2025年2月17日月曜日

渡邉美穂「あたしの!」(2024)

映画「あたしの!」(2024)を見る。原作は幸田もも子による別冊マーガレット連載作、監督は横堀光範(撮影、編集も)、脚本はおかざきさとこ。制作はTBSスパークル、配給はギャガ。

元日向坂46の渡邉美穂(24)が主演なので見た。このヒロインあこ子は全校女子生徒からモテモテの直己先輩(木村柾哉)が留年して同級生になったことから恋がスタート。(高校でサボりすぎて留年なんてあるの?)
そして幼なじみ親友充希(齊藤なぎさ)も直己に恋。という女子中高生向けスウィーツ映画。
女ふたりによるコミカルなイケメン男子争奪戦を見て笑おうっていう前半。
この仲良し女子のやりとりは面白い。お互いに恋のライバル心をバチバチ燃やす。相手の心内がわかって驚いたり怒りの感情だったりを面白表情。

ヒロインあこ子は面白い女子。一方でヒロインよりもかわいくてあざといモテ女子が充希。カラオケでのゲームから直己の家におじゃまする権利を得たふたり。え、充希がおしゃれ女子感出してる?!肩出ししてる?!そういうとこに女子はビンカン。
この役の齊藤なぎさが絶妙。もしかすると齊藤なぎさがヒロインを喰っていたかもしれない。

渡邉美穂はオードリーからバラエティで学んだスキルで対抗。脳内イメージではイマジナリーフレンドのように別のヒロインが応援。直江兼続のような「愛」という兜をかぶって登場。この兜が紙製で適度にチープ感があってよい。
主要キャストの木村柾哉(INI)、小田惟真(THE SUPER FRUIT)という人は初めて見る人でよく知らない。
藤田ニコルが劇中で男女4人が一緒に見るホラー映画の中に登場。すごいちょい役。

物語中盤でモテ男とあこ子はつきあい始める。だが、充希はあきらめきれない。そして、親友の関係が崩壊。「許せない」「許してもらえない」
前半POPで楽しいラブコメだったのに、後半は重苦しい。中学生女子同士のケンカでよく見る風景。
このヒロインふたりが行きつけの回転ずし店がある。いつも一緒にイクラの寿司をシェアしていた仲。カフェでもサイゼでもなく回転ずしというところが新しい。

遊園地デートの後に直己からあこ子へ別れを切り出される。あこ子と充希の板挟みになることに男は耐えきれない。
そして、直己は両親離婚を機に母の待つニューヨークへ旅立つ?!という、ありがちストーリー。
何も考えずに流して見るだけで楽しく適切な配分のドラマ。嫌いじゃない。

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