長澤まさみ「セーラー服と機関銃」（2006）

本放送から10年の時を経て、ついに長澤まさみ版「セーラー服と機関銃」（2006 TBS）全7話を見通した。

自分は赤川次郎の原作も読んでないし、薬師丸ひろ子版、原田知世版、橋本環奈版もまだ一度も見たことがない。長澤まさみ版が自分にとって唯一の「セーラー服と機関銃」。

映画で済む話を54分全7話のドラマにしているので予想はついたのだが、組員一人一人のウエットなドラマを盛り込んで尺を伸ばしている。ひたすら冗長と弛緩。正直きつかった。中高生向けドラマ？

リアリティを感じない。昭和のおとぎ話か？小泉今日子、堤真一を見るために大人たちも見ていたはずなのだが。

浅草の街の中、白昼堂々と事務所ビルに向けて一斉実弾連射なんてしたら市民もマスコミも大騒ぎすんだろ！ｗ　
ビルの車寄せで打ち合いしたら一部始終が防犯カメラに映るだろ！ｗ　

浜口組はなんでこちらの居場所を常に把握してる？いっぽうで目高組の組員たちはいつも拉致される？などとつっこみまくりながらメシ食いながら見る。
ところどころ見てない。テレビドラマなんてそんな見方でいいはず。

巨悪の大ボス（緒形拳）が潔すぎｗ　物分かりが良すぎｗ　あっさり引き下がる。「死亡遊戯」の大ボスぐらい粘って悪あがきしてほしい。
中ボス小市慢太郎刑事が悪人すぎだが、弾丸の施条痕を調べれば後で警察官の拳銃だって判明するだろ。

これ、どうして今までずっと読もうとも見ようともしなかったのか？良いやくざと悪いやくざの抗争って図式が嫌。
このドラマでも浅草の飲食店は両方のやくざにみかじめ料を払って「正しく」共存していることが描かれる。こういうの、子供の教育によくないのでは？浅草って今もそういう街？

ラストで機関銃を持ってカチコミに行くまさみと堤。まるでイスラム殉教者テロ。「黒い未亡人」も連想するので気分よくない。

あと、自分は中尾明慶という俳優が嫌い。「ダウンタウンDX」で「死んでる役のとき、まさみちゃんの胸が顔にずっとあたってた」って面白そうに言ってたから。そしてこいつは後に映画で共演した若手アイドル女優を妊娠させたｗ　

それにしても10年以上にわたって映画にドラマに主演を張って人気女優で居続ける長澤まさみが本当にすごいと改めて思う。
このころと今、自分のまさみのイメージはほとんど変わっていない。清楚で可憐、華がある。声は今よりもかなりかわいらしい。

PS. 「セーラー服と機関銃」から10年後の長澤まさみはこうなっていた。長澤まさみ主演のミュージカル「キャバレー」が1月11日から始まった。

長澤まさみの舞台もこれで4作目だが、今回も自分は行かない。ミュージカルなんて上流階級の人が着飾って行くもの。自分が行かなくても東京公演はソールドアウトしている。行く人はみんなちゃんとこぎれいな服装で行くのかな？

露出の高い大胆な衣装に注目が集まっている。まさみ16歳のラスト水着写真集以来、「海街」で下着シーンが少しあったのを除いて、まさみ史上最大露出。自分もかなり驚いてる。さすが29歳の一流トップ女優。まさみは変わった。

まさみは幼少時代からバレエ、ジャズダンスなどを習っていた。国民的人気女優になってからもダンススクールに通ったり、中学高校の友人たちと一緒に練習場を借りてダンスをやったりしていた。
なぜかまさみはずっとダンスに高い関心を持っていた。リオのカーニバルに行きたいという夢も持っていた。

なので突然の初ミュージカル主演発表のときも驚かなかったのだが、「キャバレー」のこの衣装は、多くのまさみオタには慣れてなさすぎて衝撃だったはず。数年前までまさみは豊かなバストを強調することなんてまったくなかった。

「ポスターと衣装が違う！」「これじゃない感」とか言う人もいるようだけど、演出は松尾スズキなのできっとかなり面白い「キャバレー」になっているんだろう。

2年前のカンヌのときと比べて肉付きがいいような気がするw

まさみは普段から筋トレをやっているし、ひょっとすると西洋人という役柄に合わせて増量してきた？！

ちょっとブルーになってる。まさみがエロオヤジたちの性的な眼差しに曝されるのを。

唄って踊って台詞も言う。自分は1行のセリフも覚えられないと思うｗ　まさみは本当にすごい。

つらい。まさみを見るといつも自分は不幸だなって思う。今もまさみは自分にとって唯一の太陽。まさみしか愛せない。