2020年3月31日火曜日

FLOWER FLOWER CDTV ライブ!ライブ!出演

FLOWER FLOWER が3月30日にTBSの音楽特番「CDTV ライブ!ライブ!」に出演した。

この無観客4時間生放送特番の出演者がわりと豪華。その中にFLOWER FLOWERの名前があるのはYUI時代の知名度と「この季節にぴったりの大ヒットソング!」のおかげか?

視聴者にアピールするために「YUIがTBSで7年ぶりにCHE.R.RYを披露」と煽る。
7年ぶりというと、2013年1月1日のYUIとしての最後のテレビ出演した年越し特番以来だ。
事前収録のライブ!打ち合わせと意気込みコメント収録で、YUIは自身の年齢を自分からイジリにいくw 実際、番組視聴者の反応も「30歳越えてるの?!」と驚く人が多かった。
何をやるか?「生身のチェリーを投げつけるとか」と、まるでかつてのラジオのごとくボケにいくyui
ボケてみてすぐさま自分で処理。「それ、絶対ダメなやつ…」これは昔からYUIがよく言う口癖のひとつだった気がする。
自分、この無造作外ハネヘアスタイルはアカンと思っていた。だが…、
放送当日はヘアスタイルを変えてきた。結果、イケメンヘアー。
まず1曲目は名刺代わりの「CHE.R.RY」で視聴者を温める。CHE.R.RYトレンド入り。
続いて新アルバムから「夢」。視聴者のツイ反応も好印象。

このライブのセットが歌詞をスクリーンに出すもの。歌詞自体は下部に同時に出ているのでそれほど効果的だったとは思えない。

この曲は2月14日Mステでもやったけど、今回のCDTVライブ!も8時台の出演。しかも、子どもたちも若者も大人もみんな家でじっとしてテレビを見ている状況で影響も絶大。効果的なプロモーションになったに違いない。
今多くの音楽家が活動の場を完全に失っている状況。こうした長時間音楽特番は長年音楽と共に歩んできたテレビの果たすべき役目。なんなら各局が1日中フェスをやって大物から新人まで、みんな次から次へと持ち曲を複数披露する場を提供してほしい。

PS. yuiは3月28日にJ-WAVE SHIBUYA DESIGNにコメント出演。

お気に入りのUKサウンドは?との質問に
Sting(スティング)の「Englishman in New York(イングリッシュマン・イン・ニューヨーク)」
「昔からスティングの影響を受けている。コード進行、メロディー、すべてのことで。」
と回答。ずいぶん昔の曲を…。
あと「ドライブしてみたいのはイギリス。」とも答えている。(Special Thanks to nowayyui-san.)

PS. 春のツアーは4月分の3公演が中止になったのだが、このままいくと5月も不安だ。状況がまったく好転する気配がない。
あと、いまだに「ターゲット」のライブブルーレイを見れてない。

PS. 4月4日愛媛松山の南海放送ラジオ「Smile Mix」にもyuiが収録コメントで出演。

  • 今回のアルバムは昔の曲から最新の曲まで幅広くある。
  • 「浄化」という曲が難しい。ライブで上手に演奏するために試行錯誤して練習してる。
  • 四国では5月11日に高松でのライブを告知。

4月6日追記。(Special Thanks to nowayyui-san.)

2020年3月30日月曜日

東野圭吾「十字屋敷のピエロ」(1989)

東野圭吾「十字屋敷のピエロ」(1989)という本がそこにあったので読む。1992年講談社文庫版で読む。
自分は平成を代表するこの人気作家の本をまだ数冊しか読んだことがない。ささっと読めそうなのでこれを選んだ。東野圭吾31才のときの初期作品。

上から見ると東西南北に十字の形をした2階建ての屋敷へ、オーストラリア留学から戻った水穂25歳は従妹の佳織(20歳、車椅子)と再会。
この家では優秀だった前社長の長女(ヒロインの伯母)がノイローゼとヒステリーで2階バルコニーから飛び出して死亡していた。

一代で財を成した実業家だった祖父幸一郎が亡くなって49日。長女の夫宗彦(婿養子)が地下室で殺されているのを家政婦が発見。さらにその秘書(愛人)までも殺されている!

内部の犯行では?と疑われた一家。刑事たちが犯人に指名した容疑者(取締役)とは別に真犯人がいるのではと疑った水穂。祖父の恩人の孫青江(孤児)は将来有望の化学専攻大学院生。そして、呪われたピエロ人形を買い戻しに来た人形師悟浄。この3人が情報を共有しながら推理。

佳織の証言からピエロ人形に証拠があると気づいた青江。だが、駅に向かう途中の林の道で頭をカチ割られ死体となって発見。
そして、水穂と人形師悟浄はそれぞれ真犯人に気づく。

これ、読者を欺くために、人形であるピエロ目線一人称の独白ページが挟まれるのが個性的。だが、自分の印象ではそれほど効果的でもなかった気がする。

まだ人気作家になる前の若手が書くような、標準には達している佳作という印象を受けた。トリックにあまり納得できなかった。
真相にそれほど驚けない。真相のさらに真相があるのがこの時代の書き手のスタンダードだが、それほど驚くようなものでもなかった。

ただ、まだそれほどスレてない高校生ぐらの読者にはオススメできる。

2020年3月29日日曜日

有村架純「海に降る」(2015)全6話を見た

2015年10月にWOWOWで放送された有村架純主演ドラマ「海に降る」をようやく見た。放送当時録画しておいていつか見るだろうと放置してたらHDが死んで見られなくなったりw、などの紆余曲折を経てようやく見通した。

有村架純は海洋研究開発機構JAMSTECただ一人のコパイロット。男ばかりの現場にただひとりの若い女。頭の固い男たちから日ごろから嫌がらせ。しんかい6500に乗り組むことが決定し、数年待ってる研究者からも嫌味。「オマエは客寄せパンダ」第1話から見ていて胸糞悪い。
しかも政府の予算の方針で研究目的が海洋資源探査を最優先。新理事長に横入りしてきた遠藤憲一が悪魔。目に見える成果をすぐに出せない研究者たちを無能呼ばわり。ただでさえ変わり者の多い大学研究者たちが怒り狂う。
このドラマは研究者はみんな性格が悪いって世間に知らせるドラマ?

とくに井上芳雄は性格の悪い変わり者。新理事長の急激な方針変更に食って掛かる。
この俳優は東京芸大音楽学部声楽科を出てるミュージカルスター。なのにこんな仕事までされちゃあ他の俳優たちはたまったもんじゃない。それはキングヌーも同じ。

第2話は潜水探査調査が有村の体調の急変(パニック障害)で中止。こんなことが不祥事?!
有村はあらゆる現場で嫌味を言われる。戦犯扱いであらゆるJAMSTEC研究者たちから嫌味を言われる。上司西岡德馬上司も遠藤から二度目があったら責任を取ってもらうとか言われる。有村も広報の現場へ左遷?見てる側もしょんぼりテンションだだ下がり。
資源探査の民間会社役員竹中直人からは「キミのおかげで方針変更が早まった。感謝するよ~」とか言われる。胸糞悪すぎ。広報の仕事に回ったんだからこういうの録音して公開しろ。
大物政治家がバックにいる遠藤と竹中は人事も掌握。「辞めたいやつは辞めていい。」地質学研究と生物学研究はリストラ。国の研究機関が資源屋に乗っ取られる。

だが、同じ研究者でパイロットだった父(時任三郎)も海洋調査中の海底火山爆発が元で不審な病死? ということは有村のパニック障害も何かの陰謀?
てっきり海洋探査ロマンドラマかと思いきや、JAMSTECを舞台にした社会派サスペンスなの?!
有村は井上とふたりで10年前の父の死の疑惑を追いかける。それ、予測してなかった展開。

板谷由夏は嫌な人かと思ってた。女性パイロットの話題作りに奔走し逆効果になってしまったのに有村には優しい。板谷も協力者に。
第4話はほぼほぼ海底での3人のドラマ。時任三郎は身長180cmの筒井道隆よりはるかに背が高くて驚いた。時任さんは188cmもあんのか!
海底で遭難して酸素を節約しないといけない状態なら騙した遠藤を殺して節約しろ。筒井はなんで遠藤を告発しない?ずっと真実を伏せていた筒井も悪質。

最終話はちょっと泣いた。ある巨大なものが潜水艇の浮上を阻む!どうなる有村!

有村架純はここぞという場面のキメ顔が完璧。さすがの国民的人気女優ぶりだった。
あと、このドラマでは有村架純のサーフィンが見れる。

2020年3月28日土曜日

新田次郎「昭和新山」(1971)

新田次郎「昭和新山」1977年文春文庫版で読む。6本の短編を収録した一冊だが、これは今は絶版っぽい。
表題作の「昭和新山」は10年ほど前に全集で一度読んでいる。今回また読み直してみた。

「昭和新山」(文芸春秋 昭和44年1月号)
太平洋戦争末期、洞爺湖付近の畑に突然吹き上がって誕生した火山の記録を取り続けた有珠郡壮瞥の郵便局長の話。
国民の士気が下がると軍によって秘匿されつつ、火山のスケッチを取り水温を計り、世界史上初めて新生火山の成長を見届け観察研究した三松正夫氏をモデルにしたノンフィクション。淡々と即物的に書き綴る。地学を学ぶ中高生にオススメしたい。

「氷葬」(オール読物 昭和45年9月号)
そのタイトルから重厚な文芸作品を連想していたのだが読んでみて驚いた。なんとテーマは南極探検とダッチワイフ。信じたくないかもしれないが本当だ。

南極観測隊の隊長に任命された青柳隊長は専門部会の席上で「越冬隊員たちのセッ〇スはどうするのか?」と質問され激しく困惑。「性の問題は怖ろしいものだ。おれは戦争中、おおぜいの若い兵隊を扱って充分そのことを味わわされた。」「……。」

悩んだ末に、保温式洗滌式人体模型仕様書なる書類を作成し業者に発注。検品の末に納品。官費によって購入し南極へと運ばれるも、一度も「使用」されることもなく忘れ去られていた。
だが、記録的に暖かい夏、雪の下からその人形が見つかる。「女の死体か?!」と驚いた隊員が隊長に報告に行く。そして隊長は真相を語り始める。そして、氷の海へ投棄するという話。

まだ従軍経験者が多く生存していた時代。従軍慰安婦の記憶が多くの人に残っていたのかもしれない。当時の偉い人たちは若く健康な隊員が女に触れないまま1年を過ごすと頭がおかしくなる…と信じていたらしい。

読んでいる途中でこれは本当にあったことか?と疑問に思った。もし本当なら南極観測の歴史において著しく不名誉。
あったかもしれないフィクションを、生真面目な文体でお役所仕事への皮肉とアイロニーの短編文芸作品。女の子には読ませたくないw

「まぼろしの白熊」(小説現代 46年3月号)
シロクマは北極圏にしかいない。だが、日本で白い熊が目撃されたという。それはツキノワグマのアルビノではないのか?男女の痴情も交えた熊捕獲作戦のゆくえ。

「雪呼び地蔵」(別冊小説新潮 昭和45年春季号)
女性3人が吹雪に遭難し疲労凍死する、新田次郎らしい短編。

「月下美人」(オール読物 昭和46年6月号)
国文学者の主人公の沖縄へのセンチメンタルな旅。戦前から戦後、そして沖縄の本土復帰を描く。

「日向灘」(オール読物 昭和46年2月号)
宮崎の観光開発会社に勤める男が、視察に来た浜で、貧しい姉妹と出会う。浜を不法に占拠する家に病気の父とキャバクラ勤務継母と極貧生活。やがて最悪のバッドエンド。
ちなみにこの海岸は「日向坂で会いましょう」という番組でロケをやった場所。

以上の中でオススメできる短編はやはり「昭和新山」「氷葬」。

2020年3月27日金曜日

福原遥「情熱大陸」に登場

女優にバラエティに歌手に活躍中の福原遥「情熱大陸」(3月22日放送)に登場した。予約して見た。
自分が福原遥を初めて知ったのは「まいんちゃん」として。PerfumeライブMCであ~ちゃん経由で知った。

福原遥(21)と同世代の若者にとってクッキングアイドル「まいんちゃん」は誰もが知ってる存在だったらしい。なので、同世代にとっては子どもの時代から一緒にがんばってる存在らしい。あのまいんちゃんが今でも女優としてがんばってる姿に元気づけられているらしい。
実は自分は福原遥をまいんちゃん以来ずっと忘れていた。その後、広瀬すず主演映画「チアダン」で見たときは「あ、今も芸能活動やってたんだ」と思った。「賭ケグルイ」「チート」で見たときも「あ、がんばってる」程度に思ってた。

だが今年、「ゆるキャン△」で主演を張って女優やってる姿を見て、強い印象を受けた。
4年続いた「まいんちゃん」が終わると、福原はしばらく活動してなかった。「この後どうしよう?」と悩んでいたらしい。

芸能の仕事はオーディションで仕事を勝ち取らないといけない。福原もオーディションを受けるも落ちてばかりだったという。あの「まいんちゃん」という誰もが知ってる福原であっても、それが有利に働かない。なんという業界だ。辞めようと思ったこともあったそうだ。
それが突然うまく回るようになりだした。波に乗り出した。なんで?
これは今現在一線で活躍中の有名女優であってもわからないものらしい。北川景子も本田翼も浜辺美波もみんなたくさんオーディションを落ちている。ある日突然、何が良かったのか理由もわからず受かった仕事をきっかけにトップへ登り始める。
福原は芸の幅を広げるために殺陣も習ってるそうだ。自分で殺陣教室を見つけてきたそうだ。みんながんばってる。
今回、初めて福原遥という人について知ったことが多かった。今後も応援したい。

2020年3月26日木曜日

FLOWER FLOWER MV公開&ラジオ出演

FLOWER FLOWERの2年ぶりのNew Album「ターゲット」が3月25日に発売された。
前回のアルバムからもう2年経つとか信じられない。あの日比谷野音なんてつい最近のように感じる。

自分はこの一か月あんまり事前に情報を追えなかった。あれよあれよという間に発売日になってしまった。
Mステ出演、CDTV特番出演などへのネット世論の反応を見ると、自分が思ってる以上にFLOWER FLOWERは世間の知名度が高い。

ファンたちのSNS活動なども活発。なのでもう自分はかつてのように情報を追いかけ、何か新しい発見がないか?と日々必死で探し回るようなマネはもうやめた。
もう十分に今の若者たちにYUIとFLOWER FLOWERの音楽は届いてる。若者たちにまかせる。自分はほぼほぼライブ活動も情報発信も引退。普通の一般ファンに戻る。
新アルバムが出ると聞いたとき、できれば3つぐらいMVをつくってくれないか?と思ってた。結果、2つできた。スタジオでのバンド演奏シーンと花がメインの正しいMV。

まず、「夢」MVが2月14日に公開。おなじみgr8!recordsというクレジットはあるけど監督が誰なのか不明。

楽曲がほぼYUIぶし。「そんなのわかってるんだけれど~つらいんだよ~♪」とか、ずっとYUI聴いてきた人なら「あぁ、YUIだわ~」ってなる箇所。
3月15日になると今度は「浄化」を公開。こちらも花とyui、そしてスタジオ演奏という正しいMV。
こちらもも疾走感があってライブを意識したYUIぶし楽曲。そしてバンドメンが演奏家として脂の載りきった円熟のような個性の出た強さを感じる演奏。

できることなら外ロケして新たな「聖地」がほしかったところ。だが、そんなことはもうどうでもいい。このMVは十分に若者へ届く素晴らしいクオリティ。
で、ラジオ局回りプロモーションがいくつかあった。
まず3月18日FM北海道AIR-G' LUV TRACKSの「ターゲット特集」に4人がコメント出演。4人でなんとなくトークを回す。
  • 昨年9月に出演したついでにストリートした想い出に触れるyui
  • ゆ「このときのキャンペーンがきっかけで9mmさんと共演」
  • ゆ「昔の曲も入ってる。いろんな要素が入ってる。」「ライブで盛り上がれるイメージの曲が多いかな。」
  • (なんでミゾベくんなの?)ゆ「相鉄コラボのときはお会いしてない。声が素敵なのでもう一度いっしょに何かできないかと声をかけて実現。」
  • む「ジャケとMVは同じ日に撮影。楽しく撮影。よくみれば爆笑MV」
  • 4月からツアーが始まります!札幌ペニーレーンを告知。(札幌をふくむ4月の3公演の延期を翌日に公式発表)
そして3月20日にはInterFM897 Special Day LIVE GARAGEにyuiむらじゅん二人でゲスト出演。
  • バンド結成のいきさつ。まふまふとの出会い。「まふまふがそっけなかったw」
  • 「音楽やってくことが精神的にきつくなったときにバンドやってみたかった。」
  • 「バンドがこんなにつづくとは思ってなかった」
  • む「気づいたらこのメンバーだった」ゆ「いきなり1曲できた」
  • 楽器をもちこんで「ふたり」「夢」を生演奏。
  • むらじゅんの楽譜がコードぐらいしか書いてないラフなもので番組MCが驚く。
  • むらじゅんが強い印象を受けたライブについて「数年前にリアム・ギャラガーの声の力は別格だった。」と発言。
  • yuiがフジロックでマイブラを見た想い出を語る。「アウトロを10分か15分同じコードでぜんぜん終わらない。普通5分ぐらいじゃないですか?次のステージ見に行く行かないで葛藤。」
  • 「バイバイ」でyuiが食い気味になるのは気まぐれ。ライブならではの自由さ。
  • 小籠包はまだまだ模索中。上海の小籠包また食べたい。
  • 最後に「浄化」をON AIR
yuiが強い印象を受けたライブとして「フジロックでのMY BLOODY VALENTINE」が出てきたのにはびっくりした。マイブラは2013年に出たとき行こうかかなり迷った。結果、行かなかった。

調べてみたら、マイブラは2008年にも「You Made Me Realise」で一見客ドン引きの轟音フィードバックノイズを20分やったっぽい。
yuiが2008年も昔のことを覚えてるのかな?とも思ったけど、当時のライブレポを読む限り、yuiのビリンダ・ブッチャーの着ていた衣装の証言からも、2008年フジロックっぽい。

3月19日には J-WAVE STEP ONEに、yuiとミゾベリョウ(odol)のふたりで出演。
  • 2年前の出演時に番組MCと一緒に目黒川を歩いた想い出からトーク
  • ミゾベリョウとのマッシュアップについてトーク
  • レコーディングでふたりは会ってない。yuiの歌の入った状態でミゾベは歌った。
  • また何かやりたいと今回のアルバムで声をかけた。
  • ミゾベ「相鉄コラボは本来の自分のキーじゃなかった」
  • ゆ「ツアーを何回かやってライブというのがつかめてきた。その雰囲気をアルバムに込めた。」
  • 「熱いアイツ」の紹介で「feat.」を「フィアット」と読んでしまっい世間をザワつかせたyuiだったのだがw、番組内ではスルー。
  • yuiの好きなコラボ曲はチェインスモーカーズ「call you mine」
  • 「ふたり」はちょっとチェインスモーカーズの影響
  • ミゾベはyuiの声を解析していた。
yuiとミゾベの「ばらの花」「ネイティブダンサー」マッシュアップはあまりに完成度が高くて驚愕。ひょっとしたら「ターゲット」に入るのかもと思ってたのだが、別に2曲ミゾベコラボをもってきた。

そして、3月25日にはJ-WAVE GROOVE LINE に出演。番組MCピストン西沢氏と楽しいトーク。
  • ピストン西沢「相変わらずおキレイで変わらないですね」ゆ「今日ぐっすり眠れます。何がほしいんでしょうか?」w
  • 2013年からやってるFLOWER FLOWER は活動が飛び飛びなんですけど、これからは本気出してやっていく感じ?」ゆ「はい、完全にムキムキでやっていきます」
  • ぴ「マウンテンバイクのダウンヒルやってたんだって?」ゆ「なんであんな怖いことしてたのかな。」ぴ「事務所に内緒で?」ゆ「聞かれなかったんでw」「血がでなければケガとみなされないw」
  • ぴ「yuiの挑戦する魂が音楽活動に現れてる」ゆ「ROCKとは何ぞやみたいな。でも迷走はしてますけどね。」
  • ゆ「feat.をナチュラルにフィアットと読んでしまう。メンバーにもイジられたけど呼んじゃう。恥ずかしかった。」
  • ぴ「人間性すばらしいですよ。アーチストですよ、アンタ」ゆ「いやいや、普通です」
  • ゆ「今回は曲も長いので12曲で。多すぎるとお腹いっぱいになる。曲は寝かしてるのがいっぱいあります。」
  • ぴ「でたらめ英語のやつ出そうよ」ゆ「すごくそれっぽく歌うの得意なんですよね。」「英語っぽい響きを探してる。言葉の響きはすごく大事。」
  • 「夢」をON AIR
  • ぴ「陶酔する世界観の入り口からぶっこわすのがyuiのフリートーク」ゆ「なんで知ってるんですか。完全にスベリっぱなし。ツルッツルですよ。」「ホントはちゃんとカッコつけたいw」
  • ぴ「音大きめ?」ゆ「大きいと思うけどPAはYUI時代から同じ」
  • ゆ「今回けっこうメンバーともはり合った。いい意味で。いろいろ話し合えた。」
  • ゆ「活動できなかったときメンバーから何も言われなかった。がっつりオトナのひとたち。」「みんな他に仕事ある」
  • ゆ「エレカシの宮本さんがよく床をころがるって。いつかできたらいいな。」ぴ「ダメです!」
  • 「熱いアイツ、フィアット、ミゾベリョウさん」をON AIRしてお別れ
  • ぴ「yuiはまったくSummer Songの時と変わらなかった」
さすが旧知のピストン西沢とyuiだった。トークがはずむ。
4月のライブ3本が延期になったのは残念。チケットを持ってる人は延期なので希望は残った。

CDは初回盤に昨年秋のZepp DiverCity公演を収録したブルーレイがつく。ついにCDの特典にライブブルーレイがつく時代になったのか。
CDはしっかり聴いた後に、ライブ映像はしっかり見た後に感想など書きたい。

2020年3月25日水曜日

メアリーの総て(2017)

自分、つい最近まで「フランケンシュタイン」が200年前の英国18歳少女によって書かれた小説だと知らなかった。
昨年夏に初めて「フランケンシュタイン」を読んだ。そのとき作者メアリー・シェリー(1797-1851)の映画があると知った。

やっと「メアリーの総て 」(Mary Shelley)を見た。2017年のトロント国際映画祭でワールドプレミア。監督はサウジアラビア初の女性映画監督ハイファ・アル=マンスール。日本での公開(GAGA)は2018年12月。

16歳少女メアリー(エル・ファニング)は「店番もしないで書き物してる!」と継母からガミガミ叱られる。父は作家で家業は古本屋。父曰く「世の中に必要なのは怪奇小説でなく迷信を打破する本だ」。革命の時代。理性と前進。まだナポレオンもベートーヴェンも存命中。「レ・ミゼラブル」の時代。

父ゴドウィンは娘をスコットランドのバクスター氏のもとへ預ける。そこで21歳の詩人パーシー・シェリー(ダグラス・ブース)と出会う。

メアリーは義理の妹クレアの病気のためにロンドンに戻る。この二人は仲がいい。
すると父がパーシーを連れてやってくる。メアリーとパーシーは恋仲に。
しかし、パーシーの妻と娘が現れる。「夫に近づかないで」メアリー涙目。

継母がパーシーに「奥さん美人ね」と話をふるとこの男がブルブル震えてる。ダメだこりゃw 「5年経つけど関係は破綻してる」と弁明。
女性解放思想家だった母の遺伝子を受け継ぐメアリーは自由恋愛。パーシーに妻子がいても愛が燃え上がる。父は弟子パーシーを追い出す。結果、駆け落ち。なぜかクレアも一緒w

だが、男は家名に泥を塗ったと勘当。極貧生活へ。愛欲と放蕩の日々。
やがて子どもも生まれるのだが、クレアがまるで第二夫人のように居座る。
さらにパーシーが連れて来たホッグという友人がメアリーに迫る。それを深刻な顔でパーシーに相談すると「自由恋愛なんだから付き合えば?」「束縛するな」と言われる。もうなにもかも歯車が狂う。だからこんな男はやめておけと言っただろう!クズ男と関わり合っちゃいけないよ。という映画。

気分転換に出かけたガルバーニ電流ショーでバイロン卿と出会う。メアリーは電流でカエルの脚が動くのを見て呆然となるw「本当に死者を蘇らせることができるの?!」

雨の夜に借金取りから逃げるパーシーとメアリー、そして幼い娘のクララ。熱があるのに雨に濡れたクララは死んでしまう。メアリー呆然。

バイロン卿の子どもを妊娠したというクレアの誘いで3人はジュネーブのバイロン卿の館へ。このバイロン卿が一目見て「変態?」というエキセントリック野郎。メアリードン引きw

この屋敷にポリドリという医者がいる。この人も怪奇小説「吸血鬼」で歴史に名を残す。この人は優しい紳士。
そして、壁にはハインリヒ・フュースリーの「悪夢」の絵画。母の初恋の画家。
雨が降り続く毎日。嵐の夜、バイロン卿は「みんなで怪奇小説を書こう!」と提案。
そしてクレアはバイロン卿から「君は恋人じゃない。遊びだ。」と棄てられる。「男って最低」

バイロン邸のつどいってこんなんだったの?!バイロン卿とメアリーの交流ってこんなイカレた感じだったの?!
19世紀初頭の世界は生きること自体が責め苦。ところで、この映画、なんでPG12なんだ?

ここまででメアリーに「フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス」を書かせるインスピレーションのすべてがそろった。
薄汚いロンドンに戻ったメアリーは一心不乱に小説を書き上げる。ここまでで1時間36分地点。

メアリーの小説を素晴らしいとしながらも「希望がない」と論評するパーシー。メアリーは冷たく「現実を見て!」と言い放つ。
メアリーは出版社に持ち込むも「若い女性にふさわしくない題材」と拒絶される。
ついに見つけたラッキントン出版社が限定500部で引き受けてくれた。しかし、匿名とパーシーの序文が条件。

ずっとだらしないダメ男だったパーシーはゴドウィン書店での出版パーティーでやっといいところを見せる。第2版からメアリー名義の出版へ。

メアリー18歳を演じたエル・ファニング(ダコタの妹!)が18歳だと知って衝撃。英米の俳優たちはみんな教養を感じさせる演技力がある。暗い映画だが自分には十分に興味深く拝見できた。

PS. 乃木坂46の4期生遠藤さくらan・an2019年10月2日号で「今夢中の一冊」として「フランケンシュタイン」を挙げていた。どうやらスマホで読んでいたらしい。
「まず物語を作る空想力がすごいです!でも出てくる言葉が難しすぎて…。読んでると時々『わ~っ!?』ってパニックになって、そのまま寝ちゃうことも(笑)。」
高校3年生17歳の夏、遠藤さくらさんに「フランケンシュタイン」を読ませたものは何か?ひょっとするとこの映画がそうさせたのかもしれない。18歳の女の子が書いた歴史に名を残した小説ということで関心を持ったのかもしれない。
だがその後、遠藤さくらが「フランケンシュタイン」を読了したのか?この映画を見たのか?について語ってるのをまだ見ても聴いてもいない。早くどこかで語ってほしい。

2020年3月24日火曜日

有栖川有栖「女王国の城」(2007)

有栖川有栖「女王国の城」(2007)を読む。これで有栖川有栖5冊目。
火村探偵シリーズは2冊読んでそれほど面白く感じなかった一方で、江神大学生探偵とアリスのシリーズは「孤島パズル」「双頭の悪魔」のいずれもうなるほど面白かった。なので期待して読む。

創元推理文庫版がぜんぜん見つけられない。なのでこの創元クライム・クラブ版で読む。こちらはBO相場は200円。ただし、活字2段組500ページを超える大長編。この本自体が凶器になりそうなぐらいにデカい。

おなじみ京都英都大ミステリー研メンバーは木曾の山奥にある新興宗教団体本部に潜入したまま連絡がとれない江神さんに会うために車で向かう。

この本、ずーっとムダに長い状況設定の説明と事件と関係のない脱線ムダ話が延々と続いて閉口。EQに傾倒する著者らしいっちゃらしい。
宗教施設内の信者たちの様子の記述などはほぼ「TRICK」で見たような雰囲気。ユーモア。

読んでも読んでも事件が起こらない。
ただ、昔その村で起こった未解決事件は初老の元巡査の口から語られる。自殺か他殺か?都会から実家へ戻ったヤクザものが家で頭を撃ち抜かれて死んでいた事件。これが密室殺人?村で目撃されたよそ者も消失。

真ん中あたりまで読んでやっと、教団にとってもっとも大切な聖なる洞窟を拝む部屋で警備をしていた教団信者が、首を絞められ殺されているのが発見される。
だが教団幹部たちは現場保存しようとしないし、「2日間待って!」と警察にも連絡しようとしない。
教団内に滞在していた江神一同は軟禁状態に置かれる。ますますTRICKっぽい。

外部と連絡をとるべく脱走するも村から出られない。村人の9割は信者だから。ちょっと電話を借りて警察を呼ぶことすらできない。このへんの捕り物はスリルとサスペンス。TRICKの上田と山田 VS 村人を彷彿とさせる。

さらに信者2人が頭を銃撃され殺害。まあとにかくページをめくってもめくっても終わらないw ヘトヘトになってようやく江神くんは一同を集めてたどり着いた真相を披露。これもとにかくダラダラ長い。

え?死後硬直でそんなことが起こるの?!

結論から言って「孤島パズル」「双頭の悪魔」ほどには面白くなかった。ボリュームを5分の1ぐらいにしたらまだ面白いかもしれない。

教団本部の建物のイメージができずに困った。大阪万博の住友童話館に似ていると書かれているのでググって調べた。きっとどこかで何となく見て知ってるのかな?と予想してたのだが、これがまったく初めて見る形状の建物だった。

2020年3月23日月曜日

乃木坂46「失恋お掃除人」(2017)

乃木坂46「いつかできるから今日できる」Type-B盤も手に入れた。こいつも145円でゲット。ほしいから買うんじゃない。安くそこにあるから買うw 

こいつを手に入れると「失恋お掃除人」の音源とMV収録DVDが手に入る。楽曲としてはバカアイドル歌謡だが、MVもバカ。たぶんフルで見るのは今回が初見。
変わり者だらけの部署が出動!「太陽にほえろ!」に出てくる刑事たちみたいにそれぞれニックネームがある。
それでいてリーダー若月がなぜか金田一耕助みたいな着物に袴に御釜帽。
若月佑美といえば「乃木坂工事中」でバズった「箸くん」ネタを引っぱり続けた印象。自分としてはこのネタはむしろ「ああ、またか」とテンション下がった。
金田一好きとしてこのMVを見ると、撮影スタッフにそれほど金田一オタがいたようには思えなかった。
この楽曲は梅澤と阪口も出てる。阪口の台詞は声が裏返りそうなギリギリ状態で素人っぽさまるだし。だが、そこがいいw
そして山下美月が輝いてる。こんな刑事がいるとは思えないけど。
美月は今やっと写真集出したりして世間の注目度も高まってきた。2017年の時点で美少女すぎる。美女すぎる。眼力がすごい。
鑑識係が出しゃばってって窮地に陥る。こんなドラマ、テレ朝とかにありそう。
ま、人材が有り余る乃木坂メンバーを輝かせることが目的なので、映像作品としてはヘンテコで内容がまるでないw
PS. 一時期こういった乃木坂内「軍団」ユニットが乱立したものの、ブームも落ち着いた。
その最初は「さゆりんご軍団」であったわけだが、伊藤かりんに続いて佐々木琴子も卒業してしまう。結局夢を語るだけでさゆりんご軍団も尻すぼみってところだろうな…。

2020年3月22日日曜日

アガサ・クリスティー「忘られぬ死」(1944)

クリスティマラソン64冊目、アガサ・クリスティー「忘られぬ死」を中村能三訳1985年ハヤカワ・ミステリ文庫で読む。
SPARKLING CYANIDE by Agatha Christie 1944
パーティーの席上で毒をあおって死んだローズマリー。インフルエンザとその後のノイローゼでの自殺だと処理された。
その11か月後、ローズマリー周辺関係者それぞれ主観の手記でローズマリーとの出会いから死までを回想。

ローズマリーの妹アイリス、夫の美人秘書ルース、一時はローズマリーに熱を上げたが今はアイリスと付き合ってるアンソニー(刑務所に入っていた過去が?)、ローズマリーと身の破滅ギリギリの不倫関係にあった若手政治家ファラデー氏、名門貴族の娘でファラデー氏の妻アレクサンドラ、そしてローズマリーの地味な夫ジョージ・バートン氏。

頭が弱く恋愛に奔放で空気が読めない資産家ローズマリーを殺す動機を周囲のそれぞれが持っていた?!まるで「藪の中」みたいな展開。

「妻は他殺されたのでは?」と疑うバートン氏。同じ場所で同じメンバーを集めて義理の妹アイリスの誕生会をするも、今度はバートン氏自身が毒殺。

ケンプ警部、レイス大佐、そして事件関係者Aがそれぞれ犯人の候補者を挙げる。
だが、読者にしつこく男女の愛と嫉妬のドラマだと思わせておいて、真相はドライなのがクリスティ女史の十八番。最終的に誰が得するのか?

やっぱり重要な情報は読者に教えてくれないミスリードの名人芸w 結果、この真犯人は当てられない。

ラストでは爽やかカップルの可愛らしいやりとりで終わる。この作品も恋愛ミステリーでとてもオシャレ。十分にオススメできる。英国の刑事は日本や米国と違って紳士でよい。

2020年3月21日土曜日

長澤まさみ「コンフィデンスマンJP ロマンス編」(2019)

「コンフィデンスマンJP -ロマンス編-」を見る。2019年5月公開のフジテレビ映画。
監督は田中亮。脚本はおなじみ古沢良太。
ドラマ編の本放送から1年後の映画公開だった。同時に「運勢編」というドラマSPも放送された。

2019年は「マスカレード・ホテル」「キングダム」までもが大ヒット。コンフィデンスマンまでも29億越え。長澤まさみ株がさらに高騰。飛躍の1年だった。
テレビドラマの続編映画化はなぜかたいてい海外へ飛び出してしまう。今回の舞台は香港。ドラマ編に登場したゲストキャラもチラ見せ総出演。

このドラマは冒頭から何もかも伏線に見えてくるドラマ。なるべくそういうのは気にせず見進めるのが正しい見方。じゃないとすべて嘘に見えるし、見てて疲れる。
ダー子は骨のあるオサカナがいなくて暇で死にそうになってる。ぼくちゃんは戦隊ヒーローショー。リチャードはホテルのプールでギャルと一緒。佐津川愛美がほぼ水着姿で驚いた。この人、30越えてんだぞ。

香港でデモが起こってるのだが、こいつが中共とその走狗長官に対するものでなく、女帝竹内結子。嫌な金持ち。今回、ダー子のオサカナはこいつに決定。
モナコ織田梨沙がダー子のスカウトした新人として登場してるので、時系列的にSPドラマ編の前エピソードっぽい。ちなみに、自分はまさみをオバサンと呼ぶやつは許さない。

「コンフィデンスマンの世界へようこそ!」のシーンで「芸能界きってのおしどり夫婦は本当にビジネスではないのか?」という口上がある。隣で表情変えずにいる東出の神経がすごい。こいつに愛の本質を語らせるな。
このシーンでこちら側に向かって歩いて来るまさみの胸が揺れている。
モナ子はレギュラー昇格?今回もまさみがテンション高くフザケすぎ。

だが、まさみがフザケまくるのは冒頭のみ。今回はシリアスまさみシーンが多い。ずっとラブ要素漂わすw

香港の街角で作戦会議。蒸籠持ってくる店員の表情がまさしく香港の店員。日本の労働生産性が低いのはムダなおもてなし精神に精気を吸い取られ過ぎてるから。頑張る方向が違う。おもてなしは超一流セレブ相手だけでいい。庶民にはそのぶん安くしろ。香港中国の店員レベルを見習え。(この店員は後に別シーンにも登場)
ダー子一味が竹内ランリウの情報収集してる一方で、悪人江口洋介が幹部会議ではっぱをかけるシーンがほぼワ●ミ会長。ダー子たちを殺せ!という恐ろしい陰謀。

ダー子にはコンフィデンスマンとしてかなわない相手がいた。ということをリチャードがぼくちゃんとモナコに語る。そいつは誰だ?

竹内が登場シーンから顔が怖すぎる氷の女帝。まさみはこっちの役でもいい。
でも、占いを信用する女帝なんているのか?こいつがダー子モナ子渾身の演技にダマされない。保険の調査員ジェシーこと三浦春馬の登場にダー子が激しく動揺。こいつがダー子の元恋人?!
強敵が相手のうえに、さらにライバルもいる。そして恋。ダー子、焦燥。今回はさすがにムリか…。
コンフィデンスマンの世界はどんなことが起こったとしても、それはダー子の仕込みなんでしょ?と思ってしまう。
古沢脚本はさらに視聴者の上を行く。ガラガラと巻き戻って舞台が転換する。

エモいシーンほどみんな笑いをこらえているようにも見える。ヘリポートにみんな間に合うシーンとか、きっと何かあると。
モナコの「ボクちゃんさん!」は「サカナクンさん」と同じ問題を投げかける。

映画はSPドラマよりもさらに壮大だった!w 時間が巻き戻ってから長い。こんな展開アリか?でもまあこれが古沢コンフィデンスマンの世界。
視聴者に示すべき映像をカットする手法の叙述トリック。「すっかりダマされたでしょ」これぞ正しい娯楽作映画。
ただ、あの場面で30億現金で払うのはちょっとやりすぎに感じた。勘づく視聴者はいたかも。

ジェシーとの元恋人回想シーンで、ダー子まさみにもうちょっとセクシー要素(海街diaryていどの)があればよかった。
最後まで色気のないダー子だが、ラストにとんでもないインパクト映像を盛ってきたw

織田梨沙が可愛かった。夏の女の子はショートパンツだと5割増しで輝く。(ちょいビキニシーンまであってびっくり)
まさみもダー子みたいにリアルガチに可愛い女の子しか愛せない人だったらいいのにな…と切に思った。 

主題歌Official髭男dism「Pretender」。このバンドも短い間に一気に売れたな。

2020年3月20日金曜日

泡坂妻夫「湖底のまつり」(1978)

泡坂妻夫「湖底のまつり」(1978)という本がそこにあったので読んでみた。1994年創元推理文庫版の2017年第12刷。

泡坂妻夫(1933-2009)もわりと有名な推理作家だったのだが自分はまだ一冊も読んだことがない。わりと新品同様の1冊がそこに100円で置いてあったので確保しておいたものをやっと読む。

職場で上司に凌辱され傷心の紀子は温泉宿に投宿。ハイキングで川の中にある岩に腰かけていると突然増水し取り残される。激流に呑まれ溺れかかったところを村の青年晃二に助けられる。ボロ家に招かれお風呂と着替え。独身者なのになぜか女性下着も出される。その夜、女は男に体を開く。このへんの描写がすごく官能小説っぽい。

翌日、村祭りの風景。紀子は晃二の姿を探すがどこにもいない。神社にいた老婆に晃二について聞いてみた。すると、ひと月前に殺されていた。一夜を共にした男の正体は?出会った場所を見に行くと水の底…。

第2章では晃二目線で村のダム建設推進派と反対派の争い。そして、川の中の岩に取り残され溺れかかった女を助けるまったく同じシーンが繰り返される。だが、こんどは工事関係者の測量士補の緋紗江という別の女。やっぱり同じように官能シーンが繰り返されて、ふたりは結婚。車が好きな男は土地を売って東京へ出て整備工場を開業する予定。

買い物へ出かける妻を車でバス停まで送る。そこにうずくまってる女を助ける。第三の女粧子登場。だが、この女に毒物を盛られ晃二死亡?!出戻り娘を持つ中年刑事館崎が捜査開始。

この本、なんの予備知識もなく読んだ。社会派推理小説かなと予想して読み始めたのだが、ラスト付近で大仕掛けのあるサスペンスタッチと文芸タッチの恋愛小説だった。格調が高くて今までに読んだことのないタイプの推理小説だった。

読んでる途中は何がどう繋がるのか?ずっとモヤモヤする。だが終盤になると地面がグラグラと揺れて崩壊していくような展開に驚いたし呆然としてしまった。

なぜこの本が有名になっていなかったのか?映画やドラマになっていないのか?これも映像化不可能だ。これ以上はあまり詳しく語れない。

この本は現代でも十分に通用する。2020年の今も価値を失っていない。知らない人が読むと現代の野心的な新人かと思うかもしれない。2016年に復刻刊行してくれた創元社の編集者たちに感謝だ。100円で買って申し訳ない。100円文庫で久し振りのヒットだ。

この本は広くオススメしたい。だが、女の子にはオススメできないかもしれないw
というのも、「えっ?!そんなバカな?」と誰しもページを戻って確認したくなる箇所がある。そのポイントが18禁だ。人によってはこの本をエロミスと呼ぶらしい。

坂道グループメンバーでキャストを考えながら読んでいたのだが、エロすぎて無理だったw 

2020年3月19日木曜日

山本美月「貞子vs伽椰子」(2016)

まだ見ていなかった「貞子vs伽椰子」(2016 KADOKAWA)を見る。もう貞子シリーズも呪怨シリーズも見る気はまったく起こらないのだが、美少女玉城ティナが出ているので見る。

見るだけで死ぬ呪いのビデオテープと、足を踏み入れただけで死ぬ呪いの家の対決!
90年代ジャパニーズホラーを日本伝統の怪獣映画的手法で料理した1本だと期待して見る。

女子大生山本美月佐津川愛美が、よせばいいのに興味本位で、汚いリサイクル店でわざわざビデオデッキを手に入れてきて、貞子ビデオを見るというスタート。
で、電話がかかってくる。日本ホラーは90年代からIT機器を媒介して呪いが広がるようになった。ここから邦画ホラーは間違った方向へさ迷うようになったw
呪いの家に踏み入ったものは死ぬのだが、入ることを強要するイジメ小学生たちは平気なままなのか?と思って見てたら、あの小学生はちゃんとイジメ小学生も巻き込んで全滅してて感心w 

加持祈祷師もみんな死ぬ。神ですら太刀打ちできない。巻き込まれただけの周囲の人々もみんな死ぬ。
このシリーズを見たこどもたちは、いま世界を騒がせてるコロナウィルスも「穢れ」みたいに扱って、関心持って調べることも恐れるようにならないか心配になる構造だ。くだらない。

最強の異端霊能力者安藤政信が登場。こいつならなんとかしてくれそう。貞子に伽椰子をぶつけることで相殺をねらう。そんなバカな。ゴジラにモスラをぶつけるようなもの。
だが、ヒトラーとスターリンを戦わせて世界は平和になったのか?って見てて思った。そりゃキメラみたいなもんができる可能性もあっただろ。

最強の矛と最強の盾を対決させて「どっちが強い?」という発想は楽しいw
貞子と伽椰子の戦いは衝撃で笑ってしまったわ。

クレオパトラみたいなヘアスタイルの玉城が現実感がない美しさでホラーにぴったり。
もう邦画バカホラーはほどほどにしてほしい。

2020年3月18日水曜日

筒井康隆「ビアンカ・オーバースタディ」(2012)

筒井康隆「ビアンカ・オーバースタディ」(2012 星海社FICTIONS)という本があるので読んでみる。こんな本の存在を実物を見るまでまったく知らなかった。

筒井康隆(1934-)は今年で86歳(!)という日本SF作家の超大物で巨匠で重鎮。だが、自分はこの人を「時をかける少女」の作者ということぐらいしか知らない。高1のころ「七瀬ふたたび」(新潮文庫)ぐらいしか読んだことがない。

オビに「筒井康隆、ライトノベル始めました。」とある。裏には「文学界の巨人・筒井康隆の最新作は本気のライトノベル!」「筒井康隆Xいとうのいぢ 文学史上の一大事件を読撃せよ。」とある。おお、それは読んでみなくては。

表紙イラストだとヒロインは試験管を持っている。きっと天才少女科学者のドタバタ冒険なんだろうとなんとなくイメージしてた。だが、それは大間違いだった!

各章かならず「わたしは知っている。わたしがこの高校でいちばん美しい、いちばん綺麗な女の子だということを。」で始まる。1ページ半毎回ほぼ同じ文章が続く。
ヒロイン北町ビアンカはたぶんハーフ美少女。ブレザータイプの制服に短いスカート。男子たちみんなが自分を見ていることを知っている。

裏表紙には「アブナイ生物学の実験研究にのめりこむ、21世紀の時をかける少女」的なあらすじの説明があるのだが、この本の核心を巧妙に避けている。
なんとこの小説は、「精子」と「人工授精」と人類の未来をテーマにした壮大な生命科学SFだった!

自分、最初のページをめくって軽くめまいw 第一章「哀しみのスペルマ」、第二章「喜びのスペルマ」、第三章「怒りのスペルマ」、いったいこれは…?!
ヒロインは生物研究部に所属しウニの精子と卵子が受精する様子などを顕微鏡で観察する女の子なのだが、やがてそれにも飽きてしまう。そして、人間の精子が見たい…。

研究部室の前でいつも本を読んでいたカワイイと思っていた1年生男子に声をかけて「精子」を搾取する狂った展開は、ほぼまるでジャパニーズAVかアメリカンポルノ。少女の目から即物的に描かれる。自らの卵子も取り出し受精させる。
「時をかける少女」でしか筒井康隆を知らない両親が、間違ってこの本を13歳ぐらいの娘に買い与えてしまうような事故が日本のどこかで起こっていないことを祈りたいw

興味がエスカレートするヒロインは自分の卵子を後輩の精子で受精させて観察。もう、かなりイッちゃってるヒロイン。
だが、この箇所を過ぎれば奇才筒井康隆らしい展開になっていく。

やがてヒロインは違う個体の精子同士を一緒にしたらどうなるのか?と考え、ふたりしかいない生物研究部のセンパイにも声をかける。
実は生物部のセンパイは未来人。鋭いヒロインはそれを見抜いていた。精子が小さく活動が弱弱しい。それに現代人がまだ知らない生物学の知識を持っているから。(この本はちゃんと生物学研究の技術なんかの知識も盛り込む)

センパイはそれをアッサリ認めるw だが、いつの時代から来たのかは言えないという。
地球温暖化のために日本の大都市は水没し高地で暮らしている。石油は枯渇し地球温暖化は止まるのだが耕地を失い食糧難になる。そこで家畜食糧を巨大化する必要があるのだが、研究中に巨大カマキリが逃げ出し繁殖。人間を襲うようになっていた。

で、目を付けたのが昆虫を捕食するアフリカツメガエル。だがヒロインはアフリカツメガエルの卵に人間の精子を受精させたキメラを作り出す。ただ面白そうだからという理由だけで。(このヒロインは従兄が大学生で生物学研究に必要な最新機材と知識を持っている)

成長の早い人面巨大カエルが誕生してしまい高校はパニックw タイムトラベルで事態の収拾を図り、そして未来へ旅をしてカマキリと戦うカエルの陣頭指揮をとる…というトンデモSFラノベ。とても70代後半の老巨匠が書く本とは思えなかった。ひさしぶりにヤバいものを読んだしまった。

自分はラノベというものをそれほど読んだことも無く、ラノベの定義すらもよく知らないのだが、やっぱりさすがだと感心もした。
登場人物たちの会話がフザケすぎていなくてむしろ固く真面目で自分には合っていた。正直面白かったと言わざるを得ない。
ただ、間違っても中学生にSFライトノベルとしてオススメしてはいけない。ほぼほぼ有害図書だった。

2020年3月17日火曜日

生駒里奈「コープスパーティー Book of Shadows」(2016)

まだ見ていなかった乃木坂生駒里奈主演「コープスパーティー Book of Shadows」(2016)を見る。

これ、欅坂の石森虹花も出演している。石森は欅坂の中でおそらく一番演技が上手い。この映画の公開が2016年7月。欅坂のCDデビューが同年4月。
映画はだいたい1年前に撮影が始まることを考えると、石森がこの映画の役をオーディションで勝ち取ったのは欅坂発足前?そのへんの事を調べて見ても前後関係はよくわからなかった。
異界へ落ちた妹を助けるために自ら異界へ乗り込んでいく。すごく逞しい頼りがいのある姉かと思ったのだが、結局この地獄には太刀打ちできなかった。

前作も巻き込まれ事故で異界の天神小へサチコさんのおまじないで飛ばされた生徒たちが理不尽にぶっ殺されれる血みどろグロホラーのマジキチ展開だったのだが、「Book of Shadows」はさらに狂った展開。

よせばいいのに再びおまじないで天神小へ。そこに同じようにおまじないでやって来た他グループの生徒たちがいる。今回は現場が地獄なのにさらに身内に殺人鬼がいる状況。この殺人少年が気配を消して殺しにかかってくる。ひたすらグロ地獄。
死者をよみがえらせる「Book of Shadows」を生駒が試みるラストはさらに地獄。
このシーンを見て「猿の手」というゴシックホラー短編小説を思い出した。

2020年3月16日月曜日

三津田信三「首無の如き祟るもの」(2007)

三津田信三を初めて読む。怪奇ミステリーの世界で有名な作家らしいが自分はぜんぜん知らなかった。
何を読んでいいかわからない。どれも似たようなタイトルで覚えられないのだが、たまたまそこにあった「首無の如き祟るもの」(2007)を原書房ミステリーリーグ版で読む。445ページに及ぶ分厚い長編ミステリー。

戦中戦後の奥多摩を舞台に横溝正史ふうなミステリーを書いてみました感。怪奇幻想的な「八つ墓村」。
戦国時代の因縁を引きずる迷信に支配された閉鎖的な村。名家の家督相続と婚姻、分家との争い、家を守ることしか考えてない老人、好色な当主、男尊女卑、出生の秘密など、いかにもな要素で構成。
使用人の少年、そして村の平巡査の目線で描かれる。

そして、首なし死体!首なし死体!首なし死体!生首!首なし死体!の連続。ここまで首なし死体で押しまくるミステリーもめずらしい。

この本のほとんどが舞台装置の描写と世界観と細かい設定の説明。秘守家の嫡男の13歳の儀式とか、嫁選び儀式とか、呪いとか。他にない特殊な四重の密室。

首なし死体は身元を隠し、被害者と加害者を入れ替えるなどややこしい頭の痛い問題。なのに特殊な設定と複雑な人間関係。

謎の解明がラスト部分えばばばっと提示されるので、すでに細かい部分を忘れているうえに、ややこしくてぜんぜん頭に入ってこない。謎は少しずつ解き明かしながら読み進められるようにしてほしい。

しかも、3度4度と物語の根底からひっくり返すようなどんでん返しが立て続く。結果、これはかなりの力作。
ただ、自分の感覚からすると力作すぎ。もうちょっと物語がシンプルな方が好き。映像化するにはかなり簡略化しないと無理かも。

2020年3月15日日曜日

乃木坂46「いつかできるから今日できる」Type-A盤を手に入れた

2017年10月リリース乃木坂46の19枚目シングル「いつかできるから今日できる」Type-A盤を手に入れた。
昨年末BOで税込み290円の値札が貼られているのを発見して。で、半額セールだったので145円でゲット。

じつは、正確に言うとその店でA盤B盤C盤D盤の初回盤4枚まとめ買いw すべてその店に安価でそろってた。お目当ては特典DVDに4分割収録された「あさひなぐプロジェクト」ドキュメンタリー起承転結。こいつがあれば年末年始を楽しく過ごせるんじゃないかと期待して。

で、このA盤はジャケットがダブルセンター西野と飛鳥。ふたりとも制服姿が似合う。
このジャケットが撮影された北鎌倉の浄智寺は、行こうと思えばいつでも行けるからと、未だに行ってないw 鎌倉はどこも拝観料を取るし。
歌詞ブックレットには飛鳥、万理華、若月、中田、川村、絢音、純奈、山下、吉田のポートレート。どれもクオリティーが高い。万理華は山田杏奈そっくり。

Type-A盤には「いつかできるから今日できる」の他に「不眠症」「まあいいか?」というが曲を収録。この3曲がどれも印象に残っていない。てか、自分は2017年夏ごろからすでに乃木坂情報をそれほど熱心に追いかけなくなっていた。
で、今回ほぼほぼ初見に近い感じで「いつかできるから今日できる」のMVをしっかり見た。てか、この楽曲はぜんぜん好きでもなかったために、タイトルすらもうろ覚えだったw

この時期の西野は触覚があったのか!w ほぼ完ぺきな仕上がりっぷりで美しい。ヘアメイクも衣装もバッチリ決まってる。やはり西野あっての乃木坂。
なんか、最近は毎日西野の情報がないか検索してるw ガチ恋かもしれない。
もう一人のセンターが齋藤飛鳥。こちらも日本のアイドルの頂点という仕上がり。ほぼ完ぺき。
で、さらに白石麻衣。ほぼほぼ完ぺき。西野、飛鳥、白石の3人で乃木坂以外のアイドルがかすんでしまうミラクル3だった。乃木坂第1期の頂点だったかもしれない。

「いつかできるから今日できる」はつい最近のシングルという気がするのだが、今このMVを見ると、3年にも満たない間に生駒、万理華、衛藤、斉藤優里、桜井、若月、西野がすでにいなくなってることに気づく。
そして井上がいなくなり、白石までもが乃木坂からいなくなる。なんということだろう。アイドルにとって3年は長い。アイドルグループが鮮度を保つことは難しい。ソニーと今野はいつも難しいかじ取りを迫られている。

白石と秋元の「まあいいか?」は特に好きでもないし感想もない。「あさひなぐプロジェクト」ドキュメンタリーはまとめて見てから感想を書く。