出羽三山はかつて真言密教と修験道のメッカ
これは国宝の羽黒山五重塔
だが、信じられないかもしれないが、これは神社。なんとオオクニヌシを祭っている。そう、出羽三山にも明治の廃仏毀釈の歴史と傷跡が残る。
朝6時半に東京を出発してここに着いたのがお昼ごろ。神社入り口から石段を下ると杉林の間から見えてくる。
東京だとGWはもう初夏のように暑いが、東北の山々はまだ冬だ。今年のGWは全国的に例年よりも気温が低かったが、地元の人も「寒い!」というほど山形も冷え込んだ。しかも冷たい雨。気温4℃ぐらいだった。
国宝の五重塔はこんな感じで目に飛び込んでくる。よくぞこんな山の中に立てたものだ。
そして、仏ミシュランガイドにも載っているという羽黒山神社への参道を登る。石段の両脇に立派な杉の古木が植えられている。かつての修験道の隆盛をしのぶ。片道1時間はかかるのでほぼ登山。自分の感じだと、山寺や金比羅さんよりもキツい。ほぼまっすぐ登っていく参道。この日は外人さんも来ていた。
途中に茶屋があるので立ち寄ろう。500円で抹茶とお餅をいただこう。ここまで登ってきた旅人をねぎらい親切にもてなしてくれる。石段を登ったという認定証ももらえる。
月山、羽黒山、湯殿山の出羽三山の神を一緒に祭っている羽黒山神社に到着。この神社では三神を拝むことができる。茅葺屋根の大きな神社だ。月山は夏しか開山しない。ここまでバスで来れるけど。これだけ雪が残っているので寒い!これだけ苦労して参拝してるのだから相当にスピリチャル的にいいことがあるに違いない。そして、また石段を下る。この石段が段差が5cmほどしかなく実に歩きにくい。雨の中ゆっくり慎重に下る。
時間が余ったので鶴岡市をぶらぶら観光。かつて庄内藩のお城が置かれていた場所。市内は桜もほぼ終わりかけ。庄内藩も明治維新のときは新政府軍と戦ったのでお城自体は残っていない。そのかわりに庄内神社が立っている。
市中心部の城址に庄内神社と護国神社があるのだが、護国神社境内にこんなものを見つけた。石原莞爾生誕の地。わお!2.26事件の本を昨年読んだ。エリート軍人石原は庄内の出身だったのか。「永久平和の先駆」というのには異論が多いだろうと思う。
羽黒山神社ちかくの温泉宿に泊って翌日は湯殿山を目指す。さよなら、羽黒山の大鳥居。つづく。
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石原莞爾 「永久平和の先駆」ブラック・ジョークでしょう。
即身仏は、湯殿山だけだったんですね。続きに期待します。
スピリチャル的にいいことがありましたか?
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文中に「即身仏」なんてどこにも書いてないのに予測されてて怖い!
いいこと……今のところ心当たりはない。