さて、発表当初から謎を呼んだこのタイトルだ。我々人間というものはいろいろ不条理な出来事があってもこの緑の大地の上で生きていくしかない、・・・などと3.11震災と絡めた意見を多く耳にした。自分は敢えて、震災に音楽をかぶせた動画など一切の先入観を抱かせるような情報を遮断してこの曲を発売後に聴いてみた。
軽く楽しく聴ける曲が続いていたYUIだが、この新しい楽曲は昔からのYUIファンにとっても、あの胸の奥底に突き刺さるような歌詞と、聴く者の魂を震わすような歌唱のYUIが帰ってきた、と思ったかもしれない。とにかく聴いていて、いてもたってもいられなくなる苦しさと切なさだ。YUIの楽曲リストに史上最高傑作が加わったといっていいと思う。
最初、自分は「白く無情に嘆くより働いた」のところを、「諸行無常に」だと聴き取った。あの震災後の日本人の多くが人生をそう思っただろうから。小学生でもわかる平易な言葉を選ぶYUIにしてはめずらしいなと思ったが、ああ勘違い。しかし、「白く無情に嘆くより働いた」とはどういうことだろうか?何度も歌詞を眺めている。そう一筋縄ではいかないのがYUIのソングライティングだ。
「深夜のバーガーショップ 朝を待つ少女がひとり・・・ アタシが無くしたものは何?」 これはYUIが見ている風景だけど、かつてのYUI自身のことかもしれない。「精―杯だよ 今を生き抜くために oh baby ねぇ神様は誰を守ろうとしているの?」 ここを聴くと苦しくてたまらなくなる。日本語を理解しない人でもYUIの歌唱が尋常じゃない痛切さを持ってるってすぐに分かると思う。
結局、何が正義で悪でとか分からないし、世の中解決できないことだらけだし、・・ってみんなも苦しいわけだけど、YUIがもっと苦しんで悲しんでなければいいなって。「都会をさまよって 奇麗なものに触れるたび 変われない自分に気づいてる」 ここ聴くとどきっとする。東京は結局あまり変わってなく見える。自分も変わりたい。YUIは「汚れたジーンズ」穿いている時から心は変わっていないな。「十年先、灯す明かりのために」 結局その明かりは自分の心にあるわけか。最近のYUIがたくましく見えてしかたがない。自分も強くならないと・・・。
もう1曲の「Let's face it」は「YUIっぽくない曲!」って思ったら、久々COZZiの作曲なんだ・・・。最近の日本のコロコロ交代する政権と大臣と、それを望む社会を風刺した、あまりYUIにはないテーマの曲だ。こちらは表現がわかりやすい。自分もまったくその通りだと思う。今の社会はひどい。無意味な他人の批判の繰り返し・・・。
さあ、アルバムの発表が近い。
行ってみたところ、どうってことない風景。人が多すぎる。深夜か早朝に行くんだった。
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最近、読ませてもらってます。
��UIファンです!!
これからもがんばってください!!
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見てくれる人がいるなら
じゃあ、またネタ探しにいくかな