江國香織「きらきらひかる」(1991)の新潮文庫版(平成11年第18刷)が友人の本棚にあったので読みだした。
情緒不安定で鬱病でアル中のイタリア語翻訳業の妻と、若い恋人もいる同性愛者の夫という夫婦の話。
LGBT、鬱病、アル中、セッ●スレス、不妊治療という、それまで日本社会があまり目を向けていなかったテーマを同時に取り上げてる。
この小説は1992年にフジテレビによって薬師丸ひろ子、豊川悦司、筒井道隆のキャストで映画化されている。発表と同時に映画化の話も進んだらしい。
1991年というと湾岸戦争とソ連消滅の年。この頃から旧体制の規範を持った人々が社会の中心から去り始めた。
日本社会も同性愛者への眼差しも変化を始めた。今ではLGBTという言葉もあるけど、この本が出版された当時は「ホモ」という言葉で通してる。他に言葉がなかったので致し方ない。
鬱病はここ10年ぐらいの間に社会の理解がだいぶ進んだように思う。小説、映画、ドラマ化されると社会への影響力が大きい。
誰も悪人は出てこないのだが、やはり両家の家族会議的なことになると結婚って面倒だなって思う。
小説として面白かったか?自分にとって江國香織は3冊目だったのだが、やっぱりどれも自分とそれほど合ってないw 会話と心の声主体の文体やらテンポやら言葉のチョイスやら。やはり時代のせいかライトな感じ。
2018年11月30日金曜日
2018年11月29日木曜日
乃木坂46「無口なライオン」ロケ地巡礼
三浦半島の先っぽに乃木坂46「無口なライオン」のロケ地があるというのでついでに立ち寄った。西野と若月の卒業記念もかねてのMVロケ地巡礼。この場所は偉大な先人たちによって既に航路が開かれていた。いつもの友人とふたりドライブ旅。
自分、この曲に何も思い入れがない。MVも見たことがなかった。調べてみたら2014年7月リリースの9枚目シングル「夏のFree&Easy」Type-Bに収録されているらしい。持っていないので知らなかった。MVもかろうじてM-ON!なんかで録画した乃木坂MV特集なんかでひっかかったやつがあった。
で、ロケ場所となった浜辺。平家の落ち武者の隠れ浜か!ってぐらいに僻地。車1台やっと通れる悪路を進む。大根畑の間の細い農道を進む。藪とコンクリ壁のクランクをギリギリ進む。
われわれは11月の午前中に行ってしまったのだが、車で行くとドツボにはまる。海岸に5台ぐらい先客がいるともうどうしようもなくなる。方向転換すらできない。
いちおう乃木坂ちゃんたちと同じアングルを探して10分ほど写真を撮って歩いた。
グーグルの航空写真のせいで、こんな誰も来ないはずの浜辺でも人がやってくるようになってしまった。
海水浴シーズンでないから大丈夫だろうと思っていた。じゅうじゅう肉を焼く煙が立ち上っていた。この人たちはいったいどこからやってきた?
我々も地元民の親爺から声をかけられた。車をそこに置いておくつもりか?と。
怒ってる表情ではないが迷惑そうだ。すぐに帰ると即答した。
方向転換できないのでバックで狭いクランク状の道をやっとのことで戻る。その間、農作業にやってきたトラックも我々が去るのを待って路上で待機している。
この場所へ車で行ってはいけない。三浦半島は冬でも農作業をしている人がいるのでじゃまになる。それにしてもこんな谷間の底でも大根を育てているということに驚く。
この漁港にも行った。信じられないぐらいの量の車がビッシリそこに止まっていた。なのに人が見当たらない。友人の話によれば三浦の漁港はどこもこんな感じ。土日は朝早くから釣り客が車でやってきて漁船に乗り込んで海へ出かけていく。どんだけこの国の庶民は釣りが好きなんだよ。
これと一致する写真を撮りたかったのだが、釣り人だらけなのと、
鉄柵で進入を防いでいるために何もできない。この場所に到達するまでに何人もの釣り人がそこにいて漁具なんかを置いて邪魔で歩けない。もうテンションだだ下がりなので何もせずに帰る。
この漁港シーンでの桜井は美人である。なのに桜井推しって見たことがほとんどない。なぜなのか?顔が濃い子にドルオタの心は動かされないのか?
自分、なんで西野が泣いてるのか知らない。ちゃんとMVを見ていないw もうこんなガチドラマMVとか見る気がおこらない。乃木坂は初期から演劇を志向していたようだが、ごく一部のメンバーしか女優として活躍できていない。
三浦市から横須賀にかけてのエリアは尾根と谷しかない。車がないと生活できないため車がとても多い印象だ。しかも道が細く、ちょっと路上に止めておく場所すらない。狭い場所に密集して人が暮らしてる。それにロードサイドに飲食店が数10キロ走ったところでまったくない。
最後に、学校シーンのロケ地・旧三崎高校跡地がどうなってるのか?見て来た。
もう校舎も完全撤去。跡形もない。一段低い場所にあったグラウンドもひょっとして埋められた?
自分、この曲に何も思い入れがない。MVも見たことがなかった。調べてみたら2014年7月リリースの9枚目シングル「夏のFree&Easy」Type-Bに収録されているらしい。持っていないので知らなかった。MVもかろうじてM-ON!なんかで録画した乃木坂MV特集なんかでひっかかったやつがあった。
で、ロケ場所となった浜辺。平家の落ち武者の隠れ浜か!ってぐらいに僻地。車1台やっと通れる悪路を進む。大根畑の間の細い農道を進む。藪とコンクリ壁のクランクをギリギリ進む。
われわれは11月の午前中に行ってしまったのだが、車で行くとドツボにはまる。海岸に5台ぐらい先客がいるともうどうしようもなくなる。方向転換すらできない。
いちおう乃木坂ちゃんたちと同じアングルを探して10分ほど写真を撮って歩いた。
グーグルの航空写真のせいで、こんな誰も来ないはずの浜辺でも人がやってくるようになってしまった。
海水浴シーズンでないから大丈夫だろうと思っていた。じゅうじゅう肉を焼く煙が立ち上っていた。この人たちはいったいどこからやってきた?
我々も地元民の親爺から声をかけられた。車をそこに置いておくつもりか?と。
怒ってる表情ではないが迷惑そうだ。すぐに帰ると即答した。
方向転換できないのでバックで狭いクランク状の道をやっとのことで戻る。その間、農作業にやってきたトラックも我々が去るのを待って路上で待機している。
この場所へ車で行ってはいけない。三浦半島は冬でも農作業をしている人がいるのでじゃまになる。それにしてもこんな谷間の底でも大根を育てているということに驚く。
この漁港にも行った。信じられないぐらいの量の車がビッシリそこに止まっていた。なのに人が見当たらない。友人の話によれば三浦の漁港はどこもこんな感じ。土日は朝早くから釣り客が車でやってきて漁船に乗り込んで海へ出かけていく。どんだけこの国の庶民は釣りが好きなんだよ。
これと一致する写真を撮りたかったのだが、釣り人だらけなのと、
鉄柵で進入を防いでいるために何もできない。この場所に到達するまでに何人もの釣り人がそこにいて漁具なんかを置いて邪魔で歩けない。もうテンションだだ下がりなので何もせずに帰る。
この漁港シーンでの桜井は美人である。なのに桜井推しって見たことがほとんどない。なぜなのか?顔が濃い子にドルオタの心は動かされないのか?
自分、なんで西野が泣いてるのか知らない。ちゃんとMVを見ていないw もうこんなガチドラマMVとか見る気がおこらない。乃木坂は初期から演劇を志向していたようだが、ごく一部のメンバーしか女優として活躍できていない。
三浦市から横須賀にかけてのエリアは尾根と谷しかない。車がないと生活できないため車がとても多い印象だ。しかも道が細く、ちょっと路上に止めておく場所すらない。狭い場所に密集して人が暮らしてる。それにロードサイドに飲食店が数10キロ走ったところでまったくない。
最後に、学校シーンのロケ地・旧三崎高校跡地がどうなってるのか?見て来た。
もう校舎も完全撤去。跡形もない。一段低い場所にあったグラウンドもひょっとして埋められた?
2018年11月28日水曜日
綾辻行人「霧越邸殺人事件」(1990)
綾辻行人「霧越邸殺人事件」(1990)の平成7年新潮文庫版(平22年第24刷)をやっと見つけた。100円。
以前まだこの作家の本を1冊も読んだことがなかった時分にこれを1回手に取りかけ棚に戻してしまい後悔していた。
2014年に角川文庫から「完全改訂版」が出てるらしいがそちらは上下巻。角川と新潮は表紙イラストのセンスがまったく違う。新潮文庫版は1冊なのでこちらを選んだ。
なんと688ページという大長編。
館シリーズを「黒猫館」まで読み進めたところで手にした番外編。
信州で慰安旅行をしていた小劇団。帰りのバスが途中で故障。ホテルに戻るか街まで歩くか?後者を選んだら途中で天気が急変し吹雪になって道に迷う。
雪中をさ迷い歩き生死の境を彷徨。すると湖が!立派な洋館が!ああ、助かった!
だが、その洋館の主人は姿を見せず執事やお手伝いはみんな無愛想で無表情。なにかヘンだ。
吹雪が一向に止まない。電話も不通。そんな状態で連続殺人が起こるという最悪なクローズドサークル型ミステリー。今まで読んできた綾辻作品と似たような既視感のある展開。
偶然泊めてもらえることになった初めて入る邸内のモノが劇団員たちの名前と奇妙に符合。女優とそっくりな肖像画まで!?
やがて起こる連続「北原白秋の童謡」見立て殺人。(そういえばBSでやってた「悪魔の手毬唄」座談会で綾辻先生が「昔は見立て殺人という言葉はなかった」と言っていた)
この本がペダンチックに冗長すぎ。主人公らしき劇団演出家は骨董が本業でとにかく蘊蓄を語りまくる。(だがこれはキャラ設定上意味があったことだと最後まで読んで納得)
作家である「私」とコンビを組んで相談してるのだが、「私」の存在感が希薄。
第7章「対決」は一同を一室に集めて真相を語る解決編だが、エラリーの影響を受けたに違いないガチロジックで犯人を名指し。(だからこいつは教養をひけらかすのか)
残りページの目分量から「どんでんがえし」があるはず!と思っていたら、やっぱりか!名探偵を超える名探偵が登場し驚愕!
真犯人との対決シーンは暑苦しい舞台作品を見ているかのよう。
この作品は幻想とファンタジー要素が強いみたいなレビューも目にしてた。たしかに偶然の符合とか本格が好きな人にはどうでもいいかもしれないけど、批判されるほどのものでもない。
一番の被害者はこれからもこの家に住まないといけない家族と使用人じゃん。
いやあ参った。綾辻行人をこれまで6冊読んできて、どれも期待以上で失望させない出来栄え。20代でこんな作品を残すとか天才の所業。
以前まだこの作家の本を1冊も読んだことがなかった時分にこれを1回手に取りかけ棚に戻してしまい後悔していた。
2014年に角川文庫から「完全改訂版」が出てるらしいがそちらは上下巻。角川と新潮は表紙イラストのセンスがまったく違う。新潮文庫版は1冊なのでこちらを選んだ。
なんと688ページという大長編。
館シリーズを「黒猫館」まで読み進めたところで手にした番外編。
信州で慰安旅行をしていた小劇団。帰りのバスが途中で故障。ホテルに戻るか街まで歩くか?後者を選んだら途中で天気が急変し吹雪になって道に迷う。
雪中をさ迷い歩き生死の境を彷徨。すると湖が!立派な洋館が!ああ、助かった!
だが、その洋館の主人は姿を見せず執事やお手伝いはみんな無愛想で無表情。なにかヘンだ。
吹雪が一向に止まない。電話も不通。そんな状態で連続殺人が起こるという最悪なクローズドサークル型ミステリー。今まで読んできた綾辻作品と似たような既視感のある展開。
偶然泊めてもらえることになった初めて入る邸内のモノが劇団員たちの名前と奇妙に符合。女優とそっくりな肖像画まで!?
やがて起こる連続「北原白秋の童謡」見立て殺人。(そういえばBSでやってた「悪魔の手毬唄」座談会で綾辻先生が「昔は見立て殺人という言葉はなかった」と言っていた)
この本がペダンチックに冗長すぎ。主人公らしき劇団演出家は骨董が本業でとにかく蘊蓄を語りまくる。(だがこれはキャラ設定上意味があったことだと最後まで読んで納得)
作家である「私」とコンビを組んで相談してるのだが、「私」の存在感が希薄。
第7章「対決」は一同を一室に集めて真相を語る解決編だが、エラリーの影響を受けたに違いないガチロジックで犯人を名指し。(だからこいつは教養をひけらかすのか)
残りページの目分量から「どんでんがえし」があるはず!と思っていたら、やっぱりか!名探偵を超える名探偵が登場し驚愕!
真犯人との対決シーンは暑苦しい舞台作品を見ているかのよう。
この作品は幻想とファンタジー要素が強いみたいなレビューも目にしてた。たしかに偶然の符合とか本格が好きな人にはどうでもいいかもしれないけど、批判されるほどのものでもない。
一番の被害者はこれからもこの家に住まないといけない家族と使用人じゃん。
いやあ参った。綾辻行人をこれまで6冊読んできて、どれも期待以上で失望させない出来栄え。20代でこんな作品を残すとか天才の所業。
2018年11月27日火曜日
YMO「プロパガンダ」ロケ地巡礼
もう行くべきロケ地も見当たらない。なので今回はちょっと方針変更。1983年のYMO映画「プロパガンダ」のロケ地を調査。まさに偶然に思いついた疑問。
自分、ここ数年よくYMOを聴いていたというのに、今年になるまで「プロパガンダ」という映像作品の存在をまったく知らなかったw 盲点になってた。
YMOファンのほとんどが今現在50代以上になっていて、そのファン層は分厚くとても豊か。
「プロパガンダ」についても研究が進んでいる。鶴見線昭和駅や根岸競馬場なんかは今でも巡礼者がいるらしい。だが…
坂本龍一が出演してる「ONGAKU」のロケ場所の畑がどこなのか?まったく不明で手がかりがない。誰も行ってない?
しかたなく、いつものようにロケ地探しスキルを使って独自に調査。それらしい場所に目星をつけた。遠くに見える山並みしか手がかりがない。
おそらく三浦半島ではないか?と考えた。
事前の調査で決定的証拠を得られなかったのだが、現地に行けばきっとなにか発見できるだろうと期待していた。だが、見通しが甘かった。なにせ映画から35年も経っている。
畑というものは35年そこらでは境界とか変わらないだろうと思っていたのだが、この土地はかなり改良されている。畑の中を縫う道も細いままではあるのだが一部コンクリート舗装されている。
で、現場に行って見て映像を一致する場所を探し歩いたのだが、稜線の見え方が近い場所にほぼたどり着いたものの、農道の角度がピタッと一致してくれる場所がなかった。
このトラックの背後に映っている木立を発見できればなんとかなると期待していたのだが、まったく発見できなかった。
東に動くと山の見え方が違ってくるし、左側がやや下がっている感じがなくなってしまう。事前調査で怪しいとにらんでいた道はすべて歩いてみたのだが「ここだ!」という感触を得られた場所は発見できなかった。
稜線の見え方ではかなりの高得点を取っているかと思う。道と稜線の見え方の角度問題は、畑の中に望遠カメラを置いて撮っているやもしれず、これ以上道を歩いて探してもムダだと諦めた。
細い農道であっても歴史がある。おそらく鎌倉時代からあるのではないか?この「聖徳太子塔」という銘が刻まれた道標は天保年間のもの。ちょっとググってみたけど誰もこれについて調査していないようだ。
プップ~とクラクションを聴いて教授がイーゼル持って走り出すシーン
似たような風景はあるけど、ここだとはまったく確信していない。完全敗北。
この2車線道路は前に見える道の折れ方から、おそらくストビューの走ってるあの道路だと思っているのだが、現地で確かめてみても何も確信が得られなかった。今では一致する証拠が得られない。
YMO巡礼としてはモヤモヤしたままだったのだが、この場所の風景がすばらしい。
大根畑から三浦シティを見下ろす風景に出会った瞬間ハッと息をのんだ。そんな休日だった。
PS.「プロパガンダ」をBSかCSか地上波どこでもいいから放送してほしい。鮮明な画像で見たい。
自分、ここ数年よくYMOを聴いていたというのに、今年になるまで「プロパガンダ」という映像作品の存在をまったく知らなかったw 盲点になってた。
YMOファンのほとんどが今現在50代以上になっていて、そのファン層は分厚くとても豊か。
「プロパガンダ」についても研究が進んでいる。鶴見線昭和駅や根岸競馬場なんかは今でも巡礼者がいるらしい。だが…
坂本龍一が出演してる「ONGAKU」のロケ場所の畑がどこなのか?まったく不明で手がかりがない。誰も行ってない?
しかたなく、いつものようにロケ地探しスキルを使って独自に調査。それらしい場所に目星をつけた。遠くに見える山並みしか手がかりがない。
おそらく三浦半島ではないか?と考えた。
事前の調査で決定的証拠を得られなかったのだが、現地に行けばきっとなにか発見できるだろうと期待していた。だが、見通しが甘かった。なにせ映画から35年も経っている。
畑というものは35年そこらでは境界とか変わらないだろうと思っていたのだが、この土地はかなり改良されている。畑の中を縫う道も細いままではあるのだが一部コンクリート舗装されている。
で、現場に行って見て映像を一致する場所を探し歩いたのだが、稜線の見え方が近い場所にほぼたどり着いたものの、農道の角度がピタッと一致してくれる場所がなかった。
このトラックの背後に映っている木立を発見できればなんとかなると期待していたのだが、まったく発見できなかった。
東に動くと山の見え方が違ってくるし、左側がやや下がっている感じがなくなってしまう。事前調査で怪しいとにらんでいた道はすべて歩いてみたのだが「ここだ!」という感触を得られた場所は発見できなかった。
稜線の見え方ではかなりの高得点を取っているかと思う。道と稜線の見え方の角度問題は、畑の中に望遠カメラを置いて撮っているやもしれず、これ以上道を歩いて探してもムダだと諦めた。
細い農道であっても歴史がある。おそらく鎌倉時代からあるのではないか?この「聖徳太子塔」という銘が刻まれた道標は天保年間のもの。ちょっとググってみたけど誰もこれについて調査していないようだ。
プップ~とクラクションを聴いて教授がイーゼル持って走り出すシーン
似たような風景はあるけど、ここだとはまったく確信していない。完全敗北。
この2車線道路は前に見える道の折れ方から、おそらくストビューの走ってるあの道路だと思っているのだが、現地で確かめてみても何も確信が得られなかった。今では一致する証拠が得られない。
YMO巡礼としてはモヤモヤしたままだったのだが、この場所の風景がすばらしい。
大根畑から三浦シティを見下ろす風景に出会った瞬間ハッと息をのんだ。そんな休日だった。
PS.「プロパガンダ」をBSかCSか地上波どこでもいいから放送してほしい。鮮明な画像で見たい。
2018年11月26日月曜日
Perfume「If you wanna」(2017)
Perfume「If you wanna」(2017 UNIVERSAL)を見つけた。
Disc2がついているのでたぶん初回盤。200円だったので救出。ジャケットがおしゃれ。
じつは自分はこの「If you wanna」からシングルCDは買わなくなった。部屋をどんどん占有していくCDの置き場に危機感を感じ始めたので、もはやデータでよいと割り切った。中古盤もよほどお買い得なもののみ買う。
Track2「Everyday」は音源すら持ってなかったのでこれを手に入れたことでフル音源初聴き。やっとiTunesに取り込んだ。
インストルメンタルも取り込んだ。中田ヤスタカの音づくりはさすがの巨匠。
PS. やっぱりツアーに行けなかった。
Disc2がついているのでたぶん初回盤。200円だったので救出。ジャケットがおしゃれ。
じつは自分はこの「If you wanna」からシングルCDは買わなくなった。部屋をどんどん占有していくCDの置き場に危機感を感じ始めたので、もはやデータでよいと割り切った。中古盤もよほどお買い得なもののみ買う。
Track2「Everyday」は音源すら持ってなかったのでこれを手に入れたことでフル音源初聴き。やっとiTunesに取り込んだ。
インストルメンタルも取り込んだ。中田ヤスタカの音づくりはさすがの巨匠。
PS. やっぱりツアーに行けなかった。
2018年11月25日日曜日
長澤まさみ「散歩する侵略者」ロケ地巡礼 横須賀編
長澤まさみが主演した「散歩する侵略者」のロケ地は関東各地に散らばっていてとてもすべては回れない。てか、誰もこの映画のロケ地を回ってないw
旦那の松田龍平が痴呆を疑われ妻まさみが引き取っていく駐車場。会社の女の子との浮気を疑うシーンは横須賀の某病院の駐車場。背後に映ってる特徴のあるビルに書いてある文字から簡単に判明。
この映画、サスペンススリラーSFでありながら、宇宙人に乗っ取られたことで常識を失いボケまくる松田をまさみがツッコみまくる映画。
「もう、何やってんだよう」「もうヤんなっちゃうなあ」と言い続けることでむしろ逆に夫婦愛が以前よりも深まっていくって言うw
PS. 宇宙人の侵略が始まる崖と、まさみが倒れている龍平を発見する橋はこちら。
PS. 加瀬夫妻の家編がこちら。
旦那の松田龍平が痴呆を疑われ妻まさみが引き取っていく駐車場。会社の女の子との浮気を疑うシーンは横須賀の某病院の駐車場。背後に映ってる特徴のあるビルに書いてある文字から簡単に判明。
この映画、サスペンススリラーSFでありながら、宇宙人に乗っ取られたことで常識を失いボケまくる松田をまさみがツッコみまくる映画。
「もう、何やってんだよう」「もうヤんなっちゃうなあ」と言い続けることでむしろ逆に夫婦愛が以前よりも深まっていくって言うw
PS. 宇宙人の侵略が始まる崖と、まさみが倒れている龍平を発見する橋はこちら。
PS. 加瀬夫妻の家編がこちら。
2018年11月24日土曜日
梅原猛 / 親鸞「四つの謎」を解く(2014)
梅原猛「親鸞『四つの謎』を解く」の2017年新潮文庫版がそこにあったので手に取った。なんと昨年に文庫になったばかりだというのに100円だった。
自分、親鸞という人物のことを浄土真宗の開祖ということ以外にほとんどしらない。
というか、高校日本史をスルーした自分にとって鎌倉仏教は今もよくわかっていないジャンル。自分の知識で着いていけるか心配だったのだが、ここで買っておかないとしばらく見つけられないかも…ということで購入。
梅原先生は旧制中学時代から「歎異抄」を読んでいた!以後ずっと親鸞について考えていた。
親鸞という人は90歳まで生きた。当時としては信じられないほどの長寿。で、この本は梅原猛大先生も90歳になって親鸞についていろいろ見えてきたことを書いた本。89歳とかで日本各地で取材フィールドワーク、90歳で机に向かって原稿を書くとか、ちょっと考えられないほどお元気。
まず、これまであまり研究されてこなかった疑問点4つを提示。
そして各地に出向いて調査して、従来の研究家たちから偽書だと疑われていた「親鸞聖人正明伝」(親鸞上人の玄孫である存覚による)がちゃんとした正しい本じゃね?と再評価。
そして「親鸞の母親は源義朝の娘なのでは?」という説を鍵に、まず「四つの謎」のひとつ「親鸞は9歳でなぜ出家したの?」という疑問に解答。源平の争う時代に生き残るためだった。
第2の謎が「比叡山で出世できただろうに何故に乞食僧同然だった法然に弟子入りしたの?」
それは、九条兼実の弟で4度天台座主に就いた老獪な慈円の都合?
第3の謎が「親鸞はなぜ結婚したの?」
比叡山を降りた親鸞は法然に弟子入り。九条兼実の娘と結婚するように法然からの指示?!この本を読んだことで玉日という夫人の存在を初めて知った。
第4の謎が「悪の自覚の謎」
「善人なほもつて往生をとぐ。いわんや悪人をや」という言葉に代表される悪人救済と自己の罪悪感の理由は親鸞の出自と時代背景?
あと、栃木県真岡市高田、茨城県笠間市稲田という東国での重要な地の存在を初めて知った。初めて親鸞についていろいろなことを知った。
自分、親鸞という人物のことを浄土真宗の開祖ということ以外にほとんどしらない。
というか、高校日本史をスルーした自分にとって鎌倉仏教は今もよくわかっていないジャンル。自分の知識で着いていけるか心配だったのだが、ここで買っておかないとしばらく見つけられないかも…ということで購入。
梅原先生は旧制中学時代から「歎異抄」を読んでいた!以後ずっと親鸞について考えていた。
親鸞という人は90歳まで生きた。当時としては信じられないほどの長寿。で、この本は梅原猛大先生も90歳になって親鸞についていろいろ見えてきたことを書いた本。89歳とかで日本各地で取材フィールドワーク、90歳で机に向かって原稿を書くとか、ちょっと考えられないほどお元気。
まず、これまであまり研究されてこなかった疑問点4つを提示。
そして各地に出向いて調査して、従来の研究家たちから偽書だと疑われていた「親鸞聖人正明伝」(親鸞上人の玄孫である存覚による)がちゃんとした正しい本じゃね?と再評価。
そして「親鸞の母親は源義朝の娘なのでは?」という説を鍵に、まず「四つの謎」のひとつ「親鸞は9歳でなぜ出家したの?」という疑問に解答。源平の争う時代に生き残るためだった。
第2の謎が「比叡山で出世できただろうに何故に乞食僧同然だった法然に弟子入りしたの?」
それは、九条兼実の弟で4度天台座主に就いた老獪な慈円の都合?
第3の謎が「親鸞はなぜ結婚したの?」
比叡山を降りた親鸞は法然に弟子入り。九条兼実の娘と結婚するように法然からの指示?!この本を読んだことで玉日という夫人の存在を初めて知った。
第4の謎が「悪の自覚の謎」
「善人なほもつて往生をとぐ。いわんや悪人をや」という言葉に代表される悪人救済と自己の罪悪感の理由は親鸞の出自と時代背景?
あと、栃木県真岡市高田、茨城県笠間市稲田という東国での重要な地の存在を初めて知った。初めて親鸞についていろいろなことを知った。
2018年11月23日金曜日
橋本奈々未「悲しみの忘れ方」ロケ地巡礼 武蔵野美術大学
2015年夏公開の乃木坂46ドキュメンタリー映画「悲しみの忘れ方」ロケ地巡礼を学祭ついでに巡礼してきた。私立大学というものは学祭でもないと合法的に内部を見学する方法はない。
自分、武蔵野美大というと村上龍と橋本奈々未しか知らない。美大生という存在は縁遠い。どんな場所なのか?橋本を感じるための巡礼として電車と徒歩で向かった。橋本奈々未が乃木坂を去って2年が経ってる。
この大学が東京都小平市にあるのだが西武線鷹の台駅から徒歩25分ぐらいあってウンザリするほど遠い。学校が終わってからバイトへ向かう学生は自転車、もしくは校門前からバスかもしれない。
ドキュメンタリーが撮影された時期がよくわからない。大学が休みだった時期かもしれない。
武蔵美の学祭がとにかく人が多くて混雑してて驚いた。さすが人気の美大だ。
映画で橋本が歩いていた7号館の1階通路の壁画前も学生の手作り作品販売の露店となっていて大混雑。
旭川西高から東京の美大へと進学。親の反対を押し切って上京。奈々未はこんなオシャレな図書館のある大学を歩いています…。
橋本が細い脚で登るこの階段は7号館の階段
親に一切頼らず学費は奨学金で、生活はバイトでやり繰りしてた橋本。力なく微笑みながら「無理でした…」と机に突っ伏した。
旭川を出て世界を見たいと願った少女はとりあえず現実的だと思われた東京を目指した。私立の美大を選んだわけだが、その選択は宿痾のようなものとなってしまったかもしれない。
ほどなく生活は破綻。その日の食事にも困り、ロケ弁が欲しい…と乃木坂オーディションを受けるという、涙なくして語れない物語。
橋本は奨学金の借金返済と弟の学費の目途がたったことを語って芸能界を去って行った。
この教室が武蔵美で一番大きな教室。7号館401教室。
この日はこの教室でオーケストラコンサートがあったために、前の方の座席は取り外されていたのかもしれない。同じような画角では撮影できなかった。でもそこに橋本がいたことは感じられた。
自分、武蔵野美大というと村上龍と橋本奈々未しか知らない。美大生という存在は縁遠い。どんな場所なのか?橋本を感じるための巡礼として電車と徒歩で向かった。橋本奈々未が乃木坂を去って2年が経ってる。
この大学が東京都小平市にあるのだが西武線鷹の台駅から徒歩25分ぐらいあってウンザリするほど遠い。学校が終わってからバイトへ向かう学生は自転車、もしくは校門前からバスかもしれない。
ドキュメンタリーが撮影された時期がよくわからない。大学が休みだった時期かもしれない。
武蔵美の学祭がとにかく人が多くて混雑してて驚いた。さすが人気の美大だ。
映画で橋本が歩いていた7号館の1階通路の壁画前も学生の手作り作品販売の露店となっていて大混雑。
旭川西高から東京の美大へと進学。親の反対を押し切って上京。奈々未はこんなオシャレな図書館のある大学を歩いています…。
橋本が細い脚で登るこの階段は7号館の階段
親に一切頼らず学費は奨学金で、生活はバイトでやり繰りしてた橋本。力なく微笑みながら「無理でした…」と机に突っ伏した。
旭川を出て世界を見たいと願った少女はとりあえず現実的だと思われた東京を目指した。私立の美大を選んだわけだが、その選択は宿痾のようなものとなってしまったかもしれない。
ほどなく生活は破綻。その日の食事にも困り、ロケ弁が欲しい…と乃木坂オーディションを受けるという、涙なくして語れない物語。
橋本は奨学金の借金返済と弟の学費の目途がたったことを語って芸能界を去って行った。
この日はこの教室でオーケストラコンサートがあったために、前の方の座席は取り外されていたのかもしれない。同じような画角では撮影できなかった。でもそこに橋本がいたことは感じられた。
橋本が利用したかもしれない食堂。この日は外来の家族連れで大混雑だった。
橋本は生活が破たんギリギリまで追い詰められた。自分の境遇への憤りとやるせなさと絶望と怒りのあまり、橋本が地面に叩きつけたかもしれないおにぎりは売り切れ。
橋本は空間演出デザイン学科らしいので、10号館へ行ってみる。
おそらく18歳の橋本が眼にしたであろう吹き抜けのエリア
空間演出デザイン学科の展示なんかも見て回る。
ひょっとすると橋本も使ったかもしれない空間演出デザイン学科学生のロッカー
掲示板のある通路ですらおしゃれだ。東京の大学のキャンパスって感じがする。
さすが美大のキャンパスと建物は個性的。感覚的になれてなくて迷いがち。
武蔵美は個性的でヘンな学生が多いと聞く。そんな学園祭風景だった。ネットの情報だと橋本は中退らしい。生真面目な橋本にとってこのキャンパスの居心地はどうだったのだろうか?
3時間ほどキャンパスをウロウロし展示を冷やかし帰路についた。また延々と鷹の台駅まで歩いて帰った。
「悲しみの忘れ方」で橋本がなんとなく歩いてる武蔵野の雑木林のような場所がよくわからない。右奥に団地のような建物が見えるのでここかもしれない。確信はしていない。
てか、橋本は今何を?定期的に元気な姿をどんな形でもいいので見せてほしい。
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