2018年11月3日土曜日

芳根京子「心が叫びたがってるんだ」(2017)

昨年公開の夏休み映画「心が叫びたがってるんだ」(2017 アニプレックス)を見る。

何も予備知識がないのだが、秩父が舞台ということは知っていた。秩父は昔から山登りや夜祭でよく行ってる馴染みの深い街なので見てみたかった。これ、熊澤尚人監督だったんだな。

芳根京子の出演作を久しぶりに見る。自分、NHK朝ドラも「海月姫」も1回も見ていない。

冒頭からヒロインが言葉を失うに至ったエピソードが安くて酷いw 

日本の田舎の山の中にはけばけばしい色使いの中世ヨーロッパ風のお城が突然あって驚くことがあるのだがw、無邪気な子どもはお城から女の人と出てきたパパを見たことを楽しそうにママに話すw 最悪に嫌な展開で始まる。
子供たちはあれを見て心がわくわくしてるかもしれないな、日本中でこんなエピソードは実際にありそうだなと改めて思った。

で、家族崩壊なのだが父親の捨てゼリフがまた酷い。「お前のおしゃべりのせいだ」
独りで映画を観ていて久しぶりに「死ねよ!」と叫んだw おしゃべり少女を諫める「玉子の神様が言葉をとっちゃうぞ」がもう最初から脅迫だったかのよう。
ずっと喋れないまま普通高校に進学。ヒロインが高校生になると芳根京子。クラスメートも酷い。「あ、しゃべったw」「何今の?w」みんな空気読んでるだけ。秩父はそんな意識低い高校生だらけの田舎じゃないと信じたい。

野球部員同士の暑苦しいドラマが嫌w 演技も見劣りする。
ホテルの廃墟で中島が芳根に泣きながら罵られるシーンは良いw

ミュージカルでベートーヴェンの悲愴ソナタに「オズの魔法使い」のメロディーをのせるというアイデアは素晴らしくて感心。
短い期間でこのクオリティーのミュージカルを作り上げれるクラスがあるとすればみんな天才かよ。

同じ高校の地域交流イベント担当係になった4人それぞれが「呪い」のような問題を抱えてる。相互理解を進め、ミュージカル実行委員会をやりとげる。そして三角関係。子ども時代の呪い、青春の呪いを解く。そういう青春ドラマ。意外に深い内容があるように感じた。

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