2014年3月30日日曜日

長澤まさみと宮崎あおい

Masami_aoi_pure2001
15歳以下のみに特化したアイドル誌「ピュアピュア」2001年4月号がそこにあったので手に取った。おお、これは13歳まさみと15歳宮崎あおいの初の対談ではないか!105円だったのであまり考えずにレジへ。

こんな雑誌を買うの恥ずかしくないのか?いや、ガチロリ認定されようとも、まさみ研究者としてこの資料ははずせない。

まさみが「クレイジーハニー」稽古中だったころ、2011年7月8日付け日経トレンディネットのインタビューに登場したが、その時にインタビュアーは舞台を経験した先輩女優として宮崎あおいの名前を出した。まさみはその場でこうコメントした
「宮崎あおいさんは、好きなんです。あの存在感とか。客観的に『いい女優さんだな』と思う。ライバルというより、手の届かない人ですね。」
女優が同業他社である他の同世代女優についてコメントする機会はあまりない。ドラマや映画、CMで仕事を奪い合う関係上、なかなかコメントしずらい。ヘタなコメントはできない。そう教育されているのかもしれない。

だが、「ライバルというより、手の届かない存在」というまさみの感想に嘘偽りはないかと思う。女優としての宮崎あおいはふたりの出会い以前から、まさみのずっとはるか前を行っている。

Masami_pure5長澤まさみは2000年1月9日の「東宝シンデレラ」グランプリとして12歳で芸能界にデビューしたが、まさみに最初に与えられた仕事は学研のローティーン向け少女ファッション誌ピチレモンのモデルだった。

この雑誌には当時、宮崎あおいも在籍していた。この時期のピチレモンは現在では入手困難。

ふたりがはじめて出会ったのはまさみによるとピチレモン2回目の撮影、2000年11月ごろだったらしい。当時の宮崎あおいによるまさみ印象は
「私はまさみちゃんが(東宝シンデレラで)グランプリになったとき写真を見たのが最初だったのね。脚が長い子だなぁって思って、ピチレで会ったときもそう思ったんだけど、全然しゃべんなかったから〝嫌われてるのかなぁ〟って(笑)」「でも、ホントに脚長いよね~。背も高いし。私、もうちょっと伸びたいんで、うらやましいよ~」(宮崎)
ちなみに、長澤まさみ13歳当時の身長は164cm、宮崎あおい15歳は162cm。まさみによると「人見知りだったし」「あおいちゃんは他の子と仲良くてイッパイしゃべってたから」ということで喋れなかったそうだ。

まさみより2歳年上ですでに「EUREKA」公開中で、ドラマにも出演していた宮崎は憧れのスターだったはずだ。このピュアピュア対談で会うのは2回目。打解け始めたまさみはついいつものように子どもに戻ってしまったらしく
「まさみちゃんが、あんなおもしろいことする人だと思わなかったよ~。カメラマンさんに雪ぶつけてたし、雪の玉で木に顔作ってたし(笑)」(宮崎)
「……。」ってなってた宮崎が目に浮かぶ。さて、13歳のまさみは2000年12月に「秘密~弁護士・迫まり子の遺言ファイル~」に出演した。すでに女優だった宮崎は興味津々だった様子。「暴れるシーン(笑)が難しかった」というまさみ
あおい「あっ、こないだの遺言状のドラマ?どんな感じで暴れたの?」
まさみ「お母さんとケンカして、怒って部屋をメチャクチャにするってゆー」
あおい「でもストレス発散になりそうだよねー(笑)」
まさみ「ちょっとなったかも(笑)。でも、本棚から本をガァーッってやるときに足に当たって痛かった(笑)」


まさみ「今までずっと年齢が大きい人ばっかりだったから……。早く友達ができる学園ものとかやってみたい」
あおい「まさみちゃんおとなしそうなイメージだから、逆に派手な役も見てみたい気がするけど」
まさみ「本当は元気なんだよ、人見知りだからなかなかそう見てもらえないけど(笑)。だから元気な役もやってみたい」
「秘密」はNHK朝ドラ「さくら」と並ぶ13歳まさみの最重要出演作。これまで何回か再放送もされている。まさみオタなら1回は見ただろうと思う。準主役といっていい大変な仕事だったはず。

だが、共演した桃井かおりの長澤評は「女優に向いてない」というものだったらしい。まだ芸能界入りして数ヶ月。まさみには女優としてやっていく気概はなかった。

そんなまさみが最初に女優と云う仕事を真剣に考え始めたのは映画「ロボコン」(2003)だ。この映画の撮影開始当初では古厩監督に「映画の仕事は思い出作り」「これが終わったら実家に帰るんです」とまで言ってたらしいが、年代の近い共演者たちの演技に刺激を受けた様子。
現在では台湾、香港でも映画にドラマに活躍中。ひとりで東宝芸能を支える看板女優。

この対談でふたりはわりと親しく楽しそうにしていた様子。既に服飾系の高校に進学する決心でいた宮崎は女優よりもデザイナーになる夢を語っている。まさみは「私の服をデザインしてもらいたいな(笑)」とコメント。

その後の二人の華々しい女優としての活躍はここで言うまでもない。長澤まさみと宮崎あおいがピチレ卒業後二人で会ったことがあるのかは定かでない。お互いに多忙で顔を合わせる機会はなかっただろうと思う。

最後に、注目の箇所を引用。
あおい「今度ピチレで会ったら、帰りにみんなで遊ぼうよ。プリクラ撮ろっ!あ、でもおうち遠いのかぁ」
まさみ「あ、でも4月から東京に住むかもしれないから」
今までまさみの転校の時期が不明だったのだが、この箇所を読むと、やはり中2の4月からだったんだろうと思う。転校は子どもに多大なストレスを与える。クラス替えの時期の転校がベストだろう。

4 件のコメント:

  1. まさみ好き2014年3月31日 10:40

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    この撮影・対談の存在は動画サイトで見て知っていましたが、雑誌記事そのものにお目にかかれるとは。ありがとうございます。
    あおいちゃんの舞台をまさみちゃんが観劇したという情報を目にしたことはありますし、麻生久美子さんのような共通の友人もいるけれど、あれほど多忙な二人が顔を合わせる機会はなかなかないでしょうね。
    雪で遊んでいたかわいらしい二人が20代後半になってどんな会話をするのか、純粋に見てみたいものです。

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    世間はまだまだ、まさみのことを何も知らないと思う。人間まさみ研究も不十分だと思う。なんとか続けていきたい。

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    私の地元は映画「ロボコン」の舞台となった山口県の旧徳山市です。ぜひいつかロケ地巡りにいらして下さい。何もないですがいいところですよ。ちなみに私もYUIさんが好きでいろんなロケ地巡りしてます。いつもブログ興味深く拝見させていただいています。

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    ロボコン巡礼はまだだなあ。いつか出来るかな。そのときは世界の誰かの役に立つ記事を書こうと思う。

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