東川篤哉原作小説をテレビドラマ化した「放課後はミステリーとともに」(TBS)を初めて見た。全話見通した。
2012年4月期月曜深夜にこんなドラマが放送されていたことをまったく知らなかった。主演は川口春奈と速水もこみち。当時は川口春奈にあまり関心なかったのかもしれない。
脚本は泉澤陽子、鳴門真規。演出は武藤淳、大澤祐樹。ほぼ「ケータイ刑事」のような軽いノリのユーモアで悪ふざけしたバカドラマ。
全9回の放送だったのだが、第1話が1回表、第2話が1回裏、と続いていく。最終話は5回裏となっている。なので話を把握しにくい。
なんでそんな設定にした?主人公ヒロインの私立鯉ヶ窪学園2年生霧ケ峰涼(川口春奈)はミステリーマニアで広島カープファンの変わり者という設定だから。
ときどきカープユニ姿の春奈が見れるのがこのドラマの特徴。
このヒロインが周辺で起こる事件に名探偵気取りで介入していく。手帳に挟んだ鉄人衣笠の写真を見ると何かを思いつく。何かがひらめく。
毎回「犯人はアナタです!」とポーズをキメるのだが、それはことごとくピント外れ。反論されるとタジタジ。
やる気はあるのに才能がないという哀しいヒロイン。
そこで生物教師石崎浩見(速水もこみち)が探偵部顧問として助言指導。というか、涼の誤った推理を力業で修正していく。この白衣の教師も変わり者。というかほぼ変態。部外者立ち入り禁止の研究室にダッチワイフを隠してる。
川口は若手女優としてこれからという時期。もこみちも俳優としてもっと幅を広げたいという時期。かなりの変人キャラを、恥じらいを捨て、テンション高く演じることを求められたに違いない。
トリックで言ったら上田と山田を演じた阿部寛と仲間由紀恵のようになりたかったのかもしれない。
学園の日常ミステリーかと思いきや、殺人事件も起こる。毎回警視庁からドS刑事の入山法子と、その僕のような高嶋政伸がやってくる。言葉遣いが粗暴。この二人はいい味出してた。
クラスメート親友役が広瀬アリス。この当時のアリスはまだゴリラ成分が抜けてない。
そして涼のリトルリーグ時代のライバルが間宮祥太朗。
5回表と裏には木村文乃が清楚にして妖艶な教育実習生として登場。
どのエピソードも謎としてそこそこ。ユーモアミステリー短編として適切。ときにそんなバカな?という内容。
ただただ川口春奈が恥じらいを捨て、目を白黒させ、ブチ切れたり怒ったり、どつかれたりしながらドタバタするドラマ。自分はそこそこ面白かったのだが、正直スベってる回も多かった。
エンディング主題歌はもうすでに存在しないアイドルグループ9nine「流星のくちづけ」(SME Records)
0 件のコメント:
コメントを投稿