2025年9月27日土曜日

加藤小夏「コーヒーはホワイトで」(2024)

2024年2月公開の加藤小夏さま主演探偵ミステリー映画「コーヒーはホワイトで」(2024)を見る。
監督は岡山一尋。脚本は森田剛行。制作はAKAで配給はAMGエンタテインメント。

小夏さまはメイド姿の探偵。普段は喫茶店でウェイトレスなのだが「コーヒーはホワイトで」という符牒ワードを発する客が来た時は探偵に変身する。
まず最初の依頼主はキャバクラで女子高生を雇ってしまった後ろ暗さからチンピラに脅されているママ。このチンピラ客がVIPと称してやって来て1000円しか払わない。
小夏演じるモナコが女子高生に変身。やってくるチンピラ男を騙して護身術で撃退…というつかみのエピソード。このへんの質感がコンフィデンスマンJPぽい。

ママ役小野真弓って名前は懐かしい。90年代からゼロ年代にわりとCMで見かけた人なので。あたりまえだが中年女性感がするようになっていた。

探偵モナコにはもっさい男がいるのだが、この人が原田泰造そっくり。好井まさおという俳優らしい。見た目変態キャラぽいし、ヒロインとのやりとりで笑わせてくれるのだが、わりと常識人でふざけることもなく肩透かし。

2人目の依頼人は石田千穂(STU48)。どうやらストーカーされているらしいのだが、犯人の目当ては犬のほう?!
この女性の同僚が怪しいのだが、本業を無断欠勤しウーバーの配達中に行方不明?配達先をたどるとそこはコインランドリー?
聞き込みをすると「逆シンデレラ」という美女(桃月なしこ)が登場。この女がウーバー配達員にDV被害に遭う女性(大村彩子)の状態を確認してもらう仕事を依頼していた?
大村彩子さんも懐かしい。この人はローティーンだった90年代に「木曜の怪談」とかに出演していた。今はもう40歳なのか。

そして頭のよすぎるモナコ探偵と犯人の対決。小夏さまのアクションシーンに見とれる。

ストーリーだが、正直まるでBSテレ東レベルの内容。ゼロ年代の深夜刑事ドラマだった「ケータイ刑事」のようなクオリティ。A.クリスティ「ABC殺人事件」、G.K.チェスタトン「見えない人」からの転用。
モナコの台詞もシャーロック・ホームズ「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる」の受け売り。
最後まで見通しても特に目新しさのない探偵ミステリー。全10話ドラマの第1話という感じ。
加藤小夏さま演じるモナコの話し方があえて感情のないボーヨミ。そういうキャラ。
正直、小夏さまには役不足。どうしてもっと大きな話題作の主演作がないんだ?

0 件のコメント:

コメントを投稿