2019年7月7日日曜日

恩田陸「六番目の小夜子」(1998)

恩田陸「六番目の小夜子」を読んだ。2000年新潮文庫版で読んだ。恩田陸の本を読んだのは初めてだった。

この作品が作者のデビュー作。1992年に新潮社から最初の原型が出て、98年に大幅に加筆され単行本化されたとあとがきに書いてある。

この本はもうずっと以前からいつか読もうと思っていた。自分は昔NHKでやっていた鈴木杏&栗山千明によるドラマ「六番目の小夜子」を見ていた。
毎回毎回異常な興奮状態で見てたことは覚えている。見ていた当時は都市伝説ホラーだと思ってた。

だが、いったいどんな結末だったのかはまったく覚えていないw 何か不満の残るしっくりこないラストだったのかもしれない。
ドラマをまた見たいと思っているのだが、なかなかDVDを見かけない。ならば原作を読んでしまおう。

テレビドラマ版だと中学校が舞台だったのだが、原作ではとある地方の高校が舞台だった。

その高校では十数年に渡り、奇妙な風習というか伝統が受け継がれていた。3年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が見えざる手によって選ばれ、人知れず教室に赤い花を活ける…。

読み終わった。ドラマと全然違ってた。

原作はサヨコの黒幕は誰か?というのは二の次の受験と恋の青春群像劇だった。正直、原作の方が退屈した。
シュウと津村さんが全然受験勉強してる様子がないのに、大火傷を負ってるのに、ラストでふたりとも東大に入っていて鼻白んだ。

ドラマでは主役だった鈴木杏に相当する人物の存在感がまるでない。それぞれのキャラも雰囲気が違う。NHKドラマ版のほうが面白かった。

2 件のコメント:

  1. わたしは小説の方が先でした。TVドラマは後で手に入れた市販品(半分だけ。前半は写りの悪い録画)を持ってます。今見るとデビューしたばかりの山田孝之が美少年!

    今夜のNHK「鶴瓶の家族に乾杯!」。メインゲストは浜辺美波!

    返信削除
    返信
    1. 山田はどんどん毛深く変態になっていったイメージw

      家族に乾杯見れました!浜辺美波が10代とは思えない上品な美しさ。呉のまちを歩く浜辺のカラダがぺらっぺらでびっくり。

      削除