2015年8月23日日曜日

堀北真希 「出るトコ出ましょ!」(2007)

「出るトコ出ましょ!」は2007年9月22日、フジテレビ土曜プレミアムで放送された単発2時間ドラマ。堀北が「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」に出演していたのと同時期の出演作。これはDVD化されていないようだ。録画しておいたものを放送当時以来、7年ぶり2度目の鑑賞。

亀井静 / 堀北真希、野中弘務 / 谷原章介、後藤田正美 / 小池栄子、麻生小太郎 / 温水洋一というキャスト。役名がなんか可笑しい。
いきなり一家夜逃げシーン。女子高生・亀井静は大豪邸に住でいたのだが父親の会社が倒産し極貧生活へ。学校にまで借金取りがやって来る。「わが校にふさわしくない」と転校をすすめるとか、どんだけサイテー教師たちなんだよ。

瞳をウルウル泣きそうなバイト三昧ドジっ子JK堀北真希がひたすらボケたおす。表情のバリエーションをフル動員。堀北が死ぬほど可愛い。
そこに現れた弁護士・野中弘務(谷原章介)はイケメンだが制服女子高生マニア。女子高生制服フィギュア&ブルセラDVD爆買い弁護士。しかも女子高生は臭いでわかる本物の変態。「これは高尚な趣味だ!」
破産手続きを勧めて窮地を救う。だが、堀北も制服女子高生なのに、なぜか堀北にだけは冷たい。

「私も女子高生なんですけど!」と雇ってもらおうとするも、この男、金と女子高生の制服にしか興味がない。土下座でたのむ。
雇う条件が「制服で仕事をしろ!もっとスカートを短くしろ!」 完全に強者が弱者を食い物にしてるな。

なにせお嬢様なので雑用事務なんかまったくできない。コーヒーメーカーにコーヒーと砂糖をぶっこんで破壊。コピーするべき書類をシュレッダー。雇うほうも悪夢。パラリーガル事務員・後藤田正美(小池栄子)が強くキツく堀北に当たる。

亀井静は世間の常識は皆無だが正義の心は強い。金にならない仕事はやらない徹底してドライな弁護士・野中を説得。だが結局、堀北の通っていた名門女子高の制服目当てに取引。佐藤仁美の祖父(連帯保証人になってしまい借金を背負う)の破産を手伝う。
賞金100万円のアイドルオーディションに家族から強制される形で参加。結果はダメだったのだが、「二人とも良かったよ」と話しかけてくる詐欺男(六角精児)にオーディション会場で知り合った桐谷美玲が被害にあう。六角、キモすぎる。アイドル志望の女子高生をホテルに連れ込む小太り中年男をやらせたら、六角、日本一!野中のライバル弁護士・小泉純太郎(川平慈英)も太い女の脚にしか興味を持たない変態。
桐谷、堀北と一緒にお金を取り返すべく、六角をこちらから誘ってホテルへ。堀北「変なスプレー」で眠らされて危機一髪。桐谷、まだこのころは無名の役をやっている。だが、演技はすでに上手いと思う。エンドロールではその他大勢の1人。桐谷、信じられないほど脚が細い。
堀北が秘密のチャイナクラブに潜入捜査、チャイナドレス姿で「大都会」を熱唱するシーンがある。典型的な結婚詐欺にあう事務員・麻生小太郎(温水洋一)との連絡の途絶えた中国娘を捜し求める。谷原が情報屋・遠藤憲一に支払う報酬が鉄道模型w 

このドラマ、谷原も小池栄子もめちゃめちゃいい味だしてる。そして10代の堀北真希が輝いてる。単発ドラマなのはもったいなかった。10話ぐらい作れただろうに。DVD化が待たれる。

PS. 突然堀北真希が結婚した。そこそこ有名な中堅の俳優と。ま、ショックだけど、相手が一般サラリーマンとかでないだけマシ。なんと交際2ヶ月だという。それ、早過ぎないか?

この記事を書いたのはひと月ぐらい前なのだが急遽まとめて公開。

自分、堀北真希をいいなと思っていたのはまさにこの「出るトコ出ましょ!」の2007年前後。堀北主演ドラマで見たことあるのは「ケータイ刑事」「鉄板少女アカネ」「イケメンパラダイス」ぐらい。代表作と言われる「野ブタ」「イノセントラブ」「梅ちゃん先生」ですら見ていない。映画も「Always」ですら見ていない。YUIが主題歌を歌った「生徒諸君!」ですら見ていない。松本清張が好きと言っていながら「霧の旗」も見なかった。ま、自分はそれほど堀北真希を追いかけてもいなかった。

だが、1988年生まれの堀北が結婚した衝撃は強い。この年代には新垣結衣やPerfumeもいる。これから先が恐くてしかたがない。

堀北真希は10代後半からずっと映画にドラマに主演クラスで一時代を築いた女優だった。だが、今後この先も人気女優で居続けることはないだろうと自分は思っている。

NHK朝ドラ「梅ちゃん先生」と紅白司会が堀北真希の頂点だったのか?ひょっとするとすでに燃え尽きていたところに「まっしろ」の絶不調が結婚へのトリガーを引いたのかもしれない。

3 件のコメント:

  1. 堀北はこの時代が最強かもしれませんね。可愛かったなー。
    最近はだいぶ冷めてしまいましたが、結構長いあいだ堀北主義者だったのでニュース観た瞬間思わず叫びましたよ。「ひとこと言ってよ!」って思った..。

    ここ10年位の若手女優の中では、天才「長澤まさみ」、秀才「堀北真希」、奇才「綾瀬はるか」、の3横綱と自分は捉えていました。ひたすら地味だった90年代の日本映画を、00年代以降ずいぶん風通しのいい状況に変えた功労者だと思う。

    ただ他の二人に比べると、特にここ3年くらいは伸び悩んでいると感じてました。
    色んな意味でスターとしては地味過ぎたのかもしれない。

    信憑性のあるスキャンダルも全然なかっただけに今回の件は本当に驚いた。YUIもそうでしたが、真面目な人ほど直情的になってしまうんですかね?

    映画だと「恋する日曜日 私。恋した」、「麦子さんと」という地味な作品が特に好きでした。さよなら堀北..。

    ブロガーさんも、明日長澤まさみに何かが起こるのかもしれないという覚悟を持たれたほうがいいのかもしれません..。

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  2. 「出るトコ出ましょ!」録画持ってます。
    この時期は谷原章介に興味あったので録画しましたが、堀北が予想外に面白かったのでDVDに落としました。桐谷出てたのは気が付きませんでした。

    ファンクラブ解散とか。
    堀北は「野ブタ」から観てますが、清潔で色気がなく人形みたいで表情が少なく、男より女性に人気あるようなタイプと思ってました。私的にはけっこう好感度が高く、堀北ブランドは平成の吉永小百合的な安心感がありました。
    第63回紅白の司会で、以前からのYUIファンであるとの公言通りに、YUIを送り出してくれた堀北。山本耕史も好きな俳優だし、結婚しても印象は変わりません。ただこれを契機にもう少し人間味のある艶っぽい女優になってほしいかな。

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  3. 前の職場の女子は堀北真希のよさがわからないって言ってた。どちらかというと清楚なイメージが男にウケてたんだと思う。自分も2010年以後の堀北はキャリアと過去の貯金でなんとか主演を張ってた感じに見えてた。
    でも「麦子さんと」は堀北のキャラにぴったり合ってた良い作品。さよなら、堀北真希!君の事は忘れない。

    いきなりファンクラブ解散はつらい…。ま、女優が結婚すると漸次会員が減っていくので、ここで解散がベストなのかもしれないけど。

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