2025年2月13日木曜日

深田恭子「下妻物語」(2004)

2004年5月公開の映画「下妻物語」を見る。原作は嶽本野ばらの同名小説。

これ、DVDが出た直後に見ている。それ以来だからたぶん20年ぶりぐらいで見た。覚えていることといったら、ロリータ深田恭子とヤンキー土屋アンナ。あとは荒川良々とジャスコ。あとはもう何も記憶にない。

自分はまったく忘れていたのだが、監督・脚本は中島哲也だった。ゲッ、この映画の演出でも現場でパワハラ三昧だったに違いない。
見始めて、ああ、やっぱり中島哲也らしいウザすぎ演出の数々。変な色合いのエフェクトとヴィヴィッドな色調と、へんてこアニメーションとか使ってPOPに仕上げたつもり。自分としてはこういう演出は一切要らない。

友だちが1人もいないヒロイン桃子は、元チンピラヤクザでほぼ無職の父(宮迫博之)と祖母(樹木希林)と3人で茨城の田舎の実家(たぶん元農家)で暮らしてる。高校2年生だが勉強している様子は一切ない。たぶんバカだが性格はドライなので、周囲よりはマシ。
このヒロインのナレーションで、父と母(篠原涼子)が出会って、「できちゃった結婚」(当時はよく聞いた言葉だったけど最近はあまり聞かれなくなった)して、自分が生まれて、どんな環境で育ったかが駆け足で説明される。

あ、もしかして、ヒロインの小学生時代を演じてる子は福田麻由子?「女王の教室」が2005年だから1年前か。計算が合う。調べてみたらやっぱりそうか。
土屋アンナが登場シーンからひたすらバカ。キレまくりのバカ。原付を改造して乗り回す暴走族ヤンキー。
やたらヴェルサーチだ、ユニバーサルだ、ジャスコだ連呼しておいて、終幕後に「貶める意図はない」と字幕。いや、バカにしてんだろ。
この土屋アンナの演技とキャラを的確に求められるままにビシッとした精度で演じてて感心しかしない。「尾崎か、負ける気がしねえぜ」は今も味がする。

その一方で深田恭子は深田恭子な演技だった。おっとりぼんやりヒロインの秘めた情熱と爆発を勢いそのままに演じてた。
ちなみに女優深田恭子は茨城出身ではなく、東京都北区王子の出身。なので自分は彼女の小学校中学校時代の行動範囲をよく知ってるw

阿部サダヲ小池栄子が今とほぼ変わらない質感で出ていて笑った。小池はほぼ「地獄の花園」そのままのレディース総長で笑った。

岡田義徳矢沢心は2000年ごろによく見かけた俳優女優。岡田は今も俳優として地道に活動中だが、矢沢は今回これを見るまで存在をまったく忘れていた。懐かしい。
岡田義徳演じる代官山のロリータ専門アパレル社長のとこの店員が真木よう子さんだったことに今回初めて気づいてびっくり。
ウザいぐらいにふざけまくったバカバカしいヤンキーの友情青春映画といえるかもしれない。青春映画としては名作かもしれない。現に20年経ってもこの映画が好きというひとは少なくない。

自分は2006年ごろに始めて牛久大仏に行ったとき、すでにこの映画を見ていたので、「牛久大仏ってほんとにあんのかよ」って思ったし感激したw
あと、この映画の音楽は菅野よう子だったことを今回初めて知った。

そして主題歌はTommy heavenly6「Hey my friend」
あまりに懐かしいのでCDAlbum(あの延べ板みたいなやつ)を取り出し、DVDでMVを見返した。ほぼAvril Lavigneそのものだったw
ところでTommy february6でheavenly6でもあった「the brilliant green」の川瀬智子さんは今何をしてるんだろう。今年の2月6日で50歳になったらしいので主婦をしてるんだろうか。

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