大沢在昌「夏からの長い旅」(1985)を1991年角川文庫で読む。
これも読みたいから読むのでなく、古くて処分するというのでもらい受けてきた本。
大沢在昌(1956-)を読むのは今作が初めて。
工業デザイナー事務所を経営する木島は、出会って1か月の久邇子を家に泊めたその夜に自宅を放火される。何者かがガソリンと時限発火装置を使ってこちらを殺そうとしてきた?
さらに車へのいたずら書きが自分にだけわかる警告文?
どうやら14年前、木島が夏木という名前でベトナム戦争カメラマンだったとき、カンボジア取材で米軍の偵察に同行しクメールルージュに三方囲まれ撃たれ即死したカメラマン仲間の平松の死への、何者からかの逆恨み?
久邇子と同乗してる車にもホローポイント弾で狙撃してくるという強い殺意に木島も強い憤り。
AP通信の上司に連絡を取り、かつて自分が撮影して新聞一面に載った写真を最近またどこかで公開した?それを見た平松の遺族の誰かが木島と久邇子の命を狙ってる?
というハードボイルド会話で構成されたサスペンス娯楽作。2時間ほどで読める。
こういうシャカリキな逆恨み犯は本当にバカで怖いw いやいや、お前がいちばん報復しないといけない相手はポルポトとかイエンサリだろ。もとはといえば中共だろ。
主人公は最後にあんな展開になるなら何らかの武器を準備して行け。
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