2023年2月11日土曜日

加藤あい「世界SL紀行 イタリア サルデニア島」(2001)

加藤あいがイタリア・サルデニア島を旅した2001年放送の紀行番組「煙はるかに 世界SL紀行 イタリア サルデニア島 ゴイトといた三日間」が昨年10月に再放送されたので録画して見た。これ、10年ほど前にも再放送されたらしい。

実は自分、2001年の本放送時にVHSビデオテープに録画したものを当時5回か6回見ている。だがそれ以後まったく見てなかった。なので本当になつかしい。
たぶん実家の押し入れにまだある。当時は加藤あいはCMでとてもよく見かけたアイドル女優タレントだった。ドコモiモード、C1000タケダ、などなど、大手企業のCMばかりだった。

加藤あいは1982年12月12日生まれ。たしか、深田恭子と堀越で同級生の仲良し。深田がまず売れて、その後しばらくして加藤が売れた。自分が覚えているのは「池袋ウェストゲートパーク」。そのころ自分も加藤あいが好きだった。たぶん写真集が実家の押し入れにあるはず。

だがその後はまったく覚えていない。加藤あいの代表作というと「海猿」らしいのだが、自分はそのころにはもうまったく加藤あいを見ていない。実はあんまりタイプでもなかった。
もう15年以上はまったく見てないし気にもしてないし追いかけてもいなかった。昔ちょっと好きだった人の近況とか追うのはちょっと怖い。なので、本当に久しぶりに加藤あいを見ている。これを久しぶりに見た理由。それはこの番組のクオリティがとても高かったと記憶してるから。
イタリア・ミラノへ卒業旅行でやってきたという加藤あい。たぶん当時18歳ぐらい。
ホテルのベッドで寝ていると、GOITOという1893年ナポリで製作された蒸気機関車が語りかけてくる夢を見る…というてい。紀行番組でありながら台本のあるドラマでもある。ナレーションも加藤が担当。

チヴィタヴェッキアからフェリーでティレニア海を渡りサルデニア島カリアリへ。当時に加藤あいは、カリアリを見たとき「街が死んでると思った」と何かで感想を語ってたと記憶している。
とりあえずカリアリで鉄道博物館を訪ねてみる。古い蒸気機関車車両を見ていると、かつてGOITOに乗っていた伝説の機関士コンスタンティーノから話しかけられる。ここで元機関士のインタビュー映像。

ゴイトは108歳(放送当時)なのにまだ現役。マンダスからアルバタックスの観光用路線(冬場の特別運行)を今も元気に走ってるとのこと。これが標高1000mを越える山岳ルート。160kmほどの路線。ディーゼルに置き換わる1960年代まで蒸気機関車が主力だった。
マンダスまで線路を走る車(70年前の骨とう品)で69kmを北へ移動。鉄道を走る自動車に加藤あいは「わあ!」と声をあげる。 
マンダス駅のバールでカフェ・マッキャートを飲みながら駅員に聞いてみる。だがGOITOは今日は運行していない。車庫にあるGOITOと対面。二人の機関士がまるでジブリアニメに出てくるような感じ。なにせ100年以上変わらない同じ技術。

マンダスの隣町サンスペラーテを散策。たぶん日本人はほとんど訪れない街。ここでもやっぱりおじさんに話しかけられる。この人は地元の芸術家。この人からサルデニアの歴史と風土を学ぶ。
翌日、マンダス駅から2日間の鉄道旅行へ出発。夏と違って冬は地元の愛好家たちが数名乗る程度。乗客たちとチャオと笑顔で挨拶。
そして美しいサルデニアの風景の中をSLは走る。加藤あいを乗せて。

最初の停車駅オッローリ駅に到着。機関士は蒸気圧を確認し機械部に油を刺す。ここから先は勾配がきつくなる。
蒸気機関車に乗るのが初めてだという加藤。あいにくの雨で寒い車内。しっかりコートにマフラー。途中で汽車に驚く羊の群れ。
そしてヴィラノヴァトゥーロ駅で給水。眺めの良い絶壁で途中停車。
峡谷を抜け谷合にひっそりたたずむベッティーリ駅に到着。ここで乗客は降りて農家が経営する食堂へ。ここで暮す女性駅長のインタビュー。

山岳路線の最高地点の街セウイに到着。ここで宿に泊まる。バールの2階にある一泊2000円ほどの木賃宿。共同トイレに共同シャワー。
翌日は快晴。ゴイトはアルバタックスへ下っていく。機関車の調子が悪いらしいので補給小屋で緊急停車。鉛管のススを落とす。質の悪い古い石炭を使用したことが原因だった。機関士の経験とカンが蒸気機関車を走らせている。
さらに点検のために機関士が常駐するガイロ駅で一時停車。
何もない辺鄙なヴィラグランデ駅で休憩。最初はぜんぜん話さなかった地元イタリア人たちと会話帳を開いてコミュニケーション。
最後の難所、サルデニアの最高峰の山すそ(スパイラル式登坂ルート)を最大限パワーで登る。そしてようやく東海岸の海が見えて来た。そしてアルバタックスに到着。歓迎の出迎えを受ける。
これ、ほぼ20年ぶりぐらいで見たけど、やはりとても良かった。クオリティが高くて、時間をたっぷり使って雰囲気が良くて、なおかつ日本人がほとんどなじみのないサルデニア鉄道で、しかも100年もの蒸気機関車という貴重なものが標高1000mの風光明媚な山岳ルートを通るという、鉄オタでなくても興味を引く要素だらけ。

かつての自分も欧州の辺境田舎駅とか、大まかな計画だけでホテルに飛び込んで空き部屋があるかと聞いて泊まり歩く旅行をしたことがある。けど、もうそういうのはいいw もっと安心安全な楽な旅がいい。てか、もう旅もそこそこでいい。人生自体が旅なわけだし。
加藤あいは今何をしてるんだろうか?たぶん結婚して子育てしてる?
この番組から22年も経ってる。幻滅したくないのであまり調べる気も起こらない。ただ元気で幸せでいてくれることを願う。

1 件のコメント:

  1. 加藤あいのコメント、ゴイト、機関士たちコメント、、
    ブロガーさんに共感!!!!ありがとう😊😭

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