2025年9月4日木曜日

カポーティ「ティファニーで朝食を」(1958)

トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」を読む。
オードリー・ヘップバーンの映画は見ていない。初めて読む。これは2008年の村上春樹訳新潮文庫版。
これも読みたくて買ったのでなく、たぶん新古書が55円で売られていたので「買わなきゃ損」と連れ帰ったやつ。自分はそんなことばっかりしてる。
BREAKFAST AT TIFFANY'S by Truman Capote 1958
この小説、エスクワイア誌に発表されたのが1958年なのに、新潮文庫のcopyrightでは1950と記してある。なんで?

戦時下ニューヨーク。駆け出し作家の主人公と同じアパートメントにいたホリー・ゴライトリー(旅行中)の想い出。
お騒がせ「港区女子」の話だと思ってたけど、ホリーはパパ活女子?!

この時代のニューヨークの玄関ドア事情がよくわからない。電話事情がわからない。たぶん映画を見ればイメージできるんだろうけど。
当時の世俗を感じるのには役立つかもしれないが、自分としてはとくに感想もない。レイモンド・チャンドラーとかで読めば十分かもしれない。

「花盛りの家」「ダイアモンドのギター」「クリスマスの思い出」という短編も収録。
ハイチの娼婦、囚人農場、そんな風景の中の人々のドラマ。
ま、味わいがあるっちゃある。

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