2025年9月3日水曜日

ロスト・キング 500年越しの運命(2022)

英国映画「ロスト・キング 500年越しの運命」(2022)を見る。これは2023年に日本でも公開されている。

500年にわたり行方不明だった英国王リチャード3世の遺骨が駐車場から発見されたというニュースは世界を驚かせた。自分、数年前にシェイクスピア「リチャード三世」を読み、英国史の本を何冊か読み、この夏にジョセフィン・テイ「時の娘」を読んだ。ようやく時が来たのでこの映画を見る。リチャードの遺骨発見の立役者フィリッパ・ラングレーの実話の映画化。監督はスティーヴン・フリアーズ。

主人公おばさんフィリッパが高市早苗に似てる。病気で休んだ期間があるにしても職場で不遇。
旦那と別居中で家が2つ、息子が2人、仕事を失うわけにはいかない。
息子と芝居を見に行く。シェイクスピア演劇ってこんな感じなのか。英国人は週末にシェイクスピアを見にでかけたりすんのか。

え、このおばさんはリチャードの亡霊(幻覚)まで見るようになっちゃってる?!それは怖い。職場を離脱してしまう。
リチャード三世の歴史本を買ってくる。英国書店員ってあんなに不愛想なのか。8冊全部即購入できるとか豊かだ。エディンバラでのリチャード三世研究グループに家族に内緒で参加。

リチャードが埋葬された場所はどこ?目星をつけた現レスター市福祉局駐車場を掘り返すためにスポンサーや協力者が必要だが世間は冷たい。頭のおかしいおばさん扱いしかされない。アマチュア研究者の言うことに耳を貸してくれる人はいない。市の偉い人も大学も世知辛い。

こういう映画では最後は家族の協力。「車を売ろう」しかし、今はクラウドファンディングという手段がある!
大がかりな発掘作業が始まるのだが、発掘の主導権争いとか、誰が一番貢献したのかとか見ててすごく醜いし嫌。いろいろとリアルな展開。

発掘の初手一発でリチャード三世の身体的特徴ぴったりの遺骨を発見できたのはとてつもないラッキーパンチ。まじか。

娯楽映画にするにはリチャード自身が出現して主人公と一緒に遺骨を探す展開にするのもありといえばありかもだ。早く誰か卑弥呼と一緒に邪馬台国を探し出して金印と遺骨を見つけてくれ。DNAを解析して卑弥呼と天皇家のつながりを突き止めてくれ。

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