答。
このときの老婦人の反応が可笑しかったw 「ジーザス!」という感じでテーブルに何かを叩きつけるような仕草w よほどの衝撃を感じたのかもしれない。
老主人も「イタリアじゃ考えられないなあ」とポツリ。日本の19歳とイタリアの19歳はそれほどまでに違うのか?異文化コミュニケーションだ。
ちなみに浜辺美波は芸名のようでいて本名。名前が美しいと褒められることが多いらしい。この名前でよかった。
女優を辞めるタイミングはこれまで何度もあった。けど辞めなかった。辞める勇気がなかったという浜辺美波19歳。アナザースカイは旬の女優の現在を知ることができる素晴らしい番組。
ちなみにMC広瀬アリスと浜辺はともにアニメ好きという共通点。広瀬「アシタカがいい」浜辺「ハウルがいい」w
引っ込み思案な性格だったという浜辺。集団で球技とか苦手でボール回さないでほしいって言ってた。そういう女子は多い。
「自分にバリアを張ってる」そんな感じで浜辺美波は東京で人気女優やってる。
現在公開中の「屍人荘の殺人」が好評のようだ。来年は2本の主演映画も公開予定。1月から主演テレビドラマも始まる。CMも多数。10代女優として誰もがうらやむ大活躍。
2019年12月18日水曜日
長沢樹「上石神井さよならレボリューション」(2013)
長沢樹という作家の本を初めて読む。「上石神井さよならレボリューション」(2013 集英社)という1冊。2012年から「小説すばる」に掲載された短編5本を収録。
ぶっちゃけタイトルに惹かれた。たぶん、東京以外の人は石神井(しゃくじい)って読めないと思う。
表紙イラストから判断すれば、おそらく、美少女JKと高校生男子たちの日常ミステリー。
調べてみたらこの作家は2011年に横溝正史ミステリー大賞を受賞しているので、ミステリーファンにはそれなりに名前の知られた人に違いない。
主人公は地味な草食系カメラ少年。
その友だちは眉目秀麗の秀才だが、カメラ少年から美少女のきわどいエロ写真を買い取る変態。高校生がなぜに女子高生フェティシズムに傾倒する?
そしてヒロインは学園のマドンナ的存在のモデル体型美少女。100mスプリント非公式高校記録保持者でありながら、なぜか生物部に所属。
野鳥が好き!ということでカメラ少年を連れ回し野鳥写真を撮る。しかし、少年は隙を見て美少女の決定的瞬間を狙っていた!w
3本目は子どもが持ってたバスケットボールが実は…という、空前絶後のアイデアw でもやっぱり内容はどうでもいい。
4本目、恋ヶ窪の美大とは武蔵野美大のことか?だとするとここで描かれる学祭プロレスは昨年秋に実際に見て来たことになる。なのですごくよくイメージができた。
5本目は高校文化祭を扱う。学年1位をかけた秀才の戦い。ジュブナイルな感じ。
5本すべてがどうでもいい内容で、日常系ミステリーに傑作ナシ!という格言(自分がつくった)は正しいと思ったw キャラとその会話をイキイキと脳内イメージできる人向け。アニメが好きな人にはウケるかもしれない。大人が読むのには適さないと思った。
4と5は自分はそれなりに楽しめたということは断っておく。けど、この作家の本はもういいかなw
ぶっちゃけタイトルに惹かれた。たぶん、東京以外の人は石神井(しゃくじい)って読めないと思う。
表紙イラストから判断すれば、おそらく、美少女JKと高校生男子たちの日常ミステリー。
調べてみたらこの作家は2011年に横溝正史ミステリー大賞を受賞しているので、ミステリーファンにはそれなりに名前の知られた人に違いない。
主人公は地味な草食系カメラ少年。
その友だちは眉目秀麗の秀才だが、カメラ少年から美少女のきわどいエロ写真を買い取る変態。高校生がなぜに女子高生フェティシズムに傾倒する?
そしてヒロインは学園のマドンナ的存在のモデル体型美少女。100mスプリント非公式高校記録保持者でありながら、なぜか生物部に所属。
野鳥が好き!ということでカメラ少年を連れ回し野鳥写真を撮る。しかし、少年は隙を見て美少女の決定的瞬間を狙っていた!w
- 落合川トリジン・フライ
- 残堀川サマー・イタシブセ
- 七里ガ浜ヴァニッシュメント&クライシス
- 恋ヶ窪スワントーン・ラブ
- 上石神井さよならレボリューション
3本目は子どもが持ってたバスケットボールが実は…という、空前絶後のアイデアw でもやっぱり内容はどうでもいい。
4本目、恋ヶ窪の美大とは武蔵野美大のことか?だとするとここで描かれる学祭プロレスは昨年秋に実際に見て来たことになる。なのですごくよくイメージができた。
5本目は高校文化祭を扱う。学年1位をかけた秀才の戦い。ジュブナイルな感じ。
5本すべてがどうでもいい内容で、日常系ミステリーに傑作ナシ!という格言(自分がつくった)は正しいと思ったw キャラとその会話をイキイキと脳内イメージできる人向け。アニメが好きな人にはウケるかもしれない。大人が読むのには適さないと思った。
4と5は自分はそれなりに楽しめたということは断っておく。けど、この作家の本はもういいかなw
2019年12月17日火曜日
黒島結菜「知らない男について行っちゃう」
黒島結菜は映画「カツベン!」宣伝のために「櫻井・有吉THE夜会」(12月5日放送回)に出演した。ここで衝撃的事実が明らかになった。
どこへでも一人で出かける黒島。マネージャー証言によれば、北海道で仕事終わりに一人「飲みに行く」とロケバスを降り夜の街へ消えていったという…。
黒島はひとりで海外へも行く。なんと、キューバに行ってきたらしい。
写真を趣味にすると人と違った写真を撮りたくなる。普通の女子ではいられなくなる。
だが、日本に大使館のない社会主義国キューバは女子ひとり旅にはハードルが高い。
いつごろ行ってきたのかは不明。
インスタにはキューバやスロベニアに行った写真がUPされている。(スロベニアのブレッド湖なんかの写真もUPされている)
海外ひとり旅は現地の人々との交流が醍醐味だが、黒島はキューバで見ず知らずの人についていってしまった。それ、下手したら「邦人女性、海外で消息を絶つ」と新聞三面記事と外交問題になりかねない。怖い。
自分もその昔、リュックひとつでヨーロッパを40日ぐらい旅して回ったことがあるのだが、やっぱり数回危ない目に遭った。外国は怖い。
今はスマホがあって昔よりも海外ひとり旅のハードルは下がったかもしれない。だがそれでも女子一人旅は親は心配だ。
「私の着てたシャツとか褒めてくれて」「良い人じゃんと思ってついて行っちゃった」
ここ、ネットを見ると辛辣なコメントも目にする。
結果、財布を盗まれたという黒島。体は無事でよかった。若いうちはなんでも勉強だが、この用心のない気軽なチャレンジ精神は心配だ。
海外旅行はよほど気の合う友人とでないと難しいことも多いかもしれないが、キューバやスロベニアではもし万が一のことが起こると後始末がいろいろ大変だ。もうやめてほしい。結菜が愛おしいから。
黒島はいったいどうして一人が好きな性格になってしまったのか?
沖縄人の「なくるないさ~」は沖縄のみで成立する思想。海外でそれはダメ。実際なんともなくなってないw
どこへでも一人で出かける黒島。マネージャー証言によれば、北海道で仕事終わりに一人「飲みに行く」とロケバスを降り夜の街へ消えていったという…。
黒島はひとりで海外へも行く。なんと、キューバに行ってきたらしい。
写真を趣味にすると人と違った写真を撮りたくなる。普通の女子ではいられなくなる。
だが、日本に大使館のない社会主義国キューバは女子ひとり旅にはハードルが高い。
いつごろ行ってきたのかは不明。
インスタにはキューバやスロベニアに行った写真がUPされている。(スロベニアのブレッド湖なんかの写真もUPされている)
海外ひとり旅は現地の人々との交流が醍醐味だが、黒島はキューバで見ず知らずの人についていってしまった。それ、下手したら「邦人女性、海外で消息を絶つ」と新聞三面記事と外交問題になりかねない。怖い。
自分もその昔、リュックひとつでヨーロッパを40日ぐらい旅して回ったことがあるのだが、やっぱり数回危ない目に遭った。外国は怖い。
今はスマホがあって昔よりも海外ひとり旅のハードルは下がったかもしれない。だがそれでも女子一人旅は親は心配だ。
「私の着てたシャツとか褒めてくれて」「良い人じゃんと思ってついて行っちゃった」
ここ、ネットを見ると辛辣なコメントも目にする。
結果、財布を盗まれたという黒島。体は無事でよかった。若いうちはなんでも勉強だが、この用心のない気軽なチャレンジ精神は心配だ。
海外旅行はよほど気の合う友人とでないと難しいことも多いかもしれないが、キューバやスロベニアではもし万が一のことが起こると後始末がいろいろ大変だ。もうやめてほしい。結菜が愛おしいから。
黒島はいったいどうして一人が好きな性格になってしまったのか?
沖縄人の「なくるないさ~」は沖縄のみで成立する思想。海外でそれはダメ。実際なんともなくなってないw
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