「SUMMER NUDE」という2013年7月期のフジテレビ月9ドラマがある。真心ブラザーズの楽曲「サマーヌード」(1995)からイメージを膨らませ、山下智久、戸田恵梨香、香里名を主演に、南房総の海水浴タウンを舞台にした青春群像ドラマ。山下は主題歌「サマーヌード」も歌った。
これ、長澤まさみが出てたので、当時チェックしていた。だが、ドラマとして見るのはキツいなと感じ、まさみ出演シーンのみ編集保存していた。なのでドラマの内容をまるで知らない。
自分、フジテレビのこういった、人気俳優を何人か集めて人情ドラマを叙情的に、脚本家がダラダラと動かしてしみじみする…というドラマが嫌い。
冒頭オープニングで横一列に並んで見栄を切るシーンが嫌い。これ、「Gメン75」とか「オーシャンズ11」の影響だと思ってる人もいるかもしれないが、おそらく歌舞伎の「白波五人男」が大元だろうと思ってる。(違うかもしれない)
このドラマには、結成から2年CDデビューから1年半ほど経ってたアイドルグループ・乃木坂46から橋本奈々未が単身出演している。この当時は6枚目シングル「ガールズルール」が流れていた時期。
橋本は白石と並んで、乃木坂で唯一世間に認知されつつあった美人アイドル。この当時、乃木坂になんかキレイな子がいる…と言ったら、たいてい白石か橋本だった。自分、この当時はグループアイドルというものにまったく関心をもっていなくて、乃木坂もまったく知らなかった。だが、橋本だけはなんとなく視界には入っていた気がする。
橋本は売り出し中の若手女優として、ソニーグループからプッシュされていた。で、月9に1人押し込んでもらえた。
このドラマにおける橋本の役どころは、ドラマの本筋とは一切関係のない、田舎町風景に見切れて入ってくる高校生カップルの片割れである。なので必ず千葉雄大と一緒のシーンになる。
これが毎回必ず1分か2分の幕間喜劇。高校生カップルの愛と嫉妬のベタストーリー。あってもなくてもいい、お試し枠の俳優と女優。
千葉は後に映画にドラマに活躍。どんどん出世していった。だが、橋本は…、自分の女優としての才能に見切りをつけてしまった。アイドル活動を続けながら、女優オーディションを受けるのはつらかっただろうと思う。
橋本は結局、女優としてあまり活躍できないまま終わってしまった。
乃木坂46が世間に認知されたのは2015年末の紅白よりもちょっと後、2017年3月リリースの「インフルエンサー」以後だと思ってる。橋本が24歳の誕生日に卒業引退していった後だったと思ってる。ブレイク前夜に在籍した伝説のメンバー。
役名が「石狩清子」って酷くないか?旭川出身だからこんな名前を付けられたとしか思えない。
このヘンテコ少女の演技と台詞がふわふわ浮いている。このふざけた役柄では女優としての才能を世間にアピールできることもなかった。深夜の5分オビドラマのような空気感。
物語終盤、石狩清子の兄(OKAMOTO'S オカモトショウ)が登場。ドラマの流れをぶった切る浮ついた幕間コメディーとしてさらに迷走。さらに暑苦しい。
橋本はすごく大人ぽかった。とても24歳以下だったとは信じられない。我々が知っている橋本が、飛鳥よりも年下だとはとても想えない。幼少時から母子家庭で苦労したせいかもしれない。1期生2期生が乃木坂をブレイクさせてくれたおかげで、橋本ががんばって活路を広げてくれたおかげで、後に三期生、四期生はドラマ女優仕事に押し込んでもらえるようになった。橋本は開拓者で功労者。
千葉雄大は橋本と結婚し、後に西野とも結婚する男を演じた。千葉の活躍ぶりはすごい。風の便りだと、橋本は31歳の今年4月にソニーミュージック・エンタテインメントに入社したらしい。芸能界を裏で支えることが仕事なら、どこかでまた橋本を見かけることが可能かもしれない…と期待したい。橋本はインスタをやってるようだが、自撮りはほとんどないっぽい。
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